JPH1190810A - 研磨用布帛 - Google Patents

研磨用布帛

Info

Publication number
JPH1190810A
JPH1190810A JP24670097A JP24670097A JPH1190810A JP H1190810 A JPH1190810 A JP H1190810A JP 24670097 A JP24670097 A JP 24670097A JP 24670097 A JP24670097 A JP 24670097A JP H1190810 A JPH1190810 A JP H1190810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
tape
texture
fabric
denier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24670097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3774302B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Yoshinuki Maeda
佳貫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP24670097A priority Critical patent/JP3774302B2/ja
Publication of JPH1190810A publication Critical patent/JPH1190810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3774302B2 publication Critical patent/JP3774302B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テクスチャ−加工に適した研磨用布帛を提供
する。 【解決手段】 単繊維繊度が0.08〜0.5デニ−ル
である極細繊維を主体とする布帛であって、目付が50
〜300g/m2 である研磨用布帛である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテクスチャ−加工に
適した研磨用布帛に関し、該加工方法により磁気記録媒
体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ等の情報処理技術の
発達に伴い、その外部記憶装置としてハ−ドディスク等
の磁気記録媒体が多用されるようになってきた。この磁
気記録媒体としてはアルミニウム合金基板にアルマイト
処理やニッケル−リンメッキ等の非磁性メッキ処理を施
した後に、クロム等の下地層を被覆し、ついでコバルト
(Co)系合金の磁性薄膜層を被覆し、さらに炭素質の
保護膜で被覆したものが使用されている。
【0003】そしてこの磁気記録媒体は磁化の高密度化
を図るために該媒体表面に、微細な溝を形成させる「テ
クスチャ−加工」と称される表面加工処理が施される。
このテクスチャ−加工を施す方法としてはたとえば固定
砥粒式の研磨テ−プを用いるテ−プ研磨や遊離砥粒のス
ラリ−を研磨テ−プ表面に付着させて研磨を行うスラリ
−研磨などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のテクスチャ−加
工のうち、テ−プ研磨による場合には耐摩耗性を得るた
めに基板表面処理(表面粗さの低下、仕上げ加工の強化
など)を行うと基板表面のテクスチャ−ノイズ[基板表
面のくいこみや深い谷の発生等に起因する。]が発生
し、得られる磁気記録媒体の電磁変換特性が大きく低下
する問題があった。
【0005】一方、スラリ−研磨による場合、テ−プ研
磨による場合よりも基板表面のテクスチャ−ノイズの発
生は低減されるが、ウネリが発生して電磁変換特性の顕
著な効果は見られない。
【0006】また、テ−プ研磨、スラリ−研磨共に研磨
による研磨屑が磁気記録媒体の基板上に残り、その研磨
屑によりテクスチャ−ノイズが発生するという問題も有
していた。そこで、本発明の目的は、ハ−ドディスク等
の磁気記録媒体の表面にテクスチャ−加工を施す際に、
その表面に均一な凹凸を形成できる研磨テ−プを提供す
ることであり、該研磨テ−プに好適な布帛を提供するも
のである。さらに、本発明の他の目的は研磨屑をハ−ド
ディスク等の磁気記録媒体上に残留させることがなく、
かつ研磨屑を排出できる研磨テ−プを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、単繊維繊
度が0.08〜0.5デニ−ルであり、少なくとも2種
類のポリマ−からなる極細繊維を主体とする布帛であっ
て、目付が50〜300g/m2 、である研磨用布帛を
提供することによって達成される。以下本発明について
詳細について説明する。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の布帛を構成する極細繊維は
単繊維繊度が0.08〜0.5デニ−ル、好ましくは
0.1〜0.4デニ−ルである。極細繊維の単繊維繊度
が0.08デニ−ル未満の場合には繊維強度が弱くな
り、研磨テ−プとして使用した際に繊維が切断されて研
磨屑とともに塵が発生し、ハ−ドディスク等の磁気記録
媒体(以下、単にハ−ドディスクまたはディスクと称す
る)上にこれらが残留して電磁変換特性が大きく低下す
ることになる。一方、単繊維繊度が0.5デニ−ルを越
えると、研磨屑を運び去る、すなわち研磨テ−プで研磨
屑を排出することができなくなり、ハ−ドディスク上に
研磨屑が残留してしまい、電磁変換特性が低下すること
になる。かかる極細繊維を構成するポリマ−としてはポ
リエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、これらの共
重合体、他成分の混合体などの繊維形成性ポリマ−を挙
げることができ、本発明においては、少なくとも2種類
のポリマ−からなる極細繊維で布帛が構成されているこ
とが好ましい。
【0009】かかる極細繊維は直接紡糸法により製造す
ることも可能ではあるが、2種類以上の繊維形成性ポリ
マ−からなる海島型複合繊維や分割型複合繊維等から形
成される脱海繊維、分割繊維が好ましい。たとえばポリ
エステルとポリアミドとからなる多層貼合わせ型複合繊
維を、ポリアミドに対し膨潤性能を有するベンジルアル
コ−ルまたは安息香酸で処理、あるいは熱水で撹拌処理
することにより得られるフィブリル可繊維、該複合繊維
をポリエステルの加水分解剤であるアルカリ水溶液で処
理することにより得られるフブリル化繊維、該複合繊維
を仮撚捲縮加工とアルカリ減量加工との併用系で処理す
ることにより得られるフィブリル化繊維などを挙げるこ
とができる。またポリエステルを島成分に、ポリスチレ
ンまたはスルホイソフタル酸を共重合した共重合ポリエ
ステルを海成分にした海島型複合繊維の海成分を溶解除
去して得られる極細繊維を挙げることができる。該複合
繊維を構成するポリマ−の組合わせは所望に応じて適宜
設定し得るが、後述するテクスチャ−加工、とくにスラ
リ−研磨における遊離砥粒量の軽減などを考慮すると、
遊離砥粒スラリ−が付着し易い親水性ポリマ−と、親油
性ポリマ−との組み合わせ、たとえばポリエステルとポ
リアミド等の組み合わせが好ましい。
【0010】また本発明の布帛を構成する極細繊維の断
面形状は従来一般的に用いられている円形断面でもよい
が、ハ−ドディスク上に均一な凹凸を形成するために
は、20度以上120度以下の角度を少なくとも2つ有
する断面であることが好ましい。かかる角度を有する断
面にすることにより、テクスチャ−加工表面の研磨屑の
拭き取りが十分行われ、満足すべきクリ−ニング効果が
得られる。ハ−ドディスク面に対する極細繊維の角度に
より前述のクリ−ニング効果は大きく相違するのであ
る。前述の角度外の角度を少なくとも2つ有する断面形
状の極細繊維、丸断面の極細繊維は微小な研磨屑を拭き
取る効果が低下する。より好ましい角度は30度以上、
110度以下である。
【0011】とくに上記の角度を有し、断面形状が偏平
断面形状であることが微小な研磨屑の拭き取り性の点で
好ましい。この偏平断面とは3つまたは4つの角を有
し、偏平度(最長辺/最短辺)が1以上、とくに1.5
以上であることを示す。そして、本発明の布帛は、上記
で規定される偏平度が異なる極細繊維で主として構成さ
れていることが好ましく、「偏平度が異なる」とは布帛
を主として構成する全ての極細繊維の偏平度が異なるこ
とを意味するのみならず、布帛を主として構成する極細
繊維が少なくとも2種類の偏平度を有していることを意
味する。
【0012】本発明の布帛は上述の角度を有し、かつ偏
平度が異なる極細繊維(糸条)で構成されていることが
好ましく、かかる断面形状および偏平度の極細繊維を主
体として構成されている布帛は糸条間に適当な空隙が生
じ、拭き取られた微小な研磨屑が順次該空隙内に押し込
められ、極限に至るまで拭き取られた汚れ部分は再付着
することがない。また角度を有することから腰があり、
テクスチャ−加工作業耐久性をも有するのである。
【0013】本発明の布帛は織物、編物、不織布が対象
である。不織布は通常の長繊維または短繊維からなるウ
エッブをニ−ドルパンチまたはウオ−タ−パンチによる
処理を施したもの、メルトブロ−法により形成されたも
の等を挙げることができ、不織布の製造方法はとくに限
定されるものではない。また織物としては通常は平織物
が適用されるが、朱子織、綾織、梨地織、緯サテン二重
織等、いかなる織組織でも適用できる。編物としては経
編、丸編いずれの編組織も適用できる。このような布帛
はは本発明の目的を阻害しない範囲でバインダ−繊維や
樹脂を含有していてもよい。さらには表面をカレンダ−
加工したり、ニ−ドルやウオ−タ−ジェトによるパンチ
ング処理や起毛処理を施してもさしつかえない。上述の
極細化は布帛を形成した後に脱海処理や剥離・分割処理
が施されて極細繊維化されてもよい。
【0014】そして、該布帛は上述の極細繊維100%
で形成されていてもよいが、本発明の効果を満足するに
は該布帛を構成する繊維の20重量%以上が上述の極細
繊維であることが好ましい。該布帛をテクスチャ−加工
用研磨テ−プとして使用する場合には上述の極細繊維1
00%で形成されていることが、ハ−ドディスクのテク
スチャ−加工性、研磨屑のクリ−ニング性の点で好まし
い。そして目付は50〜300g/m2 、とくに80〜
280g/m2 であることが好ましく、後述するテクス
チャ−加工用研磨テ−プとしての強度を保持する上で必
要である。
【0015】本発明において、ハ−ドディスクを製造す
る際のテクスチャ−加工は、遊離砥粒と上述の布帛から
なる研磨テ−プとを用いるスラリ−研磨によって行われ
る。このテクスチャ−加工において、研磨テ−プは乾燥
時と湿潤時の縦方向の強度の差が10kg/2.5cm
幅以下であることが好ましい。なお、乾燥時とは室温2
0℃、湿度40%の条件下に放置したときを示し、湿潤
時とは布帛を水に十分浸漬した後、雫を落とし、室温2
0℃、湿度40%の条件下に放置した状態を示す。該研
磨テ−プの乾燥時と湿潤時との強度差が大きいと研磨テ
−プによる砥粒のハ−ドディスク面への押しつけ力が不
均一となり、基板表面を均一に研磨することができず、
基板表面のくいこみや深い谷が形成されることになる。
基板表面を均一に研磨することを考慮すると、上述の強
度差とともに、湿潤時の30%伸長時の強度が6.0k
g/2.5cm以下であることが好ましい。かかる強度
が6.0kg/2.5cmを越えると、遊離砥粒を含む
スラリ−により湿潤状態の研磨テ−プがハ−ドディスク
面に押さえ付けられ、水分が絞りだされて硬くなって乾
燥状態となり、基板表面に砥粒が強く押さえ付けられ、
基板表面のくいこみや深い谷などのテクスチャ−ノイズ
が発生しやすくなる。
【0016】研磨テ−プが上述の範囲の強度を有してい
れば、遊離砥粒に対する砥粒保持力や砥粒押し付け時の
クッション性が適当にバランスして、基板表面に対する
くいこみや深い谷などの発生を著しく効果的に抑制する
ことができる。
【0017】上述の研磨テ−プと共に用いる遊離砥粒と
しては、たとえばホワイトアルミナ系、シリコンカ−バ
イト系、ダイヤモンド系等を用いることができ、該砥粒
の粒径は1〜10μmであることが好ましい。かかる遊
離砥粒は、、水または水をベ−スとする液体中に分散媒
とともに懸濁させた液体スラリ−の形態で研磨液として
用いられる。
【0018】テクスチャ−加工はハ−ドディスクの表面
に微細な凹凸を形成させる公知の方法であり、図1に示
すように、矢印のAの方向に回転しているディスク状基
板1の表裏両面に、各々2本ずつ計4本の研磨テ−プ2
をコンタクトロ−ラ3で押し付けると共に、研磨テ−プ
2の研磨面側に研磨液を供給してスラリ−研磨を行う。
コンタクトロ−ラ3はロ−ラ押さえのシリンダ−によっ
て基板1の表面に研磨テ−プ2を所定の力で押圧してい
る。研磨テ−プ2は矢印Bの方向に走行しており、基板
1の面には常に新しいテ−プ面が接触する状態で研磨さ
れる。研磨テ−プ2はコンタクトロ−ラ3の往復運動に
よりCの方向に振動して基板1の全面を研磨できるとと
もに基板1上に研磨テ−プ2により研磨されて形成され
る条痕の交差する角度が所定の角度になるように構成さ
れている。
【0019】本発明におけるテクスチャ−加工方法の研
磨条件としては、通常のテクスチャ−加工条件が適用で
きる。たとえば、遊離砥粒を懸濁した研磨液スラリ−の
砥粒濃度が0.05〜1.0重量%、研磨液の供給量が
4〜12ミリリットル/分、ディスクの回転数が50〜
500rpm、研磨テ−プのディスクの径方向への往復
運動が50回/分以上、シリンダ−の押付圧力が1.0
〜3.0kg/cm2・G、研磨時間が5〜30秒、研
磨テ−プの送り速度が1〜10mm/秒の範囲が好適に
用いられる。
【0020】図1においては遊離砥粒を含有するスラリ
−を研磨テ−プと基板との間に供給して、該スラリ−を
研磨直前でテ−プ上に塗布しているが、該スラリ−は事
前にテ−プ上に塗布されていてもさしつかえない。
【0021】上述のテクスチャ−加工をディスク表面に
施すことにより、ディスク表面に、平均粗さが120オ
ングストロ−ム以下、とくに30〜100オングストロ
−ム、最大突起高さが400オングストロ−ム以下、と
くに50〜300オングストロ−ムの凹凸が形成され、
形成された条痕の交差する角度が10〜40°の条痕パ
タ−ンが形成される。ディスクの表面形状はJIS B
0601の表面粗さに準じて測定された値である。
【0022】上述の条痕パタ−ンは、スラリ−研磨条
件、砥粒径、ディスク周速度、テ−プ送り速度、研磨テ
−プの往復運動、シリンダの押付圧力、研磨時間などを
上述の範囲内で調節することにより達成することができ
る。
【0023】上記テクスチャ−加工処理を施した基板の
表面には、下地層として、通常の場合、クロムをスパッ
タリングによって形成する。このクロム下地層の膜厚は
通常50〜2000オングストロ−ムである。ついで該
クロム下地層の上に、磁性層、保護層が順次形成され
る。磁性層としては、Co−Cr、Co−Ni、または
Co−Cr−X、Co−Ni−X、Co−W−X等で示
されるCo系合金の薄膜層が好適である。なお、Xとし
てはLi、Si、Ca、Ti、V、Cr、Ni、As、
Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Ag、Sb、H
f、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、La、
Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Euよりなる群から選
択される1種または2種以上の元素を挙げることができ
る。
【0024】このようなCo系合金からなる磁性層は、
通常、スパッタリング等の手段によって基板の下地層上
に被着形成され、その膜厚は、通常100〜1000オ
ングストロ−ムの範囲である。
【0025】この磁性層の上に形成される保護層として
は炭素質膜が好ましく、炭素質膜層は、通常アルゴン、
He等の希ガスの雰囲気下または少量の水素の存在下で
カ−ボンをタ−ゲットとしてスパッタリングによりアモ
ルファス状カ−ボン膜や水素化カ−ボン膜として被着形
成される。この保護膜層の厚みは通常50〜500オン
グストロ−ムの範囲とされる。保護膜層の上には摩擦係
数を小さくするためにさらに潤滑膜を形成させてもよ
い。
【0026】本発明においては極細繊維からなり、特定
の目付の布帛をテクスチャ−加工の研磨テ−プとして使
用することにより、研磨テ−プの遊離砥粒が良好に担持
され、効率的な加工が行われること、研磨テ−プにより
テクスチャ−加工表面の研磨屑の拭き取りが十分に行わ
れ、クリ−ニング効果が高いことなどの作用効果が奏さ
れ、テクスチャ−ノイズの発生を抑制し、良好なテクス
チャ−加工を行うことができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。
【0028】実施例1 ナイロン6[宇部興産社製、1013BK]と極限粘度
0.70のポリエチレンテレフタレ−トを用い、別々の
押出機で溶融押出し、複合割合がナイロン6:ポリエチ
レンテレフタレ−ト=33:67(重量比)となるよう
にそれぞれギアポンプで計量した後、紡糸パック内に供
給し、口金温度290℃で吐出し、速度1000m/分
で巻き取った。ついで倍率2.9倍で75℃のロ−ラヒ
−タ−で延伸を施し、100℃のプレ−トヒ−タ−で熱
セットして150デニ−ル/48フィラメントの延伸糸
を得た。糸条の断面は、縦割り分割型断面(11層交互
貼り合わせ型)構造とした。ついで、該延伸糸を使用し
て、経糸密度100本/インチ、緯糸密度85本/イン
チの平織物を作製し、通常の加工工程を経て、水酸化ナ
トリウム濃度40g/リットル、95℃、10分間処理
条件によりアルカリ分割処理を行った。分割処理後の極
細繊維の単繊維繊度は平均0.25デニ−ルであり、平
織物の目付は155/m2 であり、乾燥時の縦方向の強
度と湿潤時の縦方向の強度との差は5.0kg/2.5
cmであった。また、該平織物を構成する極細繊維の断
面形状は、平均75〜95度の角度を2個有し、偏平度
が3〜8の範囲にあるものであった。
【0029】この平織物を研磨テ−プとして用い、市販
のNi−P合金メッキ処理したアルミニウム製ディスク
基板にテクスチャ−加工を施した。加工反り条件は通常
の処理条件を採用した。研磨液の砥粒濃度は0.4重量
%、研磨液供給量は9ミリリットル/分とした。テクス
チャ−加工を施した基板の表面の凹凸形状をテンコ−ル
接触式粗さ測定器を用い、JIS B 0601に準じ
て表面粗さを測定してみたところ、均一な凹凸が形成さ
れており、また研磨屑もなく、本発明の布帛を使用する
ことによりクリ−ニング効果にも優れていた。
【0030】比較例1 研磨テ−プとして、厚さ25μmのポリエチレンテレフ
タレ−トシ−トを使用し、同じ条件で、基板上にテクス
チャ−加工を施した。テクスチャ−加工を施した基板の
表面粗さを測定してみたところ、凹凸形状に斑があり、
また研磨屑も表面に残っていた。
【0031】
【発明の効果】本発明の布帛をテクスチャ−加工に使用
した場合、ハ−ドディスクの表面に均一な凹凸が形成さ
れ、また研磨によって生じた研磨屑も該表面上に残留す
ることなく研磨屑を排出させることができ、クリ−ニン
グ効果にも優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるテクスチャ−加工の一実施例方
法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:基板 2:研磨テ−プ 3:コンタクトロ−ラ 4:研磨液ノズル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維繊度が0.08〜0.5デニ−ル
    である極細繊維を主体とする布帛であって、目付が50
    〜300g/m2 である研磨用布帛。
  2. 【請求項2】 断面形状が20度以上120度以下の角
    度を少なくとも2つ有する断面である極細繊維を主体と
    してなる請求項1記載の研磨用布帛。
  3. 【請求項3】 偏平度が異なる極細繊維を主体としてな
    る請求項1記載の研磨用布帛。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の布帛から
    なるテクスチャ−加工用研磨テ−プ。
  5. 【請求項5】 乾燥時の縦方向の強度と、湿潤時の縦方
    向の強度との差が10kg/2.5cm幅以下であるこ
    とを特徴とする請求項4記載のテクスチャ−加工用研磨
    テ−プ。
  6. 【請求項6】 遊離砥粒と研磨テ−プとを用いたスラリ
    −研磨によって行われるテクスチャ−加工において、研
    磨テ−プとして請求項4または請求項5記載の研磨テ−
    プを用いることを特徴とするテクスチャ−加工方法。
  7. 【請求項7】 基板表面に、請求項6記載のテクスチャ
    −加工方法を施した後、磁気層を形成して磁気記録媒体
    を製造する方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の製造方法により製造され
    た磁気記録媒体。
JP24670097A 1997-09-11 1997-09-11 研磨用布帛 Expired - Fee Related JP3774302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24670097A JP3774302B2 (ja) 1997-09-11 1997-09-11 研磨用布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24670097A JP3774302B2 (ja) 1997-09-11 1997-09-11 研磨用布帛

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1190810A true JPH1190810A (ja) 1999-04-06
JP3774302B2 JP3774302B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=17152340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24670097A Expired - Fee Related JP3774302B2 (ja) 1997-09-11 1997-09-11 研磨用布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3774302B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001088013A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Toyobo Co Ltd 研磨パッド
JP2001232554A (ja) * 2000-02-22 2001-08-28 Toyobo Co Ltd 研磨パッド及びその製造方法
WO2002100595A1 (fr) * 2001-06-06 2002-12-19 Nihon Micro Coating Co., Ltd. Feuille de polissage et procede de realisation de la feuille de polissage
JP2006045757A (ja) * 2004-07-05 2006-02-16 Toray Ind Inc 研磨布およびその製造方法
JP2008062324A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Nitta Haas Inc 研磨用パッドおよびメッキ用パッド
JP2008103012A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Toray Ind Inc 研磨用編物
WO2008093850A1 (ja) * 2007-02-01 2008-08-07 Kuraray Co., Ltd. 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法
JP2008207323A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Kuraray Co Ltd 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法
CN102172591A (zh) * 2010-12-30 2011-09-07 东莞市硕源电子材料有限公司 硬盘用超净擦拭卷带的生产方法
JP2013124422A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Toray Ind Inc 洗浄加工布および磁気記録媒体用基板表面の洗浄方法
JP2014123777A (ja) * 2004-05-11 2014-07-03 Innopad Inc 研磨用パッド
JP2017177242A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 帝人株式会社 研磨パッド

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4542647B2 (ja) * 1999-09-21 2010-09-15 東洋ゴム工業株式会社 研磨パッド
JP2001088013A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Toyobo Co Ltd 研磨パッド
JP2001232554A (ja) * 2000-02-22 2001-08-28 Toyobo Co Ltd 研磨パッド及びその製造方法
JP4591980B2 (ja) * 2000-02-22 2010-12-01 東洋ゴム工業株式会社 研磨パッド及びその製造方法
WO2002100595A1 (fr) * 2001-06-06 2002-12-19 Nihon Micro Coating Co., Ltd. Feuille de polissage et procede de realisation de la feuille de polissage
JP2014123777A (ja) * 2004-05-11 2014-07-03 Innopad Inc 研磨用パッド
JP2006045757A (ja) * 2004-07-05 2006-02-16 Toray Ind Inc 研磨布およびその製造方法
JP2008062324A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Nitta Haas Inc 研磨用パッドおよびメッキ用パッド
JP2008103012A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Toray Ind Inc 研磨用編物
JP2008207323A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Kuraray Co Ltd 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法
WO2008093850A1 (ja) * 2007-02-01 2008-08-07 Kuraray Co., Ltd. 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法
US8647179B2 (en) 2007-02-01 2014-02-11 Kuraray Co., Ltd. Polishing pad, and method for manufacturing polishing pad
CN102172591A (zh) * 2010-12-30 2011-09-07 东莞市硕源电子材料有限公司 硬盘用超净擦拭卷带的生产方法
JP2013124422A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Toray Ind Inc 洗浄加工布および磁気記録媒体用基板表面の洗浄方法
JP2017177242A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 帝人株式会社 研磨パッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP3774302B2 (ja) 2006-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1757406B1 (en) Abrasive cloth and method for preparing nano-fiber structure
US20020013984A1 (en) Abrasive sheet for texturing and method of producing same
US5877098A (en) Abrasive sheet made of very fine and ultrafine fibers
JP4645361B2 (ja) 研磨布
JPH10315142A (ja) 研磨シート
JP4838703B2 (ja) 磁気記録媒体用ディスク基板の製造方法、磁気記録媒体用ディスク基板、磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体、及び磁気記録装置
JPH1190810A (ja) 研磨用布帛
JP2005329534A (ja) 研磨布
US20100129592A1 (en) Polishing cloth and production method thereof
KR20130138720A (ko) 연마포 및 그의 제조 방법
JP2008155359A (ja) ガラス基板鏡面加工用研磨布及びその製造方法
JP5033238B2 (ja) 研磨パッド及びその製造方法
JP2008144287A (ja) 研磨布及びその製造方法
JP4423915B2 (ja) 研磨布およびそれを用いてなるテクスチャー加工方法
JP2004130395A (ja) ガラステクスチャー加工用研磨布及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法
JP3877369B2 (ja) 研磨シート
JP2005074576A (ja) 研磨布
JP3336374B2 (ja) 磁気記録媒体等の製造に用いるクロス
JP5032472B2 (ja) 精密加工用研磨布
JP2006175571A (ja) 研磨布
JP2007069304A (ja) 研磨布
JP2003228825A (ja) 磁気ディスクテクスチャー加工用基布
KR101009608B1 (ko) 자기기록매체용 연마포
JP2009066749A (ja) 研磨布およびその製造方法
JP2000242921A (ja) 磁気記録媒体加工用テープおよび磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090224

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140224

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees