JPH119076A - 農作業車の脱穀排稈装置 - Google Patents

農作業車の脱穀排稈装置

Info

Publication number
JPH119076A
JPH119076A JP16274997A JP16274997A JPH119076A JP H119076 A JPH119076 A JP H119076A JP 16274997 A JP16274997 A JP 16274997A JP 16274997 A JP16274997 A JP 16274997A JP H119076 A JPH119076 A JP H119076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culm
waste
chain
switching
changeover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16274997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Imamura
英一 今村
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Tomoyuki Ichimaru
智之 市丸
Osamu Tomita
冨田  治
Atsushi Mizushima
淳 水島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP16274997A priority Critical patent/JPH119076A/ja
Publication of JPH119076A publication Critical patent/JPH119076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】脱穀済み排稈を排稈処理装置へ搬送する排稈搬
送装置において、排稈の搬送位置と非搬送位置とを切り
替え保持する切替保持部とその切替レバーを操作容易と
なる位置に設ける。 【解決手段】脱穀装置1から排出される脱穀済み排稈を
引き継いで後方の排稈処理装置2へ搬送する排稈搬送装
置3を、排稈チェン4を巻き掛けたチェンフレーム5の
後部側を回動支軸6とし前部側の上下動により排稈搬送
の有・無による搬送位置Aと非搬送位置Bとに切り替え
可能とする農作業車において、該排稈搬送装置3の排稈
を引き継ぐ始端部近傍で可能範囲フィードチェン7に近
い位置に排稈搬送の有・無を切り替え保持する切替保持
部8を設け、この切替保持部8を切り替え作用する切替
レバー9を、扱胴10に対し直交する方向に配置すると
共にその先端面9aが該フィードチェン7側に向いてい
ることを特徴とする脱穀排稈装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農作業車の脱穀
排稈装置に関し、脱穀済み排稈を排稈処理装置へ搬送す
る排稈搬送装置において、排稈を搬送位置と非搬送位置
とに切り替えることが可能なもの等に属し、農作業車と
してのコンバインや自走脱穀機等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】脱穀
済み排稈をカッタ装置やノッタ装置等の排稈処理装置へ
搬送する排稈搬送装置を、その排稈チェンが排稈搬送時
に搬送詰まりを起こしたときの掃除やメンテナンス時等
に、その後部側を回動支軸として前部側を上動させて搬
送通路を開放させるものにおいて、従来では、この排稈
チェンの上下動により排稈を搬送する搬送位置と排稈の
搬送を不能とする非搬送位置とに切り替え保持する切替
保持部を、排稈チェンに沿ってその始端部から後側寄り
で上下動の回動支軸に近くなると共にフィードチェンか
らも離れた位置に設けるようにしている。従って、この
切替保持部を切り替え作用させる切替レバーを上方に向
けて突設配置しているものが一般的であった。
【0003】しかし、このように切替保持部とその切替
レバーを、排稈チェンの始端部やフィードチェンから離
れた後側寄りに配置しているものでは、排稈チェンの搬
送通路を開放操作するときに、この切替保持部が排稈チ
ェンの始端部から後側寄りで上下動の回動支軸に近くな
り上動操作力において不利となる位置に配置されている
と共に、切替レバーが上方向きで操作しにくいため排稈
チェンの上動操作力を余分に必要とすることになり、搬
送通路の開放操作が容易に行われ難いものであった。
【0004】そこでこの発明は、排稈搬送装置を排稈の
搬送位置と非搬送位置とに切り替えるときに、切替保持
部とその切替レバーを排稈チェンの上動操作が容易とな
る位置に配置する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、脱穀装置1
から排出される脱穀済み排稈を引き継いで後方の排稈処
理装置2へ搬送する排稈搬送装置3を、排稈チェン4を
巻き掛けたチェンフレーム5の後部側を回動支軸6とし
前部側の上下動により排稈搬送の有・無による搬送位置
Aと非搬送位置Bとに切り替え可能とする農作業車にお
いて、該排稈搬送装置3の排稈を引き継ぐ始端部近傍で
可能範囲フィードチェン7に近い位置に排稈搬送の有・
無を切り替え保持する切替保持部8を設け、この切替保
持部8を切り替え作用する切替レバー9を、扱胴10に
対し直交する方向に配置すると共にその先端面9aが該
フィードチェン7側に向いていることを特徴とする脱穀
排稈装置の構成とする。
【0006】
【作用】上記の構成により、排稈搬送装置3における排
稈チェン4を巻き掛けたチェンフレーム5を、切替レバ
ー9の操作により後部側を回動支軸6としてその前部側
を下動させて排稈チェン4を搬送位置Aに保持したとき
は、フィードチェン7から引き継いだ脱穀済み排稈を排
稈処理装置2へ搬送させる。次に、切替レバー9の操作
により、チェンフレーム5を上動させて排稈チェン4を
非搬送位置Bに保持したときは、排稈チェン4の搬送通
路が開放されて排稈の排稈処理装置2への搬送を不能と
する。このように排稈搬送装置3を搬送位置Aと非搬送
位置Bとに切り替える切替保持部8を、フィードチェン
7から排稈を引き継ぐ排稈チェン4の始端部近傍で可能
範囲フィードチェン7に近い位置に設けると共に、この
切替保持部8を切り替え作用する切替レバー9を扱胴1
0に対し直交する方向でその先端面9aがフィードチェ
ン7側に向いて配置されていることにより、該切替保持
部8が回動支軸6から遠く離れ上動操作力において有利
となる位置に配置されており、該切替レバー9も操作し
易い方向となっているため、排稈チェン4を非搬送位置
Bへ切り替えるときに、排稈チェン4を小さい操作力で
容易に上動させることができる。
【0007】
【発明の効果】上記作用の如く、脱穀済み排稈を排稈処
理装置2へ搬送する状態の搬送位置Aと搬送不能の状態
の非搬送位置Bとに切り替える切替保持部8とその切替
レバー9とを有する排稈搬送装置3において、該非搬送
位置Bでは排稈チェン4を後部側を回動支軸6としてそ
の前部側を上動させるが、この上動時に、該切替保持部
8を排稈チェン4の始端部近傍で可能範囲フィードチェ
ン7に近い位置に設けると共に、該切替レバー9を扱胴
10に対し直交する方向でその先端面9aがフィードチ
ェン7側を向いて配置されていることにより、従来の如
く、該切替保持部8が排稈チェン4の始端部から後側寄
りで回動支軸6に近くなり上動操作力において不利とな
る位置に配置され、該切替レバー9も上方向きで操作し
にくいため排稈チェンの上動操作力を余分に必要とする
ことがなく、該切替保持部8が排稈チェン4の始端部近
傍で回動支軸6から遠く離れ上動操作力において有利と
なる位置に配置され、該切替レバー9も操作し易い方向
となっているため、排稈チェン4を非搬送位置Bへ切り
替えるときに、排稈チェン4を小さい操作力で容易に上
動させることができ作業性が向上する。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例をコンバインにつ
いて図面に基づき説明する。図7はコンバインの全体構
成を示すもので、車台11の下部側に土壌面を走行する
左右一対の走行クローラ11aを設けた走行装置12を
配設し、該車台11上に、フィードチェン7に挟持して
供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回
収して一時貯留する穀粒タンク13と、この穀粒タンク
13の穀粒を機外へ排出する排出横筒13aを備えた脱
穀装置1を載設する。
【0009】該脱穀装置1の前方側に立毛穀稈を分草す
る分草体14と、分草された穀稈を引き起こす引起部1
5と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部16と、刈り
取った穀稈を後方側へ搬送して該フィードチェン7へ受
け渡しする穀稈搬送部17とを設けた刈取装置18を、
土壌面に対して上下昇降自在となるよう該車台10の前
端部へ装架して構成する。
【0010】該刈取装置18の一側に、コンバインの操
作制御を行う操作装置19とこの操作のための操作席2
0とを設けると共に、これらの脱穀装置1,走行装置1
2,刈取装置18,操作装置19等によって車体21を
構成する。図3に示す如く、脱穀装置1は、上部側に脱
穀室22と処理室23を、下部側に選別室24を各々配
置し、該脱穀室22には穀稈を脱穀処理する扱胴10を
入口側となる前部から出口側となる後部に向けて軸架内
装すると共に、処理室23には、その前半部分に還元さ
れた二番物を前方に送りながら選別室24へ漏下させる
撹拌胴と、後半部分に脱穀物を再処理する処理胴を連接
した撹拌処理胴25を扱胴10と平行して軸架内装して
構成する。
【0011】穀稈の搬送通路に沿って穀稈を挟持搬送す
る該フィードチェン7と、扱胴10の略下半部を包囲す
る扱網26と、この扱網26から漏下しない脱穀排塵物
を排出する脱穀排塵口27を該扱網26の出口側端部に
設けて構成する。該選別室24には、脱穀処理されて扱
網26から漏下した脱穀物を揺動移送しながら選別を行
う縦長の揺動選別棚28を、該扱胴10の軸方向に沿っ
てその入口側部を上手側として出口側に向け架設すると
共に、この揺動選別棚28の上手側下方に羽根の回転に
より選別風を起風する唐箕29を配設し、該揺動選別棚
28と唐箕29によって選別された一番穀粒を収容して
横送り集穀する一番螺旋30と、二番物を収容して横送
り集積する二番螺旋31とを各々揺動選別棚28の下方
に配置して構成する。
【0012】該揺動選別棚28の下手側上方にシロッコ
ファン等により脱穀排塵を機外へ排塵する排塵ファン3
2を、上部カバー32aと下部ガイド32bによりファ
ン排塵口32cを形成して設け、このファン排塵口32
cを、脱穀装置1の出口側壁33に装架した相対する多
数の円盤刃2a,2bによって排稈を裁断処理して機外
へ排出する排稈処理装置2の適宜位置に開口して構成す
る。
【0013】脱穀装置1の右側壁34の一側から後方側
へ向けてチューブ状の排稈主フレーム35を延設し、こ
の主フレーム35の後端部に、排稈処理装置2を支持す
る左右方向に延長したチューブ状の排稈後フレーム36
を連結して設け、該主フレーム35の後部側適宜位置
に、前記穀粒タンク13の排穀縦筒13bを一端部で支
持する排稈中フレーム37の中間部を直交連結すると共
に、その他端部を前記脱穀室22の出口側板38の排稈
搬送装置3の始端部近傍位置に接続するよう斜設して構
成する。(図4参照)該排稈搬送装置3は、出口側板3
8を隔てて前記フィードチェン7から脱穀済み排稈を引
き継いで後方側の排稈処理装置2へ搬送する排稈チェン
4をチェンフレーム5に巻き掛け保持し、この排稈チェ
ン4の始端部をフィードチェン7の終端部近傍の内側位
置に近接させると共に、その終端部を該排稈処理装置2
の右側位置へ向け斜設して構成する。
【0014】該排稈チェン4とそのチェンフレーム5
は、排稈の株元側寄りをチェンにより挟持搬送する株元
側排稈チェン4aを巻き掛け保持する株元側チェンフレ
ーム5aと、穂先側寄りを起立式のラグにより係合搬送
する穂先側排稈チェン4bを巻き掛け保持する穂先側チ
ェンフレーム5bとを平面視適宜間隔で略並行に配置さ
せて構成する。
【0015】該両チェンフレーム5a,5bの前部側と
後部側の適宜位置を、前連結板39aと後連結板39b
によって連結すると共に、この後連結板39bから後方
へ向け回動アーム40を延設し、この回動アーム40を
前記排稈主フレーム35と排稈後フレーム36の連結部
近傍に斜設連結した回動支軸6に回動可能に支承して構
成する。
【0016】図5に示す如く、前記扱胴10を軸架する
扱胴軸10aの、該出口側板38の外側に軸止した排稈
出力プーリ41から、扱胴カバー42に軸承した調整プ
ーリ43及びテンションプーリ44を介して伝動ベルト
45の張設により排稈入力プーリ46へ動力を伝達する
が、この排稈入力プーリ46への動力伝達は、排稈搬送
装置3の搬送状態の切り替え時やメンテナンス時等に扱
胴カバー42を開扉させることにより、該カバー42に
設けている調整プーリ43が伝動ベルト45を弛緩させ
る方向に移動して動力の伝達を不能とするよう構成す
る。
【0017】該排稈入力プーリ46と、該株元側排稈チ
ェン4aを駆動する株元駆動スプロケット47とを、一
対のベベルギヤを内装した排稈ギヤケース48を介して
伝動可能に連結すると共に、この排稈ギヤケース48を
株元側チェンフレーム5aの前端部に固定したケース取
付板49に取り付けて構成する。該株元側チェンフレー
ム5aの後連結板39b近傍に該穂先側排稈チェン4b
を駆動するための穂先駆動スプロケット50を、該株元
側排稈チェン4aによって駆動可能に配置すると共に、
株元側チェンフレーム5aの後端部に株元側排稈チェン
4aの張力調節と藁稈の巻き付きを防止するチェン支持
板51を調節可能に配設する。該株元側排稈チェン4a
の排稈搬送通路に摺接させて排稈を挟持搬送する排稈挟
持杆52を、排稈の搬送量に対して上下動させて調圧可
能に配置構成する。
【0018】前記排稈入力プーリ46と脱穀室22の出
口側板38との間隙部Cに、該排稈搬送装置3を排稈挟
持杆52に摺接させ排稈を搬送する搬送位置Aと、排稈
搬送装置3を後部側の回動支軸6により前部側を上動さ
せて排稈挟持杆52の摺接から開放する非搬送位置Bに
切り替え保持する切替保持部8を配置して構成する。該
切替保持部8は前記ケース取付板49の排稈入力プーリ
46側の一端部に、切替板53の上部位置から後方に向
け突出固設した切替軸53aを支承する適宜間隔で前後
位置に平行立設した切替支持板54を固着し、該切替軸
53aの横位置に前記扱胴10に対し直交する方向で出
口側板38に沿って該プーリ46の上方位置近傍に逆L
字状で適宜長さの切替レバー9を固設すると共に、この
レバー9の先端面9aを前記フィードチェン7側に向け
て配置構成する。
【0019】該切替板53はその下部側の上下二段位置
に、排稈搬送装置3を前記排稈中フレーム37の他端部
近傍に固着した切替保持ピン55への嵌入によって、搬
送位置Aと非搬送位置Bとに切り替え保持するピン係止
溝53b,53cを設けると共に、該切替レバー9の操
作により切替板53のピン係止溝53b,53cを各々
切替保持ピン55から回動離脱させ、切替板53の上下
動により希望のピン係止溝53b,53cに再び嵌入係
止可能に作用させる弾発付勢した捩じりばね56を該切
替軸53a回りに装着して構成する。
【0020】前記切替支持板54に支承する切替軸53
aに隣接して、排稈搬送装置3を搬送位置Aに切り替え
たときに下限位置を規制するために後方に向け突設した
規制杆57を連通固着し、この規制杆57を係止する規
制受金58を該排稈中フレーム37から延出固設する。
前記扱胴カバー42の適宜位置に排稈搬送装置3を搬送
位置Aに切り替え保持したとき、この搬送位置Aの浮き
上がりを更に強固に保持させるための保持杆59を取付
金59aによって固定すると共に、該カバー42の閉扉
時に保持杆59による係合を受け止める保持受金60を
前記ケース取付板49の上面に固定して構成する。
【0021】該ケース取付板49の他端部を株元側排稈
チェン4aの内側縁に沿って上方に折曲した立上げ部4
9aとし、この立上げ部49aに、排稈搬送装置3を搬
送位置Aと非搬送位置Bとに切り替えるときに前記切替
レバー9と共に操作するL字状の持ち上げレバー61
を、前記排稈ギヤケース48を挟んで切替レバー9と対
向した位置の操作容易な角度に固着して構成する。
【0022】刈取装置18で刈り取られ、穀稈搬送部1
7から脱穀装置1へ供給された穀稈は、フィードチェン
7の挟持搬送により脱穀処理が行われ、脱穀処理の終了
により脱穀装置1から排出された脱穀済み排稈は、排稈
搬送装置3へ引き継いで後方の排稈処理装置2へ搬送さ
れる。この脱穀済み排稈を搬送するときは、切替レバー
9の上動操作により切替保持部8の切替板53の上段位
置のピン係止溝53bを、捩じりばね56の弾発力によ
り自動的に切替保持ピン55に嵌入係止して搬送位置A
に切り替え保持し、排稈搬送装置3の排稈搬送通路を確
保して排稈処理装置2へ搬送する。次に、脱穀済み排稈
の搬送を不能とするときは、切替レバー9と持ち上げレ
バー61の上動操作により切替板53の下段位置のピン
係止溝53cを、捩じりばね56の弾発力により自動的
に切替保持ピン55に嵌入係止して非搬送位置Bに切り
替え保持し、排稈搬送通路を開放して排稈処理装置2へ
の搬送を不能とする。
【0023】このように、切替レバー9の操作により排
稈搬送装置3を搬送位置Aと非搬送位置Bとに切り替え
保持するときに、切替レバー9の配置を出口側板38に
沿ってその先端面9aをフィードチェン側に向けて配置
することにより、排稈搬送装置3を容易に持ち上げ易い
方向となり作業性が向上する。更に、切替レバー9と持
ち上げレバー61とにより同時に排稈搬送装置3を持ち
上げることにより、チェンフレーム5に捩じりによる撓
みが発生するようなことがなく、一段と持ち上げも容易
となり作業性も向上する。このため、チェンフレーム5
に特別の補強を行う必要もなく重量及びコストの低減を
図ることができる。
【0024】また、従来の如く、排稈搬送装置3を非搬
送位置Bに切り替えるときに、下降防止のためガススプ
リング等のダンパーを使用しているものでは、搬送位置
Aに切り替えるときにダンパーの反力だけ余分に押し下
げる必要があり、切り替え保持に不具合が発生する要因
になっていると共に、ダンパーの使用によりコスト高と
なっていた。しかし、この不具合を切替レバー9の操作
のみで確実で且つ自動的に切り替え保持ができるため、
作業性が向上すると共に切り替え保持の不具合が減少す
る。なお、単一の切替レバー9により切り替え保持が可
能なためコスト低減ができる。
【0025】また、排稈搬送装置3の切替保持部8を、
フィードチェン7から排稈を引き継ぐ株元側排稈チェン
4aの始端部近傍の出口側板38と排稈入力プーリ46
との間隙部Cに配置することにより、作業時に最も重要
な排稈チェン4の始端部の浮き上がりを防止して引き継
ぎを確実にすると共に、回動支軸6からは遠く離れた位
置となるから排稈搬送装置3の搬送通路を開放するとき
に持ち上げ荷重が軽くなり作業性が向上する。
【0026】また、前記排稈主フレーム35と排稈中フ
レーム37及び排稈後フレーム36を相互に連結するこ
とにより、該中フレーム37の一端部により穀粒タンク
13の排穀縦筒13bを強固に支持することができると
共に、該主フレーム35と該後フレーム36とを回動支
軸6によって連結しているから総体的にフレーム強度が
向上し、この回動支軸6から回動アーム40により排稈
搬送装置3を支持していることにより、がたつきやぐら
つきを防止して取り付け強度を向上することができる。
【0027】また、従来の如く、排穀縦筒13bの上部
を鉄板の筒受部62によって支承しているものでは、排
穀縦筒13bを旋回するときにこの縦筒13bに傷が付
いたり、筒受部62に塵埃が付着して旋回荷重が過大と
なり旋回モータ等のヒューズが切れたりする等の不具合
が発生していた。しかし、この不具合発生の筒受部62
を、図6に示す如く、複数のローラ62aで支持するこ
とにより旋回荷重が軽くなると共に、ローラ62aに注
油の必要もなく、塵埃が付着する心配もない。
【0028】なお、筒受部62のローラ62a取付部を
長孔にすることにより、排穀縦筒13bと筒受部62と
に位相差が生じても、長孔を調節してローラ62aが該
縦筒13bに常に接するようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】排稈搬送装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】排稈搬送装置の排稈搬送位置の切替作用関係を
示す部分正面図。
【図3】排稈搬送装置の配置関係を示す脱穀装置の概略
側断面図。
【図4】排稈搬送装置の配置関係を示す脱穀装置の概略
平面図。
【図5】扱胴軸から排稈搬送装置への駆動関係を示す概
略背面図。
【図6】穀粒タンクの排穀縦筒を支承する筒受部の構造
を示す平面図。
【図7】コンバインの全体構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1. 脱穀装置 2. 排稈処理装置 3. 排稈搬送装置 4. 排稈チェン 5. チェンフレーム 6. 回動支軸 7. フィードチェン 8. 切替保持部 9. 切替レバー 9a. 先端面 10. 扱胴 A. 搬送位置 B. 非搬送位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 治 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 水島 淳 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱穀装置1から排出される脱穀済み排稈を
    引き継いで後方の排稈処理装置2へ搬送する排稈搬送装
    置3を、排稈チェン4を巻き掛けたチェンフレーム5の
    後部側を回動支軸6とし前部側の上下動により排稈搬送
    の有・無による搬送位置Aと非搬送位置Bとに切り替え
    可能とする農作業車において、該排稈搬送装置3の排稈
    を引き継ぐ始端部近傍で可能範囲フィードチェン7に近
    い位置に排稈搬送の有・無を切り替え保持する切替保持
    部8を設け、この切替保持部8を切り替え作用する切替
    レバー9を、扱胴10に対し直交する方向に配置すると
    共にその先端面9aが該フィードチェン7側に向いてい
    ることを特徴とする脱穀排稈装置。
JP16274997A 1997-06-19 1997-06-19 農作業車の脱穀排稈装置 Pending JPH119076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16274997A JPH119076A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 農作業車の脱穀排稈装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16274997A JPH119076A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 農作業車の脱穀排稈装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH119076A true JPH119076A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15760537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16274997A Pending JPH119076A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 農作業車の脱穀排稈装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH119076A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005087139A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Seirei Ind Co Ltd コンバインの排藁搬送装置
JP2009033977A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Iseki & Co Ltd コンバイン
WO2011010532A1 (ja) * 2009-07-22 2011-01-27 ヤンマー株式会社 コンバインの排藁搬送装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005087139A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Seirei Ind Co Ltd コンバインの排藁搬送装置
JP4565310B2 (ja) * 2003-09-19 2010-10-20 ヤンマー株式会社 コンバインの排藁搬送装置
JP2009033977A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Iseki & Co Ltd コンバイン
WO2011010532A1 (ja) * 2009-07-22 2011-01-27 ヤンマー株式会社 コンバインの排藁搬送装置
CN102469768A (zh) * 2009-07-22 2012-05-23 洋马株式会社 联合收割机的废秸秆输送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH119076A (ja) 農作業車の脱穀排稈装置
JP4664935B2 (ja) 脱穀装置
JP2002125441A (ja) コンバインの穀稈移送装置
JP3369763B2 (ja) 脱穀機の排藁搬送装置
JP2004337070A (ja) コンバイン
JP4884854B2 (ja) コンバイン
JP6692286B2 (ja) 排ワラ切断装置
JP3973544B2 (ja) 排ワラ細断装置付き脱穀装置
JP3369792B2 (ja) 脱穀機における排藁搬送装置
JP3852130B2 (ja) コンバイン
JP3145570B2 (ja) コンバインにおける排藁搬送装置
JP3369753B2 (ja) 脱穀機における排藁搬送装置
JP3372660B2 (ja) コンバインにおける排藁搬送装置
JP3982031B2 (ja) 脱穀装置
JP3293187B2 (ja) コンバイン
US2410500A (en) Feeder for threshers
JP2001269047A (ja) 脱穀装置の揺動選別装置
JPH1098936A (ja) コンバインの脱穀排稈装置
JP2001037315A (ja) コンバインの穀稈移送装置
JP2008000017A (ja) コンバイン
JP2004141093A (ja) 脱穀機における排藁搬送装置
JPH10286015A (ja) コンバイン等の刈刃装着装置
JP2000166362A (ja) 脱穀機の穀稈挾持移送装置
JPH11275937A (ja) 脱穀装置のチェン案内装置
JPH11103652A (ja) 汎用コンバイン