JP6692286B2 - 排ワラ切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脱穀装置の後側に備えたカッターケースに、駆動カッター部及び受刃カッター部を内装してある排ワラ切断装置に関する。
この種の排ワラ切断装置としては、駆動カッター部の切断駆動軸や、受刃カッター部の受刃回転軸が、カッターケースの左右両側壁部を貫通した状態で、その左右両側壁部に支持されたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2010−99027号公報(段落「0021」、及び図5、図8参照)
排ワラ切断装置においては、切断長の変更や、メンテナンス作業等を行うために、切断駆動軸や受刃回転軸をカッターケースから取り外す必要がある。
しかしながら、上記の従来構造のものでは、カッターケースの左右両側壁部から軸支部材や切断駆動軸、あるいは受刃回転軸を取り外す際、多大な手数を要する傾向がある。
つまり、カッターケースの左右両側壁部から、切断駆動軸や受刃回転軸を取り外す際には、切断駆動軸や受刃回転軸から軸支部材を取り外し、切断駆動軸と受刃回転軸との間隔を広げて刃体同士の接触を避けながら、軸線方向にスライド操作して片方ずつ慎重に取り外すものである。このため、カッターケースの左右両側壁部に対する切断駆動軸や受刃回転軸の脱着に、何人かの人手と時間を要する煩雑な作業が必要であった。
本発明は、カッターケースからの切断駆動軸や受刃回転軸の取り外し作業を簡便に行うことが可能な排ワラ切断装置を提供しようとするものである。
本発明における排ワラ切断装置の特徴は、脱穀装置の後側に、駆動カッター部及び受刃カッター部を内装するカッターケースが備えられ、前記駆動カッター部に、駆動力が伝達される切断駆動軸と、その切断駆動軸に装着された多数の切断刃と、が備えられ、前記受刃カッター部に、前記切断駆動軸に並設された受刃回転軸と、その受刃回転軸に装着された多数の受刃と、が備えられ、前記カッターケースの左右両側壁部に、前記切断駆動軸の端部を支持する軸支部材、及び前記受刃回転軸の端部を支持する軸支部材が設けられ、前記左右両側壁部に、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の少なくとも一方を挿通可能な切り欠き溝部が、前記左右両側壁部の側壁面に沿って形成され、前記切り欠き溝部は、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の前記軸支部材による軸支箇所から、前記側壁面の端縁にわたって形成され、前記軸支箇所から前記側壁面の端縁にわたる前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部が、開放可能に構成され、又は開放され、前記左右両側壁部には、前記切り欠き溝部内に位置する前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の、前記切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を規制する規制部材が設けられ、前記規制部材が、前記切り欠き溝部内に位置する前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸を支持する前記軸支部材に対して、前記切り欠き溝部の開放端側から当接する位置で、かつ前記切り欠き溝部を跨いで設けられているということである。
本発明によれば、カッターケースの左右両側壁部の側壁面に、切断駆動軸又は受刃回転軸の少なくとも一方を挿通可能な切り欠き溝部が、切断駆動軸又は受刃回転軸の軸支箇所から、前記側壁面の端縁にわたって形成されている。そして、切り欠き溝部の延長方向と交差する方向のカッターケースの壁部が、開放可能に構成され、又は開放されている。
したがって、カッターケースの左右両側壁部に対して、切断駆動軸や受刃回転軸を支持する軸支部材の連結を解除すれば、切断駆動軸や受刃回転軸を、切り欠き溝部に沿って移動させ、その切り欠き溝部の延長方向と交差する方向のカッターケースの壁部から取り外すことができる。
これにより、多くの切断刃や受刃が装備された駆動カッター部及び受刃カッター部を、互いに離間する方向へ移動させた後、それぞれの軸線方向に移動させながら取り外す、あるいは装着するというような脱着操作を行う場合に比べ、比較的簡単な操作で容易に脱着し易いという利点がある。
さらに、切断駆動軸又は受刃回転軸の、切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を規制する規制部材が、軸支部材に対して、切り欠き溝部の開放端側から当接する位置で、かつ切り欠き溝部を跨いで設けられているので、切断駆動軸又は受刃回転軸の、切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を確実に規制することができる。
また、本発明においては、前記規制部材は、前記カッターケースの後壁部に連結固定され、かつ、前記切り欠き溝部を跨いで当該切り欠き溝部の両側で、前記左右両側壁部にも連結固定可能に構成されていると好適である。
本発明によれば、規制部材は、前記カッターケースの後壁部に連結固定されているので、カッターケースの後壁部を、所定位置に装着するだけで、規制部材も所定位置に装着することができる。
しかも、規制部材は、切り欠き溝部を跨いで当該切り欠き溝部の両側で、左右両側壁部に連結固定可能に構成されている。これにより、溝部を跨ぐ規制部材で切り欠き溝部の両側の側壁部同士を連結した状態とすることができる。したがって、規制部材は、本来の位置規制の機能に加えて、切り欠き溝部の両側に位置する側壁部同士を連結して補強する手段としても機能する。
本発明においては、前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部は、水平方向に沿う軸心回りで揺動開閉可能に構成されていると好適である。
本発明によれば、脱着に便利な切り欠き溝を備えながら、カッターケース内部を閉塞した状態とすることができる。しかも、壁部は水平方向に沿う軸心回りで揺動開閉可能に構成されているので、例えば上下方向に沿う軸心回りで揺動開閉可能な壁部を採用した場合に比べ、壁部の揺動作動後の姿勢を安定的に維持し易い。
すなわち、水平方向に沿う軸心回りで揺動開閉した壁部には、揺動作動後の壁部に壁部自身の重量が作用する。したがって、上下方向に沿う軸心回りで揺動開閉可能な壁部のように、揺動作動後にも揺れ動く虞が少なく、揺動作動後の壁部の姿勢は安定し易い。
本発明においては、前記左右両側壁部には、前記切り欠き溝部内に位置する前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の、前記切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を規制する規制部材が設けられ、
前記規制部材が、前記切り欠き溝部内に位置する前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸を支持する前記軸支部材に対して、前記切り欠き溝部の開放端側から当接する位置で、かつ前記切り欠き溝部を跨いで設けられていると好適である。
本発明によれば、切断駆動軸又は受刃回転軸の、切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を規制する規制部材が、軸支部材に対して、切り欠き溝部の開放端側から当接する位置で、かつ切り欠き溝部を跨いで設けられているので、切断駆動軸又は受刃回転軸の、切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を確実に規制することができる。
本発明においては、前記規制部材は、前記カッターケースの後壁部に連結固定され、かつ、前記切り欠き溝部を跨いで当該切り欠き溝部の両側で、前記左右両側壁部にも連結固定可能に構成されていると好適である。
本発明によれば、規制部材は、前記カッターケースの後壁部に連結固定されているので、カッターケースの後壁部を、所定位置に装着するだけで、規制部材も所定位置に装着することができる。
しかも、規制部材は、切り欠き溝部を跨いで当該切り欠き溝部の両側で、左右両側壁部に連結固定可能に構成されている。これにより、溝部を跨ぐ規制部材で切り欠き溝部の両側の側壁部同士を連結した状態とすることができる。したがって、規制部材は、本来の位置規制の機能に加えて、切り欠き溝部の両側に位置する側壁部同士を連結して補強する手段としても機能する。
また、本発明における排ワラ切断装置のさらなる特徴は、脱穀装置の後側に、駆動カッター部及び受刃カッター部を内装するカッターケースが備えられ、前記駆動カッター部に、駆動力が伝達される切断駆動軸と、その切断駆動軸に装着された多数の切断刃と、が備えられ、前記受刃カッター部に、前記切断駆動軸に並設された受刃回転軸と、その受刃回転軸に装着された多数の受刃と、が備えられ、前記カッターケースの左右両側壁部に、前記切断駆動軸の端部を支持する軸支部材、及び前記受刃回転軸の端部を支持する軸支部材が設けられ、前記左右両側壁部に、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の少なくとも一方を挿通可能な切り欠き溝部が、前記左右両側壁部の側壁面に沿って形成され、前記切り欠き溝部は、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の前記軸支部材による軸支箇所から、前記側壁面の端縁にわたって形成され、前記軸支箇所から前記側壁面の端縁にわたる前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部が、開放可能に構成され、又は開放され、前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部は、前記カッターケースの後壁部であり、前記切り欠き溝部に、前記軸支箇所から前記側壁面の端縁に至る延設範囲において、前記軸支箇所を起点として、その軸支箇所から離れるほど下降する下り傾斜経路部分と、前記下り傾斜経路部分から前記側壁面の端縁に近づくほど上昇する上り傾斜経路部分とが備えられているということである。
本発明によれば、カッターケースの左右両側壁部の側壁面に、切断駆動軸又は受刃回転軸の少なくとも一方を挿通可能な切り欠き溝部が、切断駆動軸又は受刃回転軸の軸支箇所から、前記側壁面の端縁にわたって形成されている。そして、切り欠き溝部の延長方向と交差する方向のカッターケースの壁部が、開放可能に構成され、又は開放されている。
したがって、カッターケースの左右両側壁部に対して、切断駆動軸や受刃回転軸を支持する軸支部材の連結を解除すれば、切断駆動軸や受刃回転軸を、切り欠き溝部に沿って移動させ、その切り欠き溝部の延長方向と交差する方向のカッターケースの壁部から取り外すことができる。
これにより、多くの切断刃や受刃が装備された駆動カッター部及び受刃カッター部を、互いに離間する方向へ移動させた後、それぞれの軸線方向に移動させながら取り外す、あるいは装着するというような脱着操作を行う場合に比べ、比較的簡単な操作で容易に脱着し易いという利点がある。
また、前記カッターケースの後壁部であるので、カッターケースの後方側の広い空間を利用して、切断駆動軸や受刃回転軸の脱着を行い易くすることができる。
本発明によれば、切り欠き溝部に、下り傾斜経路部分と上り傾斜経路部分とが備えられているので、軸支箇所での支持を解除した切断駆動軸又は受刃回転軸を、軸支箇所から離れる方向に容易に移動させ易い。また、下り傾斜経路部分と上り傾斜経路部分との境目に相当する位置で、切断駆動軸又は受刃回転軸を一時的に安定した状態に維持し易いので、その位置に一時的に維持しておいて、取り外しや装着の準備を整えてから脱着することができる。
本発明においては、前記左右両側壁部に設けられる前記切り欠き溝部は、左右で異なる形状に形成されていると好適である。
本発明によれば、切り欠き溝部は、左右で異なる形状に形成されているので、例えば切断駆動軸又は受刃回転軸の軸線方向での一方側と他方側とで、切り欠き溝部の幅や高さを、片方ずつの作業を行い易いように異ならせて構成することもできる。
コンバインの全体を示す側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 排ワラ切断装置における後壁部側を開放した状態の背面図である。 図4のV-V線箇所における断面での説明図である。 図4のVI-VI線箇所において後壁部を閉塞状態とした断面図である。 排ワラ切断装置におけるモータカバーを切り欠いた状態の右側面図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した自脱型コンバインの作業走行時における前進側の進行方向(図1における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
〔コンバインの全体構成〕
図1は、本発明に係る排ワラ切断装置5が適用された自脱型コンバインを示す側面図、図2は同平面図である。
これらの図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム10が左右一対のクローラ式走行装置11上に搭載されている。機体フレーム10上には、運転座席や操縦搭をキャビン内に装備した運転部12、及び前記運転部12の下方にエンジン13を位置させた原動部14が備えられている。上記のエンジン13の駆動力がクローラ式走行装置11に伝達されることによって、自走可能な走行機体1が構成されている。
さらに、前記機体フレーム10の前部には刈取前処理装置2を連結してあり、前記機体フレーム10上で前記原動部14の後側に、脱穀装置3、及びグレンタンク15を設け、前記脱穀装置3の後部に排ワラ処理装置4を設けて、稲、麦などを収穫するコンバインが構成されている。
刈取前処理装置2は、刈刃21や引起し装置22を支持する前処理部フレーム20と、機体フレーム10とにわたって設けたリフトシリンダ17の伸縮作動により、機体フレーム10に対して上下に揺動作動可能に構成されている。
リフトシリンダ17を収縮させて、刈取前処理装置2を下降作業状態にして走行機体1を走行させると、刈取前処理装置2は、刈り取り対象の植立穀稈を引起し装置22よって引起し処理しながらバリカン型の刈刃21によって刈取り処理し、刈取穀稈を機体後方向きに搬送して脱穀装置3の脱穀フィードチェーン33に供給するように構成してある。リフトシリンダ17を伸長させて刈取前処理装置2を持ち上げると、刈刃21や引起し装置22が地面上から高く上昇した上昇非作業状態となる。
脱穀装置3は、扱室を構成する脱穀ケース30内で回動する扱胴31や揺動して比重選別を行う揺動選別装置32を備えるとともに、脱穀ケース30の外側で刈取穀稈の株元側を挟持搬送する脱穀フィードチェーン33を備えている。
脱穀フィードチェーン33で株元側を挟持搬送される刈取穀稈の穂先側が脱穀ケース30内で脱穀処理され、脱穀された被処理物のうち、回収対象の脱穀粒は、揺動選別装置32で選別されてグレンタンク15に供給され、排出オーガ16から機外に取り出される。
その他のワラ屑等の塵埃は脱穀装置3の終端部から機外へ排出される。
脱穀フィードチェーン33で挟持搬送される刈取穀稈は、脱穀処理後に脱穀フィードチェーン33の搬送終端から排ワラ処理装置4へ供給される。排ワラ処理装置4では、脱穀フィードチェーン33の搬送終端から受け継いだ排ワラを、後方斜め右方向に搬送し、その搬送終端から下方の排ワラ切断装置5に落下供給する。
排ワラ切断装置5では、供給された排ワラを、細断して下方へ落下放出する、もしくは、細断せずに長ワラのまま後方から放出する状態、の何れかに処理形態を変更して放出することができる。
〔脱穀装置の構造〕
図3は、脱穀装置3を示す縦断側面図である。この図に示すように、脱穀装置3は、脱穀ケース30内の上部で扱胴31を備えた脱穀部3Aと、脱穀ケース30内の下部で揺動選別装置32を有した選別部3Bとを備えている。
脱穀部3Aでは、刈取前処理装置2から供給されてくる刈取穀稈の株元側を脱穀フィードチェーン33によって挟持して、脱穀ケース30の後方に向けて搬送しながら脱穀処理を行う。挟持搬送される刈取穀稈の穂先側が脱穀ケース30内で回動する扱胴31と受網34によって脱穀処理され、脱穀粒は受網34を通過して落下し、脱穀処理された排ワラは引き続いて脱穀フィードチェーン33の搬送終端側へ搬送される。
選別部3Bでは、受網34から落下した脱穀粒などの処理物を、揺動選別装置32で受け止めて選別処理を行う。この揺動選別装置32の揺動作動による比重選別と、唐箕35から後方向きに供給される選別風での風選作用とによって、脱穀粒と塵埃とに選別される。選別部3Bでは、揺動選別装置32で処理された一番処理物を一番スクリューコンベヤ36で回収可能な位置に落下させ、二番処理物を二番スクリューコンベヤ37で回収可能な位置に落下させる。
選別部3Bで発生した塵埃は、揺動選別装置32の揺動作動と唐箕35の送風、及び排塵ファン38の吸引排出によって、脱穀ケース30の後部に設けられた排塵口30aから脱穀ケース30の後方側へ排出される。
〔排ワラ処理装置〕
脱穀装置3の後方側には排ワラ処理装置4が備えられている。
この排ワラ処理装置4は、図3及び図5に示すように、脱穀フィードチェーン33から受け継いだ排ワラを、後方の排ワラ切断装置5に向けて搬送供給する排ワラ搬送装置40と、排ワラ切断装置5と、これらの排ワラ搬送装置40及び排ワラ切断装置5の上方側を覆う上部カバー43とを備えている。
排ワラ搬送装置40は、無端回動搬送チェーン41、及びその無端回動搬送チェーン41の下方に沿って位置させた挟持搬送レール42を備えている。この排ワラ搬送装置40が、図2及び図3に示すように脱穀フィードチェーン33の搬送終端部から、脱穀ケース30の後方側に位置する上部カバー43の下側空間にわたって配設されている。
つまり、排ワラ搬送装置40は、前半部が脱穀ケース30の内部に侵入した状態で配設され、搬送始端側が脱穀フィードチェーン33の搬送終端部の横側方付近に位置している。排ワラ搬送装置40の後半部は、脱穀ケース30の後端部上方側箇所に形成された搬出口30bを通して、さらに後方側へ延設され、搬送終端部が排ワラ処理装置4の上部カバー43の下側空間で、排ワラ切断装置5の上方に位置している。
上記の排ワラ搬送装置40によって、脱穀フィードチェーン33の搬送終端部から排ワラを受け継ぎ、排ワラ搬出用の搬出口30bを通して、後方側の排ワラ処理装置4側へ排ワラを挟持搬送する。
この排ワラ搬送装置40では、脱穀フィードチェーン33の搬送終端から受け継いだ脱穀排ワラの株元側を、無端回動搬送チェーン41と挟持搬送レール42とによって挟持し、図2に示すように稈身方向での全長が排ワラ処理装置4の内部に引き込まれるように、後方斜め右方向に搬送し、その搬送終端から下方の排ワラ切断装置5へ落下供給する。
上部カバー43は、脱穀ケース30の天井壁30Aの後端部から、その天井壁30Aの後方側への延長方向に沿う上面板44と、排ワラ搬送装置40の後端よりも後方側位置で、排ワラ搬送装置40を後方側から遮蔽する後面板45とを備えている。
〔排ワラ切断装置〕
図3乃至図5に示すように、排ワラ切断装置5は、脱穀装置3の機体後部に連結されたカッターケース50を備えるとともに、カッターケース50の内部に、駆動カッター部6Aと受刃カッター部6Bとを回転自在に備えたものである。
駆動カッター部6Aは、駆動力が伝達される切断駆動軸60と、その切断駆動軸60に装着された多数の切断刃60aと、を備えている。受刃カッター部6Bは、前記切断駆動軸60に並設された受刃回転軸61と、その受刃回転軸61に装着された多数の受刃61aとを備えている。
切断駆動軸60と受刃回転軸61とは、側面視で切断刃60aの一部と受刃61aの一部とが、部分的に重複した状態となるように、互いの軸間距離を設定して並設されている。
切断駆動軸60の左右両側の軸端部は、ボールベアリング等を備えた軸支部材62,62によって支持されている。軸支部材62,62は、図示しない連結ボルトによって、カッターケース50の右側の側壁部50Rと左側の側壁部50Lとに、着脱可能に連結固定されている。
この左右の軸支部材62,62に支持させることによって、切断駆動軸60の両端部がカッターケース50の右側の側壁部50Rと左側の側壁部50Lとにわたって架設された状態に支持される。
受刃回転軸61の左右両側の軸端部も、ボールベアリング等を備えた軸支部材(図示せず)によって支持されている。この両端部の軸支部材を介して、受刃回転軸61がカッターケース50の右側の側壁部50Rと左側の側壁部50Lとにわたって架設された状態で支持されている。
カッターケース50は、上記の左右両側の側壁部50L,50Rの他に、その左右両側の側壁部50L,50Rの前方側に連設された前壁部50Fを備えている。そして、左右両側の側壁部50L,50Rの後方側には、カッターケース50の下端側に相当する位置で、水平方向に沿う下部揺動軸心x1の回りで揺動開閉可能に構成された後部カバー部材51(後壁部に相当する)が設けられている。
また、左右両側の側壁部50L,50Rの上側には、排ワラ搬送装置40から落下供給される排ワラを受け入れ可能な起立姿勢a1と、排ワラ搬送装置40から落下供給される排ワラを機体後方側へ流下排出させる閉塞姿勢a2と、に姿勢切換可能に構成された開閉カバー52が備えられている。
開閉カバー52は、カッターケース50の後部位置で、左右両側の側壁部50L,50Rの上部にわたる水平方向の上部揺動軸心x2(横向き軸心に相当する)の回りで揺動開閉可能に構成されている。
左右両側の側壁部50L,50Rは、その上縁が後下がりの傾斜縁に形成されており、開閉カバー52は、その閉塞姿勢a2で左右両側の側壁部50L,50Rの後下がりの傾斜縁に沿った後傾姿勢となる。
したがって、開閉カバー52がカッターケース50の上方側を閉じる閉塞姿勢a2では、排ワラ搬送装置40の搬送終端から落下供給される排ワラが、排ワラ切断装置5には供給されずに、開閉カバー52の上面の傾斜に沿って後方側へ流下案内されることになる。
開閉カバー52がカッターケース50の上方側を開放する起立姿勢a1では、排ワラ搬送装置40の搬送終端から落下供給される排ワラが、排ワラ切断装置5に供給され、駆動カッター部6A及び受刃カッター部6Bで細断処理され、下方の圃場へ排出される。
カッターケース50の下端縁よりも下方側には、細断排ワラの飛散を抑制する落下案内用のスカート部材53が垂設されている。
開閉カバー52の支持軸54には、図7に示すように、揺動アーム54aが連設されている。揺動アーム54aは、リンク部材やセクトギヤ等で構成される連係機構55を介して、モータカバー56Aに内装された駆動モータ56に連結されている。この駆動モータ56を動力源として、開閉カバー52の揺動作動が行われる。
そして、駆動モータ56の作動を制御する制御装置(図示せず)が運転部12に備えられており、制御装置からの動作指令に応答して、駆動モータ56が開閉カバー52の姿勢を変更するように構成されている。
この実施形態では、開閉カバー52の姿勢は、図5及び図7に実線で示すように、カッターケース50の上方側を開放する起立姿勢a1と、同図に仮想線で示されるカッターケース50の上方側を閉じる閉塞姿勢a2と、その中間に位置する中間姿勢a3と、の三形態である。したがって、制御装置から上記三形態のうちの何れかの姿勢への動作指令が出力されるに伴い、駆動モータ56が作動され、開閉カバー52の姿勢が、指令された姿勢となるように切換操作される。
開閉カバー52の姿勢のうち、上記の中間姿勢a3を選択した場合には、排ワラ搬送装置40からの排ワラ供給量が少ないときに、駆動カッター部6Aと受刃カッター部6Bとによる切断開始箇所へ排ワラを集中的に案内し易くなる。また、切断対象が麦などの比較的軽量なものである場合に、その排ワラが切断箇所から逃げ出すことを抑制し易くなる。
図4に示すように、切断駆動軸60の一端部には、脱穀装置3の動力伝達系を経て、エンジン13の動力を入力するための動力伝達用の割プーリ63が備えられている。
この割プーリ63に巻回された伝動ベルト64には、変速用テンションプーリ65が当接されている。前記伝動ベルト64に対する変速用テンションプーリ65の圧接力を変更することで、割プーリ63におけるベルト巻回径を変更し、切断駆動軸60の回転数を変更できるように構成されている。
変速用テンションプーリ65は、適宜連係機構を介して、運転部12に備えた変速操作具(図示せず)に連係され、人為的に変速操作可能に構成されている。
〔軸の脱着構造〕
図5乃至図7に示すように、カッターケース50の左右両側の側壁部50L,50Rには、それぞれの側壁部50L,50Rの側壁面に沿って切り欠き溝部57L,57Rが形成されている。
この切り欠き溝部57L,57Rは、軸支部材62による切断駆動軸60の軸支箇所から、カッターケース50の左右両側の側壁部50L,50Rにおける側壁面の後端縁にわたって形成されている。
切り欠き溝部57L,57Rのうち、左側の側壁部50Lに形成された切り欠き溝部57Lは、軸支部材62による切断駆動軸60の軸支箇所から前記側壁面の後端縁に至る延設範囲において、側面視で中間位置が低くなる略V字状に形成されている。つまり、切り欠き溝部57Lには、軸支部材62による切断駆動軸60の軸支箇所を起点として、その軸支箇所から離れるほど下降する下り傾斜経路部分57Laと、下り傾斜経路部分57Laから側壁面の端縁に近づくほど上昇する上り傾斜経路部分57Lbとが備えられている。
この切り欠き溝部57Lの上下方向幅は、切断駆動軸60の軸径よりも少し大きい幅に形成されており、切り欠き溝部57L内で切断駆動軸60を溝長さ方向に沿ってスライド移動可能に構成されている。
右側の側壁部50Rに形成された切り欠き溝部57Rは、図7に示されるように、左側の切り欠き溝部57Lとは異なる形状に形成されている。
つまり、右側の側壁部50Rに形成された切り欠き溝部57Rには、軸支部材62による切断駆動軸60の軸支箇所を起点として、その軸支箇所から離れるほど下降する下り傾斜経路部分57Raが、切り欠き溝部57Rの長さ方向の中間部位置まで延設されている。
そして、その下り傾斜経路部分57Raに引き続いて側壁面の端縁に近づく側に延設された部位が、水平方向に沿う幅広の水平経路部分57Rbとが備えられている。
この切り欠き溝部57Rの上下方向幅は、下り傾斜経路部分57Raでは切断駆動軸60の軸径よりも少し大きい幅に形成され、水平経路部分57Rbではさらに大きい幅に形成されている。
上記の切り欠き溝部57L,57Rは、左右の側壁部50L,50Rの側壁面の端縁で後方側に開放されて、端部開口を有した構造となっている。そして、この切り欠き溝部57L,57Rの延長方向である後方側には、前述した後部カバー部材51が設けられ、切り欠き溝部57L,57Rの端部開口を閉塞可能であるように構成されている。
この後部カバー部材51は、前述したように下部揺動軸心x1の回りで揺動開閉可能に構成されている。したがって、図6に実線で示すように、後部カバー部材51を下部揺動軸心x1の上側に起立した姿勢とすることで、後部カバー部材51が切り欠き溝部57L,57Rの延長方向と交差する方向に沿い、切り欠き溝部57L,57Rの端部開口を閉塞した状態となる。
後部カバー部材51を、下部揺動軸心x1の回りで後方回動させて図5に示すように垂れ下がり姿勢とすることで、切り欠き溝部57L,57Rの端部開口は開放された状態となる。
〔規制部材について〕
後部カバー部材51には、切り欠き溝部57L,57R内に位置する切断駆動軸60の移動を規制する規制部材58が取り付けられている。
この規制部材58は、図4乃至図7に示すように、起立姿勢の後部カバー部材51と、切断駆動軸60の軸支部材62との間で、カッターケース50内に位置する板状連結部58aを備えている。その板状連結部58aの前端縁側には、切断駆動軸60の軸支部材62の外周面に沿う状態で当接する円弧状の当接面58bが形成されている。
また、板状連結部58aの後端縁側には、後部カバー部材51に当て付けた状態でボルト連結される連結片58cが備えられている。
板状連結部58aは、切り欠き溝部57L(又は57R)を跨いで、左右の側壁部50L,50Rの側壁面に、ボルト連結具59を用いて着脱可能に構成されている。したがって、この板状連結部58aとボルト連結具59を介して、切り欠き溝部57L(又は57R)の上下の側壁部50L(又は50R)同士を連結すると、上下の側壁部50L(又は50R)が板状連結部58aで一体化されて補強される。
この連結状態では、切断駆動軸60が切り欠き溝部57L(又は57R)の内部を移動することも、軸支部材62に当接する板状連結部58aが存在することによって阻止される。
上記のように、規制部材58は、左右の側壁部50L,50Rに連結されることにより、軸支部材62が取り付けられる箇所近くで切り欠き溝部57L,57Rを備える側壁部50L,50Rの補強を行うことができるものである。そして、図4に示すように、カッターケース50から駆動カッター部6Aを取り外す場合には、左右の側壁部50L,50Rに対するボルト連結具59による連結を解除して、後部カバー部材51を下部揺動軸心x1の回りで後方側へ揺動させることにより、切り欠き溝部57L,57Rの端部開口を開放させて駆動カッター部6Aを取り外すことができる。
ボルト連結具59は、規制部材58の板状連結部58aにおいて、左右の側壁部50L,50Rの側壁面に対向する側とは反対側の面に溶接固定された止めナットと、左右の側壁部50L,50Rの外側から操作可能な連結ボルトとの組み合わせで構成され、カッターケース50の外側から、連結及び連結解除可能に構成されている。
左右の側壁部50L,50Rに対する軸支部材62の連結及び連結解除も、カッターケース50の外側から行えるように構成されているが、左右の側壁部50L,50Rに対するボルト連結具59の連結及び連結解除とは別に行われる。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施形態では、切断駆動軸60の軸支箇所から左右の側壁部50L,50Rの側壁面の端縁にわたって切り欠き溝部57L,57Rを形成したが、この構造に限られるものではない。
例えば、受刃回転軸61の軸支箇所から左右の側壁部50L,50Rの側壁面の端縁にわたって切り欠き溝部57L,57Rを形成してもよい。この場合、切断駆動軸60の軸支箇所から形成される切り欠き溝部57L,57Rと、受刃回転軸61の軸支箇所から形成される切り欠き溝部57L,57Rとを、別々に形成してもよいし、共通の切り欠き溝部57L,57Rに切断駆動軸60と受刃回転軸61とが所定間隔を隔てて挿通された構造のものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(2)上記した実施形態では、切り欠き溝部57L,57Rの延長方向と交差する方向に、後部カバー部材51が存在する構造のものを例示したが、この構造に限られるものではない。
例えば、切り欠き溝部57L,57Rの延長方向と交差する方向には、後部カバー部材51に相当するようなものがなく、単に、カッターケース50の後壁部に、切断駆動軸60や受刃回転軸61の通過を許す切り欠きや、その切断駆動軸60に備えた切断刃60aや受刃回転軸61に備えた受刃61aが通過することを許すスリット等が形成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(3)上記した実施形態では、切り欠き溝部57L,57Rの延長方向と交差する方向に、カッターケース50の下端側に相当する位置で、水平方向に沿う下部揺動軸心x1の回りで揺動開閉可能に構成された後部カバー部材51が存在する構造のものを例示したが、この構造に限られるものではない。
例えば、後部カバー部材51として、カッターケース50の上端側に相当する高い位置に、水平方向に沿う揺動軸心の回りで揺動開閉可能に構成された後部カバー部材51が存在する構造のものや、水平方向に沿う揺動軸心ではなく、上下方向に沿う縦軸心回りで揺動開閉可能に構成された後部カバー部材51が存在する構造のものであってもよい。
また、後部カバー部材51として、揺動開閉可能に構成されたものに限らず、カッターケース50の一部として脱着可能に構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(4)上記した実施形態では、切り欠き溝部57L,57Rの延長方向と交差する方向に、カッターケース50の下端側に相当する位置で、水平方向に沿う下部揺動軸心x1の回りで揺動開閉可能に構成された後部カバー部材51が存在する構造のものを例示したが、この構造に限られるものではない。
例えば、切り欠き溝部57L,57Rが前後方向ではなく、上方側もしくは下方側に向けて延設された構造にものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(5)上記した実施形態では、規制部材58を後部カバー部材51に取り付けて、後部カバー部材51とともに揺動作動するように構成した構造のものを示したが、この構造に限られるものではない。
例えば、規制部材58を左右の側壁部50L,50Rに着脱可能に取り付けて、後部カバー部材51には連結されていない構造のものでもよい。あるいは、規制部材58を左右の側壁部50L,50Rに対しても、後部カバー部材51に対しても着脱可能に構成したものであっても良い。さらには、このような規制部材58を備えていない構造のものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(6)上記した実施例では、軸支部材62をカッターケース50の内側に取り付けた構造のものを例示したが、これに限らず。軸支部材62をカッターケース50の外側に設けてもよい。この場合には、規制部材58も側壁部50L,50Rの外側に設ければよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(7)上記した実施例では、切り欠き溝部57L,57Rの溝形状を左右で異ならせた構造のものを例示したが、これに限らず、左右の切り欠き溝部57L,57Rを同形状にして、左右対称に設けてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、自脱型コンバインの排ワラ切断装置の他、定置型の脱穀装置に連結される排ワラ切断装置にも利用できる。
3 脱穀装置
6A 駆動カッター部
6B 受刃カッター部
50 カッターケース
50L,50R 側壁部
51 後壁部(後部カバー部材)
57L,57R 切り欠き溝部
57La 下り傾斜経路部分
57Lb 上り傾斜経路部分
58 規制部材
60 切断駆動軸
60a 切断刃
61 受刃回転軸
61a 受刃
62 軸支部材

Claims (5)

  1. 脱穀装置の後側に、駆動カッター部及び受刃カッター部を内装するカッターケースが備えられ、
    前記駆動カッター部に、駆動力が伝達される切断駆動軸と、その切断駆動軸に装着された多数の切断刃と、が備えられ、
    前記受刃カッター部に、前記切断駆動軸に並設された受刃回転軸と、その受刃回転軸に装着された多数の受刃と、が備えられ、
    前記カッターケースの左右両側壁部に、前記切断駆動軸の端部を支持する軸支部材、及び前記受刃回転軸の端部を支持する軸支部材が設けられ、
    前記左右両側壁部に、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の少なくとも一方を挿通可能な切り欠き溝部が、前記左右両側壁部の側壁面に沿って形成され、
    前記切り欠き溝部は、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の前記軸支部材による軸支箇所から、前記側壁面の端縁にわたって形成され、
    前記軸支箇所から前記側壁面の端縁にわたる前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部が、開放可能に構成され、又は開放され、
    前記左右両側壁部には、前記切り欠き溝部内に位置する前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の、前記切り欠き溝部の延設方向に沿う方向での移動を規制する規制部材が設けられ、
    前記規制部材が、前記切り欠き溝部内に位置する前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸を支持する前記軸支部材に対して、前記切り欠き溝部の開放端側から当接する位置で、かつ前記切り欠き溝部を跨いで設けられている排ワラ切断装置。
  2. 前記規制部材は、前記カッターケースの後壁部に連結固定され、かつ、前記切り欠き溝部を跨いで当該切り欠き溝部の両側で、前記左右両側壁部にも連結固定可能に構成されている請求項1記載の排ワラ切断装置。
  3. 前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部は、水平方向に沿う軸心回りで揺動開閉可能に構成されている請求項1又は2記載の排ワラ切断装置。
  4. 脱穀装置の後側に、駆動カッター部及び受刃カッター部を内装するカッターケースが備えられ、
    前記駆動カッター部に、駆動力が伝達される切断駆動軸と、その切断駆動軸に装着された多数の切断刃と、が備えられ、
    前記受刃カッター部に、前記切断駆動軸に並設された受刃回転軸と、その受刃回転軸に装着された多数の受刃と、が備えられ、
    前記カッターケースの左右両側壁部に、前記切断駆動軸の端部を支持する軸支部材、及び前記受刃回転軸の端部を支持する軸支部材が設けられ、
    前記左右両側壁部に、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の少なくとも一方を挿通可能な切り欠き溝部が、前記左右両側壁部の側壁面に沿って形成され、
    前記切り欠き溝部は、前記切断駆動軸又は前記受刃回転軸の前記軸支部材による軸支箇所から、前記側壁面の端縁にわたって形成され、
    前記軸支箇所から前記側壁面の端縁にわたる前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部が、開放可能に構成され、又は開放され、
    前記切り欠き溝部の延長方向と交差する方向の前記カッターケースの壁部は、前記カッターケースの後壁部であり、
    前記切り欠き溝部に、前記軸支箇所から前記側壁面の端縁に至る延設範囲において、前記軸支箇所を起点として、その軸支箇所から離れるほど下降する下り傾斜経路部分と、前記下り傾斜経路部分から前記側壁面の端縁に近づくほど上昇する上り傾斜経路部分とが備えられている排ワラ切断装置。
  5. 前記左右両側壁部に設けられる前記切り欠き溝部は、左右で異なる形状に形成されている請求項1〜4のいずれか一項記載の排ワラ切断装置。
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