JPH1190735A - かさ歯車製造用鍛造金型の成形方法 - Google Patents
かさ歯車製造用鍛造金型の成形方法Info
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- JPH1190735A JPH1190735A JP27348197A JP27348197A JPH1190735A JP H1190735 A JPH1190735 A JP H1190735A JP 27348197 A JP27348197 A JP 27348197A JP 27348197 A JP27348197 A JP 27348197A JP H1190735 A JPH1190735 A JP H1190735A
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- Japan
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- vibrating
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 軸線に対して傾斜する歯形を有するかさ歯車
の歯形側端面の形状より若干小型の放電面を設けた放電
ピースによる放電加工により取り代を有するダイ粗材に
所定の予備成形部を成形する放電工程と、かさ歯車の歯
形側端面の形状と略同一形状の加振面を設けた加振ピー
スによる加振振動により、予備成形部の表面を均し成形
部を成形する加振工程とからなる。 【効果】 放電加工による金型表面に発生する微小の凹
凸を無くすことができる。特に金型が軸線に対して傾斜
する面及び垂直面等を有しても、加振面も同一の形状で
加振するので、形状にかかわらず均一の研摩ができ、均
一に面粗度の高い成形部を有するかさ歯車製造用鍛造金
型を成形できる。
の歯形側端面の形状より若干小型の放電面を設けた放電
ピースによる放電加工により取り代を有するダイ粗材に
所定の予備成形部を成形する放電工程と、かさ歯車の歯
形側端面の形状と略同一形状の加振面を設けた加振ピー
スによる加振振動により、予備成形部の表面を均し成形
部を成形する加振工程とからなる。 【効果】 放電加工による金型表面に発生する微小の凹
凸を無くすことができる。特に金型が軸線に対して傾斜
する面及び垂直面等を有しても、加振面も同一の形状で
加振するので、形状にかかわらず均一の研摩ができ、均
一に面粗度の高い成形部を有するかさ歯車製造用鍛造金
型を成形できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の動力伝達接続
部、例えばディファレンシャル装置等に使用されるかさ
歯車を製造するかさ歯車製造用鍛造金型の成形方法に関
する。
部、例えばディファレンシャル装置等に使用されるかさ
歯車を製造するかさ歯車製造用鍛造金型の成形方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、動力伝達接続部に使用されるかさ
歯車は、図1に示す如き工程により加工されていた。つ
まり、円柱状の素材W0(図1の(ア))に一回若しく
は複数回の鍛造成形を施して、軸線の一方向に向かうに
つれて大径となる予備歯形4を有する荒鍛造品W1(図
1の(イ))を成形する。続いてこの荒鍛造品W1に打
ち抜き加工を施して、中心軸に沿って貫通孔6が形成さ
れたピアス品W2(図1の(ウ))を成形し、最後にピ
アス品W2にサイジング成形を施して、歯形7を所望寸
法に仕上げたかさ歯車W3(図1の(エ))を成形して
いた。
歯車は、図1に示す如き工程により加工されていた。つ
まり、円柱状の素材W0(図1の(ア))に一回若しく
は複数回の鍛造成形を施して、軸線の一方向に向かうに
つれて大径となる予備歯形4を有する荒鍛造品W1(図
1の(イ))を成形する。続いてこの荒鍛造品W1に打
ち抜き加工を施して、中心軸に沿って貫通孔6が形成さ
れたピアス品W2(図1の(ウ))を成形し、最後にピ
アス品W2にサイジング成形を施して、歯形7を所望寸
法に仕上げたかさ歯車W3(図1の(エ))を成形して
いた。
【0003】上記かさ歯車W3の製造工程において、例
えばピアス品W2からかさ歯車W3を製造する鍛造装置
11を図2に基づいて説明する。
えばピアス品W2からかさ歯車W3を製造する鍛造装置
11を図2に基づいて説明する。
【0004】鍛造装置11は、成形部134を設けたダ
イ132を備える下型31と、下型31に対向して押圧
面24を設けたパンチ22を備える上型21とからな
り、成形部134はかさ歯車W3の所望する歯形7側と
同一形状に形成され、また押圧面24はかさ歯車W3の
反歯形側と同一形状に形成されている。そして上型21
は、下型31に対して同一軸線で進退自在に移動可能で
ある。
イ132を備える下型31と、下型31に対向して押圧
面24を設けたパンチ22を備える上型21とからな
り、成形部134はかさ歯車W3の所望する歯形7側と
同一形状に形成され、また押圧面24はかさ歯車W3の
反歯形側と同一形状に形成されている。そして上型21
は、下型31に対して同一軸線で進退自在に移動可能で
ある。
【0005】この鍛造装置11でかさ歯車W3の歯形7
側を成形するダイ132の成形方法を図3に基づいて説
明する。図において41は放電装置で、左半部は成形
前、右半部は成形後の状態を表す。
側を成形するダイ132の成形方法を図3に基づいて説
明する。図において41は放電装置で、左半部は成形
前、右半部は成形後の状態を表す。
【0006】まず放電装置41は、放電加工による取り
代を有するダイ粗材32aを配置する下型61と、下型
61に対向して放電面53を設けた放電ピース52を備
える電極51とからなる。この放電装置41で放電加工
を行なう場合、まず図3左半部に示す如く、予め切削加
工で粗成形部34aを形成したダイ粗材32aを下型6
1の型彫空間65に配置後、電極51を粗成形部34a
直前位置まで下降させ、放電加工を開始する。その後、
徐々に電極51を下降させ、図3の右半部に示す如く、
所定位置に達した時点で放電加工を終了し、ダイ132
を成形していた。
代を有するダイ粗材32aを配置する下型61と、下型
61に対向して放電面53を設けた放電ピース52を備
える電極51とからなる。この放電装置41で放電加工
を行なう場合、まず図3左半部に示す如く、予め切削加
工で粗成形部34aを形成したダイ粗材32aを下型6
1の型彫空間65に配置後、電極51を粗成形部34a
直前位置まで下降させ、放電加工を開始する。その後、
徐々に電極51を下降させ、図3の右半部に示す如く、
所定位置に達した時点で放電加工を終了し、ダイ132
を成形していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、ダイ13
2(鍛造金型)は放電加工により成形されるため、高い
精度で成形することができる。しかし放電加工において
も、ダイ132の成形部134表面に微小の凹凸が発生
し、面粗度が低下するということがある。
2(鍛造金型)は放電加工により成形されるため、高い
精度で成形することができる。しかし放電加工において
も、ダイ132の成形部134表面に微小の凹凸が発生
し、面粗度が低下するということがある。
【0008】そこでダイ132の成形部134表面の面
粗度を高めるため、別工程で、研摩粉を含んだゲル状の
ガム剤を通し、成形部134表面を研摩することがあ
る。これにより確かに面粗度は高くなる。しかし、かさ
歯車製造用鍛造金型のように、軸線に対して異なる角度
で傾斜する面及び垂直面等を有する場合、傾斜の度合の
異なる場所によりガム剤流動の抵抗が異なり、抵抗の高
いところでは研摩量が多く、抵抗の低いところでは研摩
量が少なくなり、均一な研摩ができないということがあ
る。
粗度を高めるため、別工程で、研摩粉を含んだゲル状の
ガム剤を通し、成形部134表面を研摩することがあ
る。これにより確かに面粗度は高くなる。しかし、かさ
歯車製造用鍛造金型のように、軸線に対して異なる角度
で傾斜する面及び垂直面等を有する場合、傾斜の度合の
異なる場所によりガム剤流動の抵抗が異なり、抵抗の高
いところでは研摩量が多く、抵抗の低いところでは研摩
量が少なくなり、均一な研摩ができないということがあ
る。
【0009】従って、本発明は上述の如き課題を解決
し、均一に面粗度の高い成形部を有するかさ歯車製造用
鍛造金型の成形方法を提供することを目的とする。
し、均一に面粗度の高い成形部を有するかさ歯車製造用
鍛造金型の成形方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のかさ歯車製造用
鍛造金型の成形方法は以下のとおりである。
鍛造金型の成形方法は以下のとおりである。
【0011】軸線に対して傾斜する歯形を有するかさ歯
車の歯形側端面の形状より若干小型の放電面を設けた放
電ピースによる放電加工により取り代を有するダイ粗材
に所定の予備成形部を成形する放電工程と、かさ歯車の
歯形側端面の形状と略同一形状の加振面を設けた加振ピ
ースによる加振振動により、予備成形部の表面を均し成
形部を成形する加振工程とからなる。
車の歯形側端面の形状より若干小型の放電面を設けた放
電ピースによる放電加工により取り代を有するダイ粗材
に所定の予備成形部を成形する放電工程と、かさ歯車の
歯形側端面の形状と略同一形状の加振面を設けた加振ピ
ースによる加振振動により、予備成形部の表面を均し成
形部を成形する加振工程とからなる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
【0013】図1は、かさ歯車W3を製造する工程を表
す。まず、円柱状の素材W0(図1の(ア))に一回も
しくは複数回の鍛造成形を施して、軸線の一方側に向か
うにつれて大径となる予備歯形4と、軸線方向両端に形
成される凹溝9,9を有する荒鍛造品W1(図1の
(イ))を成形する。続いて、この荒鍛造品W1の両凹
溝9,9間に形成される隔壁部10を打ち抜いて、中心
軸に沿って貫通孔6が設けられるピアス品W2(図1の
(ウ))を成形し、最後にピアス品W2にサイジング成
形を施して、歯形7を所望寸法に仕上げたかさ歯車W3
(図1の(エ))を成形する。
す。まず、円柱状の素材W0(図1の(ア))に一回も
しくは複数回の鍛造成形を施して、軸線の一方側に向か
うにつれて大径となる予備歯形4と、軸線方向両端に形
成される凹溝9,9を有する荒鍛造品W1(図1の
(イ))を成形する。続いて、この荒鍛造品W1の両凹
溝9,9間に形成される隔壁部10を打ち抜いて、中心
軸に沿って貫通孔6が設けられるピアス品W2(図1の
(ウ))を成形し、最後にピアス品W2にサイジング成
形を施して、歯形7を所望寸法に仕上げたかさ歯車W3
(図1の(エ))を成形する。
【0014】上記かさ歯車W3の製造工程において、例
えばピアス品W2からかさ歯車W3を製造する鍛造装置
11を図2に基づいて説明する。
えばピアス品W2からかさ歯車W3を製造する鍛造装置
11を図2に基づいて説明する。
【0015】31は下型で、中心にピアス品W2を投入
する下型彫空間33を有し、下型彫空間33を含みかさ
歯車W3の歯形7側を仕上げる成形部34を設けたダイ
32と、ダイ32の外周を保持するダイケース36とを
備え、ダイ32とダイケース36の下方にベース38が
配設される。また、ダイ32の軸心には、貫通するノッ
クアウト孔35が設けられ、ノックアウト孔35内に昇
降可能なノックアウトピン37が配設される。
する下型彫空間33を有し、下型彫空間33を含みかさ
歯車W3の歯形7側を仕上げる成形部34を設けたダイ
32と、ダイ32の外周を保持するダイケース36とを
備え、ダイ32とダイケース36の下方にベース38が
配設される。また、ダイ32の軸心には、貫通するノッ
クアウト孔35が設けられ、ノックアウト孔35内に昇
降可能なノックアウトピン37が配設される。
【0016】また、21は上型で、下型31の下型彫空
間33に対向して上型彫空間23を有し、上型彫空間2
3を含みかさ歯車W3の反歯形側を仕上げる押圧面24
を設けたパンチ22と、パンチ22の上方にカラー26
が配設され、パンチ22及びカラー26の外周側にパン
チ22及びカラー26を一体的に保持するパンチホルダ
25が配される。
間33に対向して上型彫空間23を有し、上型彫空間2
3を含みかさ歯車W3の反歯形側を仕上げる押圧面24
を設けたパンチ22と、パンチ22の上方にカラー26
が配設され、パンチ22及びカラー26の外周側にパン
チ22及びカラー26を一体的に保持するパンチホルダ
25が配される。
【0017】この鍛造装置11でかさ歯車W3を製造す
る工程を説明すると、まず、予備歯形4が成形部34に
合致するようにピアス品W2を下型31の下型彫空間3
3に投入する。続いて上型21を下降させ、ピアス品W
2を下型31のダイ32と上型21のパンチ22との間
で狭圧して、所望する歯形7を有するかさ歯車W3の成
形が完了する。
る工程を説明すると、まず、予備歯形4が成形部34に
合致するようにピアス品W2を下型31の下型彫空間3
3に投入する。続いて上型21を下降させ、ピアス品W
2を下型31のダイ32と上型21のパンチ22との間
で狭圧して、所望する歯形7を有するかさ歯車W3の成
形が完了する。
【0018】次に、上記鍛造装置11において、かさ歯
車W3の歯形7側を成形するダイ32の成形方法を、図
3及び図4に基づいて説明する。図3は第一工程である
放電工程、図4は第二工程である加振工程を表し、左半
部は成形前、右半部は成形後の状態を表す。
車W3の歯形7側を成形するダイ32の成形方法を、図
3及び図4に基づいて説明する。図3は第一工程である
放電工程、図4は第二工程である加振工程を表し、左半
部は成形前、右半部は成形後の状態を表す。
【0019】まず図3に基づいて放電工程に使用される
放電装置41を説明する。この放電装置41は、放電加
工による取り代を有するダイ粗材32aを配置する下型
61と、下型61に対向し上方に位置する電極51とか
らなる。下型61は、ダイ粗材32aを嵌装する型彫空
間65を設けた固定型64と、固定型64を貫通するノ
ックアウト孔66に嵌挿されるノックアウトピン67と
を備える。また、電極51は、かさ歯車W3の歯形7側
端面と略同一形状の放電面53を設けた放電ピース52
と、放電ピース52を保持するピースホルダ54と、図
示せぬ電源につなぐ連結部55を備える。
放電装置41を説明する。この放電装置41は、放電加
工による取り代を有するダイ粗材32aを配置する下型
61と、下型61に対向し上方に位置する電極51とか
らなる。下型61は、ダイ粗材32aを嵌装する型彫空
間65を設けた固定型64と、固定型64を貫通するノ
ックアウト孔66に嵌挿されるノックアウトピン67と
を備える。また、電極51は、かさ歯車W3の歯形7側
端面と略同一形状の放電面53を設けた放電ピース52
と、放電ピース52を保持するピースホルダ54と、図
示せぬ電源につなぐ連結部55を備える。
【0020】この放電装置41でダイ粗材32aに放電
加工を施す場合、まず図3左半部に示す如く、電極51
を上方で待機させ、固定型64の型彫空間65にダイ粗
材32aを配置する。この状態で、電極51を下降さ
せ、ダイ粗材32aの粗成形部34a直前で電極51を
停止し、放電加工を開始する。その後、電極51を徐々
に下降させると共に放電加工を所定時間、例えば2時間
程度実施し、図3右半部に示す如く、所定の予備成形部
34bを成形した予備ダイ32b形成後、電極51を上
方へ待避させ、ノックアウトピン67上昇により予備ダ
イ32bを固定型64から取り出し放電加工が完了す
る。
加工を施す場合、まず図3左半部に示す如く、電極51
を上方で待機させ、固定型64の型彫空間65にダイ粗
材32aを配置する。この状態で、電極51を下降さ
せ、ダイ粗材32aの粗成形部34a直前で電極51を
停止し、放電加工を開始する。その後、電極51を徐々
に下降させると共に放電加工を所定時間、例えば2時間
程度実施し、図3右半部に示す如く、所定の予備成形部
34bを成形した予備ダイ32b形成後、電極51を上
方へ待避させ、ノックアウトピン67上昇により予備ダ
イ32bを固定型64から取り出し放電加工が完了す
る。
【0021】続いて、加振工程に使用される加振装置7
1を説明する。この加振装置71は、放電工程により形
成された予備ダイ32bを配置する下型91と、下型9
1に対向し上方に位置する加振部81とからなる。下型
91は、予備ダイ32bを嵌装する型彫空間99を設け
た固定型95と、固定型95を貫通するノックアウト孔
96に嵌挿されるノックアウトピン67と、予備ダイ3
2bを上方から押え固定するダイ押え94とを備える。
このダイ押え94はボルト98により固定型95に固定
される。また、加振部81は、かさ歯車W3の歯形7側
端面と略同一形状の加振面83を設けた加振ピース82
と、加振ピース82を保持するピースホルダ84と、図
示せぬ電源につなぐ連結部85を備える。
1を説明する。この加振装置71は、放電工程により形
成された予備ダイ32bを配置する下型91と、下型9
1に対向し上方に位置する加振部81とからなる。下型
91は、予備ダイ32bを嵌装する型彫空間99を設け
た固定型95と、固定型95を貫通するノックアウト孔
96に嵌挿されるノックアウトピン67と、予備ダイ3
2bを上方から押え固定するダイ押え94とを備える。
このダイ押え94はボルト98により固定型95に固定
される。また、加振部81は、かさ歯車W3の歯形7側
端面と略同一形状の加振面83を設けた加振ピース82
と、加振ピース82を保持するピースホルダ84と、図
示せぬ電源につなぐ連結部85を備える。
【0022】この加振装置71で予備ダイ32bに加振
加工を施す場合、まず図4左半部に示す如く、加振部8
1を上方で待機させ、固定型95の型彫空間99に予備
ダイ32bを配置する。その後、ダイ押え94で予備ダ
イ32bの上端外周付近を覆い、ボルト98で固定型9
5とダイ押え94を一体に組付けることにより、予備ダ
イ32bを固定する。この状態で加振部81を微振動さ
せると共に下降させ、予備ダイ32bの予備成形部34
bに当接させ、加振加工を開始する。そして数分間加振
加工を施し、図4右半部に示す如く、所定の成形部34
を成形したダイ32形成後、加振部81を上方へ退避さ
せる。そして最後にボルト98を外し、ダイ押え94を
取り除いた後、ノックアウトピン97上昇によりダイ3
2を固定型95から取り出し加振加工が完了する。
加工を施す場合、まず図4左半部に示す如く、加振部8
1を上方で待機させ、固定型95の型彫空間99に予備
ダイ32bを配置する。その後、ダイ押え94で予備ダ
イ32bの上端外周付近を覆い、ボルト98で固定型9
5とダイ押え94を一体に組付けることにより、予備ダ
イ32bを固定する。この状態で加振部81を微振動さ
せると共に下降させ、予備ダイ32bの予備成形部34
bに当接させ、加振加工を開始する。そして数分間加振
加工を施し、図4右半部に示す如く、所定の成形部34
を成形したダイ32形成後、加振部81を上方へ退避さ
せる。そして最後にボルト98を外し、ダイ押え94を
取り除いた後、ノックアウトピン97上昇によりダイ3
2を固定型95から取り出し加振加工が完了する。
【0023】従って、上述の如くかさ歯車製造用鍛造金
型を放電工程後、加振工程により成形するので、放電加
工による金型表面に発生する微小の凹凸を無くすことが
できる。特に金型が軸線に対して傾斜する面及び垂直面
等を有しても、加振面83も同一の形状で加振するの
で、形状にかかわらず均一の研摩ができる。
型を放電工程後、加振工程により成形するので、放電加
工による金型表面に発生する微小の凹凸を無くすことが
できる。特に金型が軸線に対して傾斜する面及び垂直面
等を有しても、加振面83も同一の形状で加振するの
で、形状にかかわらず均一の研摩ができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、軸線に対
して傾斜する歯形を有するかさ歯車の歯形側端面の形状
より若干小型の放電面を設けた放電ピースによる放電加
工により取り代を有するダイ粗材に所定の予備成形部を
成形する放電工程と、かさ歯車の歯形側端面の形状と略
同一形状の加振面を設けた加振ピースによる加振振動に
より、予備成形部の表面を均し成形部を成形する加振工
程とからなるため、放電加工による金型表面に発生する
微小の凹凸を無くすことができる。特に金型が軸線に対
して傾斜する面及び垂直面等を有しても、加振面も同一
の形状で加振するので、形状にかかわらず均一の研摩が
でき、均一に面粗度の高い成形部を有するかさ歯車製造
用鍛造金型を成形できる。
して傾斜する歯形を有するかさ歯車の歯形側端面の形状
より若干小型の放電面を設けた放電ピースによる放電加
工により取り代を有するダイ粗材に所定の予備成形部を
成形する放電工程と、かさ歯車の歯形側端面の形状と略
同一形状の加振面を設けた加振ピースによる加振振動に
より、予備成形部の表面を均し成形部を成形する加振工
程とからなるため、放電加工による金型表面に発生する
微小の凹凸を無くすことができる。特に金型が軸線に対
して傾斜する面及び垂直面等を有しても、加振面も同一
の形状で加振するので、形状にかかわらず均一の研摩が
でき、均一に面粗度の高い成形部を有するかさ歯車製造
用鍛造金型を成形できる。
【図1】かさ歯車を製造する工程を表す説明図である。
【図2】鍛造金型を表す部分断面平面図である。
【図3】従来及び本発明の実施例による放電工程を表
し、左半部は成形前、右半部は成形後の状態を表す部分
断面平面図である。
し、左半部は成形前、右半部は成形後の状態を表す部分
断面平面図である。
【図4】本発明の実施例による加振工程を表し、左半部
は成形前、右半部は成形後の状態を表す部分断面平面図
である。
は成形前、右半部は成形後の状態を表す部分断面平面図
である。
7 歯形 32a ダイ粗材 34 成形部 34b 予備成形部 52 放電ピース 53 放電面 82 加振ピース 83 加振面 W3 かさ歯車
Claims (1)
- 【請求項1】 軸線に対して傾斜する歯形(7)を有す
るかさ歯車(W3)の歯形(7)側端面の形状より若干
小型の放電面(53)を設けた放電ピース(52)によ
る放電加工により、取り代を有するダイ粗材(32a)
に所定の予備成形部(34b)を成形する放電工程と、
かさ歯車(W3)の歯形(7)側端面の形状と略同一形
状の加振面(83)を設けた加振ピース(82)による
加振振動により、予備成形部(34b)の表面を均し成
形部(34)を成形する加振工程とからなることを特徴
とするかさ歯車製造用鍛造金型の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27348197A JPH1190735A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | かさ歯車製造用鍛造金型の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27348197A JPH1190735A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | かさ歯車製造用鍛造金型の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1190735A true JPH1190735A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17528516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27348197A Pending JPH1190735A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | かさ歯車製造用鍛造金型の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1190735A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004519644A (ja) * | 2001-05-23 | 2004-07-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 皿形歯車 |
CN106607531A (zh) * | 2015-10-21 | 2017-05-03 | 韩虎产业株式会社 | 用于改善停车齿轮的齿形精密度的冷锻装置 |
CN110802501A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-02-18 | 山东润通齿轮集团有限公司 | 一种模具流体抛光设备及其抛光方法 |
-
1997
- 1997-09-19 JP JP27348197A patent/JPH1190735A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004519644A (ja) * | 2001-05-23 | 2004-07-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 皿形歯車 |
CN106607531A (zh) * | 2015-10-21 | 2017-05-03 | 韩虎产业株式会社 | 用于改善停车齿轮的齿形精密度的冷锻装置 |
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