JPH0722799B2 - 歯形部品の鍛造方法 - Google Patents
歯形部品の鍛造方法Info
- Publication number
- JPH0722799B2 JPH0722799B2 JP3244487A JP3244487A JPH0722799B2 JP H0722799 B2 JPH0722799 B2 JP H0722799B2 JP 3244487 A JP3244487 A JP 3244487A JP 3244487 A JP3244487 A JP 3244487A JP H0722799 B2 JPH0722799 B2 JP H0722799B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forging
- tooth profile
- tooth
- gear
- annular recess
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/17—Toothed wheels
- F16H55/171—Toothed belt pulleys
Landscapes
- Forging (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は歯形部品の鍛造方法に関する。
(従来技術) 従来、例えば第4図に示すように小径部1aと大径部1bと
が同軸状に連接して段部2を形成する素材1′の小径部
1aに鍛造金型を用いた鍛造により第5図に示すような歯
車3の歯形3aを形成する方法が、特公昭56−33173号公
報によって知られている。上記歯車3は例えば自動車の
トランスミッションのシンクロスプラインギヤとして用
いられるものであるが、実際に形成される歯車3′は、
鍛造時における歯形3aの歯筋方向(軸線方向)からの圧
力によって素材1′の一部が大径部1b側に折れこむこと
により、第6図に示すような余肉(バリ)4が歯形3aに
隣接して形成され易いものである。そのため、鍛造時の
圧力を高くして、上記余肉4の形成される部分を強圧す
ることにより、余肉4の高さが低くなるようにしている
が、高鍛造荷重を必要とするため、型寿命が短かくなる
ばかりでなく、余肉4部分の強圧によりその折れこみ部
からクラック5が発生する問題があった。
が同軸状に連接して段部2を形成する素材1′の小径部
1aに鍛造金型を用いた鍛造により第5図に示すような歯
車3の歯形3aを形成する方法が、特公昭56−33173号公
報によって知られている。上記歯車3は例えば自動車の
トランスミッションのシンクロスプラインギヤとして用
いられるものであるが、実際に形成される歯車3′は、
鍛造時における歯形3aの歯筋方向(軸線方向)からの圧
力によって素材1′の一部が大径部1b側に折れこむこと
により、第6図に示すような余肉(バリ)4が歯形3aに
隣接して形成され易いものである。そのため、鍛造時の
圧力を高くして、上記余肉4の形成される部分を強圧す
ることにより、余肉4の高さが低くなるようにしている
が、高鍛造荷重を必要とするため、型寿命が短かくなる
ばかりでなく、余肉4部分の強圧によりその折れこみ部
からクラック5が発生する問題があった。
またこの余肉4は、上記公報にも図示されているよう
に、切削加工を施して第7図に示すような形状を有する
歯車3″にすることによって除去できるものであるが、
余肉4を生じた分だけ歯車3′の段部の高さH′が高く
なるため、歯車3′の全長を短かくできないという問題
もあった。
に、切削加工を施して第7図に示すような形状を有する
歯車3″にすることによって除去できるものであるが、
余肉4を生じた分だけ歯車3′の段部の高さH′が高く
なるため、歯車3′の全長を短かくできないという問題
もあった。
(発明の目的) そこで本発明は、低荷重で鍛造を行なっても上記余肉が
形成されにくい歯形部品の鍛造方法を提供することを目
的とする。
形成されにくい歯形部品の鍛造方法を提供することを目
的とする。
(発明の構成) 本発明は、小径部と大径部とが同軸状に連接して段部を
形成する素材に、上記段部における大径部の面上におい
て小径部の外周面に隣接しかつこれを取囲む環状凹部を
予め形成しておき、鍛造時において歯形の歯筋方向から
の圧力によって生じる余肉を上記環状凹部内に逃すよう
にしたことを特徴とする。
形成する素材に、上記段部における大径部の面上におい
て小径部の外周面に隣接しかつこれを取囲む環状凹部を
予め形成しておき、鍛造時において歯形の歯筋方向から
の圧力によって生じる余肉を上記環状凹部内に逃すよう
にしたことを特徴とする。
(発明の効果) 本発明によれば、鍛造時の歯形成形により生じる余肉が
環状凹部内に入りこむため、歯形の歯丈が同一の場合は
従来のものより段部を低くすることができる。また、余
肉部分を強圧する必要がないので、素材の鍛造成形を低
荷重をもって行なうことができるから、型寿命の延長と
高精度化を図ることができる。さらに、余肉部分を強圧
しないで済むため、折れこみ部からのクラック発生を防
止することができる。
環状凹部内に入りこむため、歯形の歯丈が同一の場合は
従来のものより段部を低くすることができる。また、余
肉部分を強圧する必要がないので、素材の鍛造成形を低
荷重をもって行なうことができるから、型寿命の延長と
高精度化を図ることができる。さらに、余肉部分を強圧
しないで済むため、折れこみ部からのクラック発生を防
止することができる。
(実施例) 以下本発明の実施例について詳細に説明する。
第1図に示すように、小径部1aと大径部1bとが同軸状に
連接して段部2を形成する素材1に、段部2における大
径部1bの面A上において小径部1aの外周面Bに隣接しか
つこれを取囲む環状凹部6を予め形成しておく。
連接して段部2を形成する素材1に、段部2における大
径部1bの面A上において小径部1aの外周面Bに隣接しか
つこれを取囲む環状凹部6を予め形成しておく。
第2図は成形時の状態を示す鍛造金型の断面図で、11は
上基盤、12は受圧プレート、13は受圧プレートホルダー
である。14は上型ホルダーで、この上型ホルダー14の下
面に上型15が上型押え16によって固定されている。上型
15は、この金型によって鍛造成形される歯車3の外径に
対応した内径を有し、かつ歯車3の歯形3aに対応した歯
形成形部15aをその内頂面に備えている。17は駆動シリ
ンダ18によって駆動されるノックアウトピンで、受圧プ
レートホルダー13、上型ホルダー14および上型15を貫通
して上型15と同軸的にかつ軸線方向(上下方向)に摺動
可能に設けられており、成形が終了すると駆動シリンダ
18によって駆動されて上型15内に突出し、成形された歯
車3を上型15からエジェクトする。19は上型15の内径よ
りも僅かに小さい外径を有する下パンチで、下パンチ押
え20によって下基盤21に固定されている。22は駆動シリ
ンダ23によって駆動されるマンドレルで、下基盤21およ
び下パンチ19を貫通して下パンチ19と同軸的にかつ軸線
方向(上下方向)に摺動可能に設けられており、歯車3
の内径に対応した外径を有する。
上基盤、12は受圧プレート、13は受圧プレートホルダー
である。14は上型ホルダーで、この上型ホルダー14の下
面に上型15が上型押え16によって固定されている。上型
15は、この金型によって鍛造成形される歯車3の外径に
対応した内径を有し、かつ歯車3の歯形3aに対応した歯
形成形部15aをその内頂面に備えている。17は駆動シリ
ンダ18によって駆動されるノックアウトピンで、受圧プ
レートホルダー13、上型ホルダー14および上型15を貫通
して上型15と同軸的にかつ軸線方向(上下方向)に摺動
可能に設けられており、成形が終了すると駆動シリンダ
18によって駆動されて上型15内に突出し、成形された歯
車3を上型15からエジェクトする。19は上型15の内径よ
りも僅かに小さい外径を有する下パンチで、下パンチ押
え20によって下基盤21に固定されている。22は駆動シリ
ンダ23によって駆動されるマンドレルで、下基盤21およ
び下パンチ19を貫通して下パンチ19と同軸的にかつ軸線
方向(上下方向)に摺動可能に設けられており、歯車3
の内径に対応した外径を有する。
このような鍛造金型を用いて素材1から歯車3を成形し
た場合、歯形3aの歯筋方向からの圧力によって生じる余
肉4は上記素材1に予め形成してある環状凹部6内に入
りこむため、歯車3の段部2の高さHを第6図の歯車
3′の段部2の高さよりも低くすることができる。しか
も余肉4部分を強圧しないで済むため、第6図における
ようなクラック5の発生を防止することができるのであ
る。
た場合、歯形3aの歯筋方向からの圧力によって生じる余
肉4は上記素材1に予め形成してある環状凹部6内に入
りこむため、歯車3の段部2の高さHを第6図の歯車
3′の段部2の高さよりも低くすることができる。しか
も余肉4部分を強圧しないで済むため、第6図における
ようなクラック5の発生を防止することができるのであ
る。
第1図は本発明で用いられる鍛造素材の断面図、第2図
は鍛造金型の断面図、第3図は本発明によって得られる
成形品の断面図、第4図は従来の方法で用いられる鍛造
素材の断面図、第5図は成形品の理想的な形状を示す断
面図、第6図は従来の方法によって得られる成形品の断
面図、第7図は成形品に切削加工を施した状態を示す断
面図である。 1……素材、1a……小径部 1b……大径部、2……段部 3……歯車、3a……歯形 4……余肉、6……環状凹部 15……上型、15a……歯形成形部
は鍛造金型の断面図、第3図は本発明によって得られる
成形品の断面図、第4図は従来の方法で用いられる鍛造
素材の断面図、第5図は成形品の理想的な形状を示す断
面図、第6図は従来の方法によって得られる成形品の断
面図、第7図は成形品に切削加工を施した状態を示す断
面図である。 1……素材、1a……小径部 1b……大径部、2……段部 3……歯車、3a……歯形 4……余肉、6……環状凹部 15……上型、15a……歯形成形部
Claims (1)
- 【請求項1】小径部と大径部とが同軸状に連接して段部
を形成する素材の上記小径部に鍛造金型を用いた鍛造に
より歯形を形成するようにした歯形部品の鍛造方法にお
いて、 上記素材に、上記段部における上記大径部の面上におい
て上記小径部の外周面に隣接しかつこれを取囲む環状凹
部を予め形成しておき、鍛造時において上記歯形の歯筋
方向からの圧力によって生じる余肉を上記環状凹部内に
逃すようにしたことを特徴とする歯形部品の鍛造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244487A JPH0722799B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | 歯形部品の鍛造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244487A JPH0722799B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | 歯形部品の鍛造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63203240A JPS63203240A (ja) | 1988-08-23 |
JPH0722799B2 true JPH0722799B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=12359133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3244487A Expired - Lifetime JPH0722799B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | 歯形部品の鍛造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722799B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2632620B2 (ja) * | 1992-01-14 | 1997-07-23 | 大岡技研株式会社 | 歯車製品 |
JP5966655B2 (ja) * | 2012-06-21 | 2016-08-10 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 押出成形金型、スプライン部材の製造方法およびスプライン部材 |
CN110523903B (zh) * | 2019-08-22 | 2022-06-03 | 重庆伊洛美克动力总成有限公司 | 一种台阶式齿毂成型机构及其成型方法 |
-
1987
- 1987-02-17 JP JP3244487A patent/JPH0722799B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63203240A (ja) | 1988-08-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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