JPH1190645A - 抵抗溶接装置 - Google Patents

抵抗溶接装置

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JPH1190645A
JPH1190645A JP9250486A JP25048697A JPH1190645A JP H1190645 A JPH1190645 A JP H1190645A JP 9250486 A JP9250486 A JP 9250486A JP 25048697 A JP25048697 A JP 25048697A JP H1190645 A JPH1190645 A JP H1190645A
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JP
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welding gun
arm
welding
gun
fluid actuator
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JP9250486A
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Inventor
Masashi Nishikawa
昌司 西川
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接ガンの小型軽量化を図る。 【解決手段】 溶接ガン14は、シリンダロッド20aを突
出方向へ駆動する圧力媒体に液体を、シリンダロッド20
aを没入方向へ駆動する圧力媒体に気体を各々用いる流
体アクチュエータ20を備える。また、流体アクチュエー
タ20へのエア供給路に空油圧変換増圧器21を配置する。
空油圧変換増圧器21により得られる高圧液体Aとエア供
給源22のエアBとで流体アクチュエータ20を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポータブルタイプ
の抵抗溶接ガンを有する溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のポータブルスポット溶接ガンを図
7(a)に示す。この溶接ガン1は、電極2,3により
ワークに圧力を加えるための動力手段として、エアシリ
ンダ4を備える。エアシリンダ4の往復動作は可動アー
ム5に直接伝達され、可動アーム5に設けられた電極2
は図の上下方向に移動する。よって電極2は、固定アー
ム6に取付けられた電極3に対し離間接近自在となって
いる。なお、1次側溶接ケーブル7は、固定アーム6に
固定される。そして、1次側溶接ケーブル7と可動アー
ム5との電気的接続手段として、シャント銅板8を備え
ている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】さて、抵抗溶接を行う
際には、電極2,3によりワークに300Kgf程度を圧力を
加える必要がある。よって、エアシリンダ4にはこの圧
力を発生させるだけの能力が要求され、これがエアシリ
ンダ4を大型化させることになっている。そして、この
ことが溶接ガン1自体を大型化させる一要因となってい
る。溶接ガン1の大型化は、作業者による取り扱い性の
悪化を来すこととなり、生産性の悪化につながるもので
あった。
【0004】また、溶接ガン1の大型化は重量の増加に
もつながることになる。このため、作業者に大きな負担
を強いることなく、溶接ガン1を自由に操作することが
できるように、溶接ガン1を図12に示すような重量物補
助装置9で吊り上げて用いる。重量物補助装置9は、柱
10によって走行ビーム11を移動自在に支持し、かつ、走
行ビーム11に対してバランサー12を移動自在に設けてな
るものである。そして、バランサー12により溶接ガン1
を吊り上げることにより、溶接ガン1の重量を軽減しつ
つ、自由な操作を可能としている。なお、図12中に符号
13で示す部分はトロリーである。このトロリー13の可動
範囲が、おおむね溶接ガン1の重量を補助しうる範囲と
なる。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、抵抗溶接装置におい
て、ポータブルスポット溶接ガンに望まれる圧力発生能
力を損なうことなく、該溶接ガンの小型軽量化を図り、
取り扱い性の向上を図ることにある。合わせて、溶接ガ
ンの作動精度を向上させ、かつ、溶接ガンの重量を軽減
する重量物補助装置の小型化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、シリンダロッドを突出方向へ駆
動する圧力媒体に液体を、シリンダロッドを没入方向へ
駆動する圧力媒体に気体を各々用いる流体アクチュエー
タを、一対の電極の駆動手段として備え、前記流体アク
チュエータへのエア供給路に空油圧変換増圧器を配置
し、該空油圧変換増圧器により得られる高圧液体と前記
エア供給路のエアとで前記流体アクチュエータを駆動し
てなる溶接ガンを備えることを特徴とする。
【0007】上記構成によると、前記流体アクチュエー
タのシリンダロッドの突出時に、前記一対の電極による
ワークのクランプを行うことにより、気体を圧力媒体と
する流体アクチュエータに比して、より小さな流体アク
チュエータで同等以上の圧力を得る。また、該流体アク
チュエータへのエア供給路に空油圧変換増圧器(圧力変
換器であって、エアと作動油との間で圧力の変換および
および増圧を行うもの)を配置し、該空油圧変換増圧器
によって前記流体アクチュエータに対し高圧液体を供給
することにより、抵抗溶接装置のための既存のエア供給
路を本装置に転用する。さらに、シリンダロッドの没入
動作をクランプ開放動作に利用することから、既存のエ
ア供給路により得られるエア圧を、前記流体アクチュエ
ータを駆動するために有効活用し、かつ、高い作動速度
を得る。そして、前記流体アクチュエータの小型化に伴
い、溶接ガンの小型軽量化を図る。
【0008】また、本発明においては、前記一対の電極
を支持する溶接ガンの一対アームは、一方に対して他方
が揺動する形式をなし、かつ、一方のアームに挿通され
た揺動軸の両側部を他方のアームの一対のブラケットで
支持し、該一対のブラケットの一方により軸方向に摺動
可能に支持した導電リングを、前記一方のアームの一側
面に圧力付勢してなることが望ましい。
【0009】上記構成によると、前記他方のアームのブ
ラケットの一方で、前記導電リングを、前記一方のアー
ムの一側面に圧力付勢している。よって、前記他方のア
ームの一方のブラケットと前記一方のアームとの通電
を、前記導電リングにより行うことができる。また、該
導電リングは、前記一方のブラケットに対して軸方向に
摺動可能に支持されている。よって、アーム同士の揺動
により、該導電リングと前記一方のアームとの摺接面が
摩耗しても、該導電リングが軸方向に移動して該摩耗分
を埋める。そして、前記一方のアームと他方のアームと
の、軸方向の位置関係を常に一定に維持する。
【0010】また、本発明においては、1次側溶接ケー
ブルおよび流体供給管路を前記溶接ガンに接続するため
の中継部材として、ガンスタンドに固定した球面軸受に
軸支され、内部に管路を形成した棒状の導電体を備える
ことが望ましい。
【0011】前記溶接ガンと、電力供給手段、圧力媒体
供給手段、冷却水供給手段との間では、電力および流体
(圧力媒体および冷却水)の授受を行う必要がある。し
かも、このための電力供給路および流体供給路は、溶接
ガンの自由な動作を妨げることがないように、柔軟性を
持たせる必要がある。ところが、柔軟性のある電力供給
路および流体供給路の取り回しは装置の構成を煩雑に
し、かつ、これらの移動領域を確保するために、装置を
大型化することになる。そこで、本発明においては、前
記前記溶接ガンと、電力供給手段および流体供給手段と
の中継部材として、棒状の導電体を1次側溶接ケーブル
と前記溶接ガンとの間の電力供給路として用いる。ま
た、該棒状の導電体に形成した管路を、流体供給手段と
前記溶接ガンとの間の流体供給路として用いる。前記棒
状の導電体は、ガンスタンドに固定した球面軸受で軸支
していることから、溶接ガンの自由な動作を確保するこ
とができる。また、前記電力供給路および圧力供給路
を、剛体である棒状の導電体を介して前記溶接ガンと接
続させることにより、柔軟性のある電力供給路および流
体供給路を一か所に束ねる。
【0012】さらに、本発明においては、前記球面軸受
を固定するガンスタンドは、床面から上方に延びる支柱
で、水平方向に延びる支持アームを昇降自在に支持して
なることが望ましい。
【0013】本発明に係る溶接ガンは、前述のごとく小
型軽量化が図られる。よって、ガンスタンドにかかる重
量も軽減されることから、従来のガンスタンドに変え
て、より小型軽量のガンスタンドを用いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分ま
たは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説
明は省略する。
【0015】図1には、本発明の第1の実施の形態に係
る抵抗溶接装置の構成を、摸式的に示している。本実施
の形態に係る溶接ガン14の可動アーム15は、揺動軸17に
よって、固定アーム16に対し揺動自在に支持されてい
る。そして、これら可動アーム15、固定アーム16の先端
部には、各々電極18,19が取付けられている。固定アー
ム16の基端部には流体アクチュエータ20のシリンダーが
取付けられている。また、可動アーム15の基端部を、流
体アクチュエータ20のピストンロッド20aで枢支してい
る。ところで、流体アクチュエータ20と電極18,19と
は、揺動軸17を挟んで互いにアームの反対側に位置して
いる。よって、流体アクチュエータ20のシリンダーか
ら、ピストンロッド20aを突出させると、可動アーム15
および固定アーム16は閉じ、電極18,19を接近させて図
示しないワークを挟持することができる。逆に、ピスト
ンロッド20aをシリンダーに没入させると、可動アーム
15および固定アーム16は開き、電極18,19は離間して、
ワークを加圧解放することができる。
【0016】さて、流体アクチュエータ20は、シリンダ
ロッド20aを突出方向へ駆動するための圧力媒体として
不燃性の液体(以下「作動油」という)を用い、没入方
向へ駆動するための圧力媒体にエアを用いるものであ
る。すなわち、流体アクチュエータ20は、ピストンロッ
ド20aの突出方向への作動時には主に油圧シリンダとし
て機能し、ピストンロッド20aの没入方向への作動時に
は主にエアシリンダとして機能する。よって、ピストン
ロッド20aの突出動作によってワークを挟持する際に、
油圧による大きな出力を発生させることが可能である。
また、加圧解放の際には大きな出力が不要であることか
らエアによる作動で十分であり、かつ、エアによる高速
動作を得ることができる。なお、図4には、図1および
図2に示す溶接ガン14の、流体アクチュエータ20の断面
図を示している。図4中符号20bで示す部分は液体の流
通ポートである。また符号20cで示す部分はエアの流通
ポートである。
【0017】前述のごとく、従来より用いられている溶
接ガン1(図7(a)参照)は、アームを駆動するため
のアクチュエータにエアシリンダ4を用いている。よっ
て、工場の溶接ラインには、既にエア供給路が設けられ
ている。そこで、本実施の形態では既存のエア供給路中
に、図1のごとく空油圧変換増圧器21を設置し、空油圧
変換増圧器21により得られる増圧された作動油Aと、エ
ア供給源22から直接得られるエアBとで、流体アクチュ
エータ20を駆動する。尚、図1はピストンロッド20aの
没入方向への作動状態を示しているが、制御バルブ23を
切り替えることにより、ピストンロッド20aを突出方向
へと作動させることができる。
【0018】さて、図2、図3には、図1の溶接ガン14
を詳細に示している。溶接ガン14の可動アーム15、固定
アーム16は、いずれも導電性材料からなる。また、固定
アーム16は、本体24とターミナル25とからなり、これら
は絶縁性をもって互いに固定されている。そして、本体
24の電極部24aおよびターミナル25の電極部25aに、1
次側溶接ケーブル7の正極、負極のいずれか一方を接触
させ、絶縁性を有する固定ボルト26で、電極部24a,25
aに1次側溶接ケーブル7を固定している。また、本体
24およびターミナル25はブラケット24b,25bを有し、
これらブラケット24b,25bによって揺動軸17を支持し
ている。この揺動軸17の周辺部の構造については後述す
る。流体アクチュエータ20は、固定アーム16に形成され
た円形開口部16a(図3)に挿通され、固定されてい
る。なお、図2、図3中符号27で示される部分は、作業
者が溶接ガン14を操作するときのハンドルであり、これ
は固定アーム16に取付けられている。
【0019】図5には、溶接ガン14の揺動軸17の周辺部
構造を断面で示している。揺動軸17は、絶縁ブッシュ28
を介して可動アーム15の軸受部15aに挿通されている。
また、揺動軸17の一側部は、絶縁ブッシュ29を介して、
固定アーム16の本体24に設けたブラケット24bの軸受部
24cに支持されている。さらに、揺動軸17のもう一方の
側部は、後述する通電ジョイント30を介して、固定アー
ム16のターミナル25に設けたブラケット25bに支持され
ている。なお、ターミナル25のブラケット25bと可動ア
ーム15との間には、間隙Lが設けられている。
【0020】通電ジョイント30は、ブラケット25bの円
筒状をなすハウジング25c内で、揺動軸17に対し、8つ
に等分された導電リング31と、該導電リング31に対する
密着面を有するカラー32と、カラー32に内蔵される複数
の皿バネ33(図6参照)とを挿通してなるものである。
カラー32はハウジング25cに対し軸方向に摺動可能とな
っている。また、複数の皿バネ33は、カラー32の内部で
その向きが交互になるよう重ねて配置され、図の組立状
態において軸方向に圧縮されている。よって、皿バネ33
の弾性復帰力がカラー32に作用し、カラー32を導電リン
グ31に押し付けている。導電リング31とカラー32との当
接面は、図5、図6に示すように円すい状をなしている
ので、カラー32の押圧力は、導電リング31の径を押し広
げる方向に働き、導電リング31の外周面は、ハウジング
25cの円筒状壁面に摺接する。同時に、カラー32の押圧
力は、導電リング31をハウジング25cの円筒状壁面にそ
って摺動させる方向に働き、導電リング31を可動アーム
15の軸受部15aの一側面(図5における右側面)に圧力
付勢する。
【0021】尚、可動アーム15の軸受部15のもう一方の
側面(図5における左側面)とブラケット24bの軸受部
24cとの間(矢印34で示す部分)には、絶縁スラストワ
ッシャ34を介在させている。よって、可動アーム15は、
固定アーム16の本体24に対し絶縁性を確保しかつ回動可
能としつつ、導電リング31の押圧力に対抗して軸方向の
位置決めがなされる。
【0022】前述のごとく、導電リング31はターミナル
25のハウジング25cに摺接し、かつ、可動アーム15の軸
受部15aに圧力付勢されている。よって、ターミナル25
のブラケット25bと可動アーム15との間に設けられた間
隙Lを導電リング31が埋め、ターミナル25のブラケット
25bと可動アーム15との間で、通電を確保することがで
きる。
【0023】上記構成をなす本発明の第1の実施の形態
から得られる作用効果は、以下の通りである。まず、流
体アクチュエータ20は、ピストンロッド20aの突出方向
への作動時には主に油圧シリンダとして機能し、ピスト
ンロッド20aの没入方向への作動時には主にエアシリン
ダとして機能するので、ピストンロッド20aの突出動作
によって電極18,19によりワークを挟持する際に、油圧
による大きな挟持力を得ることが可能である。換言すれ
ば、従来の溶接ガン1(図7(a)参照)のエアシリン
ダ4と同じ挟持力を、より小さなアクチュエータで得る
ことができる。そして、流体アクチュエータ20の小型化
に伴い、溶接ガン14の小型軽量化を図ることができる。
図7(a)には従来の溶接ガン1を、図7(b)には本
実施の形態に係る溶接ガン14を、同一の縮尺で示してい
る。これらの比較によると、溶接ガン14の全長は溶接ガ
ン1の2/5の値に、溶接ガン14の体積は溶接ガン1の
1/5の値に、夫々減少している。
【0024】また、既存のエア供給路中に図1に示すご
とく空油圧変換増圧器21を設置し、空油圧変換増圧器21
により得られる作動油Aと、エア供給源22から直接得ら
れるエアBとで、流体アクチュエータ20を駆動するの
で、既存の設備の転用により設置コストを大幅に抑える
ことが可能である。なお、既存のエア供給路の転用に際
し、流体アクチュエータ20の加圧解放に係る動作には、
大出力が不要であることから、エア供給源22のエアを直
接利用し、それによる高速開放を可能としている。
【0025】また、本実施の形態では、可動アーム15と
固定アーム16との揺動軸17において、通電ジョイント30
を設けている。この通電ジョイント30の導電リング31
を、ハウジング25cの円筒状壁面と、可動アーム15の軸
受部15aの双方に密着させることにより、固定アーム16
に対する可動アーム15の軸方向の位置決めを行いつつ、
ターミナル25のブラケット25bと、可動アーム15との通
電を可能としている。
【0026】また、可動アーム15の揺動により、導電リ
ング31と可動アーム15との摺接面が摩耗すると、該摩耗
分を埋めるように、導電リング31がカラー32によって押
圧付勢される。したがって、可動アーム15を、固定アー
ム16に対して常に同じ位置に位置決めすることが可能で
あり、かつ、ブラケット25bと可動アーム15との通電も
保証される。よって、電極18,19の「芯ずれ」の発生
等、溶接ガンの作動精度の悪化を防ぐことができる。よ
って、本実施の形態に係る溶接ガン14は、使用時間の増
加により、製品の溶接品質が悪化することを防止するこ
とができる。
【0027】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
抵抗溶接装置を、図8、図9に基づいて説明する。第1
の実施の形態と同一部分、若しくは相当する部分につい
ては、同一符号で示し、詳しい説明は省略する。
【0028】図8には、第2の実施の形態に係る溶接ガ
ン35を示している。この溶接ガン35も、第1の実施の形
態に係る溶接ガン14と同様に、ピストンロッド20aの突
出方向への作動時には主に油圧シリンダとして機能し、
ピストンロッド20aの没入方向への作動時には主にエア
シリンダとして機能する流体アクチュエータ20を備え
る。しかしながら、流体アクチュエータ20の作動方向が
電極18の開閉方向に一致しており、ピストンロッド20a
が可動アームを兼ねることから、図7(a)に示す従来
の溶接ガン1と同様に、電極18は図8の上下方向の動作
をする。本実施の形態に係る溶接ガン35も、流体アクチ
ュエータ20の小型化により、従来の溶接ガン1に比して
大幅に小型軽量化を図ることができる。また、溶接ガン
35への作動油およびエアの供給手段は、第1の実施の形
態(図1参照)と同様に、既存のエア供給路中に空油圧
変換増圧器21を設置したものを用いる。加えて、ピスト
ンロッド20aには、電極18の冷却の為に、冷却水の循環
路を設けている。
【0029】さて、第2の実施の形態に係る抵抗溶接装
置の特徴部分は、溶接ガン35に対して、1次側溶接ケー
ブル7および圧力媒体(作動油およびエア)の供給管路
を接続するための中継部材36を備えた点にある。以下
に、中継部材36に関する説明を行う。
【0030】中継部材36は、図9に示すように、絶縁プ
レート37を2つの導電部材38,39で挟持して構成した棒
状の導電体である。(尚、「棒状」には、後述する球面
軸受47で軸支可能であれば、直線状、曲線状、クランク
状、球状等、あらゆる形状を含むものとする。)そし
て、導電部材38の内部には3本の管路を、導電部材39の
内部には1本の管路を夫々形成している。なお、図9に
は、導電部材38に1本のみ、点線で管路(後述するエア
供給用の管路)を示している。そして、導電部材38の各
管路には、溶接ガン35への冷却水供給管40、エア供給管
41、作動油供給管42が夫々連結されている。また、導電
部材39の管路には、溶接ガン35からの冷却水排出管43が
連結されている。中継部材36の端部には、溶接ガン35の
取付面44、1次側溶接ケーブル7の取付面45が夫々形成
されている。そして、中継部材36の略中央部は、ガンス
タンドのアーム46に固定した球面軸受47によって軸支さ
れている。
【0031】上記構成をなす、第2の実施の形態に係る
抵抗溶接装置により得られる作用効果は、以下の通りで
ある。溶接ガン35には、電力および圧力媒体の授受を行
うために、電力供給路である1次側溶接ケーブル7、流
体供給路である冷却水供給管40、エア配管41、作動油配
管42、冷却水排出管43を連結する必要がある。また、溶
接ガン35は、様々な方向に向いたワークの被溶接面に対
応し、自在にその向きを変えることができなければなら
ない。また、ピストンロッド20aの往復動作にも追従す
る必要性から、上記1次側溶接ケーブル7および各圧力
供給路は、溶接ガンの自由な動作を妨げることがないよ
うに、柔軟性を有するものを用いる。ところが、柔軟性
のある電力供給路および流体供給路の取り回しは装置の
構成を煩雑にし、かつ、これらの移動領域を確保するた
めに、装置を大型化することになる。
【0032】そこで、本実施の形態では、柔軟性のある
1次側溶接ケーブル7、流体供給路である冷却水供給管
40、エア配管41、作動油配管42および冷却水排出管43
を、中継部材36の、剛体である棒状の中継部材36(導電
部材38,39)を介して溶接ガン35に接続することによ
り、これらを一か所に束ねることができる。よって、前
記管路等の取り回しが簡素化され、かつ、これらの移動
領域も小さくなるため、装置の小型化を図ることができ
る。しかも、前記管路等を束ねる中継部材36は、ガンス
タンドのアーム46に固定した球面軸受47で軸支している
ことから、溶接ガン35の自由な動作を確保することがで
きる。
【0033】なお、中継部材36と可動アームを兼ねるピ
ストンロッド20aとの通電には、図8に示すようにシャ
ント銅板48を用いるが、これら配管類を溶接ガン35の上
部に集中させることにより、ガンの小型化を図ることが
できる。さらに、中継部材36内部を冷却水が通過するこ
とから、中継部材36の冷却を行うこともできる。なお、
1次側溶接ケーブル7、流体供給路である冷却水供給管
40、エア配管41、作動油配管42および冷却水排出管43
は、中継部材36の手前では全て束ねられ、支持ブラケッ
ト49によってガンスタンドのアーム46に固定される。
【0034】さて、前述のごとく、中継部材36を軸支す
る球面軸受47は、図10、図11で示すガンスタンドの支持
アームに固定されている。図10に示すガンスタンド50
は、床面51から上方に延びる支柱52でバランサー53を支
持している。さらにバランサー53で水平方向に延びる支
持アーム54を支持することにより、支持アーム54は昇降
自在となっている。また、支持アーム54は複数の関節55
を備え、これら関節55において伸縮自在となっている。
そして、支持アーム54の先端部に球面軸受47を固定して
いる。また、図11に示すガンスタンド56は、床面51から
上方に延びる支柱57の内部にバランサー58を設け、この
バランサー58で支持アーム54を上下動自在に支持してい
る。
【0035】溶接ガン35は、従来の溶接ガン1(図7
(a)参照)に比べ小型軽量化が図られているので、従
来の重量物補助装置9(図12参照)のごとく大掛かりな
ガンスタンドを用いる必要がなく、ガンスタンド50,56
のような小型軽量のガンスタンドの使用が可能となる。
よって、抵抗溶接装置全体としての小型化、簡素化が図
られ、より低コストで設備を構成することができる。な
お、当然ながら本発明の第2の実施の形態に係る中継部
材36、球面軸受47、ガンスタンド50,56を第1の実施の
形態に係る溶接ガン14に用いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。本発明の第1の実施の形態に係
る抵抗溶接装置によると、既存のエア供給路を流用しつ
つ、溶接ガンの小型軽量化を図ることが可能となり、作
業者による溶接ガンの取り扱い性を、低コストで向上さ
せることができる。
【0037】また、本発明の請求項2に係る抵抗溶接装
置によると、溶接電極の「芯ずれ」の発生等、溶接ガン
の作動精度の悪化を防ぐことができる。よって、製品の
溶接品質が溶接ガンの使用時間の増加に伴い悪化するこ
とを防ぎ、高品質の溶接製品を安定して得ることが可能
となる。
【0038】さらに、本発明の請求項3に係る抵抗溶接
装置によると、溶接ガンの自由な動作を確保しつつ、煩
雑になりがちな溶接ガンへの電力供給路および圧力供給
路の取り回しを、簡素化することができる。
【0039】加えて、本発明の請求項4に係る抵抗溶接
装置によると、溶接ガンの小型軽量化に伴うガンスタン
ドの小型軽量化により、抵抗溶接装置全体としての小型
化、簡素化が図られ、より低コストで設備を構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る抵抗溶接装置
の構成を示す摸式図である。
【図2】図1に示す抵抗溶接装置の溶接ガンを示す側面
図である。
【図3】図2に示す溶接ガンの上面図である。
【図4】図2に示す溶接ガンの流体圧シリンダ周辺部を
示す断面図である。
【図5】図3に示す溶接ガンの揺動軸に設けた通電ジョ
イントを示す断面図である。
【図6】図5に示す通電ジョイントの構成部品を示す斜
視図である。
【図7】溶接ガンの大きさを比較した図であり、(a)
は従来の溶接ガンを、(b)は本発明の第1の実施の形
態に係る溶接ガンを示している。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る溶接ガンを示
す断面図である。
【図9】図8に示す溶接ガンの中継部材を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るガンスタン
ドを示す摸式図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るガンスタン
ドを示す摸式図である。
【図12】従来のガンスタンドを示す摸式図である。
【符号の説明】
14 溶接ガン 15 可動アーム 16 固定アーム 17 揺動軸 18 電極 19 電極 20 流体アクチュエータ 20a ピストンロッド 21 空油圧変換増圧器 22 エア供給源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダロッドを突出方向へ駆動する圧
    力媒体に液体を、シリンダロッドを没入方向へ駆動する
    圧力媒体に気体を各々用いる流体アクチュエータを、一
    対の電極の駆動手段として備え、前記流体アクチュエー
    タへのエア供給路に空油圧変換増圧器を配置し、該空油
    圧変換増圧器により得られる高圧液体と前記エア供給路
    のエアとで前記流体アクチュエータを駆動してなる溶接
    ガンを備えることを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の電極を支持する溶接ガンの一
    対アームは、一方に対して他方が揺動する形式をなし、
    かつ、一方のアームに挿通された揺動軸の両側部を他方
    のアームの一対のブラケットで支持し、該一対のブラケ
    ットの一方により軸方向に摺動可能に支持した導電リン
    グを、前記一方のアームの一側面に圧力付勢してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の抵抗溶接装置。
  3. 【請求項3】 1次側溶接ケーブルおよび流体供給管路
    を前記溶接ガンに接続するための中継部材として、ガン
    スタンドに固定した球面軸受に軸支され、内部に管路を
    形成した棒状の導電体を備えることを特徴とする請求項
    1または2記載の抵抗溶接装置。
  4. 【請求項4】 前記球面軸受を固定するガンスタンド
    は、床面から上方に延びる支柱で、水平方向に延びる支
    持アームを昇降自在に支持してなることを特徴とする請
    求項3記載の抵抗溶接装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207204A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Honda Motor Co Ltd 溶接装置
JPWO2022107332A1 (ja) * 2020-11-20 2022-05-27

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