JP2003211271A - スポット溶接装置及びスポット溶接方法 - Google Patents

スポット溶接装置及びスポット溶接方法

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JP2003211271A
JP2003211271A JP2002013095A JP2002013095A JP2003211271A JP 2003211271 A JP2003211271 A JP 2003211271A JP 2002013095 A JP2002013095 A JP 2002013095A JP 2002013095 A JP2002013095 A JP 2002013095A JP 2003211271 A JP2003211271 A JP 2003211271A
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welding
robot arm
welding gun
side electrode
spot welding
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JP2002013095A
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English (en)
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Kenji Hayama
健二 葉山
Ryoji Niihara
良二 新原
Hirotaka Ho
博高 抱
Isao Kita
功 喜夛
Kazuto Ikeda
和人 池田
Mitsuru Kase
充 加瀬
Yoshio Sato
良夫 佐藤
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Daihatsu Motor Co Ltd
Obara Corp
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Obara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通のロボットアームに複数の溶接ガンを配
設したツイン型同時加圧式スポット溶接装置の小型コン
パクト化を容易にし、溶接品質の信頼性を改善する。 【解決手段】 1台のロボットアーム1に複数例えば2
台の電動モータ式溶接ガン10、20を配設したツイン
型で、1台の溶接ガン20をロボットアーム1に直接的
に配設し、残り1台の溶接ガン10をイコライズ装置3
0を介してロボットアーム1に配設して、2台の溶接ガ
ン10、20でワーク3の2点を同時加圧溶接する。イ
コライズ装置なしの溶接ガン20の固定側電極は、通常
のシングル型溶接ガンと同様に電極摩耗補正を行うと共
に、ワーク位置決め用の治具としても使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通のロボットア
ームに配設した複数の溶接ガンでワークの複数の被溶接
箇所を同時にスポット溶接する同時加圧式複合溶接ガン
型のスポット溶接装置とスポット溶接方法に関する。
【0001】
【従来の技術】ロボットアームの先端に配設されて自動
車車体などのワークを抵抗スポット溶接するC型溶接ガ
ン又はX型溶接ガンは、ワークに接近して位置決めされ
る固定側電極と、固定側電極にワークを押付ける可動側
電極と、可動側電極を固定側電極に対して接近離反動さ
せる加圧手段を備える。加圧手段としてはエアー圧を使
用したものが一般的であるが(エアーガン)、最近では
溶接品質の高度化要求に対応してサーボモータを使用し
たもの(サーボガン)が普及しつつある。この溶接ガン
は、ロボットアームに単数で配設される場合と(シング
ル型)、2つ1組で配設される場合(ツイン型)がある
が、ツイン型の方が約2倍のラインタクトを達成するこ
とから、最近ではツイン型が自動車車体組立ラインなど
に多用される傾向にある。
【0002】ところで、ツイン型のスポット溶接装置で
は固定側電極が2つ並ぶことから、シングル型のように
1つの固定側電極を基準とした電極摩耗補正ができな
い。このため、ツイン型スポット溶接装置では2つのガ
ンともイコライズ装置付きとし、電極摩耗分をイコライ
ズ機能で自動的に吸収するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のツイン型スポッ
ト溶接装置は前述のようにイコライズ装置を備えていて
電極摩耗分をイコライズ機能で吸収するようにしている
が、イコライズ装置はばねによってガン全体をいわゆる
フローティング支持する構成のため、固定側電極の摩耗
量が大きくなってイコライズストロークが増大するにつ
れてイコライズ動作においてガンの可動側電極がワーク
を無理に押圧する力も増大する。このような無理な力は
ワークを変形させたり溶接品質を低下させる原因とな
る。
【0004】また、イコライズ装置付きガンでは固定側
電極がフローティング支持されているから、ロボットア
ームでガンを所定位置に位置決めしても固定側電極の高
さ位置が一義的に定まらず、このため溶接時にワークを
位置決めするための専用のワーククランパーが必要とな
る。
【0005】さらに、イコライズ装置はロボットアーム
の先端に配設された溶接用トランスとガンとの間に配設
されるが、従来のイコライズ装置はコイルばねと、この
コイルばねの中に挿通されてガンのイコライズ移動を案
内するガイドロッドとを有する構造であって、ガイドロ
ッドは大重量のガンを安定的に支持するために不可避的
に太径となる一方、コイルばねはそれよりもさらに太径
となる結果、イコライズ装置が非常に大型化し、ツイン
型スポット溶接装置を小型軽量化する上で大きな障害と
なっていた。
【0006】本発明の目的は、複数のガンを共通のロボ
ットアームの先端に並設したスポット溶接装置におい
て、ワークに作用する無理な力を軽減し、溶接時の
ワーク専用クランパーを不要化し、溶接装置の小型軽
量化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
本発明に係るスポット溶接装置は、互いに対向し開閉自
在な可動側電極と固定側電極の前記可動側電極を加圧手
段によって前記固定側電極に対して開閉動させるように
した溶接ガンを共通のロボットアームの先端に複数並設
し、これら複数の溶接ガンでワークを同時加圧して抵抗
スポット溶接するスポット溶接装置であって、いずれか
1つの溶接ガンを前記ロボットアームの先端に直接的に
取付けると共に、残り全ての溶接ガンを前記ロボットア
ームの先端にイコライズ装置を介して間接的に取付けた
ことを特徴とする(請求項1)。前記溶接ガンはC型溶
接ガン又はX型溶接ガンのいずれも可能であり、また前
記加圧手段は流体圧シリンダ又はサーボモータのいずれ
を使用するものでもよい(請求項2)。なお、流体圧シ
リンダとしては油圧シリンダの他にエアーシリンダも採
用可能である。また本発明に係るスポット溶接装置のイ
コライズ装置は、ロボットアームに対して溶接ガンをイ
コライズ動作方向に摺動自在に支持する板状の直動ガイ
ドと、この直動ガイドの幅方向両側において当該直動ガ
イドの厚みの範囲内で直動ガイドと平行に配設されたコ
イルばねを有する構成が可能である(請求項3)。板状
の直動ガイドは例えばLMガイドなどの名称で各種型式
が市販され、小型軽量省スペースで大荷重を支持可能な
ため、この種のスポット溶接装置の小型軽量化を図るこ
とが可能である。また本発明に係るスポット溶接方法
は、互いに対向し開閉自在な可動側電極と固定側電極の
前記可動側電極を加圧手段によって前記固定側電極に対
して開閉動させるようにした溶接ガンを共通のロボット
アームの先端に複数並設し、これら複数の溶接ガンでワ
ークを同時加圧して抵抗スポット溶接するスポット溶接
方法において、前記ロボットアームに直接的に取付けら
れた溶接ガンの固定側電極を基準としてワークに対する
溶接電極位置をロボットアーム側にティーチングさせ、
このティーチング基準の固定側電極をスポット溶接時の
ワーク支持用ワーク受部材として兼用するようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図5に基づいて説明し、次いで第2の実施の形
態を図6〜図9に基づいて説明する。
【0009】図1及び図2に示されるスポット溶接装置
は、1つのロボットアーム1の先端に2台のサーボ式
(電動モータ式)C型溶接ガン10、20を配設したツ
イン型の同時加圧式スポット溶接装置である。ロボット
アーム1の先端に一対の溶接ガン用トランス2、2が左
右並列に固定され、各トランス2、2にC型溶接ガン1
0、20が左右並列に配設される。この一対のC型溶接
ガン10、20の1台、例えば図2左側の溶接ガン10
がロボットアーム1側にイコライズ装置30を介して連
結され、右側の溶接ガン20がロボットアーム1側にイ
コライズ装置無しで直接的に取付けられている。
【0010】イコライズ装置無しのC型溶接ガン20は
一対の固定側電極21及び可動側電極22と、可動側電
極22を固定側電極21に対して接近離反させる電動モ
ータ式の加圧装置23を有し、加圧装置23がトランス
2を介してロボットアーム1に直結される。加圧装置2
3のハウジング前面から固定側アーム24と可動側アー
ム25が突設されて、各アーム24、25の先端に固定
した固定側電極21と可動側電極22が対向する。加圧
装置23は電動モータ例えばサーボモータ16でボール
ねじ17を回転させて可動側アーム25を軸方向に前進
後退動させて、可動側電極22を固定側電極21に対し
て接近離反動させる。
【0011】イコライズ装置有りのC型溶接ガン10
は、前述の溶接ガン20と同様な構造で、一対の固定側
電極11と可動側電極12と、可動側電極12を固定側
電極11に対して接近離反させる電動モータ式の加圧装
置13を有する。加圧装置13のハウジング前面から固
定側アーム14と可動側アーム15が突設され、各アー
ム14及び15の先端に固定側電極11及び可動側電極
12が固定される。加圧装置13はサーボモータ16で
ボールねじ17を回転させて可動側アーム15を軸方向
に前進後退動させて、可動側電極12を固定側電極11
に対して接近離反動させる。この溶接ガン10の場合
は、加圧装置13が対応するトランス2に1台のイコラ
イズ装置30を介してイコライズ動作可能に連結され
る。
【0012】イコライズ装置30はロボットアーム1に
対して溶接ガン20全体を、この溶接ガン20の可動側
電極12の前後動方向(図1及び図2で上下動方向)に
対して揺動可動にして堅固に支持するもので、図3及び
図4に示す一式の凹凸嵌合式板状直動ガイド31と、4
つの圧縮コイルばね34と2つのガイドロッド33を有
する。板状直動ガイド31は例えば「LMガイド」の名
称で公知のもので、概念的には例えばトランス2側に固
定された凹型直線部31aと、この凹型直線部31aに
摺動自在に嵌合された凸型直線部31bとを有し、凸型
直線部31bが加圧装置13側に固定される。なお、凹
型直線部31aと凸型直線部31bは逆配置にしてもよ
いことは勿論である。凹型直線部31aの幅方向両側に
1本ずつガイドロッド33が平行に配置され、各ガイド
ロッド33の外周に上下2つのコイルばね34が伸縮自
在に嵌挿される。図3に示すガイドロッド33の上端が
加圧装置13の上部に突設した支持ブラケット35にね
じ込み式に固定され、ガイドロッド33の下端部が加圧
装置13の下部に突設した支持ブラケット36に嵌挿さ
れる。支持ブラケット35と36の内側でガイドロッド
33の上下を摺動自在に支持する上下一対の軸受ブラケ
ット37がトランス2側に固定され、上側の軸受ブラケ
ット37と支持ブラケット35との間と、下側の軸受ブ
ラケット37と支持ブラケット36との間に、ガイドロ
ッド33の周囲で伸縮可能な圧縮コイルばね34が嵌着
される。そして溶接ガン20の重量の一部が図3の状態
では上側の圧縮コイルばね34によって弾性的に支持さ
れ、溶接ガン20の残りの重量は可動側電極12を介し
てワークによって支持される。ガイドロッド33の下端
のねじ部には緩み止め用のナット29が固定的に螺合さ
れ、このナット29から下方に突出したガイドロッド3
3の下端は常時はトランス2側に突設されたストッパー
38に当接しているが、ガイドロッド33の下端とスト
ッパー38との間にはイコライズ動作に伴い図3のよう
に不定の間隙eが生じる。
【0013】前記直動ガイド31は、ロボットアーム1
に対して大重量の溶接ガン20を機械的強固にして、か
つ、イコライズ動作円滑に支持する。而も、この種ガイ
ド部材31は薄型でコンパクトなものを容易に入手可能
であり、これをトランス2側と加圧装置13の間に配設
することでイコライズ動作に必要とされるコイルばね3
4とこのコイルばね34を挿通するガイドロッド33の
直径を小さくすることができて、イコライズ装置30の
全体が薄くてコンパクトなものになる。この薄くてコン
パクトなイコライズ装置30がツイン型の同時加圧式ス
ポット溶接装置に使用されることで、同スポット溶接装
置の小型化が図れる。
【0014】左右一対の溶接ガン10、20の固定側電
極11、21は左右に所定の配列ピッチで同一高さ位置
に配置され、各々の真上に対応する可動側電極12、2
2が同一高さ位置に配置される。図1と図2の鎖線で示
すワーク3の下面近くに左右一対の固定側電極11、2
2が配置されると、各可動側電極12、22が同時に下
降してワーク3の隣接2点を同時加圧し、固定側電極1
1、12との間で所定の加圧力でワーク3を挟圧して加
圧溶接が行われる。この2点の同時加圧溶接はイコライ
ズ装置無し溶接ガン20の固定側電極11の高さ位置を
基準にして、イコライズ装置有り溶接ガン10をイコラ
イズ動作させるようにすれば良好に行われる。その具体
例を図5(A)〜(C)を参照して説明する。
【0015】左右一対の溶接ガン10、20の内のイコ
ライズ装置無し溶接ガン20の固定側電極21を基準に
ワーク3の溶接箇所、溶接方向(電極軸線方向)に対す
る電極位置をティーチングしてロボット制御系に記憶さ
せ、共通のロボットアーム1で溶接ガン10、20を移
動させて各溶接ガン10、20の上下一対の電極間にワ
ーク3を位置させる。このとき、図5(A)に示すよう
にイコライズ装置無し溶接ガン20の固定側電極21の
先端をワーク3にティーチング結果に基づいて接近させ
る。この固定側電極21は、停止状態のロボットアーム
1で固定された状態にある。図5(A)の状態で両溶接
ガン10、20の可動側電極12、22を同時に下降さ
せて、図5(B)に示すようにイコライズ装置無し溶接
ガン20の可動側電極22をワーク3の1点に押し当て
て固定側電極21とで挟圧する。この図5(B)のとき
にイコライズ装置有り溶接ガン10の可動側電極12が
ワーク3を押圧すると、この押圧反力で溶接ガン10が
上昇するイコライズ動作をして図5(C)に示すように
イコライズ装置有り溶接ガン10の各電極11、12が
ワーク3を挟圧する。図5(C)のようにワーク3の2
点が上下から電極で挟圧されると、上下電極間に通電が
開始されて2点の同時加圧溶接が行われる。
【0016】このような同時加圧溶接がワーク3に対し
て繰り返し行われ、その間に電極摩耗管理が行われる。
電極摩耗管理は、左右一対の溶接ガン10、20の各電
極を図示しないドレッシング機で研磨し、このドレッシ
ング機の研磨面の既知の高さ位置などを基準としてイコ
ライズ装置無し溶接ガン20の固定側電極21の摩耗代
を検出して、ティーチング基準に使用される固定側電極
11の位置補正が行われる。
【0017】また、図5(B)、(C)に示すようにイ
コライズ装置無し溶接ガン20における固定側電極21
の高さ位置が静止状態にあるロボットアーム1で拘束さ
れた状態にあることから、この固定側電極21をスポッ
ト溶接時のワーク支持用ワーク受部材として利用するこ
とができる。つまり、イコライズ装置有り溶接ガン10
の固定側電極11はイコライズ動作によって高さ位置が
不定となり、これをワーク受けに利用することは不可能
であるが、イコライズ装置無しの固定側電極21はワー
ク受けとして問題なく利用可能である。このように固定
側電極21をワーク受けに利用することで既存の専用ワ
ーク受部材、ワーククランパーなどが省略或いは低減で
き、これにより同一の自動車車体などのワーク組立ライ
ンに多種類のワークを流して組立ラインの汎用化を進め
ることが容易になる。
【0018】図6及び図7はロボットアーム1の先端部
に2台のX型溶接ガン40、50を並列に配設したツイ
ン型の同時加圧式スポット溶接装置を示し、この場合も
2台のX型溶接ガン40、50の一方をイコライズ装置
60を介してロボットアーム1側に間接的に取付け、他
方は直接的に取付ける。同図におけるイコライズ装置無
し溶接ガン40とイコライズ装置有り溶接ガン50の基
本構造は同一である。イコライズ装置有り溶接ガン50
は固定側アーム54と可動側アーム55とサーボ式(電
動モータ式)の加圧装置53を具え、固定側アーム54
の先端部に固定側電極51が固定され、可動側アーム5
5の先端部に可動側電極52が固定される。両アーム5
4、55の基端部が枢軸71で連結されて、両アーム5
4、55は枢軸71を支点に回転揺動可能となってい
る。固定側アーム54の基端部と可動側アーム55の略
中央部に加圧装置53が連結され、加圧装置53のサー
ボモータでボールねじを正逆回転させると加圧装置53
が伸縮動作をして可動側アーム55を枢軸71を支点に
図6の上下方向に回転揺動させ、この回転揺動で可動側
電極52が上下に円弧運動して下方の固定側電極51に
対して接近離反動作をする。
【0019】また、イコライズ装置無し溶接ガン40は
固定側アーム44の先端部に固定側電極41を、可動側
アーム45の先端部に可動側電極42を有し、可動側ア
ーム45を図示しない電動モータ式加圧装置で上下揺動
させることで、固定側電極41に対して可動側電極52
を接近離反動させる。
【0020】また、イコライズ装置有り溶接ガン50に
おいては、ロボットアーム1側に直線往復駆動源80を
介して配設する。この直線往復駆動源80は一対のX型
溶接ガン40、50の電極間配列ピッチPを可変調整す
るもので、ロボットアーム1側に固定された電動モータ
のサーボモータ81でボールねじ82を回転させて枢軸
71を配列ピッチPを拡縮する方向に直線移動させる。
このように配列ピッチPが可変調整できるようにするこ
とで、イコライズ装置無し溶接ガン40の固定側電極4
1をワーク受けに利用する際にワークにおけるワーク受
けの箇所が選択できるようになる。
【0021】イコライズ装置有り溶接ガン50に連接さ
れるイコライズ装置60は、枢軸71に固定されたプレ
ート61と固定側アーム54の基端部を延長させた延長
部との間に配置された引張コイルばね64で固定側アー
ム54を図6の時計回り方向に常時弾力を付勢する構造
で、プレート61に形成した長穴形状のガイド穴65に
固定側アーム54の側面に突設したガイドピン66が嵌
挿されて、図8に示すようにガイド穴65の両端とガイ
ドピン66との隙間g、g’の合計でイコライズ量が設
定される。このイコライズ量で固定側アーム54が枢軸
71を支点に上下揺動することで固定側電極51が上下
方向にイコライズ動作して、結果的に図5と同様なワー
ク3の2点の同時加圧溶接が行われる。
【0022】なお、本発明はツイン型の同時加圧式スポ
ット溶接装置に限らず、共通のロボットアームに3台以
上の電動モータ式溶接ガン又は流体圧式溶接ガンを配設
した複合溶接ガン式スポット溶接装置であってもよい。
例えば、1つのロボットアームに3台の溶接ガンを配設
した装置においては、1台の溶接ガンだけをイコライズ
装置無しにして他の2台をイコライズ装置有りにすれ
ば、1台のイコライズ無し溶接ガンの固定側電極を動作
基準にして2台のイコライズ有り溶接ガンが同時又は若
干の時間差をもってイコライズ動作をして、ワークの3
点を同時加圧溶接する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、共通のロボットアーム
に配設される複数台の溶接ガンの内の1台だけをイコラ
イズ装置無しとしたので、イコライズ装置無しの1台の
溶接ガンの固定側電極を基準としてワークを位置決めす
ると共に挟圧し、他のイコライズ装置有り溶接ガンを可
及的に少ないイコライズストロークでイコライズ動作さ
せて無理なくワークを挟圧することができ、この結果全
ての溶接ガンでワークをほぼ同時に加圧溶接することが
できるようになる。また、共通のロボットアームに1つ
の溶接ガンだけをイコライズ装置無しに配設すること
で、イコライズ装置1台分が省略できて、複合溶接ガン
型の同時加圧式スポット溶接装置を小型軽量化すること
ができる。
【0024】また、ロボットアームにC型溶接ガンを配
設した場合において、イコライズ装置有りのC型溶接ガ
ンにおけるイコライズ装置に板状直動ガイドを使用する
ことで、イコライズ装置の薄型コンパクト化が容易とな
り、複合溶接ガン型の同時加圧式スポット溶接装置の小
型軽量化設計が容易になる。
【0025】また、イコライズ装置無し溶接ガンの固定
側電極のワーク溶接時のワークに対する溶接位置をロボ
ットアーム側にティーチングさせて、この固定側電極を
スポット溶接時のワーク支持用ワーク受部材に併用する
ことができ、このようにすることで自動車車体などのワ
ーク組立ラインから既存の専用ワーク受部材やワークク
ランパーが低減又は省略できるようになり、ワーク組立
ラインに多種類のワークを流して組立ラインの汎用化を
図ることが容易にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すスポット溶接装置の側
面図である。
【図2】図1装置の正面図である。
【図3】図1装置におけるイコライズ装置部分の縦断面
図である。
【図4】図1装置のおけるイコライズ装置部分の横断面
図である。
【図5】(A)、(B)、(C)は図1装置による同時
加圧溶接の動作例を説明するためのワークと電極の拡大
正面図で、(A)は同時加圧溶接の前段、(B)は中
段、(C)は後段の図である。
【図6】第2の実施の形態を示すスポット溶接装置の一
部省略部分を含む側面図である。
【図7】図6装置の要部の平面図である。
【図8】図6装置におけるイコライズ装置部分の拡大図
である。
【符号の説明】
1 ロボットアーム 2 トランス 3 ワーク 10 C型溶接ガン 11 固定側電極 12 可動側電極 13 電動モータ式加圧装置 14 固定側アーム 15 可動側アーム 16 サーボモータ 17 ボールねじ 20 C型溶接ガン 21 固定側電極 22 可動側電極 23 電動モータ式加圧装置 24 固定側アーム 25 可動側アーム 26 サーボモータ 27 ボールねじ 30 イコライズ装置 31 凹凸式直動ガイド 33 ガイドロッド 34 コイルばね 40 X型溶接ガン 41 固定側電極 42 可動側電極 44 固定側アーム 45 可動側アーム 50 X型溶接ガン 51 固定側電極 52 可動側電極 53 電動モータ式加圧装置 54 固定側アーム 55 可動側アーム 60 イコライズ装置 61 プレート 64 コイルばね 65 ガイド穴 66 ガイドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新原 良二 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 抱 博高 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 喜夛 功 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 池田 和人 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 加瀬 充 神奈川県綾瀬市大上4丁目2番37号 小原 株式会社内 (72)発明者 佐藤 良夫 神奈川県綾瀬市大上4丁目2番37号 小原 株式会社内 Fターム(参考) 4E065 AA01 AA05 BA03 BA06 BB03 EA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向し開閉自在な可動側電極と固
    定側電極の前記可動側電極を加圧手段によって前記固定
    側電極に対して開閉動させるようにした溶接ガンを共通
    のロボットアームの先端に複数並設し、これら複数の溶
    接ガンでワークを同時加圧して抵抗スポット溶接するス
    ポット溶接装置であって、 いずれか1つの溶接ガンを前記ロボットアームの先端に
    直接的に取付けると共に、残り全ての溶接ガンを前記ロ
    ボットアームの先端にイコライズ装置を介して間接的に
    取付けたことを特徴とするスポット溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記溶接ガンがC型溶接ガン又はX型溶
    接ガンであって、前記加圧手段が流体圧シリンダ又はサ
    ーボモータを有する請求項1記載のスポット溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記イコライズ装置が、ロボットアーム
    に対して溶接ガンをイコライズ動作方向に摺動自在に支
    持する板状の直動ガイドと、この直動ガイドの幅方向両
    側において当該直動ガイドの厚みの範囲内で直動ガイド
    と平行に配設されたコイルばねを有する請求項1記載の
    スポット溶接装置。
  4. 【請求項4】 互いに対向し開閉自在な可動側電極と固
    定側電極の前記可動側電極を加圧手段によって前記固定
    側電極に対して開閉動させるようにした溶接ガンを共通
    のロボットアームの先端に複数並設し、これら複数の溶
    接ガンでワークを同時加圧して抵抗スポット溶接するス
    ポット溶接方法において、 前記ロボットアームに直接的に取付けられた溶接ガンの
    固定側電極を基準としてワークに対する溶接電極位置を
    ロボットアーム側にティーチングさせ、このティーチン
    グ基準の固定側電極をスポット溶接時のワーク支持用ワ
    ーク受部材として兼用するようにしたことを特徴とする
    スポット溶接方法。
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