JPH1186262A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH1186262A
JPH1186262A JP23634697A JP23634697A JPH1186262A JP H1186262 A JPH1186262 A JP H1186262A JP 23634697 A JP23634697 A JP 23634697A JP 23634697 A JP23634697 A JP 23634697A JP H1186262 A JPH1186262 A JP H1186262A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
layer
magnetic recording
powder
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JP23634697A
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English (en)
Inventor
Tetsutaro Inoue
鉄太郎 井上
Kunio Matsui
邦夫 松井
Yutaka Sano
裕 佐野
Hidehiko Nakayama
英比古 中山
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力特性と走行性とが両立した磁気記録媒体
を提供すること。 【解決手段】 支持体に隣接して設けられた中間層と最
上層として設けられた磁性層とを含む磁気記録媒体にお
いて、上記磁性層の厚さd1 (μm)が0.05〜0.
4μmで且つ上記中間層の厚さd2 (μm)が0.5〜
2.5μmであり、上記支持体の厚さをdS (μm)と
したときに、k1 =d2 /(d2 +dS )で定義される
パラメータk1 の値が0.08≦k1 ≦0.5であり、
上記磁気記録媒体のヤング率をE(GPa)としたとき
に、k2 =Ed1で定義されるパラメータk2 の値が1.
0≦k2 ≦2.2であることを特徴とする磁気記録媒
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力特性と走行性
とが両立した磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】磁気記
録媒体におけるヤング率や各層の厚さに関する従来技術
としては、例えば特開平5−298654号公報および
特開平9−91673号公報に記載のもの等が知られて
いる。
【0003】これらの公報に記載の従来技術について説
明すると、特開平5−298654号公報には、デジタ
ル媒体として必要な高CN特性やオーバーライト特性、
ヘッドタッチ性、低温でのヘッドクロッグ特性およびス
チル耐久性の向上を目的として、最上層の磁性層の膜厚
が0.8μm以下であり、最上層の磁性層のヤング率が
最上層以外の少なくとも一層のヤング率より大きい磁気
記録媒体が記載されている。
【0004】特開平9−91673号公報には、高温高
湿下での全長に亘る繰り返し走行でもヘッドの目詰まり
がなく、低湿度でのヘッド白濁による出力低下がなく、
ドロップアウトが少なく、再生出力の高い磁気記録媒体
を得ることを目的として、記録層の乾燥膜厚を総厚で
0.5μm以下とし、支持体の長手方向のヤング率と幅
方向のヤング率の合計を1400kg/mm2 以上とす
ることが記載されている。
【0005】しかし、上記公報では磁気記録媒体を構成
する各層のヤング率や支持体のヤング率にのみ注目して
おり、磁気記録媒体そのものの剛性についての考慮が不
足していた。このため、例えば特開平5−298654
号公報に記載の磁気記録媒体おいて、高ヤング率(例え
ば10GPa )の支持体を用いた場合には媒体のヤング
率が高くなり過ぎるおそれがあり、出力低下が免れな
い。また、特開平9−91673号公報に記載の磁気記
録媒体では出力特性と走行安定性を両立させることが困
難であった。
【0006】従って、本発明の目的は、出力特性と走行
性とが両立した磁気記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、複数の層を有する磁気記録媒体における特定の
層の厚さを特定の範囲とし、該特定の層の厚さ及び支持
体の厚さ並びに磁気記録媒体のヤング率から定義される
特定のパラメータ値を特定の範囲とすることによって、
上記目的を達成し得る磁気記録媒体が得られることを知
見した。
【0008】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、支持体上に複数の層が設けられ、該複数の層は該支
持体に隣接して設けられた中間層と最上層として設けら
れた磁性層とを含む磁気記録媒体において、上記磁性層
の厚さd1 (μm)が0.05〜0.4μmで且つ上記
中間層の厚さd2 (μm)が0.5〜2.5μmであ
り、上記支持体の厚さをdS (μm)としたときに、k
1 =d2 /(d2 +dS )で定義されるパラメータk1
の値が0.08≦k1 ≦0.5であり、上記磁気記録媒
体のヤング率をE(GPa)としたときに、k2 =Ed1
で定義されるパラメータk2 の値が1.0≦k2 ≦2.
2であることを特徴とする磁気記録媒体を提供すること
により上記目的を達成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気記録媒体を、
その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明す
る。ここで、図1は、本発明の磁気記録媒体の一実施形
態の構成を示す概略図である。
【0010】図1に示す実施形態の磁気記録媒体1にお
いては、支持体2の一方の面上に該支持体2に隣接して
中間層3が設けられおり、該中間層3に隣接して最上層
としての磁性層4が設けられている。また、支持体2の
他方の面上にバックコート層5が設けられている。
【0011】本発明においては、磁性層4の厚さd1
0.05〜0.4μmで且つ中間層3の厚さd2 が0.
5〜2.5μmである。各層の厚さをこの範囲内とし且
つ後述するパラメータk1 及びk2 の値を特定の範囲内
とすることによって、出力特性と走行性とが両立した磁
気記録媒体を得ることができる。更に詳しくは、磁性層
4の厚さd1 が0.05μmに満たないと、磁性塗料の
塗布時に塗膜抜けが発生し、ドロップアウトが上昇し
て、場合によってはは記録不能となる。また、0.4μ
mを超えると自己減磁が起こり、短波長記録の出力が低
下してしまう。また、中間層3の厚さd2 が0.5μm
に満たないと支持体2の表面形状が磁性層4と中間層3
との界面に反映されてしまい、磁性層4の塗膜抜けが発
生し、ドロップアウトが上昇して、場合によっては記録
不能となり、2.5μmを超えるとヤング率の低下によ
って走行性が不良となってしまう。磁性層4の厚さd1
の好ましい範囲は、0.05〜0.35μmであり、更
に好ましくは0.05〜0.25μmである。また、中
間層3の厚さd2 の好ましい範囲は0.5〜2.3μm
であり、更に好ましくは0.7〜2.1μmである。こ
れらの層の厚さは、磁気記録媒体の縦断面の電子顕微鏡
観察から測定することが出来る。
【0012】また、本発明においては、支持体2の厚さ
をdS (μm)としたときに、k1=d2 /(d2 +d
S )で定義されるパラメータk1 の値が0.08≦k1
≦0.5である。パラメータk1 は中間層3及び支持体
2の厚さに対する中間層3の比率で、媒体のヤング率の
尺度となるものであり、このパラメータk1 の値が0.
08に満たないと中間層3が十分厚い場合には、媒体の
ヤング率が上昇し、出力の低下を引き起こし、逆に中間
層3が薄い場合には、磁性層4の塗膜抜けの原因とな
る。またパラメータk1 の値が0.5を超えると支持体
2や磁性層4のヤング率を高めても媒体のヤング率が下
がってしまい、走行が不良となってしまう。パラメータ
1 の好ましい範囲は0.1〜0.35であり、更に好
ましくは0.1〜0.3である。
【0013】更に、本発明においては、磁気記録媒体1
のヤング率をE(GPa)としたときに、k2 =E
d1〔即ち、E(GPa)のd1 (μm)乗〕で定義され
るパラメータk2 の値が1.0≦k2 ≦2.2である。
パラメータk2 は再生出力の尺度となるものであり、こ
のパラメータk2 の値が1.0に満たないと媒体のヤン
グ率が低下して走行不良になるか、或いは磁性層4が薄
くなり過ぎ、塗膜抜けが起こって結果として再生出力が
低下してしまう。また、パラメータk2 の値が2.2を
超えると、媒体のヤング率が上昇して全波長領域の出力
が低下するか或いは磁性層4の厚さが大きくなって短波
長領域の出力が低下してしまう。パラメータk2 の好ま
しい範囲は1.1〜2.1であり、更に好ましくは1.
2〜2.0である。尚、本明細書において、ヤング率E
は、磁気記録媒体がテープ状の場合には、その長手方向
に関して測定された値であり、ディスク状の場合には、
原反の長手方向に関して測定された値である。ヤング率
Eの測定方法は、後述する実施例において詳述する。
【0014】このように、本発明においては、磁性層4
の厚さd1 、中間層の厚さd2 並びにパラメータk1
びk2 の値をそれぞれ上記範囲内とし、これらを組み合
わせることによって、出力特性と走行性とが両立した磁
気記録媒体が得られる。
【0015】次に、図1に示す実施形態の磁気記録媒体
1における支持体2及び各層の詳細についてそれぞれ説
明する。
【0016】〔支持体〕支持体2を構成する材料として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート及びポリエチレンビス
フェノキシカルボキシレート等のポリエステル類;ポリ
エチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン類;セ
ルロースアセテートブチレート及びセルロースアセテー
トプロピオネート等のセルロース誘導体;ポリ塩化ビニ
ル及びポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂;ポリアミ
ド;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリスルフォン;
ポリエーテル・エーテルケトン並びにポリウレタン等の
ような高分子樹脂等の非磁性材料が挙げられる。これら
は単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。これらの材料から構成される上記支持体には、必要
に応じて一軸または二軸の延伸処理や、コロナ放電処理
等が施されていてもよい。これらの材料のうち、成膜
性、強度、コストの点からポリエステルが好ましい。
【0017】支持体2の厚さdS は、上述したパラメー
タk1 の値が上記範囲内となるような値であれば制限さ
れないが、特に、媒体全体のヤング率を保ち、良好な走
行性を確保する点から、4.0〜9.0μmであること
が好ましく、4.5〜7.5μmであることが更に好ま
しい。本発明の磁気記録媒体は、特に上記厚さのポリエ
ステルフィルムを支持体として用いた場合に安定な出力
を得ることができる。
【0018】〔磁性層〕磁性層4は、磁性粉末、結合
剤、研磨材、カーボン粉末、潤滑剤および硬化剤等を含
んでおり、これらの成分および溶剤等を含む磁性塗料を
中間層3上に塗布することによって形成されている。
【0019】上記磁性粉末としては、鉄を主体とする強
磁性金属粉末、強磁性金属酸化物粉末、強磁性六方晶系
フェライト粉末などの強磁性粉末が用いられる。上記強
磁性金属粉末としては、金属分が50重量%以上であ
り、該金属分の60%以上が鉄である強磁性金属粉末が
挙げられ、その具体例としては、例えばFe−Co、F
e−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al,Fe−Co
−Ni、Fe−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Siな
どが挙げられる。この強磁性金属粉末は、その形状が針
状または紡錘状であることが好ましい。また、上記強磁
性金属酸化物粉末としては、例えばγ−Fe2 3 、C
o被着γ−Fe2 3 などの強磁性酸化鉄系粉末が挙げ
られる。また、上記強磁性六方晶系フェライト粉末とし
ては、微小平板状のバリウムフェライト及びストロンチ
ウムフェライト並びにそれらのFe原子の一部がTi,
Co,Ni,Zn,Vなどの原子で置換された強磁性粉
末などが挙げられる。
【0020】上記磁性粉末が針状の場合、その平均長軸
長は0.03〜0.15μmであることが好ましく、
0.03〜0.10μmであることが更に好ましい。ま
た、長軸長/短軸長の比、即ち軸比は好ましくは3〜2
0であり、更に好ましくは3〜12であり、一層好まし
くは3〜10である。一方、上記磁性粉末が板状の場
合、その板径は0.02〜0.1μmが好ましく、0.
02〜0.08μmが更に好ましい。板径/厚みの比
(板状比)は2〜20が好ましく、2〜10が更に好ま
しい。
【0021】上記磁性粉末には、その分散性などを向上
させるために表面処理を施してもよい。この表面処理は
「Characterization of Powder Surfaces 」(T.J.Wise
manら著,Academic Press,1976)に記載されている方
法などと同様の方法により行うことができ、例えば上記
磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法が挙げら
れている。この際用いることができる無機質酸化物とし
ては、Al2 3 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、S
nO2 、Sb2 3 、ZnOなどが挙げられ、使用に際
してはこれらを単独で用いても二種以上を混合して用い
てもよい。なお、上記表面処理は上記の方法以外にシラ
ンカップリング処理、チタンカップリング処理及びアル
ミニウムカップリング処理などの有機処理によっても行
うことができる。
【0022】上記結合剤としては、磁気記録媒体に用い
られる公知のものなら制限なく用いることが出来る。例
えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂なら
びにこれらの混合物等が挙げられる。具体的には、塩化
ビニルの共重合体及びその変成物、アクリル酸、メタク
リル酸及びそのエステルの共重合物、アクリロニトリル
の共重合体(ゴム系の樹脂)、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、繊維素系樹脂、ポリアミ
ド樹脂等を用いることができる。上記結合剤の数平均分
子量は2,000〜200,000であることが好まし
い。また、磁性粉末等の分散性を向上させるため、上記
結合剤に、水酸基、カルボキシル基またはその塩、スル
ホン酸基またはその塩、リン酸基またはその塩、ニトロ
基または硝酸エステル基、アセチル基、硫酸エステル基
またはその塩、エポキシ基、ニトリル基、カルボニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアンモニウ
ム塩基、スルホベタイン、カルボベタイン等のベタイン
構造等の分極性の官能基(所謂、極性基)を含有させて
もよい。上記結合剤は、上記磁性粉末100重量部に対
して好ましくは10〜100重量部、更に好ましくは1
0〜35重量部用いられる。
【0023】上記研磨材としては、例えばアルミナ、シ
リカ、ZrO2 、Cr2 3 等のモース硬度が7以上の
物質の粉末が好ましく用いられる。該研磨材の平均粒径
(一次粒子)は、走行時の摩擦係数の低下および走行耐
久性の向上の点から0.03〜0.20μmであること
が好ましく、0.05〜0.15μmであることが更に
好ましい。上記研磨材は、上記磁性粉末100重量部に
対して、好ましくは1〜35重量部、更に好ましくは3
〜20重量部用いられる。
【0024】上記カーボン粉末は、磁気記録媒体の帯電
防止剤や固体潤滑剤として用いられるものである。該カ
ーボン粉末としては、平均粒径(一次粒子)が10〜3
00nm(特に10〜90nm、とりわけ15〜60n
m)のカーボンブラックを用いることが好ましい。ま
た、該カーボン粉末として、平均粒径の異なる二種以上
のカーボンブラックを組み合わせて用いることもでき
る。上記カーボン粉末は、上記磁性粉末100重量部に
対して、好ましくは0.1〜30重量部、更に好ましく
は0.1〜25重量部用いられる。
【0025】上記潤滑剤としては、一般に脂肪酸及び脂
肪酸エステルが用いられる。上記脂肪酸としては、例え
ば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、リノレン酸、オレイン酸、エライジン
酸、ベヘン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、オクタンジ
カルボン酸等が挙げられる。一方、上記脂肪酸エステル
としては、例えば、上記脂肪酸のアルキルエステル等が
挙げられ、総炭素数12〜36のものが好ましい。上記
潤滑剤は、上記磁性粉末100重量部に対して、好まし
くは0.5〜12重量部、更に好ましくは0.5〜8重
量部用いられる。
【0026】上記硬化剤としては、一般に、日本ポリウ
レタン工業(株)製のコロネートL(商品名)に代表さ
れるイソシアネート系硬化剤やアミン系硬化剤が用いら
れる。該硬化剤は、上記磁性粉末100重量部に対し
て、好ましくは2〜40重量部、更に好ましくは2〜2
5重量部用いられる。
【0027】尚、磁性層4には、上述の成分の他に、磁
気記録媒体に通常用いられている分散剤、防錆剤、防黴
剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することもでき
る。
【0028】上述した成分等から構成される磁性層4の
保磁力(Hc)は、全波長領域で過不足なくRF出力を
得る点、及びオーバーライト特性の点から120〜21
0kA/mであることが好ましく、更に好ましくは12
8〜200kA/m、一層好ましくは132〜195k
A/mである。また、磁性層4の飽和磁束密度(Bs)
は、十分な再生出力を得る点から200mT以上である
ことが好ましく、更に好ましくは300mT以上、一層
好ましくは350〜500mTである。磁性層4の保磁
力や飽和磁束密度を上記範囲内とするためには、例えば
磁性粉末の種類や配合量を適切に選択したり、磁性粉末
の分散状態や配向状態を適切にコントロールすればよ
い。
【0029】磁性層4は、上述の各成分を溶剤に分散さ
せた磁性塗料を中間層3上に塗布することによって形成
される。該溶剤としては、ケトン系の溶剤、エステル系
の溶剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化水素系の溶剤お
よび塩素化炭化水素系の溶剤等が挙げられる。上記磁性
塗料における該溶剤の配合量は、該磁性塗料に含まれる
上記磁性粉末100重量部に対して、好ましくは80〜
500重量部、更に好ましくは100〜350重量部で
ある。
【0030】上記磁性塗料を調製するには、例えば、磁
性粉末及び結合剤等を溶剤の一部と共にナウターミキサ
ー等に投入し予備混合して混合物を得、この混合物を連
続式加圧ニーダー等により混練し、次いで、上記溶剤の
一部で希釈し、サンドミル等を用いて分散処理した後、
潤滑剤等の添加剤を混合して、濾過し、更に硬化剤や上
記溶剤の残部を混合する方法等を挙げることができる。
【0031】〔中間層〕中間層3は、支持体2に隣接し
て設けられており、磁性粉末および/又は非磁性粉末を
含む磁性または非磁性の層である。中間層3が磁性の層
である場合、該中間層3は磁性粉末および非磁性粉末を
含み、一方、中間層3が非磁性の層である場合、該中間
層3は非磁性粉末を含み、磁性粉末を含んでいない。
尚、膜密着性を高める目的で支持体に隣接して薄いプラ
イマー層が設けられることがあるが、そのようなプライ
マー層は本明細書にいう中間層には含まれない。
【0032】上記磁性粉末としては、強磁性粉末が好ま
しく用いられ、該強磁性粉末としては軟磁性粉末及び硬
磁性粉末の何れもが好ましく用いられる。
【0033】上記硬磁性粉末としては、磁性層4に用い
られる磁性粉末として上述したもの等を用いることがで
きる。
【0034】一方、上記軟磁性粉末としては、特に制限
されないが、通常磁気ヘッドや電子回路などのいわゆる
弱電機器に用いられているものが好ましく、例えば近角
聡信著「強磁性体の物理(下)磁気特性と応用」(裳華
房、1984年)368〜376頁に記載されているソ
フト磁性材料(軟磁性材料)を使用でき、具体的には酸
化物軟磁性粉末や金属軟磁性粉末を使用することができ
る。上記酸化物軟磁性粉末としては、スピネル型フェラ
イト粉末が好ましく用いられ、該スピネル型フェライト
粉末としては、MnFe2 4 、Fe3 4 、CoFe
2 4 、NiFe2 4 、MgFe2 4 、Li0.5
2.5 4 や、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系
フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−Zn系フ
ェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Zn系フェ
ライト、Zn系フェライト、Mn系フェライト等を挙げ
ることができる。これら酸化物軟磁性粉末は単独で用い
ても二種以上併用してもよい。また、上記金属軟磁性粉
末としては、Fe−Si系合金、Fe−Al系合金(Al
perm, Alfenol, Alfer)、パーマロイ(Ni−Fe系二
元合金およびこれにMo、Cu、Crなどを添加した多
元系合金)、センダスト(Fe−9.6wt%Si−
5.4wt%Al)、Fe−Co合金等を挙げることが
できる。これら金属軟磁性粉末は単独で用いても二種以
上を併用してもよい。
【0035】上記非磁性粉末としては、例えば、非磁性
の酸化鉄(ベンガラ)、酸化チタン、硫酸バリウム、硫
化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化マグネシ
ウム、二硫化タングステン、二硫化モリブデン、窒化ホ
ウ素、二酸化錫、炭化珪素、酸化セリウム、コランダ
ム、人造ダイヤモンド、ザクロ石、ケイ石、窒化珪素、
炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化
チタン、ケイソウ土、ドロマイト、樹脂性の粉末などが
挙げられる。これらの中でも非磁性の酸化鉄(ベンガ
ラ)、酸化チタン、窒化ホウ素などが好ましく用いられ
る。これら非磁性粉末は単独で又は二種以上を混合して
用いてもよい。上記非磁性粉末の形状は、球状、板状、
針状、無定形の何れでもよい。その大きさは球状、板
状、無定形のものにおいては5〜200nmであること
が好ましく、針状のものにおいては長軸長が20〜30
0nmで軸比が3〜20であることが好ましい。上記非
磁性粉末は、上記磁性粉末と併用される場合(即ち、中
間層3が磁性の層の場合)には、該磁性粉末100重量
部に対して、好ましくは100〜900重量部、更に好
ましくは100〜500重量部用いられる。非磁性粉末
の使用量を磁性粉末と等量以上とすることによって、短
波長領域の出力が上昇するので好ましい。一方、上記磁
性粉末が用いられない場合(即ち、中間層3が非磁性の
層の場合)には、該非磁性粉末100重量部に基づいて
他の成分の配合量が決定される。尚、上述した各種非磁
性粉末には、必要に応じて、上記磁性粉末に施される表
面処理と同様の処理を施してもよい。
【0036】中間層3は、磁性であると非磁性であると
を問わず、上述した成分に加えて更に結合剤、研磨材、
カーボン粉末、潤滑剤および硬化剤等を含んでいること
が好ましい(但し、必要に応じて研磨材等は含まれいな
くてもよい)。そして、これらの成分および溶剤を含む
中間層塗料を支持体2上に塗布することによって形成さ
れている。これらの成分およびその使用量等に関して
は、上述した磁性層4に関して詳述した説明が適宜適用
される。
【0037】中間層3が磁性である場合、その保磁力
は、全波長領域で過不足なくRF出力が得られる点、及
びオーバーライト特性の点から120〜200kA/m
であることが好ましく、更に好ましくは128〜192
kA/m、一層好ましくは132〜188kA/mであ
る。また、その飽和磁束密度(Bs)は、短波長記録の
再生出力を十分に得る点から50〜500mTであるこ
とが好ましく、更に好ましくは50〜300mT、一層
好ましくは50〜200mTである。特に、磁性層4の
保磁力との関係において、磁性層4の保磁力と中間層3
の保磁力との差が0〜80kA/m以内であることが好
ましく、更に好ましくは0〜60kA/m以内、一層好
ましくは0〜40kA/m以内である。両磁性層の保磁
力の差を上記範囲内とすることによって全波長領域で過
不足のない出力を得ることが出来るので好ましい。この
場合、中間層3の保磁力と磁性層4の保磁力との大小関
係には特に制限はないが、短波長領域の出力が上昇する
点から磁性層4の保磁力の方が大きいことが好ましい。
【0038】〔バックコート層〕バックコート層5は、
カーボン粉末や結合剤を含む公知のバックコート塗料を
塗布することによって形成することができる。バックコ
ート層5の厚さは、0.2〜1.5μmであることが好
ましく、0.3〜1.0μmであることが更に好まし
い。
【0039】上述の構成を有する磁気記録媒体1のヤン
グ率は、上述したパラメータk2 の値が上記範囲内とな
るような値であれば制限されないが、特に、走行性が良
好となる点から、5.0〜14.0GPaであることが
好ましく、6.0〜13.0GPaであることが更に好
ましい。ヤング率を斯かる範囲内とするためには、例え
ば、支持体2の材質や厚さを適切に選択したり、中間層
3及び/又は磁性層4を構成する成分の種類や使用量を
適切に選択すればよい。また、磁気記録媒体1の厚さ
は、上記ヤング率およびパラメータk2 等との関係並び
に薄型の磁気記録媒体を得る観点から、好ましくは4.
8〜13.5μmであり、更に好ましくは4.8〜1
0.0μmである。
【0040】次に、図1に示す実施形態の磁気記録媒体
1を製造する好ましい方法の概略を述べる。まず、上記
支持体2上に中間層3を形成する中間層塗料と磁性層4
を形成する磁性塗料とを、中間層3の厚さd2 及び磁性
層4の厚さd1 がそれぞれ上述の厚さとなるようにウエ
ット・オン・ウエット方式により同時重層塗布を行い、
磁性層および中間層の塗膜を形成する。即ち、磁性層
は、中間層の湿潤時に塗設・形成されていることが好ま
しい。次いで、これらの塗膜に対して、磁場配向処理を
行った後、乾燥処理を行い巻き取る。この後、カレンダ
ー処理を行い、更にバックコート層5を形成する。ある
いはバックコート層5を形成した後に磁性層4および中
間層3を形成してもよい。次いで、必要に応じて、例え
ば、磁気テープを得る場合には、40〜80℃下にて、
6〜100時間エージング処理し、所望の幅にスリット
する。
【0041】上記同時重層塗布方法は、特開平5−73
883号公報の第42欄31行〜第43欄31行等に記
載されており、中間層塗料が乾燥する前に磁性塗料を塗
布する方法であって、中間層3と磁性層4との境界面が
滑らかになると共に磁性層4の表面性も良好になるた
め、ドロップアウトが少なく、高密度記録に対応でき且
つ塗膜(磁性層および中間層)の耐久性にも優れた磁気
記録媒体が得られる。
【0042】また、上記磁場配向処理は、各塗料が乾燥
する前に行われ、例えば、本発明の磁気記録媒体が磁気
テープの場合には、上記塗料の塗布面に対して平行方向
に約40kA/m以上、好ましくは約80〜800kA
/mの磁界を印加する方法や、上記塗料が湿潤状態のう
ちに80〜800kA/mのソレノイド等の中を通過さ
せる方法等により行うことができる。
【0043】上記乾燥処理は、例えば、加熱された気体
の供給により行うことができ、この際、気体の温度とそ
の供給量を制御することにより塗膜の乾燥程度を制御す
ることができる。
【0044】また、上記カレンダー処理は、メタルロー
ル及びコットンロール若しくは合成樹脂ロール、メタル
ロール及びメタルロール等の2本のロールの間を通すス
ーパーカレンダー法等により行うことができる。
【0045】以上、本発明の磁気記録媒体をその好まし
い実施形態に基づき説明したが、本発明は、上記実施形
態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更が可能である。例えば、図1に示す実施形
態の磁気記録媒体1では、支持体2に隣接して設けられ
ている中間層3が塗布により形成されているが、これに
代えて、中間層3を真空成膜法により形成してもよい。
また、図1に示す実施形態の磁気記録媒体1において
は、中間層3と磁性層4との間に一層または二層以上の
磁性または非磁性の層が設けられていてもよい。また、
本発明の磁気記録媒体は、DVCテープや8mmビデオ
テープなどの画像記録用テープやDATテープ、DDS
テープなどのデータ記録用テープ等の磁気テープとして
好適であるが、フレキシブルディスクのような磁気ディ
スク等の他の磁気記録媒体としても適用することもでき
る。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
すると共にその有効性を例証する。しかしながら、本発
明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
尚、以下の例中、「部」は特に断らない限り「重量部」
を意味する。
【0047】〔実施例1〕下記の配合成分(硬化剤を除
く)を、それぞれニーダーにて混練し、次いで攪拌機に
て分散し、更にサンドミルにて微分散し、1μmのフィ
ルターにて濾過後、硬化剤を最後に添加して、下記組成
の磁性塗料、中間層塗料およびバックコート塗料をそれ
ぞれ調製した。
【0048】 <磁性塗料> ・強磁性粉末 100部 (鉄を主体とする針状の強磁性金属粉末、平均長軸長0.07μm、軸比6) ・塩化ビニル系共重合体(結合剤) 10部 〔日本ゼオン製のMR110(商品名)〕 ・ポリウレタン樹脂(結合剤) 10部 〔東洋紡製のUR8200(商品名)〕 ・研磨材 10部 (α−アルミナ、一次粒子の平均粒径:0.3μm) ・カーボンブラック(一次粒子の平均粒径:20nm) 2部 ・ステアリン酸(潤滑剤) 2部 ・ブチルステアレート(潤滑剤) 4部 ・硬化剤 3部 〔日本ポリウレタン工業(株)製のコロネートL(商品名)〕 ・メチルエチルケトン(溶剤) 100部 ・トルエン(溶剤) 50部 ・シクロヘキサノン(溶剤) 100部
【0049】 <中間層塗料> ・強磁性粉末 30部 (微小平板状の六方晶系バリウムフェライト、板径0.27μm、板状比5) ・非磁性粉末 70部 (α−Fe2 3 、平均長軸長0.12μm、軸比:10) ・塩化ビニル系共重合体(結合剤) 10部 〔日本ゼオン製のMR110(商品名)〕 ・ポリウレタン樹脂(結合剤) 5部 〔東洋紡製のUR8200(商品名)〕 ・カーボンブラック(一次粒子の平均粒径:20nm) ・オレイン酸(潤滑剤) 2部 ・ブチルステアレート(潤滑剤) 2部 ・硬化剤 3部 〔日本ポリウレタン工業(株)製のコロネートL(商品名)〕 ・メチルエチルケトン(溶剤) 100部 ・トルエン(溶剤) 50部 ・シクロヘキサノン(溶剤) 100部
【0050】 <バックコート塗料> ・カーボンブラック 35部 (一次粒子の平均粒径:18nm) ・カーボンブラック 5部 (一次粒子の平均粒径:75nm) ・ポリウレタン樹脂(結合剤) 50部 〔日本ポリウレタン工業(株)製のニッポラン2301(商品名)〕 ・ニトロセルロース(結合剤) 28.6部 〔旭化成工業(株)製のCelnova BTH 1/2 (商品名)〕 ・硬化剤 4部 〔武田薬品工業(株)製のポリイソシアネート、D−250N(商品名)〕 ・銅フタロシアニン 5部 ・潤滑剤(ステアリン酸) 1部 ・メチルエチルケトン(溶剤) 140部 ・トルエン(溶剤) 140部 ・シクロヘキサノン(溶剤) 140部
【0051】表1に示す厚さdS のポリエチレンテレフ
タレート支持体上に、中間層塗料および磁性塗料を、磁
性層および中間層の乾燥膜厚d1 ,d2 がそれぞれ表1
に示す値となるように、ダイコーターにて同時重層塗布
を行い塗膜を形成した。次いで、これらの塗膜が湿潤状
態から乾燥状態になる間で、400kA/mのソレノイ
ドにより磁場配向処理をした。更に、乾燥炉中にて、8
0℃の温風を10m/分の速度で塗膜に吹きつけて乾燥
した。乾燥後、塗膜をカレンダー処理し、磁性層および
中間層を形成した。引き続き、上記支持体の反対側の面
上に上記バックコート塗料を乾燥厚さが0.6μmにな
るように塗布し、90℃にて乾燥してバックコート層を
形成した。最後に1/2インチ幅にスリットして、図1
に示す構造を有する磁気テープを製造した。
【0052】
【実施例2及び3並びに比較例1〜7】磁性層および中
間層の厚さ並びに支持体の厚さを表1に示す値とする以
外は実施例1と同様にして磁気テープを得た。
【0053】実施例および比較例で得られた磁気テープ
におけるヤング率Eを、下記の方法により測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0054】〔ヤング率E〕本明細書におけるヤング率
とは、ASTM規格(ASTM D882)に従い引張
試験法にて測定されるヤング率をいう。上記引張試験法
は、試料のチャッキング部分(Jaw )の両端間の間隔を
一定速度で増加させる方法による定速法である。測定結
果は、縦軸にチャッキング部分にかかる荷重(kg単
位)をとり、横軸に試料の伸び率(%単位)をとった引
張試験のチャートのうち、伸び率がゼロに近い部分に存
在する、フックの法則が適用できる領域(荷重と伸び率
との関係に直線性が成り立つ領域)に接線を引くことに
より、ヤング率E(GPa)を次式により計算する。 E=9.8×〔上記接線の傾き〕×〔1/(W×D)〕 式中、Wは引張試験する前の試料の幅(m単位)、Dは
引張試験する前の試料の厚み(m単位)とする。本明細
書におけるヤング率の測定では、試料寸法を幅0.00
5m、チャッキング間隔を0.1m、引張速度を0.0
5m/分としたが、試料寸法は、これと多少変わっても
よいものとする。測定は、23℃±2℃、相対湿度50
±5%で行い、測定前に40時間以上、測定環境に保管
しエージング処理を行う。
【0055】実施例および比較例で得られた磁気テープ
の性能を評価するために、その出力特性および走行性を
下記の方法により測定した。その結果を表1に示す
【0056】〔出力特性〕固定ヘッドを用いたパンケー
キ評価機を用いて、書き込み周波数2.5MHzで行っ
た。
【0057】〔走行性〕走行する磁気テープの一方のエ
ッジ部に可視光を照射し、その透過光強度を測定して、
〔透過光強度/照射光強度×100〕(%)で定義され
る透過光強度比を算出した。この透過光強度比の値か
ら、下記の基準にて磁気テープの直線走行性を評価し
た。透過光強度比は、その値が大きい程、直線走行性が
良好であることを意味する。測定に際し、ガイドロール
は直線上に配置し走行速度は2.5m/sで行った。 ◎・・・透過光強度比95%〜100% ○・・・透過光強度比90%〜95%未満 △・・・透過光強度比70%〜90%未満 ×・・・透過光強度比70%未満
【0058】
【表1】
【0059】表1に示す結果から明らかなように、磁性
層の厚さd1 、中間層の厚さd2 並びにパラメータk1
及びk2 の値が特定の範囲内にある実施例の磁気テープ
(本発明品)は、出力が高く且つ走行性が良好であるこ
とが判る。これに対してk2の値が上記範囲の上限値よ
り大きい比較例1の磁気テープでは、磁気テープのヘッ
ド当たりが強すぎてスペーシングロスが大きくなり、出
力が低下している。また、k1 の値が上記範囲の下限値
より小さい比較例2の磁気テープでは、磁気テープのヘ
ッド当たりが弱すぎて、やはり出力が低下している。更
に、その他の比較例の磁気テープも実施例の磁気テープ
に比して出力が低く、走行性が劣るものであった。
【0060】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
出力特性と走行性とが両立した磁気記録媒体が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の一実施形態の構成を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 磁気記録媒体 2 支持体 3 中間層 4 磁性層 5 バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 英比古 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に複数の層が設けられ、該複数
    の層は該支持体に隣接して設けられた中間層と最上層と
    して設けられた磁性層とを含む磁気記録媒体において、 上記磁性層の厚さd1 (μm)が0.05〜0.4μm
    で且つ上記中間層の厚さd2 (μm)が0.5〜2.5
    μmであり、 上記支持体の厚さをdS (μm)としたときに、k1
    2 /(d2 +dS )で定義されるパラメータk1 の値
    が0.08≦k1 ≦0.5であり、 上記磁気記録媒体のヤング率をE(GPa)としたとき
    に、k2 =Ed1で定義されるパラメータk2 の値が1.
    0≦k2 ≦2.2であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 上記中間層が磁性粉末および非磁性粉末
    を含有する磁性の層であり、該磁性粉末100重量部に
    対して該非磁性粉末が100〜900重量部含まれてい
    る請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記支持体の厚さdS が4.0〜9.0
    μmである請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記磁気記録媒体のヤング率Eが5.0
    〜14.0GPaである請求項1〜3の何れかに記載の
    磁気記録媒体。
JP23634697A 1997-09-01 1997-09-01 磁気記録媒体 Pending JPH1186262A (ja)

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