JP3727823B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックコート層を有する磁気記録媒体に関し、より詳しくは、ドロップアウト発生が少なく、耐久性にも優れる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
非磁性支持体の一方の面上に磁性層を有する磁気記録媒体において、走行安定性の改善や磁性層の帯電防止等の目的で、前記支持体の磁性層とは反対側の面にバックコート層が形成されることが多い。
【0003】
特開平3−141021号公報、特開平9ー115134号公報に示されるように、バックコート層に、カーボンブラックとして大きな粒径を有するものと同じく小さな粒径を有するものと、さらに炭酸カルシウムを併用することが知られている。このような構成とすることによって、低摩擦でカーボンブラックのバックコート層からの脱落が少なく信頼性に優れた磁気記録媒体が得られるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9ー115134号公報記載のような平均粒径230〜300nmという大粒径のカーボンブラックをバックコート層に用いると、大粒径のカーボンブラックの分散性が悪いため、磁性面への転写による傷や凹みによって、ドロップアウトが発生したりエラーレートが悪化しやすい傾向にある。また、分散性が悪いことによって、バックコート層から大粒径カーボンブラックが脱落しやすく、そのため耐久摩擦の悪化、磁性層の傷、ヘッド付着などが発生しやすい傾向にある。
【0005】
特開平3−141021号公報には、平均粒径27nmの小粒径カーボンブラックと平均粒径72nmの大粒径カーボンブラックとモース硬度3〜4の炭酸カルシウムとをバックコート層に用いることが具体的にその実施例に開示されている。
しかしながら、小粒径カーボンブラックとして粒径25nmを超えるものを用いると、本明細書の実施例で示すような2μsec−12dBという厳しい評価基準の下では、高温高湿保存後のドロップアウトが悪化する。
また、同号公報では、大粒径カーボンブラックの配合割合は、前記2種のカーボンブラックと無機質粉末の合計量に対して17〜40重量%と多い。このため、バックコート表面の凹凸が大きくなり、ドロップアウトや耐久摩擦が悪くなる。特に、高温高湿保存後のドロップアウトが悪化する。
さらに、同号公報では、無機質粉末としてモース硬度3〜6のCaCO3 やBaSO4 が記載されているが、無機質粉末の粒径については何ら記載されておらず、ドロップアウトや耐久摩擦が悪化することが多い。
【0006】
そこで、本発明の目的は、このような問題が解決され、ドロップアウト発生が少なく、耐久性にも優れる磁気記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究した結果、特定粒径の3種の非磁性粉末をバックコート層の必須成分とすることによって、上記問題が解決されることを見出し、本発明の磁気記録媒体に到達した。
【0008】
すなわち、本発明は、非磁性支持体の一方の面上に磁性層を有し、他方の面上に非磁性粉末と結合剤とを主体とするバックコート層を有する磁気記録媒体であって、該バックコート層は、非磁性粉末として、
(a) 平均粒径が15〜25nmであって、50〜110cc/100gの範囲の吸油量、及び100〜300m 2 /gの範囲のBET法による比表面積を有するカーボンブラックと、
(b) 平均粒径が60〜80nmであって、20〜80cc/100gの範囲の吸油量、及び10〜50m 2 /gの範囲のBET法による比表面積を有するカーボンブラックと、
(c) 平均粒径が30〜75nmのCaCO3 及び/又は平均粒径が30〜75nmのBaSO4 とを、
(a) / (b) / (c) =60〜80/3〜15/15〜30の重量比率で含有することを特徴とする磁気記録媒体である。
【0009】
本発明において、磁性層は、Fe及び/又はCoを主成分とし希土類元素を含有する強磁性合金粉末を含むことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体の一方の面上に磁性層を有し、他方の面上に非磁性粉末と結合剤とを主体とするバックコート層を有する。本発明の磁気記録媒体において、必要に応じて、磁性層上に潤滑剤塗膜や磁性層保護用の各種塗膜などを設けてもよい。また、非磁性支持体の磁性層が設けられる面には、塗膜と非磁性支持体との接着性の向上等を目的として、下塗り層(易接着層)を設けることもできる。また、0.5μm以下の厚みの磁性層を設ける場合、絶対的な塗膜強度や潤滑剤量が不足する場合が多いため、磁性層と非磁性支持体との間に0.5μm以上、好ましくは0.8〜1.5μmの厚みの非磁性下層を設けることもできる。
【0013】
本発明において、バックコート層の必須成分として、粒径の異なる少なくとも2種のカーボンブラックを用いる。
【0014】
第1のカーボンブラック(a) は、バックコート層の基本的な表面を形成するために用いられる、バックコート層形成用顔料の主成分をなすものであり、その平均粒径が15〜25nm、好ましくは15〜20nm、より好ましくは15nm以上20nm未満である。カーボンブラック(a) の平均粒径が上記範囲の下限未満となると、分散性が悪化するため、バックコート層表面の凹凸が大きくなり、高温高湿保存後のドロップアウトが多くなる。一方、カーボンブラック(a) の平均粒径が上記範囲の上限を越えると、分散性の悪化、平均粒径の影響によりバックコート層表面の凹凸が大きくなり、特に高温高湿保存後のドロップアウトが多くなる。また、層表面の凹凸が大きくなるために、摩擦に対する第2のカーボンブラック(b) の効果がなくなってしまう。
【0015】
前記カーボンブラック(a) は、50〜110cc/100gの範囲の吸油量、及び100〜300m2 /gの範囲のBET値を有する。カーボンブラック(a) の吸油量及び/又はBET値が上記範囲の上限を越えると、分散性が低下してしまい、結果的に表面の平滑性が低下するおそれがある。また、バックコート層からの粉落ちが発生して、ヘッド付着が発生しやすくなる。カーボンブラック(a) の吸油量及び/又はBET値が上記範囲の下限未満であると、カーボンブラック粒子同士の鎖構造が形成されにくくなり、電気抵抗が高くなる恐れがある。前記カーボンブラック(a) のより好ましい吸油量範囲は、55〜80cc/100gであり、より好ましいBET値範囲は150〜250m2 /gである。
【0016】
また第2のカーボンブラック(b) は、第1のカーボンブラック(a) によって形成されたバックコート層の基本的な表面に対して、摩擦を低下させるための第1の微小凸部を形成するために用いられ、その平均粒径は60〜80nmである。カーボンブラック(b) の平均粒径が上記範囲の上限を越えると、バックコート層表面の凹凸が大きくなって、従来例と同様の不具合が起きる可能性があり、特に高温高湿保存後のドロップアウトが多くなる。一方、カーボンブラック(b) の平均粒径が上記範囲の下限未満となると、第1のカーボンブラック(a) との差がなくなるために、結果的にバックコート層表面の凹凸が小さくなるおそれがあり、バックコート層の耐久摩擦性が悪くなる。
【0017】
前記カーボンブラック(b) は、20〜80cc/100gの範囲の吸油量、及び10〜50m2 /gの範囲のBET値を有する。カーボンブラック(b) の吸油量及び/又はBET値が上記範囲の上限を越えると、分散性が低下し層表面の凸が大きくなるために、高温高湿保存後のドロップアウトが悪化する傾向にある。カーボンブラック(b) の吸油量及び/又はBET値が上記範囲の下限未満であると、分散性が低下し層表面の凸が大きくなるために、高温高湿保存後のドロップアウトが悪化したり、また、バックコート層の耐久性が悪くなることによりヘッド付着が悪化する恐れがある。前記カーボンブラック(b) のより好ましい吸油量範囲は、40〜70cc/100gであり、より好ましいBET値範囲は15〜40m2 /gである。
【0018】
カーボンブラック(a) 又はカーボンブラック(b) として使用できるカーボンブラックは具体的には「カーボンブラック年鑑」(カーボンブラック協会編)等を参考にすることができる。
カーボンブラック(a) の具体例としては、三菱化学(株)社製のカーボンブラック#1000(平均粒径:18nm)、#990(16nm)、#980(16nm)、#970(16nm)、#960(16nm)、#950(16nm)、#900(16nm)、#850(18nm)、MCF88(18nm)、#47(23nm)、#45(24nm)、#45L(24nm)、#44(24nm)、#40(24nm)、キャボット社製のBLACKPEARLS880(16nm)、BLACKPEARLS800(17nm)等が挙げられる。
カーボンブラック(b) の具体例としては、キャボット社製の、BLACKPEARLS130(平均粒径:75nm)、コロンビアカーボン社製のRaven460(67nm)、Raven450(75nm)等が挙げられる。
【0019】
さらに、本発明において、バックコート層の必須成分として、平均粒径が30〜75nmの炭酸カルシウム(CaCO3 )及び/又は平均粒径が30〜75nmの硫酸バリウム(BaSO4 )(c) を用いる。炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウムは、第1のカーボンブラック(a) によって形成されたバックコート層の基本的な表面に対して、摩擦を低下させるための前記第1の微小凸部に加えて、耐久性を向上させるための第2の微小凸部を形成するために用いる。
【0020】
炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウムの平均粒径が上記範囲の上限を越えると、第1微小凸部と第2微小凸部との差が小さくなる又は第2微小凸部が第1微小凸部よりも大きくなってしまい、摩擦が悪化したり、ヘッド付着が悪化する恐れがある。この観点から、同じバックコート層中においては、炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウム(c) の平均粒径は、カーボンブラック(b) の平均粒径よりも小さいことが好ましい。あるいは、(c) の平均粒径が上記範囲の上限を越えると、同一重量の粒子(c) を用いる場合を考えると、塗膜中の炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウムの絶対数が少なくなるために、補強剤としての効果が小さくなり、媒体の耐久性が悪くなる。
一方、炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウムの平均粒径が上記範囲の下限未満であると、第1カーボンブラック(a) によって形成された基本的な表面に対して第2微小凸部が小さくなりすぎる、又は第1カーボンブラック(a) の基本的な表面の中に埋もれてしまうために、補強剤としての効果が小さくなり、バックコート面の削れによるヘッド付着や媒体の耐久性が悪化する恐れがある。
【0021】
このような炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウムはモース硬度が3〜4と比較的柔らかな顔料粒子であるため、モース硬度が5以上の顔料粒子を併用する場合に比べて、走行系の部品を削ってしまったり磁性層を不用意に削ってしまうなどの問題の発生を低下させる。また、非磁性粉末としてカーボンブラック粒子のみを用いる場合に比べて、分散性に優れるという効果と、ある程度の硬さをバックコート層に与えることが可能となるため、バックコート層自身が削られることを防ぐ効果がある。
【0022】
なお、カーボンブラック(a) 及び(b) 、炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウム(c) の平均粒径は、透過型電子顕微鏡を用いて測定した値である。
【0023】
本発明において、バックコート層中に前記カーボンブラック(a) と、前記カーボンブラック(b) と、前記CaCO3 及び/又はBaSO4 (c) とを、(a) /(b) /(c) =60〜80/3〜15/15〜30の重量比率で含む。
【0024】
第1のカーボンブラック(a) はバックコート層形成用顔料の主成分であり、第2のカーボンブラック(b) は前記カーボンブラック(a) よりも少ない上記重量範囲で用いることが好ましい。前記カーボンブラック(b) の前記カーボンブラック(a) に対する重量比率が上記範囲の上限を超えると、バックコート層表面の凹凸特に凸が大きくなるために、ドロップアウトの悪化、特に高温高湿保存後のドロップアウトが悪化する傾向がある。一方、前記カーボンブラック(b) の前記カーボンブラック(a) に対する重量比率が上記範囲の下限未満であると、バックコート層表面の凹凸が小さくなるために、摩擦が悪くなる傾向がある。
【0025】
前記CaCO3 及び/又はBaSO4 (c) の重量比率が上記範囲の上限を超えると、バックコートの表面電気抵抗値が大きくなることにより、テープの走行性が不安定となったり、ヘッド付着の原因となる傾向がある。一方、前記CaCO3 及び/又はBaSO4 (c) の重量比率が上記範囲の下限未満であると、塗膜の補強効果がなくなり、バックコートが削れるなどして、媒体の耐久性、ヘッド付着が悪化する傾向がある。
【0026】
バックコート層中における前記カーボンブラック(a) と、前記カーボンブラック(b) と、前記CaCO3 及び/又はBaSO4 (c) とのより好ましい重量比率は、(a) /(b) /(c) =67〜77/3〜13/15〜25であり、さらに好ましい重量比率は、(a) /(b) /(c) =72〜77/3〜8/15〜25である。
【0027】
このような非磁性粉末を分散するための結合剤(バインダー)としては、ニトロセルロース、塩化ビニル系共重合体、ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ブタジエンゴムのようなゴム系樹脂などの磁気テープ用のバックコート層形成に使用可能な樹脂を用いることができる。これらの樹脂のなかでも、ニトロセルロースとポリウレタン樹脂及び/又はポリエステル樹脂との組み合わせ、あるいは塩化ビニル系共重合体とポリウレタン樹脂及び/又はポリエステル樹脂との組み合わせが好ましく、特にニトロセルロースや塩化ビニル系共重合体の樹脂配合比率が50重量%以上であることが好ましい。
【0028】
結合剤の含有量は、固形分の合計100重量部に対し、好ましくは15〜200重量部、より好ましくは50〜180重量部である。バインダーの含有量が多すぎると、媒体摺接経路との摩擦が大きくなりすぎて走行安定性が低下し、走行事故を起こしやすくなる。また、磁性層とのブロッキング等の問題が発生する。結合剤の含有量が少なすぎると、バックコート層の強度が低下して走行耐久性が低下しやすくなる。
【0029】
前述の各成分の他に、必要に応じて、界面活性剤等の分散剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコンオイル等の潤滑剤、その他の各種添加物をバックコート層中に添加してもよい。
【0030】
本発明においてバックコート層は、前述の各成分を適当な溶剤を用いて、一般によく知られた分散法で分散してバックコート塗料を調製し、この塗料を非磁性支持体上に公知の塗布法により塗布し、乾燥することによって形成すればよい。ここで、本発明の効果をさらに有効に生かすためには、カレンダ加工を施したり、表面研磨やクリーニングなどを行うことが好ましい。以下に、バックコート層形成について詳しく述べる。
【0031】
(溶剤)
本発明に使用する溶剤としては、特に制限はないが、バインダーの溶解性、相溶性および乾燥効率等を考慮して適宜選択され、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ヘキサン、塩素置換炭化水素類等の希釈剤ないし溶剤を単一溶剤またはこれらの任意比率の混合溶剤として用いる。
【0032】
(塗料工程)
バックコート塗料を製造する工程は、公知の方法に従い、混練工程、分散工程、およびこれらの工程の前後に必要に応じて設けた混合工程を含む。混練工程では、連続ニーダ、加圧ニーダ、高速ミキサー、二本ロールミル等の強い混練力をもつ装置を使用することができる。
また、分散工程においては、メディア撹拌型ミルとして、ボールミル、サンドグラインダー、ピン型ミル、ウルトラファインミル、アトライター、バスケットミル等を用いることができる。また、分散メディアとしては高比重の分散メディアを用いることが望ましく、ジルコニア等のセラミック系メディアが好適であるが、従来より用いられているガラスビーズ、金属ビーズ、アルミナビーズ等も選択使用可能である。
【0033】
(塗布・乾燥・カレンダー・切断工程)
非磁性支持体上へは、グラビアコート、リバースロールコート、エクストルージョンノズルコート等の公知の種々の塗布手段によって塗料が塗布される。
このようにして塗布の行われた塗料は、通常、乾燥炉等の内部に設けられた熱風、遠赤外線、電気ヒーター等の公知の乾燥および蒸発手段によって乾燥・固定される。乾燥温度は、室温から300℃程度まで、好ましくは150℃程度までの範囲でとすればよい。
このようにして乾燥した後に、必要に応じて表面平滑化処理としてカレンダ処理を行う。カレンダ処理ロールとしては、エポキシ、ポリエステル、ナイロン、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等の耐熱性のあるプラスチックロール (カーボン、金属やその他の無機化合物を練り込んであるものでもよい)と金属ロールの組合わせ、または、金属ロール同士を用いることもできる。その処理温度は、好ましくは70℃以上、さらに好ましくは80℃以上であり、また線圧力は好ましくは1900N/cm、さらに好ましくは2900N/cm以上であり、速度は20m/分〜700m/分の範囲である。
カレンダー処理後、磁性層、バックコート層、(設ける場合には)非磁性下層の硬化を促進するために、40℃〜80℃の熱硬化処理及び/又は電子線照射処理を施してもかまわない。次いで、必要に応じて研磨処理を行った後、スリッティングを行い、磁気記録媒体を作製する。
【0034】
バックコート層の形成は、磁性層の塗布形成の前に行ってもよく、あるいは磁性層の塗布形成の後に行ってもよい。
バックコート層の厚さ(カレンダー加工後)は、1.0μm以下、好ましくは0.1〜1.0μm、より好ましくは0.2〜0.8μmである。バックコート層が厚すぎると、媒体摺接経路との間の摩擦が大きくなりすぎて、走行安定性が低下する傾向にある。一方、薄すぎると、非磁性支持体の表面粗さの影響でバックコート層の表面平滑性が低下し、また媒体の走行時にバックコート層の削れが発生する傾向にある。
【0035】
磁性層は、次に述べる磁性粉、結合剤を用いて、磁性塗料を調製し、この塗料を非磁性支持体上に塗布して形成することができる。磁性塗料の調製において用いる溶剤、塗料作成工程、塗布・乾燥・カレンダー工程等は、前述のバックコート層におけるのと同様である。
【0036】
(磁性粉)
磁性層用の磁性粉としては、α−Fe、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co、Co−Ni等の強磁性金属元素を主成分とする公知の強磁性合金粉末の他、γ−Fe2 O3 などの酸化鉄磁性粉を用いることができる。中でもFe及び/又はCoを主成分とする強磁性合金粉末において、Yを含む希土類元素を含有するものにおいて本発明の効果が発揮される。すなわち、これらの強磁性合金磁性粉は、近年のDDS、DLTに代表されるバックアップ用データテープなどの高密度記録に最適である。これらのテープの磁性層表面は極めて平滑化されているため、巻回された状態でバックコートと接してバックコート表面の凹凸が磁性層表面に転写されるとドロップアウトが増大し、データテープとしての信頼性を失うことになる。本発明のバックコートは大粒径カーボンブラックを含有していないため、この転写の問題が大幅に改善される。
【0037】
このような強磁性合金粉末は、通常バインダー100重量%に対し100〜2000重量%程度含有され、磁性層中の強磁性合金粉末の含有量は、全体の50〜95重量%、好ましくは55〜90重量%とする。強磁性合金粉末の含有量が多すぎると、磁性層中の樹脂を始めとする添加物の量が相対的に減少するため、磁性層の耐久性が低下する等の欠点が生じやすくなる。この含有量が少なすぎると、高い再生出力を得られない。
【0038】
これらの強磁性合金粉末の形状は、好ましくは針状または紡錘状である。針状または紡錘状強磁性合金粉末の長軸/短軸の軸比としては、通常3〜10程度の軸比を持つものに効果がある。また強磁性合金粉末の平均長軸長は、0.05〜0.3μmが好ましく、0.08〜0.2μmがさらに好ましい。平均長軸長が大きすぎるとテープのバルクノイズが大きくなり、一方、小さすぎると磁性塗料中で強磁性合金粉末同士の凝集が起こりやすい。
【0039】
(結合剤)
磁性層用の結合剤としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性ないし反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂等が用いられ、その組み合せは媒体の特性、工程条件に合わせて適宜選択使用される。これらのうちで、好ましく用いられるものとしては、塩化ビニル系共重合体およびポリウレタン樹脂の組み合わせである。
【0040】
(無機質粉末)
磁性層には、公知の無機質粉末、例えばα−アルミナ、β−アルミナなどの各種アルミナ、三酸化二クロム、α−酸化鉄、γ−酸化鉄、窒化珪素等の他、カーボンブラックを含有してもよい。
【0041】
磁性層の厚さ(カレンダー加工後)は、0.5〜3.5μm、好ましくは0.7〜3.0μmである。磁性層が薄すぎると、表面粗さの悪化や飽和磁束密度Bmの低下によって出力が低下する傾向にある。一方、厚すぎると、高域と低域の記録周波数での出力のバランスが悪化する傾向にある。
【0042】
非磁性支持体として用いる材料には特に制限はなく、目的に応じて各種可撓性材料、各種剛性材料から選択し、各種規格に応じてテープ状などの所定形状および寸法とすればよい。例えば、可撓性材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネートなどの各種樹脂が挙げられる。
【0043】
非磁性支持体の厚さは3.0〜75.0μmであることが好ましい。非磁性支持体の形態については特に制限はなく、テープ状、シート状、カード状、ディスク状等のいずれであっても良く、形態に応じて、また必要に応じて種々の材料を選択して使用することができる。
【0044】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例を比較例とともに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
次の組成のバックコート層と磁性層とを具えた磁気記録媒体を作製した。なお、組成の数値は重量部で表わした。
【0045】
<バックコート塗料Aの調製>
【0046】
上記組成物をハイパーミキサー中に投入し、6時間混合撹拌を行い、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルターを用いて8時間の循環濾過を行った。
【0047】
(混練・分散処理)
カーボンブラック(キャボット社製BLACKPEARLS800、平均粒径=17nm )75部
カーボンブラック(キャボット社製BLACKPEARLS130、平均粒径=75nm ) 5部
炭酸カルシウム(白石工業社製白艶華O、平均粒径=30nm ) 20部
上記バインダー溶液 130部
【0048】
上記組成物を加圧ニーダーに投入し、2時間混練を行った。混練後、さらに下記組成物を投入し、分散処理に最適の粘度に調整した。
【0049】
バインダー溶液 45部
MEK 70部
トルエン 55部
シクロヘキサノン 70部
【0050】
混合処理後、サンドミルにて分散処理を行い、スラリーを得た。
【0051】
(粘度調整工程)
バインダー溶液 175部
MEK 200部
トルエン 250部
シクロヘキサノン 200部
【0052】
上記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合撹拌を行い粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて8時間循環濾過を行った。
【0053】
循環濾過後の粘度調整液と分散処理後のスラリーを混合した後、サンドミルにて分散処理を行い、粘度=10cpに調整し、バックコート塗料とした。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。(粘度測定法:レオロジー社製MR−300ソリキッドメーターを用いて、液温=20℃、剪断速度=3000sec-1における粘度を求めた。)
【0054】
(最終バックコート塗料)
濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製、コロネートL)1重量部を加え、撹拌混合し、バックコート塗料Aとした。
【0055】
<磁性層用塗料の調製>
(バインダー溶液調製)
塩ビ系樹脂(日本ゼオン社製MR-110) 10部
ポリエステルポリウレタン樹脂(東洋紡績社製UR-8300 ) 7部
MEK 21部
トルエン 21部
シクロヘキサノン 21部
【0056】
上記組成物をハイパーミキサー中に投入し、6時間混合撹拌を行い、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルターを用いて8時間の循環濾過を行った。
【0057】
【0058】
上記組成物を加圧ニーダーに投入し、2時間混練を行った。混練後、下記組成物を投入し、分散処理に最適の粘度に調整した。
【0059】
バインダー溶液 40部
MEK 15部
トルエン 15部
シクロヘキサノン 15部
【0060】
混合処理後、サンドミルにて分散処理を行い、スラリーを得た。
【0061】
(粘度調整工程)
ステアリン酸 0.5部
ミリスチン酸 0.5部
ステアリン酸ブチル 0.5部
MEK 65部
トルエン 65部
シクロヘキサノン 65部
【0062】
上記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合撹拌を行い粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて8時間循環濾過を行った。
【0063】
循環濾過後の粘度調整液と分散処理後のスラリーを混合した後、サンドミルにて分散処理を行い、粘度=50cpに調整し、磁性層塗料とした。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。(粘度測定法:レオロジー社製MR−300ソリキッドメーターを用いて、液温=20℃、剪断速度=3000sec-1における粘度を求めた。)
【0064】
(最終磁性塗料)
濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製、コロネートL)0.8重量部を加え、撹拌混合し、磁性層用塗料とした。
【0065】
<磁気記録媒体の作製>
上記磁性塗料を、厚さ8.0μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)支持体の上に、エクストルージョン・ノズル塗布方式により、乾燥厚みが1.5μmとなるように塗設し、その後、配向処理(0.7T)、乾燥(100℃)、カレンダー加工(2550N/cm、3段ニップ)を施した。
磁性層とは反対面に上記バックコート塗料Aを、乾燥厚みが0.5μmとなるように塗設し、その後、前記と同条件で乾燥、カレンダー加工を施し、巻き取った。このロールを60℃、24時間で熱硬化処理を施し、8mm幅に裁断し、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0066】
[実施例2]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:30nmの炭酸カルシウムの代わりに、平均粒径:70nmの炭酸カルシウム(白石工業(株)社製、ホモカルD)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Bを調製した。バックコート塗料Bを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0067】
[実施例3]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:30nmの炭酸カルシウムの代わりに、平均粒径:30nmの硫酸バリウム(堺化学工業(株)社製、BF−20)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Cを調製した。バックコート塗料Cを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0068】
[実施例4](参考例)
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:17nmのカーボンブラックの代わりに、平均粒径:20nmのカーボンブラックを用いた以外は同様にして、バックコート塗料Dを調製した。バックコート塗料Dを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0069】
[実施例5〜8]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:17nmのカーボンブラックと平均粒径:75nmのカーボンブラックの配合重量部を表1に示すように変化させた以外は同様にして、バックコート塗料E、F、G、Hをそれぞれ調製した。各バックコート塗料E、F、G、Hを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0070】
[比較例1]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:17nmのカーボンブラック75部、及び平均粒径:75nmのカーボンブラック5部の代わりに、平均粒径:17nmのカーボンブラック99部、及び平均粒径:350nmのカーボンブラック(コロンビアン・カーボン社製SevacarbMT-CI )1部を用い、且つ炭酸カルシウムを用いなかった以外は同様にして、バックコート塗料Iを調製した。バックコート塗料Iを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0071】
[比較例2]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:17nmのカーボンブラックの代わりに、平均粒径:13nmのカーボンブラック(キャボット社製BP1300)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Jを調製した。バックコート塗料Jを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0072】
[比較例3]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:17nmのカーボンブラックの代わりに、平均粒径:27nmのカーボンブラック(キャボット社製BP430)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Kを調製した。バックコート塗料Kを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0073】
[比較例4]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:75nmのカーボンブラックの代わりに、平均粒径:55nmのカーボンブラック(三菱化学(株)社製カーボンブラック#3050)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Lを調製した。バックコート塗料Lを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0074】
[比較例5]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:75nmのカーボンブラックの代わりに、平均粒径:85nmのカーボンブラック(三菱化学(株)社製カーボンブラック#5)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Mを調製した。バックコート塗料Mを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0075】
[比較例6]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:30nmの炭酸カルシウムの代わりに、平均粒径:20nmの硫酸バリウムを用いた以外は同様にして、バックコート塗料Nを調製した。バックコート塗料Nを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0076】
[比較例7]
実施例1におけるバックコート塗料Aの調製において、平均粒径:30nmの炭酸カルシウムの代わりに、平均粒径:80nmの炭酸カルシウム(白石工業(株)社製、ハクエンカCCR)を用いた以外は同様にして、バックコート塗料Oを調製した。バックコート塗料Oを用いて、実施例1と同様にして、テープ状の磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0077】
(サンプルの評価)
1.ドロップアウト
各サンプルについて、ドロップアウト(DO)を測定した。この測定に際しては、12dB以上の出力減少が2μsec以上続いた場合をドロップアウトと判定した。測定は、作製直後のサンプルと、50℃、80%RH環境下に5日間保存後、さらに20℃、60%RH環境下に24時間放置した後(高温高湿保存後)のサンプルとについて、それぞれ10分間行い、平均して1分間当たりのドロップアウトを示した。測定にはソニー社製EV−S900(Hi8フォーマットVTR)を用いた。
【0078】
2.バックコート耐久摩擦
各サンプルについて、アイランド工業社製の横型高速引張試験機(Model No.HTB-S)を使用して、バックコート耐久摩擦を測定した。測定条件は、以下の通りであった。
抱き角度:90度、荷重:50g、測定速度:1800mm/min、50mmの距離を500パス繰り返し測定。
さらに、500パス後のバックコート層表面の摩擦係数を測定した。
測定後のバックコート層表面を目視にて確認し、次のように評価した。
○:キズが認められず、且つ500パス後の摩擦係数が0.25以下の場合
×:キズが発生していた場合、又は500パス後の摩擦係数が0.25を超えた場合
結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
表1より、実施例1〜8の各テープサンプルは、作製直後、高温高湿保存後のいずれにおいてもドロップアウトが少なく、且つバックコート耐久摩擦にも優れており、実用上十分な性能を示した。特に、実施例1、2、3、5、6及び7の各テープサンプルの性能が優れていた。
一方、比較例1、2、3、5及び7の各テープサンプルでは、高温高湿保存後にドロップアウトがかなり多く発生した。比較例4及び6の各テープサンプルでは、ドロップアウトの発生は少なかったが、バックコート耐久摩擦に劣っていた。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、ドロップアウト発生が少なく、耐久性にも優れる磁気記録媒体が提供される。本発明は、ビデオテープ、オーディオテープ等の磁気テープや、磁気ディスク等に適用することができる。
Claims (2)
- 非磁性支持体の一方の面上に磁性層を有し、他方の面上に非磁性粉末と結合剤とを主体とするバックコート層を有する磁気記録媒体であって、該バックコート層は、非磁性粉末として、
(a) 平均粒径が15〜25nmであって、50〜110cc/100gの範囲の吸油量、及び100〜300m 2 /gの範囲のBET法による比表面積を有するカーボンブラックと、
(b) 平均粒径が60〜80nmであって、20〜80cc/100gの範囲の吸油量、及び10〜50m 2 /gの範囲のBET法による比表面積を有するカーボンブラックと、
(c) 平均粒径が30〜75nmのCaCO3 及び/又は平均粒径が30〜75nmのBaSO4 とを、
(a) / (b) / (c) =60〜80/3〜15/15〜30の重量比率で含有することを特徴とする磁気記録媒体。 - 磁性層は、Fe及び/又はCoを主成分とし希土類元素を含有する強磁性合金粉末を含む、請求項1に記載の磁気記録媒体。
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