JPH1185560A - マイコンボード自己診断装置 - Google Patents
マイコンボード自己診断装置Info
- Publication number
- JPH1185560A JPH1185560A JP9248377A JP24837797A JPH1185560A JP H1185560 A JPH1185560 A JP H1185560A JP 9248377 A JP9248377 A JP 9248377A JP 24837797 A JP24837797 A JP 24837797A JP H1185560 A JPH1185560 A JP H1185560A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cpu
- diagnosis
- program
- microcomputer
- bus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Debugging And Monitoring (AREA)
- Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
- Microcomputers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造直後もしくは製品出荷後にプリント基板
の故障を高い信頼度で発見することのできるプリント基
板の自己診断装置を提供する。 【解決手段】 CPUの内部ROM内に診断プログラム
を格納し、外部バス上の故障の影響を受けることなく診
断プログラムを正常に実行でき、診断結果を発光素子へ
モールスコードの点灯で示すことのできるマイコンボー
ド自己診断装置とする。
の故障を高い信頼度で発見することのできるプリント基
板の自己診断装置を提供する。 【解決手段】 CPUの内部ROM内に診断プログラム
を格納し、外部バス上の故障の影響を受けることなく診
断プログラムを正常に実行でき、診断結果を発光素子へ
モールスコードの点灯で示すことのできるマイコンボー
ド自己診断装置とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ROMとRAMを
チップ内に内蔵するCPUを利用したプリント基板の自
己診断装置に関する。
チップ内に内蔵するCPUを利用したプリント基板の自
己診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の動作の検査方法として
は、従来次のような技術が使われている。
は、従来次のような技術が使われている。
【0003】(1) インサーキット・テスタによる自動診
断 製造するプリント基板上にあらかじめ、テストパッドと
呼ばれる電気信号の引き出し用パターンを用意してお
き、インサーキットテスタが、電圧を入力するテストパ
ッドに金属ピンを当てて、テスト用電圧のパターンを与
え、それに対し出力となるテストパッドに期待する電圧
値が得られるかをテストする。
断 製造するプリント基板上にあらかじめ、テストパッドと
呼ばれる電気信号の引き出し用パターンを用意してお
き、インサーキットテスタが、電圧を入力するテストパ
ッドに金属ピンを当てて、テスト用電圧のパターンを与
え、それに対し出力となるテストパッドに期待する電圧
値が得られるかをテストする。
【0004】(2) 光学的反射を画像処理する装置 はんだのつき具合を光の反射状態から画像処理により正
常にはんだづけされているかどうかを試験する装置があ
る。
常にはんだづけされているかどうかを試験する装置があ
る。
【0005】(3) システムプログラムの自己診断プログ
ラムによる試験 電源ON時に実行するシステムプログラム中の自己診断
プログラムまたは、診断専用のプログラムにより診断を
実行する。
ラムによる試験 電源ON時に実行するシステムプログラム中の自己診断
プログラムまたは、診断専用のプログラムにより診断を
実行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前に述べた従来の技術
によれば、次のような問題がある。
によれば、次のような問題がある。
【0007】(1) インサーキット・テスタによる自動診
断の問題 論理が複雑になる順序回路を持つPALやLSIは、テ
ストベクトルの作成が困難、またはインサーキットテス
タそのものや、市販のLSIテスト用ライブラリデータ
は、極めて高額となる。さらに、試験対象となるデバイ
ス以外の同一信号線上に接続されるすべての外部IC類
が、当該信号線上で、ハイインピーダンス状態になれる
機能を持たないと、試験対象となるIC・LSIその他
の部品の正確な出力電圧を得ることができない。このた
め、正しい診断結果が得られない。また、表面実装基板
の実装密度を高めるためには、テストパッドの数を限定
しなければならず、全部品の動作試験を実施することは
できないという制限も加わる。
断の問題 論理が複雑になる順序回路を持つPALやLSIは、テ
ストベクトルの作成が困難、またはインサーキットテス
タそのものや、市販のLSIテスト用ライブラリデータ
は、極めて高額となる。さらに、試験対象となるデバイ
ス以外の同一信号線上に接続されるすべての外部IC類
が、当該信号線上で、ハイインピーダンス状態になれる
機能を持たないと、試験対象となるIC・LSIその他
の部品の正確な出力電圧を得ることができない。このた
め、正しい診断結果が得られない。また、表面実装基板
の実装密度を高めるためには、テストパッドの数を限定
しなければならず、全部品の動作試験を実施することは
できないという制限も加わる。
【0008】(2) 光学的反射を画像処理する装置 この方法は、正常にはんだづけされているか否かをプリ
ント基板の反射光の光度やその分布面積から判断する画
像処理アルゴリズムと考えられるが、実際に運用する
と、正常にはんだづけされているものまで、はんだづけ
不良と判断してしまう。誤認識率が高く製造の後工程に
人間によるチェック作業を生じ、製造コストを増大させ
てしまう。
ント基板の反射光の光度やその分布面積から判断する画
像処理アルゴリズムと考えられるが、実際に運用する
と、正常にはんだづけされているものまで、はんだづけ
不良と判断してしまう。誤認識率が高く製造の後工程に
人間によるチェック作業を生じ、製造コストを増大させ
てしまう。
【0009】(3) システムプログラムの自己診断プログ
ラムによる試験 従来のマイコン基板では、CPUとそのプログラムを格
納するメモリが、プリント基板上のバスで接続される。
しかし、製造直後のプリント基板では、バス上にブリッ
ジなどのショートや素子不良、接触不良が一個所でもあ
ると、診断プログラムのフェッチのメモリ読み出しなど
が正常に動作せず、プログラムが暴走し、診断不能に陥
る。
ラムによる試験 従来のマイコン基板では、CPUとそのプログラムを格
納するメモリが、プリント基板上のバスで接続される。
しかし、製造直後のプリント基板では、バス上にブリッ
ジなどのショートや素子不良、接触不良が一個所でもあ
ると、診断プログラムのフェッチのメモリ読み出しなど
が正常に動作せず、プログラムが暴走し、診断不能に陥
る。
【0010】上記にあげた、診断方式はいずれも、量産
される高密度配線のプリント基板の故障を正確に検出し
たり、故障位置を特定することが大変困難である。本発
明は、この問題を大きく改善し、故障検出と、故障位置
の特定を容易化させるものである。
される高密度配線のプリント基板の故障を正確に検出し
たり、故障位置を特定することが大変困難である。本発
明は、この問題を大きく改善し、故障検出と、故障位置
の特定を容易化させるものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前に述べた課題を解決す
るため、本発明は次の手段を持つ。
るため、本発明は次の手段を持つ。
【0012】(1) CPUチップ内部に、プログラムおよ
びデータを格納するROMと、プログラム実行に参照ま
たは設定を行うデータを格納するRAMを内蔵し、かつ
外部バスのプリント基板の接続ピンをハイインピーダン
ス状態にしてプリント基板側バスとの電気的接続を切る
ことのできるアドレスバス、データバス・バッファ回路
を内蔵し、CPUチップに電源が供給され、CPUリセ
ット信号が解除されれば、CPUチップ単独で、内部R
OMプログラムを実行できるCPU(マイコン)。
びデータを格納するROMと、プログラム実行に参照ま
たは設定を行うデータを格納するRAMを内蔵し、かつ
外部バスのプリント基板の接続ピンをハイインピーダン
ス状態にしてプリント基板側バスとの電気的接続を切る
ことのできるアドレスバス、データバス・バッファ回路
を内蔵し、CPUチップに電源が供給され、CPUリセ
ット信号が解除されれば、CPUチップ単独で、内部R
OMプログラムを実行できるCPU(マイコン)。
【0013】(2) CPU内部の内蔵ROM内に記憶され
るボードの自己診断を実行するプログラム実行コード。
るボードの自己診断を実行するプログラム実行コード。
【0014】(3) スイッチとその1端子をグランド側
に、もう1端子をプルアップ抵抗を介して、Vccライン
(5V)に接続し、当該スイッチの非グランド側端子を
CPUの読み取れる入力ポートの1端子に接続し、CP
U内部ROMプログラムによるボード自己診断モード
と、システムプログラム動作モードの切替えを指定でき
るプログラム動作切替え回路。
に、もう1端子をプルアップ抵抗を介して、Vccライン
(5V)に接続し、当該スイッチの非グランド側端子を
CPUの読み取れる入力ポートの1端子に接続し、CP
U内部ROMプログラムによるボード自己診断モード
と、システムプログラム動作モードの切替えを指定でき
るプログラム動作切替え回路。
【0015】(4) CPUの出力ポートの1端子の電圧出
力のH/L(High/Low)をCPUのプログラム制御によ
り変化させ、バッファアンプを介して接続されたLED
の点灯、消灯を実行する回路。
力のH/L(High/Low)をCPUのプログラム制御によ
り変化させ、バッファアンプを介して接続されたLED
の点灯、消灯を実行する回路。
【0016】(5) CPU内部ROM中の診断プログラム
中に、診断結果をモールスコードにエンコードしたHigh
/Low信号としてCPU出力ポートに出力するエンコード
プログラム。
中に、診断結果をモールスコードにエンコードしたHigh
/Low信号としてCPU出力ポートに出力するエンコード
プログラム。
【0017】(6) CPUのリセット端子にリセット解除
パルス信号が到着時に発光素子を点灯させるためのフリ
ッププロップを使用した回路とそれに接続される発光素
子。
パルス信号が到着時に発光素子を点灯させるためのフリ
ッププロップを使用した回路とそれに接続される発光素
子。
【0018】(7) CPUのリセット端子電圧のHigh/Low
状態をHigh状態で、発光素子点灯、Low状態で発光素子
消灯とできる、発光素子表示用バッファアンプとそれに
接続される発光素子。
状態をHigh状態で、発光素子点灯、Low状態で発光素子
消灯とできる、発光素子表示用バッファアンプとそれに
接続される発光素子。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0020】最初に図1を用いて、本発明のハードウェ
ア回路構成について説明する。CPU1は、内部にCP
Uコア2、内部ROM3、内部RAM4、I/Oポート
インタフェイス(IF)回路9、アドレスバス、データバ
ス・バッファ回路6、CPUコアの発生するアドレスの
ベクトル値をデコードして、アドレスバス、データバス
・バッファ回路のゲート開閉信号を発生するアドレスデ
コーダ5を内蔵し、それぞれ内部バス8でチップ内で接
続配線されている。また、リセット信号バッファ回路1
8は、CPU1へのプログラム開始指示信号であるリセ
ット信号を入力し、CPUコア2へその信号を伝達す
る。ここで、リセット信号バッファ回路18は、本回路
を通過させることで、過電圧によるCPUコア2の電気
的破壊の防止もかねる。
ア回路構成について説明する。CPU1は、内部にCP
Uコア2、内部ROM3、内部RAM4、I/Oポート
インタフェイス(IF)回路9、アドレスバス、データバ
ス・バッファ回路6、CPUコアの発生するアドレスの
ベクトル値をデコードして、アドレスバス、データバス
・バッファ回路のゲート開閉信号を発生するアドレスデ
コーダ5を内蔵し、それぞれ内部バス8でチップ内で接
続配線されている。また、リセット信号バッファ回路1
8は、CPU1へのプログラム開始指示信号であるリセ
ット信号を入力し、CPUコア2へその信号を伝達す
る。ここで、リセット信号バッファ回路18は、本回路
を通過させることで、過電圧によるCPUコア2の電気
的破壊の防止もかねる。
【0021】アドレスバス、データバス・バッファ回路
6は、CPUコア2が図示していない内部レジスタ、内
部RAM,内部ROMのアドレス空間をアクセス時に、
アドレスデコーダのゲート信号がOFFになり、外部ア
ドレスバス23及び外部データバス24に対してハイ・
インピーダンス状態になり、CPUが外部バスと電気的
に切断された状態になり、外部バス上のデバイスのアド
レス空間をアクセス時に、アドレスデコーダのゲート信
号がONとなり、外部バスをCPUに電気的に接続され
た状態にする。
6は、CPUコア2が図示していない内部レジスタ、内
部RAM,内部ROMのアドレス空間をアクセス時に、
アドレスデコーダのゲート信号がOFFになり、外部ア
ドレスバス23及び外部データバス24に対してハイ・
インピーダンス状態になり、CPUが外部バスと電気的
に切断された状態になり、外部バス上のデバイスのアド
レス空間をアクセス時に、アドレスデコーダのゲート信
号がONとなり、外部バスをCPUに電気的に接続され
た状態にする。
【0022】I/OポートIF回路9は、CPU1のI
/O入出力をCPU外部端子へ出力するためのものでこ
こでは1ポート10をスイッチ29の状態入力用に、1
ポート11を発光素子であるLED13発光の出力用に
利用する。
/O入出力をCPU外部端子へ出力するためのものでこ
こでは1ポート10をスイッチ29の状態入力用に、1
ポート11を発光素子であるLED13発光の出力用に
利用する。
【0023】外部ROM20は、CPU1の外部バス上
に接続され、システムプログラムを格納し、外部RAM
21は、CPU1の外部バス上に接続され、内部ROM
3のプログラムまたは外部ROM20のプログラム実行
時に、読み書きされる。外部バス上には、外部バス上に
多数の各種LSI、IC等22の部品が配線接続され
る。
に接続され、システムプログラムを格納し、外部RAM
21は、CPU1の外部バス上に接続され、内部ROM
3のプログラムまたは外部ROM20のプログラム実行
時に、読み書きされる。外部バス上には、外部バス上に
多数の各種LSI、IC等22の部品が配線接続され
る。
【0024】次に本実施例の診断プログラムの動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0025】本診断プログラムの実行手順は、図2のよ
うに大きく分けて二つの手順からなる。
うに大きく分けて二つの手順からなる。
【0026】(1)CPU内部診断 リセット解除信号の直後、アドレスバス、データバス・
バッファ回路6をハイインピーダンス状態にて、CPU
内部診断を実行する。
バッファ回路6をハイインピーダンス状態にて、CPU
内部診断を実行する。
【0027】(2) CPU外部診断 (1)のCPU内部診断を実行後に、アドレスバス、デー
タバス・バッファ回路6のゲートが電気的に接続された
状態にて、外部バス上に接続されたRAM20、その他
各種LSI、IC22のCPU外部診断を実行する。
タバス・バッファ回路6のゲートが電気的に接続された
状態にて、外部バス上に接続されたRAM20、その他
各種LSI、IC22のCPU外部診断を実行する。
【0028】上記診断プログラムは、CPU内部ROM
3に格納され、また、同ROM内には、実行する診断テ
ストの項目に対応させて、その処理手続きのアドレスを
格納したポインタテーブルをそれぞれ、CPU内部診断
手続きポインタテーブル、CPU外部デバイス診断手続
きポインタテーブルとして格納する。
3に格納され、また、同ROM内には、実行する診断テ
ストの項目に対応させて、その処理手続きのアドレスを
格納したポインタテーブルをそれぞれ、CPU内部診断
手続きポインタテーブル、CPU外部デバイス診断手続
きポインタテーブルとして格納する。
【0029】CPU内部診断ポインタテーブルには、先
頭よりCPU内部レジスタテスト、CPU演算ユニット
テスト、内部ROMチェックサムテスト、CPU内部R
AM書き込み/読み出しテスト、その他、CPU内部動
作の診断を実行する手続きのアドレスが格納され、テー
ブル最後にテーブルの終了を示す値0を格納する。
頭よりCPU内部レジスタテスト、CPU演算ユニット
テスト、内部ROMチェックサムテスト、CPU内部R
AM書き込み/読み出しテスト、その他、CPU内部動
作の診断を実行する手続きのアドレスが格納され、テー
ブル最後にテーブルの終了を示す値0を格納する。
【0030】CPU外部デバイス診断手続きポインタテ
ーブルには、先頭よりデータバステスト、アドレスバス
テスト、外部RAM書き込み/読み返しテスト、外部R
OMチェックサムテスト、各種LSIのレジスタ書き込
み/読み返しテスト、その他必要な診断手続きの先頭ア
ドレスが格納され、テーブル最後にテーブルの終了を示
す値0を格納する。
ーブルには、先頭よりデータバステスト、アドレスバス
テスト、外部RAM書き込み/読み返しテスト、外部R
OMチェックサムテスト、各種LSIのレジスタ書き込
み/読み返しテスト、その他必要な診断手続きの先頭ア
ドレスが格納され、テーブル最後にテーブルの終了を示
す値0を格納する。
【0031】診断プログラムの実行手順の詳細を図3の
フローチャートにより説明する。
フローチャートにより説明する。
【0032】リセットが解除されると、CPUは定めら
れたアドレスより内部ROMに格納されたプログラムコ
ードの実行を開始する。CPU内部の各種の制御レジス
タの初期設定(ステップ010)終了後、LEDの出力ポー
トを0にしLED13をOFF状態にする(ステップ02
0)。次に内部RAMに用意したテスト番号を示す変数の
初期値を0に設定し(ステップ030)、指定されたテスト
番号の示す診断プログラムを実行するループに入る。本
ループにはいると、各テスト開始前に、各テストの開始
を示す「I」をモールスコード・・でLED表示する
(ステップ040)。「I」はCPU内部診断であることを
意味するのと、各テスト項目の開始の分離認識のための
コードと定めている。「I」に続き、テスト番号の数字
をモールスコードでLED表示する(ステップ050)。例
えば、数字のモールスコードは、1ならば・−−−−、
2ならば・・−−−というように電信による電気通信に
国際標準として使用されてきたものである。
れたアドレスより内部ROMに格納されたプログラムコ
ードの実行を開始する。CPU内部の各種の制御レジス
タの初期設定(ステップ010)終了後、LEDの出力ポー
トを0にしLED13をOFF状態にする(ステップ02
0)。次に内部RAMに用意したテスト番号を示す変数の
初期値を0に設定し(ステップ030)、指定されたテスト
番号の示す診断プログラムを実行するループに入る。本
ループにはいると、各テスト開始前に、各テストの開始
を示す「I」をモールスコード・・でLED表示する
(ステップ040)。「I」はCPU内部診断であることを
意味するのと、各テスト項目の開始の分離認識のための
コードと定めている。「I」に続き、テスト番号の数字
をモールスコードでLED表示する(ステップ050)。例
えば、数字のモールスコードは、1ならば・−−−−、
2ならば・・−−−というように電信による電気通信に
国際標準として使用されてきたものである。
【0033】テスト番号をLEDでモールスコードとし
て表示した後に、実際にそのテスト番号に対応するアド
レスの手続きを、CALLする(ステップ060)。CAL
Lされたテスト手続きは、その実行結果をコード化して
出力してくる。そのコード化した出力を診断結果とし
て、LEDにてモールスコードとして点灯させる。この
時、エラーがなければ正常(Normal)として「N」−・を
点灯させる(ステップ080)。もしエラーが発生すれば当
該エラーコード情報をモールスコードとしてLED表示
し(ステップ110)、CPUのプログラム実行を停止する
(ステップ120)。ここで、エラーが発生していなけれ
ば、さらに次のテストに進むためテスト番号を+1加算
する(ステップ090)。ここで、テスト番号に対応するポ
インタテーブルの内容が値0であれば、CPU内部テス
トを終了し、次のCPU外部診断であるステップ130へ
進む。ポインタテーブルの内容が値0でなければ、その
アドレスのテスト手続きを実行するためにステップ040
へ戻りループする。
て表示した後に、実際にそのテスト番号に対応するアド
レスの手続きを、CALLする(ステップ060)。CAL
Lされたテスト手続きは、その実行結果をコード化して
出力してくる。そのコード化した出力を診断結果とし
て、LEDにてモールスコードとして点灯させる。この
時、エラーがなければ正常(Normal)として「N」−・を
点灯させる(ステップ080)。もしエラーが発生すれば当
該エラーコード情報をモールスコードとしてLED表示
し(ステップ110)、CPUのプログラム実行を停止する
(ステップ120)。ここで、エラーが発生していなけれ
ば、さらに次のテストに進むためテスト番号を+1加算
する(ステップ090)。ここで、テスト番号に対応するポ
インタテーブルの内容が値0であれば、CPU内部テス
トを終了し、次のCPU外部診断であるステップ130へ
進む。ポインタテーブルの内容が値0でなければ、その
アドレスのテスト手続きを実行するためにステップ040
へ戻りループする。
【0034】CPU内部診断を正常終了すると、CPU
外部診断へ処理が進む。
外部診断へ処理が進む。
【0035】CPU外部診断の実行手順(ステップ130)
〜(ステップ200)は、CPU内部診断時と同様のアルゴ
リズムであり、テスト番号に対応した診断手続きを順番
に実行してゆく。アルゴリズムの相違点は、呼び出す診
断手続きのアドレスの参照が、CPU外部診断手続きポ
インタテーブルを使用することと、各テスト番号のLE
D点灯前に、「I」 ・・ ではなく、「X」 −・・−
を点灯し、CPU内部診断とCPU外部診断を区別して
いる。CPU外部診断でのハードウェア的動作の特徴
は、CPU内部診断では、CPU内部アドレス空間のア
クセスのため、アドレスバス、データバス・バッファ回
路6のゲートが開かなかったのに対し、CPU外部診断
では、CPU外部アドレス空間のアクセスのため、アド
レスバス、データバス・バッファ回路6のゲートが開
き、外部バス上へのデバイスへのアクセスが実行される
ことである。このCPU外部診断方式によれば、診断プ
ログラムは、CPU内部ROM3にあり、この中から命
令がフェッチされて実行されるので外部バス上に故障が
存在したとしても、プログラムが暴走してしまうことは
なく、診断プログラムそのものは正常に走行し、何のテ
スト項目で何のエラーが発生したかを正しく検出でき
る。
〜(ステップ200)は、CPU内部診断時と同様のアルゴ
リズムであり、テスト番号に対応した診断手続きを順番
に実行してゆく。アルゴリズムの相違点は、呼び出す診
断手続きのアドレスの参照が、CPU外部診断手続きポ
インタテーブルを使用することと、各テスト番号のLE
D点灯前に、「I」 ・・ ではなく、「X」 −・・−
を点灯し、CPU内部診断とCPU外部診断を区別して
いる。CPU外部診断でのハードウェア的動作の特徴
は、CPU内部診断では、CPU内部アドレス空間のア
クセスのため、アドレスバス、データバス・バッファ回
路6のゲートが開かなかったのに対し、CPU外部診断
では、CPU外部アドレス空間のアクセスのため、アド
レスバス、データバス・バッファ回路6のゲートが開
き、外部バス上へのデバイスへのアクセスが実行される
ことである。このCPU外部診断方式によれば、診断プ
ログラムは、CPU内部ROM3にあり、この中から命
令がフェッチされて実行されるので外部バス上に故障が
存在したとしても、プログラムが暴走してしまうことは
なく、診断プログラムそのものは正常に走行し、何のテ
スト項目で何のエラーが発生したかを正しく検出でき
る。
【0036】一連のCPU外部診断がすべて正常に終了
した場合は、スイッチ29状態を入力ポートより読んで
(ステップ230)、ボード単体の自己診断モードの設定で
あれば、最初の(ステップ010)へ戻り、診断を繰り返
す。スイッチ状態が、システム動作モードであれば、外
部ROMのシステムプログラムのアドレスへJUMPす
る(ステップ240)。この時は、外部バス上のデバイスの
診断が終了している条件なので、高い信頼で、システム
プログラムを動作させることができる。
した場合は、スイッチ29状態を入力ポートより読んで
(ステップ230)、ボード単体の自己診断モードの設定で
あれば、最初の(ステップ010)へ戻り、診断を繰り返
す。スイッチ状態が、システム動作モードであれば、外
部ROMのシステムプログラムのアドレスへJUMPす
る(ステップ240)。この時は、外部バス上のデバイスの
診断が終了している条件なので、高い信頼で、システム
プログラムを動作させることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の効果としては、次の効果があ
る。
る。
【0038】(1) CPU外部バスまたはその上のデバイ
ス上に故障があっても、診断プログラムが暴走すること
なく走行し、高信頼で故障を検出できる。
ス上に故障があっても、診断プログラムが暴走すること
なく走行し、高信頼で故障を検出できる。
【0039】(2) 表面実装方式など特に実装密度の高い
プリント基板では、テストパッドが十分にとれないため
に、インサーキットテスタで発見できないハードウェア
故障を検出できる。
プリント基板では、テストパッドが十分にとれないため
に、インサーキットテスタで発見できないハードウェア
故障を検出できる。
【0040】(3) プリントボード自身が、単独で診断機
能を実行できるので、外部に検査装置を接続する必要が
ない。単に電源を供給するだけの環境でよく、試験方法
も単に電源投入だけで操作も容易である。
能を実行できるので、外部に検査装置を接続する必要が
ない。単に電源を供給するだけの環境でよく、試験方法
も単に電源投入だけで操作も容易である。
【0041】(4) 診断機能をソフトウェアで実現してい
るので、診断装置として極めてコストが低い。
るので、診断装置として極めてコストが低い。
【0042】(5) 高信頼の診断が実行できるので、特に
実装密度の高いプリント基板を製造する現場での生産コ
ストと製造期間の短縮に貢献する。
実装密度の高いプリント基板を製造する現場での生産コ
ストと製造期間の短縮に貢献する。
【図1】 本発明による診断装置のハードウェア構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】 診断手続きのポインタテーブルの概念図であ
る。
る。
【図3】 本発明の診断プログラムのアルゴリズムを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
1・・・ CPU、2・・・ CPUコア、3・・・ 内部ROM、
4・・・ 内部RAM、5・・・ アドレスデコーダ、6・・・ ア
ドレスバス、データバス・バッファ回路、7・・・ ゲート
信号線、8・・・ CPU内部バス、9・・・ I/Oポートイ
ンタフェイス(IF)回路、10・・・ 入力ポート、11
・・・ 出力ポート、12、25・・・ バッファアンプ、13
・・・ LED(診断結果表示用)、14〜17・・・ プルア
ップ抵抗、18・・・ リセット信号バッファ回路、19・・
・ リセット信号線、20・・・ 外部ROM、21・・・ 外部
RAM、22・・・ 外部バス上の各種LSIまたはIC
類、23・・・ CPU外部アドレスバス、24・・・ CPU
外部データバス、26・・・ フリップフロップ回路、27
・・・ LED(リセットパルス検出用)、28・・・ LED
(リセット信号線状態表示用)、29・・・ 診断モード/
システム動作モード切替えスイッチ。
4・・・ 内部RAM、5・・・ アドレスデコーダ、6・・・ ア
ドレスバス、データバス・バッファ回路、7・・・ ゲート
信号線、8・・・ CPU内部バス、9・・・ I/Oポートイ
ンタフェイス(IF)回路、10・・・ 入力ポート、11
・・・ 出力ポート、12、25・・・ バッファアンプ、13
・・・ LED(診断結果表示用)、14〜17・・・ プルア
ップ抵抗、18・・・ リセット信号バッファ回路、19・・
・ リセット信号線、20・・・ 外部ROM、21・・・ 外部
RAM、22・・・ 外部バス上の各種LSIまたはIC
類、23・・・ CPU外部アドレスバス、24・・・ CPU
外部データバス、26・・・ フリップフロップ回路、27
・・・ LED(リセットパルス検出用)、28・・・ LED
(リセット信号線状態表示用)、29・・・ 診断モード/
システム動作モード切替えスイッチ。
Claims (5)
- 【請求項1】 CPUと入力/出力ポートとリセット端
子を搭載するマイコンボードにおいて、CPU内部にボ
ード単体でのハードウェア診断を実行するプログラムお
よびデータを内蔵し、CPUと外部バスとの接続をハイ
インピーダンス状態として電気的に切り離すバス接続機
構を設け、外部バス上のショートや外部デバイスの接触
不良やデバイス素子不良の影響を受けずにマイコン内部
の診断プログラムを走行させることを特徴とするマイコ
ンボード自己診断装置。 - 【請求項2】 CPUの入力ポートに切り替えスイッチ
を接続し、プログラムにより読み出された切り替えスイ
ッチの切り替え情報により、ボード自己診断モードとシ
ステムプログラム動作モードのプログラム動作を切り替
えることを特徴とする請求項1記載のマイコンボード自
己診断装置。 - 【請求項3】 診断項目と診断の結果を、プログラム制
御によりマイコンの出力ポート端子にコード化してH/
Lのパルス信号で出力し、この電圧制御により発光素子
を点滅させることを特徴とする請求項1記載のマイコン
ボード自己診断装置。 - 【請求項4】 請求項3において、診断の項目と結果に
対する結果のエラーコードをモールスコードによる光の
点滅により表示したことを特徴とするマイコンボード自
己診断装置。 - 【請求項5】 マイコンのリセット入力端子に、フリッ
プフロップと発光素子を接続し、リセットパルス信号が
きた場合に発光により確認し、またリセット端子にバッ
ファアンプを介してその出力に発光素子を接続し、リセ
ット信号線の電圧のH/L状態を発光により判別するこ
とを特徴とする請求項1記載のマイコンボード自己診断
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9248377A JPH1185560A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | マイコンボード自己診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9248377A JPH1185560A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | マイコンボード自己診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1185560A true JPH1185560A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17177205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9248377A Pending JPH1185560A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | マイコンボード自己診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1185560A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102368233A (zh) * | 2010-07-09 | 2012-03-07 | 熊猫电子集团有限公司 | 一种基带接口板的微处理器单板系统 |
WO2017078093A1 (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置及び電子制御方法 |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP9248377A patent/JPH1185560A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102368233A (zh) * | 2010-07-09 | 2012-03-07 | 熊猫电子集团有限公司 | 一种基带接口板的微处理器单板系统 |
WO2017078093A1 (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置及び電子制御方法 |
JP2017091047A (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-25 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置及び電子制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040809 |