JPH1184632A - ペリクルの管理装置、投影露光装置および投影露光方法 - Google Patents

ペリクルの管理装置、投影露光装置および投影露光方法

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JPH1184632A
JPH1184632A JP24842597A JP24842597A JPH1184632A JP H1184632 A JPH1184632 A JP H1184632A JP 24842597 A JP24842597 A JP 24842597A JP 24842597 A JP24842597 A JP 24842597A JP H1184632 A JPH1184632 A JP H1184632A
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pellicle
reticle
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management device
detecting
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JP24842597A
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English (en)
Inventor
Kanefumi Nakahara
兼文 中原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ペリクル膜の材質やその透過率の低下などに応
じてペリクルを効果的に管理する管理装置を提供する。 【解決手段】原板Rを覆うペリクル2には、ペリクル2
のバーコード2Bが設けられる。このバーコード2Bを
バーコードリーダ4で読取って、ペリクル2のIDコー
ドを検出する、IDコードでホストコンピュータをアク
セスし、ペリクル2の使用履歴やペリクル膜の材質を読
み出す。読み出された使用履歴から、ペリクル2の透過
率が所定値以下であると推定されるときは、その旨をモ
ニタに表示する。ペリクル膜の材質が露光に適していな
いときは、その旨をモニタに表示する。露光を禁止して
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペリクルで覆われ
た原板のパターンを基板に露光する投影露光装置や露光
方法に関する。また本発明は、ペリクルの使用履歴など
を管理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原板(以下、レチクル)上に
形成されたパターンをペリクルで覆ったまま照明し、そ
のパターンを投影光学系を介して感光基板(以下、ウエ
ハと呼ぶ)に露光する投影露光装置が知られている。ペ
リクルは周知のように、ペリクル枠の一方の端面にペリ
クル膜を張り付けたものである。ペリクルを使用するこ
とにより、パターンに直接ごみが付着しないようにな
る。ペリクル枠の高さは、投影光学系の焦点深度よりも
パターン面から離れた位置にペリクル膜が配設されるよ
うに設定され、ペリクル膜にごみや塵が付着しても感光
基板上でごみの像がぼけ、パターン転写不良が防止され
る。
【0003】ペリクルでパターンが覆われたレチクルを
ここではペリクル付きレチクルと呼ぶ。ペリクル付きレ
チクルを使用する場合の露光手順を以下に説明する。
【0004】レチクルを洗浄する。 ペリクルをレチクルに貼る。レチクル上とペリクル膜
上のゴミの有無の検査を先行して行なうこともある。 ペリクルをレチクルに貼った後、ペリクル膜上のゴミ
の有無を検査する。 ペリクル付きレチクルをレチクルケースに収納してレ
チクルライブラリに保管する。 露光に必要なペリクル付きレチクルをレチクルライブ
ラリから取りだし、露光装置のレチクルステージ上に搬
送してセットする。 露光装置ではレチクルステージ上でレチクルをアライ
メントする。 レチクルパターンをウエハ上に露光する。 露光終了後、ペリクル付きレチクルはレチクルライブ
ラリまで搬送されてレチクルケースに収容される。 この間、必要に応じてレチクル、ペリクルのごみの有
無が検査される。
【0005】上述したように、ペリクル付きレチクルの
ペリクル膜には、使用する露光装置に対応したg線、i
線、エキシマレーザ等の露光光が照射される。そのた
め、ペリクル膜が露光光を吸収しペリクル膜の透過率が
低下することが知られている。あるいは、レチクルを保
管する環境中の汚染物質がペリクル膜に吸収されてその
透過率が低下することもある。
【0006】上述したように、投影露光装置の露光光と
して従来主流であったg線、i線に代ってエキシマレー
ザが使用されはじめている。g線やi線の露光光に対し
ては有機系材料のペリクル膜が使用され、エキシマレー
ザに対しては無機系材料のペリクル膜が使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(1)従来は、ペリクル膜の透過率を検査したり予測す
ることは行なっていないので、予め定めた一定の期間が
経過したときに一律にペリクル膜を張替えている。その
ため、実際には透過率が所定値以上であるのに張替える
といった無駄な作業を行なう場合もある。
【0008】(2)周知のように、エキシマレーザは有
機物の組織を破壊するため、g線あるいはi線用ペリク
ルを誤ってエキシマ用レチクルに使用した場合には、エ
キシマレーザにより瞬時にペリクル膜が融けてしまい、
ペリクルの張替えが必要となるばかりか、レチクル上に
融けたペリクルが付着し、ウエハ上に転写される回路パ
ターンに不良が発生する。
【0009】本発明の第1の目的は、ペリクル膜の材質
やその透過率の低下などに応じてペリクルを効果的に管
理する管理装置を提供することにある。本発明の第2の
目的は、ペリクル膜の材質やその透過率の低下などを検
出して不適切なペリクルの使用を回避するようにした投
影露光装置および投影露光方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】 一実施の形態を示す図面に対応づけて本発明を説明す
る。 (1)請求項1の発明は、原板Rを覆うペリクル2の管
理装置に適用され、上述した目的は、ペリクル2に設け
られ、当該ペリクル2に関する情報が記録されている情
報記録部2Bと、情報を検出する検出手段4とを具備す
ることにより達成される。 (2)請求項2の発明は、請求項1記載のペリクルの管
理装置において、ペリクルに関する情報をペリクルを識
別する情報としたものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1記載のペリクルの管
理装置において、ペリクルに関する情報をペリクル2の
使用履歴やペリクル膜の材質としたものである。 (4)請求項4の発明は、原板Rを覆うペリクルの管理
装置に適用され、上述した目的は、ペリクル2に設けら
れた識別マーク2Bを検出する検出手段4と、識別マー
ク2Bに対応づけてペリクル2に関する情報を記憶した
記憶手段41と、検出手段4で検出された識別マーク2
Bに基づいて記憶手段41からペリクルに関する情報を
読み出し、その結果を出力する出力手段40,201,
202とを具備することにより達成される。 (5)請求項5の発明は、請求項4記載のペリクルの管
理装置において、ペリクル2に関する情報をペリクルの
使用履歴としたものである。 (6)請求項6の発明は、請求項4記載のペリクルの管
理装置において、ペリクル2に関する情報をペリクル膜
の材質としたものである。 (7)請求項7の発明は、原板Rを覆うペリクルの管理
装置に適用され、上述した目的は、ペリクル2に設けら
れその使用履歴を記憶した記憶手段2Cと、記憶手段2
Cから使用履歴を読み出す読み出し手段4Aと、この読
み出し手段4Aで読み出された使用履歴を出力する出力
手段201,202とを具備することにより達成され
る。 (8)請求項8の発明は、原板Rを覆うペリクルの管理
装置に適用され、上述した目的は、ペリクル2に設けら
れた識別マーク2Bを検出する検出手段4と、検出手段
4で検出された識別マーク2Bに基づいてペリクル2が
使用不可のものであると判定したときに、その結果を出
力する出力手段40,201,202とを具備すること
により達成される。 (9)請求項9の発明は、請求項4〜8のいずれかに記
載のペリクルの管理装置において、出力手段40,20
1,202からの出力結果に基づいてそのペリクル2で
覆われた原板Rの使用を禁止する禁止手段10を具備す
るものである。 (10)請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか
に記載のペリクルの管理装置において、検出手段4もし
くは読み出し手段4Aを原板Rを搬送する搬送装置10
に設けたものである。 (11)請求項11の発明は、原板Rに形成されたパタ
ーンの像を基板W上に露光する投影露光装置に適用さ
れ、上述した目的は、原板Rを覆うペルクル2に設けら
れた識別マーク2Bを検出する検出手段4と、検出手段
4の検出結果に基づいて、ペリクル2が当該露光装置で
使用可能か否かを判定する判定手段40とを具備するこ
とにより達成される。 (12)請求項12の発明は、請求項11記載の露光装
置において、判定手段40が、検出手段4の検出結果に
対応づけられたペリクル2の使用履歴に基づいて判定を
行うようにしたものである。 (13)請求項13の発明は、請求項11記載の露光装
置において、判定手段40が、検出手段4の検出結果に
対応づけられたペリクル2のペリクル膜の材質に基づい
て判定を行うようにしたものである。 (14)請求項14の発明は、原板Rに形成されたパタ
ーンの像を基板W上に露光する投影露光方法に適用さ
れ、上述した目的は、原板Rを覆うペルクル2に設けら
れた識別マーク2Bを検出する検出工程と、検出工程の
検出結果に基づいて、ペリクル2が当該露光装置で使用
可能か否かを判定する判定工程とを具備することにより
達成される。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施の
形態によるペリクルの管理装置を備えた基板搬送装置と
露光装置の概略構成を示す斜視図である。図1に示すよ
うに、基板搬送装置は、レチクルRが収容されたレチク
ルケース1を水平状態にて積層させて収容可能な2つの
レチクルライブラリ11A,11B(11で代表して説
明する場合もある)と、それぞれのレチクルライブラリ
11A,11Bのレチクルケース1からレチクルRを取
り出す搬送アーム12A,12B(12で代表する場合
もある)と、搬送アーム12により取り出されたレチク
ルRを一時的に待機するレチクル待機部13と、レチク
ル待機部13に待機されたレチクルRをレチクルステー
ジ21に搬送するとともに、レチクルステージ21上の
レチクルRをレチクル待機部13へ搬送する交換アーム
14A,14B(14で代表する場合もある)とを備え
て構成される。
【0012】レチクル待機部13は3つの待機ポジショ
ンP1〜P3においてレチクルRを保持可能とされてお
り、各待機ポジションP1〜P3に保持されるレチクル
Rの2辺の位置決めを行うプリアライメント部(不図
示)を備える。レチクル待機部13は不図示の移動機構
により図1のX方向に移動可能とされている。
【0013】搬送アーム12はレチクルRを真空吸着し
て搬送するものであり、不図示の移動機構により図1の
Y方向およびZ方向に移動可能とされている。交換アー
ム14は搬送アーム12と同様にレチクルRを真空吸着
して搬送するものであり、不図示の移動機構により図1
のY方向およびZ方向に移動可能とされている。
【0014】図2はペリクル付きレチクルRを示し、レ
チクルRの裏面SRには図示しないパターンが形成さ
れ、このパターンを覆うようにペリクル2が張り付けら
れている。レチクルRの裏面SRにはバーコードBCが
設けられている。このバーコードBCにはレチクルRの
種類等の情報が書込まれている。一方、ペリクル2のペ
リクル枠2Aの側面にはペリクル2を識別するIDコー
ドがバーコード2Bとして記録されている。
【0015】また図1において、交換アーム14が移動
する経路の上方にはレチクルRのバーコードBCを読取
るためのバーコードリーダ3が設けられ、レチクルステ
ージ21の側方にはペリクル2のバーコード2Bを読取
るためのバーコードリーダ4が設けられている。
【0016】図1において、投影露光装置20は、レチ
クルRが保持されるレチクルステージ21と、ウエハW
を保持するウエハステージ22と、レチクルRのパター
ンをウエハW上に投影する投影光学系23とを備えて構
成される。
【0017】この実施の形態では、図3(a)に示すよ
うに、各々が図1に示すように構成される投影露光装置
20A〜20Cと、各投影露光装置20A〜20Cに付
設され、各々が図1に示すように構成される基板搬送装
置10A〜10Cとがホストコンピュータ40で統括制
御される。図3(a)では各露光装置20A〜20Cの
それぞれにコータデベロッパー30A〜30Cをそれぞ
れ設け、これらのコータデベロパー30A〜30Cもホ
ストコンピュータ40で統括制御される。たとえば、投
影露光装置20Aはg線露光光を使用し、投影露光装置
20BはI線露光光を使用し、投影露光装置20Cはエ
キシマレーザ露光光を使用する。
【0018】図3(b)に示すように、露光装置20A
〜20Cは、ホストコンピュータ40とLAN(ローカ
ルエリアネットワーク)で接続されたコンピュータ20
1と、各種情報を表示するモニタ202とを備え、各露
光装置20A〜20C側で個別に各種の露光条件を設定
できるようになっている。図示は省略するが、コータデ
ペロッパ30A〜30Cも独自にコンピュータとモニタ
を備え、個別に各種の処理条件を設定できるようになっ
ている。
【0019】この実施の形態では、ホストコンピュータ
40には、ペリクル2に関する情報を記憶する記憶装置
41が設けられている。記憶装置41には、ペリクル2
ごとに割当てられたIDコードをアドレスとして、たと
えば、ペリクル2の使用履歴、使用可能な露光光の種類
などが記憶される。記憶装置41にはレチクルRに関す
る種々の情報も記憶される。レチクル情報に基づいて、
照明条件を含む種々の露光条件が読み出されて設定され
る。
【0020】記憶装置41に記憶される使用履歴につい
て説明する。ペリクル膜の透過率の低下は、上述したよ
うに、環境中(たとえばクリーンルーム)の汚染物質の
付着と露光光の照射による。そこで、記憶装置41に
は、ペリクルへの照射時間と環境中での保管時間を計測
して記憶する。そして、照射積算時間による透過率の低
下特性を予め実験的に求めておき、ホストコンピュータ
40には、記憶装置41に記録した照射時間が所定時間
を越えたら透過率が所定値以下になったと推定するよう
なプログラムを設ける。また、環境中の保管時間に対す
る透過率の低下を予め実験的に求めておき、ホストコン
ピュータ40には、記憶装置41に記録した保管時間が
所定時間を越えたら透過率が所定値以下になったと推定
するようなプログラムを設ける。実際の透過率の低下は
両方の要因が複合的に重畳されたものであり、これらを
加味して、透過率を推定するのが好ましい。さらに詳細
には、露光光の種類、露光光の強度、ペリクルをクリー
ンルームに入れた日時、ペリクルを貼った日時、クリー
ンルームの区別等を加味するのが好ましい。
【0021】照射時間の計測は次のようにして行うこと
ができる。たとえば、バーコードで特定される1枚のレ
チクルのパターンの像はウエハの複数のショット領域に
投影される。ここで、1ショットの時間、ショット数、
露光光の強度(照度)はホストコンピュータにより管理
されるので、ホストコンピュータで管理するこれらのデ
ータをレチクルのバーコードと関連づけて記憶すること
により、ペリクルの被照射時間を把握することができ
る。
【0022】ペリクル付きレチクルがクリーンルーム中
に置かれる時間の計測は次のようにして行うことができ
る。ペリクルをレチクルに貼った時期と環境の種別(た
とえば、クリーンルーム番号)、レチクルをレチクルケ
ースに収納してストッカーに収納した時期とストッカー
番号、露光装置のライブラリにセットした時期と露光装
置の号機番号などをペリクルに対応づけて、その都度オ
ペレータがホストコンピュータに登録すればよい。
【0023】あるいは、オペレータが介在せずにレチク
ルケースを自動搬送する場合には、自動搬送装置にペリ
クルの記憶素子への書込み装置を設け、ペリクル搬送に
連動して、書込み装置を用いてペリクルの記憶素子へ履
歴を書込めばよい。これにより、ペリクルの環境中の履
歴が把握できる。
【0024】なお、通常、ペリクル付きレチクルとレチ
クルケースは1対1対応しているので、ペリクルのID
を直接読取れなくても、レチクルケースのバーコードを
読取ってペリクルのIDに関連づけることができ、レチ
クルケースのバーコードによりペリクルの使用履歴を把
握できる。たとえば、読取ったレチクルケースのバーコ
ードに対応してペリクルの使用履歴を記憶することがで
きる。この場合、ペリクルのIDに対応して使用履歴を
記憶する記憶領域を予め備えていれば、レチクルケース
のバーコードに対応して記憶されている使用履歴データ
を、ペリクルのIDに対応した記憶領域に転送してもよ
い。このようにすることにより、自動搬送の途中でペリ
クルのIDが読取れない場合でも、レチクルケースのI
Dが読取れれば正確に使用履歴の管理が可能となる。
【0025】次いで、図1を参照して実施の形態の動作
について説明する。まず、搬送アーム12がレチクルラ
イブラリ11の+Y方向へ移動して、レチクルRを吸着
する。その後、搬送アーム12は−Y方向および+Z方
向へ移動してレチクル待機部13の待機ポジションP1
にレチクルRを受け渡し、レチクル待機部13から退避
する。レチクル待機部13の待機ポジションP1におい
ては、プリアライメント部によりレチクルRをプリアラ
イメントする。その後、待機部13は実線のポジション
P2まで移動すると、交換アーム14のフォーク部によ
り待機部13上のレチクルRを真空吸着して、レチクル
Rをレチクルステージ21にローディングする。レチク
ルRがレチクルステージ21に載置されると、投影露光
装置20はレチクルRをファインアライメントし、ウエ
ハステージ21を昇降してウエハW上に焦点位置を設定
する。その後、レチクルRのパターンと共役なウエハW
のショット領域を投影光学系23の光軸上に順次に位置
決めしながら繰り返し露光を行い、ウエハW上の複数の
ショット領域にパターンが投影露光される。
【0026】レチクルRがポジションP2の待機部13
からレチクルステージ21へ移動する途中で、レチクル
RのバーコードBCがバーコードリーダ3により読取ら
れる。バーコードリーダ3は読取った情報をホストコン
ピュータ40に供給し、ホストコンピュータ40は送ら
れてきたレチクルRのバーコード情報に基づいて、露光
装置20にセットされるレチクルRを識別する。識別さ
れたレチクルRが、予め定めた露光工程において正しい
レチクルであるか否かが判定され、正しければ、レチク
ルRはレチクルステージ21へ搬送される。正しくない
場合には、ホストコンピュータ40の指令により、搬送
アーム14は、待機部13を経由してレチクルライブラ
リ11へレチクルRを戻し、正しいレチクルRを取り出
す。レチクルRが正しければ、ホストコンピュータ40
はそのレチクルRに適した照明光学系や投影光学系23
を設定する。
【0027】レチクルRがレチクルステージ21にセッ
トされると、バーコードリーダ4はペリクル2のバーコ
ード2BからIDコード情報を読取り、ホストコンピュ
ータ40に供給する。ホストコンピュータ40は、送ら
れてきたIDコード情報に基づいて、記憶装置41をア
クセスして、ペリクル情報を読み出す。読み出されたペ
リクル情報の使用履歴に基づいて、ホストコンピュータ
40は、ペリクルの透過率が所定値以下か否かを判定す
る。透過率が所定値以下と判定されると、ホストコンピ
ュータ40は、ペリクル2の交換を促す情報を露光装置
20のコンピュータ201を通してモニタ202に表示
して、オペレータに報知する。あるいは、ホストコンピ
ュータ40が露光装置20による露光を強制的に禁止
し、ペリクル付きレチクルをレチクルステージ21から
取り除いてレチクルライブラリ11へ戻してもよい。こ
の場合も、露光装置20側のモニタ202にその旨の情
報を表示する。
【0028】なお、IDコードをペリクル枠の側面に設
けたバーコードで記録したが、バーコードの設置位置は
ここに限定されるわけではなく、適宜、最適な箇所に設
けることができる。
【0029】−第2の実施の形態− レチクルステージ21上にバーコードリーダ4を設け、
レチクルステージ21上でペリクル2のIDコードを読
取るようにしたが、第2の実施の形態である図4に示す
ように、待機部13のポジションP2の位置で読取るよ
うにバーコードリーダ4を配置することもできる。
【0030】−第3の実施の形態− 第3の実施の形態である図5に示すように、レチクルラ
イブラリ11Aに収容されている状態でペリクル2のI
Dコードをバーコードリーダ4で読取るようにしてもよ
い。この場合、レチクルケース1を全体として透明容器
としたり、バーコードリーダ4と対向する領域に開口を
形成したレチクルケースを使用する必要がある。バーコ
ードリーダ4をレチクルライブラリ11Aの背面でZ方
向に昇降するようにしてもよい。
【0031】図5に示すように、レチクルライブラリ1
1においてペリクル2のバーコードを読取る場合には次
のような利点がある。レチクルステージ21あるいは待
機部13へ搬送した後にバーコードリーダ4で読取る方
式では、読取ったペリクルの使用履歴に基づいてホスト
コンピュータ40がペリクル2が交換する時期にきてい
ると判定する場合には、レチクルステージ21や待機部
13からレチクルRを戻す処理が必要である。しかしな
がら図5のような構成にすれば、レチクルライブラリ1
1Aに収容されている間にペリクル2の使用履歴を読取
りことができ、レチクルステージ21や待機部13に搬
送する前にペリクル2の交換の要否を知ることができる
ので、無駄な搬送処理が不要となり、スループットが向
上する。
【0032】なお、使用履歴の書込みは、ホストコンピ
ュータ40からの指示、あるいはコンピュータ201か
らの指示により自動的に行うようにするのが好ましい。
【0033】−変形例− 以上では、IDコードをバーコードで表すようにした
が、2次元コード、文字コードなど、ペリクルが識別で
きるマークならばどのようなものでもよい。たとえば、
ペリクル枠の一部に色彩を施したり、所定の表面処理を
施したり、あるいは、凹凸を設ける等してもよい。この
場合、それぞれのマークを検出したり読み込むのに適し
たセンサやリーダが用いられる。
【0034】また以上では、ホストコンピュータ40の
記憶装置41に予め格納した使用履歴に基づいてペリク
ル2の交換時期を判定するようにした。このような判定
に代えて、読取ったIDコードからペリクル膜の種類
(材質)、すなわち、g線用か、i線用か、エキシマ用
かを識別し、エキシマレーザを使用する露光装置20C
にg線あるいはi線用ペリクルが使用されたレチクルR
が搬送されるときは、そのレチクルRの使用を禁止する
ようにしてもよい。このようにペリクルの材質が露光光
に適しているかを判定することにより、g線用、i線用
のペリクルを誤ってエキシマ用レチクルに張り付け場合
でも、露光工程の前段階でその様なレチクルを排除で
き、ペリクルが融けて不良品が発生する事態を未然の防
止することができる。
【0035】たとえば、ホストコンピュータ40から露
光装置20Cのコンピュータ201を介してそのモニタ
202上に使用不可を表示させることができる。この場
合、モニタ202上の表示にしたがって、作業者がレチ
クルを除去するように指示することができるが、ホスト
コンピュータ40からの指示に基づいて、強制的にレチ
クルライブラリ11に戻すようにしてもよい。露光装置
側のコンピュータ201によりペリクル付きレチクルの
適否を判断するようにしてもよい。
【0036】ホストコンピュータ40に使用履歴等の情
報を記憶する代りに、図6に示すように、ペリクル2そ
のものに記憶装置2Cを設けてもよい。たとえば、IC
メモリなどの記憶素子をペリクル2のペリクル枠に設置
し、バーコードリーダ4に代えて読取りヘッド4Aを設
置し、その読取りヘッド4Aを記憶装置2Cに接触させ
て記憶内容を読取ったり、あるいは非接触で記憶内容を
読取るようにしてもよい。この場合、磁気ヘッド4Aで
使用履歴を書込むようにするのが好ましい。なお、使用
履歴の書込みは、ホストコンピュータ40からの指示、
あるいはコンピュータ201からの指示により自動的に
行うようにするのが好ましい。
【0037】また、以上のようなペリクル管理装置をペ
リクルの透過率などを検査する検査装置に使用すれば、
大量のペリクルに関するデータの管理を効率よく行うこ
とができる。あるいはまた、ペリクル張り付け装置、レ
チクル保管装置などの周辺装置に使用することもでき
る。
【0038】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、バーコード2Bが識別マークや情報発生部を、バー
コードリーダ4が検出手段を、記憶装置41あるいは記
憶装置4Cが記憶手段を、ホストコンピュータ40とコ
ンピュータ201とモニタ202が出力手段を、ホスト
コンピュータ40が判定手段を、読取りヘッド4Aが読
取り手段を、使用不可のレチクルをレチクルライブラリ
11に戻す搬送装置10が禁止手段を、それぞれ構成す
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば次のような効果を奏する。 (1)本発明によれば、原板を覆うペリクルに設けられ
た情報発生部からペリクルの各種情報を検出することが
でき、露光工程でのペリクルの使用の適否などを知るこ
とができる。またペリクルの張替え時期を適切に管理す
ることができる。 (2)請求項2,3,5,6の発明によれば、ペリクル
の使用履歴やペリクル膜の材質を読み出すことができ、
透過率の低下したペリクル付き原板や露光光に適さない
ペリクル付き原板を露光前に排除できる。 (3)請求項4,5,6の発明によれば、原板を覆うペ
リクルに設けられた識別マークで記憶手段をアクセスし
てペリクルの使用履歴やペリクル膜の材質を読み出し、
その結果を出力するようにしたので、作業者は使用履歴
やペリクル膜の材質に基づいてペリクルの状態を把握す
ることができる。その結果、透過率が所定値以下のペリ
クル付き原板や露光光に適さないペリクル膜を使用した
ペリクル付き原板の使用を禁止することができる。記憶
素子をペリクルに設ける場合に比べて記憶できる情報量
に制限がないという利点もある。 (4)請求項7の発明によれば、ペリクルに記憶素子を
設けので、ペリクルの使用履歴情報の記憶領域をホスト
コンピュータに予め設ける必要がなく、管理装置を簡単
に設けることができる。 (5)請求項8の発明は、原板を覆うペリクルに設けら
れた識別マークを検出すしてペリクルが使用不可のもの
であると判定されたときに、その結果を出力するように
したから、作業者はその出力結果に基づいてそのペリク
ル付き原板の使用を中止することができる。 (6)請求項9の発明によれば、請求項4〜8のいずれ
かに記載のペリクルの管理装置において、使用不可と判
定されたペリクル付き原板の使用が禁止されるから、作
業者がその結果を見誤っても確実にその使用不可のペリ
クルの使用を禁止でかいる。 (7)請求項10の発明によれば、請求項1〜9のいず
れかに記載のペリクルの管理装置において、検出手段も
しくは読み出し手段が搬送装置に設けられるから、ペリ
クル情報を検出するためのスペースを設ける必要がな
い。 (8)請求項11〜14の発明によれば、原板を覆うペ
ルクルに設けられた識別マークを検出してそのペリクル
が当該露光装置で使用可能か否かを判定するようにした
ので、不適切なペリクル付き原板の使用を確実に禁止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による基板搬送装置の構成
を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態によるペリクル付きレチク
ルを示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態による制御系のブロック図
【図4】本発明の別の実施の形態による基板搬送装置の
構成を示す斜視図
【図5】本発明のさらに別の実施の形態による基板搬送
装置の構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態によるペリクル付きレチク
ルの他の例と読取りヘッドを示す斜視図
【符号の説明】
1 レチクルケース 2 ペリクル 2A ペリクル枠 2B バーコード 2C 記憶装置 3 レチクル用バーコードリーダ 4 ペリクル用バーコードリーダ 4A 読取りヘッド 10 基板搬送装置 11A,11B レチクルライブラリ 12A,12B 搬送アーム 13 レチクル待機部 14 交換アーム 20 投影露光装置 30A〜30C コータデベロッパ 40 ホストコンピュータ 41 記憶装置 RS レチクルステージ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原板を覆うペリクルの管理装置において、 前記ペリクルに設けられ、当該ペリクルに関する情報が
    記録されている情報発生部と、 前記情報を検出する検出手段とを具備することを特徴と
    するペリクルの管理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のペリクルの管理装置におい
    て、 前記ペリクルに関する情報はペリクルを識別する情報で
    あることを特徴とするペリクルの管理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のペリクルの管理装置におい
    て、 前記ペリクルに関する情報は前記ペリクルの使用履歴ま
    たはペリクル膜の材質であることを特徴とするペリクル
    の管理装置。
  4. 【請求項4】原板を覆うペリクルの管理装置において、 前記ペリクルに設けられた識別マークを検出する検出手
    段と、 前記識別マークに対応づけて前記ペリクルに関する情報
    を記憶した記憶手段と、 前記検出手段で検出された識別マークに基づいて前記記
    憶手段から前記ペリクルに関する情報を読み出し、その
    結果を出力する出力手段とを具備することを特徴とする
    ペリクルの管理装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のペリクルの管理装置におい
    て、 前記ペリクルに関する情報は前記ペリクルの使用履歴で
    あることを特徴とするペリクルの管理装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載のペリクルの管理装置におい
    て、 前記ペリクルに関する情報はペリクル膜の材質であるこ
    とを特徴とするペリクルの管理装置。
  7. 【請求項7】原板を覆うペリクルの管理装置において、 前記ペリクルに設けられ前記ペリクルの使用履歴を記憶
    した記憶手段と、 前記記憶手段から前記使用履歴を読み出す読み出し手段
    と、 この読み出し手段で読み出された使用履歴を出力する出
    力手段とを具備することを特徴とするペリクルの管理装
    置。
  8. 【請求項8】原板を覆うペリクルの管理装置において、 前記ペリクルに設けられた識別マークを検出する検出手
    段と、 前記検出手段で検出された識別マークに基づいて前記ペ
    リクルが使用不可のものであると判定したときに、その
    結果を出力する出力手段とを具備することを特徴とする
    ペリクルの管理装置。
  9. 【請求項9】請求項4〜8のいずれかに記載のペリクル
    の管理装置において、前記出力手段からの出力結果に基
    づいて、ペリクルで覆われた原板の使用を禁止する禁止
    手段を具備することを特徴とするペリクルの管理装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載のペリク
    ルの管理装置において、 前記検出手段もしくは読み出し手段を、前記原板を搬送
    する搬送装置に設けたことを特徴とするペリクルの管理
    装置。
  11. 【請求項11】原板に形成されたパターンの像を基板上
    に露光する投影露光装置において、 前記原板を覆うペルクルに設けられた識別マークを検出
    する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ペリクルが当
    該露光装置で使用可能か否かを判定する判定手段とを具
    備することを特徴とする投影露光装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の露光装置において、 前記判定手段は、前記検出手段で検出した検出結果に対
    応づけられているペリクルの使用履歴に基づいて前記判
    定を行うことを特徴とする投影露光装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の露光装置において、 前記判定手段は、前記検出手段で検出した検出結果に対
    応づけられているペリクル膜の材質に基づいて前記判定
    を行うことを特徴とする投影露光装置。
  14. 【請求項14】原板に形成されたパターンの像を基板上
    に露光する投影露光方法において、 前記原板を覆うペルクルに設けられた識別マークを検出
    する検出工程と、 前記検出工程の検出結果に基づいて、前記ペリクルが当
    該露光装置で使用可能か否かを判定する判定工程とを具
    備することを特徴とする投影露光方法。
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