JPH1184536A - フィルムスクリーンの製造装置及び製造方法 - Google Patents
フィルムスクリーンの製造装置及び製造方法Info
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- JPH1184536A JPH1184536A JP9243264A JP24326497A JPH1184536A JP H1184536 A JPH1184536 A JP H1184536A JP 9243264 A JP9243264 A JP 9243264A JP 24326497 A JP24326497 A JP 24326497A JP H1184536 A JPH1184536 A JP H1184536A
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Abstract
る場合に、簡単に必要精度の位置合わせを行うことを可
能とする。 【解決手段】 塗工部13によってベースフィルム10
1に塗布されたハーフキュアタイプのUV樹脂102B
を半乾燥状態にする乾燥部18を備え、ベースフィルム
101の一方の面に、半乾燥状態のUV樹脂層102C
を形成し、そのUV樹脂層102Cに第1の金型ロール
11によって入光側レンズ部102を形成するのと、塗
工部14で通常のUV樹脂103Aが塗工された第2金
型ロール12によって出光側レンズ部103を形成する
のを、同一点Aで型転写する。
Description
両面に光学要素を形成するフィルムスクリーンの製造装
置及び製造方法に関するものである。
造装置の一例(特開平3−64701号等)を示した図
である。第1金型ロール1は、その表面に入光側レンズ
型が形成されたロールである。第2金型ロール2は、そ
の表面に出光側レンズ型が形成されたロールである。第
1塗工部3は、第1金型ロール1とベースフィルム10
1の入光面側との間に、紫外線硬化樹脂102Aを塗布
する部分である。第2塗工部4は、第2金型ロール2と
ベースフィルム101の出光面側との間に、紫外線硬化
樹脂103Aを塗布する部分である。
態の紫外線硬化樹脂102A,103Aに紫外線を照射
して硬化させるための光源である。印刷部7は、成形さ
れたフィルムスクリーン100の出光側の非出光部に、
光吸収部(ブラックストライプ)BS等を形成するため
の部分である。なお、R1,R2は、ゴムロール,R3
は、巻き取りロール,R4は、ガイドロールである。
ム101と第1金型ロール1との間に、第1塗工部3に
よって塗布され、ベースフィルム101によって密封さ
れる第1金型ロール1の右側の部分で、第1紫外線ラン
プ5の照射によって硬化される。従って、ベースフィル
ム101の入光側には、第1金型ロール1のレンズ型が
転写されて、入光側レンズ部102が形成される。
スフィルム101と第2金型ロール2との間に、第2塗
工部4によって塗布され、ベースフィルム101によっ
て密封される第2金型ロール2の左側の部分で、第2紫
外線ランプ6の照射によって硬化される。従って、ベー
スフィルム101の出光側には、第2金型ロール2のレ
ンズ型が転写されて、出光側レンズ部103が形成され
る。
は、ベースフィルム101の両側に形成される入光側レ
ンズ部102と出光側レンズ部103とが、光学的に位
置決めして、成形するようにしている。
の技術において、入光側のレンズ部102と出光側のレ
ンズ部103は、以下の原因によって位置ずれが生ずる
ことが考えられる。 第1の原因は、ベースフィルム101の熱挙動(収
縮)によるの位置ずれである。第1金型ロール1上のベ
ースフィルム101は、第1紫外線ランプ5により加熱
され(A点)、ベースフィルム101が膨張した状態で
形状形成されるが、第2金型ロール2に乗り移るときに
供給される紫外線硬化樹脂103Aにより冷却されるこ
とによって収縮する。その後に、第2紫外線ランプ6に
より加熱されるが(B点)、このときのベースフィルム
101の温度と、A点でのベースフィルム101の温度
を等しくすることは困難である。このように、金型ロー
ルを乗り移る場合に、レンズ成形地点が異なるために、
ベースフィルム101の熱挙動の影響を受けるので、位
置ずれが生ずる原因となる。
各金型ロール1,2自身の温度のむら(ばらつき)にも
影響を受ける。しかし、第1,第2金型ロール1,2の
温度を均一にすることが困難であるので、位置ずれが生
ずると考えられる。現状の金型ロールは、精度±1℃程
度で温度調節が行なわれている。
温度変化によって、1mのフィルムが10〜30μm収
縮することが分かっており、ベースフィルム101の両
面にレンズ部を成形する場合に、両面のレンズ部の位置
を必要精度±3μm程度まで合わせることは困難であ
る。
1,2に対するベースフィルム101の横移動によるレ
ンズ位置のずれである。ベースフィルム101は、第1
金型ロール1と第2金型ロール2の傾き(図6(A)参
照)、面精度、ベースフィルム101のくせ等により、
ベースフィルム101が各金型ロール1,2に乗り移る
ときに、横移動する可能性がある。このために、図6
(B)に示すように、入光側レンズ部102の中心O1
と、出光側レンズ部103の中心O2とのずれが生ずる
こととなる。
に、電離放射線硬化樹脂を用いてレンズ等の光学要素を
形成する場合に、ベースフィルムの熱挙動(熱膨張・収
縮)の影響を少なく(キャンセル)でき、簡単に必要精
度の位置合わせを行うことを可能とするフィルムスクリ
ーンの製造装置及び製造方法を提供することである。
に、請求項1の発明は、第1及び第2の光学要素を成形
する第1及び第2の成形ロールと、電離放射線硬化樹脂
を塗布する樹脂塗布手段と、前記電離放射線硬化樹脂に
電離放射線を照射して硬化させる樹脂硬化手段とを含
み、前記電離放射線硬化樹脂によって前記第1及び第2
の光学要素をベースフィルムの両面に成形するフィルム
スクリーンの製造装置において、前記樹脂塗布手段によ
って前記ベースフィルムに塗布された樹脂を半乾燥状態
にする乾燥手段を備え、前記ベースフィルムの少なくと
も一方の面に、半乾燥状態の前記電離放射線硬化樹脂層
を形成し、前記第1及び第2の成形ロールによって、前
記第1及び第2の光学要素を同一点で型転写することを
特徴とするフィルムスクリーンの製造装置である。
されたフィルムスクリーンの製造装置において、前記ベ
ースフィルムの一方の面に、第1の電離放射線硬化樹脂
を塗布する第1の樹脂塗布手段と、前記第2の成形ロー
ルに第2の電離放射線硬化樹脂層を塗布する第2の樹脂
塗布手段と、前記ベースフィルムに塗布された前記第1
の電離放射線硬化樹脂を半乾燥状態にする乾燥手段と、
半乾燥状態の前記第1の電離放射線硬化樹脂に第1の光
学要素を成形する第1の成形ロールとを含み、前記第1
及び第2の成形ロールは、前記第1及び第2の光学要素
を同一点で型転写するように配置されていることを特徴
とするフィルムスクリーンの製造装置である。
フィルムスクリーンの製造装置において、前記ベースフ
ィルムの両面に、第1及び第2の電離放射線硬化樹脂を
塗布する第1及び第2の樹脂塗布手段と、前記ベースフ
ィルムに塗布された前記第1及び第2の電離放射線硬化
樹脂を半乾燥状態にする乾燥手段と、半乾燥状態の前記
第1及び第2の電離放射線硬化樹脂に第1及び第2の光
学要素を成形する第1及び第2の成形ロールとを含み、
前記第1及び第2の成形ロールは、前記第1及び第2の
光学要素を同一点で型転写するように配置されているこ
とを特徴とするフィルムスクリーンの製造装置である。
ールによって電離放射線硬化樹脂に型転写して硬化さ
せ、第1及び第2の光学要素をベースフィルムの両面に
成形するフィルムスクリーンの製造方法において、前記
ベースフィルムの少なくとも一方の面に、半乾燥状態の
前記電離放射線硬化樹脂層を形成し、前記第1及び第2
の成形ロールによって、前記第1及び第2の光学要素を
同一点で型転写することを特徴とするフィルムスクリー
ンの製造方法である。
の実施の形態を挙げて、さらに、詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明によるフィルムスクリ
ーンの製造装置の第1実施形態を示す模式図である。以
下に説明する各実施形態では、前述の従来例と同様な機
能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複
する説明を適宜省略する。
線硬化樹脂(以下、単にUV樹脂という)102Bとし
て、ハーフキュアタイプの樹脂を用いており、第1塗工
部13において、液体のUV樹脂102Bが塗工され、
そのUV樹脂102Bを半乾燥状態に乾燥させる乾燥部
18が設けられている。
その製造方法と共に説明する。第1UV樹脂102B
は、第1塗工部13によって塗工され、乾燥部18によ
ってが半ば乾燥されたゲル状の樹脂102Cになった状
態で、第1金型ロール11によって入光面形状(図1
(B)参照)がA点において転写される。これと同時
に、通常のUV樹脂103Aは、第2塗工部14によっ
て、第2金型ロール12に塗工され、出光面形状(図1
(C)参照)が転写される。そして、B点において、紫
外線ランプ(以下、UVランプという)15によって、
ベースフィルム101の両面の樹脂102C,103A
を硬化させ、入光側及び出光側レンズ部102,103
の形状が成形される。
17によって、非出光部に光吸収層BSが形成される。
非出光部が凸部の場合には、グラビア印刷を行い、凹部
の場合には、ワイピング印刷を行う。第1実施形態によ
れば、入光側及び出光側レンズ部102,103の転写
位置(A点)を同一点とすることによって、ベースフィ
ルム101の熱挙動による影響をキャンセルすることが
できる。
ィルムスクリーンの製造装置の第2実施形態を示す模式
図である。第2実施形態の製造装置20においては、ベ
ースフィルム101は、第1及び第2塗工部23,24
において、その両面にハーフキュアタイプの第1及び第
2UV樹脂102B,103Bが塗工される。このとき
に、UV樹脂102B,103Bは、液体の状態で塗工
されるが、乾燥部28によって、表層面のみ硬化した半
乾燥状態の樹脂102C,103Cとなり、その樹脂1
02C,103Cは、ベースフィルム101が第1及び
第2金型ロール21,22を通過するときに、入光面及
び出光面形状(図2(B),(C)参照)が転写され
る。
ロール21,22によって、ベースフィルム101の両
面にレンズ形状が転写され、それらの金型ロール21,
22から離型したのちに、第1及び第2UVランプ2
5,26によって硬化され、入光側及び出光側レンズ1
02,103が形成される。第2実施形態によれば、形
状転写の位置(A点)が同一であるで、ベースフィルム
101の熱挙動に関係なく、入光側及び出光側レンズ部
を正確な位置に成形することができる。
101は、PET,アクリル,ポリカーボネートなどで
あって、厚さが15〜300μmのフィルムを用いるこ
とができ、透明であっても、半透明(拡散材入り)であ
ってもよい。
クリル系,ウレタンアクリレート系,エポキシ系等の通
常のUV樹脂が用いられる。UV樹脂102B,103
Bは、ハーフキュアタイプのUV樹脂が用いられる。こ
のUV樹脂102B,103Bは、金型ロール11,1
2に残らないこと、転写されたレンズ形状が金型ロール
11,12から離れても、形状変形がないことが必要で
ある。例えば、塗工時には液状であるが、乾燥部18で
ゲル状になる樹脂、塗工時には液体であるが、乾燥部1
8で表層面が硬化し、金型ロール12,13で形状転写
される樹脂、不十分なUV照射により部分硬化する樹脂
などを使用することができる。
ィルムスクリーンは、例えば、図3に示すように、ベー
スフィルム101の両側に、レンチキュラーレンズが入
光側及び出光側レンズ部102,103として形成さ
れ、出光側の非出光部(突状部)に光吸収層BSが形成
されたフィルムスクリーン100A、ベースフィルム1
01の入光側に、レンチキュラーレンズが入光側レンズ
部102として形成され、出光側の非出光部(突状部)
に光吸収層BSが形成されたフィルムスクリーン100
B、ベースフィルム101の入光側に、レンチキュラー
レンズが入光側レンズ部102として形成され、出光側
に、全反射型の凸レンズが出光側レンズ部103として
形成され、非出光部に光吸収層BSが形成されたフィル
ムスクリーン(ハイコントラストスクリーン)100C
などが挙げられる。また、その他にも、特開平8−12
2922号,特開平8−190149号に記載の入光側
マイクロレンチキュラーレンズを有するリニアフレネル
レンズのフィルムスクリーンなどが挙げられる。
用いられるプロジェクションテレビとしては、図4に示
すように、光源40側から、フレネルレンズシート3
1,本実施形態のフィルムスクリーンである水平拡散用
のフィルムレンチキュラーレンズシート32と,垂直拡
散用のレンチキュラーレンズシート33と,フラットな
フロントパネル34を組み合わせたものとして使用でき
る。なお、光源40がLCD,DMD等の単管式の場合
には、フィルムレンチキュラーレンズシート32の出光
側レンズ部は、なくてもよい。
く、種々の変形や変更は可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。例えば、紫外線硬化樹脂を例に
あげたが、電子線硬化樹脂などの他の電離放射線硬化樹
脂であってもよい。
れば、いずれか一方の電離放射線硬化樹脂を半乾燥状態
として、第1及び第2の成形ロールの転写位置を同一点
としたので、横移動及び/又は熱挙動を防止することが
でき、ベースフィルムの両面に成形される光学要素の位
置精度を向上させることができるという効果がある。
第1実施形態を示す模式図である。
第2実施形態を示す模式図である。
フィルムスクリーンの例を示した図である。
フィルムスクリーンを用いた透過型スクリーンの例を示
した図である。
示す図である。
明する図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1及び第2の光学要素を成形する第1
及び第2の成形ロールと、 電離放射線硬化樹脂を塗布する樹脂塗布手段と、 前記電離放射線硬化樹脂に電離放射線を照射して硬化さ
せる樹脂硬化手段とを含み、 前記電離放射線硬化樹脂によって前記第1及び第2の光
学要素をベースフィルムの両面に成形するフィルムスク
リーンの製造装置において、 前記樹脂塗布手段によって前記ベースフィルムに塗布さ
れた樹脂を半乾燥状態にする乾燥手段を備え、 前記ベースフィルムの少なくとも一方の面に、半乾燥状
態の前記電離放射線硬化樹脂層を形成し、前記第1及び
第2の成形ロールによって、前記第1及び第2の光学要
素を同一点で型転写することを特徴とするフィルムスク
リーンの製造装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたフィルムスクリー
ンの製造装置において、 前記ベースフィルムの一方の面に、第1の電離放射線硬
化樹脂を塗布する第1の樹脂塗布手段と、 前記第2の成形ロールに第2の電離放射線硬化樹脂層を
塗布する第2の樹脂塗布手段と、 前記ベースフィルムに塗布された前記第1の電離放射線
硬化樹脂を半乾燥状態にする乾燥手段と、 半乾燥状態の前記第1の電離放射線硬化樹脂に第1の光
学要素を成形する第1の成形ロールとを含み、 前記第1及び第2の成形ロールは、前記第1及び第2の
光学要素を同一点で型転写するように配置されているこ
とを特徴とするフィルムスクリーンの製造装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載されたフィルムスクリー
ンの製造装置において、 前記ベースフィルムの両面に、第1及び第2の電離放射
線硬化樹脂を塗布する第1及び第2の樹脂塗布手段と、 前記ベースフィルムに塗布された前記第1及び第2の電
離放射線硬化樹脂を半乾燥状態にする乾燥手段と、 半乾燥状態の前記第1及び第2の電離放射線硬化樹脂に
第1及び第2の光学要素を成形する第1及び第2の成形
ロールとを含み、 前記第1及び第2の成形ロールは、前記第1及び第2の
光学要素を同一点で型転写するように配置されているこ
とを特徴とするフィルムスクリーンの製造装置。 - 【請求項4】 第1及び第2の成形ロールによって電離
放射線硬化樹脂に型転写して硬化させ、第1及び第2の
光学要素をベースフィルムの両面に成形するフィルムス
クリーンの製造方法において、 前記ベースフィルムの少なくとも一方の面に、半乾燥状
態の前記電離放射線硬化樹脂層を形成し、前記第1及び
第2の成形ロールによって、前記第1及び第2の光学要
素を同一点で型転写することを特徴とするフィルムスク
リーンの製造方法。
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JP24326497A JP3685433B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | フィルムスクリーンの製造装置及び製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1184536A true JPH1184536A (ja) | 1999-03-26 |
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ID=17101289
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- 1997-09-09 JP JP24326497A patent/JP3685433B2/ja not_active Expired - Fee Related
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