JPH11167168A - 透過形スクリーン - Google Patents

透過形スクリーン

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JPH11167168A
JPH11167168A JP10257960A JP25796098A JPH11167168A JP H11167168 A JPH11167168 A JP H11167168A JP 10257960 A JP10257960 A JP 10257960A JP 25796098 A JP25796098 A JP 25796098A JP H11167168 A JPH11167168 A JP H11167168A
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base film
light
lens portion
ionizing radiation
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Makoto Honda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質がよく、低コストで品質を劣化させるこ
となくファインピッチ化を実現でき、しかも遮光層を簡
単に形成して作業性を高めることができる。 【解決手段】 電離放射線透過性のあるベースフィルム
11と、ベースフィルム11の光源側の面に複数本平行
に形成された電離放射線硬化形樹脂からなる第1のレン
チキュラーレンズ部12と、ベースフィルム11の観察
側の面に設けられ第1のレンチキュラーレンズ部12の
非集光面に形成された遮光層13とを備え、ベースフィ
ルム11は、第1のレンチキュラーレンズ部12の集光
面11aが観察側の面と略同一平面上に位置するような
厚さにとし、第1のレンチキュラーレンズ部12は、ピ
ッチが0.4mm未満であり、遮光層13は、ベースフ
ィルム11に直接形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背面投写式のプロ
ジェクタ等に用いられる、電離放射線硬化形樹脂を用い
た透過形スクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロジェクションTV等に用いられる透
過形スクリーンは、レンチキュラーレンズシートと他の
レンズシートとを組み合わせたものが多い。レンチキュ
ラーレンズシートは、プラスチック製のシートやフィル
ムの片面または両面に、半円筒形状のレンチキュラーレ
ンズ部を複数本平行に形成してあり、観察側の非集光面
には、帯状の遮光層が形成されている。レンチキュラー
レンズ部は、光源光を拡散させるものであり、さらに拡
散性を向上させるために、ガラス粉等の無機拡散剤を添
加してある。遮光層は、スクリーンのコントラストを高
めるためのもので、黒色のインキを印刷するなどして形
成されている。
【0003】このような透過形スクリーンは、押出成形
法,プレス成形法等により、プラスチック製のシートに
レンチキュラーレンズ部を成形して製造する方法や、紫
外線(UV)硬化形樹脂等の電離放射線硬化形樹脂を用
いてレンズ部を成形する、いわゆるホトポリマ法が知ら
れている。ホトポリマ法の一例としては、ベースフィル
ムに電離放射線硬化形樹脂を塗布した後に、レンズ型が
形成された金型ロールの間に通してレンチキュラーレン
ズ部を成形し、紫外線等を照射して硬化させ、離型後に
裁断して、最後に遮光層を形成する方法が提案されてい
る(特開平1−159627号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の透過形
スクリーンは、UV硬化形樹脂からなるレンチキュラー
レンズ部に、無機拡散剤を添加した場合には、UV硬化
形樹脂がその硬化前に、モノマーあるいはオリゴマーで
あるために、分散性が悪く沈降するので、スクリーンの
画質が低下するという問題があった。
【0005】一方、従来の透過形スクリーンの製造方法
は、つぎのような問題点があった。押出成形法やプレス
成形法では、多数の金型を必要としたり、モールド加工
費用等がかかるので、製造コストが高かった。また、成
形時の加工温度が高いために、スクリーンの品質が経時
的に劣化しやすかった。さらに、プラスチック製のシー
トを基板としているので、基板を薄くしてファインピッ
チ化(画質の高精度化)しようとする場合には、スクリ
ーン全体の機械的強度が弱くなった。このため、基板の
強度を保てる材料しか選択できないので、結果としてフ
ァインピッチ化が難しかった。
【0006】さらにまた、プラスチック製のシートの基
板は、板厚の精度が低いので、レンチキュラーレンズ部
の集光部分を調整することが困難だった。このため、集
光部分に出光側のレンチキュラーレンズ部を形成する際
には、拡散特性が変動しやすいとともに、非集光部分に
形成する遮光層を広くできなかった。
【0007】この遮光層は、前述した押出法,プレス
法,ホトポリマ法のいずれにおいても、レンチキュラー
レンズ部を成形し、一枚のスクリーン板に裁断した後に
印刷して形成されていた。このように、遮光層の形成工
程は、オフラインとなるので、スクリーンを連続生産す
ることができず、作業性が悪かった。さらに、遮光層を
形成する際には、印刷部分の位置合わせに手間がかかっ
たり、レンチキュラーレンズ部が成形時に収縮するため
に、そのレンズ部と遮光層との位置がずれてしまうこと
があった。
【0008】本発明の目的は、前述の課題を解決して、
画質がよく、低コストで品質を劣化させることなくファ
インピッチ化を実現でき、しかも遮光層を簡単に形成し
て作業性を高めることができる透過形スクリーンを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による透過形スクリーンは、電離放射線透過
性のあるベースフィルムと、前記ベースフィルムの光源
側の面に複数本平行に形成された電離放射線硬化形樹脂
からなる第1のレンチキュラーレンズ部と、前記ベース
フィルムの観察側の面に設けられ前記第1のレンチキュ
ラーレンズ部の非集光面に形成された遮光層とを備え、
前記ベースフィルムは、前記第1のレンチキュラーレン
ズ部の集光面が前記観察側の面と略同一平面上に位置す
るような厚さにとし、前記第1のレンチキュラーレンズ
部は、ピッチが0.4mm未満であり、前記遮光層は、
前記ベースフィルムに直接形成した構成としてある。
【0010】また、前記各遮光層の間には、電離放射線
硬化形樹脂により第2のレンチキュラーレンズ部を形成
することができる。さらに、前記ベースフィルムには、
光源光を拡散させる光拡散処理をあらかじめ施すことが
できる。さらにまた、前記ベースフィルムには、そのベ
ースフィルムより光の屈折率が小さい低屈折層を前記観
察側の面に形成することができる。前記第1のレンチキ
ュラーレンズ部および/または前記第2のレンチキュラ
ーレンズ部には、電離放射線硬化形樹脂に非溶解性の有
機拡散剤を分散しておいてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、実施形
態につき、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に
よる透過形スクリーンの第1の実施形態の一部を抜き出
して示した断面図である。この例の透過形スクリーン1
は、ベースフィルム11の光源側に第1のレンチキュラ
ーレンズ部12を複数平行に形成してあり、観察側の非
集光面11bに帯状の遮光層13を形成してある。
【0012】ベースフィルム11は、透過形スクリーン
1の基材であり、ベースフィルム11の厚さは、第1の
レンチキュラーレンズ部12の集光面11aがベースフ
ィルム11の観察側の略表面に位置するようにしてあ
る。ベースフィルム11は、電子線(EB),紫外線
(UV)等の電離放射線の透過性がよいとともに、透明
性のあるものを用いることができ、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート,ナイロン,ポリメチルメタクリレー
ト,ポリ塩化ビニル,ポリカーボネート,ポリスチレン
やポリオレフィン等の樹脂があげられる。ベースフィル
ム11の表面には、後述する電離放射線硬化形樹脂や遮
光層13との接着性を向上させるためにプライマーを塗
布しておくことができる。
【0013】第1のレンチキュラーレンズ部12は、光
源光を集光および拡散させるものであり、電離放射線硬
化形樹脂により成形してある。電離放射線硬化形樹脂と
しては、例えば、エポキシ,ナイロン,ポリエステル,
アクリル,ウレタンアクリレート等を用いることがで
き、透明性があることが望ましい。
【0014】遮光層13は、コントラストを向上させる
ために設けられており、第1のレンチキュラーレンズ部
12の非集光面11bに帯状に形成してある。遮光層1
3は、黒色の顔料等を分散したインキ等を用いて、ベー
スフィルム11上に印刷することにより形成される。
【0015】図2は、本発明による透過形スクリーンの
第2の実施形態の一部を抜き出して示した断面図であ
る。この例では、ベースフィルム11,第1のレンチキ
ュラーレンズ部12,遮光層13は、第1の実施形態と
略同様に構成してあるが、各遮光層13の間に第2のレ
ンチキュラーレンズ部14を形成してある。第2のレン
チキュラーレンズ部14は、多管式光源の場合に、各色
の光源からの光がスクリーンに対して異なった角度に入
射することに起因して、色ムラが発生するのを防止する
ための光線の補正を行うものであり、第1のレンチキュ
ラーレンズ部と同様な電離放射線硬化形樹脂により形成
してある。
【0016】図3は、本発明による透過形スクリーンの
第3の実施形態の一部を抜き出して示した断面図であ
る。この例では、第1,第2の実施形態で用いたベース
フィルム11に光源光を拡散させる光拡散処理を施して
あり、具体的には、拡散剤11aをベースフィルム11
に練り込んである。光拡散処理としては、一般的な拡散
剤、例えば、ガラス,シリカ,タルク等をベースフィル
ム11に分散させたり、ベースフィルム11の表面を粗
面化する、いわゆるマット処理を施したり、垂直拡散用
のレンチキュラーレンズシートを片面または両面に設け
たりすればよい。
【0017】図4は、本発明による透過形スクリーンの
第4の実施形態の一部を抜き出して示した断面図であ
る。本発明による透過形スクリーンの第4の実施形態で
は、ベースフィルム11の観察側の表面に、ベースフィ
ルム11よりも屈折率が小さい低屈折層15を形成して
ある。低屈折層15は、反射率を低下させるために形成
されており、形成する方法としては、フッ化ビニリデ
ン,アクリル等をベースフィルム11にコーティングし
たりすればよい。
【0018】図5は、本発明による透過形スクリーンの
第5の実施形態の一部を抜き出して示した断面図であ
る。この例の透過形スクリーン1は、ベースフィルム1
1,遮光層13,低屈折層15は、第2〜第4の実施形
態と同様に構成してある。この例では、第1,第2のレ
ンチキュラーレンズ部12,14に、拡散剤として、紫
外線(UV)硬化形樹脂に非溶解性の有機拡散剤16を
分散させている。これは、有機拡散剤16は、分散する
UV硬化形樹脂と同質のものからなるために、比重が略
同じであり、濡れ性がよいとともに、分散性がよいため
に用いられている。
【0019】有機拡散剤16としては、つぎのような
(a)〜(d)からなる架橋ビーズの他に、スチレン樹
脂等を用いることができる。 (a)芳香族ビニルモノマー;スチレン,α−メチルス
チレン,ビニルトルエン,ハロゲン化スチレン等の単独
またはそれらの組み合わせ (b)アルキルアクリレート;メチルアクリレート,エ
チルアクリレート,プロピルアクリレート,ブチルアク
リレート等の単独またはそれらの組み合わせ (c)アルキルメタクリレート;メチルメタクリレー
ト,エチルメタクリレート,プロピルメタクリレート,
ブチルメタクリレート等の単独またはそれらの組み合わ
せ (d)架橋性モノマー;アリルメタクリレート,トリア
リルシアヌレート,トリアリルイソシアヌレート等 なお、高解像性が要求される場合には、第2のレンチキ
ュラーレンズ部14にのみ有機拡散剤を分散させること
が望ましい。
【0020】つぎに、本発明による透過形スクリーンの
製造方法と製造装置について、図面を参照して説明す
る。図6,図7は、本発明による透過形スクリーンの製
造方法および製造装置の実施形態を示した図であって、
図6は、同実施形態装置の模式図、図7は、同実施形態
方法の工程図である。本発明による透過形スクリーンの
製造装置の実施形態は、ディスペンサ2,金型ロール
3,押圧ロール4,光源5,印刷ロール6,離型ロール
7等から構成されている。
【0021】ディスペンサ2は、金型ロール3の斜め上
方に配置してあり、電離放射線硬化形樹脂をベースフィ
ルム11に塗布するものである。金型ロール3は、ベー
スフィルム11に第1のレンチキュラーレンズ部12を
成形するものであり、その表面には、半円筒形状の溝が
複数本平行に形成してある。溝の方向(レンチキュラー
レンズの軸方向)は、金型ロール3の軸方向に対して垂
直または水平方向のいずれでもよいが、垂直方向であれ
ば、位置合わせや離型がしやすい。
【0022】押圧ロール4は、ディスペンサ2の下方に
配置してあり、金型ロール3との間にベースフィルム1
1を通して押圧する。この押圧ロール4に、第2のレン
チキュラーレンズ部14のレンズ型を形成しておき、ベ
ースフィルム11の両面に電離放射線硬化形樹脂を塗布
すれば、前述した図2,図3および図5の透過形スクリ
ーン1を得ることができる。
【0023】光源5は、金型ロール3の斜め下方に配置
されており、ベースフィルム11が金型ロール3に巻き
付いている位置で、電子線や紫外線を照射して電離放射
線硬化形樹脂を硬化させる。印刷ロール6は、金型ロー
ル3の下方であって、光源5と離型ロール7の間に配置
してあり、ベースフィルム11上に遮光層13を形成す
る。この例では、インキパン8に満たした黒色インキを
ベースフィルム11に塗布して、乾燥機9によりインキ
を乾燥させて帯状の遮光層13を形成するようにしてあ
る。
【0024】離型ロール7は、押圧ロール4の略反対側
に配置されており、金型ロール3から電離放射線硬化形
樹脂を離型する。引取りロール10は、ベースフィルム
11にテンションを与えるものであり、ベースフィルム
11の上下に各1つずつ配置されている。
【0025】つぎに、本発明による透過形スクリーンの
製造方法の実施形態は、塗布工程101と、成形工程1
02と,硬化工程103と、印刷工程104と、離型工
程105とから構成されている。
【0026】塗布工程101は、電離放射線透過性のあ
るベースフィルム11に電離放射線硬化形樹脂を塗布す
る工程である。塗布工程101において、電離放射線硬
化形樹脂は、金型ロール3または押圧ロール4に供給し
てもよいし、ベースフィルム11上に供給するようにし
てもよい。このとき、金型ロール3と押圧ロール4の間
の谷部で電離放射線硬化形樹脂の樹脂溜まり12Aを形
成するようにすれば、金型ロール3と押圧ロール4によ
り気泡の混入を防止することができる。
【0027】成形工程102は、レンチキュラーレンズ
の型が形成された金型ロール3と、押圧ロール4との間
にベースフィルム11を通して押圧し、ベースフィルム
11上に第1のレンチキュラーレンズ部12を成形する
工程である。硬化工程103は、ベースフィルム11が
金型ロール4に巻き付いている状態のときに、光源5か
ら電離放射線を照射して電離放射線硬化形樹脂を硬化さ
せる工程である。このように、金型ロール3にベースフ
ィルム11を密着させながら電離放射線硬化形樹脂を硬
化するので、レンチキュラーレンズ部12の成形性がよ
い。
【0028】印刷工程104は、ベースフィルム11が
金型ロール3に巻き付いている状態のときに、印刷ロー
ル6を用いて、遮光層13を形成する工程である。遮光
層13は、ベースフィルム11の表面であってレンチキ
ュラーレンズ部12の非集光面11bに形成される。遮
光層13は、グラビア法,フレキソ法,ロータリースク
リーン法等を用いて印刷すればよい。離型工程105
は、金型ロール3から電離放射線硬化形樹脂を離型する
工程である。
【0029】最後に、製造例をあげて、製造工程に従
い、さらに具体的に説明する。ベースフィルム11とし
て、厚さ100μmのPETフィルムを用いており、そ
の表面にアクリルウレタン系のプライマーを塗布した。
【0030】金型ロール3は、直径500mm,幅50
0mmの大きさのものを用いており、その表面には、長
径0.16mm,短径0.11mm,ピッチ0.21m
mの楕円形状のレンチキュラーレンズ型が形成してあ
る。この金型ロール3と直径100mmのゴム製の押圧
ロール4との間に、ベースフィルム11を1.6m/m
inの速度で通すと同時に、ウレタンアクリレート系の
UV硬化形樹脂(屈折率1049)をベースフィルム1
1に塗布した(塗布工程101,成形工程102)。
【0031】ベースフィルム11が金型ロール3に巻き
付いているときに、光源5から80W/cmの紫外線を
照射してUV硬化形樹脂を硬化させた(硬化工程10
3)。この後、レンチキュラーレンズ部12の非集光面
11bに、アクリル系の黒色インキをグラビア法により
印刷ロール6で印刷し、乾燥機9で乾燥させて遮光層1
3を形成した(印刷工程104)。
【0032】最後に、離型ロール7によりUV硬化形樹
脂を金型ロール3から離型した(離型工程105)。こ
のようにして、図1に示すような透過形スクリーン1を
得ることができた。
【0033】以上説明した実施形態に限られず、種々の
変形を施すことができる。第2のレンチキュラーレンズ
部14を設けるために、離型ロール7に第2のレンチキ
ュラーレンズ部14のレンズ型を形成しておき、さら
に、離型ロール7の直後に光源を設けることにより、乾
燥機9と離型ロール7の間で電離放射線硬化樹脂を塗布
して離型ロール7によって成形した後、光源から電離放
射線を照射して硬化させて、図2,図3,図5の透過形
スクリーンを得ることもできる。
【0034】印刷ロール6は、光源5と離型ロール7と
の間に配置したが、光源5と押圧ロール4との間に配置
して、UV硬化形樹脂の硬化前または硬化と同時に遮光
層13を形成するようにしてもよい。印刷ロール6は、
押圧ロール4または離型ロール7と兼用してもよいし、
引取りロール10は、離型ロール7と兼用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1〜
4によれば、基材にプラスチック製のフィルムを用いて
いるので、透過形スクリーンを非常に薄く作製しても、
機械的強度を保つことができるために、ファインピッチ
化(高精度化)を図ることができる。
【0036】また、基材の厚さの精度が高いので、レン
チキュラーレンズ部の集光部分を調整しやすいために、
遮光層を広くしてコントラストの向上を図ることがで
き、出光側にレンチキュラーレンズ部を形成しても、そ
の拡散特性が変動しにくい。
【0037】さらに、ベースフィルムの観察側に低屈折
層を形成しておけば、反射損失を減少させることができ
る。請求項1によれば、拡散剤としての、濡れ性がよい
とともに、分散性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透過形スクリーンの第1の実施形
態の一部を抜き出して示した断面図である。
【図2】本発明による透過形スクリーンの第2の実施形
態の一部を抜き出して示した断面図である。
【図3】本発明による透過形スクリーンの第3の実施形
態の一部を抜き出して示した断面図である。
【図4】本発明による透過形スクリーンの第4の実施形
態の一部を抜き出して示した断面図である。
【図5】本発明による透過形スクリーンの第5の実施形
態の一部を抜き出して示した断面図である。
【図6】本発明による透過形スクリーンの製造装置の実
施形態を示す模式図である。
【図7】本発明による透過形スクリーンの製造方法の実
施形態を示す工程図である。
【符号の説明】
1 透過形スクリーン 11 ベースフィルム 12 第1のレンチキュラーレンズ部 13 遮光層 14 第2のレンチキュラーレンズ部 15 低屈折層 16 有機拡散剤 2 ディスペンサ 3 金型ロール 4 押圧ロール 5 光源 6 印刷ロール 7 離型ロール 101 塗布工程 102 成形工程 103 硬化工程 104 印刷工程 105 離型工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電離放射線透過性のあるベースフィルム
    と、 前記ベースフィルムの光源側の面に複数本平行に形成さ
    れた電離放射線硬化形樹脂からなる第1のレンチキュラ
    ーレンズ部と、 前記ベースフィルムの観察側の面に設けられ前記第1の
    レンチキュラーレンズ部の非集光面に形成された遮光層
    とを備え、 前記ベースフィルムは、前記第1のレンチキュラーレン
    ズ部の集光面が前記観察側の面と略同一平面上に位置す
    るような厚さとし、 前記第1のレンチキュラーレンズ部は、ピッチが0.4
    mm未満であり、 前記遮光層は、前記ベースフィルムに直接形成したこ
    と、を特徴とする透過形スクリーン。
  2. 【請求項2】 前記各遮光層の間には、電離放射線硬化
    形樹脂により第2のレンチキュラーレンズ部を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の透過形スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記ベースフィルムには、光源光を拡散
    させる光拡散処理をあらかじめ施してあることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の透過形スクリー
    ン。
  4. 【請求項4】 前記ベースフィルムには、そのベースフ
    ィルムより光の屈折率が小さい低屈折層を前記観察側の
    面に形成してあることを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれか1項に記載の透過形スクリーン。
  5. 【請求項5】 前記第1のレンチキュラーレンズ部およ
    び/または前記第2のレンチキュラーレンズ部には、電
    離放射線硬化形樹脂に非溶解性の有機拡散剤を分散して
    あることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1
    項に記載の透過形スクリーン。
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