JPH09120101A - 透過型スクリーン用レンチキュラーシート - Google Patents
透過型スクリーン用レンチキュラーシートInfo
- Publication number
- JPH09120101A JPH09120101A JP7277484A JP27748495A JPH09120101A JP H09120101 A JPH09120101 A JP H09120101A JP 7277484 A JP7277484 A JP 7277484A JP 27748495 A JP27748495 A JP 27748495A JP H09120101 A JPH09120101 A JP H09120101A
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- JP
- Japan
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- lens
- film
- lenticular sheet
- lenticular
- curing resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高精細・高画質の液晶プロジェクションテレビ
の観察に好適な、ファインピッチなレンズ部を有するレ
ンチキュラーシートを提供する。 【解決手段】透明支持体の片面に、凸シリンドリカルレ
ンズが並設されてなるレンズ部が、放射線硬化性樹脂の
硬化物により形成されており、前記支持体の他面には、
各シリンドリカルレンズの境界部に相当する位置に、ス
トライプ状の遮光パターンが形成され、前記パターン上
に拡散層が形成された構成の透過型スクリーン用レンチ
キュラーシート。
の観察に好適な、ファインピッチなレンズ部を有するレ
ンチキュラーシートを提供する。 【解決手段】透明支持体の片面に、凸シリンドリカルレ
ンズが並設されてなるレンズ部が、放射線硬化性樹脂の
硬化物により形成されており、前記支持体の他面には、
各シリンドリカルレンズの境界部に相当する位置に、ス
トライプ状の遮光パターンが形成され、前記パターン上
に拡散層が形成された構成の透過型スクリーン用レンチ
キュラーシート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレネルレンズシ
ートと組み合わせて、液晶プロジェクションテレビに使
用する透過型スクリーンを構成するレンチキュラーシー
トに関し、特に、片面のみにレンズ部が形成された簡便
な構成であり、凸シリンドリカルレンズ(半円柱状凸レ
ンズ)が並設されてなるレンズ部のファインピッチ化
(微細化)が可能であると共に、製造の容易なレンチキ
ュラーシートに関する。
ートと組み合わせて、液晶プロジェクションテレビに使
用する透過型スクリーンを構成するレンチキュラーシー
トに関し、特に、片面のみにレンズ部が形成された簡便
な構成であり、凸シリンドリカルレンズ(半円柱状凸レ
ンズ)が並設されてなるレンズ部のファインピッチ化
(微細化)が可能であると共に、製造の容易なレンチキ
ュラーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】透過型スクリーンは、一般にフレネルレ
ンズシートとレンチキュラーシートとの組み合わせより
なり、そのレンチキュラーシートは、図3に示すよう
に、両面に凸シリンドリカルレンズ面が形成され、片面
(映像光の出射側)の各シリンドリカルレンズの境界部
には突起が形成され、突起の上部には遮光層(光吸収性
の黒色ストライプ)が形成された構成であるのが一般的
である。
ンズシートとレンチキュラーシートとの組み合わせより
なり、そのレンチキュラーシートは、図3に示すよう
に、両面に凸シリンドリカルレンズ面が形成され、片面
(映像光の出射側)の各シリンドリカルレンズの境界部
には突起が形成され、突起の上部には遮光層(光吸収性
の黒色ストライプ)が形成された構成であるのが一般的
である。
【0003】表裏に凸シリンドリカルレンズ面が形成さ
れているのは、プロジェクタ(光源)が3管式のCRT
方式の場合、入射側のレンズで3色のズレを補正する必
要があるためである。
れているのは、プロジェクタ(光源)が3管式のCRT
方式の場合、入射側のレンズで3色のズレを補正する必
要があるためである。
【0004】近年、液晶プロジェクションテレビが普及
し、その映像を観察するための透過型スクリーンが要求
されている。映像画質の高精細化に伴い、液晶プロジェ
クターの画素数も増大していることから、レンチキュラ
ーシートに対してもシリンドリカルレンズのファインピ
ッチ化が要求されている。具体的には、現状の0.7m
m前後から0.3mm以下のファインピッチ化が要求さ
れている。
し、その映像を観察するための透過型スクリーンが要求
されている。映像画質の高精細化に伴い、液晶プロジェ
クターの画素数も増大していることから、レンチキュラ
ーシートに対してもシリンドリカルレンズのファインピ
ッチ化が要求されている。具体的には、現状の0.7m
m前後から0.3mm以下のファインピッチ化が要求さ
れている。
【0005】レンチキュラーシートは、透明な熱可塑性
樹脂シートに対してプレス成型を行なったり、溶融押し
出しと同時に両面成型を行なうことにより得られている
のが現状であるが、熱可塑性樹脂に対する各種の成型法
では、上記のファインピッチ化が非常に困難である。そ
の理由は、熱成型後の冷却時に温度の不均一が生じ、成
型物に反りが発生したり、熱収縮の不均一が発生すると
いうプラスチック特有の熱戻り現象に起因するためであ
る。
樹脂シートに対してプレス成型を行なったり、溶融押し
出しと同時に両面成型を行なうことにより得られている
のが現状であるが、熱可塑性樹脂に対する各種の成型法
では、上記のファインピッチ化が非常に困難である。そ
の理由は、熱成型後の冷却時に温度の不均一が生じ、成
型物に反りが発生したり、熱収縮の不均一が発生すると
いうプラスチック特有の熱戻り現象に起因するためであ
る。
【0006】ファインピッチなレンズシートを成型する
のに好適な製造方法として、紫外線(または、電子線)
硬化性樹脂を用いた各種の成型方法が公知であり、以下
に例示する提案が代表される。
のに好適な製造方法として、紫外線(または、電子線)
硬化性樹脂を用いた各種の成型方法が公知であり、以下
に例示する提案が代表される。
【0007】特開昭61−177215号公報 フレネル金型と透明樹脂板との隙間に紫外線硬化性樹脂
を注入して、紫外線を照射することにより、透明樹脂板
と、この透明樹脂板に重合接着され、かつ反透明樹脂板
側にフレネルレンズ面を有する紫外線硬化性樹脂とを備
えてなるフレネルレンズ(およびその製造方法)。
を注入して、紫外線を照射することにより、透明樹脂板
と、この透明樹脂板に重合接着され、かつ反透明樹脂板
側にフレネルレンズ面を有する紫外線硬化性樹脂とを備
えてなるフレネルレンズ(およびその製造方法)。
【0008】特開昭63−134227号公報 フレネル金型に紫外線(電子線)硬化性樹脂を塗布した
後、前記樹脂にフィルムを脱泡しながらラミネートし、
紫外線(電子線)を照射して成型後、フィルム(および
樹脂)を離型した後、透明基板と一体化する。
後、前記樹脂にフィルムを脱泡しながらラミネートし、
紫外線(電子線)を照射して成型後、フィルム(および
樹脂)を離型した後、透明基板と一体化する。
【0009】上記提案に代表される、紫外線(電子線)
硬化性樹脂を用いた成型方法では、レンチキュラーと比
較して複雑な形状のフレネルレンズシートの製造を目的
としているものが殆どであり、透過型スクリーン用のレ
ンチキュラーシートの製造に関する提案はなされていな
いのが現状である。
硬化性樹脂を用いた成型方法では、レンチキュラーと比
較して複雑な形状のフレネルレンズシートの製造を目的
としているものが殆どであり、透過型スクリーン用のレ
ンチキュラーシートの製造に関する提案はなされていな
いのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高精細・高
画質の液晶プロジェクションテレビの観察に好適な、フ
ァインピッチなレンズ部を有すると共に、そのレンズ部
に対応するさらにファインピッチな遮光パターンの形成
された精密な構成でありながら、製造の容易なレンチキ
ュラーシートを提供することを課題とする。
画質の液晶プロジェクションテレビの観察に好適な、フ
ァインピッチなレンズ部を有すると共に、そのレンズ部
に対応するさらにファインピッチな遮光パターンの形成
された精密な構成でありながら、製造の容易なレンチキ
ュラーシートを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、フレネルレンズシートと組み合わせて透過型スクリ
ーンを構成するレンチキュラーシートにおいて、透明支
持体の片面に、凸シリンドリカルレンズが並設されてな
るレンズ部が、放射線硬化性樹脂の硬化物により形成さ
れており、前記支持体の他面には、各シリンドリカルレ
ンズの境界部に相当する位置に、ストライプ状の遮光パ
ターンが形成され、前記パターン上に拡散層が形成され
た構成の透過型スクリーン用レンチキュラーシートであ
る。
は、フレネルレンズシートと組み合わせて透過型スクリ
ーンを構成するレンチキュラーシートにおいて、透明支
持体の片面に、凸シリンドリカルレンズが並設されてな
るレンズ部が、放射線硬化性樹脂の硬化物により形成さ
れており、前記支持体の他面には、各シリンドリカルレ
ンズの境界部に相当する位置に、ストライプ状の遮光パ
ターンが形成され、前記パターン上に拡散層が形成され
た構成の透過型スクリーン用レンチキュラーシートであ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、拡散層上に、帯
電防止機能を有するフィルムが積層された構成の請求項
1記載の透過型スクリーン用レンチキュラーシートであ
る。
電防止機能を有するフィルムが積層された構成の請求項
1記載の透過型スクリーン用レンチキュラーシートであ
る。
【0013】請求項3に記載の発明は、拡散層上に、反
射防止機能を有するフィルムが積層された構成の請求項
1記載の透過型スクリーン用レンチキュラーシートであ
る。
射防止機能を有するフィルムが積層された構成の請求項
1記載の透過型スクリーン用レンチキュラーシートであ
る。
【0014】
【作用】紫外線(電子線)硬化性樹脂を用いることによ
って、熱可塑性樹脂による成型品では実現不可能なファ
インピッチ化が可能であり、最小ピッチ50μmまでの
微細なピッチのレンチキュラーシートを作製することが
できる。
って、熱可塑性樹脂による成型品では実現不可能なファ
インピッチ化が可能であり、最小ピッチ50μmまでの
微細なピッチのレンチキュラーシートを作製することが
できる。
【0015】また、既存のレンチキュラーシートでは、
観察時の視野角度を拡げるために、SiO2 ,Al2 O
3 ,CaCO3 などの無機質粉末をレンチキュラーシー
トに混入させたり、上記粉末を練り込んだ拡散フィル
ム、または、上記粉末を結合剤と混合し塗料としたもの
を塗布した拡散フィルムを、レンチキュラーシートの表
面に積層するなどしている。何れの場合においても、遮
光パターン(ブラックストライプ)は、拡散層上に形成
されており、外側に露出して傷が付き易いという問題が
ある。本発明の構成とすることにより、ファインピッチ
な遮光パターンが拡散層により保護され、傷が付くこと
を防止できる。
観察時の視野角度を拡げるために、SiO2 ,Al2 O
3 ,CaCO3 などの無機質粉末をレンチキュラーシー
トに混入させたり、上記粉末を練り込んだ拡散フィル
ム、または、上記粉末を結合剤と混合し塗料としたもの
を塗布した拡散フィルムを、レンチキュラーシートの表
面に積層するなどしている。何れの場合においても、遮
光パターン(ブラックストライプ)は、拡散層上に形成
されており、外側に露出して傷が付き易いという問題が
ある。本発明の構成とすることにより、ファインピッチ
な遮光パターンが拡散層により保護され、傷が付くこと
を防止できる。
【0016】拡散層上に、帯電防止機能または反射防止
機能を有するフィルムが積層された構成(請求項2,
3)とすることにより、レンチキュラーシートの使用時
にそれぞれの機能を発揮すると共に、拡散層を保護する
役目を果たすことになる。
機能を有するフィルムが積層された構成(請求項2,
3)とすることにより、レンチキュラーシートの使用時
にそれぞれの機能を発揮すると共に、拡散層を保護する
役目を果たすことになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を詳細に
説明する。 (a)製造装置…図2参照 図2は、レンチキュラーシートの連続製造装置を示す。
この製造装置は、ロールから供給される支持体フィルム
(1)に紫外線硬化性樹脂を塗布する塗布装置(2)、
表面にレンチキュラーレンズの逆形状が形成されたレン
ズ成型用ロ−ル(3)、加圧用ロール(3’)、紫外線
照射装置(4)、レンチキュラーレンズが形成された支
持体フィルムの反レンズ側にロールから供給される紫外
線感光性樹脂フィルム(6)を積層するラミネート用ロ
ール対(5,5’)、紫外線照射装置(9)、ロールか
ら供給される転写紙(11)にて黒色の転写層を形成す
るためのラミネート用ロール対(10,10’)、ロー
ルから供給される拡散フィルム(14)を積層するラミ
ネート用ロール対(13,13’)、ロールから供給さ
れる帯電防止機能または反射防止機能を有する透明樹脂
フィルム(16)を積層するラミネート用ロール対(1
5,15’)などが配設された構成である。
説明する。 (a)製造装置…図2参照 図2は、レンチキュラーシートの連続製造装置を示す。
この製造装置は、ロールから供給される支持体フィルム
(1)に紫外線硬化性樹脂を塗布する塗布装置(2)、
表面にレンチキュラーレンズの逆形状が形成されたレン
ズ成型用ロ−ル(3)、加圧用ロール(3’)、紫外線
照射装置(4)、レンチキュラーレンズが形成された支
持体フィルムの反レンズ側にロールから供給される紫外
線感光性樹脂フィルム(6)を積層するラミネート用ロ
ール対(5,5’)、紫外線照射装置(9)、ロールか
ら供給される転写紙(11)にて黒色の転写層を形成す
るためのラミネート用ロール対(10,10’)、ロー
ルから供給される拡散フィルム(14)を積層するラミ
ネート用ロール対(13,13’)、ロールから供給さ
れる帯電防止機能または反射防止機能を有する透明樹脂
フィルム(16)を積層するラミネート用ロール対(1
5,15’)などが配設された構成である。
【0018】(b)製造方法 上記の製造装置を使用して、以下のプロセスでレンチキ
ュラーシートを作製する。支持体フィルム(1)として
は、紫外線透過性を有する透明な樹脂フィルムが好まし
く、レンズ部の形成される側に紫外線硬化性樹脂の易接
着処理が施されてあることが一層好ましい。材質として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカー
ボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)などが使
用される。
ュラーシートを作製する。支持体フィルム(1)として
は、紫外線透過性を有する透明な樹脂フィルムが好まし
く、レンズ部の形成される側に紫外線硬化性樹脂の易接
着処理が施されてあることが一層好ましい。材質として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカー
ボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)などが使
用される。
【0019】紫外線硬化性樹脂の塗布装置(2)は、特
に限定されるものではないがドクターブレード,ダイコ
ートなどの塗布装置が望ましい。支持体フィルム(1)
の片面への紫外線硬化性樹脂の塗布厚は、形成するレン
チキュラーレンズの形状によって異なるが、0.1mm
〜0.2mmが適当である。なお、塗布厚は、樹脂の粘
度や支持体フィルムの送り速度などによって調整するこ
とができる。
に限定されるものではないがドクターブレード,ダイコ
ートなどの塗布装置が望ましい。支持体フィルム(1)
の片面への紫外線硬化性樹脂の塗布厚は、形成するレン
チキュラーレンズの形状によって異なるが、0.1mm
〜0.2mmが適当である。なお、塗布厚は、樹脂の粘
度や支持体フィルムの送り速度などによって調整するこ
とができる。
【0020】次に、紫外線硬化性樹脂が塗布形成された
支持体フィルムを、レンチキュラー成型用ロール対
(3,3’)間に通し、レンズ成型用ロール(3)の形
状を紫外線硬化性樹脂に転写すると同時に、紫外線照射
装置(4)からの紫外線照射により樹脂を硬化させる。
レンチキュラーレンズの逆形状が表面に形成されたレン
ズ成型用ロール(3)は、切削加工された金属型や前記
金属型から所定の方法により複製した樹脂製型を、ロー
ル表面に配設するなどして得ることができる。
支持体フィルムを、レンチキュラー成型用ロール対
(3,3’)間に通し、レンズ成型用ロール(3)の形
状を紫外線硬化性樹脂に転写すると同時に、紫外線照射
装置(4)からの紫外線照射により樹脂を硬化させる。
レンチキュラーレンズの逆形状が表面に形成されたレン
ズ成型用ロール(3)は、切削加工された金属型や前記
金属型から所定の方法により複製した樹脂製型を、ロー
ル表面に配設するなどして得ることができる。
【0021】次いで、紫外線硬化性樹脂からなるレンチ
キュラーレンズが形成された支持体フィルムをラミネー
ト用ロール対(5,5’)に供給し、前記支持体フィル
ムの反レンズ側に、ロールから供給される紫外線感光性
樹脂フィルム(6)をラミネートする。
キュラーレンズが形成された支持体フィルムをラミネー
ト用ロール対(5,5’)に供給し、前記支持体フィル
ムの反レンズ側に、ロールから供給される紫外線感光性
樹脂フィルム(6)をラミネートする。
【0022】ファインピッチなシリンドリカルレンズの
境界部に相当する位置に遮光パターンを形成する方法に
ついては、本出願人による特願平7−210723号に
おいて提案されている。上記提案は、感光性樹脂の露光
部と非露光部とでの粘着性の有無の違いを利用して、レ
ンズ部側からの露光により、背面に形成した感光性樹脂
層の粘着性を有する部分に遮光処理を施すというもので
ある。
境界部に相当する位置に遮光パターンを形成する方法に
ついては、本出願人による特願平7−210723号に
おいて提案されている。上記提案は、感光性樹脂の露光
部と非露光部とでの粘着性の有無の違いを利用して、レ
ンズ部側からの露光により、背面に形成した感光性樹脂
層の粘着性を有する部分に遮光処理を施すというもので
ある。
【0023】本発明においても、上記提案の原理を利用
して、レンチキュラーシートの平坦面に遮光パターンを
形成する。紫外線感光性樹脂フィルム(6)としては、
紫外線露光部が反応により非粘着性となり、未露光部が
粘着性である特性を示すことが好ましい。上記の紫外線
感光性樹脂フィルムとしては、例えばクロマリンフィル
ム(商品名;デュポン製)が用いられ、110℃に加熱
されたラミネート用ロール対(5,5’)を通して、支
持体フィルムの反レンズ側にラミネートする。次いで、
紫外線照射装置(9)から紫外線を照射することによっ
て、レンチキュラーレンズの集光作用に基づく集光部・
非集光部に対応する非粘着部・粘着部を紫外線感光性樹
脂フィルムに形成し、前記フィルムから表面の保護フィ
ルムを剥離した後(図示せず)、ラミネート用ロール対
(10,10’)に通すことによって、ロールから供給
される転写紙(11)から前記粘着部のみに黒色の転写
層を転移させ、遮光パターンを形成する。遮光パターン
の加圧転写には、例えばクロマリンインキフォイル(商
品名;デュポン製)などが用いられ、遮光パターン(ブ
ラックストライプ)の線幅は、紫外線の露光量やフィル
ムの送り速度によって調整することができる。なお、紫
外線感光性樹脂フィルムのラミネートに代えて、液状の
紫外線感光性樹脂を塗布形成することも、黒色の転写層
を転移させることに代えて、前記粘着部のみに黒色粉体
トナーを付着させて遮光パターンを形成することも、本
発明の要旨を逸脱するものではなく構わない。
して、レンチキュラーシートの平坦面に遮光パターンを
形成する。紫外線感光性樹脂フィルム(6)としては、
紫外線露光部が反応により非粘着性となり、未露光部が
粘着性である特性を示すことが好ましい。上記の紫外線
感光性樹脂フィルムとしては、例えばクロマリンフィル
ム(商品名;デュポン製)が用いられ、110℃に加熱
されたラミネート用ロール対(5,5’)を通して、支
持体フィルムの反レンズ側にラミネートする。次いで、
紫外線照射装置(9)から紫外線を照射することによっ
て、レンチキュラーレンズの集光作用に基づく集光部・
非集光部に対応する非粘着部・粘着部を紫外線感光性樹
脂フィルムに形成し、前記フィルムから表面の保護フィ
ルムを剥離した後(図示せず)、ラミネート用ロール対
(10,10’)に通すことによって、ロールから供給
される転写紙(11)から前記粘着部のみに黒色の転写
層を転移させ、遮光パターンを形成する。遮光パターン
の加圧転写には、例えばクロマリンインキフォイル(商
品名;デュポン製)などが用いられ、遮光パターン(ブ
ラックストライプ)の線幅は、紫外線の露光量やフィル
ムの送り速度によって調整することができる。なお、紫
外線感光性樹脂フィルムのラミネートに代えて、液状の
紫外線感光性樹脂を塗布形成することも、黒色の転写層
を転移させることに代えて、前記粘着部のみに黒色粉体
トナーを付着させて遮光パターンを形成することも、本
発明の要旨を逸脱するものではなく構わない。
【0024】次いで、遮光パターンを含む全面に、ロー
ルから供給される拡散フィルム(14)をラミネート用
ロール対(13,13’)によって積層する。拡散フィ
ルム(14)としては、例えばYS300(商品名;ソ
マール工業(株)製)などがを用いられ、レンチキュラ
ーシートにラミネートされる側に粘着加工を施すことで
常温で積層することができる。
ルから供給される拡散フィルム(14)をラミネート用
ロール対(13,13’)によって積層する。拡散フィ
ルム(14)としては、例えばYS300(商品名;ソ
マール工業(株)製)などがを用いられ、レンチキュラ
ーシートにラミネートされる側に粘着加工を施すことで
常温で積層することができる。
【0025】最後に、目的に応じて、帯電防止機能また
は反射防止機能を付与した透明樹脂フィルム(16)
を、ラミネート用ロール対(15,15’)に通してラ
ミネートする。帯電防止機能を有する透明樹脂フィルム
(16)としては、非イオン系,アニオン系,カチオン
系の界面活性剤をフィルムに練り込む方法や、上記界面
活性剤を結合剤と混合しフィルム表面に塗布する方法、
導電性付与物質(例えば、酸化錫をドープした酸化イン
ジウム)をフィルム表面に真空蒸着し導電膜を形成する
方法、などによって得ることができる。反射防止機能を
有する透明樹脂フィルム(16)としては、SiO2 ,
Al2 O3 ,CaCO3 などの無機質粉末を結合剤と混
合し塗料としたものをフィルム表面に塗布し、表面を粗
面化したノングレアフィルムを積層することによって得
ることができる。以上説明したようにして、図1の断面
説明図に示す構成のレンチキュラーシートが作製され
る。
は反射防止機能を付与した透明樹脂フィルム(16)
を、ラミネート用ロール対(15,15’)に通してラ
ミネートする。帯電防止機能を有する透明樹脂フィルム
(16)としては、非イオン系,アニオン系,カチオン
系の界面活性剤をフィルムに練り込む方法や、上記界面
活性剤を結合剤と混合しフィルム表面に塗布する方法、
導電性付与物質(例えば、酸化錫をドープした酸化イン
ジウム)をフィルム表面に真空蒸着し導電膜を形成する
方法、などによって得ることができる。反射防止機能を
有する透明樹脂フィルム(16)としては、SiO2 ,
Al2 O3 ,CaCO3 などの無機質粉末を結合剤と混
合し塗料としたものをフィルム表面に塗布し、表面を粗
面化したノングレアフィルムを積層することによって得
ることができる。以上説明したようにして、図1の断面
説明図に示す構成のレンチキュラーシートが作製され
る。
【0026】
【発明の効果】高精細・高画質の液晶プロジェクション
テレビの観察に好適な、ファインピッチなレンズ部を有
すると共に、そのレンズ部に対応するさらにファインピ
ッチな遮光パターンの形成された精密な構成のレンチキ
ュラーシートが提供され、液晶プロジェクションテレビ
向けの透過型スクリーンに要求されている0.3mm以
下のファインピッチのレンチキュラーシートが容易に作
製できる。
テレビの観察に好適な、ファインピッチなレンズ部を有
すると共に、そのレンズ部に対応するさらにファインピ
ッチな遮光パターンの形成された精密な構成のレンチキ
ュラーシートが提供され、液晶プロジェクションテレビ
向けの透過型スクリーンに要求されている0.3mm以
下のファインピッチのレンチキュラーシートが容易に作
製できる。
【0027】
【図1】本発明のレンチキュラーシートを示す断面説明
図。
図。
【図2】レンチキュラーシートの連続製造装置を示す説
明図。
明図。
【図3】従来のレンチキュラーシートを示す断面説明
図。
図。
21…レンズ部 22…透明支持体 23…遮光パターン 24…拡散層 25…透明樹脂フィルム 30…レンチキュラーシート
Claims (3)
- 【請求項1】フレネルレンズシートと組み合わせて透過
型スクリーンを構成するレンチキュラーシートにおい
て、 透明支持体の片面に、凸シリンドリカルレンズが並設さ
れてなるレンズ部が、放射線硬化性樹脂の硬化物により
形成されており、 前記支持体の他面には、各シリンドリカルレンズの境界
部に相当する位置に、ストライプ状の遮光パターンが形
成され、前記パターン上に拡散層が形成された構成であ
る透過型スクリーン用レンチキュラーシート。 - 【請求項2】拡散層上に、帯電防止機能を有するフィル
ムが積層された構成である請求項1記載の透過型スクリ
ーン用レンチキュラーシート。 - 【請求項3】拡散層上に、反射防止機能を有するフィル
ムが積層された構成である請求項1記載の透過型スクリ
ーン用レンチキュラーシート。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27748495A JP3308140B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 透過型スクリーン用レンチキュラーシート |
DE69636422T DE69636422T2 (de) | 1995-10-25 | 1996-10-24 | Lentikuläre blattförmige Linse, Durchlicht-Projektionsschirm oder Fernseher mit einer derartigen Linse und Herstellungsverfahren einer solchen Linse |
DE69629779T DE69629779T2 (de) | 1995-10-25 | 1996-10-24 | Lentikularfolie, Rückprojektionsbildwand oder -fernseher mit einer derartigen Folie |
EP03014312A EP1359463B1 (en) | 1995-10-25 | 1996-10-24 | Lenticular sheet, rear-projection screen or television using the same, and fabrication method for said lenticular sheet |
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