JPH1184099A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JPH1184099A
JPH1184099A JP24543897A JP24543897A JPH1184099A JP H1184099 A JPH1184099 A JP H1184099A JP 24543897 A JP24543897 A JP 24543897A JP 24543897 A JP24543897 A JP 24543897A JP H1184099 A JPH1184099 A JP H1184099A
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JP
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power supply
filaments
electron beam
filament
current
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JP24543897A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Sekine
泰信 関根
Yosuke Suzuki
陽介 鈴木
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Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でフィラメントが切れたことを瞬
時に且つ確実に検知することができる電子線照射装置を
提供する。 【解決手段】 フィラメント15a1 ,・・・ ,15a20
は、同数のフィラメントを含む二つのグループG1 ,G
2 に分割される。グループG1 のフィラメント15
1 ,・・・ ,15a10の一端は、第一給電線A1 により
共通に接続され、グループG2 のフィラメント15
11,・・・ ,15a20の一端は、第一給電線A2 により
共通に接続される。第一給電線A1 と第一給電線A2
は、互いに逆方向に電流が流れるように配置されて変流
器80のコイルに通される。フィラメント15a1 ,・・
・ ,15a20の他端は、第二給電線Bにより共通に接続
される。第一給電線A1 ,A2 と第二給電線Bとは加熱
用交流電源50に接続される。変流器80の出力電圧E
を検出することにより、フィラメント切れを検知でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被照射物に電子線
を照射する電子線照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の電子線照射装置の概略構成
図、図8はその電子線照射装置の電子線発生部の概略回
路図である。この電子線照射装置は、図7に示すよう
に、電子線発生部110と、照射室120と、照射窓部
130とを備えるものである。電子線発生部110は、
電子線を発生するターミナル111と、ターミナル11
1で発生した電子線を真空空間(加速空間)で加速する
加速管(真空チャンバー)112とを有する。また、タ
ーミナル111は、熱電子を放出する熱電子源111a
と、熱電子源111aで発生した熱電子をコントロール
するグリッド111bとを有する。ここで、熱電子源1
11aとしては、例えば20〜30本の短い線状フィラ
メントを被照射物の搬送方向に対して所定の角度だけ傾
け、且つ所定の間隔で平行に配列したものを用いる。
【0003】また、電子線発生部110には、図8に示
すように、熱電子源111aを加熱して熱電子を発生さ
せるための加熱用交流電源116aと、熱電子源111
aとグリッド111bとの間に電圧を印加する制御用直
流電源116bと、グリッド111bと照射窓部130
に設けられた窓箔131との間に電圧(加速電圧)を印
加する加速用直流電源116cとが設けられている。
尚、多数のフィラメントは並列に接続され、各フィラメ
ントには加熱用交流電源116aにより所定の電圧が印
加される。
【0004】照射室120は、被照射物2に電子線を照
射する照射空間121を含むものである。被照射物2
は、照射室120内を図7において左側から右側に搬送
される。照射窓部130は、金属箔からなる窓箔131
を有する。窓箔131は、電子線発生部110内の真空
雰囲気と照射室120内の照射雰囲気とを仕切ると共
に、窓箔131を介して照射室120内に電子線を取り
出すものである。
【0005】多数のフィラメントに交流電流を通じて加
熱すると、フィラメントは熱電子を放出し、この熱電子
はグリッド電圧によりフィラメントから引き離される。
その熱電子のうちグリッド111bを通過したものだけ
が電子線として有効に取り出される。この電子線は、加
速電圧により加速管112内の加速空間で加速され、窓
箔131を突き抜ける。そして、被照射物2が窓箔13
1下方の照射空間121を通過する際に、その被照射物
2に電子線が照射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子線照射
装置の運転中に、フィラメントが寿命や何等かの原因で
切れて、断線事故が発生すると、その切れたフィラメン
トの直下のビーム電流(電子線の流れ)は減少し、その
減少した部分に対応する被照射物の線量が不足すること
になる。また、フィラメントが切れたことを知らない
で、生産を続けると、不良品を大量に生み出すことにな
るので、大きな損害の原因となる。このため、フィラメ
ントが切れたことを瞬時に検知し、運転停止等の措置を
直ちに採ることにより、損害を最小限に抑える必要があ
る。
【0007】従来は、かかるフィラメント切れを検知す
る方法して、次のような方法が用いられている。この方
法では、フィラメントの電圧(FIL.VOLT)と、フィラメ
ントに流れる全電流(FIL.CURR)とを常時モニターし
て、これらFIL.VOLTとFIL.CURRとから FDC LAST READと
称される値を算出し、これを所定の基準値(FDC SET VA
LUE )と比較する。そして、FDC LAST READ がFDC SET
VALUE 以上になったときに、フィラメント切れのトラブ
ルが発生したと判断する。ここで、FDC LAST READ は、 FDC LAST READ =FIL.VOLT a/FIL.CURR b で定義される。ここで、a、bは定数であり、例えば、
FIL.VOLTが6.76V、FIL.CURRが5.44Aである場
合には、FDC LAST READ は0.5046となる。また、
FDC SET VALUE は、フィラメントが切れていない正常時
のFDC LAST READとフィラメントが1本切れた場合のFDC
LAST READ との平均値として算出される。例えば、フ
ィラメントが合計22本使われている場合、フィラメン
トが1本切れたときのFDC LAST READ は、6.76 a
(5.44×21本/22本)b =0.5348であ
る。したがって、FDC SET VALUE は、(0.5046+
0.5348)/2=0.5197となる。尚、FDC LA
ST READ は例えば4秒毎に更新され、これに伴いFDC SE
T VALUE も再設定される。
【0008】しかしながら、この方法では、運転時間の
経過に伴ってフィラメントの径が細くなり、抵抗値が上
昇して電流値が減少した場合や、加熱用交流電源116
aの電圧値を変更したり、フィラメントを新しいものに
交換した場合には、FDC LASTREAD やFDC SET VALUE
を、フィラメント電圧や電流に基づいて再設定しなけれ
ばならない。また、加熱用交流電源116aをオンした
瞬間は、フィラメントには小さな電流しか流れないの
で、加熱用交流電源116aやフィラメントが安定化し
た後でないと、この方法を適用することができない。さ
らに、電源電圧が急激に変動したりすると、放電が起き
てしまい、その影響でフィラメント電圧が変化すること
がある。このため、かかる場合には、誤動作することが
ある。以上説明したように、この方法は信頼性が低いと
いう問題があった。
【0009】また、フィラメント切れを検出する他の方
法としては、被照射物の幅方向に沿って多数の線量フィ
ルムを貼り付け、その被照射物を照射室120内に通過
させた後、線量フィルムに照射された線量を測定して、
フィラメントの断線の有無を確認する方法がある。しか
し、この方法では、線量フィルムに照射された線量を測
定するのに、線量フィルムに光を当てて、透過率を測定
する必要があり、大きな労力を要するという問題があ
る。
【0010】尚、各フィラメントに電流センサを取り付
けて、電流値の変化を検出すれば、原理的には、フィラ
メント切れを確実に検知することができるが、フィラメ
ントは多数であり、これらが加熱されて高温になり、し
かも高真空チャンバー内に収納されている構造であるこ
とを考えると、この方法は実用上不可能である。本発明
は上記事情に基づいてなされたものであり、簡単な構成
でフィラメントが切れたことを瞬時に且つ確実に検知す
ることができる電子線照射装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、並列に配列された複数のフィラメントが
放出する熱電子を加速空間で加速して電子線として取り
出し、前記電子線を被照射物に照射する電子線照射装置
において、前記複数のフィラメントを同数ずつのフィラ
メントを含む偶数個のグループに分割し、前記各グルー
プに含まれるフィラメントの一端を共通に接続した偶数
個の第一給電手段と、前記複数のフィラメントの他端を
共通に接続した第二給電手段と、前記偶数個の第一給電
手段と前記第二給電手段との間に交流電流を通じて前記
複数のフィラメントを加熱する加熱用交流電源と、前記
偶数個の第一給電手段を二つずつの組とし、前記各組毎
に互いに逆方向に電流が流れるように配置した前記二つ
の第一給電手段を巻線内に貫通させ、前記巻線内を貫通
する前記二つの第一給電手段を流れる電流値の差を検出
する少なくとも一つの変流器と、を具備することを特徴
とするものである。
【0012】また、上記の目的を達成するための本発明
は、並列に配列された複数のフィラメントが放出する熱
電子を加速空間で加速して電子線として取り出し、前記
電子線を被照射物に照射する電子線照射装置において、
前記複数のフィラメントを同数ずつのフィラメントを含
む奇数個のグループに分割し、前記各グループに含まれ
るフィラメントの一端を共通に接続した奇数個の第一給
電手段と、前記複数のフィラメントの他端を共通に接続
した第二給電手段と、前記奇数個の第一給電手段と前記
第二給電手段との間に交流電流を通じて前記複数のフィ
ラメントを加熱する加熱用交流電源と、前記奇数個の第
一給電手段のうち一つを二回使って前記奇数個の第一給
電手段を二つずつの組とし、前記各組毎に互いに逆方向
に電流が流れるように配置した前記二つの第一給電手段
を巻線内に貫通させ、前記巻線内を貫通する前記二つの
第一給電手段を流れる電流値の差を検出する少なくとも
二つの変流器と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0013】フィラメントが切れていない正常時には、
各組において、二つの第一給電手段には、互いに逆方向
に同じ大きさの電流が流れている。このため、二つの第
一給電手段に流れる電流値の差はゼロであり、各第一給
電手段に流れる電流によって発生するそれぞれの磁界は
相殺されるので、変流器には出力電圧が発生しない。一
方、例えばフィラメントが1本切れると、そのフィラメ
ントには電流が流れなくなるので、そのフィラメントが
属するグループに流れる電流が減少する。このため、切
れたフィラメントが属するグループに対応する組におい
ては、二つの第一給電手段に流れる電流のバランスが崩
れて、変流器には二つの第一給電手段に流れる電流値の
差が貫通していることになるので、その電流値の差に対
応した電圧が変流器に発生する。この出力電圧を検出す
ることにより、フィラメント切れを瞬時に検知すること
ができる。
【0014】また、各組における二つの第一給電手段に
流れる電流値の差は、加熱用交流電源の変動や、フィラ
メントの経時変化等によって影響を受けないので、変流
器はこれらの変動等によって誤動作せず、フィラメント
切れを確実に検知することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
である電子線照射装置の概略構成図、図2はその電子線
照射装置のガン構造体の概略斜視図である。電子線照射
装置は、図1に示すように、電子線発生部10と、照射
室30と、照射窓部40と、加熱用交流電源50と、制
御用直流電源60と、加速用直流電源70と、変流器
(current transformer )80とを備えるものである。
ここで、加熱用交流電源50と変流器80と電子線発生
部10内のフィラメントとは、フィラメント切れを検知
する検知回路を構成する。この点については後に詳述す
る。
【0016】電子線発生部10は、電子線を発生するタ
ーミナル11と、ターミナル11で発生した電子線を真
空空間(加速空間)で加速する加速管(真空チャンバ
ー)21とを有するものである。加速管21の外壁は接
地されている。また、電子線発生部10の内部は、電子
が気体分子と衝突してエネルギーを失うことを防ぐた
め、及び熱電子源15の酸化を防止するため、図示しな
い真空ポンプ等により10 -4〜10-5Paの真空に保た
れている。ターミナル11は、熱電子を放出する熱電子
源15と、熱電子源15を支持するガン構造体16と、
熱電子源15で発生した熱電子をコントロールするグリ
ッド17とを有する。
【0017】熱電子源15としては、図2に示すよう
に、多数の短い線状フィラメント15a1 ,15a2
・・・ ,15an を被照射物2の搬送方向に対して所定の
角度だけ傾け、且つ所定の間隔で平行に配列したものを
用いる。そして、かかる熱電子源15aは、フィラメン
ト15a1 ,15a2 ,・・・ ,15an の配列方向が被
照射物2の搬送方向に直交する方向になるようにして、
ガン構造体16に取り付けられる。このような構造の熱
電子源15を用いることにより、被照射物2の幅方向に
対して、均一な電子線を発生させることができる。尚、
フィラメントの本数は、被照射物2の幅に応じて定めら
れる。通常は、20〜30本程度のフィラメントが用い
られる。
【0018】ガン構造体16は、図2に示すように、フ
ィラメント15a1 ,15a2 ,・・・ ,15an を支持
するフィラメント支持体16aと、フィラメント電力供
給体16bと、絶縁体16cとを有する。フィラメント
支持体16aは、フィラメント電力供給体16bと電気
的に接続して固定される。フィラメント電力供給体16
bから送られた電力は、フィラメント支持体16aを介
してフィラメント15a1 ,15a2 ,・・・ ,15an
に供給される。絶縁体16cは、フィラメント15
1 ,15a2 ,・・・ ,15an とグリッド17とが一
定間隔をもって配置されるように、グリッド17をフィ
ラメント電力供給体16bに固定するためのものであ
る。
【0019】照射室30は、電子線を被照射物2に照射
する照射空間31を含むものである。被照射物2は、図
示しない搬送手段により、照射室30内を図1において
左側から右側(矢印方向)に搬送される。尚、電子線発
生部10及び照射室30の周囲は電子線照射時に二次的
に発生するX線が外部に漏出しないように、鉛遮蔽が施
されている。
【0020】照射窓部40は、金属箔からなる窓箔41
と、窓箔41を冷却すると共に窓箔41を支持する窓枠
構造体42とを有するものである。窓箔41は、電子線
発生部10内の真空雰囲気と照射室30内の照射雰囲気
とを仕切るものであり、また、窓箔41を介して照射室
30内に電子線を取り出すものである。窓箔41に使用
する金属としては、電子線発生部10内の真空雰囲気を
十分維持できる機械的強度があって、電子線が透過しや
すいように比重が小さくて肉厚が薄く、しかも耐熱性に
優れたものが望ましい。通常は、機械的な取扱いやすさ
から厚さ約10μm程度のチタン(Ti)箔が使用され
ている。
【0021】加熱用交流電源50は、フィラメント15
1 ,15a2 ,・・・ ,15an を加熱して熱電子を発
生させるためのものである。制御用直流電源60は、フ
ィラメント15a1 ,15a2 ,・・・ ,15an とグリ
ッド17との間に印加する直流電圧(制御電圧)を発生
するためのものである。加速用直流電源60は、グリッ
ド17と窓箔41との間に印加する直流高電圧(加速電
圧)を発生するためのものである。通常、最大加速電圧
は、装置の用途に応じて、約100〜300kVの範囲
となるように設計されている。
【0022】加熱用交流電源50によりフィラメント1
5a1 ,15a2 ,・・・ ,15anに交流電流を通じて
加熱すると、フィラメント15a1 ,15a2 ,・・・ ,
15an は熱電子を放出し、この熱電子は、制御電圧に
より四方八方に引き寄せられる。このうち、グリッド1
7を通過したものだけが電子線として有効に取り出され
る。そして、このグリッド17から取り出された電子線
は、加速電圧により加速管21内の加速空間で加速され
た後、窓箔41を突き抜け、照射室30の照射空間31
を搬送される被照射物2に照射される。
【0023】尚、通常は、加熱用交流電源50と加速用
直流電源70とを所定の値に設定し、制御用直流電源6
0を可変にすることにより、ビーム電流の調整を行って
いる。一般に、電子線照射装置では、被照射物が吸収す
る線量はビーム電流に比例する。このため、ビーム電流
を変えることにより、電子線の吸収線量を調整すること
ができる。
【0024】次に、本実施形態の電子線照射装置におい
て、フィラメント切れを検知するための検知回路につい
て説明する。図3はその検知回路の概略回路図である。
ここでは、フィラメントの総数が偶数本、例えば20本
である場合について説明する。また、各フィラメントの
長さ、形状、材質等はすべて同一であるとする。検知回
路は、図3に示すように、フィラメント15a1 ,15
2 ,・・・ ,15a20と、加熱用交流電源50と、変流
器80とを含んで構成される。20本のフィラメント1
5a1 ,15a2 ,・・・ ,15a20は、同数ずつのフィ
ラメントを含むグループG1 とグループG2 とに分割さ
れている。例えば、図3に示すように、フィラメントを
その配列方向の真ん中で二つに分割し、10本のフィラ
メント15a1 ,・・・ ,15a10をグループG1 、10
本のフィラメント15a11,・・・ ,15a20をグループ
2 とする。
【0025】尚、フィラメントを分割する他のやり方と
しては、例えば、フィラメント配列方向の中央部に位置
するフィラメント15a6 ,・・・ ,15a15と、その両
端部に位置するフィラメント15a1 ,・・・ ,15
5 ,15a16,・・・ ,15a20との二つのグループに
分割するやり方、一本おきにフィラメント15a1 ,1
5a2 ,・・・ ,15a20を二つのグループに分けるやり
方などがある。
【0026】グループG1 の各フィラメント15a1
・・・ ,15a10の一端は、第一給電線A1 により共通に
接続され、一方、グループG2 の各フィラメント15a
11,・・・ ,15a20の一端は、第一給電線A2 により共
通に接続されている。そして、第一給電線A1 ,A2
変流器80のコイル内に貫通させる。このとき、第一給
電線A1 と第一給電線A2 とを、互いに逆方向に電流が
流れるように平行に配置して変流器80のコイルに通
す。そして、変流器80を通過した第一給電線A 1 ,A
2 は、加熱用交流電源50の一端に接続される。また、
両グループG1 ,G2 の各フィラメント15a1 ,15
2 ,・・・ ,15a20の他端は、第二給電線Bにより共
通に接続されている。この第二給電線Bは加熱用交流電
源50の他端に接続される。
【0027】いま、例えば、加熱用交流電源50の電圧
を7.5Vに設定し、フィラメント1本当たりに流れる
フィラメント電流が5.4Aであるとする。このとき、
第一給電線A1 に流れる電流と第一給電線A2 に流れる
電流はともに54Aである。変流器80のコイルには、
第一給電線A1 ,A2 が貫通しているが、第一給電線A
1 に流れる電流と第一給電線A2 に流れる電流とは互い
に逆方向に流れている。このため、第一給電線A1 に流
れる電流と第一給電線A2 に流れる電流との差(貫通電
流)はゼロであり、各第一給電線A1 ,A2 に流れる電
流によって発生するそれぞれの磁界は相殺されるので、
変流器80の出力電圧Eは0Vである。
【0028】一方、フィラメントが切れると、そのフィ
ラメントには電流が流れなくなるので、そのフィラメン
トが属するグループに流れる電流が減少する。例えば、
グループG1 のフィラメント15a1 が切れたとする
と、第一給電線A1 に流れる電流は、54−5.4=4
8.6Aとなる。このとき、変流器80には、第一給電
線A1 を流れる48.6Aの電流と、第一給電線A2
流れる54Aの電流とが互いに逆方向に貫通する。この
ため、変流器80にはそれらの電流値の差(貫通電流)
5.4Aが貫通していることになり、その差に対応した
電圧が発生する。この出力電圧Eを検出することによ
り、フィラメント切れを瞬時に検知することができる。
フィラメントが2本以上切れた場合には、変流器80の
出力電圧Eがさらに大きな値となる。一般に、変流器8
0の出力電圧Eは、 E=(1/n)×I×R によって与えられる。ここで、nは変流器80の二次巻
数、Iは貫通電流、Rは変流器80の負荷抵抗81の抵
抗値である。変流器80の出力電圧Eと貫通電流Iとの
関係の一例を図4に示す。図4は両対数グラフであり、
縦軸に変流器80の出力電圧Eを、横軸に貫通電圧Iを
取っている。図4の例では、フィラメント1本当たり
5.4Aの電流が流れている場合に、フィラメントが1
本切れると、500mVの出力電圧Eが発生する。
【0029】図5はフィラメントが切れたときに変流器
80で検知される出力電圧Eの一例を示す図である。図
5において、縦軸は変流器80の出力電圧Eを、横軸は
時間を表す。この例では、最初は出力電圧Eが0Vであ
り、フィラメント切れのトラブルは発生していなかっ
た。その後、交流の出力電圧Eが発生した。交流の出力
電圧Eが発生した時間から、約53ms経過時にフィラ
メントが切れたことが分かる。また、フィラメントが1
本切れたときに500mVの出力電圧Eが発生するもの
とすると、図5では交流の出力電圧Eのピーク値が約7
00mVで、実効値が約500mVであることから、各
グループG1 ,G2 において断線したフィラメントの数
の差が1本であることが分かる。
【0030】ところで、加熱用交流電源50をオンにし
た瞬間は、フィラメントに印加される電圧値が小さく、
フィラメントに流れる電流も少ないが、第一給電線A1
と第一給電線A2 には同じ電流が流れる。そして、加熱
用交流電源50の出力が徐々に安定してきて、フィラメ
ントを流れる電流が増えてきても、変流器80の出力電
圧Eは0Vのままである。一方、加熱用交流電源50の
出力が安定していない段階で、フィラメントが切れると
その分だけ、第一給電線A1 に流れる電流と第一給電線
2 に流れる電流とのバランスが崩れるので、変流器8
0の出力電圧Eが発生する。また、当初からフィラメン
トが切れていれば、すぐに変流器80の出力電圧Eが発
生する。したがって、かかる検知回路では、加熱用交流
電源50の出力が安定した後の段階だけでなく、加熱用
交流電源50をオンにした瞬間からそれが安定化する前
の段階でも、フィラメント切れを瞬時に検知することが
できる。
【0031】また、加熱用交流電源50の出力電圧が変
動し、瞬間的に急激に下がった場合には、第一給電線A
1 と第一給電線A2 とに流れる電流は急に減少するが、
両電流とも同じだけ減少する。このため、検知回路は、
電源変動、瞬断等が起こっても、その影響を受けること
がない。さらに、フィラメントの経時変化によりフィラ
メントの径が細くなり、フィラメントを流れる電流値が
減少しても、検知回路はその影響を受けない。
【0032】尚、グループG1 のフィラメントとグルー
プG2 のフィラメントとが、同じ瞬間に、且つ同じ数だ
け断線してしまった場合には、この検知回路では、フィ
ラメント切れのトラブルを検知することはできない。し
かしながら、各グループG1,G2 において同時に同じ
数のフィラメントが切れるということは非常に稀である
と考えられるので、このことは実用上あまり問題とはな
らない。
【0033】本実施形態の電子線照射装置では、複数の
フィラメントを同数ずつのフィラメントを含む二つのグ
ループに分割し、各グループに含まれるフィラメントの
一端をそれぞれ第一給電線で共通に接続し、二つの第一
給電線を互いに逆方向に電流が流れるように配置して変
流器のコイル内に貫通させたことにより、フィラメント
が切れたときには、二つの第一給電線を流れる電流値の
差が生じるので、変流器には出力電圧が発生し、したが
って、かかる出力電圧を検出することによってフィラメ
ント切れを瞬時に検知することができる。しかも、二つ
の第一給電線を流れる電流値の差は、フィラメントの経
時変化、電源変動、瞬断等によって影響を受けることが
ないので、フィラメント切れを確実に検知することがで
きる。また、かかる検知回路は、構成が簡単で、安価で
あるという特徴もある。
【0034】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。上記の実施形態では、複数のフィラメント
を二つのグループに分割した場合について説明したが、
複数のフィラメントを三つ以上のグループに分割しても
よい。この場合、検知回路は次のように構成する。ま
ず、複数のフィラメントを同数ずつのフィラメントを含
む少なくとも三つのグループに分割し、各グループ毎に
そのグループに含まれるフィラメントの一端を第一給電
線で共通に接続する。そして、グループの数が偶数個の
場合には、偶数個の第一給電線を二つずつの組とし、各
組毎に互いに逆方向に電流が流れるように配置した二つ
の第一給電線を各変流器のコイルに貫通させる。一方、
グループの数が奇数個の場合には、奇数個の第一給電線
のうち一つを二回使って奇数個の第一給電線を二つずつ
の組とし、各組毎に互いに逆方向に電流が流れるように
配置した二つの第一給電線を各変流器のコイルに貫通さ
せる。また、複数のフィラメントの他端を第二給電線で
共通に接続する。
【0035】いま、複数のフィラメントを三つのグルー
プに分割する場合について具体的に説明する。図6は複
数のフィラントを三つのグループに分割する場合の検知
回路の例を示す図である。ここでは、フィラメントFの
総数が21本であり、フィラメントFを7本ずつの三つ
のグループG1 ,G2 ,G3 に分割する。各グループG
1 ,G2 ,G3 のフィラメントFの一端を、それぞれ第
一給電線A1 ,A2 ,A3 により共通に接続する。そし
て、二つの第一給電線A1 ,A2 を第一の変流器80a
のコイル内に貫通させると共に、二つの第一給電線
2 ,A3 を第二の変流器80bのコイル内に貫通させ
る。このとき、第一給電線A1 と第一給電線A2 とを、
互いに逆方向に電流が流れるように平行に配置して第一
の変流器80aのコイルを通し、また、第一給電線A2
と第一給電線A3 とを、互いに逆方向に電流が流れるよ
うに平行に配置して第二の変流器80bのコイルを通
す。そして、変流器80a,80bを通過した第一給電
線A1 ,A2 ,A3 を、加熱用交流電源50の一端に接
続する。また、すべてのフィラメントFの他端を、第二
給電線Bにより共通に接続する。この第二給電線Bは加
熱用交流電源50の他端に接続される。
【0036】図6に示す検知回路でも、フィラメントが
切れていない正常時には、二つの変流器80aの出力電
圧Ea 及び変流器80bの出力電圧Eb はともに0Vで
ある。一方、グループG1 (G3 )のフィラメントが切
れると、変流器80a(80b)の出力電圧E
a (Eb )が発生する。このとき、変流器80b(80
a)の出力電圧Eb (Ea )は0Vである。また、グル
ープG2 のフィラメントが切れると、変流器80aと変
流器80bの両方の出力電圧Ea ,Eb が発生する。か
かる検知回路を用いた場合も、上記の実施形態における
電子線照射装置と同様の効果を有する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のフィラメントを同数ずつのフィラメントを含む偶数
個のグループに分割し、各グループに含まれるフィラメ
ントの一端を共通に接続した偶数個の第一給電手段(給
電線)と、複数のフィラメントの他端を共通に接続した
第二給電手段(給電線)と、偶数個の第一給電手段と第
二給電手段との間に交流電流を通じて複数のフィラメン
トを加熱する加熱用交流電源と、偶数個の第一給電手段
を二つずつの組とし、各組毎に互いに逆方向に電流が流
れるように配置した二つの第一給電手段を巻線内に貫通
させ、巻線内を貫通する二つの第一給電手段を流れる電
流値の差を検出する少なくとも一つの変流器とを備える
ことにより、フィラメントが切れたときには、そのフィ
ラメントが属するグループに対応する組において、二つ
の第一給電手段を流れる電流値の差が生じ、変流器に出
力電圧が発生するので、かかる出力電圧を検出すること
によってフィラメント切れを瞬時に検知することがで
き、しかも、二つの第一給電手段を流れる電流値の差
は、フィラメントの経時変化、電源変動、瞬断等によっ
て影響を受けることがないので、フィラメント切れを確
実に検知することができる電子線照射装置を提供するこ
とができる。
【0038】また、以上説明したように本発明によれ
ば、複数のフィラメントを同数ずつのフィラメントを含
む奇数個のグループに分割し、各グループに含まれるフ
ィラメントの一端を共通に接続した奇数個の第一給電手
段(給電線)と、複数のフィラメントの他端を共通に接
続した第二給電手段(給電線)と、奇数個の第一給電手
段と第二給電手段との間に交流電流を通じて複数のフィ
ラメントを加熱する加熱用交流電源と、奇数個の第一給
電手段のうち一つを二回使って奇数個の第一給電手段を
二つずつの組とし、各組毎に互いに逆方向に電流が流れ
るように配置した二つの第一給電手段を巻線内に貫通さ
せ、巻線内を貫通する二つの第一給電手段を流れる電流
値の差を検出する少なくとも二つの変流器とを備えるこ
とにより、フィラメントが切れたときには、そのフィラ
メントが属するグループに対応する組において、二つの
第一給電手段を流れる電流値の差が生じ、変流器に出力
電圧が発生するので、かかる出力電圧を検出することに
よってフィラメント切れを瞬時に検知することができ、
しかも、二つの第一給電手段を流れる電流値の差は、フ
ィラメントの経時変化、電源変動、瞬断等によって影響
を受けることがないので、フィラメント切れを確実に検
知することができる電子線照射装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子線照射装置の概
略構成図である。
【図2】その電子線照射装置のガン構造体の概略斜視図
である。
【図3】その電子線照射装置の検知回路の概略回路図で
ある。
【図4】変流器の出力電圧Eと貫通電流Iとの関係を示
す図である。
【図5】フィラメントが切れたときに変流器で検知され
る出力電圧Eの一例を示す図である。
【図6】本実施形態の電子線照射装置の検知回路の変形
例を示す図である。
【図7】従来の電子線照射装置の概略構成図である。
【図8】その電子線照射装置の電子線発生部の概略回路
図である。
【符号の説明】
2 被照射物 10 電子線発生部 11 ターミナル 15 熱電子源 15a1 ,15a2 ,・・・ ,15an フィラメント 16 ガン構造体 16a フィラメント支持体 16b フィラメント電力供給体 16c 絶縁体 17 グリッド 21 加速管 30 照射室 31 照射空間 40 照射窓部 41 窓箔 42 窓枠構造体 50 加熱用交流電源 60 制御用直流電源 70 加速用直流電源 80 変流器 81 負荷抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に配列された複数のフィラメントが
    放出する熱電子を加速空間で加速して電子線として取り
    出し、前記電子線を被照射物に照射する電子線照射装置
    において、 前記複数のフィラメントを同数ずつのフィラメントを含
    む偶数個のグループに分割し、前記各グループに含まれ
    るフィラメントの一端を共通に接続した偶数個の第一給
    電手段と、 前記複数のフィラメントの他端を共通に接続した第二給
    電手段と、 前記偶数個の第一給電手段と前記第二給電手段との間に
    交流電流を通じて前記複数のフィラメントを加熱する加
    熱用交流電源と、 前記偶数個の第一給電手段を二つずつの組とし、前記各
    組毎に互いに逆方向に電流が流れるように配置した前記
    二つの第一給電手段を巻線内に貫通させ、前記巻線内を
    貫通する前記二つの第一給電手段を流れる電流値の差を
    検出する少なくとも一つの変流器と、 を具備することを特徴とする電子線照射装置。
  2. 【請求項2】 前記二つのグループは、前記複数のフィ
    ラメントをその配列方向の中央で分割したものであるこ
    と、又は前記配列方向の中央部に位置するフィラメント
    とその両端部に位置するフィラメントとに分割したもの
    であることを特徴とする請求項1記載の電子線照射装
    置。
  3. 【請求項3】 並列に配列された複数のフィラメントが
    放出する熱電子を加速空間で加速して電子線として取り
    出し、前記電子線を被照射物に照射する電子線照射装置
    において、 前記複数のフィラメントを同数ずつのフィラメントを含
    む奇数個のグループに分割し、前記各グループに含まれ
    るフィラメントの一端を共通に接続した奇数個の第一給
    電手段と、 前記複数のフィラメントの他端を共通に接続した第二給
    電手段と、 前記奇数個の第一給電手段と前記第二給電手段との間に
    交流電流を通じて前記複数のフィラメントを加熱する加
    熱用交流電源と、 前記奇数個の第一給電手段のうち一つを二回使って前記
    奇数個の第一給電手段を二つずつの組とし、前記各組毎
    に互いに逆方向に電流が流れるように配置した前記二つ
    の第一給電手段を巻線内に貫通させ、前記巻線内を貫通
    する前記二つの第一給電手段を流れる電流値の差を検出
    する少なくとも二つの変流器と、 を具備することを特徴とする電子線照射装置。
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