JPH1184030A - ダイバーズ用情報表示装置 - Google Patents

ダイバーズ用情報表示装置

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JPH1184030A
JPH1184030A JP9238636A JP23863697A JPH1184030A JP H1184030 A JPH1184030 A JP H1184030A JP 9238636 A JP9238636 A JP 9238636A JP 23863697 A JP23863697 A JP 23863697A JP H1184030 A JPH1184030 A JP H1184030A
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diver
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善宏 多々良
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哲也 三宅
Hitoshi Toyoshima
仁 豊嶋
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    • B63C11/02Divers' equipment
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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    • B63C11/02Divers' equipment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイバーが視認しやすい形態で各種情報を表
示可能なダイバーズ用情報表示装置を提供すること。 【解決手段】 ダイバーズ用情報表示装置において、液
晶表示パネル11の表示面は、表示領域11Aと、その
外周側に位置する環状表示領域11Bとに分けられ、こ
の環状表示領域11Bでは、ダイビングを開始した時刻
に指針式時計であれば分針が指す位置から現在時刻に相
当する位置まで複数のイルカが表示され、その数で潜水
時間をダイバー知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイバーズウォッ
チあるいはダイブコンピュータと称せられるダイバーズ
用情報表示装置に関するものである。さらに詳しくは、
このような情報表示装置における情報表示技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ダイバーズウォッチあるいはダイブコン
ピュータと称せられるダイバーズ用情報表示装置では、
ダイバーが安全にダイビングを行えるようにダイビング
中のダイバーの水深位置や潜水時間を表示するようにな
っている。潜水時間を表示する方法として広く採用され
ているのは、指針式時計に回転ベゼルを設ける方法であ
る。この方法では回転ベゼルの表面に時間目盛りを付し
ておき、潜水を開始するときに回転ベゼルを廻してその
0時間に相当する目盛りを分針位置に合わせておく。そ
して、時間が経過して分針が回転したとき、分針と回転
ベゼル上の目盛りとを対比すれば経過時間(潜水時間)
がわかる。
【0003】また、ダイバーズ表示装置のうち、液晶表
示パネルを搭載したものでは、潜水時間の経過をデジタ
ル表示し、潜水時間をダイバーに詳細に知らせるように
なっている。さらに、潜水履歴をメモリに記録してお
き、後日、それを液晶表示パネル上にデジタル表示すれ
ば、最後に潜水してから何日が経過したかなどをダイバ
ーに詳しく知らせることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のダイバ
ーズ用情報表示装置のように、回転ベゼルを用いた表示
方法や各種情報をデジタル表示する方法は、以下に説明
する理由から使い勝手が悪いという問題点がある。
【0005】まず、回転ベゼルを用いた方法では、ダイ
バーが潜水時間を確認するには回転ベゼルの目盛りと分
針とを対比するが、指針の背景にある文字板には時刻を
表示するための目盛りが付されているので、ダイバーは
いずれの目盛りと分針とを対比すればよいか迷ってしま
う。また、ダイバーズ用情報表示装置はダイバーの腕に
装着されるため、ダイバーズ用情報表示装置が岩などに
触れた際に回転ベゼルが回ってしまうことがあり、この
ような状態では正確な時間経過を表示できない。さら
に、回転ベゼルと装置本体との間にはクリック機構が構
成されているが、かかるクリック機構は、部品の磨耗や
温度変化に伴う変形に起因して効かなくなることがあ
る。このような事態になったときにも、回転ベゼルは勝
手に回ってしまい、正確な時間経過を表示できなくな
る。
【0006】一方、時間経過などをデジタル表示する方
法では、ダイバーは、デジタル表示されている数字を一
瞬見ただけではそれが何を表示しているのか判断でき
ず、数秒間、見続ける必要がある。また、ダイバーズ用
情報表示装置において、水深位置や潜水時間に加えて、
水温なども液晶表示パネルにデジタル表示すると、その
液晶表示パネルには沢山の情報がデジタル表示され、い
ずれが経過時間かをすぐには判断できない。
【0007】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
ダイバーが視認しやすい形態で各種情報を表示可能なダ
イバーズ用情報表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、少なくとも、ダイバーが入水したこと
を検出する入水監視センサと、時間を計測する計時手段
と、該計時手段の計測結果に基づいて少なくとも潜水時
間を表示する表示パネルを備える表示手段とを有するダ
イバーズ用情報表示装置において、前記表示手段は、前
記入水監視スイッチによる監視結果に基づいて、ダイバ
ーが入水した旨を前記表示パネルにグラフィック表示す
ることを特徴とする。
【0009】本発明では、ダイバーが入水を開始する
と、その旨が表示パネルにグラフィック表示されるの
で、ダイバーは、装置が正常に動作しているか否かを容
易に確認できる。しかも、このようなグラフィック表示
であれば、文字表示などと相違して、ダイバーは一目見
ただけで分かるという利点がある。
【0010】本発明において、前記表示手段が前記表示
パネルでダイバーが入水した旨をグラフィック表示する
際には、そこに表示したキャラクタの形態または表示位
置を繰り返し変化させることが好ましい。このように構
成すると、静止した表示と違って、その旨が表示されて
いることをより視認しやすい。
【0011】本発明において、前記表示装置は、表示領
域の外周に沿って潜水情報をグラフ表示するグラフ表示
領域を備えていることが好ましい。
【0012】本発明の別の形態では、少なくとも、時間
を計測する計時手段と、該計時手段の計測結果に基づい
て少なくとも潜水時間を表示する表示パネルを備える表
示手段とを有するダイバーズ用情報表示装置において、
前記表示装置は、表示領域の外周に沿って潜水時間など
といった潜水情報をグラフ表示するグラフ表示領域を備
えていることを特徴とする。
【0013】本発明において、潜水時間などの情報は表
示領域の外周に沿うように構成されたグラフ表示領域に
表示される。従って、デジタル表示と相違してグラフ表
示なので、ダイバーは表示されている内容を視認しやす
いという利点がある。また、グラフ表示領域は、表示領
域の外周に沿って最大限長い領域で確保されているの
で、経過時間などを小刻に詳しく表示することができ
る。さらに、グラフ表示領域は、表示領域の外周に沿っ
て形成されているので、その内側に各種情報をデジタル
表示する領域を確保できるという利点もある。
【0014】本発明において、前記表示手段は、前記グ
ラフ表示領域に潜水時間を表示する際には指針式時計に
おいて潜水開始時の分針位置に相当する位置から現在時
刻の分針位置に相当する位置に延びるグラフを表示する
ことが好ましい。このように表示領域の外周に沿うよう
に構成されたグラフ表示領域において、指針式時計にお
ける分針位置に対応して経過時間を表示すると、ダイバ
ーは、従来からある回転ベゼルと同じ感覚で表示内容を
確認できるので、違和感がなく、使い勝手がよい。しか
も、潜水時間だけでなく、凡その潜水開始時間も確認で
きる。
【0015】この場合には、前記グラフ表示領域では、
時間経過に相当する数のキャラクタを表示することによ
り経過時間をグラフ表示することが好ましい。このよう
に構成すると、キャラクタが表示されている角度範囲が
潜水時間に相当するので、ダイバーは潜水時間を分かり
やすい。
【0016】この場合に、前記表示手段は、前記グラフ
表示領域に前記キャラクタを30°の角度間隔で最大1
2個表示することが好ましい。12個位が最も視認性が
よいからである。
【0017】本発明において、前記キャラクタは、グラ
フの延びる方向を示す方向性のある形態を備えた記号若
しくは図形であることが好ましい。このように構成する
と、ダイバーは、キャラクタが示す方向に視線を動かし
てその表示内容全体を自然に確認するようになるので、
表示を見誤ることがない。
【0018】本発明において、前記キャラクタのうち、
グラフの起点に相当するキャラクタ、および前記グラフ
の終点に相当するキャラクタのうちの少なくとも一方の
キャラクタは、形態変化を繰り返すことが好ましい。こ
のように構成すると、形態変化を繰り返すキャラクタが
目立つので、ダイバーは表示を見やすいという利点があ
る。
【0019】本発明のさらに別の形態では、少なくと
も、時間を計測する計時手段と、該計時手段の計測結果
に基づいて少なくとも潜水時間を表示する表示パネルを
備える表示手段とを有するダイバーズ用情報表示装置に
おいて、タイビング終了後、前記表示手段は、前記表示
装パネルに潜水履歴を定量的にグラフィック表示するこ
とを特徴とする。
【0020】このように前記表示パネルで潜水履歴をグ
ラフィック表示する際には、たとえば、そこに表示した
キャラクタの形態または表示位置を変化させる周期の長
短により潜水履歴を定量的に表示する。
【0021】本発明において、潜水履歴は、たとえば、
今回行ったダイビングの潜水時間、あるいは最後に行っ
たダイビングからの経過時間である。このように構成す
ると、ダイバーの疲労度合いや体力の回復度合いを知る
ことができるので、それと照らして次回の潜水スケジュ
ールを立案することができる。しかも、このような表示
はグラフィック表示なので、デジタル表示と違って、凡
その感じを感覚で捉えることができ、便利である。
【0022】本発明では、ダイバーズ用であることを表
示においても特徴付けることを目的に、前記キャラクタ
が、海洋生物を表す形態を備えていることが好ましい。
このような海洋生物としては、ダイバーの間で守神とし
て尊敬されているイルカを表す形態とすることが好まし
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の最
適な形態を説明する。
【0024】[全体構成]図1は、本形態のダイバーズ
用情報表示装置の装置本体および腕バンドの一部を示す
平面図である。図2はそのブロック図である。
【0025】図1において、本形態のダイバーズ用情報
表示装置1は、いわゆるダイブコンピュータとも称せら
れるものであり、潜水中のダイバーの水深位置や潜水時
間を計測してそれらを表示するとともに、潜水中に体内
に蓄積される窒素量(体内窒素分圧)を計測し、この計
測結果から潜水後に陸上でとるべき休止時間などを表示
するものである。
【0026】このダイバーズ用情報表示装置1は、円形
の装置本体2に対して、腕時計における6時の側および
12時の側に腕バンド3、4がそれぞれ連結され、これ
らの腕バンド3、4によって腕時計と同様、腕に装着し
て使用することができる。装置本体2は、上ケースと下
ケースとが完全水密状態でビス止めなどの方法で固定さ
れ、その内部には各種電子部品が搭載された基板(図示
せず。)が収納されている。
【0027】装置本体2の上面側には液晶表示パネル1
1が配置され、それより腕時計における6時の側には2
つのプッシュボタンからなるスイッチA、Bが構成され
ている。スイッチA、Bは、後述するとおり、ダイバー
ズ用情報表示装置1で行われる各モードを選択、切り換
えするための操作部5である。
【0028】装置本体2の上面側のうち、腕時計におけ
る9時の側には、潜水を開始したか否かを監視するため
の水分検知センサーを用いた潜水動作監視スイッチ30
が構成されている。この潜水動作監視スイッチ30は、
装置本体の上面に露出している2つの電極31、32を
備え、これらの電極31、32が海水などで導通し、電
極31、32間の抵抗値が小さくなったときに入水した
ものと判断する。但し、この潜水動作監視スイッチ30
は、あくまで入水したことを検出して、後述するダイビ
ングモードに移行するのに用いられるだけで、1回のタ
イビングを開始した旨を検出するものではない。すなわ
ち、情報表示装置1を装着した腕が海水に浸かっただけ
のこともあり、このような場合にはダイビングを開始し
たものと扱うべきではないからである。それ故、本形態
の情報表示装置1では、装置本体に内蔵の圧力センサに
よって水深(水圧)が一定以上、たとえば、本形態では
水深が1.5mより深くなったときにダイビングを開始
したものと見做し、かつ、この水深値よりも浅くなった
ときにダイビングが終了したものと見做す。
【0029】図2に示すように、本形態の情報表示装置
1は、各種の情報を表示するための液晶表示パネル1
1、それを駆動する液晶ドライバー12、各モードでの
処理を行うとともに、各モードに応じた表示を液晶表示
パネル11で行わせる制御部50とによって表示手段1
0が構成されている。制御部50に対しては、スイッチ
A、B、および水分検出センサを用いた潜水動作監視ス
イッチ30からの出力が入力されるようになっている。
【0030】ダイバーズ用情報表示装置1では、通常時
刻の表示や潜水時間の計測を行うことから、制御部50
に対しては、発振回路31からのクロック出力が分周回
路32を介して入力され、時刻用カウンタ33によって
1秒単位での計時が行われる計時手段68が構成されて
いる。
【0031】また、ダイバーズ用情報表示装置1は、水
深を計測、表示するとともに、水深(水圧)と潜水時間
とから体内に蓄積される窒素ガス(不活性ガス)の量を
計測していくことから、圧力センサ34(半導体圧力セ
ンサ)、この圧力センサ34の出力信号に対する増幅回
路35、およびこの増幅回路35から出力されるアナロ
グ信号をデジタル信号に変換して制御部50に出力する
A/D変換回路36を備える水深計測手段61が構成さ
れている。さらに、情報表示装置1には報音装置37や
振動発生装置38が構成され、警告などをアラーム音や
振動としてダイバーに伝達することが可能である。
【0032】本形態において、制御部50には、装置全
体の制御を司るCPU51と、このCPU51の制御の
下に液晶ドライバー12および時刻用カウンタ33を制
御する制御回路52とが構成され、ROM53に格納さ
れているプログラムに基づいてCPU51が行う各処理
によって後述する各モードが実現される。
【0033】ダイバーズ用情報表示装置1は、後述する
ダイビングモード中、ダイバーの浮上速度を監視するよ
うに構成され、この機能は、CPU51、ROM53、
RAM54などの機能を利用して以下の構成として実現
される。
【0034】すなわち、図3に示すように、ダイバーズ
用情報表示装置1では、前記の計時手段68の計測結果
および水深計測手段61の計測結果に基づいて浮上時の
浮上速度を計測する浮上速度計測手段75と、浮上速度
計測手段75の計測結果と予め設定されている浮上速度
上限値76とを比較して現在の浮上速度が浮上速度上限
値76より速い場合には浮上速度違反との警告を行う浮
上速度違反警告手段77とが構成されている。浮上速度
計測手段75は、図2に示したCPU51、ROM5
3、RAM54の演算機能として実現される一方、浮上
速度違反警告手段77は、図2に示したCPU51、R
OM53、RAM54、報音装置37、振動発生装置
8、液晶表示パネル11での表示などの機能として実現
される。
【0035】本形態において、浮上速度違反警告手段7
7は、前記の浮上速度上限値76としてROM53に格
納されている水深範囲毎の浮上速度上限値と現在の浮上
速度とを比較して、現在の浮上速度が現在水深に対応す
る浮上速度上限値76より速い場合には液晶表示パネル
11での表示、報音装置37からのアラーム音の発生、
さらに振動発生装置38からダイバーへの振動の伝達な
どの方法で浮上速度違反の警告を行い、浮上速度が浮上
速度上限値76より遅い状態に戻った時点で浮上速度違
反の警告を停止する。
【0036】また、ダイバーズ用情報表示装置1には、
水深計測手段61が計測した水深値が1.5m(潜水開
始判定用水深値)より深くなったときから1.5m(潜
水終了判定用水深値)より浅くなったときまでを1回の
潜水動作としてこの間の潜水結果(ダイビングの日付、
潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM54
に記憶、保持しておく潜水結果記録手段78が構成され
ている。この潜水結果記録手段78も、図2に示したC
PU51、ROM53、RAM54の機能として実現さ
れる。ここで、潜水結果記録手段78は、浮上速度違反
警告手段77が1回の潜水で連続して複数回の警告、た
とえば連続して2回以上の警告を発したときに浮上速度
違反があった旨を潜水結果として記録するように構成さ
れ、後述するログモードにおいて過去の潜水結果が再
生、表示されるときには、ダイビング中に浮上速度違反
があった旨も再生、表示される。また、潜水結果記録手
段78は、水深計測手段61が計測した水深値が1.5
m(潜水開始判定用水深値)より深くなったときから
1.5m(潜水終了判定用水深値)より浅くなるまでの
間、計時手段68の計測結果に基づいて潜水時間の計測
を行い、潜水時間が3分未満であれば、この間の潜水は
1回の潜水として扱わず、その間の潜水結果については
記録しない。潜水結果記録手段78では潜水結果が最大
10本のログデータとして記憶、保持され、それ以上潜
水した場合には古いデータから順に削除されるので、素
潜りのような短時間のダイビングも記録すると、重要な
ダイビングの結果が削除されてしまうからである。
【0037】[表示部の説明]再び図1において、液晶
表示パネル11の表示面は9つの表示領域で構成され、
これら9つの表示領域は、中央に位置する表示領域11
Aと、その外周側に位置する環状表示領域11Bとに大
別される。尚、本実施例では表示領域11Aとその外側
に位置する環状表示領域11Bが円形の例を示したが、
円形に限定されるものではなく楕円形、トラック状、多
角形でもよい。
【0038】表示領域11Aのうち、腕時計の12時の
側に位置する第1の表示領域111は、各表示領域のう
ちで最も大きく構成され、そこには、後述するダイビン
グモード、サーフェスモード(時刻モード)、プランニ
ングモード、ログモードのときにそれぞれ現在水深、現
在月日、水深ランク、潜水月日(ログナンバー)が表示
される。第1の表示領域111より3時の側に位置する
第2の表示領域112には、ダイビングモード、サーフ
ェスモード(時刻モード)、プランニングモード、ログ
モードのときにそれぞれ潜水時間、現在時刻、無減圧潜
水可能時間、潜水開始時刻(潜水時間)が表示される。
第1の表示領域111より6時の側に位置する第3の表
示領域113には、ダイビングモード、サーフェスモー
ド(時刻モード)、プランニングモード、ログモードの
ときにそれぞれ最大水深、体内窒素排出時間、セーフテ
ィレベル、最大水深(平均水深)が表示される。第3の
表示領域113より3時の側に位置する第4の表示領域
114には、ダイビングモード、サーフェスモード(時
刻モード)、プランニングモード、ログモードのときに
それぞれ無減圧潜水可能時間、水面休止時間、温度、潜
水終了時刻(最大水深時水温)が表示される。第3の表
示領域113より6時の側に位置する第5の表示領域1
15には、電源容量切れ警告104や高所ランク103
が表示される。液晶表示パネル11の最も6時の側に位
置する第6の表示領域116には、体内窒素量がグラフ
表示される。また、第6の表示領域116より3時の側
に位置する第7の表示領域117には、ダイビングモー
ドで減圧潜水状態になったときに窒素(不活性ガス)が
吸収傾向にあるのか、排出傾向にあるかを示す領域、浮
上速度が高すぎる旨の浮上速度違反警告の1つとしての
「SLOW」を表示する領域、および潜水中に減圧潜水
に至った旨の警告としての「DECO」を表示する領域
が構成されている。
【0039】また、環状表示領域11Bでは、図4ない
し図6を参照して以下に説明するように、腕時計におけ
る12時に相当する位置から時計周りに30°間隔の位
置に「イルカ」を表す12個のマーク(キャラクタ)が
表示可能になっている。
【0040】図4ないし図6はそれぞれ、本形態のダイ
バーズ用情報表示装置1において、液晶表示パネル11
の環状表示領域11Bで表示される入水した旨の表示形
態を示す説明図、ダイビング中に液晶表示パネル11の
環状表示領域11Bで表示される潜水時間の表示形態を
示す説明図、およびダイビング終了後に液晶表示パネル
11の環状表示領域11Bで表示される潜水時間の表示
形態を示す説明図である。なお、図5および図6におい
て、環状表示領域11Bの内側には、環状表示領域11
Bでの表示に対応する時刻や潜水時間を表してある。
【0041】まず、本形態では、ダイバーがダイビング
を開始しようと入水し、この入水を前記の入水監視スイ
ッチ30が検出したときには、各種の機能チェックが行
われる。全ての機能が正常であれば、図4に示すよう
に、その旨が環状表示領域11Bにおいてグラフィック
表示される。すなわち、環状表示領域11Bには、イル
カのマークが1つ出現し、かつ、その表示位置は時計周
りの方向に変化していく。この間に表示されるイルカの
形態は2種類あり、その一方は尾を下げた形態であり、
他方は尾を上げた形態である。従って、ダイバーが入水
すると、環状表示領域11Bにおいてイルカの表示は前
記の2つの形態の間で切り換わるので、イルカが泳いで
いるようにグラフィック表示される。それ故、ダイバー
は、ダイバーズ用情報表示装置1が正常に動作している
ことを深い位置まで潜る前に確認できるので、便利であ
る。しかも、このときの表示はイルカが動いているの
で、静止した表示と比較して、その旨が表示されている
ことをより視認しやすい。
【0042】また、本形態に係るダイバーズ用情報表示
装置1では、入水した後、1.5mよりの深い位置にま
で潜った時点で1本のダイビングが開始したものと扱わ
れ、それ以降は、図5に示すように、環状表示領域11
Bにおいて潜水時間(潜水情報)をグラフ表示するよう
に構成されている。この際には、潜水時間の計測を開始
したときに指針式時計における分針位置に相当する位置
から現在時刻における分針位置に相当する位置まで至る
グラフとして時間経過が表示される。たとえば、本形態
では、10時15分にダイビングを開始した場合には、
環状表示領域11Bのうち、指針式時計であれば10時
15分の時点で分針が指すはずの3時の方向に1匹のイ
ルカが表示され、以降、5分経過する毎に、そこに表示
されるイルカが増えていく。その結果、10時15分に
ダイビングを開始してから46分間経過して11時01
分になったときには、指針式時計であれば10時15分
の時点で分針が指すはずの3時の位置から、指針式時計
であれば11時01分の時点で分針が指すはずの12時
の位置まで、時計周りに30°間隔に9匹のイルカが表
示される。これら複数のイルカのうち、グラフの終点に
相当するイルカは、矢印Cで示すように、前記の2種類
の形態(尾を下げた形態/尾を上げた形態)に交互に切
り換わり、そこで泳いでいるように表示される。それ
故、かかる形態変化を繰り返すイルカは他より目立つの
で、ダイバーは表示を見やすいという利点がある。
【0043】なお、本形態では、イルカが尾を下げた形
態と尾を上げた形態との間で交互に点滅、切り換わるよ
うに表示されるが、イルカ全体が点滅する表示形態、イ
ルカの頭が点滅する表示形態、イルカの頭と尾とが点滅
する表示形態などを用いてもよい。
【0044】このように、本形態のダイバーズ用情報表
示装置1では、表示領域の外周に沿うように構成された
環状表示領域11Bに潜水時間がグラフ表示される。こ
のようなグラフ表示であれば、デジタル表示と相違し
て、ダイバーは表示されている内容を視認しやすいとい
う利点がある。また、環状表示領域11Bは、表示領域
の外周に沿って最大限長い領域が確保されているので、
経過時間を5分刻みで詳しく表示することができる。さ
らに、グラフ表示領域は、環状表示領域11Bとして表
示領域の外周に沿って形成されているので、その内側に
比較的大きな表示領域11Aを確保し、そこで各種情報
をデジタル表示できるという利点もある。さらに、回転
ベゼルを利用したものと相違して、目盛りを見誤ること
がなく、かつ、機構部品の磨耗や変形に起因する不具合
が発生しないので、信頼性が高い。
【0045】なお、環状表示領域11Bにグラフ表示す
るにあたっては、視認性がよいことから12個のイルカ
表示を用いたが、24個、あるいは60個のイルカ表示
でもよい。
【0046】また、本形態に係るダイバーズ用情報表示
装置では、ログモードにおいて潜水履歴を表示する際に
は、図6に示すように、この再生対象に指定されたダイ
ビングを行った際の潜水時間を環状表示領域11Bにグ
ラフ表示するように構成されている。この際の潜水時間
も、時間の計測を開始したときに指針式時計における分
針位置に相当する位置からダイビングを終了したときの
分針位置に相当する位置まで至るグラフとして表示され
る。たとえば、10時15分にダイビングを開始し、1
1時01分にダイビングを終了した場合には、環状表示
領域11Bのうち、指針式時計であれば10時15分の
時点で分針が指すはずの3時の方向から、指針式時計で
あれば11時01分の時点で分針が指すはずの12時の
位置まで、時計周りに30°間隔に9匹のイルカが表示
される。また、これら複数のイルカのうち、グラフの起
点に相当する3時方向に表示されたイルカは、前記の2
種類の形態(尾を下げた形態/尾を上げた形態)に交互
に切り換わり、そこで泳いでいるように表示される。そ
れ故、かかる形態変化を繰り返すイルカは他より目立つ
ので、ダイバーは表示を見やすいという利点がある。
【0047】なお、このような表示を行う際には、図7
に示すように、グラフの終点に相当する12時の位置に
表示されたイルカにおいて、前記の2種類の形態(尾を
下げた形態/尾を上げた形態)に交互に切り換え、そこ
で泳いでいるように表示してもよい。
【0048】このように、本形態では、環状表示領域1
1Bにおいて、過去に行った潜水時間(潜水情報)をグ
ラフ表示する際にも、潜水を開始したときに分針が指し
ているべき位置に相当する位置から潜水を終了したとき
に分針が指しているべき位置に相当する位置までのグラ
フとして表示される。このようなグラフ表示であれば、
デジタル表示と相違して、ダイバーは表示されている内
容を視認しやすいという利点がある。また、環状表示領
域11Bは、表示領域の外周に沿って最大限長い領域が
確保されているので、経過時間を5分刻みで詳しく表示
することができる。さらに、グラフ表示領域は、表示領
域の外周に沿って形成されているので、その内側に比較
的大きな表示領域11Aを確保し、そこで各種情報をデ
ジタル表示できるという利点もある。
【0049】また、表示に用いたイルカは、頭と尾とい
うように方向性を有する形態であり、かつ、グラフの延
びる方向に頭を向けている。それ故、ダイバーは、イル
カが示す方向に視線を動かしてその表示内容全体を自然
に確認するようになるので、表示を見誤ることがない。
【0050】なお、本形態において、ダイバーズ用であ
ることを表示においても特徴付けることを目的に、人間
の間で最も親しまれ、またダイバーの間で守神として尊
敬されているイルカをグラフィック表示に用いたが、そ
の他の海洋生物を表す形態でもよい。さらには、単なる
矢印などの記号や図形でグラフィック表示してもよい。
【0051】[体内窒素量計算方法の説明]図8は、本
形態のダイバーズ用情報表示装置1において体内窒素分
圧(体内窒素量)を計算するための構成例を説明するた
めの機能ブロック図である。ここで示す体内窒素量の計
算はあくまで一例であり、各種の方法を用いることがで
きることから、ここではそのための構成を簡単に説明し
ておく。本形態のダイバーズ用情報表示装置において行
われる潜水後の減圧条件の計算方法については、KENLOY
ST et al. 著の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE
TO HISTORY、THEORY& PERFORMANCE' 」Watersport Pub
lishing Inc.(1991)に詳細に述べられている。また、理
論についての文献としては、A.A.Buhlmann著の「Decomp
ression-Decompression Sickness」、Springer、Berlin
(1984)に詳しい。これらいずれの文献にも、ダイビング
により体内に溶け込んだ不活性ガスは減圧症を招くこと
を示唆している。ここで、減圧症をより確実に防ぐとい
う観点からは、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Deco
mpression Sickness」、Springer、Berlin(1984)、 pp.
14に記載の計算方法も検討されている。
【0052】本形態のダイバーズ用情報表示装置1で
は、図8に示すように、本形態のダイバーズ用情報表示
装置1では、体内窒素量を分圧として計算するために、
図2に示した圧力センサー34、増幅回路35、A/D
変換回路36を利用した水深計測手段61、図2に示し
たCPU51、ROM53、RAM54の機能として実
現される呼吸気窒素分圧計算手段62、図2に示したR
AM54を利用した呼吸気窒素分圧記憶手段63、図2
に示したCPU51、ROM53、RAM54の機能と
して実現される体内窒素分圧計算手段64、図2に示し
たRAM54を利用した体内窒素分圧記憶手段65、図
2に示した時刻用カウンタ33を利用した計時手段6
8、図2に示したCPU51、ROM53、RAM54
の機能として実現され、呼吸気窒素分圧記憶手段63と
体内窒素分圧記憶手段65に記憶されているデータ比較
を行う比較手段66、図2に示したCPU51、ROM
53、RAM54の機能として実現される半飽和時間選
択手段67が構成されている。これらの構成要素のう
ち、呼吸気窒素分圧計算手段62、体内窒素分圧計算手
段64、比較手段66、半飽和時間選択手段67は、図
2のCPU51、ROM53、およびRAM54にてソ
フトウエアとして実現可能であるが、ハードウエアであ
る論理回路のみ、あるいは論理回路とCPUを含む処理
回路とソフトウエアを組み合わせることで実現すること
も可能である。
【0053】この構成例では、水深計測手段61は、時
間tに対応する水圧P(t)を計測して出力する。
【0054】呼吸気窒素分圧計算手段62は、水深計測
手段61から出力された水圧p(t)に基づいて、呼吸
気窒素分圧PIN2 (t)を計算し、出力する。呼吸気
窒素分圧PIN2 (t)は潜水中の水圧P(t)より次
式 PIN2 (t)=0.79×P [bar] により計算で求めることができる。
【0055】呼吸気窒素分圧記憶手段63は、呼吸気窒
素分圧計算手段62において上式のように計算されたP
IN2 (t)の値を記憶する。
【0056】体内窒素分圧計算手段64は、窒素の吸収
/排出の速度が異なる組織毎に体内窒素分圧PGT
(t)を計算する。1つの組織を例にとると、潜水時刻
t=t0からtE までに吸収/排出する体内窒素分圧P
GT(tE )は、t0 時の体内窒素分圧PGT(t0 )
と潜水時間tE と、半飽和時間TH より計算される。そ
して、その結果はPGT(tE )として体内窒素分圧記
憶手段65に記憶される。そのための計算式は、下式の
とおりである。
【0057】
【数1】
【0058】ここで、kは実験的に求められる定数であ
る。
【0059】次に、比較手段66により、呼吸気窒素分
圧記憶手段63の結果であるPIN2 (t)と体内窒素
分圧手段5の結果であるPGT(t)を比較し、その結
果、半飽和時間選択手段67によって、体内窒素分圧計
算手段64で用いられる半飽和時間TH を可変とする。
【0060】たとえば、t=t0 時の呼吸気窒素分圧P
IN2 (t0 )、体内窒素分圧PGT(t0 )が、それ
ぞれ呼吸気窒素分圧記憶手段63と体内窒素分圧記憶手
段65に記憶されているとすると、比較手段66はこの
PIN2 (t0 )とPGT(t0 )を比較する。
【0061】そして、体内窒素分圧計算手段64は、半
飽和時間選択手段67により、次のように制御され、t
=tE の時の体内窒素分圧PGT(tE )が計算され
る。
【0062】
【数2】
【0063】
【数3】
【0064】ここで、上記2式では、kは定数、TH2<
TH1と計算される。
【0065】なお、PGT(t0 )=PIN2 (t0 )
のときは、半飽和時間TH =(TH2+TH1)/2として
計算するのが好ましい。また、これらの時間(t0 やt
E についての計測)は、図5の計時手段68によって管
理される。
【0066】ここで、PGT(t0 )>PIN2 (t0
)のときは、体内から窒素が排出される場合であり、
PGT(t0 )<PIN2 (t0 )のときは、体内へ窒
素が吸収される場合である。これらの時に半飽和時間を
可変するということは、窒素が排出される場合は、半飽
和時間が長く、排出に時間がかかることを意味し、逆に
窒素が吸収される場合は半飽和時間が短く、吸収にかか
る時間は排出にかかる時間と比較すると短いことにな
る。このようにすれば、体内窒素量のシュミレーション
をより厳密に行うことができるので、体内窒素量の上限
値を設定すれば、現在の体内窒素量からみて無減圧潜水
可能な時間や水面に上がった以降、体内窒素量が通常の
状態に戻るまでの時間などを求めることができる。それ
故、これらの情報をダイバーに報知すれば、潜水の安全
性を高めることができる。
【0067】[各モードの説明]このように構成した情
報表示装置1は、図9を参照して以下に説明する各モー
ド(時刻モードST1、サーフェスモードST2、プラ
ンニングモードST3、設定モードST4、ダイビング
モードST5、ログモードST6)での使用が可能であ
る。なお、図9には、液晶表示パネル11の表示領域の
うち、表示領域11Aに表示される項目のみを表してあ
る。
【0068】(時刻モードST1)時刻モードST1
は、スイッチ操作を行わず、かつ、体内窒素が平衡状態
時、陸上で携帯するときの機能であり、液晶表示パネル
11には現在月日100、現在時刻101、高度ランク
102(図1を参照。/高度ランクがランク0の場合に
はマークが表示されない。)が表示される。高度ランク
102は、現在の場所の高度を自動的に計測し、3つの
ランクで表示するようになっている。現在時刻101は
コロンが点滅することによって、この表示が現在時刻1
01である旨を知らせる。たとえば、図9に示す状態で
は、現在12月5日の10時06分であると表示されて
いる。
【0069】また、海抜の高い所、低い所を上下したと
きも気圧が変化し、過去のダイビングの有無にかかわら
ず、体内への窒素の溶け込みや窒素の排出が起きる。そ
こで、本形態の情報表示装置1では、時刻モードST1
であってもこのような高度変化があったときには減圧計
算を自動的に開始し、表示が変わる。すなわち、図示を
省略するが、高度が変わってからの時間、体内窒素が平
衡状態になるまでの時間、現在から平衡状態になるまで
排出または溶け込む窒素量が表示される。
【0070】この時刻モードST1では、スイッチAを
押すとプランニングモードST3に直接、移行し、スイ
ッチBを押すとログモードST6に直接、移行する。ま
た、スイッチAを押した後、スイッチAを押したままス
イッチBを5秒間押し続けると、設定モードST4に移
行する。
【0071】(サーフェスモードST2)情報表示装置
1は、ダイビングの終了後、導通していた潜水動作監視
スイッチ30が絶縁状態になると自動的にサーフェスモ
ードST2に移行する。このサーフェスモードST2
は、前回のダイビングから48時間経過するまで、陸上
で携帯するときの機能である。このサーフェスモードS
T2では、時刻モードST1で表示するデータ(現在月
日100、現在時刻101、高度ランク)の他に、ダイ
ビング終了後の体内窒素量の変化の目安などを表示す
る。すなわち、体内に溶け込んだ過剰な窒素が排出さ
れ、平衡状態になるまでの時間が体内窒素排出時間20
1として表示される。この体内窒素排出時間201は、
平衡状態になるまでの時間をカウントダウンする。体内
窒素排出時間201が0時間00分になった以降は、無
表示となる。また、潜水後の経過時間が水面休止時間2
02として表示され、この水面休止時間202は、ダイ
ビングモードST5において水深が1.5mよりも浅く
なった時点をダイビングの終了として計時が開始され、
48時間まで計測した後、無表示となる。従って、情報
表示装置1において、ダイビング終了後、48時間が経
過するまでは陸上においてこのサーフェスモードST2
となり、それ以降は時刻モードST1である。なお、図
9に示す状態では、現在、12月5日の11時58分で
あり、ダイビング終了後、1時間13分経過していると
表示されている。また、これまで行ったダイビングによ
り体内に溶け込んだ窒素量が体内窒素グラフ203の4
個分に相当することが表示され、この状態から体内の過
剰な窒素が排出されて平衡状態になるまでの時間(体内
窒素排出時間201)が、たとえば10時間55分であ
ると表示されている。
【0072】このサーフェスモードST2では、スイッ
チAを押すとプランニングモードST3に直接、移行
し、スイッチBを押すとログモードST6に直接、移行
する。また、スイッチAを押した後、スイッチAを押し
たままスイッチBを5秒間押し続けると、設定モードS
T4に移行する。
【0073】(設定モードST4)設定モードST4
は、月日100、現在時刻101の設定の他に、警告ア
ラームのON/OFF設定、セーフティレベルの設定を
も行うための機能である。この設定モードST4では、
現在月日100、年106、現在時刻101、セーフテ
ィレベル(図示せず。)、アラームのON/OFF(図
示せず。)、高度ランクが表示され、これらの項目のう
ち、セーフティレベルは、通常の減圧計算を行うレベル
と、ダイビング後に1ランク高い高度ランクの場所へ移
動することを前提とした減圧計算を行うレベルの2つの
レベルに設定できる。アラームのON/OFFは、報音
装置37から各種警告のアラームを鳴らすか否かを設定
するための設定であり、アラームをOFFに設定してお
けば、アラームが鳴らない。従って、ダイバーズ用情報
表示装置1のように電池切れが特に致命的である装置で
は、アラームのために消費される電力を削減でき、都合
がよい。
【0074】この設定モードST4では、スイッチAを
押す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフテ
ィレベル、アラームON/OFFの順に切り換わり、そ
れに相当する部分の表示が点滅する。このとき、スイッ
チBを押すと設定項目の数値または文字が変わり、押し
続けると数値や文字が早く変わる。アラームのON/O
FFが点滅しているときにスイッチAを押すと、サーフ
ェスモードST2または時刻モードST1に戻る。ま
た、スイッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押されな
ければ、サーフェスモードST2または時刻モードST
1に自動的に戻る。
【0075】(プランニングモードST3)プランニン
グモードST3とは、次に行うダイビングの最大水深と
潜水時間の目安を入力するためのモードである。このモ
ードでは、水深ランク301、無減圧潜水可能時間30
2、セーフティレベル、高度ランク、水面休止時間20
2、体内窒素グラフ203が表示される。水深ランク3
01のランクは、低ランクから高ランクへと順次、表示
が変わっていくとともに、各水深ランク301での無減
圧潜水可能時間302が表示される。たとえば、水深ラ
ンク301は、9m、12m、15m、18m、21
m、24m、27m、30m、33m、36m、39
m、42m、45m、48mの順に5秒毎に切り換わ
る。このとき、時刻モードST1からプランニングモー
ドST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体
内に過剰な窒素蓄積がない初回潜水の計画であるため、
体内窒素グラフ203が0であり、水深が15mのとき
に無減圧潜水可能時間302が66分と表示される。そ
れ故、水深12m以上、15m以下のところで66分未
満まで無減圧潜水が可能であることがわかる。これに対
して、サーフェスモードST2からプランニングモード
ST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体内
に過剰の窒素蓄積がある反復潜水の計画であるため、体
内窒素グラフ203が4つ分であり、最大水深が15m
のときであれば、無減圧潜水可能時間302は49分と
表示される。それ故、水深12m以上、15m以下のと
ころで49分未満まで無減圧潜水が可能であることがわ
かる。
【0076】このプランニングモードST3では、水深
ランク301が48mと表示されるまでの間にスイッチ
Aを2秒以上押し続けると、サーフェスモードST2に
直接、移行する。また、水深ランク301が48mと表
示された後には時刻モードST1またはサーフェスモー
ドST2に自動的に移行する。さらに、所定の期間、ス
イッチ操作がないときにはサーフェスモードST2また
は時刻モードST1に自動的に移行するので、その都
度、スイッチ操作を行う必要がない分、便利である。こ
れに対して、スイッチBを押すとログモードST6に直
接、移行する。
【0077】(ダイビングモードST5)ダイビングモ
ードST5とは、潜水時のモードであり、無減圧潜水モ
ードST51では、現在水深501、潜水時間502、
最大水深503、無減圧潜水可能時間302、体内窒素
グラフ203、高度ランクなど、ダイビングに必要な情
報が表示される機能である。たとえば、図9に示す状態
では、ダイビングを開始してから12分経過し、水深が
16.8mのところにおり、この水深ではあと42分間
無減圧潜水を続けることができる旨が表示されている。
また、現在までの最大水深は20.0mである旨が表示
され、さらに現在の体内窒素量は体内窒素グラフ203
のマークが4つ点灯しているレベルである旨が表示され
る。
【0078】また、ダイビングを開始してからの潜水時
間は、図5を参照して説明したように、液晶表示パネル
11の環状表示領域11Bに表示されるイルカの数でも
ダイバーに知らせる。
【0079】このダイビングモードST5では、浮上速
度監視機能として前記したとおり、急激な浮上は減圧症
の原因となることから、6秒毎に現在の浮上速度を求め
るとともに、この浮上速度と現在水深に対応する浮上速
度上限値とを比較し、今回求めた浮上速度が浮上速度上
限値よりも速い場合には、報音装置37から4kHzの
周波数でアラーム音(浮上速度違反警告)を3秒間発す
るとともに、浮上速度を落とすように液晶表示パネル1
1において「SLOW」との表示と、現在水深の表示と
を1Hz周期で交互に点滅させ、浮上速度違反警告を行
う。また、振動発生装置38から浮上速度違反である旨
を振動でダイバーに警告する。そして、浮上速度が正常
なレベルにまで低下したときには前記の浮上速度違反警
告を停止する。
【0080】なお、ダイビングモードST5では、スイ
ッチAを押すと、それが押し続けられている間だけ、現
在時刻表示モードST52として、現在時刻101と現
在水温504が表示される。図9に示す状態では、現
在、時刻が10時18分であり、水温が23℃であると
表示されている。このように、ダイビングモードST5
においてその旨のスイッチ操作があったときには所定の
期間だけ現在時刻101や現在水温の表示を行うため、
小さな表示面内で常時はダイビングに必要なデータだけ
を表示するように構成したとしても(無減圧潜水モード
ST51)、現在時刻101などを必要に応じて表示で
きるので(現在時刻表示モードST52)、便利であ
る。しかも、このようにダイビングモードST5におい
ても、表示の切り換えにスイッチ操作を用いたので、ダ
イバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示でき
る。
【0081】このダイビングモードST5の間に、水深
が1.5mより浅いところにまで浮上したときには、ダ
イビングが終了したものとして処理され、導通していた
潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になった時点でサ
ーフェスモードST2に自動的に移行する。この間、図
3に示した潜水結果記録手段78は、水深が1.5m以
深になったときから1.5m以浅になったときまでを1
回の潜水動作としてこの間の潜水結果(ダイビングの日
付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM
54に記憶、保持しておく。併せて、今回のダイビング
中に前記の浮上速度違反警告が連続して2回以上あった
ときには、その旨も潜水結果として記録する。
【0082】本形態の情報表示装置1は、あくまで無減
圧潜水を前提に構成されているものであるが、万が一、
減圧潜水の状態になったときには、その旨のアラーム音
でダイバーに報知するとともに、以下の減圧潜水表示モ
ードST53に切り換わる。すなわち、減圧潜水表示モ
ードST53では、現在水深501、潜水時間502、
体内窒素グラフ203、高度ランク、減圧停止深度50
5、減圧停止時間506、総浮上時間507が表示され
る。図9に示す状態では、潜水開始から24分経過し、
水深が29.5mのところにいる旨が表示されている。
また、体内窒素量が最大許容値を越え、危険であるた
め、安全な浮上速度を守りながら、水深3mのところま
で浮上し、そこで1分間の減圧停止をするようにとの指
示が表示される。また、安全な浮上速度として水面まで
には最低でも5分かけるようにとの指示が表示される。
さらに、現在、体内窒素量が増大傾向にある旨が上向き
の矢印508で表示される。そこで、ダイバーは、上記
の表示内容に基づいて減圧停止した後、浮上するが、こ
の減圧を行っている間、体内窒素量が減少傾向にある旨
が下向きの矢印509で表示される。
【0083】(ログモードST6)時刻モードST1ま
たはサーフェスモードST2においてスイッチBを押す
と、ログモードST6に直接、移行する。ログモードS
T6は、3分以上、ダイビングモードST5に入った状
態で水深1.5mよりも深く潜水したときの各種データ
を記憶、表示する機能である。このようなダイビングの
データは、ログデータとして潜水毎に順次記憶され、最
大10本のログデータが記憶、保持され、それ以上潜水
した場合には古いデータから順に削除され、常に最新の
10本分のダイビングが記憶される。
【0084】このログモードST6において、ログデー
タは4秒毎に切り換わる2つの画面で表示される。第1
の画面ST61では、潜水月日601、平均水深50
9、潜水開始時刻603、潜水終了時刻604、高度ラ
ンク、潜水を終了したときの体内窒素グラフ203が表
示される。第2の画面ST62では、その日での潜水ナ
ンバーであるログナンバー605、最大水深608、潜
水時間606、最大水深時の水温607、高度ランク、
潜水を終了したときの体内窒素グラフ203が表示され
る。たとえば、図9に示す状態では、高度ランクが0の
ところで、12月5日の2本目のダイビングは潜水が1
0時07分に開始された以降、10時45分で終了し、
38分間の潜水であった旨が表示されている。このとき
のダイビングでは、平均水深が14.6m、最大水深が
26.0m、最大水深時の水温が23℃であり、ダイビ
ング終了後、体内窒素グラフ203が4つ分の窒素が体
内に溶け込んだ旨を表示してる。このように、ログモー
ドST6では2画面を自動的に切り換えながら各種の情
報を表示するので、表示面が小さくても表示できる情報
量が多い。
【0085】また、ダイビングを開始した時刻、潜水時
間、およびダイビングを終了した時刻は、図6を参照し
て説明したように、液晶表示パネル11の環状表示領域
11Bに表示されるイルカの位置および数でもダイバー
に知らせる。
【0086】さらに、ログモードST6では、今回表示
しているダイビング中に前記の速度違反警告が2回以上
あったときには、その旨を、たとえば液晶表示パネル1
1の第7の表示領域117において「SLOW」と表示
する。
【0087】このログモードST6ではスイッチBを押
す度に、新しいデータから古いデータに切り換わり、最
も古いデータが表示された後は、時刻モードST1また
はサーフェスモードST2に移行する。その途中にスイ
ッチBを2秒以上押し続けた場合も時刻モードST1ま
たはサーフェスモードST2に移行する。さらに、スイ
ッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押されない場合
も、サーフェスモードST2または時刻モードST1に
自動的に戻るので、その都度、スイッチ操作を行う必要
がない分、便利である。これに対して、スイッチAを押
すと、プランニングモードST3に直接、移行する。
【0088】(機能チェック)この時刻モードST1、
サーフェスモードST2、プランニングモードST3、
設定モードST4、ログモードST6の間に、図1、図
2に示した潜水動作監視スイッチ30を介して入水した
ことを検出したときには自動的に機能チェックを行い、
センサなどが正常であることが確認できれば、ダイビン
グモードST5に自動的に移行し、かつ、図4を参照し
て説明したように液晶表示パネル11の環状表示領域1
1Bにイルカを表示し、センサなどが正常である旨をダ
イバーに知らせる。このときセンサなどに異常があった
ときには、その旨を図2に示した報音装置37からのア
ラーム音などで報知する。
【0089】[その他の実施の形態]なお、液晶表示パ
ネルにおいて入水した旨は、図5に示すように液晶表示
パネルの円環状領域の周りをイルカが泳ぐようにグラフ
ィック表示する場合に限らず、図10に示すように液晶
表示パネル11の上方領域11Cまたは下方領域11D
でイルカが泳ぐようにグラフィック表示してもよい。
【0090】また、液晶表示パネル11には、現在行っ
ている潜水情報だけでなく、これまで行ったダイビング
の履歴に相当する情報を、タイビング終了後、定量的に
グラフィック表示してもよい。たとえば、液晶表示パネ
ル11において潜水履歴に相当する情報をグラフィック
表示する際には、たとえば、図11に示すように、そこ
に表示したキャラクタの形態または表示位置を変化させ
る周期の長短により潜水履歴を定量的に表示する。図1
1に示す例では、液晶表示パネル11に波とイルカが表
示され、このイルカの表示位置および姿勢が順次、切り
換わっていくことで、イルカがジャンプしている状態が
表示されている。
【0091】ここで、潜水履歴として、前回に行ったダ
イビングの潜水時間に相当する情報を表示する場合に
は、そのときの潜水時間が長いほど、イルカが元気であ
るとしてジャンプを頻繁に行わせ、最後に行った潜水時
間が長かったことを表してもよい。このような表示によ
れば、最後に行った潜水時間が長かった分、ダイバーが
疲労しているとわかるので、この表示に基づいて、ダイ
バーの疲労度合いを考慮した次回の潜水スケジュールを
立案すればよい。
【0092】また、潜水履歴として、最後に行ったダイ
ビングからの経過期間に相当する情報を表示する場合に
は、その期間が長くあくほどイルカに元気がないとして
ジャンプする周期を長くし、最後の潜水からかなり日数
が経っていることを表してもよい。このような表示によ
れば、最後の潜水からかなり長い期間が経っている分、
ダイバーの疲労が回復しているとわかるので、近いうち
に潜水を計画してもよいことがわかる。
【0093】さらに、このようなダイバーズ用情報表示
装置1を陸上で腕時計として使用する場合には、前記の
時計モードやサーフェスモードのときに時報(アラー
ム)を鳴らす際には、図12に示すように、このダイバ
ーズ用情報表示装置のシンボルとして用いたイルカとベ
ルが波間から見える形態の表示を行うことにより、腕に
装着しているのがダイバーズ用情報表示装置1であるこ
とを強調してもい。
【0094】さらにまた、図1に示す形態では、液晶表
示パネル11の円形の表示面に表示領域11Aと環状表
示領域11Bとを構成したが、その形状については限定
がなく、円形の表示面に代えて、楕円形、四角形、多角
形、樽形、トラック形状などの表示面を形成してもよ
い。この場合に、グラフ表示領域は環状でなくてもよ
く、C字形状、あるいはコの字形状など、その一部に途
切れ部分があってもよい。
【0095】なお、前記の形態では、ダイブコンピュー
タと称せられるダイバーズ用情報表示装置1を例に説明
したが、水深値や潜水時間など極めて一般的なデータの
みを計測、表示するいわゆるダイバーズウォッチと称せ
られるダイバーズ用情報表示装置に本発明を適用しても
よいことは勿論である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダイ
バーズ用情報表示装置では、ダイバーが入水を開始する
と、その旨が表示装置にグラフィック表示されるので、
ダイバーは、装置が正常に動作しているか否かを容易に
確認できる。しかも、このような表示は、水深位置のデ
ジタル表示や文字表示などと相違して、ダイバーは一目
見ただけで分かるという利点がある。
【0097】この場合にキャラクタの形態または表示位
置を繰り返し変化させるように構成すると、静止した表
示と違って、その旨が表示されていることをより視認し
やすいという利点がある。
【0098】本発明の別の形態では、潜水時間などの潜
水情報が表示領域の外周に沿うように構成されたグラフ
表示領域に表示される。従って、デジタル表示と相違し
てグラフ表示なので、ダイバーは表示されている内容を
視認しやすいという利点がある。また、グラフ表示領域
は、表示領域の外周に沿って最大限長い領域が確保され
ているので、経過時間などを小刻に詳しく表示すること
ができる。さらに、グラフ表示領域は、表示領域の外周
に沿って形成されているので、その内側に各種情報をデ
ジタル表示する領域を十分に確保できるという利点もあ
る。
【0099】この場合に、グラフ表示領域において、指
針式時計における分針位置に対応して経過時間を表示す
ると、ダイバーは、従来からある回転ベゼルと同じ感覚
で表示内容を確認できるので、違和感がなく、使い勝手
がよい。しかも、潜水時間だけでなく、凡その潜水開始
時間も確認できる。
【0100】また、グラフ表示領域において時間経過に
相当する数のキャラクタを表示することにより経過時間
をグラフ表示すると、キャラクタが表示されている角度
範囲が潜水時間に相当するので、ダイバーは潜水時間を
分かりやすいという利点がある。この場合に、キャラク
タを30°の角度間隔で最大12個表示すると、視認性
のよい表示を行える。
【0101】さらに、前記キャラクタとして、グラフの
延びる方向を示す方向性のある形態を備えた記号若しく
は図形を用いると、ダイバーは、キャラクタが示す方向
に視線を動かしてその表示内容全体を自然に確認するよ
うになるので、表示を見誤ることがない。
【0102】さらにまた、グラフの起点または終点に相
当するキャラクタにおいて形態変化を繰り返させると、
形態変化を繰り返すキャラクタが目立つので、ダイバー
は表示を見やすいという利点がある。
【0103】本発明のさらに別の形態では、前回行った
潜水時間、あるいは最後に行ったダイビングからの経過
時間が潜水履歴としてグラフィック表示されるので、ダ
イバー、ダイバーの疲労度合いや体力の回復度合いを知
ることができるので、それと照らして次回の潜水スケジ
ュールを立案することができる。しかも、このような表
示はグラフィック表示なので、デジタル表示と違って、
凡その感じを感覚で捉えることができ、便利である。
【0104】本発明において、前記キャラクタが海洋生
物を表す形態であれば、ダイバーズ用であることを表示
においても特徴付けることができる。とりわけ、このよ
うな海洋生物として、ダイバーの間で守神として尊敬さ
れているイルカを表す形態とすれば、ダイバーズ用であ
ることを一層、特徴付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置の
装置本体および腕バンドの一部を示す平面図である。
【図2】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置全
体のブロック図である。
【図3】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置に
おいて、浮上速度違反警告を行うためのブロック図であ
る。
【図4】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置に
おいて、液晶表示パネルの円環状表示領域で表示される
入水した旨の表示形態を示す説明図である。
【図5】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置に
おいて、ダイビング中に液晶表示パネルの円環状表示領
域で表示される潜水時間の表示形態を示す説明図であ
る。
【図6】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置に
おいて、ダイビング終了後に液晶表示パネルの円環状表
示領域で表示される潜水時間の表示形態を示す説明図で
ある。
【図7】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置に
おいて、ダイビング終了後に液晶表示パネルの円環状表
示領域で表示される潜水時間の別の表示形態を示す説明
図である。
【図8】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置に
おいて、体内窒素量を計測するためのブロック図であ
る。
【図9】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置が
有する各機能を示すフローチャートである。
【図10】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置
において、液晶表示パネルで表示される入水した旨の別
の表示形態を示す説明図である。
【図11】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置
において、液晶表示パネルで表示される潜水履歴の表示
形態を示す説明図である。
【図12】本発明を適用したダイバーズ用情報表示装置
において、アラーム発生時に液晶表示パネルでの表示形
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・ダイバーズ用情報表示装置 5 ・・・操作部 10・・・表示装置 11・・・液晶表示パネル 11A・・・液晶表示パネルの円形表示領域 11B・・・液晶表示パネルの円環状表示領域 30・・・潜水動作監視スイッチ(潜水動作監視手段) 34・・・圧力センサ 37・・・報音装置 38・・・振動発生装置 50・・・制御部 51・・・CPU 53・・・ROM 54・・・RAM 61・・・水圧計測手段(水深計測手段) 68・・・計時手段 78・・・潜水結果記録手段 A、B・・・スイッチ ST1・・・時刻モード ST2・・・サーフェスモード ST3・・・プランニングモード ST4・・・設定モード ST5・・・ダイビングモード ST6・・・ログモード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊嶋 仁 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ダイバーが入水したことを
    検出する入水監視センサと、時間を計測する計時手段
    と、該計時手段の計測結果に基づいて少なくとも潜水時
    間を表示する表示パネルを備える表示手段とを有するダ
    イバーズ用情報表示装置において、 前記表示手段は、前記入水監視スイッチによる監視結果
    に基づいて、ダイバーが入水した旨を前記表示パネルに
    グラフィック表示することを特徴とするダイバーズ用情
    報表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表示手段は、前
    記表示パネルにダイバーが入水した旨をグラフィック表
    示する際には当該表示パネルに表示したキャラクタの形
    態または表示位置を繰り返し変化させることを特徴とす
    るダイバーズ用情報表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記表示装置は、表
    示領域の外周に沿って潜水情報をグラフ表示するグラフ
    表示領域を備えていることを特徴とするダイバーズ用情
    報表示装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも、時間を計測する計時手段
    と、該計時手段の計測結果に基づいて少なくとも潜水時
    間を表示する表示パネルを備える表示手段とを有するダ
    イバーズ用情報表示装置において、 前記表示装置は、表示領域の外周に沿って潜水情報をグ
    ラフ表示するグラフ表示領域を備えていることを特徴と
    するダイバーズ用情報表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記表示手段は、潜
    水中または潜水終了後の少なくとも一方において前記グ
    ラフ表示領域に前記潜水情報として潜水時間を表示する
    ことを特徴とするダイバーズ用情報表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記表示手段は、前
    記グラフ表示領域に潜水時間を表示する際には指針式時
    計において潜水開始時の分針位置に相当する位置から現
    在時刻の分針位置に相当する位置に延びるグラフを表示
    することを特徴とするダイバーズ用情報表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、前記表示手
    段は、前記グラフ表示領域に潜水時間を表示する際には
    潜水時間に相当する数のキャラクタを表示することを特
    徴とするダイバーズ用情報表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記表示手段は、前
    記グラフ表示領域に前記キャラクタを30°の角度間隔
    で最大12個表示することを特徴とするダイバーズ用情
    報表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、前記キャラ
    クタは、グラフの延びる方向を示す方向性をもつ形態を
    備えた記号若しくは図形であることを特徴とするダイバ
    ーズ用情報表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかにおい
    て、前記表示手段は、前記キャラクタのうち、グラフの
    起点に相当するキャラクタ、およびグラフの終点に相当
    するキャラクタのうちの少なくとも一方のキャラクタの
    形態を繰り返し変化させることを特徴とするダイバーズ
    用情報表示装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも、時間を計測する計時手段
    と、該計時手段の計測結果に基づいて少なくとも潜水時
    間を表示する表示パネルを備える表示手段とを有するダ
    イバーズ用情報表示装置において、 ダイビング終了後、前記表示手段は、前記表示パネルに
    潜水履歴を定量的にグラフィック表示することを特徴と
    するダイバーズ用情報表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記表示手段
    は、前記表示パネルに潜水履歴に相当する情報をグラフ
    ィック表示する際には、そこに表示したキャラクタの形
    態または表示位置を変化させる周期の長短により潜水履
    歴を定量的に表示することを特徴とするダイバーズ用情
    報表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または12において、前記
    潜水履歴は、前回行ったダイビングの潜水時間であるこ
    とを特徴とするダイバーズ用情報表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項11または12において、前記
    潜水履歴は、最後に行ったダイビングからの経過時間で
    あることを特徴とするダイバーズ用情報表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項2、7、8、9、10または1
    2において、前記キャラクタは、海洋生物を表す形態を
    備えていることを特徴とするダイバーズ用情報表示装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記海洋生物は
    イルカであることを特徴とするダイバーズ用情報表示装
    置。
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