JPH1183606A - 積載荷重計測装置 - Google Patents

積載荷重計測装置

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JPH1183606A
JPH1183606A JP23818497A JP23818497A JPH1183606A JP H1183606 A JPH1183606 A JP H1183606A JP 23818497 A JP23818497 A JP 23818497A JP 23818497 A JP23818497 A JP 23818497A JP H1183606 A JPH1183606 A JP H1183606A
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JP
Japan
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load
sensor
value
signal
sensor signal
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Application number
JP23818497A
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English (en)
Inventor
Kosaku Uota
耕作 魚田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷重センサが出力するセンサ信号と印加され
た荷重値の関係を示す荷重センサ特性は、荷重センサご
とにばらつきがあり、荷重の正確な計測は困難であっ
た。また、荷重センサの特性によっては、その荷重セン
サからの出力信号と荷重値の比を補正しなければ、正確
な荷重を計測できないものもあった。 【解決手段】 積載時に荷重センサ11〜14が出力す
るセンサ信号から、予めオフセット値として記録されて
いる、無積載時に前記荷重センサが出力するセンサ信号
値を減算し、この減算されたセンサ信号にセンサ信号補
正係数を乗じて補正し、この補正されたセンサ信号に基
づいて荷重値を算出する荷重算出部100を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁歪式のセンシン
グ素子を備えた荷重センサを車軸近傍に設けて、剪断歪
みを検出することにより荷重を測定する積載荷重計測装
置に関するものであり、特に荷重センサが出力した荷重
センサ信号に基づいて正確に荷重値を計測できるよう
に、荷重センサ信号を補正する荷重センサ出力信号補正
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は特開平7−318404号公報に
記載されている荷重計測装置の構成を示す基本構成図で
ある。図4において、150は荷重センサ信号を荷重値
に変換する重量変換係数を記録しておく重量変換係数記
録手段、160は重量変換係数記録手段150に重量変
換係数を記録させる制御手段、170は重量変換係数記
録手段150から出力された重量変換係数と、荷重セン
サから出力されたセンサ信号とを入力としてセンサ信号
から重量値を算出する重量算出手段、200は重量算出
手段170が算出した重量値を表示する表示手段であ
る。荷重センサは図4においては図示しないが、トラッ
ク等貨物運搬用車両に設けられた荷重計測装置は、通常
複数個の荷重センサを備えている。
【0003】次に、図4に基づいて、従来の荷重計測装
置の動作について説明する。各荷重センサが出力したセ
ンサ信号を荷重値に変換するセンサ信号変換係数と、無
積載時に前記各荷重センサが出力するセンサ信号値(以
後、オフセット値と称す)は、重量変換係数記録手段1
50に記録されている。荷重センサに荷重が加わると、
荷重センサは加わった荷重に応じた周波数のパルスをセ
ンサ信号として重量算出手段170に出力する。この重
量算出手段170は、前記センサ信号変換係数とオフセ
ット値とを用いて、前記荷重センサから出力されたセン
サ信号を荷重値に変換するものであり、重量算出手段1
70により算出された荷重値は表示手段200により表
示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ある荷重値
に対して荷重センサが出力するセンサ信号値は荷重セン
サによって異なる。これは、センサ信号を荷重値に変換
するセンサ信号変換係数、すなわち荷重センサの特性が
荷重センサによって異なることを意味している。特開平
7−318404号公報にかかる荷重計測装置は、重量
変換係数記録手段150に各荷重センサに対応したセン
サ信号変換係数を予め記録し、各荷重センサに対応する
センサ信号変換係数を用いて、前記荷重センサが出力し
たセンサ信号を荷重値に変換している。
【0005】このように、各荷重センサに特有なオフセ
ット値とセンサ信号変換係数を記録しておくことによ
り、対応する荷重センサが出力するセンサ信号を荷重値
に、より正確に変換することができる。しかし、ある荷
重値に対して荷重センサが出力するセンサ信号が小さい
場合、センサ信号の微小な変化が荷重値の過大な変動を
招き、荷重の計測が不正確になるという問題がある。ま
た、アナログ信号であるセンサ信号をデジタル信号に変
換する際、積載荷重限界内で有効なセンサ信号出力の範
囲が狭い場合、具体的には無積載時と満載時の間に荷重
センサが出力するセンサ信号の幅が狭い場合には、セン
サ信号を荷重値に変換する精度が粗くなるという問題も
生じる。このようなときには、荷重センサが出力するセ
ンサ信号自体を補正し、センサ信号の出力の幅を広げる
必要がある。なお、補正したセンサ信号より荷重値を算
出する場合、重量変換係数も併せて補正しておく必要が
ある。
【0006】ある荷重値に対して荷重センサが出力する
センサ信号値がばらつく原因について、特開平7−31
8404号公報には、荷重センサおよびV/F変換部
(荷重センサが重量を検出し、出力した電圧をパルスに
変換するもの)の特性によるとの記載がある。しかし、
ある荷重値に対して荷重センサの出力がばらつくのは、
荷重センサの車両への取付状況や車両の剛性等の要因も
考えられる。従って各車両に荷重センサを取り付けてか
ら通常の使用開始までに、車両に設けられた各センサに
ついて、荷重センサの出力信号と荷重値との特性を認識
して、センサごとに特有なセンサ信号変換係数を算出す
る処理を行う必要がある。
【0007】本発明は、荷重センサを車両に取り付けて
から通常の使用開始までに、各荷重センサの出力信号と
荷重値の比で表されるセンサ特性を認識して、荷重セン
サごとに特有な比と、前記荷重センサが出力するセンサ
信号とを補正し、この補正されたセンサ信号と、補正さ
れた比すなわち重量変換係数とを用いて、正確に積載荷
重の計測を行うことができる積載荷重計測装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る積載荷重
計測装置は、無積載時に荷重センサが出力するセンサ信
号値を予めオフセット値として記録しておき、積載時に
前記荷重センサが出力するセンサ信号から、上記オフセ
ット値を減算し、この減算されたセンサ信号にセンサ信
号補正係数を乗じて補正し、この補正されたセンサ信号
に基づいて荷重値を算出する荷重算出部を備えたもので
ある。
【0009】また、この発明に係る積載荷重計測装置
は、積載時及び無積載時に荷重センサが出力するセンサ
信号と予め入力された荷重値より、センサ信号と荷重値
の比を演算し、このセンサ信号と荷重値の比を所定の値
に補正する比補正係数を算出し、この比補正係数をセン
サ信号補正係数としてセンサ信号を補正する荷重算出部
を備えたものである。
【0010】また、この発明に係る積載荷重計測装置
は、比補正係数により補正された比を、センサ信号を荷
重値に変換するセンサ信号変換係数として用いて、セン
サ信号補正係数により補正されたセンサ信号を荷重値に
変換する荷重算出部を備えたものである。
【0011】また、この発明にかかる積載荷重計測装置
は、センサ信号から変換された荷重値を表示する表示装
置を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.発明の実施の形態を図面を参照して説明
する。図1は、この発明の実施の形態を示す構成図であ
る。図2(a)は荷重センサを設けた車両の前輪部を説
明する説明図であり、図2(b)は荷重センサを設けた
車両の後輪部を説明する説明図である。図3(a)
(b)(c)は荷重センサの特性を示すグラフである。
図1において、11〜14は荷重センサであり、101
〜104は荷重センサ11〜14から出力されるセンサ
信号のノイズを除去するノイズ除去フィルタ、110は
センサ信号を読み出す荷重センサを選択する一種のスイ
ッチング制御回路であるアナログマルチプレクサ、14
0はマイクロコンピュータであって、無積載時に荷重セ
ンサ11〜14が出力するセンサ信号値(以下オフセッ
ト値と称す)、センサ信号を補正するセンサ信号補正係
数、センサ信号補正係数により補正されたセンサ信号を
荷重値に変換するセンサ信号変換係数という3種類の係
数を記録し、前記3種類の係数のうち、オフセット値は
D/A変換器120を介して減算器121に、センサ信
号補正係数はD/A変換器130を介して乗算器131
に出力するものである。200は、マイクロコンピュー
タ140において演算された荷重値を表示する表示装置
である。
【0013】図2(a)は荷重センサの前輪部への取付
状況を示す図であり、図2(b)は、後輪部への取付状
況を示す図である。図2(a)(b)において、21は
シャーシ、22はシャーシに設けられたブラケット、2
3はブラケットと可動支持され、車台と車軸間に介在し
て車輪から伝わる力ないし振動等を緩衝するリーフスプ
リング、24は前輪部のリーフスプリングを支えるシャ
ックルピン、25は後輪部のリーフスプリング24を支
えるトラニオンシャフトである。荷重センサ11〜14
は車両の前輪軸のリーフスプリング23を支えるシャッ
クルピン24、および後輪のリーフスプリング23を支
えるトラニオンシャフト25に組み込まれ、これら被測
定部材の荷重による剪断歪みを測定することにより積載
荷重を測定するものである。
【0014】荷重センサ11〜14はセンシング素子と
して磁歪素子を採用している。具体的には縦巻きコイル
と横巻きコイルからセンシング素子が構成されており、
センシング素子に荷重が加わると歪みが生じて透磁率が
変化し、歪み量に応じた電圧を出力する。車両に重量物
が載置されると、その荷重を受けてリーフスプリング2
3が撓み、リーフスプリング23の撓みを受けて荷重セ
ンサ11〜14にもその歪みが伝達される。この剪断歪
み量に応じて荷重センサ11〜14の磁歪素子の透磁率
が変化し、荷重センサ11〜14は電圧を出力する。
【0015】以上説明したように、荷重センサは剪断歪
み量を検出して、前記剪断歪み量に応じた電圧をセンサ
信号として出力するものである。剪断歪み量というのは
車両の剛性によって影響を受けるので、各車両の剛性の
違いによる剪断歪み量の誤差が、荷重センサの特性がば
らつく一つの原因となっている。また、車両の荷重セン
サの取付状況により荷重センサの特性が微妙に異なるこ
ともある。従って、荷重センサを車両に取り付けてから
通常の使用を開始するまでに、各車両ごとに各部位のセ
ンサについて、荷重電圧信号と荷重値の関係を示す特性
を認識し、記録しておく必要がある。以上を踏まえて次
に、このセンサ特性の初期認識処理と記録処理および積
載荷重計測装置の動作について図1を用いて説明する。
【0016】センサ特性の初期認識および記録処理をす
るにあたり、まず検査車両を空荷の状態ではかり台に載
せる。こうすることによって空積載時の正確な車両重量
が計測される。こうして計測された空積載時の車両重量
を図1に示すデータ入力装置201を介してマイクロコ
ンピュータ140に書き込んでおく。次に荷重を検出す
る荷重センサをデータ入力手段201により選択する。
マイクロコンピュータ140は前記データ入力手段20
1の指令に応じて、アナログマルチプレクサ110に荷
重センサ出力切り換え信号を伝達する。アナログマルチ
プレクサ110は前記センサ出力切り換え信号に基づい
て、選択された荷重センサ11〜14のいずれかから荷
重電圧信号VINを読み出し、マイクロコンピュータ14
0の端子AD2を経由してマイクロコンピュータ140
に書き込む。この時点でマイクロコンピュータ140に
は空積載時の車両重量、および空積載時の荷重センサが
検出した荷重電圧信号が記録される。以上の処理を各セ
ンサについて行う。
【0017】空積載時に荷重センサ11〜14が出力す
る荷重電圧信号と空積載時の車両重量をマイクロコンピ
ュータ140に記録する処理が終わると、次に積載時に
荷重センサ11〜14が出力する荷重電圧信号と印加し
た荷重値をマイクロコンピュータ140に記録する処理
を行う。具体的には、検査車両に重量が既知の積載物を
おもりとして載置し、おもりを載置したときに各荷重セ
ンサが出力する荷重電圧信号とそのおもりの重量をマイ
クロコンピュータ140に書き込む処理を行う。最初に
データ入力装置201からマイクロコンピュータ140
におもりの重量を入力して、特性を調べる荷重センサを
指定する。データ入力装置201からの指令の応じて、
マイクロコンピュータ140は荷重センサ出力切り換え
信号を生成し、アナログマルチプレクサ110に出力す
る。アナログマルチプレクサ110は前記荷重センサ出
力切り換え信号に基づいて、指定された荷重センサから
荷重電圧信号を読み出し、定積載時の荷重電圧信号VIN
をマイクロコンピュータ140の端子AD2を介してマ
イクロコンピュータ140に書き込む。この時点で、マ
イクロコンピュータ140には空積載時の車両重量、お
よび空積載時の荷重センサが検出した荷重電圧信号と定
積載時の車両重量、および定積載時に荷重センサが検出
した荷重電圧信号が記録される。以上の処理を各センサ
について行う。
【0018】空積載時の車両重量と荷重電圧信号、定積
載時の車両重量と荷重電圧信号をマイクロコンピュータ
140に記録する処理を終えると、マイクロコンピュー
タ140は、荷重センサの特性、つまり荷重センサ11
〜14が出力する荷重電圧信号と印加された荷重値の関
係について、図3(a)のような一次関数のグラフが表
現するように認識できる。図3(a)が示すグラフにつ
いて説明すると、y軸は荷重センサが出力した荷重電圧
信号、x軸は荷重値を表し、y切片V1は、空積載時の
車両の自重W0 が印加されているときに荷重センサが出
力する荷重電圧信号を表している。グラフの傾きは荷重
電圧信号と荷重値の比を表し、この比を用いて荷重電圧
信号値を荷重値に変換することができる。次に図3
(b)が示すように、空積載時に荷重センサから出力さ
れる荷重電圧信号をオフセット値V1として削除する、
つまり、空積載時には荷重センサは荷重電圧信号を出力
しないようにするオフセット補正処理を行う。
【0019】オフセット補正処理を行うにあたり、ま
ず、定積載時に荷重センサが出力する荷重電圧信号VIN
と予めマイクロコンピュータ140に記録されている定
積載時の荷重電圧信号VOFとを減算器121に書き込む
処理を行う。減算器121からの出力Vs は、アナログ
マルチプレクサ110からの出力VINから、マイクロコ
ンピュータ140からの出力VOFを減算したものであ
る。つまり、Vs =VIN−VOFとなる。ここでは、VIN
は、空積載状態で荷重センサ11〜14から出力される
荷重電圧信号であり、VOFは、マイクロコンピュータ1
40に記録されている空積載時の荷重電圧信号(すなわ
ちオフセット信号V1)を、D/A変換器120におい
てアナログ変換したものであるから、VIN=VOF=V1
となり、減算器121からの出力は、Vs=0となる。
この時点で荷重センサ11〜14が出力する荷重電圧信
号と印加された荷重値の関係は、図3(b)が示すよう
な一次関数のグラフで表現される。
【0020】荷重センサ11〜14が出力する荷重電圧
信号と、印加された荷重値との関係を示す一次関数のグ
ラフで表現された荷重センサ特性のオフセット補正処理
を行った後、荷重センサ特性を示す一次関数のグラフの
傾き(ゲイン)補正を行う。荷重センサ特性の初期認識
および記録処理を行うにあたり、最初に実施する空積載
時の車両重量および荷重電圧信号と、定積載時の車両重
量および荷重電圧信号とをマイクロコンピュータ140
に記録する処理についてはすでに説明した。この時点
で、座標平面上に2点、即ち、空積載時および定積載時
の荷重電圧信号と重量値がプロットされ、この2点を結
ぶグラフが特定される。このグラフの傾きが荷重電圧信
号を荷重値に変換するセンサ信号変換係数を表してい
る。
【0021】ところで、この傾き(ゲイン)が小さいと
幾つか問題が生じる。例えば、本実施の形態では荷重セ
ンサから出力される電圧が一定の範囲内の電圧、一例を
挙げると0V〜5Vの範囲内で、積載限界荷重値までの
値を検出できるものでなければならない。つまり、空積
載時には荷重センサは0Vを出力し、積載荷重限界値を
印加した時には荷重センサは5Vを出力するのが望まし
い。ところが、この傾き(ゲイン)が小さいとき、積載
荷重限界値を印加した状態で荷重センサが出力する値
が、例えば、2Vないし3Vということが起こりうる。
荷重センサの有効な出力値が5Vであるにも関わらず、
積載荷重限界値を印加した時に3Vしか出力しないので
は、残りの2Vは全く無意味である。図3のグラフの傾
きは、荷重センサが出力する荷重電圧に対する印加重量
の比であるから、この傾き(ゲイン)が小さいと、荷重
電圧信号が僅かでも変化すると荷重値が過大に変動する
こととなり、荷重の正確な計測ができないこととなる。
【0022】また、図1に示すように荷重センサ11〜
14の出力した荷重電圧信号は、アナログ信号として、
ノイズ除去フィルタ101〜104およびアナログマル
チプレクサ110を介して、マイクロコンピュータ14
0の端子AD2においてデジタル信号に変換されてマイ
クロコンピュータ140に入力される。しかし、信号を
A/D変換する場合、積載荷重限界内で有効な出力電圧
の範囲が狭いと、言い換えれば、傾き(ゲイン)が小さ
ければ、A/D変換するときに検出精度が粗くなり、荷
重の正確な計測ができなくなる。そこで、傾き(ゲイ
ン)補正をする必要が出てくる。以下、傾き(ゲイン)
補正処理について、図3(b)(c)に基づいて説明す
る。
【0023】図3(b)は、図3(a)で示す一次関数
のグラフに、オフセット補正処理を行った後の荷重セン
サ特性を示すグラフであり、図3(c)は、図3(b)
で示すオフセット補正処理を行った後のグラフに、傾き
(ゲイン)補正処理を行った後の荷重センサ特性を示す
グラフである。傾き(ゲイン)補正とは、具体的には、
図3(b)に示すW1の荷重値が印加されたときにV3
の荷重電圧信号を出力する荷重センサの特性を、図3
(c)に示すように、W1の荷重値に対してV4の荷重
電圧信号を出力するように荷重センサの特性を変更する
処理である。W1の荷重を印加した時に荷重センサがV
4を出力するように傾き(ゲイン)を補正するには、図
3(b)に示す荷重センサの出力V3に係数k=V4/
V3をかけてやればよい。
【0024】以上を踏まえて、図1に基づいて傾き(ゲ
イン)補正処理の動作について説明する。減算器121
においてオフセット補正処理が行われた後、荷重センサ
特性は図3(b)に示す一次関数のグラフで表現されて
いる。マイクロコンピュータ140には、各荷重センサ
11〜14が出力する空積載時の荷重電圧信号と、デー
タ入力装置201から入力された空積載時の荷重値、お
よび定積載時の荷重電圧信号と、データ入力装置201
から入力された定積載時の荷重値が入力されている。こ
れらのデータから荷重電圧信号に対する荷重値の比、つ
まり図3(b)に示すグラフの傾きを求めることができ
る。
【0025】マイクロコンピュータ140において、各
センサの荷重電圧信号に対する重量値の比、すなわち傾
き(ゲイン)が小さいと判断されると、その傾き(ゲイ
ン)を補正する係数が計算される。例えば、図3(b)
が示すような、W1の荷重に対してV3の荷重電圧信号
を出力するような荷重センサ特性を、W1の荷重に対し
てV4の荷重電圧信号を出力するように傾きを補正する
には、荷重電圧V3に係数k=V4/V3を乗じて、荷
重電圧V3を増幅してやればよい。この係数kを比補正
係数という。マイクロコンピュータ140は、各荷重セ
ンサごとに比補正係数kを計算して記録する。また、こ
の比補正係数kは荷重センサが出力する荷重電圧信号を
補正するセンサ信号補正係数kと同値であり、荷重電圧
信号を補正する乗算器131にマイクロコンピュータ1
40の端子P2より出力される。
【0026】以上、説明したように、荷重センサを車両
に実装してから通常の使用を開始するまでに、各車両ご
とに各部位の荷重センサについて、空積載時の荷重電圧
信号(オフセット値)と荷重値、および定積載時の荷重
電圧信号と荷重値を記録する処理と、荷重センサの荷重
電圧信号の変化に対する荷重値の比、つまり傾きを演算
する処理と、比(傾き)を補正する比補正係数を演算し
記録する処理とを行うことにより、荷重値が未知の積載
物の荷重を正確に計測できるようになる。具体的に積載
重量をどのように計測するか、その処理について図1を
参照して説明する。
【0027】車両に積載物が載置されると、荷重センサ
11〜14が設けられた板バネおよび車軸は荷重を受け
て撓み、荷重センサ11〜14にも剪断歪みが印加され
る。その剪断歪みが荷重センサを構成する磁歪素子の透
磁率を変化させ、荷重に応じた電圧を発生させる。デー
タ入力装置201が荷重センサ11〜14のいずれかを
選択すると、マイクロコンピュータ140は荷重センサ
出力切り換え信号を生成しアナログマルチプレクサ11
0に伝達する。アナログマルチプレクサ110は、荷重
センサ出力切り換え信号に基づいて荷重センサ11〜1
4のいずれかから荷重電圧信号を読み出して、減算器1
21に荷重電圧信号VINを伝達する。一方、マイクロコ
ンピュータ140は、マイクロコンピュータ140に記
録されている、対応する(現在、荷重電圧信号を読み出
している)荷重センサが空積載時に出力する荷重電圧信
号、すなわちオフセット値V1を、D/A変換器120
においてアナログ信号に変換した後、減算器121にオ
フセット値VOFとして出力する。
【0028】減算器121はVINからVOFを減算して得
たVsを乗算器131に出力する。Vsは図3(b)に
示す、荷重W1が印加されたときに荷重センサが出力す
る電圧V3にあたる。乗算器131は、荷重W1が印加
されたときに、荷重センサが出力した電圧V3に比補正
係数と同値であるところのセンサ信号補正係数kをかけ
ることにより、図4に示すV4を出力するように荷重電
圧信号を補正するものである。具体的に説明すると、図
1に示す乗算器131は、前記センサ信号補正係数kと
減算器121から出力された荷重電圧信号Vsとを乗算
して荷重電圧信号Vsを補正し、乗算器131で補正さ
れた荷重電圧信号Vxをマイクロコンピュータ140に
出力する。なお、Vxとは図3(c)において示す、傾
きを補正された後の荷重電圧信号V4のことであり、乗
算器131で補正された前記荷重電圧信号Vxはマイク
ロコンピュータ140に設けられた端子AD1において
デジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ1
40に記録される。
【0029】マイクロコンピュータ140において、乗
算器131より伝達された荷重電圧信号Vxは、センサ
信号変換係数を用いて荷重値に変換される。こうして演
算された荷重値は表示装置200によって表示される。
【0030】荷重センサを車両に取り付けてから、通常
の使用開始までに各荷重センサのオフセット値、センサ
信号補正係数およびセンサ信号変換係数を認識、記録す
る処理を行うことはすでに説明したとおりである。しか
し、重量物を積載して使用するうちに車体の剛性等が経
年変化して、荷重センサの特性が変化し荷重の正確な計
測ができなくなるという問題がある。例えば、一定期間
経過後、何らかの理由で荷重センサの特性が変化した場
合、荷重センサを取り付けてから通常の使用開始までに
行った荷重センサ特性の初期認識の結果をオフセット値
として使用していたのでは、空積載付近の値がマイナス
になるという問題が生じることも考えられる。言い換え
ると、積載荷重限界値付近まで積載物を載置したときに
は、すでに規定値よりも積載物を過剰に載置した状態に
なっており、過積載防止という積載荷重計測装置の機能
を果たすことができなくなってしまう。そこで、オフセ
ット補正処理を行うときに、減算器でオフセット補正処
理を行った後、オフセット値付近に一定余裕を持たせる
ことで、前記した荷重センサ特性の変化から生じる問題
が発生するのを抑制できる。
【0031】また、荷重センサ特性の初期認識、記録処
理を行い、一定期間が経過した後に、定期的に荷重セン
サ特性の認識、記録処理を行うことにより、オフセット
値の変化に起因する諸問題が発生するのを抑制すること
もできる。
【0032】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、荷重セ
ンサが出力する荷重電圧信号を補正し、この補正された
荷重電圧信号に基づいて荷重値を算出することにより、
積載荷重限界内で、正確な荷重計測を行う上で有効な荷
重電圧信号の幅を広げることができる。
【0033】また、この発明によれば、積載時および無
積載時に荷重センサが出力する荷重電圧信号と予め入力
された荷重値より、荷重センサが出力する荷重電圧信号
と荷重値の比を演算することにより、荷重センサを車両
に取り付けた後、通常の使用を開始するまでに荷重セン
サの特性を認識し、荷重センサの特性を表す荷重電圧信
号と荷重値の比を比補正係数を用いて補正し、併せて前
記比補正係数をセンサ信号補正係数として、荷重センサ
が出力する荷重電圧信号を補正することにより、各セン
サ特性のばらつきに関わりなく、正確に荷重を計測する
ことができる。
【0034】また、この発明によれば、荷重センサが出
力する荷重電圧信号と荷重値の比を比補正係数を用いて
補正するとともに、比補正係数をセンサ信号補正係数と
して荷重センサが出力する荷重電圧信号を補正すること
で、一定荷重値に対して荷重センサが出力する荷重電圧
信号値を変化させて荷重センサの特性を補正することが
できる。
【0035】また、この発明によれば、センサ信号補正
係数により補正されたセンサ信号を、センサ信号変換係
数を用いて荷重値に変換し、この荷重値を表示する表示
装置を備えたので、荷重センサの特性のばらつきに関わ
りなく、正確な荷重計測を行うことができ、荷重値表示
装置を介して、利用者に計測された荷重値を提示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかる積載荷重計測装置の構成を
説明する構成図である。
【図2】 この発明にかかる積載荷重計測装置に用いら
れる荷重センサの取付状況を説明する説明図であり、
(a)は前輪部への取付状況、(b)は後輪部への荷重
センサの取付状況を説明するものである。
【図3】 (a)は荷重センサ特性、(b)は(a)に
オフセット補正処理を行った後の荷重センサ特性、
(c)は(b)で示すオフセット補正処理を行った後の
グラフに、傾き(ゲイン)補正処理を行った後の荷重セ
ンサ特性を示すグラフである。
【図4】 従来の積載荷重計測装置の基本構成を説明す
る構成図である。
【符号の説明】
11〜14 荷重センサ 21 シャーシ 22
ブラケット 23 リーフスプリング(板バネ) 24 シャック
ルピン 25 トラニオンシャフト 100 荷重算出部 101〜104 ノイズ除去フィルタ 110 アナログマルチプレクサ 120 D/A変
換器 121 減算器 131 乗算器 130 D/A変
換器 140 マイクロコンピュータ 200 表示装置 201 データ入力装置 P1 P2 P3 出力端
子 A/D1 A/D2 入力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無積載時に荷重センサが出力するセンサ
    信号値を予めオフセット値として記録しておき、積載時
    に前記荷重センサが出力するセンサ信号から、上記オフ
    セット値を減算し、この減算されたセンサ信号にセンサ
    信号補正係数を乗じて補正し、この補正されたセンサ信
    号に基づいて荷重値を算出する荷重算出部を備えたこと
    を特徴とする積載荷重計測装置。
  2. 【請求項2】 荷重算出部は、積載時及び無積載時に荷
    重センサが出力するセンサ信号と予め入力された荷重値
    より、センサ信号と荷重値の比を演算し、このセンサ信
    号と荷重値の比を所定の値に補正する比補正係数を算出
    し、この比補正係数をセンサ信号補正係数としてセンサ
    信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の積載
    荷重計測装置。
  3. 【請求項3】 荷重算出部は、比補正係数により補正さ
    れた比を、センサ信号を荷重値に変換するセンサ信号変
    換係数として用いて、前記センサ信号補正係数により補
    正されたセンサ信号を荷重値に変換することを特徴とす
    る請求項2に記載の積載荷重計測装置。
  4. 【請求項4】 算出された前記荷重値を表示する表示装
    置を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
    れか一項に記載の積載荷重計測装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001228011A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 体重計
CN100383776C (zh) * 2004-02-23 2008-04-23 黄庭梁 车辆运输装卸情况的记录方法及装置
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JP2021038663A (ja) * 2019-07-25 2021-03-11 日本国土開発株式会社 スクレーパ車両
US20230339280A1 (en) * 2022-04-20 2023-10-26 Ford Global Technologies, Llc Systems and methods for calibrating onboard weight sensors

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