JPH1183391A - オフセット検出装置及びこれを用いた飛翔体誘導システム - Google Patents

オフセット検出装置及びこれを用いた飛翔体誘導システム

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JPH1183391A
JPH1183391A JP9249095A JP24909597A JPH1183391A JP H1183391 A JPH1183391 A JP H1183391A JP 9249095 A JP9249095 A JP 9249095A JP 24909597 A JP24909597 A JP 24909597A JP H1183391 A JPH1183391 A JP H1183391A
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light receiving
laser beam
flying object
offset
phase difference
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JP9249095A
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Hajime Honda
肇 本田
Naoki Hosaka
直樹 保坂
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通の座標系を持たない場合でも、所定の軸
方向からのオフセット量あるいはオフセット方向を検出
するオフセット検出装置を提供する。 【解決手段】 レーザビーム照射器により指向方向に最
大の照射強度を有する特性のレーザビームを、所定の軸
に対して指向方向を傾けて円錐状に回転させながら照射
し、このレーザビーム照射器によるレーザビーム照射領
域に、両者を結ぶ方向が所定の軸に直交するように2つ
の受光センサ217,218を所定間隔で配置し、この
2つの受光センサ217,218それぞれから出力され
る受光信号の位相差を位相差検出器219で検出し、オ
フセット方向検出回路にて検出された位相差の大きさを
比較し、所定の軸に対する2つの受光センサ217,2
18のオフセット方向を検出することで、共通の座標系
を持たない場合でも、所定の軸方向からのオフセット量
あるいはオフセット方向を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の軸からのオ
フセット量あるいはオフセット方向を検出するオフセッ
ト検出装置、このオフセット検出装置を用いて飛翔体を
所定方向に誘導する飛翔体誘導システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、飛翔体誘導システムにあって
は、飛翔体に搭載され、飛翔体自身の姿勢角や位置など
の情報を計算する航法計算機と、飛翔体に対して外部か
ら基準座標系の進行方向情報(方位角と高低角の組み合
わせ情報、または目標の位置情報など)を無線で送信す
る誘導装置を備えている。飛翔体では、誘導装置から送
られる進行方向情報をもとに、航法計算機を利用して飛
翔体自らの姿勢角や位置情報を計算し、その操舵方向や
操舵量を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の飛翔体誘導システムは、飛翔体搭載の航法計算機か
ら得られる飛翔体自らの姿勢角や位置情報を使用して、
操舵システムの座標系と共有することで成立している。
すなわち、誘導システムが飛翔体の操舵システムと共通
の座標系を持たない場合、飛翔体は誘導装置から進行方
向情報を受けても、その進行方向情報に見合った方向に
飛翔することができない。このため、誘導システムは飛
翔体操舵システムと共通の座標系を必要としている。
【0004】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、共通の座標系を持たない場合でも、所定の軸方向か
らのオフセット量あるいはオフセット方向を検出するオ
フセット検出装置を提供し、このオフセット検出装置を
用いることにより、誘導システムと飛翔体操舵システム
が共通の座標系を持たない場合でも、飛翔体を所定の方
向に誘導することのできる飛翔体誘導システムを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明に係るオフセット検出装置は、指向方向に最
大の照射強度を有し前記指向方向から離れるにつれて照
射強度が小さくなる特性のレーザビームを、所定の軸に
対して前記指向方向を傾けて円錐状に回転させながら照
射するレーザビーム照射器と、このレーザビーム照射器
による前記レーザビームの照射領域に、両者を結ぶ方向
が前記所定の軸に直交するように所定間隔で配置され、
かつ、前記レーザビームを受光してその照射強度に応じ
た受光信号を出力する2つの受光センサと、この2つの
受光センサそれぞれから出力される受光信号の位相差を
検出する位相差検出器と、この位相差検出器で検出され
た位相差の大きさを比較し、前記所定の軸に対する前記
2つの受光センサのオフセット方向を検出するオフセッ
ト方向検出手段とを具備している。
【0006】また、本発明に係る、飛翔体外部の誘導装
置から飛翔体を目標に向けて誘導する飛翔体誘導システ
ムにおいて、前記飛翔体外部の誘導装置は、指向方向に
最大の照射強度を有し前記指向方向から離れるにつれて
照射強度が小さくなる特性のレーザビームを、所定の軸
に対して前記指向方向を傾けて円錐状に回転させながら
照射するレーザビーム照射器と、このレーザビーム照射
器の所定の軸を目標方向に向ける方向制御器とを備え、
前記飛翔体の内部の誘導装置は、それぞれ前記レーザビ
ーム照射器による前記レーザビームを受光しその照射強
度に対応した受光信号を出力する2つの受光センサと、
この2つの受光センサそれぞれから出力される受光信号
の位相差を検出する位相差検出器と、この位相差検出器
で検出された位相差の大きさから前記レーザビームの円
錐走査中心軸に対する前記2つの受光センサのオフセッ
ト方向を検出するオフセット方向検出手段とを備え、こ
のオフセット方向検出手段で求められた前記オフセット
方向から前記飛翔体の操舵量及び操舵方向を計算し、そ
の計算結果に基づいて前記飛翔体の操舵を制御するよう
にしている。
【0007】特に、前記オフセット方向検出手段は、前
記位相差検出器から得られた各信号の位相差から前記受
光センサの中間位置と前記レーザビームの円錐走査中心
軸との1次元相対位置を求める変換テーブルを備え、前
記飛翔体内部の誘導装置は、前記変換テーブルで求めら
れる1次元相対位置に基づいて、機械的操作により前記
受光センサの中間位置を前記レーザビームの円錐走査軸
に誘導するようにしている。
【0008】また、本願発明に係る、飛翔体外部の誘導
装置から飛翔体を目標に向けて誘導する飛翔体誘導シス
テムにおいて、前記飛翔体外部の誘導装置は、指向方向
に最大の照射強度を有し前記指向方向から離れるにつれ
て照射強度が小さくなる特性のレーザビームを、所定の
軸に対して前記指向方向を傾けて円錐状に回転させなが
ら照射するレーザビーム照射器と、このレーザビーム照
射器の所定の軸を目標方向に向ける方向制御器とを備
え、前記飛翔体内部の誘導装置は、それぞれ前記レーザ
ビーム照射器による前記レーザビームを受光しその照射
強度に対応した受光信号を出力する互いに同一直線上に
配置されない3個以上の受光センサと、この3個以上の
受光センサそれぞれの出力間の位相差を検出する複数の
位相差検出器と、前記3個以上の受光センサから得られ
た信号の位相差のうち少なくとも2個以上の位相差を用
いて、受光センサそれぞれの中間位置と前記レーザビー
ムの円錐走査中心軸との2次元相対位置を求める変換テ
ーブルとを備え、この変換テーブルで求められた前記2
次元相対位置から前記受光センサの中間位置をレーザビ
ーム円錐走査中心軸に誘導するための前記飛翔体の操舵
量及び操舵方向を計算し、その計算結果に基づいて前記
飛翔体の操舵を制御するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1(a)は、本発明に係るオフセット検
出装置の回路構成を示すものである。図1(a)におい
て、符号11はレーザビーム照射器で、このレーザビー
ム照射器11は、レーザビーム13を所定の軸12を中
心にして円錐状に回転させながら照射し、点線で示すよ
うな照射領域14を形成する。このレーザビーム照射器
11から距離Rの位置には受光センサ15が配置され
る。この受光センサ15は、レーザビーム13を受光し
て、受光した光エネルギーを電圧信号などの受光信号S
に変換し出力する。
【0011】上記受光センサ15から出力された受光信
号Sは振幅測定回路16に供給される。この振幅測定回
路16は受光信号Sの振幅変化分Aを測定するものであ
る。この振幅測定回路16で測定された受光信号Sの振
幅変化分Aのデータは、変換テーブル17に供給され
る。この変換テーブル17は、入力データを予め記憶さ
れた記憶データと対比することで、受光センサ15の受
光面におけるレーザビーム13の中心軸12からの離隔
角度θ、いわゆるオフセット量を検出するものである。
【0012】次に、上記構成のオフセット検出装置の動
作について説明する。
【0013】まず、レーザビーム照射器11から照射さ
れるレーザビーム13は、図1(b)に示すようにビー
ムの指向方向18で最大の照射強度を有し、ビームの指
向方向18から離れる(オフセット)に従って照射強度
が単調に減衰する特性となっている。そして、このよう
な特性のレーザビーム13は、図1(c)に示すよう
に、ビームの指向方向18が所定の中心軸12に対して
離心角φだけ傾いた状態で中心軸12のまわりを回転
し、レーザビームの照射領域14を形成している。
【0014】このため、レーザビーム13のビームの指
向方向18の軌跡は円錐状になり、ビームの指向方向1
8が作る軌跡の内側では、図1(d)に示すように、ビ
ームの照射強度がビームの指向方向18で最大で、中心
軸12に向かって単調に低下している。
【0015】このとき、レーザビームの照射領域14に
位置する受光センサ15から出力される受光信号Sは、
図1(e)に示すように、レーザビーム13の回転周期
と同じ周期Tで変化する。ここで、中心軸12からのオ
フセット量を離隔角度θで表し、受光センサ15から出
力される受光信号Sの最大値と最小値の差の振幅変化分
をAで表すと、離隔角度θ=0の場合は振幅変化分A=
0となって直流になる。そして、離隔角度θが大きくな
ると振幅変化分Aも大きくなる。このため、受光信号S
は、いわゆる振幅変調信号になる。
【0016】この場合、照射強度の最大値をVmax、
最小値をVminとすると、振幅変化分Aは、 A=Vmax−Vmin ……(1) となる。この関係から分かるように振幅変調信号は、縦
軸を振幅変化分A、横軸を離隔角度θとすると、図1
(f)の線分Mのように離隔角度θが増加するとともに
振幅変化分Aが単調に増加する特性になる。
【0017】そこで、図1(f)の線分Mのような振幅
変調信号の特性、即ち、振幅変化分Aと離隔角度θの関
係を関数化あるいはテーブル化して、変換テーブル17
に記憶させておく。これにより、振幅測定回路16で測
定された受光信号の振幅変化分Aを変換テーブル17に
入力することにより、振幅変化分Aに対応した離隔角度
θを求めることができる。
【0018】尚、上記した構成において、レーザビーム
照射器11から受光センサ15の受光面までの距離Rが
既知でない場合には、距離Rを測定する手段、そして距
離Rに対応して振幅変調特性を補正する手段が付加する
必要がある。
【0019】次に、本発明のオフセット検出装置の他の
実施形態について、図2(a)に示す回路構成図及び図
2(b)に示す特性図を参照して説明する。尚、図2
(a)において、図1(a)に対応する部分には同一の
符号を付して示し、重複する説明は省略する。
【0020】前述の受光センサ15から出力された受光
信号Sは、図1(a)では振幅測定回路16に加えられ
ているのに対し、図2(a)では振幅比測定回路21に
加えられている。この振幅比測定回路21は、受光信号
Sの振幅の最大値Vmaxと最小値Vminの振幅比V
rを求めるものである。
【0021】この実施形態の場合、変換テーブル22に
は、振幅比Vrが入力されると、受光センサ15の中心
軸12に対する離隔角度θを出力するようなデータ、例
えば、図2(b)の線分Nに示すような関係のデータが
記憶されている。尚、図2(b)において、縦軸は受光
センサ15から出力される受光信号Sの振幅の最大値と
最小値の比Vr、横軸は受光センサ15の中心軸12に
対する離隔角度θを表している。
【0022】すなわち、この実施形態のオフセット検出
装置では、振幅比測定回路21を用いているので、例え
ば受光センサ15の変換効率が変化しても正しい離隔角
度θが求められる。
【0023】例えば、受光センサ15の変換効率がg倍
に変化すると、受光信号Sの振幅値も全体的にg倍にな
る。このため、最大値Vmax及び最小値Vminもそ
れぞれg倍になる。しかし、最大値Vmaxと最小値V
minの比Vrは、 となり、変換効率の変化による影響はなくなる。
【0024】したがって、上記構成によるオフセット検
出装置によれば、受光センサ15の変換効率の変化に影
響されることなく、中心軸12に対する受光センサ15
の離隔角度θを求めることができる。また、レーザビー
ム照射器11と受光センサ15間の距離Rが変化し、あ
るいはレーザビーム13のレベル変動などがあっても、
これらの影響を受けることなく、中心軸12に対する受
光センサ15の離隔角度θを求めることができる。
【0025】次に、本発明のオフセット検出装置の他の
実施形態として2つの受光センサを用いる場合を例にと
り、図3(a)に示す回路構成図及び図3(b)に示す
模式図を参照して説明する。尚、図3(a)において、
図1(a)に対応する部分には同一の符号を付して示
し、ここでは図1(a)と相違する構成を中心に説明す
る。
【0026】この実施形態の場合、2つの受光センサ3
11、312が、レーザビーム照射器11から距離Rの
位置に、両者を結ぶ直線が中心軸12と直交するよう
に、また、所定の間隔でプラットフォーム32上に設置
されている。図3(b)にレーザビーム照射器11及び
受光センサ311、312の配置とレーザビーム13の
照射領域14との関係を示す。尚、図3(b)におい
て、点Pはプラットフォーム32上における受光センサ
311、312の間の中点を示している。
【0027】上記した構成の場合、照射領域14におけ
るレーザビーム13の照射強度の分布は図1Dと同様で
ある。また、受光センサ311、312から出力される
受光信号S1、S2はそれぞれ中心軸12からの離隔角
度θ1、θ2で決まる振幅変化分A1、A2を持つ振幅
変調信号となっている。受光信号S1、S2はそれぞれ
振幅測定回路331、332に入力され、振幅変化分A
1、A2が測定される。その後、振幅変化分A1、A2
がオフセット検出回路34で比較され、プラットフォー
ム33や受光センサ311、312のオフセット方向、
例えば中心軸12に対する中点Pのオフセット方向が検
出される。
【0028】例えば、中点Pが中心軸12上にある場
合、各受光センサ311、312から出力される受光信
号S1、S2の振幅変化分A1、A2は等しくなる。ま
た、図3(b)に示すように中点Pが受光センサ311
の配置方向にオフセットすると、受光センサ311の方
が中心軸12からのずれが大きくなる。この結果、受光
センサ311から出力される受光信号S1の振幅変化分
A1の方が大きくなる。逆に、中点Pが受光センサ31
2の配置方向にオフセットすると、受光センサ312か
ら出力される受光信号S2の振幅変化分A2の方が大き
くなる。このような関係を利用してオフセット方向が検
出される。
【0029】例えば、振幅変化分A1=振幅変化分A2
の場合、中点Pが中心軸12上に位置することになる。
この場合、オフセット検出回路34は「オフセットな
し」と判断して、例えば「0」のオフセット方向信号D
を出力する。また、A1>A2の場合、中点Pは受光セ
ンサ241の配置方向にオフセットしていることにな
る。この場合、「オフセットあり」と判断して、例えば
「+1」のオフセット方向信号Dを出力する。また、A
1<A2の場合、中点Pは受光センサ242の配置方向
にオフセットしている。この場合「オフセットあり」と
判断して、例えば「−1」のオフセット方向信号Dを出
力する。
【0030】上記したような方法により、プラットフォ
ーム32や受光センサ311、312の中心軸12に対
するオフセット方向が測定される。
【0031】尚、図3(a)の構成において、オフセッ
ト量を求める場合、図1(a)などで説明したように受
信信号S1、S2の振幅変化分A1、A2と離隔角度θ
との関係を関数化あるいはテーブル化した変換テーブル
(図示せず)が使用される。
【0032】また、レーザビーム照射器11と各受光セ
ンサ311、312と間の距離は厳密には相違してい
る。しかし、このような距離の相違による照射強度の変
化は無視できる程度で、実用上の問題は生じない。
【0033】次に、本発明のオフセット検出装置の他の
実施形態について、図4(a)及び図4(b)を参照し
て説明する。尚、図4(a)において、図3(a)に対
応する部分には同一の符号を付して示し、ここでは図3
(a)と相違する構成を中心に説明する。また、図4
(b)は、図3(b)と同様に、レーザビーム照射器1
1及び受光センサ311、312の配置とレーザビーム
13の照射領域14との関係を示すものである。
【0034】この実施形態では、図3(a)の振幅測定
回路331、332に代わって振幅比測定回路411、
412が設けられ、受光センサ311、312から出力
される受光信号S1、S2はそれぞれ振幅比測定回路4
11、412に供給され、それぞれの振幅の最大値Vm
axと最小値Vminの振幅比Vr1、Vr2が計算さ
れる。
【0035】このように振幅比を用いた場合、受光セン
サ311、312の変換効率が相違しても、正しいオフ
セット方向を求めることができる。例えば、受光センサ
311の変換効率が受光センサ312のg倍の場合、受
光センサ311の受光信号の振幅値は全体的にg倍とな
り、最大値Vmaxと最小値Vminはそれぞれg倍と
なる。しかし、両者の比Vrは式(2)の関係から変換
効率の違いによる影響はなくなる。
【0036】また、図4(a)の構成では、振幅比Vr
1と振幅比Vr2の大きさをオフセット検出回路42で
比較するようにしている。このオフセット検出回路42
では、Vr1=Vr2の場合、プラットフォーム32や
受光センサ311、312のオフセット方向、即ち、中
心軸12に対する中点Pの位置は「オフセットなし」で
あると判断して、例えば「0」のオフセット方向信号D
を出力する。また、Vr1>Vr2の場合、「受光セン
サ311の配置方向にオフセットあり」と判断して、例
えば「+1」のオフセット方向信号Dを出力する。ま
た、Vr1<Vr2の場合、「受光センサ312の配置
方向にオフセットあり」と判断して、例えば「−1」の
オフセット方向信号Dを出力する。
【0037】尚、図4(a)の構成も、オフセット量を
求める場合は、受信信号S1、S2の最大値と振幅最小
値の比とオフセット量との関係を関数化あるいはテーブ
ル化した変換テーブル(図示せず)が使用される。
【0038】また、図4(a)の構成の場合、レーザビ
ーム照射器11からの距離Rの変化やレーザビーム照射
器11の出力レベルの変動などによる照射強度の変化に
関係なく、中心軸12に対する受光センサ311、31
2それぞれの離隔角度θ1、θ2などを求めることがで
きる。
【0039】次に、この発明のオフセット検出装置の他
の実施形態について、図5(a)及び図5(b)を参照
して説明する。尚、図5(a)において、図4(a)に
対応する部分には同一の符号を付して示し、ここでは図
4(a)と相違する構成を中心に説明する。また、図5
(b)は、図3(b)と同様に、レーザビーム照射器1
1及び受光センサ311、312の配置とレーザビーム
13の照射領域14との関係を示すものである。
【0040】この実施形態の場合、2つの受光センサ3
11、312が、レーザビーム照射器11から距離Rの
位置に、両者を結ぶ直線が中心軸12と直交するよう
に、また所定間隔でプラットフォーム32上に設置され
ている。図5(b)にレーザビーム照射器11及び受光
センサ311、312の配置とレーザビーム13の照射
領域14との関係を示す。尚、図5(b)において、点
Pはプラットフォーム32上における受光センサ31
1、312の間の中点を示している。
【0041】上記した構成の場合、受光センサ311、
312から出力された受光信号S1、S2は、振幅比測
定回路411、412に供給され、それぞれの振幅比V
r1、Vr2が求められる。その後、オフセット検出回
路42において振幅比Vr1、Vr2の大きさが比較さ
れる。
【0042】このとき、オフセット検出回路42は、V
r1=Vr2の場合、プラットフォーム32や受光セン
サ311、312の位置、即ち中点Pの位置が中心軸1
2に対して「オフセットなし」と判断して、例えば
「0」のオフセット方向信号Dを出力する。また、Vr
1>Vr2の場合、「受光センサ311の配置方向にオ
フセットあり」と判断して例えば「+1」のオフセット
方向信号Dを出力する。また、Vr1<Vr2の場合、
「受光センサ312の配置方向にオフセットあり」と判
断して、例えば「−1」のオフセット方向信号Dを出力
する。
【0043】また、オフセット検出回路42は、Vr
1、Vr2の大きい方を選択し、大きい方を振幅比信号
Vrとして出力する。ここではVr1>Vr2で、Vr
=Vr1とする。このとき、振幅比Vr1が振幅比信号
Vrとして変換テーブル51に入力される。変換テーブ
ル51は2つの変換テーブル511、512で構成され
ており、ここでは、振幅比Vr1が入力されるため、受
光センサ311出力に対応する変換テーブル511がセ
ット方向信号Dによって選択される。変換テーブル51
1には、受光センサ311の離隔角度θと振幅比Vr1
の関係が記憶されており、振幅比Vr1を利用して受光
センサ311の中心軸12からの離隔角度θが求められ
る。
【0044】そして、振幅比比較回路42で求められた
オフセット方向信号Dと、変換テーブル51で求められ
た離隔角度θが誤差信号計算回路52に入力され、受光
センサ311のオフセット信号、いわゆるオフセット方
向とオフセット量の各データを含んだ誤差信号Eが求め
られる。
【0045】この場合、誤差信号Eは、オフセット方向
Dと離隔角度θをもとに符号つきのオフセット値、例え
ば、 E=D×θ …(3) ただし、Vr1=Vr2の時、D=0 Vr1>Vr2の時、D=+1 Vr1<Vr2の時、D=−1 で表される。
【0046】尚、オフセット検出回路42で振幅比の小
さい方を選択した場合には、オフセット量が小さく且つ
2つの受光センサ311、312が中心軸12に対して
反対方向にある時と、オフセット量が大きく且つ受光セ
ンサ311、312がともに中心軸12に対して同じ方
向にある時とで、(3)式の符号が逆転することにな
り、好ましくない。
【0047】次に、この発明の飛翔体誘導システムの実
施形態について、図6(a)、図6(b)、図6(c)
を参照して説明する。
【0048】図6(a)において、符号61は飛翔体の
発射基地あるいは飛翔体搭載機側に設けられる誘導装置
で、レーザビーム照射器611や走査駆動装置612な
どから構成されている。
【0049】レーザビーム照射器611は、図1(b)
で説明したオフセット検出装置の構成と同様に、軸63
を中心にしてレーザビーム62を矢印Y方向に回転させ
て円錐状に照射し、図1(c)や図1(d)で説明した
と同様の照射領域64を形成している。
【0050】走査駆動装置612は、レーザビーム照射
器611に対して回転軸63の方向を制御するもので、
例えば、照射領域64の中心軸63が目標65の方向を
向くようにし、さらに目標65に向かう飛翔体66が照
射領域64内に位置するようにしている。
【0051】また、飛翔体66側には、その後部に、図
6(b)のA点乃至D点で示すように、例えば4つの受
光センサ661、662、663、664が胴体表面な
ど共通の円周上に等間隔に配置され、その内部にオフセ
ット検出による操舵制御装置が装備されている。
【0052】上記した構成において、受光センサ66
1、662、663、664から誤差信号E1、E2や
操舵ベクトルNを得る方法について、図6(b)に示す
受光センサ配置関係図、図6(c)に示す飛翔体側の操
舵制御装置の構成図を参照して説明する。
【0053】飛翔体66において、操舵制御装置は、例
えばA点の受光センサ661とC点の受光センサ663
から出力される受光信号S1、S3をオフセット検出回
路671に入力し、前述のオフセット検出装置の各実施
形態で説明した場合と同様の処理を行い、線分AC方向
におけるオフセット方向及びオフセット量、即ちオフセ
ット信号E1を出力する。同様に、B点の受光センサ6
62とD点の受光センサ664の受光信号S2、S4を
オフセット検出回路672に入力し、線分BD方向にお
けるオフセット信号E2を出力する。
【0054】これらのオフセット信号E1、E2は操舵
装置68に加えられる。操舵装置68では、オフセット
信号E1、E2をもとに中心軸64に対する操舵ベクト
ルNを計算し、この操舵ベクトルNが小さくなるように
操舵し、飛翔体66が中心軸64上を進むように制御す
る。
【0055】上記した構成によれば、飛翔体66は目標
65の方向に飛翔する。そして、飛翔体66の進行方向
(図6(a)中、矢印で示す)が中心軸63からオフセ
ットするとオフセット信号E1、E2が誤差として発生
する。このとき、その都度、オフセット信号E1、E2
が零となるように飛翔体66の進行方向を修正する。こ
のようにして飛翔体66を目標65に誘導することがで
きる。
【0056】次に、この発明の飛翔体誘導システムの他
の実施形態について図7を参照して説明する。図7にお
いて、図6(a)に対応する部分には同一の符号を付し
て示し、ここでは図6(a)と相違する構成を中心に説
明する。
【0057】この実施形態では、飛翔体発射基地あるい
は飛翔体搭載機側に目標標定センサ71を設け、そのセ
ンサ71により目標65の位置や速度等の目標情報TD
を検出する。ここで検出された目標情報TDは照射方向
計算器72に入力される。この照射方向計算器72は、
目標情報TDをもとに、例えば目標65の未来位置を計
算し、計算された未来位置のデータを走査駆動装置61
2へ出力する。これにより、走査駆動装置612は、照
射領域64の中心軸63が例えば目標65の未来位置に
一致するようにレーザビーム照射器611を駆動する。
【0058】この構成によれば、中心軸63は常に目標
65方向を向いている。そして、飛翔体66は中心軸6
3方向に誘導され、目標65に誘導される。尚、飛翔体
66の誘導方法は図6(a)の実施形態と同様であるの
で説明は省略する。
【0059】次に、この発明の飛翔体誘導システムの他
の実施形態について図8を参照して説明する。図8にお
いて、図7に対応する部分には同一の符号を付して示
し、図7と相違する構成を中心に説明する。
【0060】この実施形態の場合、飛翔体発射基地ある
いは飛翔体搭載機側に飛翔体66の位置情報FDを検出
する飛翔体標定センサ81を設け、このセンサ81によ
り飛翔体66の位置情報FDを検出し、この位置情報F
Dを照射方向計算器72に入力するようにしている。こ
のとき、照射方向計算器72は、照射領域64の中心軸
63が例えば飛翔体66の位置情報FDと目標65との
中間に位置し、また、飛翔体66が照射領域64に入る
ようにレーザビームの指向方向を計算する。そして、そ
の計算結果を、走査駆動装置612に伝え、レーザビー
ム照射器611から照射されるレーザビームが計算され
た指向方向を向くように制御する。
【0061】この場合、飛翔体66は徐々に中心軸63
方向に誘導され、飛翔体66と目標65は同一照射領域
に入り、図7で説明したと同様の方法で飛翔体66は目
標65に誘導される。
【0062】この構成によれば、飛翔体66の位置情報
FDを検出し、飛翔体66が照射領域64に入るように
レーザビームの指向方向を制御している。したがって、
飛翔体66がレーザビームの照射領域64から外れてい
る場合などの誘導に有効である。
【0063】次に、この発明の飛翔体誘導システムの他
の実施形態について図9を参照して説明する。図9にお
いて、図8に対応する部分には同一の符号を付して示
し、図8と相違する構成を中心に説明する。
【0064】この実施形態では、飛翔体発射基地あるい
は飛翔体搭載機側に、目標65を観測する目標標定セン
サ71と、飛翔体66を観測する飛翔体標定センサ81
の両方が設けられている。そして、目標標定センサ71
から得られる目標の位置情報TDや目標標定センサ71
から得られる目標位置情報FDが、それぞれ照射方向計
算器72に入力される。これによって照射方向計算器7
2は、まず、照射領域64の中心軸63が、例えば飛翔
体66の位置と目標65の中間に位置し、また、飛翔体
66が照射領域64に入るように中心軸63の方向を計
算する。そして、この計算結果を走査駆動装置612に
伝え、レーザビーム照射器611の中心軸63を計算さ
れた方向に向けさせる。
【0065】この構成によれば、照射領域64内に位置
する飛翔体66は中心軸63方向に制御される。その
後、飛翔体66は中心軸63に接近するように飛び続
け、目標65と飛翔体66が同一照射領域内に入るよう
になる。そして、中心軸63が目標65方向に向くよう
になると、飛翔体66は目標65に向かって飛び、目標
方向に誘導される。
【0066】尚、上記した各実施形態では、レーザビー
ムが連続波の場合で説明している。しかし、受光センサ
の側にパルスの波高値や平均値を検出する回路を設ける
ことによってレーザビームがパルス変調の場合でも本発
明を構成できる。
【0067】ここで、レーザビームがパルス変調の場合
を図10(a)及び図10(b)を参照して説明する。
【0068】図10(a)は飛翔体側の操舵制御装置の
構成を示すもので、符号101は受光センサである。こ
の場合、受光センサ101から出力される受光信号Sの
波形は、図10(b)に示すようにパルス状になる(出
力S11、S21、S31、…)。このとき、受光信号
Sのパルス状出力の包絡線波形Wは周期Tで変化する図
1(e)と等価の波形になる。したがって、パルス波高
値検出回路102で、例えば各パルス状出力S11、S
21、S31、…の波高値Hを検出し、これらの波高値
Hから包連線波形Wの最大値Vmaxや最小値Vmin
を振幅検出回路103で計算すれば、振幅変化分Aが求
められる。このようにして検出されたVmax、Vmi
nを利用すれば、連続波の場合と同様の方法でオフセッ
ト方向やオフセット量を検出でき、また、光波誘導を行
うことができる。
【0069】尚、振幅検出回路103において、包連線
波形Wの最大値Vmaxや最小値Vminを計算する場
合、パルス列が密であれば、パルス波高値そのものの最
大値や最小値をそれぞれVmax、Vminに近似させ
ることもできる。
【0070】ところで、上記した飛翔体誘導システムの
場合、4個の受光センサが用いられている。しかし、受
光センサが4個以外の場合にも本発明を構成できる。例
えば、受光センサが4個以外の場合について図11
(a)乃至図11(e)を参照して説明する。図11
(a)は180°間隔のA点とC点にそれぞれ受光セン
サ111、112が設けられた場合である。この場合、
2つの受光センサ111、112から、図11(a)中
の矢印で示す1軸方向のオフセット信号Eしか得られな
い。しかし、図11(b)に示すように2つの受光セン
サ111、112を飛翔体の胴体110のまわりに90
°回転させれば、2つの受光センサ111、112がA
点とC点にある状態と、B点とD点にある2つの状態を
形成することができる。
【0071】したがって、受光センサ111、112が
A点とC点にある状態と、B点とD点にある状態とで、
時間差をつけて2方向のオフセット信号E1、E2(飛
翔体誘導システムにおける誤差信号に対応する)を得る
ことができ、操舵ベクトルNを計算することができる。
これにより、3次元空間に位置する目標方向に飛翔体を
誘導することができる。
【0072】また、図11(c)は受光センサが1つの
場合を示している。この場合、1つの受光センサ111
を胴体110の周囲に配置し、例えば90°づつ順に回
転させれば4つの観測点A、B、C、Dが実現できる。
したがって、2方向のオフセット信号を得ることがで
き、これによって飛翔体を誘導する操舵ベクトルを求め
ることができる。
【0073】また、図11(d)は、受光センサが3つ
の場合を示している。すなわち、図11(d)中、3つ
の受光センサ111、112、113がそれぞれA点、
B点、C点にあるとすると、A点とB点の受光センサ1
11、112からAB方向のオフセット信号E1が、ま
たB点、C点の受光センサ112、113からBC方向
のオフセット信号E2が、また、C点、A点の受光セン
サ113、111からCA方向のオフセット信号E3が
それぞれ誤差として得られる。これら3つのオフセット
信号E1、E2、E3を用いて図11(e)に示すよう
にベクトル演算することによって操舵ベクトルNを得る
ことができる。
【0074】上記したように本発明では、2方向以上で
の中心軸に対するオフセット信号が得られれば、オフセ
ット信号の各方向が直交していなくても操舵ベクトルN
を得ることができる。したがって、受光センサを設置す
る位置や数は任意に選定できる。
【0075】尚、図9の実施形態では、目標標定センサ
と飛翔体標定センサを別構成にしている。しかし、この
2つのセンサの機能を持つ1つのセンサで構成すること
もできる。
【0076】また、上記した実施形態では、オフセット
量として離隔角度を用いている。しかし、距離が計測で
きる点や定点などに受光センサが配置されている場合
は、オフセット量として離隔距離を用いることもでき
る。
【0077】また、受光センサ出力の受光信号の大きさ
を電圧で表現している。しかし、電流や電力など、入射
したエネルギー量を直接または間接的に表現するその他
の単位で表現することもできる。
【0078】次に、本発明の飛翔体誘導システムの他の
実施形態について、図12乃至図15を参照して説明す
る。尚、前述の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て示し、ここでは重複する説明を省略する。
【0079】図12(a)は、円錐状に走査されたレー
ザビームの照射状況を示す。レーザビーム照射器211
から、図12(b)に示すようにビーム指向中心213
の方向が最大強度であり、かつ、ビーム指向中心からオ
フセットするに従って照射強度が単調減衰する強度分布
を有するレーザビーム212を、ビーム指向中心213
がレーザビーム走査回転中心軸Zから常に一定の離心角
ψとなるようにして、回転中心軸Zのまわりに回転させ
る。このとき、レーザビーム212のビーム指向中心2
13が円錐状になる照射空間を形成する。
【0080】受光センサ216が空間中にあるとき、当
該受光センサ216がレーザビーム走査の回転中心軸Z
上になければ、受光センサ216から得られる受光信号
Sは、図12(c)に示すように、レーザビーム212
の走査回転周期と同じ周期Tを持つ周期信号Sになる。
ここで、受光センサ216とは、受光した光エネルギー
を受光信号、例えば電圧信号に変換するものである。
【0081】以上の動作原理から、この実施形態では、
2個の受光センサ217、218を用いて、例えば図1
3(a)に示すように飛翔体の後部に距離2d隔てて配
置する。ここでは2個の受光センサ217、218から
の受光信号をS1、S2とする。また、両センサ21
7、218の中間位置をCとする。
【0082】このように受光センサ217、218が設
けられた飛翔体がレーザビーム照射空間に存在すれば、
2個の受光センサ217、218はそれぞれの位置に従
った周期信号を検出する。
【0083】その2個のセンサ217、218からの信
号S1、S2の位相差をΔφとする。S1、S2の位相
差とは、図13(b)に示すように、レーザビーム回転
周期1周期を2πとして規格化したことに対する、S1
の極大値からS2の極大値までの時間差のことである。
【0084】図14(a)、図14(b)を用いてセン
サ中間位置Cとレーザビーム走査回転軸Zの位置と位相
差Δφの関係を説明する。
【0085】図14(a)は、レーザビーム照射器21
1からレーザビーム照射空間の方を見たところを表した
ものであり、図14(b)は、それぞれに対応する2個
の受光センサ217、218からの信号の例である。
【0086】2個の受光センサの217、218の中間
位置Cがビーム走査の回転中心軸Zにあるとき、S1と
S2の位相差Δφはπである。
【0087】両受光センサ217、218の間隔を保っ
たまま、中間位置Cが2個のセンサ217、218の垂
直二等分線上を左に移動すると、位相差Δφはπ<Δφ
<2πになる。同様に中間位置Cが2個のセンサ21
7、218の垂直二等分線上を右に移動すると、位相差
Δφは0<Δφ<πになる。
【0088】位相差Δφは、各々のセンサ217、21
8の位置と回転中心軸Zとのなす角度と等しくなるた
め、センサ217、218の中間位置Cとレーザ回転中
心軸Zとの位置関係は関数になる。
【0089】Cの位置を(x,0)、センサとCとの距
離をdとすると、位相差Δφとオフセット移動量xとの
関係は次のように表せる。
【0090】
【数1】
【0091】したがって、位相差Δφより中間位置Cの
位置(x,0)が確定できるため、中間位置Cのオフセ
ット分が無くなる方向に飛翔体を動かすことにより、中
心位置Cをレーザ走査回転中心軸Z上に誘導できる。
【0092】図15に飛翔体側に搭載されるオフセット
検出装置の構成を示す。図15において、2つの受光セ
ンサ217、218で得られたそれぞれの信号S1、S
2は位相差検出器219に入力され、ここで位相差Δφ
が求められる。この位相差Δφのデータは位相差変換テ
ーブル220に入力される。この位相差変換テーブル2
20は、予め位相差Δφとこの位相差Δφを補正するた
めの誘導信号αとの関数が登録されており、入力された
位相差Δφに対応する誘導信号αを決定する。この誘導
信号αは図示しない操舵装置に送られ、飛翔体の操舵に
共される。
【0093】以上ことから明らかなように、一軸上での
飛翔体の移動に対しては、2個の受光センサ217、2
18を用いることによりオフセットを検出し、誘導信号
を導くことができる。
【0094】上記実施形態の飛翔体誘導システムは、も
う一軸追加することにより、二次元平面で全ての範囲に
おいて飛翔体を誘導することができる。例えば、4個の
受光センサ221〜224を図16(a)に示すように
飛翔体後部に中心点Cに対して対称となるように配置さ
せ、その飛翔体をレーザビーム照射空間に存在させて、
各受光センサ221〜224からの信号S1〜S4を利
用すれば、二次元方向のオフセットが得られ、そのオフ
セットを修正するように飛翔体を誘導することができ
る。
【0095】図16(b)は4個の受光センサ221〜
224を用いたときの飛翔体誘導システムの構成を示す
もので、受光センサ221〜224で得られたそれぞれ
の受光信号S1〜S4のうち、S1、S3の信号は位相
差検出器225に入力され、S2、S4の信号は位相差
検出器226に入力される。位相差検出器225はS
1、S3信号から両者の位相差Δφ1を検出し、位相差
検出器226はS2、S4の信号から両者の位相差Δφ
2を検出する。
【0096】ここで位相差Δφ1、Δφ2とは、それぞ
れレーザビーム回転周期1周期を2πとして規格化した
ことに対するS1の極大値からS3の極大値までの時間
差、S2の極大値からS4の極大値までの時間差のこと
とする。各位相差検出器225、226で得られた位相
差Δφ1、Δφ2はそれぞれ位相差変換テーブル22
7、228により誘導信号α1、α2に変換され、図示
しない操舵装置に送られて飛翔体の誘導に共される。
【0097】図17(a)に空間中の各受光センサ22
1〜224の配置点と位相差の関係を、図17(b)に
その状態の受光信号S1〜S4を示す。このように位相
差変換テーブル227、228を用いることで、位相差
Δφ1から受光センサ221と受光センサ223とを結
ぶ軸に垂直な軸のオフセット移動量がわかり、位相差Δ
φ2から受光センサ222と受光センサ224とを結ぶ
軸に垂直な軸のオフセット移動量がわかり、センサ中間
位置Cをレーザビーム回転走査中心軸Zに誘導するため
の誘導信号α1、α2を求めることができる。
【0098】これにより、2次元平面上での飛翔体の移
動に対し、4個の受光信号から誘導信号を導くことがで
きる。
【0099】尚、以上の説明では受光センサを4個とし
たが、3個以上ある受光センサを同一軸上に並べない限
り、同様の原理で2次元平面での誘導が可能である。
【0100】また、上記の実施形態では、使用するレー
ザビームにCW(連続波)形式を使用することを前提と
し、例えば図17(b)に示すような連続信号波形で表
現している。しかしながら、パルス変調形式であって
も、受光センサ側にパルス波高値あるいは平均値を検出
する回路を備えることで容易に実現できる。
【0101】本発明の飛翔体誘導システムでは、誘導装
置により誘導方向を中心にレーザビームを円錐走査して
できる照射空間を形成し、飛翔体に複数個の受光センサ
により円錐走査による周期信号を検出し、照射空間の中
心への操舵量を計算する機能を持たせることにより、誘
導装置と座標系を共有していない飛翔体に、誘導装置か
ら飛翔体に対して、進行方向を伝達する手段を提供する
ことができる。
【0102】特に、飛翔体側にあっては、誘導装置と座
標系を共有するための航法計算機を搭載せずに、目標に
誘導することができるため、小型化または軽量化を実現
することができる。
【0103】また、誘導目標を観測するシーカを飛翔体
に搭載する必要もない。さらに、搭載機器を削減できる
ため、飛翔体の胴体を細くすることができ、空力抵抗を
低減することができる。このため、高速化あるいは低燃
費化が可能となる。
【0104】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定の軸
方向からのオフセット量あるいはオフセット方向を検出
するオフセット検出装置、及び、誘導装置と飛翔体が共
通の座標系を持たない場合でも、飛翔体を所定の方向に
誘導できる光波誘導装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオフセット検出装置の実施形態を説
明するための図であり、(a)は回路構成、(b)はレ
ーザビーム特性、(c)はレーザビーム指向方向の軌
跡、(d)はレーザビームの照射強度と角度との関係、
(e)は受光点におけるレーザビームの照射強度と時間
との関係、(f)は受光点における振幅変調信号の振幅
と離隔角度との関係を示す図である。
【図2】 本発明の他のオフセット検出装置の実施形態
を説明するための図であり、(a)は回路構成、(b)
は受光点における振幅変調信号の振幅と離隔感度との関
係を示す図である。
【図3】 本発明の他のオフセット検出装置の実施形態
を説明するための図であり、(a)は回路構成、(b)
はその模式的な構成を示す図である。
【図4】 本発明の他のオフセット検出装置の実施形態
を説明するための図であり、(a)は回路構成、(b)
はその模式的な構成を示す図である。
【図5】 本発明の他のオフセット検出装置の実施形態
を説明するための図であり、(a)は回路構成、(b)
はその模式的な構成を示す図である。
【図6】 本発明の飛翔体誘導システムの実施形態を説
明するための図であり、(a)はシステム構成、(b)
は受光センサ配置関係、(c)は飛翔体側の操舵制御装
置の構成を示す図である。
【図7】 本発明の他の飛翔体誘導システムの実施形態
を説明するためのシステム構成図である。
【図8】 本発明の他の飛翔体誘導システムの実施形態
を説明するためのシステム構成図である。
【図9】 本発明の他の飛翔体誘導システムの実施形態
を説明するためのシステム構成図である。
【図10】 本発明の他の飛翔体誘導システムの実施形
態を説明するための図であり、(a)は飛翔体側の操舵
制御装置の構成、(b)は受光信号波形を示す図であ
る。
【図11】 本発明における受光センサが4個以外の場
合の動作を説明するための図である。
【図12】 本発明の他の飛翔体誘導システムの実施形
態を説明するための図であり、(a)は円錐状に走査さ
れたレーザビームの照射状況、(b)はレーザビームの
照射強度特性、(c)は受光信号波形を示す図である。
【図13】 同実施形態の動作を説明するためのもの
で、(a)は2つの受光センサの配置構成、(b)は各
受光センサの受信信号波形を示す図である。
【図14】 同実施形態の動作を説明するためのもの
で、(a)はレーザビーム照射器からレーザビーム照射
空間の方を見たところ、(b)はそれぞれに対応する2
個の受光センサからの信号例を示す図である。
【図15】 同実施形態において、飛翔体側に搭載され
るオフセット検出装置の構成を示す図である。
【図16】 同実施形態において、二次元平面で全ての
範囲において飛翔体を誘導する場合の構成を示すもの
で、(a)は4個の受光センサの配置例、(b)は4個
の受光センサを用いたときの飛翔体誘導システムの構成
を示す図である。
【図17】 図16の構成における動作を説明するため
の図であり、(a)は空間中の各受光センサの配置点と
位相差の関係、(b)はその状態の受光信号の波形を示
す図である。
【符号の説明】
11…レーザビーム照射器 12…中心軸 13…レーザビーム 14…照射領域 15…受光センサ 16…振幅測定回路 17…変換テーブル 18…ビームの指向方向 S…受光信号 A…振幅変化分 R…距離 θ…離隔角度 φ…離心角 Y…レーザビームの回転方向を示す矢印 61…誘導装置 611…レーザビーム照射器 612…走査駆動回路 62…レーザビーム 63…中心軸 64…照射領域 65…目標 66…飛翔体 661〜664…受光センサ 671,672…オフセット検出回路 68…操舵装置 71…目標標定センサ 72…照射方向計算器 81…飛翔体標定センサ 101…受光センサ 102…パルス波高値検出回路 103…振幅検出回路 E1,E2…誤差信号 N…操舵ベクトル 211…レーザビーム照射器 212…レーザビーム 213…ビーム指向中心 216,217,218,221〜224…受光センサ 225,226…位相差検出器 227,228…位相差変換テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向方向に最大の照射強度を有し前記指
    向方向から離れるにつれて照射強度が小さくなる特性の
    レーザビームを、所定の軸に対して前記指向方向を傾け
    て円錐状に回転させながら照射するレーザビーム照射器
    と、 このレーザビーム照射器による前記レーザビームの照射
    領域に、両者を結ぶ方向が前記所定の軸に直交するよう
    に所定間隔で配置され、かつ、前記レーザビームを受光
    してその照射強度に応じた受光信号を出力する2つの受
    光センサと、 この2つの受光センサそれぞれから出力される受光信号
    の位相差を検出する位相差検出器と、 この位相差検出器で検出された位相差の大きさを比較
    し、前記所定の軸に対する前記2つの受光センサのオフ
    セット方向を検出するオフセット方向検出手段とを具備
    したオフセット検出装置。
  2. 【請求項2】 飛翔体外部の誘導装置から飛翔体を目標
    に向けて誘導する飛翔体誘導システムにおいて、 前記飛翔体外部の誘導装置は、指向方向に最大の照射強
    度を有し前記指向方向から離れるにつれて照射強度が小
    さくなる特性のレーザビームを、所定の軸に対して前記
    指向方向を傾けて円錐状に回転させながら照射するレー
    ザビーム照射器と、このレーザビーム照射器の所定の軸
    を目標方向に向ける方向制御器とを備え、 前記飛翔体の内部の誘導装置は、それぞれ前記レーザビ
    ーム照射器による前記レーザビームを受光しその照射強
    度に対応した受光信号を出力する2つの受光センサと、
    この2つの受光センサそれぞれから出力される受光信号
    の位相差を検出する位相差検出器と、この位相差検出器
    で検出された位相差の大きさから前記レーザビームの円
    錐走査中心軸に対する前記2つの受光センサのオフセッ
    ト方向を検出するオフセット方向検出手段とを備え、こ
    のオフセット方向検出手段で求められた前記オフセット
    方向から前記飛翔体の操舵量及び操舵方向を計算し、そ
    の計算結果に基づいて前記飛翔体の操舵を制御するよう
    にした飛翔体誘導システム。
  3. 【請求項3】 前記オフセット方向検出手段は、前記位
    相差検出器から得られた各信号の位相差から前記受光セ
    ンサの中間位置と前記レーザビームの円錐走査中心軸と
    の1次元相対位置を求める変換テーブルを備える請求項
    2記載の飛翔体誘導システム。
  4. 【請求項4】 前記飛翔体内部の誘導装置は、前記変換
    テーブルで求められる1次元相対位置に基づいて、機械
    的操作により前記受光センサの中間位置を前記レーザビ
    ームの円錐走査軸に誘導する請求項3記載の飛翔体誘導
    システム。
  5. 【請求項5】 飛翔体外部の誘導装置から飛翔体を目標
    に向けて誘導する飛翔体誘導システムにおいて、 前記飛翔体外部の誘導装置は、指向方向に最大の照射強
    度を有し前記指向方向から離れるにつれて照射強度が小
    さくなる特性のレーザビームを、所定の軸に対して前記
    指向方向を傾けて円錐状に回転させながら照射するレー
    ザビーム照射器と、このレーザビーム照射器の所定の軸
    を目標方向に向ける方向制御器とを備え、 前記飛翔体内部の誘導装置は、それぞれ前記レーザビー
    ム照射器による前記レーザビームを受光しその照射強度
    に対応した受光信号を出力する互いに同一直線上に配置
    されない3個以上の受光センサと、この3個以上の受光
    センサそれぞれの出力間の位相差を検出する複数の位相
    差検出器と、前記3個以上の受光センサから得られた信
    号の位相差のうち少なくとも2個以上の位相差を用い
    て、受光センサそれぞれの中間位置と前記レーザビーム
    の円錐走査中心軸との2次元相対位置を求める変換テー
    ブルとを備え、 この変換テーブルで求められた前記2次元相対位置から
    前記受光センサの中間位置をレーザビーム円錐走査中心
    軸に誘導するための前記飛翔体の操舵量及び操舵方向を
    計算し、その計算結果に基づいて前記飛翔体の操舵を制
    御するようにした飛翔体誘導システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009014530A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 回転数計測装置及び回転飛翔体

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