JPH1183327A - 被乾燥物の乾燥装置 - Google Patents
被乾燥物の乾燥装置Info
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- JPH1183327A JPH1183327A JP24759197A JP24759197A JPH1183327A JP H1183327 A JPH1183327 A JP H1183327A JP 24759197 A JP24759197 A JP 24759197A JP 24759197 A JP24759197 A JP 24759197A JP H1183327 A JPH1183327 A JP H1183327A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、被乾燥物を直接保持する治
具及び該治具を支えるフレーム等の治具によってマイク
ロ波照射の際、被乾燥物に未乾燥部分やこげ等の悪影響
を与えることがない乾燥精度の高い被乾燥物の乾燥装置
を提供することにある。 【解決手段】 本発明に係る被乾燥物の乾燥装置は、被
乾燥物をセットする減圧槽に、投入電力が一定または可
変可能で、かつ間欠的または連続的な加熱が可能なマイ
クロ波加熱装置と、照射加温温度調節が可能な制御盤を
外部に備えた遠赤外線加熱装置を設け、マイクロ波加熱
と遠赤外線加熱が同時作動し得る制御部を備えた被乾燥
物の乾燥装置において、被乾燥物を保持するトレー、プ
レート、ピンチ、バスケット、バーやコンベア等の被乾
燥物保持治具を、遠赤外線加熱を被乾燥物が十分受け得
る形状であり、しかも遠赤外線加熱に対して耐熱性でか
つマイクロ波の透過体で形成したものである。
具及び該治具を支えるフレーム等の治具によってマイク
ロ波照射の際、被乾燥物に未乾燥部分やこげ等の悪影響
を与えることがない乾燥精度の高い被乾燥物の乾燥装置
を提供することにある。 【解決手段】 本発明に係る被乾燥物の乾燥装置は、被
乾燥物をセットする減圧槽に、投入電力が一定または可
変可能で、かつ間欠的または連続的な加熱が可能なマイ
クロ波加熱装置と、照射加温温度調節が可能な制御盤を
外部に備えた遠赤外線加熱装置を設け、マイクロ波加熱
と遠赤外線加熱が同時作動し得る制御部を備えた被乾燥
物の乾燥装置において、被乾燥物を保持するトレー、プ
レート、ピンチ、バスケット、バーやコンベア等の被乾
燥物保持治具を、遠赤外線加熱を被乾燥物が十分受け得
る形状であり、しかも遠赤外線加熱に対して耐熱性でか
つマイクロ波の透過体で形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切り花等の生花や観
葉植物といった切り花類、葉類野菜、根類野菜、茎類野
菜、実類野菜等の各種食料品の乾燥や、たばこの葉等の
各種植物の乾燥、魚介類の乾燥、肉類の乾燥、漢方薬用
材料の乾燥あるいは医療用洗濯物、工業用洗濯物、家庭
用洗濯物等の各種洗濯物の乾燥、木材の乾燥、工業用部
品、原材料、製品等の乾燥、その他各種幅広い技術分野
に適用される被乾燥物の乾燥装置に関するものである。
葉植物といった切り花類、葉類野菜、根類野菜、茎類野
菜、実類野菜等の各種食料品の乾燥や、たばこの葉等の
各種植物の乾燥、魚介類の乾燥、肉類の乾燥、漢方薬用
材料の乾燥あるいは医療用洗濯物、工業用洗濯物、家庭
用洗濯物等の各種洗濯物の乾燥、木材の乾燥、工業用部
品、原材料、製品等の乾燥、その他各種幅広い技術分野
に適用される被乾燥物の乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の被乾燥物の乾燥方法は、被乾燥物
を減圧槽内にセットし、該減圧槽内に所定の減圧度を与
え、かつ被乾燥物に、コントロールされたマイクロ波加
熱とコントロールされた遠赤外線加熱を行うことで被乾
燥物を乾燥させるようにしていた(例えば特許第254
8090号公報参照)。上記乾燥方法において、例えば
ステンレスのようなマイクロ波の反射体で被乾燥物を直
接保持する治具を形成した場合、被乾燥物の治具に接し
ている部分およびその近辺は治具が反射体であることか
ら十分な熱量を受けられないことのために、乾燥が進み
にくい状況を呈する。そして往々にして、それらの部分
は最後の乾燥部分となるのでマイクロ波加熱が集中して
行われることになり、こげを発生させてしまうことがあ
った。また同時に、乾燥不十分な部分を残してしまうと
いう、精度の低い制御の原因となることがあった。ま
た、被乾燥物を直接保持する治具が耐熱性でマイクロ波
の透過体で形成されていたとしても、それらを支えるた
めのフレーム等の治具がステンレス等のマイクロ波の反
射体で形成されている場合、被乾燥物がこの反射体の影
響を極力受けないように配慮しなければ、同様な問題が
起こることがあった。
を減圧槽内にセットし、該減圧槽内に所定の減圧度を与
え、かつ被乾燥物に、コントロールされたマイクロ波加
熱とコントロールされた遠赤外線加熱を行うことで被乾
燥物を乾燥させるようにしていた(例えば特許第254
8090号公報参照)。上記乾燥方法において、例えば
ステンレスのようなマイクロ波の反射体で被乾燥物を直
接保持する治具を形成した場合、被乾燥物の治具に接し
ている部分およびその近辺は治具が反射体であることか
ら十分な熱量を受けられないことのために、乾燥が進み
にくい状況を呈する。そして往々にして、それらの部分
は最後の乾燥部分となるのでマイクロ波加熱が集中して
行われることになり、こげを発生させてしまうことがあ
った。また同時に、乾燥不十分な部分を残してしまうと
いう、精度の低い制御の原因となることがあった。ま
た、被乾燥物を直接保持する治具が耐熱性でマイクロ波
の透過体で形成されていたとしても、それらを支えるた
めのフレーム等の治具がステンレス等のマイクロ波の反
射体で形成されている場合、被乾燥物がこの反射体の影
響を極力受けないように配慮しなければ、同様な問題が
起こることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは被乾燥物
を直接保持する治具及び該治具を支えるフレーム等の治
具によってマイクロ波照射の際、被乾燥物に未乾燥部分
やこげ等の悪影響を与えることがない乾燥精度の高い被
乾燥物の乾燥装置を提供することにある。
みてなされたもので、その目的とするところは被乾燥物
を直接保持する治具及び該治具を支えるフレーム等の治
具によってマイクロ波照射の際、被乾燥物に未乾燥部分
やこげ等の悪影響を与えることがない乾燥精度の高い被
乾燥物の乾燥装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る被乾燥物の
乾燥装置は、被乾燥物をセットする減圧槽に、投入電力
が一定または可変可能で、かつ間欠的または連続的な加
熱が可能なマイクロ波加熱装置と、照射加温温度調節が
可能な制御盤を外部に備えた遠赤外線加熱装置を設け、
マイクロ波加熱と遠赤外線加熱が同時作動し得る制御部
を備えた被乾燥物の乾燥装置において、被乾燥物を保持
するトレー、プレート、ピンチ、バスケット、バーやコ
ンベア等の被乾燥物保持治具を、遠赤外線加熱を被乾燥
物が十分受け得る形状であり、しかも遠赤外線加熱に対
して耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成したもので
ある。
乾燥装置は、被乾燥物をセットする減圧槽に、投入電力
が一定または可変可能で、かつ間欠的または連続的な加
熱が可能なマイクロ波加熱装置と、照射加温温度調節が
可能な制御盤を外部に備えた遠赤外線加熱装置を設け、
マイクロ波加熱と遠赤外線加熱が同時作動し得る制御部
を備えた被乾燥物の乾燥装置において、被乾燥物を保持
するトレー、プレート、ピンチ、バスケット、バーやコ
ンベア等の被乾燥物保持治具を、遠赤外線加熱を被乾燥
物が十分受け得る形状であり、しかも遠赤外線加熱に対
して耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成したもので
ある。
【0005】また本発明に係る被乾燥物の乾燥装置は、
請求項1の発明において被乾燥物保持治具を支えるフレ
ーム等の治具を、遠赤外線加熱に対して耐熱性で、かつ
マイクロ波の透過体で形成したものである。
請求項1の発明において被乾燥物保持治具を支えるフレ
ーム等の治具を、遠赤外線加熱に対して耐熱性で、かつ
マイクロ波の透過体で形成したものである。
【0006】さらに本発明に係る被乾燥物の乾燥装置
は、請求項1又は2の発明において、遠赤外線加熱を被
乾燥物が十分受け得る形状で、遠赤外線加熱に対して耐
熱性でかつマイクロ波の透過体で形成した被乾燥物保持
治具を支えるフレーム等の治具を、ステンレス等のマイ
クロ波の反射体で形成し、被乾燥物保持治具の、該フレ
ーム等の治具に接する部分の厚さを所定の厚さにとる
か、被乾燥物保持治具と該フレーム等の治具との間に耐
熱性でかつマイクロ波の透過体である物質を設置し、被
乾燥物と該フレーム等の治具との間にマイクロ波の反射
体であるフレーム等の治具の影響を受けずにマイクロ波
が被乾燥物に十分照射されるための一定の距離を設けた
ものである。
は、請求項1又は2の発明において、遠赤外線加熱を被
乾燥物が十分受け得る形状で、遠赤外線加熱に対して耐
熱性でかつマイクロ波の透過体で形成した被乾燥物保持
治具を支えるフレーム等の治具を、ステンレス等のマイ
クロ波の反射体で形成し、被乾燥物保持治具の、該フレ
ーム等の治具に接する部分の厚さを所定の厚さにとる
か、被乾燥物保持治具と該フレーム等の治具との間に耐
熱性でかつマイクロ波の透過体である物質を設置し、被
乾燥物と該フレーム等の治具との間にマイクロ波の反射
体であるフレーム等の治具の影響を受けずにマイクロ波
が被乾燥物に十分照射されるための一定の距離を設けた
ものである。
【0007】
【作用】まず、被乾燥物を直接保持する治具を耐熱性で
マイクロ波の透過体で形成すると、この治具に接してい
るかその近くの被乾燥物であっても、近辺のマイクロ波
の反射体による影響をあまり受けない限りは、マイクロ
波が十分に入射可能となるため十分な加熱が行われる。
すなわち、被乾燥物が積層されていても、マイクロ波の
入射を妨げる要素がないので、順次加熱が進み、精度の
高い乾燥が行われるようになる。したがって、被乾燥物
を直接保持する治具とそれを支えるフレーム等の治具を
共に耐熱性でマイクロ波の透過体で形成すれば、マイク
ロ波過熱を妨げる要素が無く、制度の高い乾燥が行われ
る。一方、被乾燥物を直接保持する治具を支えるフレー
ム等の治具がマイクロ波の反射体で形成されている場
合、被乾燥物を直接保持する治具が耐熱性でマイクロ波
の透過体で形成されていたとしても、被乾燥物と反射体
との距離が少なすぎると、その反射体の影響により該フ
レーム等の治具の近辺の被乾燥物には十分な加熱が行わ
れにくく、乾燥不充分か過加熱という不具合結果を生み
だすことになる。そこで、被乾燥物と該フレーム等の治
具との間に耐熱性でマイクロ波の透過体の物質で一定の
距離をとれば、該フレーム等の治具を形成するマイクロ
波の反射体の影響を受けないようにすることができるの
で、精度の高い乾燥を実現できる。
マイクロ波の透過体で形成すると、この治具に接してい
るかその近くの被乾燥物であっても、近辺のマイクロ波
の反射体による影響をあまり受けない限りは、マイクロ
波が十分に入射可能となるため十分な加熱が行われる。
すなわち、被乾燥物が積層されていても、マイクロ波の
入射を妨げる要素がないので、順次加熱が進み、精度の
高い乾燥が行われるようになる。したがって、被乾燥物
を直接保持する治具とそれを支えるフレーム等の治具を
共に耐熱性でマイクロ波の透過体で形成すれば、マイク
ロ波過熱を妨げる要素が無く、制度の高い乾燥が行われ
る。一方、被乾燥物を直接保持する治具を支えるフレー
ム等の治具がマイクロ波の反射体で形成されている場
合、被乾燥物を直接保持する治具が耐熱性でマイクロ波
の透過体で形成されていたとしても、被乾燥物と反射体
との距離が少なすぎると、その反射体の影響により該フ
レーム等の治具の近辺の被乾燥物には十分な加熱が行わ
れにくく、乾燥不充分か過加熱という不具合結果を生み
だすことになる。そこで、被乾燥物と該フレーム等の治
具との間に耐熱性でマイクロ波の透過体の物質で一定の
距離をとれば、該フレーム等の治具を形成するマイクロ
波の反射体の影響を受けないようにすることができるの
で、精度の高い乾燥を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に一実施例を図面に
より説明する。1は減圧槽である。2は減圧槽1内にセ
ットした遠赤外線ヒーターで、通常、減圧槽1の天井
面、床面、両側面の4箇所にセットされる。減圧度の設
定は減圧槽1の外に設置した真空ポンプ3に配管した途
中の減圧弁4および減圧調整弁5を用い、減圧槽1内に
通じる減圧口6を通して行われる。マイクロ波の減圧槽
1への投入は減圧槽1の外に設置したマイクロ波パワー
ユニット7、アイソレータ8および二股に分岐した導波
管9を介して減圧槽1内のマイクロ波投入口10の2箇
所より行う。11は均一加熱を行うためのスターラであ
る。
より説明する。1は減圧槽である。2は減圧槽1内にセ
ットした遠赤外線ヒーターで、通常、減圧槽1の天井
面、床面、両側面の4箇所にセットされる。減圧度の設
定は減圧槽1の外に設置した真空ポンプ3に配管した途
中の減圧弁4および減圧調整弁5を用い、減圧槽1内に
通じる減圧口6を通して行われる。マイクロ波の減圧槽
1への投入は減圧槽1の外に設置したマイクロ波パワー
ユニット7、アイソレータ8および二股に分岐した導波
管9を介して減圧槽1内のマイクロ波投入口10の2箇
所より行う。11は均一加熱を行うためのスターラであ
る。
【0009】12は被乾燥物を直接保持するトレー、プ
レート、ピンチ、バスケット、バーやコンベア等の被乾
燥物保持治具である。この被乾燥物保持治具12は、耐
熱性でかつマイクロ波の透過体で形成する。
レート、ピンチ、バスケット、バーやコンベア等の被乾
燥物保持治具である。この被乾燥物保持治具12は、耐
熱性でかつマイクロ波の透過体で形成する。
【0010】13は被乾燥物保持治具12を支えるフレ
ーム等の治具で、耐熱性で、かつマイクロ波の透過体で
形成する。14は被乾燥物と該フレーム等の治具との間
に一定の距離を設けた距離部材である。この距離部材は
14は、耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成した被
乾燥物保持治具を支えるフレーム等の治具を、ステンレ
ス等のマイクロ波の反射体で形成し、被乾燥物を直接保
持する治具の、該フレーム等の治具に接する部分の厚さ
を所定の厚さにとるか、被乾燥物保持治具と該フレーム
等の治具との間に耐熱性でかつマイクロ波の透過体であ
る物質を設置し、被乾燥物と該フレーム等の治具との間
に一定の距離を設けたものである。
ーム等の治具で、耐熱性で、かつマイクロ波の透過体で
形成する。14は被乾燥物と該フレーム等の治具との間
に一定の距離を設けた距離部材である。この距離部材は
14は、耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成した被
乾燥物保持治具を支えるフレーム等の治具を、ステンレ
ス等のマイクロ波の反射体で形成し、被乾燥物を直接保
持する治具の、該フレーム等の治具に接する部分の厚さ
を所定の厚さにとるか、被乾燥物保持治具と該フレーム
等の治具との間に耐熱性でかつマイクロ波の透過体であ
る物質を設置し、被乾燥物と該フレーム等の治具との間
に一定の距離を設けたものである。
【0011】
実施例1 まず、被乾燥物を直接保持する治具プレートをマイクロ
波の反射体のステンレスで形成し、30枚の各プレート
に含水率13%の香辛料パウダーを各250g、合計7
500gを搭載し、5kwのマイクロ波出力で、遠赤外
線加熱を同時運転して減圧を進めたが、予定時間を10
分間オーバーしても目標含水率の2.0%には到達させ
ることができなかった。次に被乾燥物を直接保持するプ
レートをテフロンの3mm厚板で形成し、それらを保持
するフレーム状の治具をステンレスパイプで形成した。
このステンレスパイプの上にテフロンプレート30枚を
乗せ、前記と同条件にて乾燥したところ、マイクロ波の
発信は9分15秒で終了し、乾燥は20分20秒を要し
た。しかしながら、ステンレスパイプ近辺の一部に、ご
くわずかではあるが、乾燥不充分な状態が発生してい
た。そこで、ステンレスパイプとテフロンプレートとの
間に、10mm角のテフロンバーをセットして、すなわ
ちステンレスパイプと被乾燥物との距離を13mm設け
て運転したところ、マイクロ波の発信は8分20秒で終
了し、乾燥には17分5秒を要したにすぎなく、乾燥も
良好な結果を得ることができた。乾燥後の含水率は1.
9%であった。この場合は、被乾燥物がステンレスパイ
プの影響を受けなくするために、10mm厚のテフロン
バーを使用したのであるが、例えば、被乾燥物を直接保
持するための、耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成
する治具の厚さを充分確保する方法や、マイクロ波の出
力やその他の要素により、必要充分な条件を実験により
求めればよいので、今回の実施例の諸条件には拘束され
ない。次に、被乾燥物を直接保持する治具およびそれを
支えるフレーム状の治具を共にテフロンで形成したとこ
ろ、さらに効率の良い結果として、乾燥を16分30秒
で終了させることができた。
波の反射体のステンレスで形成し、30枚の各プレート
に含水率13%の香辛料パウダーを各250g、合計7
500gを搭載し、5kwのマイクロ波出力で、遠赤外
線加熱を同時運転して減圧を進めたが、予定時間を10
分間オーバーしても目標含水率の2.0%には到達させ
ることができなかった。次に被乾燥物を直接保持するプ
レートをテフロンの3mm厚板で形成し、それらを保持
するフレーム状の治具をステンレスパイプで形成した。
このステンレスパイプの上にテフロンプレート30枚を
乗せ、前記と同条件にて乾燥したところ、マイクロ波の
発信は9分15秒で終了し、乾燥は20分20秒を要し
た。しかしながら、ステンレスパイプ近辺の一部に、ご
くわずかではあるが、乾燥不充分な状態が発生してい
た。そこで、ステンレスパイプとテフロンプレートとの
間に、10mm角のテフロンバーをセットして、すなわ
ちステンレスパイプと被乾燥物との距離を13mm設け
て運転したところ、マイクロ波の発信は8分20秒で終
了し、乾燥には17分5秒を要したにすぎなく、乾燥も
良好な結果を得ることができた。乾燥後の含水率は1.
9%であった。この場合は、被乾燥物がステンレスパイ
プの影響を受けなくするために、10mm厚のテフロン
バーを使用したのであるが、例えば、被乾燥物を直接保
持するための、耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成
する治具の厚さを充分確保する方法や、マイクロ波の出
力やその他の要素により、必要充分な条件を実験により
求めればよいので、今回の実施例の諸条件には拘束され
ない。次に、被乾燥物を直接保持する治具およびそれを
支えるフレーム状の治具を共にテフロンで形成したとこ
ろ、さらに効率の良い結果として、乾燥を16分30秒
で終了させることができた。
【0012】実施例2 含水率90%のわかめ8kgをステンレス製の治具に直
接つるしてマイクロ波5kwの出力にて運転した。75
分間運転したのであるが、治具との接触部分が乾燥不充
分であった。そこでステンレス製の治具にポリプロピレ
ン製のピンチ多数を装着し、これらにわかめを吊るし同
条件にて運転したところ、64分25秒にて乾燥を終了
することができた。ピンチで挟んだ部分の乾燥を良好で
あった。
接つるしてマイクロ波5kwの出力にて運転した。75
分間運転したのであるが、治具との接触部分が乾燥不充
分であった。そこでステンレス製の治具にポリプロピレ
ン製のピンチ多数を装着し、これらにわかめを吊るし同
条件にて運転したところ、64分25秒にて乾燥を終了
することができた。ピンチで挟んだ部分の乾燥を良好で
あった。
【0013】実施例3 含水率19%の木材(ジョンコン)12kgをステンレ
ス製のフレームの上に直接乗せて、マイクロ波5kwの
出力にて運転した。47分間にわたり運転したのである
が、ステンレスフレームに接触していた近辺の一部の内
部にこげの発生が見られた。そこで、ステンレスフレー
ムに肉厚6mmのテフロンのパイプを被覆し、その上に
木材を搭載して運転したところ、40分間で乾燥を終了
することができた。仕上がりの含水率は3.5%で、こ
げも無く満足のいく仕上がりであった。また、各々の木
材と木材の間に10mm厚のテフロンの角材を積層させ
て乾燥させたところ、35分で乾燥を終了させることが
できた。
ス製のフレームの上に直接乗せて、マイクロ波5kwの
出力にて運転した。47分間にわたり運転したのである
が、ステンレスフレームに接触していた近辺の一部の内
部にこげの発生が見られた。そこで、ステンレスフレー
ムに肉厚6mmのテフロンのパイプを被覆し、その上に
木材を搭載して運転したところ、40分間で乾燥を終了
することができた。仕上がりの含水率は3.5%で、こ
げも無く満足のいく仕上がりであった。また、各々の木
材と木材の間に10mm厚のテフロンの角材を積層させ
て乾燥させたところ、35分で乾燥を終了させることが
できた。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記の説明から判るように、被
乾燥物を直接保持する治具及び該治具を支えるフレーム
等の治具によってマイクロ波照射の際、被乾燥物に未乾
燥部分やこげ等の悪影響を与えることがなく乾燥精度の
高い被乾燥物の乾燥装置が得られた。
乾燥物を直接保持する治具及び該治具を支えるフレーム
等の治具によってマイクロ波照射の際、被乾燥物に未乾
燥部分やこげ等の悪影響を与えることがなく乾燥精度の
高い被乾燥物の乾燥装置が得られた。
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)はトレー状の
被乾燥物保持治具の斜視図、(b)はトレー状の被乾燥
物保持治具の断面図、(c)はクリップ状の被乾燥物保
持治具の正面図、(d)はプレート状の被乾燥物保持治
具の斜視図、(b)はプレート状の被乾燥物保持治具の
断面図である。
被乾燥物保持治具の斜視図、(b)はトレー状の被乾燥
物保持治具の断面図、(c)はクリップ状の被乾燥物保
持治具の正面図、(d)はプレート状の被乾燥物保持治
具の斜視図、(b)はプレート状の被乾燥物保持治具の
断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示し、フレーム等の治具を
示す概略説明図である。
示す概略説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示し、(a)は被乾燥物保
持治具の一つであるトレーの底を厚くしてフレーム等の
治具との一定の距離Lを保った状態を示す断面図、
(b)は被乾燥物保持治具の一つであるトレーを足付き
とし、フレーム等の治具との一定の距離Lを保った状態
を示す断面図である。
持治具の一つであるトレーの底を厚くしてフレーム等の
治具との一定の距離Lを保った状態を示す断面図、
(b)は被乾燥物保持治具の一つであるトレーを足付き
とし、フレーム等の治具との一定の距離Lを保った状態
を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示し、(a)は被乾燥物保
持治具の一つであるトレーとフレーム等の治具との間
に、赤外線加熱に対して耐熱性であり、かつマイクロ波
透過体である距離部材を設けた場合を示す断面図、
(b)は被乾燥物保持治具の先端とフレーム等の治具と
の間に一定の距離Lを設けた場合を示す斜視図 、
(c)はフレーム等の治具に被覆するようにして、赤外
線加熱に対して耐熱性であり、かつマイクロ波透過体で
ある距離部材を設けた場合を示す断面図である。
持治具の一つであるトレーとフレーム等の治具との間
に、赤外線加熱に対して耐熱性であり、かつマイクロ波
透過体である距離部材を設けた場合を示す断面図、
(b)は被乾燥物保持治具の先端とフレーム等の治具と
の間に一定の距離Lを設けた場合を示す斜視図 、
(c)はフレーム等の治具に被覆するようにして、赤外
線加熱に対して耐熱性であり、かつマイクロ波透過体で
ある距離部材を設けた場合を示す断面図である。
【図5】本発明で使用する減圧槽の概略説明図である。
1 減圧槽 2 遠赤外線ヒーター 3 真空ポンプ 4 減圧弁 5 減圧調整弁 6 減圧口 7 マイクロ波パワーユニット 8 アイソレータ 9 導波管 10 マイクロ波投入
口 11 スターラ 12 被乾燥物保持治
具 13 フレーム等の治具 14 距離部材
口 11 スターラ 12 被乾燥物保持治
具 13 フレーム等の治具 14 距離部材
Claims (3)
- 【請求項1】 被乾燥物をセットする減圧槽に、投入電
力が一定または可変可能で、かつ間欠的または連続的な
加熱が可能なマイクロ波加熱装置と、照射加温温度調節
が可能な制御盤を外部に備えた遠赤外線加熱装置を設
け、マイクロ波加熱と遠赤外線加熱が同時作動し得る制
御部を備えた被乾燥物の乾燥装置において、被乾燥物を
保持するトレー、プレート、ピンチ、バスケット、バー
やコンベア等の被乾燥物保持治具を、遠赤外線加熱を被
乾燥物が十分受け得る形状であり、しかも遠赤外線加熱
に対して耐熱性でかつマイクロ波の透過体で形成したこ
とを特徴とする被乾燥物の乾燥装置。 - 【請求項2】 被乾燥物保持治具を支えるフレーム等の
治具を、遠赤外線加熱に対して耐熱性で、かつマイクロ
波の透過体で形成したことを特徴とする請求項1記載の
被乾燥物の乾燥装置。 - 【請求項3】 遠赤外線加熱を被乾燥物が十分受け得る
形状で、遠赤外線加熱に対して耐熱性でかつマイクロ波
の透過体で形成した被乾燥物保持治具を支えるフレーム
等の治具を、ステンレス等のマイクロ波の反射体で形成
し、被乾燥物保持治具の、該フレーム等の治具に接する
部分の厚さを所定の厚さにとるか、被乾燥物保持治具と
該フレーム等の治具との間に耐熱性でかつマイクロ波の
透過体である物質を設置し、被乾燥物と該フレーム等の
治具との間にマイクロ波の反射体であるフレーム等の治
具の影響を受けずにマイクロ波が被乾燥物に十分照射さ
れるための一定の距離Lを設けたことを特徴とする請求
項1記載の被乾燥物の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24759197A JPH1183327A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 被乾燥物の乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24759197A JPH1183327A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 被乾燥物の乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1183327A true JPH1183327A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17165793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24759197A Withdrawn JPH1183327A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 被乾燥物の乾燥装置 |
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JP (1) | JPH1183327A (ja) |
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1997
- 1997-08-29 JP JP24759197A patent/JPH1183327A/ja not_active Withdrawn
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