JP2002048344A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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Abstract
く且つ仕上がりの良い加熱調理できる構成と制御方法を
提供する。 【解決手段】 マイクロ波発生手段10で被加熱調理物
4を予熱した後、蒸気発生手段14で必要量の蒸気を加
熱容器2に注入する。第1の加熱手段5で加熱される蒸
気から被加熱調理物4に伝熱され加熱調理が進行する。
Description
して食品を加熱調理する加熱調理器に関するものであ
る。
開平8−128649号公報に記載される内容を図7を
用いて説明する。加熱室25に電波を照射する高周波発
生手段28と、加熱室25内の高周波発生手段28と食
品27との間に着脱自在に設けた蓋付きの蒸気容器24
内の水を電波加熱して発生した蒸気を開口部26から加
熱室25に放出して食品27を高湿度の雰囲気で包み、
電波加熱と蒸気加熱、食品27の水分の蒸発を防止し、
しっとりとした仕上がりの加熱を行うものであった。
は、真っ先に電波加熱で発生した蒸気で食品を包むた
め、この蒸気が食品27の電波加熱の障害物となり、狙
い通りに食品27の素早い加熱ができなかったり、また
蒸気が食品27の表面に結露水の膜を形成するため、こ
の水膜で電波が吸収されて食品27の表面のみが加熱さ
れるといった課題があった。また従来の方法では、単に
蒸気を食品27の入った調理容器に注入して加熱器で1
00℃から350℃に温度を調節しているだけであるた
め、蒸気を熱媒体とした伝熱が効率良く行われないとい
った課題があった。
来の課題を解決するもので、マイクロ波発生手段と蒸気
発生手段と加熱手段の運転タイミング、運転時間、パワ
ーを個別に制御することにより、調理メニューに適した
効率的な加熱シーケンスを実現できるものである。特に
マイクロ波で食品を予熱してから蒸気加熱を行うことに
より調理の早さと出来上がりの質の両方を満足する加熱
調理を実現することができる。
調理物を納める加熱容器と、この加熱容器内にマイクロ
波を照射するマイクロ波発生手段と、前記加熱容器内に
蒸気を注入する蒸気発生手段と、前記加熱容器内の気体
を加熱する加熱手段と、調理メニューを入力する操作入
力部と、この操作入力部の入力メニューに応じて前記マ
イクロ波発生手段、蒸気発生手段、加熱手段の運転タイ
ミング、運転時間、パワーを制御する制御手段とから構
成されることを特徴とする。これにより調理メニューに
応じて、電波による加熱、蒸気による加熱、空気による
加熱を自在に組み合わせた最適な加熱調理が可能とな
る。
の発明に加えて、制御手段はマイクロ波発生手段を運転
して被加熱調理物をマイクロ波で予熱したのち、蒸気発
生手段を運転して蒸気により引き続き加熱調理を行うこ
とを特徴とする。これにより電波加熱による高速性と、
蒸気加熱による仕上がりの良さを兼ね備えた加熱調理が
可能となる。
2に記載の発明に加えて、被加熱調理物の重量を検出す
る重量検知手段を有し、制御手段はこの被加熱調理物の
重量に応じてマイクロ波発生手段、蒸気発生手段、加熱
手段の運転タイミング、運転時間、パワーを制御するこ
とを特徴とする。これにより被加熱調理物の重量に応じ
た、適切な加熱シーケンスを決定し、より早くより仕上
がりの良い加熱調理が可能となる。
2に記載の発明に加えて、被加熱調理物の温度を検出す
る温度検知手段を有し、制御手段はこの被加熱調理物物
の温度に応じてマイクロ波発生手段、蒸気発生手段、加
熱手段の運転タイミング、運転時間、パワーを制御する
ことを特徴とする。これにより、被加熱調理物の温度管
理をしながら加熱方法を使い分けることができるため、
より質の高くおいしい加熱調理が可能となる。
4のいずれか1つの発明に加えて、気体の循環経路と、
加熱容器内の気体を循環経路を経由して循環させる循環
ファンとを有し、加熱手段は循環経路の途中に位置し循
環気体を加熱する構成で、非加熱気体が前記加熱手段に
加熱された直後に被加熱調理物に接するように構成され
たことを特徴とする。これにより非加熱気体の熱がより
効率良く被加熱調理物に伝達されるため、熱効率の良い
加熱調理が可能となる。
の発明に加えて、被加熱調理物を載せる調理皿と、この
調理皿を回転させる回転手段を有し、循環経路の吹き出
し口近傍で被加熱調理物がまんべんなく、非加熱気体に
接触するように構成したことを特徴とする。これにより
非加熱気体がまんべんなく被加熱調理物に接触するた
め、均一な仕上がりの加熱調理が可能となる。
参照して説明する。
1から図3を基に説明する。図1において、本体1内に
加熱容器2が構成されており、第1の加熱手段5は加熱
容器2の底面を加熱することにより加熱容器2内の気体
および加熱容器2の壁面全体を加熱する構成となってい
る。被加熱調理物4を乗せる調理皿3は支持棒6で支え
られており、この支持棒6の他端は重量検知手段7に接
続されている。重量検知手段7は、例えば支持棒6をバ
ネで支え、支持棒6に加わる重量に応じてバネの長さが
変わるように構成し、このバネの両端に設けた対向する
電極間の静電容量を検出することにより被加熱調理物4
の重量を検知する方法が考えられる。
囲んでいるマイクロ波発生手段10が構成されており、
マグネトロン8で発生したマイクロ波を導波管9を経由
して加熱容器2内に照射するようになっている。本体外
から着脱自在の給水カートリッジ11と、給水弁12
と、導波管9の出口近傍に設けられた蒸発容器13とで
図中一点鎖線で囲んでいる蒸気発生手段14が構成され
ている。給水カートリッジ11の水は給水弁12を開く
ことによって蒸発容器13に給水され、マイクロ波発生
手段10により発生されるマイクロ波によって加熱され
て蒸発し、水蒸気となって加熱容器2内に注入される。
蒸発容器13への給水量は給水弁12の開時間により制
御することができる。操作入力部15は調理済み食品の
再加熱、野菜の下ごしらえ、蒸し料理、オーブン料理な
どの調理メニューを選択入力する構成となっている。
操作入力部15により入力された調理メニューと重量検
知手段7の検出値とから第1の加熱手段5の運転タイミ
ング、運転時間、パワーと、マイクロ波発生手段10の
運転タイミング、運転時間、パワーと、蒸気発生手段1
4の運転タイミング、蒸気量を制御する。
ニューとして選択された場合の動作を図1、図3を用い
て説明する。
て、操作入力部15により再加熱を選択すると、第1の
制御手段16はマイクロ波と過熱蒸気による再加熱コー
スを設定する。マイクロ波の照射時間、パワー並びに蒸
気の発生量と蒸気加熱の時間、また第1の加熱手段5の
パワーを重量検知手段7の検出値から決定する。まず第
1の加熱手段5をフルパワーで所定時間駆動して加熱容
器の温度を180℃程度にする(図3の(a)区間)。
そしてマグネトロン8を適切なパワーで所定時間駆動し
て被加熱調理物4を予熱する(図3の(b)区間)。こ
のときの予熱の程度は、通常マイクロ波だけで再加熱す
る場合の半分程度の時間とし、被加熱調理物4の芯温が
適度な温度(80℃程度)で表面温度の上昇が不十分な
状態で止めている。
ートリッジ11の水を必要量だけ蒸発容器13に給水す
る(図3の(c)区間)。そしてマグネトロン8をフル
パワーで所定時間駆動して蒸発容器13の水を全て蒸発
させる(図3の(d)区間)。その後、第1の加熱手段
5を適度なパワーで所定時間運転して加熱動作を終了す
る(図3の(e)区間)。この図3の(e)区間では、
第1の加熱手段5により加熱容器2内の温度を180℃
程度に維持するので、容器内の蒸気は同様に180℃程
度の過熱蒸気となっている。以上の加熱動作によりマイ
クロ波による高速加熱と過熱蒸気による仕上がりの良い
加熱を兼ね備えた加熱調理が実現される。仕上がりの良
い加熱が実現できる理由は以下の通りである。
発熱するため高速の加熱が可能である。しかし調理物内
部が真っ先に温度上昇し、そして内部で発生した蒸気が
外部に放出される際に表面層も加熱され全体の温度が上
昇する原理であるため、被加熱調理物4の中心部は乾燥
して表面はべたつく傾向にある。これに対して過熱蒸気
による加熱は被加熱調理物4の表面が蒸気の凝縮伝熱に
よって加熱され、表面から中心部に向かって熱伝導で加
熱する原理で、表面に凝縮水の膜ができるため被加熱調
理物の水分が外部に放出されないため乾燥することがな
い。
熱調理物4の温度が100℃に達すると表面で凝縮が一
転して蒸発に変わる。この作用を揚げ物などの被加熱調
理物4の再加熱に利用して、過熱蒸気で適切な時間加熱
すると、中はしっとり、表面はパリッとした揚げたての
仕上がりを実現することができる。このようなマイクロ
波の高速加熱と過熱蒸気による仕上がりの良い加熱を適
切に組み合わせることで、早く且つおいしい加熱調理が
可能となる。
ーを加熱容器2内の温度が180℃程度となるようにフ
ィードフォワードで制御しているが、加熱容器2内にサ
ーミスタなどの温度センサを設けて、容器内の温度を検
出しながらフィードバック制御でパワーを制御する方法
もある。
4から図6を基に説明する。図4において、本体1内に
加熱容器2が構成されている。循環経路19(a)の経
路途中には循環ファン18が設置されており、吸引口1
9(c)から加熱容器2の気体を吸引して、排出口19
(b)から加熱容器2内へ排出するようになっている。
第2の加熱手段17は循環経路19(a)の排出口19
(b)近傍に設置されており、循環経路19(a)の通
過気体を加熱する構成となっている。被加熱調理物4を
乗せる調理皿3は支持棒6で支えられており、この支持
棒6の他端は回転モータ23に接続されていて、同回転
モータ23により調理皿3を回転することができる。
囲んだマイクロ波発生手段10が構成されており、マグ
ネトロン9で発生したマイクロ波を導波管9を経由して
加熱容器2内に照射するようになっている。本体1外か
ら着脱自在の給水カートリッジ11と、給水弁12と、
導波管9の出口近傍に設けられた蒸発容器13とで図中
一点鎖線で囲んだ蒸気発生手段14が構成されている。
給水カートリッジ11の水は給水弁12を開くことによ
って蒸発容器13に給水され、マイクロ波発生手段10
により発生されるマイクロ波によって加熱されて蒸発
し、水蒸気となって加熱容器2内に注入される。蒸発容
器13への給水量は給水弁12の開時間により制御する
ことができる。
1を経由して伝達される被加熱調理物4の放射熱により
被加熱調理物4の温度を検出する。操作入力部15は調
理済み食品の再加熱、野菜の下ごしらえ、蒸し料理、オ
ーブン料理などの調理メニューを選択入力する構成とな
っている。図5に示すように第2の制御手段22は、操
作入力部15により入力された調理メニューと温度検知
手段20の検出値とから第2の加熱手段17の運転タイ
ミング、運転時間、パワーと、マイクロ波発生手段10
の運転タイミング、運転時間、パワーと、蒸気発生手段
14の運転タイミング、蒸気量と、循環ファンの運転タ
イミング、運転時間と、回転モータの運転タイミング、
運転時間とを制御する。
メニューとして選択された場合の動作を図4、図6を用
いて説明する。
て、操作入力部15により再加熱を選択すると、第2の
制御手段22はマイクロ波と蒸気による蒸し加熱コース
を設定する。まず、回転モータ23を駆動して調理皿3
を回転させながら、マグネトロン8を適切なパワーで駆
動して被加熱調理物4をマイクロ波で加熱する(図6の
(a)区間)。温度検知手段20の検出値が所定温度に
なるとマグネトロン8の駆動を停止する(図6の
(b))。このときの所定温度は、通常マイクロ波だけ
で加熱する場合の半分程度の温度とし、被加熱調理物4
の芯温が適度な温度(80℃程度)で表面温度の上昇が
不十分な状態で止めている。
ートリッジ11の水を必要量だけ蒸発容器13に給水す
る(図6の(c)区間)。そして循環ファン18を駆動
しながら、マグネトロン8をフルパワーで所定時間駆動
して蒸発容器13の水を全て蒸発させる(図6の(d)
区間)。その後、循環ファン18を駆動しながら第2の
加熱手段17を適度なパワーで駆動して循環気体の排出
口19(b)からの排出温度が適切な温度(100℃程
度)となるように加熱する(図6の(e)区間)。温度
検知手段20の検出値が適切な値(80℃程度)になっ
たら第2の加熱手段17と循環ファン18と回転モータ
25の駆動を停止し終了する(図6の(f))。
ース設定し、被加熱調理物4の温度管理をしながら、マ
イクロ波加熱と蒸気加熱を使い分けることにより、より
良質の仕上がりの加熱調理を実現することができる。ま
た第2の加熱手段17を排出口19(b)の近傍にし、
非加熱気体が排出口19(b)から排出されて直ぐに被
加熱調理物4に接触する構成により伝熱効率の良い加熱
調理を実現することができる。また調理皿3を回転モー
タ23で回転させることにより、被加熱調理物4に均一
に非加熱気体が接触するので、被加熱調理物4を均一に
加熱することができ、むらの無い仕上がりを実現するこ
とができる。
ワーを非加熱気体の排出温度が100℃程度となるよう
にフィードフォワードで制御しているが、排出口19
(b)近傍にサーミスタなどの温度センサを設けて、非
加熱気体の温度を検出しながらフィードバック制御でパ
ワーを制御する方法もある。
発明によれば、熱気とマイクロ波と蒸気の、加熱タイミ
ング、加熱時間、加熱パワーの任意の組み合わせによっ
て、調理メニューに適した加熱調理を実現することがで
きる。
Claims (6)
- 【請求項1】 被加熱調理物を納める加熱容器と、この
加熱容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生手段
と、前記加熱容器内に蒸気を注入する蒸気発生手段と、
前記加熱容器または前記加熱容器内の気体を加熱する加
熱手段と、調理メニューを入力する操作入力部と、この
操作入力部の入力メニューに応じて前記マイクロ波発生
手段、蒸気発生手段、加熱手段の運転タイミング、運転
時間、パワーを制御する制御手段とから構成される加熱
調理器。 - 【請求項2】 制御手段はマイクロ波発生手段を運転し
て被加熱調理物をマイクロ波で予熱したのち、蒸気発生
手段を運転して蒸気により引き続き加熱調理を行うこと
を特徴とした請求項1に記載の加熱調理器。 - 【請求項3】 被加熱調理物の重量を検出する重量検知
手段を有し、制御手段はこの被加熱調理物の重量に応じ
てマイクロ波発生手段、蒸気発生手段、加熱手段の運転
タイミング、運転時間、パワーを制御することを特徴と
する請求項1または2に記載の加熱調理器。 - 【請求項4】 被加熱調理物の温度を検出する温度検知
手段を有し、制御手段は被加熱調理物の温度に応じてマ
イクロ波発生手段、蒸気発生手段、加熱手段の運転タイ
ミング、運転時間、パワーを制御することを特徴とする
請求項1または2に記載の加熱調理器。 - 【請求項5】 気体の循環経路と、加熱容器内の気体を
循環経路を経由して循環させる循環ファンとを有し、加
熱手段は循環経路の途中に位置し循環気体を加熱する構
成で、非加熱気体が前記加熱手段に加熱された直後に被
加熱調理物に接するように構成したことを特徴とする請
求項1ないし4のいずれか1つに記載の加熱調理器。 - 【請求項6】 被加熱調理物を乗せる調理皿と、この調
理皿を回転させる回転手段を有し、循環経路の吹き出し
口近傍で被加熱調理物がまんべんなく、非加熱気体に接
触するように構成したことを特徴とする請求項5に記載
の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000234440A JP2002048344A (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000234440A JP2002048344A (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048344A true JP2002048344A (ja) | 2002-02-15 |
Family
ID=18726807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000234440A Pending JP2002048344A (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002048344A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN113432682A (zh) * | 2016-03-25 | 2021-09-24 | 微技术医药公司 | 医疗称重系统 |
-
2000
- 2000-08-02 JP JP2000234440A patent/JP2002048344A/ja active Pending
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