JPH1183328A - 被乾燥物の乾燥方法およびその装置 - Google Patents

被乾燥物の乾燥方法およびその装置

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JPH1183328A
JPH1183328A JP24755197A JP24755197A JPH1183328A JP H1183328 A JPH1183328 A JP H1183328A JP 24755197 A JP24755197 A JP 24755197A JP 24755197 A JP24755197 A JP 24755197A JP H1183328 A JPH1183328 A JP H1183328A
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drying
dried
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far
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Shunichi Yagi
木 俊 一 八
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、減圧槽内のエアーの水分率
を計測するに当り、マイクロ波および遠赤外線の影響を
受けないで精度良くエアーの水分率を計測することを可
能ならしめた被乾燥物の乾燥方法およびその装置を提供
することにある。 【解決手段】 本発明に係る被乾燥物の乾燥方法は、被
乾燥物を減圧槽にセットし、該減圧槽を単数または複数
の目標減圧度に向けて圧力制御し、かつ被乾燥物にコン
トロールされたマイクロ波加熱とコントロールされた遠
赤外線加熱を全工程の一部または全部で同時に行う被乾
燥物の乾燥方法において、減圧用排気管の途中に水分計
を設置し、通過する排気エアーの含水率を計測し、実験
によって求めた所定の含水率に到達した時点を持ってマ
イクロ波加熱を終了または一時停止することによって乾
燥工程制御を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切り花等の生花や観
葉植物といった切り花類、葉類野菜、根類野菜、茎類野
菜、実類野菜等の各種食料品の乾燥や、たばこの葉等の
各種植物の乾燥、魚介類の乾燥、肉類の乾燥、漢方薬用
材料の乾燥あるいは医療用洗濯物、工業用洗濯物、家庭
用洗濯物等の各種洗濯物の乾燥、木材の乾燥、セラミッ
ク粉末の乾燥等の工業用部品、原材料、製品等の乾燥、
その他各種幅広い技術分野に適用される被乾燥物の乾燥
方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の被乾燥物の乾燥方法は、被乾燥物
を減圧槽内にセットし、該減圧槽内に所定の減圧度を与
え、かつ被乾燥物に、コントロールされたマイクロ波加
熱とコントロールされた遠赤外線加熱を行うことで被乾
燥物を乾燥させるようにしていた(例えば特許第254
8090号公報参照)。上記従来の被乾燥物の乾燥方法
においては、減圧槽内のエアーの水分率を計測するのが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記減
圧槽内のエアーの水分率を計測するのが一般的であると
はいえ該減圧槽内にはマイクロ波および遠赤外線が入射
され、かつ減圧下であるために、それらのエネルギーの
影響を受けないで減圧槽内のエアーの水分率を計測する
ことは困難を極めていた。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは減圧槽内のエアーの水分率
を計測するに当り、マイクロ波および遠赤外線の影響を
受けないで精度良くエアーの水分率を計測することを可
能ならしめた被乾燥物の乾燥方法およびその装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る被乾燥物の
乾燥方法は、被乾燥物を減圧槽にセットし、該減圧槽を
単数または複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、かつ
被乾燥物にコントロールされたマイクロ波加熱とコント
ロールされた遠赤外線加熱を全工程の一部または全部で
同時に行う被乾燥物の乾燥法において、減圧用排気管の
うちマイクロ波および遠赤外線の影響を受けない箇所に
水分計を設置し、通過する排気エアーの含水率を計測
し、実験によって求めた所定の含水率に到達した時点を
持ってマイクロ波加熱を終了または一時停止することに
よって乾燥工程制御を行うようにしたものである。
【0006】また上記マイクロ波加熱の終了後におい
て、遠赤外線加熱および減圧の進行で乾燥をすすめ、被
乾燥物の乾燥必要度に応じて設定された含水率に到達し
た時点をもって乾燥を終了することによって乾燥工程制
御を行うようにしたものである。
【0007】そして本発明に係る被乾燥物の乾燥装置
は、被乾燥物をセットする減圧槽に、投入電力が一定ま
たは可変可能で、かつ間欠的または連続的な加熱が可能
なマイクロ波加熱装置と、照射加熱温度調節が可能な制
御盤を外部に備えた遠赤外線加熱装置とを設け、マイク
ロ波加熱と遠赤外線加熱が同時作動しうる制御部を外部
に備えた被乾燥物の乾燥装置において、減圧用排気管の
途中を通過する排気エアーの含水率を測定するための水
分計を組み込んだものである。
【0008】さらに本発明に係る被乾燥物の乾燥装置
は、減圧槽内の減圧口に、マイクロ波および遠赤外線の
反射体で構成した反射器具を設置したものである。
【0009】また本発明に係る被乾燥物の乾燥装置は、
減圧用排気管の途中で、上記含水率の測定位置よりも、
減圧槽側にマイクロ波の吸収体を設置したものである。
【0010】
【作用】本発明に係る被乾燥物の乾燥方法において、減
圧槽の内部エアーの含水率を測定することは、マイクロ
波と遠赤外線の影響を排除した上でなければ精度を期待
できない。そこで、これらのエネルギーに影響を受けな
い位置での含水率の測定をすることで課題を解決する。
まず、減圧用排気管において、マイクロ波および遠赤外
線の影響を受けない条件として、請求項4に記載した如
く、減圧槽内の減圧口に、マイクロ波および遠赤外線の
反射体で構成した反射器具を設置(図3参照)し、マイ
クロ波および遠赤外線が含水率の測定位置まで極力到達
しないようにする。また、排気管の減圧槽に近接した位
置にマイクロ波吸収体を設け、マイクロ波が含水率の測
定位置まで到達しないようにする方法がある。そして、
該減圧用排気管の途中に含水率の測定をする位置を定
め、マイクロ波水分計や赤外線水分計等の水分計を用い
て、排気エアーの含水率測定を行えば、被乾燥物の乾燥
レベルを想定できるようになる。当該乾燥法では、減圧
用の排気管には基本的に水分を含んだエアーのみが通過
するので、その測定精度は高いものが期待できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に一実施例を図面に
より説明する。1は減圧槽である。2は減圧槽1内にセ
ットした遠赤外線ヒーターで、通常、減圧槽1の天井
面、床面、両側面の4箇所にセットされる。減圧度の設
定は減圧槽1の外に設置した真空ポンプ3に配管した途
中の減圧弁4および減圧調整弁5を用い、減圧槽1内に
通じる減圧口6を通して行われる。マイクロ波の減圧槽
1への投入は減圧槽1の外に設置したマイクロ波パワー
ユニット7、アイソレータ8および二股に分岐した導波
管9を介して減圧槽1内のマイクロ波投入口10の2箇
所より行う。11は均一加熱を行うためのスターラであ
る。
【0012】12は減圧槽1に接続した減圧用排気管
で、その他端は真空ポンプ3に接蔵されている。13は
減圧用排気管の途中箇所に設置した水分計である。水分
計13としてはマイクロ波水分計や赤外線水分計等の水
分計が使用されるが必ずしもこれらに限定されるもので
はない。
【0013】14は減圧槽1内の減圧口6に設置した、
マイクロ波および遠赤外線の反射体で構成し、かつ排気
管にマイクロ波と遠赤外線の侵入を阻止する反射器具で
ある(図2参照)。該反射体の材料としてはアルミニウ
ム、ステンレス等の材料が使用される。
【0014】図3は減圧槽1と真空ポンプ3とを接続す
る減圧用排気管12の途中に水分計13を設置し、その
水分計13と減圧槽1との間に位置する減圧用排気管1
2にマイクロ波吸収体15を設置した場合を示す概略説
明図である。
【0015】
【実施例】 実施例1 減圧用排気管の排気口から500mmの位置に測定位置
を設定し、図1のごとくに、マイクロ波水分計をセット
した。そして減圧槽内の排気口に、図2のごとくのマイ
クロ波と遠赤外線の反射器をセットし、計測位置にマイ
クロ波および遠赤外線が極力到達しないようにした。5
kwのマイクロ波を用い、遠赤外線加熱と同時に行な
い、茶葉4kgを減圧槽にセットし、乾燥を開始した。
マイクロ波水分計から発振される数値を測定し、その表
示が7%に到達した段階でマイクロ波加熱を終了した。
その後、遠赤外線加熱と減圧の進行で乾燥をすすめ、含
水率が2%を示した時点で乾燥を終了した。乾燥所要時
間は、34分45秒であった。乾燥終了後に被乾燥物の
含水率を測定したところ、2.5%の含水率であること
が判明した。乾燥状態は良好であった。数値の誤差につ
いては、実験によってアロウアンス設定をすればよいの
で、当実施例における含水率の数値誤差については、実
験によって修正値を求めれば良い。なお、測定位置にお
ける排気管の相対する上下の位置には、5mm厚のテフ
ロンを組み込んだ。なお、水分計としては、赤外線水分
計等もあるので、当実験例の種類の水分計には拘束され
ない。
【0016】実施例2 減圧用排気管の途中に図3のごとくにマイクロ波吸収体
をセットし、実施例1と同位置にマイクロ波水分計をセ
ットした。マイクロ波が含水率の測定位置に到達しない
ようにした。実施例1と同条件で乾燥したところ、25
分で含水率7%を表示したのでマイクロ波加熱を終了
し、32分で含水率2%を検知したので乾燥を終了し
た。復圧に2分を要したので乾燥時間は34分であっ
た。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記の説明から判るように、減
圧槽内のエアーの水分率を計測するに当り、減圧用排気
管の途中に水分計を設置してマイクロ波および遠赤外線
の影響を受けないで精度良くエアーの水分率を計測する
ことができる被乾燥物の乾燥方法およびその装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、減圧槽と真空ポンプ
との間に水分計を設けた場合を示す概略説明図である。
【図2】本発明の一実施例を示し、減圧口にマイクロ波
と遠赤外線を反射する反射器具を設置した場合を示す概
略説明図である。
【図3】本発明の他の実施例を示し、水分計の前にマイ
クロ波吸収体を設置した場合を示す概略説明図である。
【図4】(a)はマイクロ波水分計の断面図である。
(b)は赤外線水分計の断面図である。
【図5】本発明で使用する減圧槽の概略説明図である。
【符号の説明】 1 減圧槽 2 遠赤外線ヒーター 3 真空ポンプ 4 減圧弁 5 減圧調整弁 6 減圧口 7 マイクロ波パワーユニット 8 アイソレータ 9 導波管 10 マイクロ波投入
口 11 スターラ 12 減圧用排気管 13 水分計 14 反射器具 15 マイクロ波吸収体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物を減圧槽にセットし、該減圧槽
    を単数または複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、か
    つ被乾燥物にコントロールされたマイクロ波加熱とコン
    トロールされた遠赤外線加熱を全工程の一部または全部
    で同時に行う被乾燥物の乾燥方法において、減圧用排気
    管の途中に水分計を設置し、通過する排気エアーの含水
    率を計測し、実験によって求めた所定の含水率に到達し
    た時点を持ってマイクロ波加熱を終了または一時停止す
    ることによって乾燥工程制御を行うことを特徴とする被
    乾燥物の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロ波加熱の終了後
    において、遠赤外線加熱および減圧の進行で乾燥をすす
    め、減圧用排気管を通過する排気エアーの含水率を計測
    し、被乾燥物の乾燥必要度に応じて設定された含水率に
    到達した時点をもって乾燥を終了することによって乾燥
    工程制御を行うことを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 被乾燥物をセットする減圧槽に、投入電
    力が一定または可変可能で、かつ間欠的または連続的な
    加熱が可能なマイクロ波加熱装置と、照射加熱温度調節
    が可能な制御盤を外部に備えた遠赤外線加熱装置とを設
    け、マイクロ波加熱と遠赤外線加熱が同時作動しうる制
    御部を外部に備えた被乾燥物の乾燥装置において、減圧
    用排気管の途中に排気エアーの含水率を測定するための
    水分計を組み込んだことを特徴とする被乾燥物の乾燥装
    置。
  4. 【請求項4】 減圧槽内の減圧口に、マイクロ波および
    遠赤外線の反射体で構成し、かつ排気管にマイクロ波と
    遠赤外線の侵入を阻止する反射器具を設置したことを特
    徴とする請求項3記載の被乾燥物の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 減圧用排気管の途中で、請求項3におけ
    る含水率の測定位置よりも、減圧槽側にマイクロ波の吸
    収体を設置したことを特徴とする請求項3記載の被乾燥
    物の乾燥装置。
JP24755197A 1997-08-29 1997-08-29 被乾燥物の乾燥方法およびその装置 Withdrawn JPH1183328A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000074694A1 (en) * 1999-06-03 2000-12-14 The University Of British Columbia Process for drying medicinal plants
KR20020045881A (ko) * 2000-12-11 2002-06-20 구자홍 의류건조방법
JP2009156474A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Corp 溶媒乾燥装置および溶媒乾燥方法
JP2020505933A (ja) * 2017-01-31 2020-02-27 ワイルド・パイロット・フード、エスエル 野菜の乾燥方法

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Effective date: 20041102