JP3269174B2 - 水分または揮発分計 - Google Patents

水分または揮発分計

Info

Publication number
JP3269174B2
JP3269174B2 JP10149393A JP10149393A JP3269174B2 JP 3269174 B2 JP3269174 B2 JP 3269174B2 JP 10149393 A JP10149393 A JP 10149393A JP 10149393 A JP10149393 A JP 10149393A JP 3269174 B2 JP3269174 B2 JP 3269174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
heating
heater
weight
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10149393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06308011A (ja
Inventor
哲夫 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP10149393A priority Critical patent/JP3269174B2/ja
Publication of JPH06308011A publication Critical patent/JPH06308011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3269174B2 publication Critical patent/JP3269174B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料の水分率や揮発分
率、あるいは乾燥に伴う試料の重量減少量を測定するた
めの装置に関し、特に、化学肥料、食品、薬品あるいは
配合原料等の粉体や固体塊等の水分率等を測定するのに
適した水分または揮発分計に関する。
【0002】
【従来の技術】被測定試料を電子天びん等の重量測定装
置に負荷した状態で、その試料をヒータやランプ等を駆
動することによって加熱乾燥させ、乾燥前後の試料重量
からその試料の水分率や揮発分率等(以下、単に水分率
と称する)を求める装置においては、従来、ヒータやラ
ンプ等の近傍に置かれた温度センサによる温度検出結果
を採り込み、その温度があらかじめ設定された一定温度
を維持するように、ヒータないしはランプ等を制御して
いる。そして、被測定試料の重量減少率ないしは量が一
定の値以下となった時点で加熱を停止し、その時点にお
ける試料重量と加熱乾燥前の試料重量とから、水分率等
を求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、粉体や固体
塊を外部から一定温度で加熱した場合、例えば粒度分布
の広い粉体等においては特に、一部試料の表面が焦げて
しまい、試料内部からの蒸発が阻害されるという問題が
あり、また、加熱温度を低く設定すると測定時間が長く
なってしまう反面、高く設定すると試料表面に焼きむら
が生じて内部からのスムーズな蒸発を妨げるとともに、
電子天びん等の重量測定装置の試料皿に加熱による対流
の影響を及ぼし、重量測定値が不安定となって測定誤差
の原因となる。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、粉体等の試料表面を焦がすことなく、短時間で
確実に試料を乾燥させることができ、安定して正確な水
分率等を得ることのできる水分または揮発分計の提供を
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、被測定試料の重量を測定する重量測定手
段と、その重量測定手段に負荷されている被測定試料を
加熱乾燥させる加熱手段およびその制御手段を備え、被
測定試料の乾燥前後の重量測定結果から、当該試料の水
分率または揮発分率等を求める装置において、上記制御
手段は、ON期間とON期間との間に試料表面の熱が試
料内部を伝達するのに要するOFF期間を有して上記加
熱手段をON/OFF制御することにより、当該加熱手
段による加熱温度に強制的な強弱を付与しつつ、被測定
試料を加熱乾燥させるよう構成されていることによって
特徴づけられる。
【0006】ここで、加熱手段をON/OFFする条件
としては、つまりON/OFFするタイミングとして
は、加熱温度があらかじめ設定された上限温度および下
限温度に到達するごとにそれぞれOFFおよびON、ま
たは、試料の刻々の水分率または揮発分率があらかじめ
設定された複数段階の水分率または揮発分率に到達した
時点でOFFにし、その時点から一定時間OFFが経過
した時点でON、もしくは、加熱手段のONまたはOF
F時間があらかじめ設定された一定時間継続するごと、
等を採用することができる。
【0007】
【作用】粉体や固体塊等の試料の乾燥過程は、その構造
を図4に模式的に示すように外殻(表面)部O、中殻部
M、および芯部Iに大別して考えると、表面部O→中殻
部M→芯部Iの順で熱が伝達して水分が蒸発していく。
【0008】表面部Oの焦げたり焼きむらが生じて中殻
部Mないしは芯部Iの蒸発を阻害してしまうのは、加熱
による熱が中殻部Mないしは芯部Iに到達してその部分
の水分等が蒸発する前に表面部Oの温度が所定時間以上
継続して所定温度以上となるためである。
【0009】そこで本発明では、加熱手段による熱によ
り表面部Oの温度が所定の時間以上に継続して高温とな
らないように、加熱手段を適宜のタイミングでON/O
FFすることで試料の加熱温度に強制的な強弱を与え、
加熱による表面部Oの熱を中殻部Mないしは芯部Iに伝
達させる。これにより、中殻部Mおよび芯部Iの蒸発が
スムーズなものとなるとともに、表面部Oの温度が一定
の限度を越えて高温を持続するのを防止できる。
【0010】
【実施例】図1は本発明実施例の構成図である。電子天
びん10は、天びんケース11の上面から上方に突出す
る試料皿12を有し、その試料皿12に作用する荷重に
対応する電気信号を出力することができる。
【0011】天びんケース11にはコラム22が装着さ
れており、このコラム21の上部には試料皿12の直上
に位置するようにヒータ20が配設されている。また、
このヒータ20に近接して温度センサ21が設けられて
いる。
【0012】電子天びん10からの荷重検出出力および
温度センサ21による温度検出出力は、それぞれスイッ
チ31を介してA−D変換器30によってデジタル化さ
れた後、制御部40に採り込まれる。
【0013】ヒータ20はヒータ駆動回路23からの駆
動信号によってON/OFF制御されるが、このヒータ
駆動回路23は制御部40からの指令に従ってヒータ2
0をON/OFFするように構成されている。
【0014】制御部40は、CPU41、ROM42お
よびRAM43等を備えたマイクロコンピュータを主体
として構成されており、入出力インターフェース44を
介して前記したスイッチ31に所定のタイミングで駆動
指令を与えることにより、入出力インターフェース44
を介して荷重検出データをサンプリングしつつ、所定の
インターバルで温度検出データをサンプリングするよう
に構成されている。また、前記したヒータ駆動回路23
への指令についても、入出力インターフェース44を介
して出力される。更に、この制御部40には、試料重量
または水分率等を表示するための表示器51と、後述す
る加熱条件等を設定するためのキーボード52が接続さ
れている。
【0015】図2はROM42に書き込まれたプログラ
ムに基づく測定動作手順を示すフローチャートで、以
下、この図を参照しつつ本発明実施例の基本的な動作を
説明する。
【0016】測定に先立ち、キーボード52を操作して
ヒータ20による試料の加熱条件を設定した後に測定開
始指令を与えると(ST1,ST2)、試料の初期重量
つまり乾燥前の重量データを採取する(ST3)ととも
に、ヒータ20がONとなって(ST4)試料の加熱を
開始する。
【0017】その後、設定された加熱条件に基づき、ヒ
ータ20のOFF条件に達しているか否かを判別し(S
T5)、達していなければその状態を継続し、達してい
ればヒータ20をOFFにして(ST6)、試料重量デ
ータを採取する(ST7)。次に、その重量データが試
料重量がその直前に採取した重量データに対して規定重
量α以上の差があるか否かを判別する(ST8)。規定
重量以上の差がある場合には、試料は絶乾点に達してい
ないと判断して測定を継続するが、この測定継続状態に
おいて、ヒータ20のON/OFF状態を判別し(ST
9)、ON状態である場合にはST5以下へと戻って同
様な手順を繰り返し、OFF状態であればヒータ20の
ON条件に達しているかいなかを判別し(ST10)、
達していなければST7以下へと進み、また、達してい
ればST4に戻ってヒータ20をOFFにする。
【0018】以上のように、ヒータ20により試料を加
熱しながら重量データをサンプリングしている間、設定
された条件に従ってヒータ20を強制的にON/OFF
することにより、試料の加熱温度に強弱を与える。そし
て、やがてST8において重量減量が規定重量α未満と
判断したときには、試料が絶乾点に達したとしてヒータ
20をOFFにし(ST11)、初期重量データと最終
重量データを用いて水分率を算出して表示器51に表示
する(ST12)。
【0019】次に、ヒータ20のON/OFF条件の設
定の仕方について述べるが、この実施例では、そのON
/OFF条件として次の3種類のいずれかを選択できる
ようになっている。
【0020】第1の方式は、加熱温度の上限値T1 およ
び下限値T2 を定める方式で、図3(A)にタイムチャ
ートを示すように、測定開始時にヒータ20をONにし
た後、温度センサ21による温度検出データが上限値T
1 に達するとヒータ20をOFFにし、その状態で温度
検出データが下限値T2 に達するとヒータ20をONに
する方式である。
【0021】第2の方式は、あらかじめ複数の試料水分
率または揮発分率P1 ,P2 ,P3・・・・およびヒータの
OFF時間tを設定しておき、図3(B)にタイムチャ
ートを示すように、ヒータ20をONにして試料を加熱
し、その加熱乾燥中における刻々の試料重量値を初期の
重量値で除して得られる刻々の試料水分率と各設定水分
率P1 ,P2 ,P3 ・・・・とを比較し、試料水分率が各設
定水分率のいずれかに達するごとにヒータ20をOFF
にし、そのOFF状態を上述の一定時間tだけ継続した
時点で、再びヒータ20をONにする方式である。
【0022】また、第3の方式は、測定に先立ってヒー
タ20のON時間tONとOFF時間tOFF とを設定して
おき、図3(C)にタイムチャートを示すように、その
各時間tONおよびtOFF に従って一定の周期でヒータ2
0をON/OFFする方式である。
【0023】以上の各方式のいずれにおいても、ヒータ
20による試料の加熱温度は所定の条件のもとに強弱が
与えられ、ヒータ20のOFF状態で試料表面の熱が内
部に伝達することになり、表面が焦げたり焼きむらが生
じる恐れが減少し、内部の水分等の蒸発を妨げにくくな
る。このような各方式のいずれを選択するかは、あるい
は各方式における具体的な条件は、被測定試料の性質に
よって実験的ないしは経験的に決定することが望まし
い。
【0024】なお、本発明は、以上の実施例のように加
熱条件の設定を複数種類のいずれかから選択することに
限らず、いずれかの方式のみによって条件設定をするよ
うにしてもよいことは勿論である。ただし、複数種類の
方式から任意のものを選択し得るようにしておくと、被
測定試料の性質に応じた加熱条件の選択肢が広くなって
好適である。
【0025】また、本発明における加熱手段としてはヒ
ータのほかにランプ等の公知の加熱手段を用い得ること
は勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
あらかじめ設定された条件を満たすごとに試料の加熱手
段をON/OFFすることにより、試料の加熱温度に強
制的な強弱を付与しつつ、被測定試料を加熱乾燥させる
よう構成したので、従来のように加熱温度が一定温度を
維持するように加熱制御する場合に比して、試料の表面
部の熱が内部により確実に伝達して試料をむらなく蒸発
させることが可能となるとともに、試料表面が焦げた
り、焼きむらが生じる等の不具合が生じる恐れが減少す
ることになり、特に粒度分布の広い粉体等の試料に対す
る水分率等の測定結果の精度が向上し、また、試料表面
か焦げることを恐れて加熱温度を必要以上に低温に設定
して測定時間が長時間になってしまう等の不具合が解消
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成図
【図2】そのROM42に書き込まれたプログラムに基
づく測定動作手順を示すフローチャート
【図3】各加熱条件設定方式によるヒータ20の動作を
示すタイムチャート
【図4】粉体や固体塊等の模式的な構造の説明図
【符号の説明】
10 電子天びん 12 試料皿 20 ヒータ 21 温度センサ 23 ヒータ駆動回路 30 A−D変換器 40 制御部 51 表示器 52 キーボード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定試料の重量を測定する重量測定手
    段と、その重量測定手段に負荷されている被測定試料を
    加熱乾燥させる加熱手段およびその制御手段を備え、被
    測定試料の乾燥前後の重量測定結果から、当該試料の水
    分率または揮発分率等を求める装置において、上記制御
    手段は、ON期間とON期間との間に試料表面の熱が試
    料内部を伝達するのに要するOFF期間を有して上記加
    熱手段をON/OFF制御することにより、当該加熱手
    段による加熱温度に強制的な強弱を付与しつつ、被測定
    試料を加熱乾燥させるよう構成されていることを特徴と
    する水分または揮発分計。
JP10149393A 1993-04-27 1993-04-27 水分または揮発分計 Expired - Fee Related JP3269174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10149393A JP3269174B2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 水分または揮発分計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10149393A JP3269174B2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 水分または揮発分計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06308011A JPH06308011A (ja) 1994-11-04
JP3269174B2 true JP3269174B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=14302196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10149393A Expired - Fee Related JP3269174B2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 水分または揮発分計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3269174B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7003404B2 (en) 2003-09-03 2006-02-21 A&D Company Limited Control method for moisture meter, control program for moisture meter, record medium recording control program for moisture meter and moisture meter
JP2012137333A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Shimadzu Corp 水分計
CN105445139B (zh) * 2015-12-15 2018-12-25 上海宝钢磁业有限公司 精确测量锰锌铁氧体pva含量的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06308011A (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2343195C (en) Method and apparatus for measuring volatile content
US7075041B2 (en) Method for controlling a cooking process in a cooking appliance and cooking appliance
US20050266581A1 (en) Methods and apparatus for analyzing materials
US20060185523A1 (en) Method and device for determination of the time of turning of a cooking product
JP2752406B2 (ja) 乾燥秤
CA2593586A1 (en) Dual energy source loss-on-drying instrument
JP3269174B2 (ja) 水分または揮発分計
RU97102736A (ru) Способы регулирования процессов размораживания и приготовления пищевых продуктов в микроволновой печи
GB2206222A (en) Controlling cooking time
EP0500088A3 (en) Image forming apparatus
JP4021308B2 (ja) 加熱乾燥式水分計
JP2003322467A (ja) マイクロ波による耐火物の乾燥方法
JPS5949679B2 (ja) 電子レンジ
JP2008151431A5 (ja)
JPH02263016A (ja) 加熱調理装置
JP3335120B2 (ja) 加熱調理装置
JPH10141848A (ja) 汚泥乾燥方法
JPH0544593B2 (ja)
JPH0222563Y2 (ja)
KR0181806B1 (ko) 동시가열과 그릴을 이용한 전자렌지의 조리 제어방법
US20040094539A1 (en) Simmering control method in microwave oven
JPH0327241A (ja) 乾燥装置による煮干材料の乾燥方法
JPH0758251B2 (ja) 水分測定方法
JPS6033483A (ja) 粉粒体乾燥装置における乾燥終了時期判定方法
JPH0251094B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees