JPH0274219A - 加減圧調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、容器の内部圧力を自在に制御して、食品を加
熱する加減圧調理器に関するものである。

従来の技術 圧力鍋は、加圧により沸騰温度を上げて調理時間の短縮
や、かたい材料を柔らかく調理できる等の利点があり、
人気のある調理器である。

従来の圧力鍋は、特公昭６３−３１２０２号公報に記載
の物がある。これは第６図に示すように水分を含んだ調
理物を密閉容器ｌ内で加熱する事により発生する蒸気圧
で、内部の圧力を上昇させ、加圧加熱する構成であった
。圧力は、上部の蓋２に設けた重り３により調整する構
成であった。つまり蒸気圧が上がると重りを押上げて外
部に流出し、内部圧力の上昇を防ぐと共に圧力を制御さ
れる。４は容器ｌと蓋２を密閉するためのバッキングで
ある。

第６図では、圧力鍋容器をヒータ５により加熱し、鍋底
部に温度センサ６を設け、これによりヒータの制御を行
う構成にしている。

発明が解決しようとする課題 しかし、調理中に必要な圧力は材料や調理の種類により
異なるが、従来の圧力鍋の構成では、内部の圧力が重り
３の重量により決定するために、自由に圧力を可変する
事ができない。第６図のように温度制御することにより
ある程度の内圧の制御が可能となるが圧力範囲は限られ
る。また水分の含まない材料は水蒸気が発生しないため
に充分に圧力が上がらない。さらに調理終了後に蓋をあ
けるためには、内部の圧力を下げる必要があり、重り３
を強制的に取り除くか鍋を冷却して圧力を低下させなけ
ればならない。しかし前者は重りを外した瞬間に高温高
圧の蒸気が噴出して危険であり、後者は冷却に時間がか
かりこの間にも調理は進行するために、時間管理が難し
い、等の各種の課題を有する。

課題を解決するための手段 以上の課題を解決するために、本発明は、密閉された容
器内の食品を加熱する加熱装置と、この容器内の圧力を
加減するポンプ装置と、調理に応じてこのポンプ装置お
よび加熱装置を駆動制御する制御部とを有する構成とし
た。

作用 以上の構成により、圧力は内部の蒸気圧ではなく、ポン
プ装置により任意の圧力に加減圧が可能になり、調理に
応じた最適な圧力を可変できるという作用を有する。

実施例 以下、本発明の実施例を第１図から第５図を用いて説明
する。

第１図は、本発明の加減圧調理器のシステムを説明する
構成図で、外体７と内体８、および蓋９で形成した加圧
室１０内に調理物１１を入れた容器１２を設置する構成
とし、加圧室１０はバッキング１３により密閉されてい
る。容器１２の接する部分に容器を加熱するためのヒー
タ１４、および容器１２の温度を計測する温度センサ１
５が埋設されている。内体８には加圧室１０に空気を挿
入する加圧パイプ１６の一端が設けられ、加圧パイプ１
６の他端はバルブ１７、加圧ポンプ１８が接続されてい
る。加圧パイプ１６には加圧室ＩＯの圧力をモニタする
圧力センサ１９が設けられている。制御部２０は温度セ
ンサ１５、圧力センサ１９および制御部２０の内部に有
するタイマ等の信号によりバルブ１７や加圧ポンプ１８
を駆動制御する。ここでは容器１２の加熱にヒータ１４
を使用しているが、ガスなどを燃焼させるバーナや、誘
導加熱などの他の加熱手段であってもよい。

ここで、バルブ１７と加圧ポンプ１８は、加圧室１０の
内部を加減圧するために第２図のような構成としている
。第２図でバルブ１７は四方弁で第２図Ａでは空気は入
口ａからバルブ１７の通路ｂ、加圧ポンプ１８、バルブ
通路Ｃを経て加圧室１０に挿入され、加圧室１０内の圧
力を上昇させる。

第２図Ｂでは、加圧室１０の空気をバルブ通路Ｃ、ポン
プ１８、バルブ通路すから出口ａに導き、加圧室１０を
減圧する。四方弁１７に閉止機能がない場合には四方弁
１７から加圧室ｌＯに至る通路１６（加圧パイプ）に締
切弁を設けてもよい。通路１６には加圧室１０内の圧力
を計測してバルブやポンプ１８を制御するための圧力セ
ンサ１９を設けである。

次に第３図を用いて制御部２０の動作を説明する。

第１図、第２図と同一部品は同一番号を記す。温度セン
サ１５は第１図のように調理容器１２の底部に接する構
成として容器内の調理物１１の温度を推測している。こ
の温度センサ１５の温度入力と、調理に応じた温度設定
値２１を温度比較器２２により比較し、調理物１１の温
度が設定温度２１を保つようにヒータ駆動部２３からヒ
ータ１４の通電を制御する。ヒータ駆動部２３は、ヒー
タ１４をオンオフ制御する構成でも通電電流を連続的に
制御する構成でもよい。

圧力センサ１９は加熱容器１０の内部の圧力、すなわち
調理物１１に加わる圧力を検出し、圧力設定値２４と圧
力比較器２５で比較し、圧力駆動部２６に信号を出力す
る。圧力駆動部２６は圧力比較器２５の信号を受けて必
要な機器を駆動する。例えば、全容器内の圧力が設定値
より低い場合には加圧モードになり四方弁１７を第２図
への方向にし、加圧ポンプ１８を駆動する。圧力が上昇
して設定圧力になれば四方弁１７を閉止位置（第２図Ａ
とＢの中間位置）にし、ポンプ１８を停止する。

また反対に容器圧力が設定圧力よりも高い場合には、容
器内の圧力が大気圧よりも高いかどうかにより駆動方法
が異なる。大気圧よりも高い場合には、四方弁１７を第
２図Ｂの位置にして容器１０内の圧力を大気に放出して
大気圧にする。この後、設定圧力が大気圧よりも低い場
合にはポンプ１８を駆動して容器１０内の圧力をさらに
低下させる。

２７はタイマで、調理に応じた時間設定値２８の値と加
熱、加圧等の時間を比較してヒータ駆動部２３や圧力駆
動部２６に信号を送る。

第４図は他の実施例で、第３図の制御回路部をマイクロ
コンピュータ（以下マイコンと呼ぶ）２９のプログラム
で実現し、マイコン２９の入力に温度センサ１５と圧力
センサ１９が接続され、出力にヒータ１４、バルブ１７
、加圧ポンプ１８が接続されている。

３０は、調理に応じた温度、圧力、時間の要因を組み合
わせた調理シーケンスを記憶した記憶部で、ここに記憶
された温度設定値と圧力設定値になるようにパルプ１７
やポンプ１８、およびヒータ１４が駆動される。また記
憶部３０には調理時間も記憶され、設定された温度や圧
力を継続する時間の制御やある温度や圧力状態から次の
温度や圧力設定に自動的に移行するような調理シーケン
スが記憶されている。ここでは省いたが、マイコン２９
には調理の種類を入力して記憶部に記憶された複数個の
シーケンスを選択する調理人カキ−や表示装置、あるい
は調理量や好みにより各種設定値を修正する修正スイッ
チなどが設けられている。

第５図で煮豆の調理を例にとって、従来の圧力鍋と本願
発明の調理シーケンスの違いを説明する。

第５図の横軸は時間む、縦軸は材料の温度Ｔと内部圧力
Ｐを示し、破線は従来の圧力鍋を使用した場合の特性、
実線は本願発明の特性を示す。

従来の圧力鍋の場合は、まず加熱を開始して内部の温度
を１００“Ｃにして蒸気を発生させ、この蒸気圧により
内部圧力を上昇させる。従って圧力は加熱初期には内部
空気の熱膨張による上昇のみであり、１００°Ｃになっ
たとたんに急激に上昇する。

この圧力上昇により沸騰温度も上昇して内部温度が１０
０℃以上に上昇し始める。通常の圧力鍋は内部温度が約
１２０°Ｃを保つように圧力設定されている。温度が１
２０°Ｃで一定時間煮込むことにより材料の豆を柔らか
（する。これが終了すると加熱を停止して自然に温度を
低下させて蒸らしに入る。

この行程で圧力も徐々に低下しこの間に豆の中に調味料
の味が染み込んでいく。このように従来の圧力鍋では、
加圧加熱時間ｔａが５分程度と短いが、蒸らし時間が長
時間必要になる。

本願発明の例では、温度が上昇中に圧力も上昇させるこ
とが可能なために加圧加熱時間ｔａを同じ時間取ったと
しても加圧加熱が速く完了する。

さらに蒸らしの時に一度圧力を０．９気圧程度に低下さ
せ、豆の内部に含む水分などを抽出し、その後に少し加
圧することにより抽出した水分と調味料が混ざった物を
吸収させることにより速く味を染み込ませることが可能
となり自然冷却を待つ必要はなくなる。

第５図の特性は一例であるが、温度と圧力を組み合わせ
ることにより従来と異なる新しい調理方法がいろいろと
考えられる。

上記説明では加熱手段として電気ヒータを使用した例で
説明したがこれ以外にガスバーナや誘導加熱、誘電加熱
などの加熱手段を応用した物であってもよい。

発明の効果 以上に説明した本発明の加減圧調理器は、次のような種
々の効果を有する。

（１）ポンプ装置で容器内の圧力を加減圧する構成であ
るために、圧力の設定が内部温度に依存しない。従って
調理に最適な圧力設定が可能となり、味や栄養分を損う
ことがない。

（２）同様に、水分のない調理に於いても圧力が加えら
れるために今までの圧力鍋ではできなかった新しい調理
分野が開ける。

（３）加圧以外に減圧もできるために、水の沸騰温度を
任意に設定でき、材料と調理に応じて最適な煮込み料理
が実現できる。これは、例えばビタミンを壊さないで調
理したり、栄養分を選択的に材料に残すような調理がで
きる。

（４）加圧と減圧、および温度、時間の条件を任意に設
定可能なために、これらを組み合わせることにより調味
料の吸収を速めたりするシーケンスが実現可能で、調理
時間の短縮になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における加減圧調理器を説明
するシステム構成図、第２図は加減圧の原理を説明する
構成図、第３図は制御部の回路例を説明するブロック図
、第４図は他の制御部のブロック図、第５図は実際の調
理時の動作特性の例を説明する特性図、第６図は従来の
圧力鍋の断面図である。 １１・・・・・・調理物（食品）、１２・・・・・・容
器、１４・・・・・・ヒータ（加熱装置）、１５・・・
・・・温度センサ、１８・・・・・・ポンプ装置、１９
・・・・・・圧力センサ、２０・・・・・・制御部、２
１・・・・・・温度設定値（予め定められた第１の設定
値）、２２・・・・・・温度比較器（第１の比較器）、
２３・・・・・・ヒータ駆動出力部（第１の駆動出力部
）、２４・・・・・・圧力設定値（予め定められた第２
の設定値）、２５・・・・・・圧力比較器（第２の比較
器）、２６・・・・・・圧力駆動出力部（第２の駆動出
力部）、３０・・・・・・記憶部。 代理人の氏名　弁理士　粟野重孝　はか１名第１ 図 第 図 第 図 ／Ｓ ／／−−一訓理才 ノ２−一寥呵埋（良蕗 ｌ二一一一と−タ ／９−升カセンサ ２０−　　副一部 １４−　　ヒータ ／６−−−遥屓亡ンプ ｚ６−　Ｅり、郭勤ヂ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）密閉された容器内の食品を加熱する加熱装置と、
   前記容器内の圧力を加減するポンプ装置と、調理に応じ
   てこのポンプ装置および加熱装置を駆動制御する制御部
   とからなる加減圧調理器。
2. （２）制御部は、容器内の温度を検出する温度センサと
   、圧力を検出する圧力センサの信号と各々予め定められ
   た設定値を比較する第１、第２の比較器を有し、この比
   較器の出力に応じて各駆動出力を出す第１、第２の駆動
   出力部とを有する特許請求の範囲第１項記載の加減圧調
   理器。
3. （３）制御部は、予め定められた設定値を決定するため
   、調理に応じて温度、圧力、時間の要因を組み合わせた
   調理シーケンスを記憶した記憶部を設けた特許請求の範
   囲第２項記載の加減圧調理器。