JPH1182391A - 送風装置及びこれを備えたプロジェクタ装置 - Google Patents

送風装置及びこれを備えたプロジェクタ装置

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JPH1182391A
JPH1182391A JP9241284A JP24128497A JPH1182391A JP H1182391 A JPH1182391 A JP H1182391A JP 9241284 A JP9241284 A JP 9241284A JP 24128497 A JP24128497 A JP 24128497A JP H1182391 A JPH1182391 A JP H1182391A
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air
fan
duct
blower
air outlet
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JP9241284A
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Hiroyuki Ono
裕之 小野
Makoto Yamaguchi
真 山口
Naoyuki Kaburagi
直行 鏑木
Kosaku Nakajima
康作 中嶋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却或いは加温すべき構成部品を効果的に冷
却できる機能を備えた送風装置及びこれを備えたプロジ
ェクタ装置を得ること。 【解決手段】 本発明の送風装置30は、送風ファン2
3の軸線Mに対してエアー吹き出し口2504の軸線D
がなす角度が鋭角α°となるように、送風ファン23が
エアー吹き出しダクト部2505の前記エアー吹き出し
口に取り付けられ、前記エアー吹き出し口におけるエア
ー流路の断面積がエアーダクト装置25のエアー案内ダ
クト部2503の断面積の2倍以上に広がっており、か
つ前記両者のエアー流路が滑らかな傾斜面2509で連
結されている。この送風装置30が液晶プロジェクタ装
置の光学ユニット10に取り付け、それを冷却できる構
成の液晶プロジェクタ装置が図2に示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を備えた光学
装置、電子機器、機械器具などの構成部品を冷却し、或
いは加温するために適した送風装置に関し、中でも液晶
ライトバルブ表示板、陰極線管などのライトバルブ表示
装置を備えたプロジェクタ装置に適用することにより、
少なくともそのライトバルブ表示装置で発生する熱を効
率よく冷却するために好適な送風装置及びこれを備えた
プロジェクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、製造、販売されている大半のプロ
ジェクタ装置は、ランプなどの光源からの光によりライ
トバルブ表示装置の一つである液晶ライトバルブ表示板
を照射し、その液晶ライトバルブ表示板を透過した透過
光を投射レンズによりスクリーン上に投射して映像を表
示できる、所謂、液晶プロジェクタ装置である。このよ
うな液晶プロジェクタ装置は、光源の熱により光学ユニ
ットに内蔵されている液晶ライトバルブ表示板やその周
辺に存在する偏光板などの各種の光学部品が高温になる
のを防止するため、これらを冷却するための送風装置を
具備している。
【0003】その一例の液晶プロジェクタ装置及びこれ
に付属されている送風装置を図3乃至図11を用いて説
明する。図3は従来技術の液晶プロジェクタ装置を略線
的に表した正面図、図4は図3に示した液晶プロジェク
タ装置のA−A線上における一部断面図、図5は図3に
示した液晶プロジェクタ装置に内蔵されている光学ユニ
ットを略線的に表した斜視図、図6は図5に示した光学
ユニットの上蓋を開いて略線的に表した平面図、図7は
図4に示した液晶プロジェクタ装置の光学ユニットと送
風装置との配置関係を略線的に示した断面側面図、図8
は図5に示した光学ユニットを収納した光学ユニットケ
ースの裏面を示す一部斜視図、図9は従来技術の一つの
送風装置の一部正面斜視図、図10は図9に示したエア
ーダクト装置のB−B線上における断面側面図、そして
図11は図9に示したエアーダクト装置を光学ユニット
に装着した状態の図9におけるA−A線上における断面
側面図である。
【0004】図3及び図4において、符号1は従来技術
の液晶プロジェクタ装置を指す。この液晶プロジェクタ
装置1は外筐2内にランプからなる光源3、反射ミラー
4、スクリーン5、光学ユニット10、送風装置20な
どが内蔵されている。前記筐体2の下方部分は直方体
で、その上方部分は背面が傾斜面に形成されている、ほ
ぼ角錐体で構成されており、その下方部分の内部中央部
には前記光学ユニット10が、その一方の側(図3にお
いては右側)に前記光源3が、他方の側(図3において
は左側)に前記送風装置20が配設され、前記外筐2の
上方部分の前記傾斜背面の内面には前記反射ミラー4
が、そしてその正面開口部に前記スクリーン5が配設さ
れている(図3、図4)。筐体2の下方部分の正面(前
面)には、図9乃至図11を用いて後記するように、前
記送風装置20の一構成要素であるエアーダクト装置2
4のエアー取り入れダクト部2402のエアー取り入れ
口2401が配設されており、そしてその前方にはエア
ーフィルター2406が配設されている。そしてこの下
方部分の正面全面は化粧カバー7で覆われている。図3
には、その化粧カバー7を一部剥がした状態で示した。
【0005】前記光学ユニット10は、図4に示したよ
うに、その光軸Lが前記反射ミラー4に向く方向にシャ
シー6の傾斜面に取り付けられて、外筐2内に固定され
ている。図5及び図6に光学ユニット10の一例を示し
たように、この光学ユニット10は後記する各種の光学
部品が光学ユニットケース(以下、単に「ケース」と略
記する)11の内部に収納され、その上面は蓋12で覆
われている。その蓋12の一部上面には駆動回路基板1
3が配設されている。この光学ユニット10と前記エア
ーダクト装置24のエアー取り入れ口2401と前記光
源3とは一枚の基板8上に所定の間隔を開けて取り付け
られている。前記光源3としては、例えば、メタルハラ
イドランプが好ましい。前記エアー取り入れ口2401
を取り付ける前記基板8には、図6に示したように、エ
アー取り入れ口2401の形状に合った孔14が開けら
れている。
【0006】前記光学ユニット10は、図6に示したよ
うに、中央部に合成プリズム1501を中心に、その四
方にカラー映像信号の赤色用液晶ライトバルブ表示板
(以下、単に「赤色用表示板」と略記する)1502
R、緑色用液晶ライトバルブ表示板1502G(以下、
単に「緑色用表示板」と略記する)1502G、青色用
液晶ライトバルブ表示板(以下、単に「青色用表示板」
と略記する)1502Bからなる3板式の液晶ライトバ
ルブ表示板1502が、そして投射レンズ1503が配
設されている。前記投射レンズ1503の先端部は前記
ケース11から露出している。前記赤色用表示板150
2Rは光源3側に、前記緑色用表示板1502Gは合成
プリズム1501及び投射レンズ1503の光軸と一致
させた状態で投射レンズ1503とは反対側に、前記青
色用表示板1502Bは前記合成プリズム1501及び
前記赤色用表示板1502Rの光軸と一致させた状態で
赤色用表示板1502Rとは反対側に配設されている。
また、前記各赤色用表示板1502R、緑色用表示板1
502G、青色用表示板1502Bの前方には、それぞ
れ集光レンズ1504と偏光板1505とが配設されて
いる。
【0007】前記緑色用表示板1502G、偏光板15
05、集光レンズ1504の群の後方には、この群と前
記合成プリズム1501と投射レンズ1503との光軸
に対して直角な光軸に光学路が設けられている。即ち、
この光学路は、ケース11内に光源3側から、順次、紫
外線(UV)、赤外線(IR)カットフィルタ(以下、
「UV、IRカットフィルタ」と略記する)1506、
偏光変換素子1507、レンズアレイ1508A、15
08B、第1ダイクロイックミラー1509、第2ダイ
クロイックミラー1510、リレーレンズ1511、そ
して反射ミラー1512が配設されて構成されている。
そして前方に第1ダイクロイックミラー1509の反射
光学路には、第1ダイクロイックミラー1509に対向
して反射ミラー1513が前記赤色用表示板1502
R、集光レンズ1504、偏光板1505からなる群の
光軸上に配設されており、また、前記反射ミラー151
2の反射ミラー1512の反射光学路には、その反射ミ
ラー1512に対向してリレーレンズ1514及び反射
ミラー1515が前記青色用表示板1502B、集光レ
ンズ1504、偏光板1505からなる群の光軸上に配
設されている。なお、前記第2ダイクロイックミラー1
510は、その反射光路の光軸が前記緑色用表示板15
02G、偏光板1505、集光レンズ1504の群の光
軸に一致するように配設されていることはいうまでもな
い。
【0008】なお、前面各液晶表示板1502は、図7
に示したように、その両面からシールドガラス1516
でシールドされている。また、前記偏光変換素子150
7は、偏光変換素子でP波、S波の分離を行い、従来捨
てていたS波を波長板で90度回転させてP波に戻し、
照明光として活用できる機能を備えている光学部品であ
る。
【0009】次に、前記構成の光学ユニット10の動作
を説明する。光源3で形成された照明光は、UV、IR
カットフィルタ1506、偏光変換素子1507、レン
ズアレイ1508A、1508Bを通過し、赤色を反射
する第1ダイクロイックミラー1509に入射する。第
1ダイクロイックミラー1509で色分離された赤色の
照明光Rは反射ミラー1513で反射され、集光レンズ
1504、偏光板1505を通過し、駆動回路基板13
の駆動回路から供給される赤色の映像信号に基づいて駆
動する赤色用表示板1502Rを透過する。
【0010】また、前記第1ダイクロイックミラー15
09を透過した緑色の照明光G及び赤色の照明光Rは、
第2ダイクロイックミラー1510に入射して緑色が反
射される。分離された緑色の照明光Gは、集光レンズ1
504、偏光板1505を通過し、駆動回路基板13の
駆動回路から供給される緑色の映像信号に基づいて駆動
する緑色用表示板1502Gを透過する。
【0011】更にまた、前記第2ダイクロイックミラー
1510を透過した青色の照明光Bは、リレーレンズ1
511、反射ミラー1512、リレーレンズ1514及
び反射ミラー1515を経て、集光レンズ1504、偏
光板1505を通過し、駆動回路基板13の駆動回路か
ら供給される青色の映像信号に基づいて駆動する青色用
表示板1502Bを透過する。
【0012】赤色用表示板1502R、緑色用表示板1
502G及び青色用表示板1502Bをそれぞれ透過し
た光は合成プリズム1501で合成され、投射レンズ1
503によって拡大され、そしてスクリーン5上へ投射
される。かくして、液晶プロジェクタ装置1により所望
の映像をスクリーン5上に映出することができる。
【0013】しかし、前記液晶プロジェクタ装置1にお
いて、光源3からの光により各液晶表示板1502やそ
れぞれの前方に存在する偏光板1505が高温になり、
放置しておくと各液晶表示板1502では色ずれを起こ
したり、また偏光板1505においては、偏光機能が低
下するなどの好ましくない現象が生じる。このため、前
記液晶プロジェクタ装置1においては、図4及び図7に
示したように、前記光学ユニット10の裏面に、特に3
組の液晶表示板1502と偏光板1505とが存在する
光学ユニット10の裏面に前記送風装置20が配設され
ている。
【0014】この送風装置20は、図8に示したよう
な、ケース11の裏面に一体的に形成されている、比較
的低い高さの外周を仕切るリブ21及びそのリブ21内
を仕切る仕切り板22A、22Bと、送風ファン23
と、図9に示したような、この送風装置20にエアーを
導入するためのエアーダクト装置24とから構成されて
いる。前記リブ21及び仕切り板22A、22Bで形成
された部屋のケース11の底面及びこれらに対応する部
分の基板8に、赤色用表示板1502Rなどを冷却する
エアーを吹き出すためのエアー吹き出し口16R、緑色
用表示板1502Gなどを冷却するエアーを吹き出すた
めのエアー吹き出し口16G及び青色用表示板1502
Bなどを冷却するエアーを吹き出すためのエアー吹き出
し口16Bが開けられている。このエアー吹き出し口1
6Bが開けられている部屋の面積は、高温になり易い青
色用表示板1502Bに多くの風量を取り入れることが
できるように、他のものよりも広く仕切られている。前
記送風ファン23はフレーム2301の中心部に回転軸
2302が在る回転羽根2303を備え、比較的偏平に
構成されている。
【0015】また、前記エアーダクト装置24は、図9
及び図10に示したように、比較的狭い開口のエアー取
り入れ口2401が開けられたエアー取り入れダクト部
2402とエアー案内ダクト部2403とエアー吹き出
し口2404が開けられたエアー吹き出しダクト部24
05とから構成されている。エアー取り入れダクト部2
402は縦長直方体に形成されており、図3に示したよ
うに、そのエアー取り入れ口2401は前記筐体2の下
部の前面に臨んでおり、その開口全面は、例えば、細か
いメッシュ状のエアーフィルター2406で覆われてい
て、外部から塵埃、虫などの侵入を防止している。エア
ー案内ダクト部2403はエアー取り入れダクト部24
02の後端に、これとほぼ直角に接続され、そして筐体
2内で光学ユニット10の後方に回って延在し、そして
このエアー案内ダクト部2403の他端にエアー吹き出
しダクト部2405が接続されている。そのエアー吹き
出し口2404には前記送風ファン23が装着される。
その送風ファン23が装着されたエアー吹き出し口24
04は、図11に示したように、シャシー6に約45度
の角度で取り付けられている光学ユニット10の前記液
晶表示板1502、偏光板1505などが配設されてい
る裏面に合致するように、シャシー6の内側に取り付け
られる。
【0016】なお、前記エアー取り入れダクト部240
2のエアー取り入れ口2401を筐体2の前面に配設し
た理由は、障害物が存在することがなく、エアーフィル
ター2406の点検、掃除、交換などの保守がし易いか
らであって、もしこのような条件が満たされれば、筐体
2の側面または背面に配設してもよい。
【0017】以上、説明した構成の送風装置20により
液晶プロジェクタ装置1の光学ユニット10を冷却す
る。即ち、電源を入れ、送風ファン23が始動すると、
エアーフィルター2406で塵埃などが除去された外気
は前記エアー取り入れダクト部2402のエアー取り入
れ口2401から吸引され、吸引された外気をエアー案
内ダクト部2403、エアー吹き出しダクト部2405
を通じ、エアー吹き出し口2404及び各エアー吹き出
し口16R、16G、16Bから光学ユニット10の下
方へ導かれ、送風ファン23により各液晶表示板150
2へと送られて、各液晶表示板1502及びその周辺の
光学部品、例えば、偏光板1505、合成プリズム15
01などを冷却する。熱せられた空気は光学ユニット1
0の上方へと流され、筐体2内に排気される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術の前
記液晶プロジェクタ装置1においては、エアー吹き出し
ダクト部2405の送風ファン23背部の広さが十分で
なく、また、エアー案内ダクト部2403のエアー流路
の断面積とエアー吹き出しダクト部2405のエアー流
路の断面積とが異なり、両者の連結部分、この例では、
それら両者の背後の連結部分に段差が形成されているた
め、エアー案内ダクト部2403を流れてきたエアーに
負圧が生じて、この連結部分直後に渦流が生じ、そのエ
アー吹き出しダクト部2405内のエアーの整流が不十
分になる。
【0019】しかも、図11に示したように、送風ファ
ン23の回転羽根2303の回転軸Mに対してエアー吹
き出しダクト部2405の軸線Dが一致した状態で取り
付けられているため、図9、図10に大小の矢印で示し
たように、送風ファン23へ流入する風が均一ではな
い。従って、送風ファン23からの風の吹き出しが均一
ではなく、しかも風の利用効率が悪いため、液晶ライト
バルブ表示板1502や偏光板1505などに、以下に
記すような問題が生ずる。
【0020】1.各液晶表示板1502からの投射映像
の輝度を上げるために、光源3のパワーアップや光学系
の改良、例えば、偏光変換素子1507で光の利用効率
を上げるなどで、各液晶表示板1502への光の照射量
が増大すると、各液晶表示板1502やそれぞれの前方
に存在する偏光板1505が高温になり、各液晶表示板
1502では色ずれを起こし、また偏光板1505にお
いては、偏光機能が低下し、正常に動作しなくなる。特
に短波長側の青色用表示板1502Bにおいては、光エ
ネルギーの吸収率が大きく、高温になり易い。 2.液晶表示板1502、偏光板1505を高温環境で
使用していると、寿命が短くなる。 3.冷却効果を高めるためには、風量が多く、かつ風速
の速い送風ファンを用いればよいが、その送風ファンに
よるノイズが大きくなり、商品価値が低下する。 4.送風ファンを大型化するとか、送風ファンの台数を
増やせば、冷却効果を高めることができるが、この方策
は液晶プロジェクタ装置が高価になり、また、装置を小
型化できない。
【0021】これらの問題点は、液晶表示板の破壊、液
晶表示板の交換等々、利用者の利便を損ねたり、液晶プ
ロジェクタ装置のコストアップの要因の一つとなる。
【0022】本発明は、以上記したような諸問題を解決
しようとするものであって、冷却或いは加温しようとす
る構成部品の背後に存在するファンから強い風を均一に
送り出し、前記構成部品を効果的に冷却或いは加温でき
る機能を備えた送風装置及びこれを備えたプロジェクタ
装置を得ることを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の送風装置は、回転羽根を備えたファンと、
このファン全体を背部から覆うように取り付けられた、
エアー吹き出し口を備えたエアーダクトとから構成され
た送風装置において、前記ファンの軸線に対して前記エ
アー吹き出し口の軸線がなす角度が鋭角となるように、
前記エアーダクトのエアー吹き出し口に前記ファンを取
り付けて、前記課題を解決している。
【0024】また、本発明の他の送風装置は、回転羽根
を備えたファンと、エアー吹き出し口が端部に開口して
いるエアーダクトとから構成され、前記ファン全体をそ
の背部から前記エアー吹き出し口部分において覆うよう
にファンに対して前記エアーダクトが取り付けられてい
る送風装置において、前記エアーダクトの前記エアー吹
き出し口におけるエアー流路の断面積が前記エアーダク
トの他端部側におけるエアー流路の断面積の2倍以上あ
り、かつ前記両者のエアー流路を滑らかな面で連結する
構造を採って、前記課題を解決している。
【0025】従って、本発明の送風装置によれば、吸引
したエアーを整流状態でファンに送り込み、ファンから
構成部品に風を均一に送風でき、その構成部品を効率よ
く冷却することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の送風装置の実施例
を、プロジェクタ装置に応用し、図を用いて説明する。
なお、従来技術のプロジェクタ装置の構成要素と同一の
部分の本発明のプロジェクタ装置の図示は省略し、そし
てその構成要素と同一の部分には同一の符号を付して説
明する。図1は本発明の一実施例の送風装置の正面斜視
図、そして図2は図1に示した送風装置を光学ユニット
に装着した状態の図1におけるA−A線上における断面
側面図である。
【0027】図1において、符号30は本発明における
送風装置を指す。この送風装置30は、送風ファン23
とエアーダクト装置25とから構成されている。この送
風装置30は、図2に示したように、シャシー6を介し
て前記光学ユニット10の裏面に、特に3組の液晶表示
板1502と偏光板1505とが存在する光学ユニット
10の裏面に取り付けられる。
【0028】前記エアーダクト装置25は、比較的狭い
開口のエアー取り入れ口2501が開けられたエアー取
り入れダクト部2502とエアー案内ダクト部2503
と連結ダクト部2508とエアー吹き出し口2504が
開けられたエアー吹き出しダクト部2505とから構成
されている。エアー取り入れダクト部2502は縦長直
方体に形成されており、そのエアー取り入れ口2501
は前記筐体2の下部の前面に臨んでおり、その開口全面
は、例えば、細かいメッシュ状のエアーフィルター24
06で覆われていて、外部から塵埃、虫などの侵入を防
止している。エアー案内ダクト部2503はエアー取り
入れダクト部2502の後端に、これと或る傾斜角をも
って接続され、そして筐体2内で光学ユニット10の後
方に回って延在し、そしてこのエアー案内ダクト部25
03の他端に連結ダクト部2508を介してエアー吹き
出し口2504が開口しているエアー吹き出しダクト部
2505が連結ダクト部2508を介して接続されてい
る。そのエアー吹き出し口2504は前記送風ファン2
3を内蔵できる大きさの開口であって、送風ファン23
が装着される。
【0029】前記エアー案内ダクト部2503、連結ダ
クト部2508及びエアー吹き出しダクト部2505の
光学ユニット10に取り付ける側の面(以下、この面を
「正面」と呼ぶ)2506は同一平面に形成されてお
り、そしてこの正面2506は底面2507に対して鋭
角α°、例えば、約45度の角度で傾斜している。従っ
て、エアー吹き出し口2504の開口面の約45度の角
度で傾斜しており、ここに送風ファン23を装着した場
合に、エアー吹き出しダクト部2505の軸線Dに対し
て、その送風ファン23の回転軸線Mが45度のような
所定の角度をもって取り付けられているまた、エアー案
内ダクト部2503とエアー吹き出しダクト部2505
との連結部2508の背面側は傾斜面2509で形成さ
れている。更にまた、送風ファン23の背後側に当たる
前記エアー吹き出しダクト部2505のエアー流路の断
面積が前記エアー案内ダクト部2503のエアー流路の
断面積の2倍以上の開口面積に構成されている。
【0030】以上説明したような構造の送風装置30
を、その送風ファン23が図2に示したように、シャシ
ー6の約45度の傾斜面に固定されている光学ユニット
10の前記ライトバルブ表示装置の裏面に装着されるよ
うに、その正面2506の傾斜面側をシャシー6の裏面
に取り付け、固定する。
【0031】次に、前記送風装置30の動作を説明す
る。送風ファン23の始動すると、エアーフィルター2
406で塵埃などが除去された外気は前記エアー取り入
れダクト部2502のエアー取り入れ口2501から吸
引され、吸引されたエアーはエアー案内ダクト部250
3、連結ダクト部2508、エアー吹き出しダクト部2
505を通じ、エアー吹き出し口2504から送風ファ
ン23へ送風される。
【0032】エアー取り入れ口2501から入った外気
は、エアー取り入れダクト部2502及びエアー案内ダ
クト部2503の狭いエアー流路部分ではエアーの流れ
が速く、送風ファン23の背後、即ち、エアー吹き出し
ダクト部2505ではエアー流路の断面積がエアー案内
ダクト部2503におけるエアー流路の断面積の2倍以
上に広がっているため、エアーの流れが緩やかになる。
また、エアーがエアー案内ダクト部2503側からエア
ー吹き出しダクト部2505側へ移行する連結ダクト部
2508の背面壁が緩やかな角度の傾斜面に形成されて
いるために両者のエアー流路が滑らかな内面のエアーダ
クトで連結され、その背面壁からエアーの流れが剥離す
ることがない。即ち、エアーの流れを整流できる。従っ
て、従来技術のエアーダクト装置24のように乱流のエ
アーが生じない。
【0033】この結果、送風ファン23の背後のエアー
吹き出しダクト部2505にエアーの淀みができ、図1
に矢印で示した風の流れのように、送風ファン23全体
に均一にエアーを送風することができ、送風ファン23
からのエアーを効率よく送り出せ、そのエアーの吹き出
しも全体に強い均一な風となる。
【0034】このような全体に強い均一な風は、前記リ
ブ21及び仕切り板22A、22Bで仕切られた空間内
(図8)に導かれる。そしてそのエアーはエアー吹き出
し口16R、エアー吹き出し口16G及びエアー吹き出
し口16Bからそれぞれ赤色用表示板1502Rなどの
光学部品、緑色用表示板1502Gなどの光学部品及び
青色用表示板1502Bなどの光学部品に対して吹き出
され、それぞれの光学部品を冷却する。液晶表示板15
02などの光学部品に熱せられたエアーは光学ユニット
10の上方へと流され、筐体2内に排気される。なお、
送風ファン23の背後に形成されている前記リブ21及
び仕切り板22A、22Bで仕切られた空間(図8)の
代わりに、本発明者らが発明し、本出願人が同日付けで
特許出願した「送風装置及びこれを備えたプロジェクタ
装置」(整理番号97058233)に開示した発明の
「エアー整流装置31」を併用すれば、なお一層効果的
に送風することができる。
【0035】前記実施例では、送風装置を3板式液晶プ
ロジェクタ装置に取り付けて液晶ライトバルブ表示板な
どの光学部品を冷却する場合を示したが、本発明はこの
ような3板式液晶プロジェクタ装置にのみ限定されるも
のではなく、単板式液晶プロジェクタ装置などの他のプ
ロジェクタ装置にも、更に冷却を必要とする部品を備え
た光学装置、電子機器或いは機械装置にも応用でき、ま
た逆に温度が下がると、構成部品が正常な動作を行わな
くなる装置の前記構成部品に暖かい風を送風して加温す
る場合にも、本発明の送風装置を用いることができるこ
とを付言しておく。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の送風装置によれば、吸い込んだエアーを整流でき、そ
してその整流エアーをエアー吹き出し口2504から送
風ファン23全体に均一に送り出すことができる。従っ
て、本発明の送風装置を組み込んだ本発明のプロジェク
タ装置では、内蔵されているライトバルブ表示装置など
の光学部品を効率よく冷却することができる。そして、
送風ファンからの風を効率よく利用できるので、冷却フ
ァンを低速運転でき、それだけ低騒音のプロジェクタ装
置を提供することができる。更にまた、ライトバルブ表
示装置、偏光板などが高温になるのを防止できるため、
それらの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の送風装置の一部正面斜視
図である
【図2】 図1に示した送風装置を光学ユニットに装着
した状態の図1におけるA−A線上における断面側面図
である。
【図3】 従来技術の液晶プロジェクタ装置を略線的に
表した正面図である。
【図4】 図3に示した液晶プロジェクタ装置のA−A
線上における一部断面図である。
【図5】 図3に示した液晶プロジェクタ装置に内蔵さ
れている光学ユニットを略線的に表した斜視図である。
【図6】 図5に示した光学ユニットの上蓋を開いて略
線的に表した平面図である。
【図7】 図4に示した液晶プロジェクタ装置の光学ユ
ニットと送風装置との配置関係を略線的に示した断面側
面図である。
【図8】 図5に示した光学ユニットを収納した光学ユ
ニットケースの裏面を示す一部斜視図である。
【図9】 従来技術の一つの送風装置の一部正面斜視図
である。
【図10】 図9に示したエアーダクト装置のB−B線
上における断面側面図である。
【図11】 図9に示したエアーダクト装置を光学ユニ
ットに装着した状態の図9のA−A線上における断面側
面図である。
【符号の説明】
3…光源、4…反射ミラー、5…スクリーン、6…シャ
シー、8…基板、10…光学ユニット、11…ケース、
13…駆動回路基板、1501…合成プリズム、150
2R…赤色用表示板(赤色用液晶ライトバルブ表示
板)、1502G…緑色用表示板(緑色用液晶ライトバ
ルブ表示板)、1502B…青色用表示板(青色用液晶
ライトバルブ表示板)、1403…投射レンズ、150
4…集光レンズ、1505…偏光板、16R,16G,
16B…エアー吹き出し口、23…送風ファン、230
3…回転羽根、2406…エアーフィルター、25…エ
アーダクト装置、2501…エアー取り入れ口、250
2…エアー取り入れダクト部、2503…エアー案内ダ
クト部、2504…エアー吹き出し口、2505…エア
ー吹き出しダクト部、2506…エアーダクト装置25
の正面、2507…エアーダクト装置25の底面、25
08…連結ダクト部、2509…連結ダクト部2508
の傾斜面、30…本発明の送風装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 康作 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転羽根を備えたファンとこのファン全
    体を背後から覆うように取り付けられた、エアー吹き出
    し口を備えたエアーダクトとから構成された送風装置に
    おいて、 前記ファンの軸線に対して前記エアー吹き出し口の軸線
    がなす角度が鋭角となるように、前記ファンが前記エア
    ーダクトのエアー吹き出し口に取り付けられていること
    を特徴とする送風装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光をライトバルブ表示装置に
    照射し、前記ライトバルブ表示装置の透過光を投射レン
    ズによりスクリーン上に投射して映像を表示するに当た
    り、前記ライトバルブ表示装置などの光学部品を冷却す
    るためのファンとエアー吹き出し口が開口しているエア
    ーダクトとから構成された送風装置を備えたプロジェク
    タ装置において、 前記ファンは前記ライトバルブ表示装置の裏面に配設さ
    れており、 前記エアーダクトの前記エアー吹き出し口が前記ファン
    全体を内蔵するように前記エアーダクトが前記ライトバ
    ルブ表示装置の裏面側に配設されており、そして前記フ
    ァンの軸線に対して前記エアー吹き出し口の軸線がなす
    角度が鋭角となるように、前記ファンが前記エアーダク
    トのエアー吹き出し口に取り付けられていることを特徴
    とする送風装置を備えたプロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 回転羽根を備えたファンと、エアー吹き
    出し口が端部に開口しているエアーダクトとから構成さ
    れ、前記ファン全体をその背後から前記エアー吹き出し
    口部分において覆うようにファンに対して前記エアーダ
    クトが取り付けられている送風装置において、 前記エアーダクトの前記エアー吹き出し口におけるエア
    ー流路の断面積が前記エアーダクトの他端部側における
    エアー流路の断面積の2倍以上に広がっており、かつ前
    記両者のエアー流路が滑らかな面で連結されていること
    を特徴とする送風装置。
  4. 【請求項4】 光源からの光をライトバルブ表示装置に
    照射し、前記ライトバルブ表示装置の透過光を投射レン
    ズによりスクリーン上に投射して映像を表示するに当た
    り、前記ライトバルブ表示装置などの光学部品を冷却す
    るためのファンとエアー吹き出し口が開口しているエア
    ーダクトとから構成された送風装置を備えたプロジェク
    タ装置において、 前記ファンは前記ライトバルブ表示装置の裏面に配設さ
    れており、 前記エアーダクトの前記エアー吹き出し口が前記ファン
    全体を内蔵するように前記エアーダクトが前記ライトバ
    ルブ表示装置の裏面側に配設されており、 前記エアーダクトの前記エアー吹き出し口におけるエア
    ー流路の断面積が前記エアーダクトの他端部側における
    エアー流路の断面積の2倍以上に広さがあり、かつ前記
    両者のエアー流路が滑らかな面で連結されていることを
    特徴とする送風装置を備えたプロジェクタ装置。
JP9241284A 1997-09-05 1997-09-05 送風装置及びこれを備えたプロジェクタ装置 Pending JPH1182391A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6561655B2 (en) 2000-07-12 2003-05-13 Minolta Co., Ltd. Projector
EP1391777A1 (en) * 2001-05-28 2004-02-25 Seiko Epson Corporation Projector

Cited By (3)

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EP1391777A1 (en) * 2001-05-28 2004-02-25 Seiko Epson Corporation Projector
EP1391777A4 (en) * 2001-05-28 2007-05-30 Seiko Epson Corp PROJECTOR

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