JPH1182155A - エンジン - Google Patents
エンジンInfo
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- JPH1182155A JPH1182155A JP24864697A JP24864697A JPH1182155A JP H1182155 A JPH1182155 A JP H1182155A JP 24864697 A JP24864697 A JP 24864697A JP 24864697 A JP24864697 A JP 24864697A JP H1182155 A JPH1182155 A JP H1182155A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder head
- engine
- cylinder
- exhaust manifold
- bolt
- Prior art date
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シリンダヘッドの熱変形の抑制、特にそのエキ
ゾーストマニホールド側の熱変形を好適に抑制すること
のできる構造を有するエンジンを提供する。 【解決手段】シリンダブロック2の各バンク3,4には
それぞれ8つのボルト穴6が穿設されている。そして、
四隅に位置するボルト穴6にはリングピン7,8が圧入
されている。各バンク3,4上端にはガスケット10を
介してシリンダヘッド20が載置される。シリンダヘッ
ド20にはボルト穴6(リングピン7,8)の位置に合
わせて8つのボルト挿通孔21が穿設されている。各ボ
ルト挿通孔21にはそれぞれボルト22が挿通され、こ
れらがボルト穴6に螺合されてシリンダヘッド20は固
定される。シリンダヘッド20のエキゾーストマニホー
ルド側の略中央部の下部には逃げ溝29を設けている。
ゾーストマニホールド側の熱変形を好適に抑制すること
のできる構造を有するエンジンを提供する。 【解決手段】シリンダブロック2の各バンク3,4には
それぞれ8つのボルト穴6が穿設されている。そして、
四隅に位置するボルト穴6にはリングピン7,8が圧入
されている。各バンク3,4上端にはガスケット10を
介してシリンダヘッド20が載置される。シリンダヘッ
ド20にはボルト穴6(リングピン7,8)の位置に合
わせて8つのボルト挿通孔21が穿設されている。各ボ
ルト挿通孔21にはそれぞれボルト22が挿通され、こ
れらがボルト穴6に螺合されてシリンダヘッド20は固
定される。シリンダヘッド20のエキゾーストマニホー
ルド側の略中央部の下部には逃げ溝29を設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに関し、
特に同エンジンのシリンダブロックに対するシリンダヘ
ッドの取り付け構造の改良に関するものである。
特に同エンジンのシリンダブロックに対するシリンダヘ
ッドの取り付け構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に、一般的なV型6気筒エンジンの
概略構成を示す。同図に示すように、こうしたV型エン
ジンにはV字状に分岐するシリンダブロック31が設け
られている。そして、同シリンダブロック31の右側及
び左側がそれぞれ右バンク31a及び左バンク31bと
なっている。上記両バンク31a,31b上端にはそれ
ぞれガスケット41を介してシリンダヘッド32が取り
付けられている。上記各シリンダヘッド32の上端には
それぞれシリンダヘッドカバー33が取り付けられてい
る。
概略構成を示す。同図に示すように、こうしたV型エン
ジンにはV字状に分岐するシリンダブロック31が設け
られている。そして、同シリンダブロック31の右側及
び左側がそれぞれ右バンク31a及び左バンク31bと
なっている。上記両バンク31a,31b上端にはそれ
ぞれガスケット41を介してシリンダヘッド32が取り
付けられている。上記各シリンダヘッド32の上端には
それぞれシリンダヘッドカバー33が取り付けられてい
る。
【0003】上記両シリンダヘッド32の対向する内側
には同シリンダヘッド32間を橋渡しする態様でインテ
ークマニホールド34が取り付けられている。各シリン
ダヘッド32とインテークマニホールド34との間はそ
れぞれ複数(同図5においては1つずつのみ図示)の締
め付けボルト35によって固定されている。上記インテ
ークマニホールド34には更に空気を吸入するための吸
気機構36が取り付けられている。
には同シリンダヘッド32間を橋渡しする態様でインテ
ークマニホールド34が取り付けられている。各シリン
ダヘッド32とインテークマニホールド34との間はそ
れぞれ複数(同図5においては1つずつのみ図示)の締
め付けボルト35によって固定されている。上記インテ
ークマニホールド34には更に空気を吸入するための吸
気機構36が取り付けられている。
【0004】次に、上記シリンダブロック31にシリン
ダヘッド32を取り付けるための構造について図6に基
づき説明する。図6に示すように、上記両バンク31
a,31bにはそれぞれ8つのボルト穴38が穿設され
ている。そして、上記ボルト穴38のうち内側両端のも
のにはそれぞれリングピン39が圧入されている。
ダヘッド32を取り付けるための構造について図6に基
づき説明する。図6に示すように、上記両バンク31
a,31bにはそれぞれ8つのボルト穴38が穿設され
ている。そして、上記ボルト穴38のうち内側両端のも
のにはそれぞれリングピン39が圧入されている。
【0005】上記各バンク31a,31b上端にはガス
ケット41が載置される。このガスケット41は、シリ
ンダ37内の気密性を維持するために設けられる。同ガ
スケット41には上記各シリンダ37の位置に合わせて
3つのシリンダ孔46が設けられている。更に、同ガス
ケット41には前記ボルト穴38(リングピン39)の
位置に合わせて8つ(同図においては5つのみ図示)の
孔42が穿設されている。
ケット41が載置される。このガスケット41は、シリ
ンダ37内の気密性を維持するために設けられる。同ガ
スケット41には上記各シリンダ37の位置に合わせて
3つのシリンダ孔46が設けられている。更に、同ガス
ケット41には前記ボルト穴38(リングピン39)の
位置に合わせて8つ(同図においては5つのみ図示)の
孔42が穿設されている。
【0006】上記シリンダヘッド32は、このガスケッ
ト41を介して上記両バンク31a,31b上に装着さ
れる。同シリンダヘッド32には前記ボルト穴38(リ
ングピン39)及び孔42の位置に合わせて8つのボル
ト挿通孔43が穿設されている。
ト41を介して上記両バンク31a,31b上に装着さ
れる。同シリンダヘッド32には前記ボルト穴38(リ
ングピン39)及び孔42の位置に合わせて8つのボル
ト挿通孔43が穿設されている。
【0007】上記各ボルト挿通孔43には座金44を介
装してボルト45が挿通され、前記ボルト穴38に螺合
される。これにより、上記シリンダヘッド32及びガス
ケット41は各バンク31a,31bに固定される。
装してボルト45が挿通され、前記ボルト穴38に螺合
される。これにより、上記シリンダヘッド32及びガス
ケット41は各バンク31a,31bに固定される。
【0008】なお、前記リングピン39は上記ボルト4
5と前記ボルト挿通孔43、前記孔42及び前記ボルト
穴38との間に存在するクリアランスを減少してシリン
ダブロック31(バンク31a,31b)にシリンダヘ
ッド32を堅固に固定するために設けられる剛性の大き
な部材である。図5に基づき前述したように、各シリン
ダヘッド32とインテークマニホールド34間はそれぞ
れ複数の締め付けボルト35によって固定されている。
そしてこのときの各締め付けボルト35は、上下方向の
軸力として作用している。このような構造においては、
低温状態において上記インテークマニホールド34及び
上記各締め付けボルト35が収縮することにより、同締
め付けボルト35の軸力が低下することとなる。これ
は、一般に鋼で成形される締め付けボルト35に対し
て、アルミニウムによって成形されるインテークマニホ
ールド34の方が上記収縮の度合いが大きいためであ
る。また、インテークマニホールド34の収縮により、
同インテークマニホールド34は全体として下方(図5
の白抜き矢印F1方向)に移動する。この状態からエン
ジンを始動するとき、同エンジンの運転に伴い温められ
る上記インテークマニホールド34は徐々に膨張し、前
記シリンダヘッド32を外側に押し出す方向(図5の矢
印F2方向)の力として作用する。上記リングピン39
はこの作用を抑制する目的で設けられている。また、同
リングピン39は前記ボルト挿通孔43及び前記孔42
にはめることにより、前記シリンダヘッド32及び前記
ガスケット41の位置決めもしている。
5と前記ボルト挿通孔43、前記孔42及び前記ボルト
穴38との間に存在するクリアランスを減少してシリン
ダブロック31(バンク31a,31b)にシリンダヘ
ッド32を堅固に固定するために設けられる剛性の大き
な部材である。図5に基づき前述したように、各シリン
ダヘッド32とインテークマニホールド34間はそれぞ
れ複数の締め付けボルト35によって固定されている。
そしてこのときの各締め付けボルト35は、上下方向の
軸力として作用している。このような構造においては、
低温状態において上記インテークマニホールド34及び
上記各締め付けボルト35が収縮することにより、同締
め付けボルト35の軸力が低下することとなる。これ
は、一般に鋼で成形される締め付けボルト35に対し
て、アルミニウムによって成形されるインテークマニホ
ールド34の方が上記収縮の度合いが大きいためであ
る。また、インテークマニホールド34の収縮により、
同インテークマニホールド34は全体として下方(図5
の白抜き矢印F1方向)に移動する。この状態からエン
ジンを始動するとき、同エンジンの運転に伴い温められ
る上記インテークマニホールド34は徐々に膨張し、前
記シリンダヘッド32を外側に押し出す方向(図5の矢
印F2方向)の力として作用する。上記リングピン39
はこの作用を抑制する目的で設けられている。また、同
リングピン39は前記ボルト挿通孔43及び前記孔42
にはめることにより、前記シリンダヘッド32及び前記
ガスケット41の位置決めもしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記エンジ
ンにおいては、両バンク31a,31b間にインテーク
マニホールド34が設けられる一方、エキゾーストマニ
ホールド48及び排気機構47は、両バンク31a,3
1bの外側に設けられている。エンジンの運転に伴う排
気は吸入空気よりも高温となるため、上記エキゾースト
マニホールド48側は同インテークマニホールド34側
よりも熱膨張の度合いが大きくなる。ところが前述のよ
うに、インテークマニホールド34側の両端は前記リン
グピン39によりエキゾーストマニホールド48側に比
べて堅固に固定されている。このため、図7に示される
ように両バンク31a,31b上のシリンダヘッド32
は上記両リングピン39の位置を中心に略扇状に変形す
る。そしてこのような変形がエンジンの運転・停止ごと
に繰り返されることにより、上記シリンダヘッド32と
前記シリンダブロック31との間に介装された前記ガス
ケット41が徐々に変形されていくこととなる。そして
このようなガスケット41の変形は、同ガスケット41
に亀裂を招き、前記燃焼室等の気密性を悪化して水や油
の漏れ、燃焼ガスの吹き抜けという問題を生じることが
ある。
ンにおいては、両バンク31a,31b間にインテーク
マニホールド34が設けられる一方、エキゾーストマニ
ホールド48及び排気機構47は、両バンク31a,3
1bの外側に設けられている。エンジンの運転に伴う排
気は吸入空気よりも高温となるため、上記エキゾースト
マニホールド48側は同インテークマニホールド34側
よりも熱膨張の度合いが大きくなる。ところが前述のよ
うに、インテークマニホールド34側の両端は前記リン
グピン39によりエキゾーストマニホールド48側に比
べて堅固に固定されている。このため、図7に示される
ように両バンク31a,31b上のシリンダヘッド32
は上記両リングピン39の位置を中心に略扇状に変形す
る。そしてこのような変形がエンジンの運転・停止ごと
に繰り返されることにより、上記シリンダヘッド32と
前記シリンダブロック31との間に介装された前記ガス
ケット41が徐々に変形されていくこととなる。そして
このようなガスケット41の変形は、同ガスケット41
に亀裂を招き、前記燃焼室等の気密性を悪化して水や油
の漏れ、燃焼ガスの吹き抜けという問題を生じることが
ある。
【0010】一方、上記両バンク31a,31bのエキ
ゾーストマニホールド48側の変形を抑制するために、
両バンク31a,31bのエキゾーストマニホールド4
8側を前記2つのリングピン39によって堅固に固定す
る場合、シリンダヘッド32の熱膨張時には、インテー
クマニホールド34を突き上げることとなる。また、熱
膨張の度合いが大きいエキゾーストマニホールド48側
の変形を拘束することとなり、シリンダヘッド32に亀
裂を生じるという別の問題が生じることとなる。
ゾーストマニホールド48側の変形を抑制するために、
両バンク31a,31bのエキゾーストマニホールド4
8側を前記2つのリングピン39によって堅固に固定す
る場合、シリンダヘッド32の熱膨張時には、インテー
クマニホールド34を突き上げることとなる。また、熱
膨張の度合いが大きいエキゾーストマニホールド48側
の変形を拘束することとなり、シリンダヘッド32に亀
裂を生じるという別の問題が生じることとなる。
【0011】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、シリンダヘッドの熱変形の抑
制、特にそのエキゾーストマニホールド側の熱変形を好
適に抑制することのできる構造を有するエンジンを提供
することにある。
のであり、その目的は、シリンダヘッドの熱変形の抑
制、特にそのエキゾーストマニホールド側の熱変形を好
適に抑制することのできる構造を有するエンジンを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、請求項1に記載の発明はシリンダブロックの上端
にガスケットを介してシリンダヘッドを固定するととも
に、シリンダヘッドの一側にエキゾーストマニホールド
を、他側にインテークマニホールドを接続したエンジン
において、前記シリンダブロックに対するシリンダヘッ
ドの固定部をそのシリンダヘッドの少なくとも4箇所に
対応して配置し、前記シリンダヘッドの前記エキゾース
トマニホールドに近接する位置には凹部を形成したこと
をその要旨とするものである。
めに、請求項1に記載の発明はシリンダブロックの上端
にガスケットを介してシリンダヘッドを固定するととも
に、シリンダヘッドの一側にエキゾーストマニホールド
を、他側にインテークマニホールドを接続したエンジン
において、前記シリンダブロックに対するシリンダヘッ
ドの固定部をそのシリンダヘッドの少なくとも4箇所に
対応して配置し、前記シリンダヘッドの前記エキゾース
トマニホールドに近接する位置には凹部を形成したこと
をその要旨とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、シリンダブロッ
クに形成された一対のバンクの上端に各々ガスケットを
介してシリンダヘッドを固定するとともに、両シリンダ
ヘッドの外側にエキゾーストマニホールドを、内側にイ
ンテークマニホールドをそれぞれ接続したエンジンにお
いて、前記各バンクに対するシリンダヘッドの固定部を
そのシリンダヘッドの少なくとも4箇所に対応して配置
し、前記各シリンダヘッドの前記各エキゾーストマニホ
ールドに近接する位置には凹部を形成したことをその要
旨とするものである。
クに形成された一対のバンクの上端に各々ガスケットを
介してシリンダヘッドを固定するとともに、両シリンダ
ヘッドの外側にエキゾーストマニホールドを、内側にイ
ンテークマニホールドをそれぞれ接続したエンジンにお
いて、前記各バンクに対するシリンダヘッドの固定部を
そのシリンダヘッドの少なくとも4箇所に対応して配置
し、前記各シリンダヘッドの前記各エキゾーストマニホ
ールドに近接する位置には凹部を形成したことをその要
旨とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載のエンジンにおいて、前記シリンダヘッドには挿通
孔が、前記シリンダブロックには開口部に挿通部を有す
るとともに内端部に雌ねじ部を有するねじ孔がそれぞれ
形成され、ボルトが前記挿通孔及び挿通部を挿通して前
記雌ねじ部に螺合されることによりシリンダヘッドがシ
リンダブロックに固定され、前記挿通孔及び前記挿通部
の内周面とボルトの外周面との間には前記シリンダヘッ
ドの移動を拘束するための拘束部材を設けたことをその
要旨とするものである。
記載のエンジンにおいて、前記シリンダヘッドには挿通
孔が、前記シリンダブロックには開口部に挿通部を有す
るとともに内端部に雌ねじ部を有するねじ孔がそれぞれ
形成され、ボルトが前記挿通孔及び挿通部を挿通して前
記雌ねじ部に螺合されることによりシリンダヘッドがシ
リンダブロックに固定され、前記挿通孔及び前記挿通部
の内周面とボルトの外周面との間には前記シリンダヘッ
ドの移動を拘束するための拘束部材を設けたことをその
要旨とするものである。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のエンジンにおいて、前記凹部は溝状を
なすことをその要旨とするものである。請求項5に記載
の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンに
おいて、前記凹部は燃焼室の配列方向における中央部に
形成されたことをその要旨とするものである。
いずれかに記載のエンジンにおいて、前記凹部は溝状を
なすことをその要旨とするものである。請求項5に記載
の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンに
おいて、前記凹部は燃焼室の配列方向における中央部に
形成されたことをその要旨とするものである。
【0016】請求項1〜5の発明によれば、上記シリン
ダヘッドの熱膨張による変形は、上記各固定部により抑
制される。また、エンジンの運転時は、上記シリンダヘ
ッドのエキゾーストマニホールド側は同インテークマニ
ホールド側よりも熱膨張の度合いが大きくなる。上記固
定部により抑制された変形が更に進むときは、上記凹部
を中心に変形することによって内側に吸収される。した
がって、このようにシリンダヘッドの4箇所に対応して
固定部を配置した場合においても、熱膨張の度合いが大
きいエキゾーストマニホールド側の変形を好適に回避す
ることができる。
ダヘッドの熱膨張による変形は、上記各固定部により抑
制される。また、エンジンの運転時は、上記シリンダヘ
ッドのエキゾーストマニホールド側は同インテークマニ
ホールド側よりも熱膨張の度合いが大きくなる。上記固
定部により抑制された変形が更に進むときは、上記凹部
を中心に変形することによって内側に吸収される。した
がって、このようにシリンダヘッドの4箇所に対応して
固定部を配置した場合においても、熱膨張の度合いが大
きいエキゾーストマニホールド側の変形を好適に回避す
ることができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の
いずれかに記載のエンジンにおいて、前記エキゾースト
マニホールド側に位置する拘束部材と挿通孔の内周面と
の間にクリアランスが設けられていることをその要旨と
するものである。
いずれかに記載のエンジンにおいて、前記エキゾースト
マニホールド側に位置する拘束部材と挿通孔の内周面と
の間にクリアランスが設けられていることをその要旨と
するものである。
【0018】請求項6の発明によれば、エキゾーストマ
ニホールド側に位置する拘束部材と挿通孔の内周面との
間にクリアランスが設けられているため、各部の製造上
の寸法のばらつきによる組み付けの不具合を上記クリア
ランスによって吸収することにより、回避することがで
きる。
ニホールド側に位置する拘束部材と挿通孔の内周面との
間にクリアランスが設けられているため、各部の製造上
の寸法のばらつきによる組み付けの不具合を上記クリア
ランスによって吸収することにより、回避することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明をV型6気筒エンジンに具体化した一実施の形態に
ついて説明する。
発明をV型6気筒エンジンに具体化した一実施の形態に
ついて説明する。
【0020】図1に示すように、エンジン1のシリンダ
ブロック2にはそれぞれ右バンク3及び左バンク4が形
成されている。これら両バンク3,4にはそれぞれピス
トンが往復移動可能に収容される複数のシリンダ5が設
けられている。また、上記両バンク3,4上端にはそれ
ぞれガスケット10を介してシリンダヘッド20が取り
付けられている。そして、各バンク3,4の上記ピスト
ンの上端とシリンダヘッド20との間にはそれぞれ燃焼
室が形成される。上記各シリンダヘッド20の上端には
それぞれシリンダヘッドカバー25が取り付けられてい
る。
ブロック2にはそれぞれ右バンク3及び左バンク4が形
成されている。これら両バンク3,4にはそれぞれピス
トンが往復移動可能に収容される複数のシリンダ5が設
けられている。また、上記両バンク3,4上端にはそれ
ぞれガスケット10を介してシリンダヘッド20が取り
付けられている。そして、各バンク3,4の上記ピスト
ンの上端とシリンダヘッド20との間にはそれぞれ燃焼
室が形成される。上記各シリンダヘッド20の上端には
それぞれシリンダヘッドカバー25が取り付けられてい
る。
【0021】上記両シリンダヘッド20の対向する内側
には同シリンダヘッド20間を橋渡しする態様でインテ
ークマニホールド26が取り付けられている。各シリン
ダヘッド20とインテークマニホールド26間はそれぞ
れ複数(同図1においては1つずつのみ図示)の締め付
けボルト27によって固定されている。
には同シリンダヘッド20間を橋渡しする態様でインテ
ークマニホールド26が取り付けられている。各シリン
ダヘッド20とインテークマニホールド26間はそれぞ
れ複数(同図1においては1つずつのみ図示)の締め付
けボルト27によって固定されている。
【0022】上記インテークマニホールド26の更に上
端には外部の空気を吸入するための吸気機構28が取り
付けられている。そして同吸気機構28から吸入された
外部の空気は、インテークマニホールド26及び前記シ
リンダヘッド20内に形成される吸気ポートを介して前
記各燃焼室内に吸入される。なお、シリンダヘッド20
には各燃焼室に対応して吸気バルブが設けられており、
この吸気バルブを開閉駆動することにより上記吸気ポー
トと燃焼室とが連通・遮断されるようになっている。ま
た、吸気ポートには、吸気バルブが開いたときに燃焼室
内へ向かって燃料を噴射する燃料噴射弁が設けられてい
る。したがって、エンジンの吸気行程中には、吸気ポー
トから燃焼室内へ吸入される外部の空気と、燃料噴射弁
から燃焼室内へ噴射される燃料とが混じり合って混合ガ
スが形成され、その混合ガスが燃焼室へ吸入されるよう
になる。燃焼室内に吸入された混合ガスは点火された
後、前記シリンダヘッド20内に形成される排気ポート
及びエキゾーストマニホールド15を介して排気機構1
6から外部に排出される。なお、上記シリンダヘッド2
0には各燃焼室に対応して排気バルブが設けられてお
り、この排気バルブを開閉駆動することにより上記排気
ポートと燃焼室とが連通・遮断されるようになってい
る。
端には外部の空気を吸入するための吸気機構28が取り
付けられている。そして同吸気機構28から吸入された
外部の空気は、インテークマニホールド26及び前記シ
リンダヘッド20内に形成される吸気ポートを介して前
記各燃焼室内に吸入される。なお、シリンダヘッド20
には各燃焼室に対応して吸気バルブが設けられており、
この吸気バルブを開閉駆動することにより上記吸気ポー
トと燃焼室とが連通・遮断されるようになっている。ま
た、吸気ポートには、吸気バルブが開いたときに燃焼室
内へ向かって燃料を噴射する燃料噴射弁が設けられてい
る。したがって、エンジンの吸気行程中には、吸気ポー
トから燃焼室内へ吸入される外部の空気と、燃料噴射弁
から燃焼室内へ噴射される燃料とが混じり合って混合ガ
スが形成され、その混合ガスが燃焼室へ吸入されるよう
になる。燃焼室内に吸入された混合ガスは点火された
後、前記シリンダヘッド20内に形成される排気ポート
及びエキゾーストマニホールド15を介して排気機構1
6から外部に排出される。なお、上記シリンダヘッド2
0には各燃焼室に対応して排気バルブが設けられてお
り、この排気バルブを開閉駆動することにより上記排気
ポートと燃焼室とが連通・遮断されるようになってい
る。
【0023】次に、前記シリンダブロック2上端に前記
シリンダヘッド20を取り付けるための構造について、
図2に基づき説明する。同図2に示すように、前記シリ
ンダブロック2の各バンク3,4にはそれぞれピストン
が往復移動可能に収容される3つのシリンダ5が設けら
れている。また、同バンク3,4にはそれぞれ8つのボ
ルト穴6が穿設されている。そして、4隅に位置する上
記ボルト穴6には図3に示される態様でそれぞれリング
ピン7,8が圧入されている。なお、同図3は、ボルト
22により右バンク3上にシリンダヘッド20を固定し
たときの図2のA−A線に沿った断面図を示している。
シリンダヘッド20を取り付けるための構造について、
図2に基づき説明する。同図2に示すように、前記シリ
ンダブロック2の各バンク3,4にはそれぞれピストン
が往復移動可能に収容される3つのシリンダ5が設けら
れている。また、同バンク3,4にはそれぞれ8つのボ
ルト穴6が穿設されている。そして、4隅に位置する上
記ボルト穴6には図3に示される態様でそれぞれリング
ピン7,8が圧入されている。なお、同図3は、ボルト
22により右バンク3上にシリンダヘッド20を固定し
たときの図2のA−A線に沿った断面図を示している。
【0024】上記各バンク3,4上端にはガスケット1
0が載置される。このガスケット10は、前記シリンダ
5内の気密性を維持するために設けられる。同ガスケッ
ト10には上記各シリンダ5の位置に合わせて3つのシ
リンダ孔11が設けられている。さらに、同ガスケット
10には前記ボルト穴6(リングピン7,8)の位置に
合わせて8つ(同図においては5つのみ図示)の孔12
が穿設されている。
0が載置される。このガスケット10は、前記シリンダ
5内の気密性を維持するために設けられる。同ガスケッ
ト10には上記各シリンダ5の位置に合わせて3つのシ
リンダ孔11が設けられている。さらに、同ガスケット
10には前記ボルト穴6(リングピン7,8)の位置に
合わせて8つ(同図においては5つのみ図示)の孔12
が穿設されている。
【0025】上記ガスケット10の上端にはシリンダヘ
ッド20が載置される。同シリンダヘッド20には前記
ボルト穴6(リングピン7,8)及び孔12の位置に合
わせて8つのボルト挿通孔21が穿設されている。
ッド20が載置される。同シリンダヘッド20には前記
ボルト穴6(リングピン7,8)及び孔12の位置に合
わせて8つのボルト挿通孔21が穿設されている。
【0026】上記各ボルト挿通孔21にはそれぞれシリ
ンダヘッド20上端との間に座金23を介装してボルト
22が挿通される。同挿通されたボルト22は更に前記
孔12を貫通して前記ボルト穴6に螺合される。これに
より、上記シリンダヘッド20及びガスケット10は各
バンク3,4上端に固定される。そして、各バンク3,
4の前記ピストンの上端とシリンダヘッド20との間に
はそれぞれ燃焼室が形成される。
ンダヘッド20上端との間に座金23を介装してボルト
22が挿通される。同挿通されたボルト22は更に前記
孔12を貫通して前記ボルト穴6に螺合される。これに
より、上記シリンダヘッド20及びガスケット10は各
バンク3,4上端に固定される。そして、各バンク3,
4の前記ピストンの上端とシリンダヘッド20との間に
はそれぞれ燃焼室が形成される。
【0027】なお前述のように、リングピン7,8は上
記ボルト22と前記ボルト挿通孔21、前記孔12及び
前記ボルト穴6との間に存在するクリアランスを減少し
てシリンダブロック2(バンク3,4)にシリンダヘッ
ド20を堅固に固定、拘束するためにボルト穴6内に圧
入されている。
記ボルト22と前記ボルト挿通孔21、前記孔12及び
前記ボルト穴6との間に存在するクリアランスを減少し
てシリンダブロック2(バンク3,4)にシリンダヘッ
ド20を堅固に固定、拘束するためにボルト穴6内に圧
入されている。
【0028】ところで、本実施の形態においては、前記
ガスケット10及び前記シリンダヘッド20を各バンク
3,4上端に取り付ける際、上記リングピン7,8を併
せて4つ使っている。このような場合、各部の製造上の
寸法のばらつきにより、上記取り付けに困難を生じるこ
とがあるため、エキゾーストマニホールド15側の2つ
のリングピン8の外径と対応するボルト挿通孔21との
間のクリアランスは、インテークマニホールド26側の
2つのリングピン7の外径と対応するボルト挿通孔21
との間のクリアランスよりも大きくしてある。
ガスケット10及び前記シリンダヘッド20を各バンク
3,4上端に取り付ける際、上記リングピン7,8を併
せて4つ使っている。このような場合、各部の製造上の
寸法のばらつきにより、上記取り付けに困難を生じるこ
とがあるため、エキゾーストマニホールド15側の2つ
のリングピン8の外径と対応するボルト挿通孔21との
間のクリアランスは、インテークマニホールド26側の
2つのリングピン7の外径と対応するボルト挿通孔21
との間のクリアランスよりも大きくしてある。
【0029】また、本実施の形態においては、シリンダ
ヘッド20の前記エキゾーストマニホールド15側の側
面の略中央部下部に逃げ溝29を設けている。この逃げ
溝29は、図4に示すようにシリンダヘッド20下面か
ら縦(上方)に長く伸びる矩形状に形成されている。ま
た、同逃げ溝29は、シリンダヘッド20のエキゾース
トマニホールド15側の側面から、同エキゾーストマニ
ホールド15側の側面と同インテークマニホールド26
側の側面との間の略中央部まで奥行きが伸びている。
ヘッド20の前記エキゾーストマニホールド15側の側
面の略中央部下部に逃げ溝29を設けている。この逃げ
溝29は、図4に示すようにシリンダヘッド20下面か
ら縦(上方)に長く伸びる矩形状に形成されている。ま
た、同逃げ溝29は、シリンダヘッド20のエキゾース
トマニホールド15側の側面から、同エキゾーストマニ
ホールド15側の側面と同インテークマニホールド26
側の側面との間の略中央部まで奥行きが伸びている。
【0030】こうした構造にあって、シリンダヘッド2
0の熱膨張時においては、同シリンダヘッド20の上記
エキゾーストマニホールド15側は前記リングピン7,
8の外周部と対応する各ボルト挿通孔21との干渉によ
りその変形が抑制される。
0の熱膨張時においては、同シリンダヘッド20の上記
エキゾーストマニホールド15側は前記リングピン7,
8の外周部と対応する各ボルト挿通孔21との干渉によ
りその変形が抑制される。
【0031】また前述のように、エンジンの運転に伴う
排気は吸入空気よりも高温となるため、上記シリンダヘ
ッド20のエキゾーストマニホールド15側、特に燃焼
室に最も近い同エキゾーストマニホールド15側の下部
は同インテークマニホールド26側よりも熱膨張の度合
いが大きくなる。このような場合であれ、上記構造を有
する本実施の形態のエンジンでは、当初、前記リングピ
ン8の外周部と対応するボルト挿通孔21とが干渉して
抑制されたシリンダヘッド20の熱膨張が更に進むとき
は、前記逃げ溝29の部分を中心に同シリンダヘッド2
0自身が内側に変形することによってその熱膨張が吸収
される。同逃げ溝29の幅は上記熱膨張の吸収に十分な
値(例えば2〜5mm)に選択されている。したがっ
て、上述のようにエキゾーストマニホールド15側を含
む4隅にリングピン7,8を圧入する場合においても、
熱膨張の度合いが大きいエキゾーストマニホールド15
側の変形は好適に回避される。そして、シリンダヘッド
20への亀裂の発生等も防止される。
排気は吸入空気よりも高温となるため、上記シリンダヘ
ッド20のエキゾーストマニホールド15側、特に燃焼
室に最も近い同エキゾーストマニホールド15側の下部
は同インテークマニホールド26側よりも熱膨張の度合
いが大きくなる。このような場合であれ、上記構造を有
する本実施の形態のエンジンでは、当初、前記リングピ
ン8の外周部と対応するボルト挿通孔21とが干渉して
抑制されたシリンダヘッド20の熱膨張が更に進むとき
は、前記逃げ溝29の部分を中心に同シリンダヘッド2
0自身が内側に変形することによってその熱膨張が吸収
される。同逃げ溝29の幅は上記熱膨張の吸収に十分な
値(例えば2〜5mm)に選択されている。したがっ
て、上述のようにエキゾーストマニホールド15側を含
む4隅にリングピン7,8を圧入する場合においても、
熱膨張の度合いが大きいエキゾーストマニホールド15
側の変形は好適に回避される。そして、シリンダヘッド
20への亀裂の発生等も防止される。
【0032】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・熱膨張の度合いが大きいエキゾーストマニホールド1
5側の変形を好適に回避し、シリンダヘッド20への亀
裂の発生等を防止することができる。
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・熱膨張の度合いが大きいエキゾーストマニホールド1
5側の変形を好適に回避し、シリンダヘッド20への亀
裂の発生等を防止することができる。
【0033】・また、こうしてシリンダヘッド20の変
形が回避されることで、ガスケット10が変形して同ガ
スケット10に亀裂が生じることもなくなる。 ・インテークマニホールド26側のリングピン7の外径
と対応するボルト挿通孔21との間のクリアランスより
も、エキゾーストマニホールド15側のリングピン8の
外径と対応するボルト挿通孔21との間のクリアランス
を大きくしたことにより、各バンク3,4上端へのシリ
ンダヘッド20の取り付けを容易にすることができる。
形が回避されることで、ガスケット10が変形して同ガ
スケット10に亀裂が生じることもなくなる。 ・インテークマニホールド26側のリングピン7の外径
と対応するボルト挿通孔21との間のクリアランスより
も、エキゾーストマニホールド15側のリングピン8の
外径と対応するボルト挿通孔21との間のクリアランス
を大きくしたことにより、各バンク3,4上端へのシリ
ンダヘッド20の取り付けを容易にすることができる。
【0034】なお、本発明の実施の形態は上記に限定さ
れるものではなく、次のように変更してもよい。 ・本実施の形態においては、エキゾーストマニホールド
15側のリングピン8の外径と対応するボルト挿通孔2
1との間のクリアランスは、インテークマニホールド2
6側のリングピン7の外径と対応するボルト挿通孔21
との間のクリアランスよりも大きくしたが、この関係は
逆であってもよい。
れるものではなく、次のように変更してもよい。 ・本実施の形態においては、エキゾーストマニホールド
15側のリングピン8の外径と対応するボルト挿通孔2
1との間のクリアランスは、インテークマニホールド2
6側のリングピン7の外径と対応するボルト挿通孔21
との間のクリアランスよりも大きくしたが、この関係は
逆であってもよい。
【0035】・本実施の形態においては、エキゾースト
マニホールド15側のリングピン8の外径と対応するボ
ルト挿通孔21との間のクリアランスは、インテークマ
ニホールド26側のリングピン7の外径と対応するボル
ト挿通孔21との間のクリアランスよりも大きくした
が、シリンダヘッド20の十分な組み付け精度が確保さ
れる場合には、リングピン8側のクリアランスをリング
ピン7側のクリアランスと同等としてもよい。
マニホールド15側のリングピン8の外径と対応するボ
ルト挿通孔21との間のクリアランスは、インテークマ
ニホールド26側のリングピン7の外径と対応するボル
ト挿通孔21との間のクリアランスよりも大きくした
が、シリンダヘッド20の十分な組み付け精度が確保さ
れる場合には、リングピン8側のクリアランスをリング
ピン7側のクリアランスと同等としてもよい。
【0036】・本実施の形態においては、逃げ溝29の
幅を2〜5mmの値に選択したが、シリンダヘッド20
の熱膨張の吸収に十分であれば、この幅はその他の値を
選択してもよい。
幅を2〜5mmの値に選択したが、シリンダヘッド20
の熱膨張の吸収に十分であれば、この幅はその他の値を
選択してもよい。
【0037】・本実施の形態においては、シリンダヘッ
ド20のエキゾーストマニホールド15側の略中央部の
下部に逃げ溝29を設けたが、これはシリンダヘッド2
0の熱膨張の度合が大きい上記エキゾーストマニホール
ド15側のその他の部分の下部に設けてもよい。
ド20のエキゾーストマニホールド15側の略中央部の
下部に逃げ溝29を設けたが、これはシリンダヘッド2
0の熱膨張の度合が大きい上記エキゾーストマニホール
ド15側のその他の部分の下部に設けてもよい。
【0038】・本実施の形態においては、シリンダヘッ
ド20の略中央部の下部に1つだけ逃げ溝29を設けた
が、これは同シリンダヘッド20に複数設けてもよい。 ・本実施の形態においては、シリンダヘッド20の4隅
の位置に対応してリングピン7,8を圧入したが、リン
グピンは少なくとも4つ以上であればその他の位置に圧
入してもよい。
ド20の略中央部の下部に1つだけ逃げ溝29を設けた
が、これは同シリンダヘッド20に複数設けてもよい。 ・本実施の形態においては、シリンダヘッド20の4隅
の位置に対応してリングピン7,8を圧入したが、リン
グピンは少なくとも4つ以上であればその他の位置に圧
入してもよい。
【0039】・本実施の形態においては、エンジンとし
てV型6気筒エンジンを例にとったが、これは、例えば
直列4気筒エンジンやV型8気筒エンジン等、他の型式
のエンジンであってもよい。
てV型6気筒エンジンを例にとったが、これは、例えば
直列4気筒エンジンやV型8気筒エンジン等、他の型式
のエンジンであってもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜5の発明によれば、シリンダ
ヘッドの熱膨張による変形は、各固定部により抑制され
る。
ヘッドの熱膨張による変形は、各固定部により抑制され
る。
【0041】また、エンジンの運転時は、上記シリンダ
ヘッドのエキゾーストマニホールド側は同インテークマ
ニホールド側よりも熱膨張の度合いが大きくなる。上記
固定部により抑制された変形が更に進むときは、凹部を
中心に変形することによって内側に吸収される。したが
って、このようにシリンダヘッドの4箇所に対応して固
定部を配置した場合においても、熱膨張の度合いが大き
いエキゾーストマニホールド側の変形を好適に回避する
ことができる。
ヘッドのエキゾーストマニホールド側は同インテークマ
ニホールド側よりも熱膨張の度合いが大きくなる。上記
固定部により抑制された変形が更に進むときは、凹部を
中心に変形することによって内側に吸収される。したが
って、このようにシリンダヘッドの4箇所に対応して固
定部を配置した場合においても、熱膨張の度合いが大き
いエキゾーストマニホールド側の変形を好適に回避する
ことができる。
【0042】請求項6の発明によれば、エキゾーストマ
ニホールド側に位置する拘束部材と挿通孔の内周面との
間にクリアランスが設けられているため、各部の製造上
の寸法のばらつきによる組み付けの不具合を上記クリア
ランスによって吸収することにより、回避することがで
きる。
ニホールド側に位置する拘束部材と挿通孔の内周面との
間にクリアランスが設けられているため、各部の製造上
の寸法のばらつきによる組み付けの不具合を上記クリア
ランスによって吸収することにより、回避することがで
きる。
【図1】本発明に係るエンジンの一実施の形態を示す概
略構成図。
略構成図。
【図2】同実施の形態の取り付け構造を示す斜視図。
【図3】同実施の形態の取り付け構造を示す部分断面
図。
図。
【図4】シリンダヘッド構造を示す斜視図。
【図5】従来のエンジンを示す概略構成図。
【図6】同エンジンの取り付け構造を示す斜視図。
【図7】シリンダヘッドの熱変形の態様を示す略図。
2…シリンダブロック、6…ボルト穴、7,8…リング
ピン、10…ガスケット、12…孔、15…エキゾース
トマニホールド、16…排気機構、20…シリンダヘッ
ド、21…ボルト挿通孔、22…ボルト、26…インテ
ークマニホールド、29…逃げ溝。
ピン、10…ガスケット、12…孔、15…エキゾース
トマニホールド、16…排気機構、20…シリンダヘッ
ド、21…ボルト挿通孔、22…ボルト、26…インテ
ークマニホールド、29…逃げ溝。
Claims (6)
- 【請求項1】 シリンダブロックの上端にガスケットを
介してシリンダヘッドを固定するとともに、シリンダヘ
ッドの一側にエキゾーストマニホールドを、他側にイン
テークマニホールドを接続したエンジンにおいて、 前記シリンダブロックに対するシリンダヘッドの固定部
をそのシリンダヘッドの少なくとも4箇所に対応して配
置し、前記シリンダヘッドの前記エキゾーストマニホー
ルドに近接する位置には凹部を形成したことを特徴とす
るエンジン。 - 【請求項2】 シリンダブロックに形成された一対のバ
ンクの上端に各々ガスケットを介してシリンダヘッドを
固定するとともに、両シリンダヘッドの外側にエキゾー
ストマニホールドを、内側にインテークマニホールドを
それぞれ接続したエンジンにおいて、 前記各バンクに対するシリンダヘッドの固定部をそのシ
リンダヘッドの少なくとも4箇所に対応して配置し、前
記各シリンダヘッドの前記各エキゾーストマニホールド
に近接する位置には凹部を形成したことを特徴とするエ
ンジン。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のエンジンにおい
て、 前記シリンダヘッドには挿通孔が、前記シリンダブロッ
クには開口部に挿通部を有するとともに内端部に雌ねじ
部を有するねじ孔がそれぞれ形成され、ボルトが前記挿
通孔及び挿通部を挿通して前記雌ねじ部に螺合されるこ
とによりシリンダヘッドがシリンダブロックに固定さ
れ、前記挿通孔及び前記挿通部の内周面とボルトの外周
面との間には前記シリンダヘッドの移動を拘束するため
の拘束部材を設けたことを特徴とするエンジン。 - 【請求項4】 前記凹部は溝状をなす請求項1〜3のい
ずれかに記載のエンジン。 - 【請求項5】 前記凹部は燃焼室の配列方向における中
央部に形成された請求項1〜4のいずれかに記載のエン
ジン。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載のエンジ
ンにおいて、 前記エキゾーストマニホールド側に位置する拘束部材と
挿通孔の内周面との間にクリアランスが設けられている
ことを特徴とするエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24864697A JPH1182155A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24864697A JPH1182155A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182155A true JPH1182155A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17181224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24864697A Pending JPH1182155A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182155A (ja) |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP24864697A patent/JPH1182155A/ja active Pending
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