JPH1182127A - 燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置 - Google Patents

燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置

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JPH1182127A
JPH1182127A JP24320797A JP24320797A JPH1182127A JP H1182127 A JPH1182127 A JP H1182127A JP 24320797 A JP24320797 A JP 24320797A JP 24320797 A JP24320797 A JP 24320797A JP H1182127 A JPH1182127 A JP H1182127A
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JP
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fuel injection
injection valve
solenoid
input
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JP24320797A
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Yoshiki Ikeda
喜紀 池田
Masahiro Maeda
将宏 前田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料噴射弁の駆動制御装置の異常を診断できる
ようにすること。 【解決手段】S1で、入力信号SI1に基づき制御回路
3より生成されるトランジスタTR3を駆動するための
S03信号と、入力信号SI1から直接的に入力される
S03’信号と、を読み込む。S2では、S03信号と
S03’信号とを比較する。そして、入力信号SI1が
Loとなった後に、S03信号とS03’信号の何れも
Hi固定されていなければ、S3へ進む。一方、入力信
号SI1がLoとなった後に、S03信号とS03’信
号NO何れか一方でもHi固定されている場合には、S
4へ進む。S3では、正常であると診断して、本フロー
を終了する。一方、S4では、駆動制御装置1の内部回
路に何らかの異常(故障等)があるとして、本フローを
終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁(ソレノイ
ド)式燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関に用いられる電磁式燃料
噴射弁の駆動制御装置としては、例えば、特開平3−2
75957号公報に開示されるようなものがある。かか
る従来の燃料噴射弁の駆動制御装置は、図12に示すよ
うな構成を備え、燃料噴射弁の応答性を改善するため
に、概略、以下のように動作するようになっている。
【0003】即ち、開弁初期(図3中a〜c区間を参
照)においては、エンジンコントロールユニット(EC
U)からの入力信号SI1に基づいて、制御回路は、S
01信号とS02信号とを発生させ、S01信号により
トランジスタTR1をONとしてDC−DCコンバータ
内のコンデンサからの放電電流I1と、S02信号によ
りトランジスタTR2をONとしてバッテリからの電流
I2と、を燃料噴射弁コイル(ソレノイド)に供給す
る。
【0004】その後、保持期間(図3中c〜d区間)で
は、制御回路は、電流検出回路の電流検出結果に基づい
て、S02信号によりトランジスタTR2のスイッチン
グ(ON・OFF)を行い、バッテリ電圧を非連続的に
印加させることで、燃料噴射弁の開弁状態を維持するの
に必要なだけの電流を、燃料噴射弁コイルに供給する。
【0005】そして、閉弁期間(図3中d以降)では、
制御回路は、S02信号をOFFすると共に、S03信
号をOFFすることにより燃料噴射弁コイルの下流側に
設けられたトランジスタTR3を閉じることで、逆起吸
収回路により逆起を発生させて、これにより速やかに燃
料噴射弁を閉弁させて、噴射を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の駆動制御装置に係わる故障診断としては、該駆動制
御装置と、燃料噴射弁(コイル)や外部装置等と、の間
におけるオープン故障等を主とするものしかなかった。
例えば、図12に示した逆起検出回路を介して、燃料噴
射弁コイル(ソレノイド)の逆起電力を検出し、これに
基づいて、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)の断線故障
やショート故障等の有無を診断することを主としてい
た。
【0007】このため、従来においては、燃料噴射弁の
駆動制御装置の内部回路(DC−DCコンバータ等)の
故障に起因する燃料供給異常や異常電圧の発生等を未然
に防止することなどができず、延いては駆動制御装置延
いては機関などに悪影響が生じる等の惧れがあった。本
発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、燃料噴射弁
の駆動制御装置の内部回路等の故障の有無を診断できる
ようにして、該故障に起因する燃料供給異常、異常電圧
の発生等を未然に防止でき、延いては駆動制御装置延い
ては機関などを保護できるようにした燃料噴射弁の駆動
制御装置の診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明では、図1に示すように、エンジンコントロー
ルユニットからの燃料噴射開始指令の入力に伴って、燃
料噴射弁が備えるソレノイドに、高圧回路からの放電電
流と、バッテリからの電流と、を供給して、燃料噴射弁
を開弁させ、その後、開弁状態を保持することができる
比較的小さな保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジ
ンコントロールユニットからの燃料噴射停止指令に対し
て入力処理を行なう入力処理手段を介して燃料噴射停止
指令が入力されるまで、その保持電流値を維持するよう
にした燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置であって、
燃料噴射停止時において、前記ソレノイドに生ずる逆起
電力を吸収する逆起吸収手段と、前記入力処理手段を介
して入力された燃料噴射停止指令に基づいて、前記逆起
吸収手段の作動状態を制御する作動状態制御信号を生成
し、前記逆起吸収手段へ出力する制御手段と、前記燃料
噴射停止指令と、前記制御手段により生成された作動状
態制御信号と、を共に入力し、これらの比較結果に基づ
いて、前記制御手段或いは前記入力処理手段の異常を診
断する第1の診断手段と、を含んで構成した。
【0009】かかる構成とすれば、燃料噴射停止時に逆
起吸収手段の作動状態を制御するための作動状態制御信
号と、燃料噴射停止指令と、の2重系信号(図2におけ
るS03信号とS03’信号)を比較することで、燃料
噴射弁の駆動制御装置に備わる制御手段や入力処理手段
の異常の有無を診断できるようにした。これにより、異
常があると診断されたときには、例えば、外部装置等に
異常信号(図2の信号F1)を送り、警告灯等を点灯等
させる等して、運転者等に燃料噴射弁の駆動制御装置の
内部回路に異常があることを認知させ、修理などの処置
を促すことができることとなる。
【0010】従って、燃料噴射弁の駆動制御装置の内部
回路の故障に起因する燃料供給異常等を未然に防止する
ことができ、延いては駆動制御装置延いては機関などに
悪影響が生じる惧れを未然に防止することができる。請
求項2に記載の発明では、エンジンコントロールユニッ
トからの燃料噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁
が備えるソレノイドに、高圧回路からの放電電流と、バ
ッテリからの電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁さ
せ、その後、開弁状態を保持することができる比較的小
さな保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコント
ロールユニットからの燃料噴射停止指令が入力されるま
で、その保持電流値を維持するようにした燃料噴射弁の
駆動制御装置の診断装置であって、前記燃料噴射弁が備
えるソレノイドに流れる電流値と、異常過電流判定値
と、に基づいて、前記燃料噴射弁が備えるソレノイドの
異常を診断する第2の診断手段を含んで構成した。
【0011】かかる構成とすれば、燃料噴射弁ソレノイ
ドに流れる電流値と、異常過電流判定値と、に基づい
て、燃料噴射弁ソレノイドにショート故障が生じた等の
異常を診断することができる。これにより、異常がある
と診断されたときには、例えば、外部装置等に異常信号
を送り、警告灯等を点灯等させる等して、運転者等に燃
料噴射弁ソレノイドに異常があることを認知させ、修理
などの処置を促すことができることとなる。
【0012】従って、燃料噴射弁ソレノイドのショート
故障に起因する燃料供給異常や異常電流による回路故障
等を未然に防止して、以って駆動制御装置延いては機関
に悪影響が生じる惧れを未然に防止することができる。
請求項3に記載の発明では、エンジンコントロールユニ
ットからの燃料噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射
弁が備えるソレノイドに、高圧回路からの放電電流と、
バッテリからの電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁
させ、その後、開弁状態を保持することができる比較的
小さな保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコン
トロールユニットからの燃料噴射停止指令が入力される
まで、その保持電流値を維持するようにした燃料噴射弁
の駆動制御装置の診断装置であって、前記保持電流に維
持すべき期間において前記燃料噴射弁が備えるソレノイ
ドに流れる電流値と、保持電流上限しきい値と、に基づ
いて、前記燃料噴射弁が備えるソレノイド或いは前記ソ
レノイドへの保持電流の通電量を制御する保持電流通電
制御手段の異常を診断する第3の診断手段を含んで構成
した。
【0013】かかる構成とすれば、保持区間(図3のT
cd区間)における燃料噴射弁ソレノイドに流れる電流
値と、保持電流上限しきい値と、に基づいて、異常診断
するので、燃料噴射弁ソレノイドにショート{レアショ
ート(中間ショート)を含む}や、前記保持電流通電制
御手段(例えば、図2のトランジスタTR2)にショー
ト故障等が発生している等の異常の有無を診断すること
ができることとなる。
【0014】これにより、異常があると判定(診断)さ
れたときには、例えば、外部装置等に異常信号を送り、
警告灯等を点灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁
や駆動制御装置の内部回路等に異常があることを認知さ
せ、修理などの処置を促すことができることとなる。従
って、燃料噴射弁ソレノイドのショート(レアショー
ト)故障等や、前記保持電流通電制御手段のショート故
障等に起因する燃料供給異常や異常電流による回路故障
等を未然に防止して、以って駆動制御装置延いては機関
に悪影響が生じる惧れを未然に防止することができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、エンジンコン
トロールユニットからの燃料噴射開始指令の入力に伴っ
て、燃料噴射弁が備えるソレノイドに、高圧回路からの
放電電流と、バッテリからの電流と、を供給して、燃料
噴射弁を開弁させ、その後、開弁状態を保持することが
できる比較的小さな保持電流を前記ソレノイドに与え、
エンジンコントロールユニットからの燃料噴射停止指令
が入力されるまで、その保持電流値を維持するようにし
た燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置であって、前記
保持電流に維持すべき期間において前記燃料噴射弁が備
えるソレノイドに流れる電流値と、保持電流下限しきい
値と、に基づいて、前記燃料噴射弁が備えるソレノイド
或いは前記ソレノイドへの保持電流の通電量を制御する
保持電流通電制御手段の異常を診断する第4の診断手段
を含んで構成した。
【0016】かかる構成とすれば、保持区間(Tcd区
間)における燃料噴射弁ソレノイドに流れる電流値と、
保持電流下限しきい値と、に基づいて、異常診断する構
成としたので、燃料噴射弁ソレノイドのオープン故障
や、前記保持電流通電制御手段のオープン故障等の異常
を診断することができる。これにより、異常があると診
断されたときには、例えば、外部装置等に異常信号を送
り、警告灯等を点灯等させる等して、運転者等に燃料噴
射弁や駆動制御装置の内部回路等に異常があることを認
知させ、修理などの処置を促すことができることとな
る。
【0017】従って、燃料噴射弁ソレノイドのオープン
故障や、前記保持電流通電制御手段のオープン故障等に
起因する燃料供給異常や異常電流による回路故障等を未
然に防止して、以って駆動制御装置延いては機関に悪影
響が生じる惧れを未然に防止することができる。請求項
5に記載の発明では、エンジンコントロールユニットか
らの燃料噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁が備
えるソレノイドに、高圧回路からの放電電流と、バッテ
リからの電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁させ、
その後、開弁状態を保持することができる比較的小さな
保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコントロー
ルユニットからの燃料噴射停止指令に対して入力処理を
行なう入力処理手段を介して燃料噴射停止指令が入力さ
れるまで、その保持電流値を維持するようにした燃料噴
射弁の駆動制御装置の診断装置であって、燃料噴射停止
時において、前記ソレノイドに生ずる逆起電力を吸収す
る逆起吸収手段と、前記入力処理手段を介して入力され
た燃料噴射停止指令に基づいて、前記逆起吸収手段の作
動状態を制御する作動状態制御信号を生成し、前記逆起
吸収手段へ出力する制御手段と、前記保持電流に維持す
べき期間において前記燃料噴射弁が備えるソレノイドに
流れる電流値と、保持電流下限しきい値と、に基づい
て、前記燃料噴射弁が備えるソレノイド、前記ソレノイ
ドへの保持電流の通電量を制御する保持電流通電制御手
段或いは前記逆起吸収手段の作動状態を切り替える作動
状態切替手段の異常を診断する第5の診断手段と、を含
んで構成した。
【0018】かかる構成とすれば、保持区間(Tcd区
間)における燃料噴射弁ソレノイドに流れる電流値と、
保持電流下限しきい値と、に基づいて、異常診断する構
成としたので、燃料噴射弁ソレノイドのオープン故障
や、前記保持電流通電制御手段のオープン故障、更には
前記作動状態切替手段のオープン故障等の異常を診断す
ることができる。
【0019】これにより、異常があると診断されたとき
には、例えば、外部装置等に異常信号を送り、警告灯等
を点灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁や駆動制
御装置の内部回路等に異常があることを認知させ、修理
などの処置を促すことができることとなる。従って、燃
料噴射弁ソレノイドのオープン故障や、前記保持電流通
電制御手段のオープン故障、前記作動状態切替手段のオ
ープン故障等に起因する燃料供給異常や異常電流による
回路故障等を未然に防止して、以って駆動制御装置延い
ては機関に悪影響が生じる惧れを未然に防止することが
できる。
【0020】請求項6に記載の発明では、前記第1の診
断手段、前記第2の診断手段、前記第3の診断手段、前
記第4の診断手段、前記第5の診断手段のうち少なくと
も2つを含んで構成するようにした。かかる構成とすれ
ば、より一層、精度良く異常診断が行なえるので、より
一層確実に駆動制御装置延いては機関に悪影響が生じる
惧れを未然に防止することができることとなる。
【0021】なお、以上の本発明(請求項1〜請求項6
に記載の発明)にかかる燃料噴射弁の駆動制御装置の診
断装置は、燃料噴射量の異常原因を特定するための装置
としても機能できるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付の図面に基づいて説明する。本発明の第1の実施形
態にかかるソレノイド式燃料噴射弁(インジェクタ)の
駆動制御装置(インジェクタドライブ[駆動]ユニッ
ト)1は、図2に示すように、エンジンコントロールユ
ニット(ECU)2において運転状態(吸入空気流量、
機関回転速度、水温、目標空燃比等)に基づき設定され
る噴射信号(パルス信号)を入力信号SI1として受
け、該入力信号SI1に基づきトランジスタTR1やト
ランジスタTR2(本発明にかかる保持電流通電制御手
段に相当する)等を制御して燃料噴射弁コイル(ソレノ
イド)4への駆動電流を制御する制御回路3を備えて構
成される。
【0023】なお、本実施形態においては、燃料噴射弁
の駆動制御装置1の内部回路の故障(異常)の有無を判
定(診断)することができる判定回路10が設けられて
いる。なお、当該判定回路10が、本発明にかかる第1
の診断手段に相当する。この判定回路10には、逆起検
出回路(逆起吸収手段)9の検出信号SI3の他、DC
−DCコンバータ5の出力電圧VDCに相当するSI2信
号や、電流検出回路7の検出信号SI4が入力されてい
る。
【0024】更に、判定回路10には、入力信号SI1
に基づき制御回路3より生成されるトランジスタTR3
(本発明にかかる作動状態切替手段に相当する)を駆動
制御するための信号1(作動状態制御信号)がS03信
号として入力されると共に、入力信号SI1から、直接
的に、トランジスタTR3を駆動制御するための信号2
として、S03’信号が入力されている。なお、制御回
路3は、本発明にかかる制御手段として機能することに
なる。
【0025】ところで、制御回路3は、正常時において
は、図3のタイミングチャートに示すような燃料噴射弁
コイル4の駆動制御を行なう。即ち、開弁初期(図3中
a〜c区間)においては、エンジンコントロールユニッ
ト(ECU)2からの入力信号SI1のON(燃料噴射
開始指令)と同時に(図3中aのタイミングで)、制御
回路3はS01信号をONとし、図3中cのタイミング
でS01信号をOFFすることで、トランジスタTR1
をON・OFF制御し、DC−DCコンバータ(高圧回
路)5内のコンデンサ5Aからの放電電流I1を、燃料
噴射弁コイル(ソレノイド)4に供給する。
【0026】一方、制御回路3は、S02信号のON時
期を、S01信号のON時期に対して所定期間遅らせつ
つ、図3中cのタイミングでS02信号をOFFするこ
とで、トランジスタTR2をON・OFF制御して、バ
ッテリ6からの電流I2を燃料噴射弁コイル(ソレノイ
ド)4に供給する。即ち、開弁初期において、DC−D
Cコンバータ(高圧回路)5内のコンデンサ5Aからの
放電による電流I1と、バッテリ6からの電流I2と、
により、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4に比較的大
きな駆動電流(インジェクタ電流;開弁電流)を与え、
開弁動作の応答性を高めることができるようになってい
る。
【0027】なお、保持期間(図3中c〜d区間)で
は、従来同様、制御回路3は、電流検出回路7の電流検
出結果に基づいて、S02信号によりトランジスタTR
2のスイッチング(ON・OFF)を行い、バッテリ電
圧を非連続的に印加させることで、燃料噴射弁の開弁状
態を維持するのに必要なだけの電流(保持電流)を、燃
料噴射弁コイル4に供給するようになっている。
【0028】そして、閉弁期間(図3中d以降)では、
従来同様、エンジンコントロールユニット(ECU)2
からの入力信号SI1に基づいて、制御回路3は、S0
2信号をOFFしてトランジスタTR2をOFFすると
共に、S03信号をOFFすることにより燃料噴射弁コ
イル4の下流側に設けられたトランジスタTR3を閉じ
る(OFFする)ことで、逆起吸収回路8により逆起を
発生させて、これにより速やかに燃料噴射弁を閉弁させ
て、噴射を終了するようになっている。つまり、閉弁時
には、逆起吸収回路8により、燃料噴射弁コイル(ソレ
ノイド)4に逆起を発生させ、閉弁動作の応答性を高め
るようになっている。
【0029】ところで、本実施形態においては、前記判
定回路10を介して、図4に示すフローチャートを実行
し、燃料噴射弁の駆動制御装置1の内部回路の異常(故
障等)の有無を診断することができるようになってい
る。以下、図3のフローチャートに従って、本発明にか
かる診断手段として機能する判定回路10が行なう診断
制御について説明する。
【0030】即ち、ステップ(図では、Sと記してあ
る。以下、同様)1では、入力信号SI1に基づき制御
回路3より生成されるトランジスタTR3を駆動制御す
るためのS03信号と、入力信号SI1から直接的に入
力されるS03’信号と、を読み込む。
【0031】ステップ2では、前記S03信号と、前記
S03’信号と、を比較する。そして、入力信号SI1
がLoとなった後に、前記S03信号と、前記S03’
信号の何れもがHi固定(ON)されていなければ、正
常(OK)であると診断すべく、ステップ3へ進む。一
方、入力信号SI1がLoとなった後に、前記S03信
号と前記S03’信号とが共に、或いは何れか一方でも
Hi固定(ON)されている場合には、異常(NG)で
あると診断すべく、ステップ4へ進む。
【0032】即ち、正常であれば、入力信号SI1がL
oとなれば、前記S03信号と前記S03’信号とはH
i固定されないので、前記S03信号と、前記S03’
信号とが共に、或いは何れか一方でもHi固定されてい
る場合には、駆動制御装置1の内部回路{入力端子等を
含む信号入力処理(フィルタ処理等)回路(本発明の入
力処理手段)14、15、制御回路3など}に何らかの
異常が生じている惧れがあると診断するものである。
【0033】そして、ステップ3では、前記S03信号
と、前記S03’信号と、は正常であり、内部回路等は
正常であるので、外部装置等に入力される信号F1
を、”OK”信号として、本フローを終了する。一方、
ステップ4では、前記S03信号と、前記S03’信号
と、に異常があり、駆動制御装置1の内部回路に何らか
の異常(故障等)があるとして、外部装置等に入力され
る信号F1を、”NG”信号として、本フローを終了す
る。
【0034】これにより、警告灯等を点灯等させる等し
て、運転者等に燃料噴射弁の駆動制御装置1の内部回路
に異常があることを認知させ、修理などの処置を促すよ
うにする。即ち、燃料噴射弁の駆動制御装置1の信号入
力処理回路14、15や制御回路3等の故障に起因する
燃料供給異常の発生や異常作動に伴う内部回路の損傷等
を未然に防止して、以って駆動制御装置1延いては機関
に悪影響が生じる惧れを未然に防止することができるこ
ととなる。
【0035】特に、前記S03信号と前記S03’信号
とがHi固定されているときに異常と診断するようにし
たので、トランジスタTR3が正常に作動せず、図5に
示すように、燃料噴射弁の閉弁時における逆起吸収回路
8による閉弁応答性の改善効果が期待できず、以って閉
弁異常となること等を未然に防止できるので、燃料噴射
量の異常上昇等の惧れを確実に防止することが可能とな
る。
【0036】なお、前記S03信号と、前記S03’信
号と、が共にLoとならない場合(異常がある場合)に
は、図2に示すように、これらが入力されるアンド回路
13を介して、ハードウェア的に、トランジスタTR3
の駆動制御が停止される。これにより、燃料噴射弁の駆
動制御装置1の内部回路(信号入力処理回路14、15
や制御回路3等)の故障に起因する燃料供給異常や、異
常作動による内部回路損傷等の発生を未然かつ確実に防
止して、以って駆動制御装置1延いては機関に悪影響が
生じる惧れを未然かつ確実に防止することができること
となる。
【0037】このように、本実施形態によれば、トラン
ジスタTR3を駆動するための2重系信号(前記S03
信号と前記S03’信号)に基づいて、燃料噴射弁の駆
動制御装置1の内部回路の異常の有無を判定(診断)で
きるようにし、異常があると判定(診断)されたときに
は、例えば、外部装置等に信号F1を送り、警告灯等を
点灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁の駆動制御
装置1の内部回路に異常があることを認知させ、修理な
どの処置を促すことができるようにしたので、燃料噴射
弁の駆動制御装置の内部回路の故障に起因する燃料供給
異常等を未然に防止することができ、延いては駆動制御
装置延いては機関などに悪影響が生じる惧れを未然に防
止することができる。
【0038】また、本実施形態では、2重系信号(前記
S03信号と前記S03’信号)を用いて、両者間が異
なる信号となっている場合には、アンド回路13を介し
て、トランジスタTR3の作動を停止させる構成とした
ので、燃料噴射弁の駆動制御装置1の内部回路の故障に
起因する燃料供給異常や異常高電圧の発生等を未然かつ
確実に防止して、駆動制御装置1延いては機関に悪影響
が生じる惧れを未然かつ確実に防止することができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。第2の実施形態にかかるシステム構成や、正常
時における燃料噴射弁の駆動制御は、第1の実施形態の
場合と同様であるので説明を省略し、ここでは、第2の
実施形態にかかる判定回路10(本発明の第2の診断手
段に相当する)が行なう診断制御について説明すること
とする。
【0040】以下、第2の実施形態にかかる判定回路1
0が行なう診断制御について、図7のタイミングチャー
トを参照しつつ、図6のフローチャートに従って説明す
る。即ち、ステップ11では、SI1信号を読み込む。
ステップ12では、SI1信号がHiとなっている間、
燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4を流れる電流値IA1
をモニタする。
【0041】ステップ13では、該電流値IA1と、予め
設定してある所定値IRO(異常過電流しきい値)と、を
比較する(図7参照)。そして、電流値IA1≦所定値I
RO(NO)であればステップ14へ進み、電流値IA1
所定値IHO(YES)であればステップ15へ進む。ス
テップ14では、電流値IA1は正常であり、燃料噴射弁
コイル(ソレノイド)4のショート故障等はないと診断
して、外部装置等に入力される信号F1を、”OK”信
号として、本フローを終了する。
【0042】一方、ステップ15では、電流値IA1は異
常であり、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4にショー
ト故障等が発生している惧れがあると診断して、外部装
置等に入力される信号F1を、”NG”信号として、本
フローを終了する。これにより、警告灯等を点灯等させ
る等して、運転者等に燃料噴射弁コイル4等に異常があ
ることを認知させ、修理などの処置を促すようにする。
【0043】即ち、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4
のショート故障等に起因する燃料供給異常や異常電流に
よる回路故障の発生等を未然に防止して、以って駆動制
御装置1延いては機関に悪影響が生じる惧れを未然に防
止することができることとなる。このように、本実施形
態によれば、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4を流れ
る電流値IA1に基づいて、燃料噴射弁コイル(ソレノイ
ド)4にショート故障発生等の異常の有無を判定(診
断)できるようにし、異常があると判定(診断)された
ときには、例えば、外部装置等に信号F1を送り、警告
灯等を点灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁コイ
ル(ソレノイド)4に異常があることを認知させ、修理
などの処置を促すことができるようにしたので、燃料噴
射弁コイル(ソレノイド)4のショート故障に起因する
燃料供給異常や異常電流による回路故障等を未然に防止
して、以って駆動制御装置1延いては機関に悪影響が生
じる惧れを未然に防止することができる。
【0044】続けて、本発明の第3の実施形態について
説明する。第3の実施形態にかかるシステム構成や、正
常時における燃料噴射弁の駆動制御は、第1の実施形態
の場合と同様であるので説明を省略し、ここでは、第3
の実施形態にかかる判定回路10(本発明の第3の診断
手段に相当する)が行なう診断制御について説明するこ
ととする。
【0045】以下、第3の実施形態にかかる判定回路1
0が行なう診断制御について、図9のタイミングチャー
トを参照しつつ、図8のフローチャートに従って説明す
る。即ち、ステップ21では、SI1信号を読み込むと
共に、SO1信号やSO2信号に基づいて、図3や図9
に示すTcd区間(即ち、保持区間)を検出する。
【0046】ステップ22では、Tcd区間(即ち、保
持区間)において、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4
を流れる電流値IA1をモニタする。ステップ23では、
該電流値IA1と、予め設定してある所定値IHO(保持電
流上限しきい値)と、を比較する(図9参照)。そし
て、電流値IA1≦所定値IHO(NO)であればステップ
24へ進み、電流値IA1>所定値IHO(YES)であれ
ばステップ25へ進む。
【0047】ステップ24では、電流値IA1は正常であ
り、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4のレアショート
(中間ショート)やトランジスタTR2のショート故障
等はないと診断して、外部装置等に入力される信号F1
を、”OK”信号として、本フローを終了する。一方、
ステップ25では、電流値IA1は異常であり、燃料噴射
弁コイル(ソレノイド)4にショート(レアショート含
む)等やトランジスタTR2にショート故障等が発生し
ている惧れがあると診断して、外部装置等に入力される
信号F1を、”NG”信号として、本フローを終了す
る。
【0048】これにより、警告灯等を点灯等させる等し
て、運転者等に燃料噴射弁コイル4や駆動制御装置1の
内部回路等に異常があることを認知させ、修理などの処
置を促すようにする。即ち、燃料噴射弁コイル(ソレノ
イド)4のショート(レアショート含む)やトランジス
タTR2のショート故障等に起因する燃料供給異常や異
常電流による回路故障の発生等を未然に防止して、以っ
て駆動制御装置1延いては機関に悪影響が生じる惧れを
未然に防止することができることとなる。
【0049】このように、本実施形態によれば、保持区
間(図9のTcd区間)における燃料噴射弁コイル(ソ
レノイド)4を流れる電流値IA1と、所定値IHO(保持
電流上限しきい値)と、に基づいて、異常診断する構成
としたので、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4にアよ
ーと(レアショート含む)やトランジスタTR2にショ
ート故障等が発生している等の異常の有無を診断するこ
とができる。
【0050】そして、異常があると判定(診断)された
ときには、例えば、外部装置等に信号F1を送り、警告
灯等を点灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁や駆
動制御装置1の内部回路等に異常があることを認知さ
せ、修理などの処置を促すことができるようにしたの
で、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4のレアショート
故障やトランジスタTR2のショート故障等に起因する
燃料供給異常や異常電流による回路故障等を未然に防止
して、以って駆動制御装置1延いては機関に悪影響が生
じる惧れを未然に防止することができる。
【0051】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4の実施形態にかかるシステム構成や、正常
時における燃料噴射弁の駆動制御は、第1の実施形態の
場合と同様であるので説明を省略し、ここでは、第4の
実施形態にかかる判定回路10{本発明の第5の診断手
段に相当する。なお、逆起吸収回路8を備えない場合に
は、本発明の第4の診断手段に相当する)が行なう診断
制御について説明することとする。
【0052】以下、第4の実施形態にかかる判定回路1
0が行なう診断制御について、図11のタイミングチャ
ートを参照しつつ、図10のフローチャートに従って説
明する。即ち、ステップ31では、SI1信号を読み込
むと共に、SO1信号やSO2信号等に基づいて、図1
1に示すTcd区間(即ち、保持区間)を検出する。
【0053】ステップ32では、Tcd区間(即ち、保
持区間)において、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4
を流れる電流値IA1をモニタする。ステップ33では、
該電流値IA1と、予め設定してある所定値IHU(保持電
流下限しきい値)と、を比較する(図11参照)。そし
て、電流値IA1≧所定値IHU(NO)であればステップ
34へ進み、電流値IA1<所定値IHU(YES)であれ
ばステップ35へ進む。
【0054】ステップ34では、電流値IA1は正常であ
り、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4のオープン故障
(断線等)やトランジスタTR2のオープン故障、或い
はトランジスタTR3のオープン故障等はないと診断し
て、外部装置等に入力される信号F1を、”OK”信号
として、本フローを終了する。一方、ステップ35で
は、電流値IA1は異常であり、燃料噴射弁コイル(ソレ
ノイド)4のオープン故障(断線等)やトランジスタT
R2のオープン故障、或いはトランジスタTR3のオー
プン故障等が発生している惧れがあると診断して、外部
装置等に入力される信号F1を、”NG”信号として、
本フローを終了する。
【0055】これにより、警告灯等を点灯等させる等し
て、運転者等に燃料噴射弁コイル4や駆動制御装置1の
内部回路等に異常があることを認知させ、修理などの処
置を促すようにする。即ち、燃料噴射弁コイル(ソレノ
イド)4のオープン故障(断線等)やトランジスタTR
2のオープン故障、或いはトランジスタTR3のオープ
ン故障等に起因する燃料供給異常低下等の発生を未然に
防止して、以って駆動制御装置1延いては機関に悪影響
が生じる惧れを未然に防止することができることとな
る。
【0056】このように、本実施形態によれば、保持区
間(図11のTcd区間)における燃料噴射弁コイル
(ソレノイド)4を流れる電流値IA1と、所定値I
HU(保持電流下限しきい値)と、に基づいて、異常診断
する構成としたので、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)
4のオープン故障(断線等)やトランジスタTR2のオ
ープン故障、或いはトランジスタTR3のオープン故障
等が発生している等の異常の有無を診断することができ
る。
【0057】そして、異常があると判定(診断)された
ときには、例えば、外部装置等に信号F1を送り、警告
灯等を点灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁や駆
動制御装置1の内部回路等に異常があることを認知さ
せ、修理などの処置を促すことができるようにしたの
で、燃料噴射弁コイル(ソレノイド)4のオープン故障
(断線等)やトランジスタTR2のオープン故障、或い
はトランジスタTR3のオープン故障等に起因する燃料
供給異常低下等を未然に防止して、以って駆動制御装置
1延いては機関に悪影響が生じる惧れを未然に防止する
ことができる。
【0058】ところで、上記各実施形態において説明し
た各種診断制御のうち、少なくとも2つを組み合わせて
使用することも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、燃料噴射停止時に逆起吸収手段の作動状
態を制御するための作動状態制御信号と、燃料噴射停止
指令と、を比較することで、燃料噴射弁の駆動制御装置
に備わる制御手段や入力処理手段の異常を診断すること
ができる。
【0060】これにより、異常があると診断されたとき
には、例えば、警告灯等を点灯等させる等して、運転者
等に燃料噴射弁の駆動制御装置の内部回路に異常がある
ことを認知させ、修理などの処置を促すことができるこ
ととなる。従って、燃料噴射弁の駆動制御装置の内部回
路の故障に起因する燃料供給異常等を未然に防止するこ
とができ、延いては駆動制御装置延いては機関などに悪
影響が生じる惧れを未然に防止することができる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、燃料噴射
弁ソレノイドに流れる電流値と、異常過電流判定値と、
に基づいて、燃料噴射弁ソレノイドにショート故障が生
じた等の異常を診断することができる。これにより、異
常があると診断されたときには、例えば、警告灯等を点
灯等させる等して、運転者等に燃料噴射弁ソレノイドに
異常があることを認知させ、修理などの処置を促すこと
ができることとなる。
【0062】従って、燃料噴射弁ソレノイドのショート
故障に起因する燃料供給異常や異常電流による回路故障
等を未然に防止して、以って駆動制御装置延いては機関
に悪影響が生じる惧れを未然に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、保持区間における燃料
噴射弁ソレノイドに流れる電流値と、保持電流上限判定
値と、に基づいて、異常診断するので、燃料噴射弁ソレ
ノイドにショート{レアショート(中間ショート)を含
む}や、前記保持電流通電制御手段にショート故障等が
発生している等の異常の有無を診断することができる。
【0063】これにより、異常があると診断されたとき
には、例えば、警告灯等を点灯等させる等して、運転者
等に燃料噴射弁や駆動制御装置の内部回路等に異常があ
ることを認知させ、修理などの処置を促すことができ
る。従って、燃料噴射弁ソレノイドのショート(レアシ
ョート含む)故障や、前記保持電流通電制御手段のショ
ート故障等に起因する燃料供給異常や異常電流による回
路故障等を未然に防止して、以って駆動制御装置延いて
は機関に悪影響が生じる惧れを未然に防止することがで
きる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、保持区間
における燃料噴射弁ソレノイドに流れる電流値と、保持
電流下限しきい値と、に基づいて、異常診断する構成と
したので、燃料噴射弁ソレノイドのオープン故障や、前
記保持電流通電制御手段のオープン故障等の異常を診断
することができる。これにより、異常があると診断され
たときには、例えば、警告灯等を点灯等させる等して、
運転者等に燃料噴射弁や駆動制御装置の内部回路等に異
常があることを認知させ、修理などの処置を促すことが
できる。
【0065】従って、燃料噴射弁ソレノイドのオープン
故障や、前記保持電流通電制御手段のオープン故障等に
起因する燃料供給異常や異常電流による回路故障等を未
然に防止して、以って駆動制御装置延いては機関に悪影
響が生じる惧れを未然に防止することができる。請求項
5に記載の発明によれば、保持区間における燃料噴射弁
ソレノイドに流れる電流値と、保持電流下限しきい値
と、に基づいて、異常診断する構成としたので、燃料噴
射弁ソレノイドのオープン故障や、前記保持電流通電制
御手段のオープン故障、更には前記作動状態切替手段の
オープン故障等の異常を診断することができる。
【0066】これにより、異常があると診断されたとき
には、例えば、警告灯等を点灯等させる等して、運転者
等に燃料噴射弁や駆動制御装置の内部回路等に異常があ
ることを認知させ、修理などの処置を促すことができ
る。従って、燃料噴射弁ソレノイドのオープン故障や、
前記保持電流通電制御手段のオープン故障、前記作動状
態切替手段のオープン故障等に起因する燃料供給異常や
異常電流による回路故障等を未然に防止して、以って駆
動制御装置延いては機関に悪影響が生じる惧れを未然に
防止することができる。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、より一
層、精度良く異常診断が行なえるので、より一層確実に
駆動制御装置延いては機関に悪影響が生じる惧れを未然
に防止することができることとなる。なお、以上の本発
明(請求項1〜請求項6に記載の発明)にかかる燃料噴
射弁の駆動制御装置の診断装置は、燃料噴射量の異常原
因を特定するための装置としても機能できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブロック構成図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るシステム構成
図。
【図3】同上実施形態における燃料噴射弁の駆動制御を
説明するタイミングチャート。
【図4】同上実施形態における診断制御を説明するフロ
ーチャート。
【図5】同上実施形態における診断制御を説明するタイ
ミングチャート(正常時と異常時との比較)。
【図6】本発明の第2の実施形態における診断制御を説
明するフローチャート。
【図7】同上実施形態における診断制御を説明するタイ
ミングチャート(正常時と異常時との比較)。
【図8】本発明の第3の実施形態における診断制御を説
明するフローチャート。
【図9】同上実施形態における診断制御を説明するタイ
ミングチャート(正常時と異常時との比較)。
【図10】本発明の第3の実施形態における診断制御を説
明するフローチャート。
【図11】同上実施形態における診断制御を説明するタイ
ミングチャート(正常時と異常時との比較)。
【図12】従来の制御装置のシステム構成図。
【符号の説明】
1 インジェクタドライブユニット 2 エンジンコントロールユニット(ECU) 3 制御回路(制御手段) 4 インジェクタソレノイド(燃料噴射弁コイル) 5 DC−DCコンバータ(高圧回路) 6 バッテリ 7 電流検出回路 8 逆起吸収回路(逆起吸収手段) 9 逆起検出回路 10 判定回路(第1の診断手段〜第5の診断手段) 11 アンド回路 12 アンド回路 13 アンド回路 14 信号入力処理回路(入力処理手段) 15 信号入力処理回路(入力処理手段) TR1 トランジスタ TR2 トランジスタ(保持電流通電量制御手段) TR3 トランジスタ(作動状態切替手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 7/18 H01F 7/18 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンコントロールユニットからの燃料
    噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁が備えるソレ
    ノイドに、高圧回路からの放電電流と、バッテリからの
    電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁させ、 その後、開弁状態を保持することができる比較的小さな
    保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコントロー
    ルユニットからの燃料噴射停止指令に対して入力処理を
    行なう入力処理手段を介して燃料噴射停止指令が入力さ
    れるまで、その保持電流値を維持するようにした燃料噴
    射弁の駆動制御装置の診断装置であって、 燃料噴射停止時において、前記ソレノイドに生ずる逆起
    電力を吸収する逆起吸収手段と、 前記入力処理手段を介して入力された燃料噴射停止指令
    に基づいて、前記逆起吸収手段の作動状態を制御する作
    動状態制御信号を生成し、前記逆起吸収手段へ出力する
    制御手段と、 前記燃料噴射停止指令と、前記制御手段により生成され
    た作動状態制御信号と、を共に入力し、これらの比較結
    果に基づいて、前記制御手段或いは前記入力処理手段の
    異常を診断する第1の診断手段と、 を含んで構成したことを特徴とする燃料噴射弁の駆動制
    御装置の診断装置。
  2. 【請求項2】エンジンコントロールユニットからの燃料
    噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁が備えるソレ
    ノイドに、高圧回路からの放電電流と、バッテリからの
    電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁させ、 その後、開弁状態を保持することができる比較的小さな
    保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコントロー
    ルユニットからの燃料噴射停止指令が入力されるまで、
    その保持電流値を維持するようにした燃料噴射弁の駆動
    制御装置の診断装置であって、 前記燃料噴射弁が備えるソレノイドに流れる電流値と、
    異常過電流判定値と、に基づいて、前記燃料噴射弁が備
    えるソレノイドの異常を診断する第2の診断手段を含ん
    で構成したことを特徴とする燃料噴射弁の駆動制御装置
    の診断装置。
  3. 【請求項3】エンジンコントロールユニットからの燃料
    噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁が備えるソレ
    ノイドに、高圧回路からの放電電流と、バッテリからの
    電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁させ、 その後、開弁状態を保持することができる比較的小さな
    保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコントロー
    ルユニットからの燃料噴射停止指令が入力されるまで、
    その保持電流値を維持するようにした燃料噴射弁の駆動
    制御装置の診断装置であって、 前記保持電流に維持すべき期間において前記燃料噴射弁
    が備えるソレノイドに流れる電流値と、保持電流上限し
    きい値と、に基づいて、前記燃料噴射弁が備えるソレノ
    イド或いは前記ソレノイドへの保持電流の通電量を制御
    する保持電流通電量制御手段の異常を診断する第3の診
    断手段を含んで構成したことを特徴とする燃料噴射弁の
    駆動制御装置の診断装置。
  4. 【請求項4】エンジンコントロールユニットからの燃料
    噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁が備えるソレ
    ノイドに、高圧回路からの放電電流と、バッテリからの
    電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁させ、 その後、開弁状態を保持することができる比較的小さな
    保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコントロー
    ルユニットからの燃料噴射停止指令が入力されるまで、
    その保持電流値を維持するようにした燃料噴射弁の駆動
    制御装置の診断装置であって、 前記保持電流に維持すべき期間において前記燃料噴射弁
    が備えるソレノイドに流れる電流値と、保持電流下限し
    きい値と、に基づいて、前記燃料噴射弁が備えるソレノ
    イド或いは前記ソレノイドへの保持電流の通電量を制御
    する保持電流通電制御手段の異常を診断する第4の診断
    手段を含んで構成したことを特徴とする燃料噴射弁の駆
    動制御装置の診断装置。
  5. 【請求項5】エンジンコントロールユニットからの燃料
    噴射開始指令の入力に伴って、燃料噴射弁が備えるソレ
    ノイドに、高圧回路からの放電電流と、バッテリからの
    電流と、を供給して、燃料噴射弁を開弁させ、 その後、開弁状態を保持することができる比較的小さな
    保持電流を前記ソレノイドに与え、エンジンコントロー
    ルユニットからの燃料噴射停止指令に対して入力処理を
    行なう入力処理手段を介して燃料噴射停止指令が入力さ
    れるまで、その保持電流値を維持するようにした燃料噴
    射弁の駆動制御装置の診断装置であって、 燃料噴射停止時において、前記ソレノイドに生ずる逆起
    電力を吸収する逆起吸収手段と、 前記入力処理手段を介して入力された燃料噴射停止指令
    に基づいて、前記逆起吸収手段の作動状態を制御する作
    動状態制御信号を生成し、前記逆起吸収手段へ出力する
    制御手段と、 前記保持電流に維持すべき期間において前記燃料噴射弁
    が備えるソレノイドに流れる電流値と、保持電流下限し
    きい値と、に基づいて、前記燃料噴射弁が備えるソレノ
    イド、前記ソレノイドへの保持電流の通電量を制御する
    保持電流通電制御手段或いは前記逆起吸収手段の作動状
    態を切り替える作動状態切替手段の異常を診断する第5
    の診断手段と、 を含んで構成したことを特徴とする燃料噴射弁の駆動制
    御装置の診断装置。
  6. 【請求項6】前記第1の診断手段、前記第2の診断手
    段、前記第3の診断手段、前記第4の診断手段、前記第
    5の診断手段のうち少なくとも2つを含んで構成したこ
    とを特徴とする燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置。
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