JP2021038697A - 異常診断装置 - Google Patents

異常診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021038697A
JP2021038697A JP2019160120A JP2019160120A JP2021038697A JP 2021038697 A JP2021038697 A JP 2021038697A JP 2019160120 A JP2019160120 A JP 2019160120A JP 2019160120 A JP2019160120 A JP 2019160120A JP 2021038697 A JP2021038697 A JP 2021038697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric pump
abnormality
engine
relay
stopped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019160120A
Other languages
English (en)
Inventor
有樹 小野
Yuki Ono
有樹 小野
正一 河本
Shoichi Kawamoto
正一 河本
中山 真治
Shinji Nakayama
真治 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
Daimler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler AG filed Critical Daimler AG
Priority to JP2019160120A priority Critical patent/JP2021038697A/ja
Publication of JP2021038697A publication Critical patent/JP2021038697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

【課題】排気浄化装置の冷却用電動ポンプの異常有無を、エンジンを停止するよりも前に判定する。【解決手段】異常診断装置(DCU20の異常診断機能20B)は、エンジン停止中に車両用の排気浄化装置10の周囲に冷却水を循環させるための電動ポンプ16の異常を診断するために設けられている。異常診断機能20Bには、エンジン始動時に電動ポンプ16の異常を診断するための機能的要素として、手動手段21と、判定手段22と、報知手段23とが設けられている。作動手段21は、エンジン30の始動時に前記電動ポンプを所定時間作動させる。判定手段22は、作動手段21による電動ポンプ16の作動中に、電動ポンプ16の異常の有無を判定する。報知手段23は、判定手段22により異常有りと判定された場合に、例えば警告灯の点灯により異常を報知する。【選択図】 図1

Description

本開示は、排気浄化装置の冷却用電動ポンプの異常診断装置に関する。
バスやトラックに搭載されたディーゼルエンジンなどの内燃機関には、内燃機関からの排気を浄化するための排気浄化装置が設けられている。排気浄化装置には、一般に、選択還元触媒(Selective Catalytic Reduction;「SCR」とも記述する)が設けられている。SCRは、還元剤としての尿素水から得られるアンモニアと排気中のNOxとを反応させ、NOxを窒素と酸素に分解して浄化している。尿素水は、SCRの上流側に設けられたドージングモジュールから供給されている。
ところで、排気浄化装置では、熱害による故障や劣化を抑制するために熱対策を施す必要がある。バスでは、外板により囲われた空間内に排気浄化装置が搭載される場合があるため、外気に開放された状態で排気浄化装置が搭載されるトラック等の車両に比べて、排気浄化装置が冷却されにくい傾向がある。そのため、バスの方がトラックよりも、排気浄化装置の熱対策の必要性が大きい。
従来、排気浄化装置の熱対策として、ドージングモジュール冷却用の冷却回路を設けることが知られている。この冷却回路では、一般に、エンジンに連動する機械的ポンプの作動により冷却回路内を冷却水が循環するようになっている。
しかし、エンジンの停止中には機械的ポンプが作動しないため、エンジン停止状態で冷却が十分にできない場合がある。特に、排気浄化装置の強制再生処理を行った直後にエンジンを停止すると、排気浄化装置内の排気が非常に高温になっているため冷却が十分にできないおそれがある。
これに対して、下記特許文献1には、排気浄化装置の尿素水供給弁を冷却するための冷却回路に電動ポンプを設けることが記載されている。これによれば、エンジンが高温状態で停止したデッドソークの状態で電動ポンプを作動させることで尿素水供給弁を冷却できるとされている。
特開2018−96310号公報
上記のように、排気浄化装置の冷却用の電動ポンプは、エンジンの停止後に作動を開始する。しかし、何らかの異常により電動ポンプが作動しない場合、排気浄化装置のドージングモジュール等を十分に冷却できないおそれがある。
そのような事態を避けるため、電動ポンプの異常を判定することが考えられる。しかし、従来の技術では、電動ポンプの作動タイミングがエンジン停止後に限られていたため、エンジン停止後に実際に電動ポンプを作動させて異常の有無を判定していた。また、エンジン停止後に電動ポンプの異常が判定されたとしても、電動ポンプが作動しないため冷却不十分等の事態を十分に回避できないおそれがある。そのため、エンジンを停止するよりも前に電動ポンプの異常有無を判定することが望まれている。
また、エンジン停止後には運転者等の乗員が降車している場合が多い。そのため、エンジン停止後に異常を判定する構成では、異常有りと判定されたときに警告灯の点灯などにより異常を報知したとしても、報知が運転者等の乗員に気づかれない可能性がある。
本開示は、このような課題に鑑み案出されたもので、エンジンを停止するよりも前に電動ポンプの異常有無を判定できるようにすることを目的とする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)本開示の異常診断装置は、エンジン停止中に車両の排気浄化装置を冷却するため、前記排気浄化装置の周囲に冷却水を循環させる電動ポンプの異常を診断するための異常診断装置であって、エンジン始動時に前記電動ポンプを所定時間作動させる作動手段と、前記作動手段による前記電動ポンプの作動中に、前記電動ポンプの異常の有無を判定する判定手段と、前記判定手段により異常有りと判定された場合に、異常を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本開示の異常診断装置によれば、エンジン始動時に電動ポンプを作動させて異常有無を判定し、異常有りと判定された場合、例えば警告灯の点灯等により、運転者等の乗員に異常が報知される。
エンジン始動時に電動ポンプの異常有無が判定されるので、エンジンを停止するよりも前に、電動ポンプが作動しないことによる冷却不十分等の事態を回避するべく、対処することが可能となる。よって、排気浄化装置の劣化や故障を抑制できる。
実施形態に係る異常診断装置をエンジン及び排気浄化装置とともに示す模式図である。 リレースイッチの構成例を示す模式図である。 異常診断処理の内容を示すフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としての異常診断装置について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.装置構成]
本実施形態の異常診断装置20は、エンジン30停止中に車両の排気浄化装置10を冷却するために設けられ、且つ、排気浄化装置10の周囲に冷却水を循環させる電動ポンプ16の異常を診断するために設けられている。排気浄化装置10は、車両(図示せず)に搭載されたディーゼルエンジン(内燃機関)30から排出された排気を浄化するために設けられている。異常診断装置20は、車両用の排気浄化装置10を冷却するための冷却装置1の一要素として設けられている。冷却装置1が適用される車両(図示せず)は、例えばバスである。バスでは、上述のように、外板により囲われた空間内に排気浄化装置10が搭載される場合があるため、排気浄化装置10の熱対策の必要性が大きい。
エンジン30にはエンジン冷却回路31(図1で破線で示す)が設けられている。エンジン冷却回路31は、エンジン30内に設けられたウォータージャケット(図示せず)とラジエーター(図示せず)の間で冷却水を循環させる流水路である。エンジン30に連動する図示しない機械的ポンプの作動により冷却水がエンジン冷却回路31内を循環し、ウォータージャケットを通過する冷却水との熱交換によりエンジン30が冷却される。
図1に示すように、排気浄化装置10は、エンジン30の排気管32に設けられている。排気管32は、エンジン30からの排気を外部に排出するパイプである。なお、図1において白抜き矢印は、排気管32を流通する排気の流通方向を示す。図1では排気管32の一部が省略して描かれている。
排気浄化装置10には、前段酸化触媒11と、ディーゼル・パティキュレート・フィルター(以下、「DPF」と記述する)13と、選択還元触媒(以下、「SCR」と記述する)15と、後段酸化触媒17とが、排気管32の上流側から下流側に向かってこの順に設けられている。前段酸化触媒11は排気中の一酸化炭素や炭化水素などを低減するための酸化触媒である。DPF13は、排気中の粒子状物質(パティキュレートマター)を捕集するために設けられている。SCR15は、排気中の窒素酸化物(NOx)を低減するために設けられている。また、後段酸化触媒17は、SCR15から流出したアンモニアを低減するための酸化触媒である。
SCR15の上流側には、尿素水供給用のドージングモジュール12が設けられている。ドージングモジュール12は、排気管32内に尿素水を供給する尿素水供給装置である。ドージングモジュール12は、図示しない尿素水貯留タンクからの尿素水を排気管32内に噴射する噴射機構を有しており、排気管32内に配設された噴出口から尿素水を噴射する。
尿素水は、SCR15で使用される還元剤である。ドージングモジュール12から排気管32内に尿素水を供給すると、排気の熱でアンモニアが生成される。SCR15は、生成されたアンモニアと排気中のNOxとを反応させて、NOxを窒素と酸素に分解して浄化している。
また、DPF13の出口において排気管32には、排気温度を検出するための温度センサ19が設けられている。DPF13の出口の排気温度は、SCR15の入口の排気温度に相当する。したがって、温度センサ19は、SCR15の入口における排気温度を検出する検出手段と把握できる。
冷却装置1は、図1に示すように、ドージングモジュール12を冷却するための冷却水を循環させる冷却回路14と、冷却回路14に設けられた電動ポンプ16と、電動ポンプ16の作動を制御するDCU(ドージングコントロールユニット:Dosing Control Unit)20とを備えている。
冷却回路14は、エンジン冷却回路31とドージングモジュール12との間で冷却水を循環させる流水路である。図1の冷却回路14は、エンジン冷却回路31からドージングモジュール12への冷却水を送る上流側の流路14Aと、ドージングモジュール12からエンジン冷却回路31へ冷却水を戻す下流側の流路14Bとを有している。流路14A,14Bのそれぞれは、一端がエンジン冷却回路31に接続され、他端がドージングモジュール12に接続されたパイプ部材で形成される。図1において黒塗り矢印は、冷却回路14内での冷却水の流通方向を示す。
冷却回路14には、ドージングモジュール12よりも上流側に電動ポンプ16が設けられている。電動ポンプ16は、冷却水を吐出するための圧送装置である。電動ポンプ16は、エンジン冷却回路31から冷却回路14に流入した冷却水を吸引して下流側のドージングモジュール12側へ吐出する。
エンジン30の作動中は、図示しない機械的ポンプがエンジン30に連動して作動し、上記機械的ポンプの作動によりエンジン冷却回路31内を冷却水が循環している。そのため、冷却回路14(つまりエンジン冷却回路31とドージングモジュール12との間)でも、上記機械的ポンプの作動により冷却水が黒塗り矢印で示す流通方向に循環する。
詳しくは、エンジン冷却回路31から流路14Aに分岐した冷却水は電動ポンプ16,ドージングモジュール12を通過して流路14Bからエンジン冷却回路31に戻る。ドージングモジュール12は、冷却回路14内を循環する冷却水との熱交換により冷却される。
エンジン30の停止中は、上記機械的ポンプは非作動となるが、電動ポンプ16の作動により、冷却水が冷却回路14内を冷却水が黒塗り矢印で示す流通方向に循環する。したがって、エンジン30の停止中であっても電動ポンプ16が作動していれば、ドージングモジュール12は冷却回路14内を循環する冷却水との熱交換により冷却される。
電動ポンプ16の作動状態はDCU20によって制御される。
DCU20は、SCR15に関する制御を行うための電子制御装置(コンピュータ)である。DCU20には、プロセッサ(中央処理装置),メモリ(メインメモリ),記憶装置(ストレージ),インタフェース装置などが内蔵され、これらが内部バスを介して接続される。
本実施形態では、DCU20で実施されるSCR15に関する制御とは、電動ポンプ16の作動状態の制御の他、ドージングモジュール12による尿素水の噴射制御などである。
電動ポンプ16の作動を制御するために、DCU20の出力側には、リレー18を介して電動ポンプ16が接続されている。リレー18は、電動ポンプ16の作動を開始および停止させるためのスイッチである。
図2はリレー18の構成例を示す模式図である。図2に示すリレー18は、入力側のリレーコイル18Aと出力側のリレー接点18Bとを有するメカニカルリレーで構成されている。リレーコイル18Aの両端にDCU20の出力側が接続されている。また、リレー接点18Bの一端には図示しないヒューズを介して電源2が接続されており、他端に電動ポンプ16が接続される。リレー18は、DCU20からの電気信号(電流)に応じてリレーコイル18Aの電磁的作用によりリレー接点18Bを閉じて、電源2の電力を電動ポンプ16に通電させる(電動ポンプ16を作動させる)ものである。なお、図2ではリレー接点18Bが開いた状態を示しており、この状態では電動ポンプ16に通電されておらず、電動ポンプ16は作動を停止している。
また、DCU20の出力側には、尿素水の噴射制御等のために、ドージングモジュール12が接続されており、DCU20で生成された制御信号がドージングモジュール12に送給される。
また、図1に示すDCU20の入力側には、温度センサ19と図示しないECUとが接続されている。DCU20には、SCR15の入口における排気温度を示す検出情報が温度センサ19から入力される。ECUはエンジン30の作動状況を制御するための電子制御装置である。ECUは、エンジン30のオンオフを含むエンジン30の各種作動状況を制御するとともに、DPF13の強制再生処理を制御している。そのため、DCU20には、エンジン30のオンオフ情報や、DPF13の再生状態に関する情報がECUから入力される。DPF13の再生状態に関する情報とは、例えば強制再生処理中か否かや、強制再生処理を終了したか否かなどである。
[2.制御構成]
上述のように電動ポンプ16の作動状態はDCU20により制御されている。本実施形態に示す電動ポンプ16の作動状態の制御には、以下の二個の制御がある。一つは(1)エンジン30の停止後に冷却装置1のドージングモジュール12等を冷却するために電動ポンプ16を作動させる制御(以下、「通常制御」という)である。もう一つは、(2)エンジン30の始動時に電動ポンプ16の異常を診断するために電動ポンプ16を作動させる制御(以下、「異常診断時の制御」という)である。
DCU20には、電動ポンプ16の作動状態を制御するための機能的要素として制御手段20Aが設けられており、また、エンジン30の始動時に電動ポンプ16の異常を診断するための機能的要素として異常診断機能20Bが設けられている。要素20A,20Bのそれぞれは、DCU20の機能を便宜的に分類して示したものであり、DCU20のハードウェア資源を用いて実行されるソフトウェアとして設けられている。
制御手段20Aは、DCU20からリレー18への通電のオンオフを制御することにより、電動ポンプ16のオンオフを制御する機能を有する。
通常制御では、エンジン30の停止後に所定の作動開始条件が成立したとき、制御手段20Aは、電動ポンプ16のリレー18に対する電流の送信を開始して、電動ポンプ16の作動を開始させる。また、所定の停止条件が成立したとき、制御手段20Aは、電動ポンプ16のリレー18に対する電流の送信を停止して、電動ポンプ16を停止させる。この通常制御は、従来から実施されている。
一方、異常診断時の制御では、制御手段20Aは、後述の異常診断機能20Bに従いエンジン30の始動時に電動ポンプ16を作動させる。
異常診断機能20B内には、エンジン30の始動時に電動ポンプ16の異常を診断するための機能的要素として、作動手段21と判定手段22と報知手段23とが設けられている。異常診断機能20B内の各要素21,22,23で実施される処理(各要素21,22,23の処理をまとめて「異常診断処理」という)により、DCU20は本実施形態の異常診断装置として機能する。
作動手段21は、エンジン30の始動時に電動ポンプ16を作動させる制御(異常診断時の制御)を行う機能を有する。具体的には、作動手段21は、エンジン30の始動時に、リレー18に対する通電オンを制御手段20Aに実施させて電動ポンプ16の作動を開始させる。また、作動手段21は、電動ポンプ16の作動開始から所定時間経過後にリレー18に対する通電オフを制御手段20Aに実施させ電動ポンプ16の作動を停止させる。作動手段21(DCU20)は、図示しないECUからエンジン30の始動を示す情報(「エンジン始動信号」という)を取得できる。
異常診断機能20B(「異常診断処理」)により電動ポンプ16の異常を診断するためには電動ポンプ16が作動している必要がある。そのため、「エンジン30の始動時」が電動ポンプ16の作動開始条件に設定されている。また、「所定時間」は、後述の判定処理を実施するために必要な時間として設定されており、例えば数秒ほどの時間である。
判定手段22は、電動ポンプ16の異常有無を判定する機能(判定処理)を有している。
ここで、判定の対象となる「電動ポンプ16の異常有無」とは、リレー18の通電オンに応じて電動ポンプ16が正常に作動するか否かである。言い換えれば、「電動ポンプ16の異常有無」とは、リレー18が正常に機能しているか否かである。本実施形態では、DCU(異常診断装置)20は、電動ポンプ16に直接接続されてはおらず、リレー18を介して電動ポンプ16に接続されている。そのため、電動ポンプ16の異常有無の判定として、リレー18が正常に機能しているか否かを判定している。
判定手段22により、エンジン30が始動された時、言い換えれば、エンジン30を停止するよりも前に、電動ポンプ16の異常有無が判定される。
具体的には、判定手段22は、異常診断のために電動ポンプ16の作動している(リレー18の通電がオンされている)所定時間の間に、リレー18の電気的故障の有無を診断する。そして、判定手段22は、リレー18の電気的故障が発見されたら電動ポンプ16の異常有り、つまり、電動ポンプ16が正常に作動しないものと判定する。
判定手段22による判定処理の内容(リレー18の電気的故障診断の内容)は、例えば(a)バッテリーショートの有無と、(b)グランドショートの有無と、(c)断線の有無との三種類の判定である。なお、このような判定処理の内容(リレー18の電気的故障診断の内容)自体は周知技術により実施できる。
報知手段23は、電動ポンプ16の異常有りと判定されたとき、運転者等の乗員に電動ポンプ16に異常がある旨を報知する機能を有する。具体的には、報知手段23(DCU20)は、判定手段22により異常有りと判定されたときに警告信号(「Alert」)を出力する。
報知は、例えば車両のメーターパネルに設けられた警告灯(図示せず)を点灯させることである。この場合、警告信号は警告灯(図示せず)を点灯させる電気信号である。エンジン始動時に警告灯を点灯させることで、運転者等の乗員に対して、電動ポンプ16の異常(電動ポンプ16が正常に作動しない旨)が報知される。
[3.フローチャート]
図3は、上述した異常診断機能20Bにおける異常診断処理の内容を説明するためのフローチャート例である。本フローは、エンジン30が始動時に実施される。エンジン30が始動すると、図示しないECUからDCU20にエンジン30の始動を示すエンジン始動信号が送給される。エンジン始動信号に応じて本フローが実施される。
ステップS10では、リレー18の通電がオンされ、電動ポンプ16の作動が開始する。
ステップS20では、電動ポンプ16を作動(リレー18の通電をオン)している間に、電動ポンプ16の異常有無が判定される。具体的には、リレー18の電気的故障の有無が診断される。
そして、電動ポンプ16の異常有り、と判定された場合(ステップS20のYES)、ステップS30では電動ポンプ16に異常がある旨が報知さる。具体的には、例えば警告灯が点灯される。その後、本フローが終了する。
電動ポンプ16の異常有り、と判定されない場合(ステップS20のNO)、電動ポンプ16は正常に作動しているものと考えられる。この場合、ステップS40では、電動ポンプ16の作動開始から所定時間経過したかどうか判断し、所定時間経過するまでは(ステップS40のNO)、電動ポンプ16の作動を継続し、ステップS20,S40を繰り返す。所定時間経過後(ステップS40のNO)、電動ポンプ16の作動が停止するとともに、本フローが終了する。
[4.作用・効果]
(1)上述した異常診断機能20B(DCU20)では、エンジン30の始動時に異常診断を行うために電動ポンプ16が作動される。そのため、エンジン始動時に電動ポンプ16を実際に作動させて異常の有無を判定できる。そして、電動ポンプ16に異常有りと判定された場合に、警告灯の点灯等により、運転者等の乗員に異常を報知できる。
これにより、エンジン30を停止するよりも前に、例えば電動ポンプ16が作動しないことによる冷却不十分等の事態を回避するべく、対処することが可能となる。よって、排気浄化装置10の劣化や故障を抑制できる。
エンジン30の始動後は、エンジン30の停止後に比べて、運転者等の乗員が車両に乗車し続けている可能性が高い。そのため、エンジン始動時に電動ポンプ16に異常有りを報知した場合、エンジン30の停止後に報知する場合に比べて運転者等の乗員が報知に気が付く可能性が高い。したがって、運転者等の乗員はより確実に電動ポンプ16の異常に対処できる。
判定手段22による判定処理の内容として例示した3種類の故障のうち、例えば「バッテリーショートの有無」は、リレー18の通電をオンする(電動ポンプ16の作動を開始させる)制御を実際に行わないと判定できない。上述した異常診断処理では、「バッテリーショートの有無」のようにリレー18の通電をオンする制御を実際に行わないと判定できない種類の異常有無も判定できる。
[5.その他]
上述した異常診断処理の内容は一例であって、上述したものに限られない。例えば、図3のフローでは異常有りと判定された場合(ステップS20のYES)、異常を報知して(ステップS30)、本フローを終了するものとしたが、異常を報知した後も所定時間経過するまで処理を継続してもよい。
また、上述した異常診断処理は、エンジン始動時に実施されていたが、エンジン始動した後からエンジンが停止する前までの任意のタイミングで実施されてもよい。
また、上述した異常診断処理は、エンジン始動時に実施されていたが、エンジン停止後の電動ポンプ16作動中に実施されてもよい。この場合、電動ポンプ16の作動中、判定手段22は判定を継続的に行う。そして、電動ポンプ16の異常有りと判定されたときに、例えば警告灯の点灯により、異常を報知する。
さらに、エンジン停止後の異常診断処理において異常有りと判定されたとき、異常の報知に加えて、または、異常の報知に替えて、DCU20内のEPROM等の不揮発性メモリに、電動ポンプ16に異常が有る旨を示す情報を記憶させるとよい。これにより、次回以降のキーオン時に、メモリに記憶された情報に基づいて警告灯を点灯させる等の報知が可能となる。この場合、キーオン時に異常が報知されるので、エンジン30の停止後の異常診断時に異常を報知する場合に比べて、運転者等の乗員が報知に気が付く可能性が高い。
報知手段23による報知は、警告灯の点灯に限定されない。例えば、電動ポンプ16の異常を示す文字列情報やエラーコード等をディスプレイ装置に表示したり、異常検出を警告する音声または警告音を発音させたりすることなど、どのような手法による報知であってもよい。
また、判定手段22の判定内容は、上述のリレー18の電気的故障診断に限らず、どのような判定であってもよい。
例えば、上述の判定手段22(DCU20)は、リレー18が正常に機能しているか否かを判定し、間接的に電動ポンプ16の異常有無を判定していたが、DCU(異常診断装置)20と電動ポンプ16とをデータ通信可能に接続し、電動ポンプ16の作動状態を直接的にモニタして、直接的に電動ポンプ16の異常有無を判定してもよい。
また、リレー18は図2の構成例に限らず、どのような構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、冷却装置1の冷却回路14がドージングモジュール12(排気浄化装置10の一部)を冷却するためのものであり、電動ポンプ16がドージングモジュール12の周囲に冷却水を循環させる構成例を説明した。しかし、これに限らず、冷却回路14が、排気浄化装置10の全体を冷却し得るように構成され、電動ポンプ16が排気浄化装置10の周囲に冷却水を循環させる構成であってもよい。
本発明の異常診断装置(DCU20の異常診断機能20B)が適用される車両は、バスに限らずトラックその他どのような車両でもよい。
1 冷却装置
2 電源
10 排気浄化装置
11 前段酸化触媒
13 DPF
15 SCR
17 後段酸化触媒
12 ドージングモジュール
14 冷却回路
14A 上流側の流路
14B 下流側の流路
16 電動ポンプ
18 リレースイッチ
18A リレーコイル
18B リレー接点
19 温度センサ
20 DCU(異常診断装置)
20A 制御手段
20B 異常診断機能
21 作動手段
22 判定手段
23 報知手段
30 エンジン
31 エンジン冷却回路
32 排気管

Claims (1)

  1. エンジン停止中に車両用の排気浄化装置を冷却するため、前記排気浄化装置の周囲に冷却水を循環させる電動ポンプの異常を診断するための異常診断装置であって、
    エンジン始動時に前記電動ポンプを所定時間作動させる作動手段と、
    前記作動手段による前記電動ポンプの作動中に、前記電動ポンプの異常の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段により異常有りと判定された場合に、異常を報知する報知手段と、を備えた
    ことを特徴とする異常診断装置。
JP2019160120A 2019-09-03 2019-09-03 異常診断装置 Pending JP2021038697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160120A JP2021038697A (ja) 2019-09-03 2019-09-03 異常診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160120A JP2021038697A (ja) 2019-09-03 2019-09-03 異常診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021038697A true JP2021038697A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74848387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019160120A Pending JP2021038697A (ja) 2019-09-03 2019-09-03 異常診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021038697A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021063458A (ja) * 2019-10-14 2021-04-22 ボッシュ株式会社 排気浄化装置及び該排気浄化装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021063458A (ja) * 2019-10-14 2021-04-22 ボッシュ株式会社 排気浄化装置及び該排気浄化装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4840703B2 (ja) 排気浄化システムの異常診断装置
US9581099B1 (en) Method for diagnosing SCR catalyst and feed gas quality in a diesel after-treatment system
US7558668B2 (en) Exhaust system having temperature sensor verification
US9752488B2 (en) Systems and methods of an on-board NOx monitor reset test
US20090151425A1 (en) NOx SENSOR DIAGNOSTIC DEVICE FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE
JP6554911B2 (ja) NOxセンサの点検プログラム及び車両点検設備、並びにNOxセンサの点検方法
JP5573352B2 (ja) 尿素水温度センサの妥当性診断システム
JP2008291702A (ja) エンジン制御装置
CN111852624B (zh) 内燃机的排气净化装置
US20130283767A1 (en) Oxidation catalyst monitoring
JP2009228616A (ja) 還元剤供給装置及び冷却水循環制御装置
JPH1037741A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2008163795A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4161609B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010180801A (ja) 排気浄化システムの異常診断装置
JP2021038697A (ja) 異常診断装置
JP2013217233A (ja) 尿素水ヒーティングバルブの診断方法及びその装置
JP2009264256A (ja) 還元剤供給装置の診断装置
JP4123627B2 (ja) エンジン温度検出手段の故障診断装置
WO2018047554A1 (ja) 制御装置
JP6728829B2 (ja) 電子制御装置
CN115836156A (zh) 基于氨逃逸诊断NOx传感器的系统和方法
JP4482480B2 (ja) センサ制御装置
JP2021032216A (ja) 冷却装置
JPH1182127A (ja) 燃料噴射弁の駆動制御装置の診断装置