JPH1181572A - 縦葺き外装材の取り付け構造 - Google Patents

縦葺き外装材の取り付け構造

Info

Publication number
JPH1181572A
JPH1181572A JP24558297A JP24558297A JPH1181572A JP H1181572 A JPH1181572 A JP H1181572A JP 24558297 A JP24558297 A JP 24558297A JP 24558297 A JP24558297 A JP 24558297A JP H1181572 A JPH1181572 A JP H1181572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
exterior material
gutter
vertical
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24558297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3119300B2 (ja
Inventor
Gantan Funaki
元旦 舩木
Noboru Yamasaka
昇 山坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gantan Beauty Industry Co Ltd
Original Assignee
Gantan Beauty Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gantan Beauty Industry Co Ltd filed Critical Gantan Beauty Industry Co Ltd
Priority to JP09245582A priority Critical patent/JP3119300B2/ja
Publication of JPH1181572A publication Critical patent/JPH1181572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3119300B2 publication Critical patent/JP3119300B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元の曲面がウェーブ状に連続するような
外観意匠のものを製造コストや施工コストの問題なく葺
き上げ可能な縦葺き外装材の取り付け構造を提供するこ
と。 【解決手段】 縦葺き外装材6を、この縦葺き外装材6
の側縁間の屋内側に配置される保持部材4によって下地
1に保持する縦葺き外装材の取り付け構造であって、縦
葺き外装材6は左右両側縁に保持部材4と嵌合する嵌合
係止部6eを有し、保持部材4は、隣り合う縦葺き外装材
6側縁を個別に保持する複数の保持部材からなり、各保
持部材4は、嵌合係止部6eが嵌合する被嵌合係止部4e
を、それぞれ有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の屋根面や壁
面を形成する内部連結タイプの縦葺き外装材の取り付け
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地域のランドマークを意識し
た競技施設や文化施設といった建築物では、外観意匠が
特に重要視されることにより、屋根面やこれと連続する
壁面といった外装面に負うウェートは一般建築物と比べ
てより高いものとなる。このような様々な意匠上の要求
に答えるため、出願人は、特開平2−24442号(特
公平6−74623号)の面構造体や特開平7−236
926号の外装材の成形機等の提案を行っている。前者
は、テーパ状の外装材の組み合わせ等によって円錐やド
ーム状の屋根を得ようとするものであり、後者は、テー
パ状の外装材を効率的に生産しようとするものである。
しかしながら、近年は、より一層の意匠の差別化をはか
るため、従来公知のドーム状やカマボコ形状にとどまら
ず、それらをさらに変形あるいは連続させる傾向にあ
る。かかる建築物Aを、縦葺き外装材で施工する場合、
テーパ状の外装材を製造して、単に組み合わせるだけで
は、外装面を仕上げることができない。(図19参照) より具体的には、かかる建築物では、3次元の曲面がウ
ェーブ状に連続するような箇所が生じるので、テーパ状
の外装材を施工する場合のように隣接する外装材の間隙
が、一方から他方への大小にとどまらず、大小大や小大
小といった変化が生じるからである。尚、かかる建築物
の外装を仕上げる手段として、各面を固有寸法のブロッ
クパネル状に細分化して製作し、施工することが考えら
れるが、製造コスト、施工コストの点で現実的ではな
い。また従来公知の曲面外装にあっても、下地面を精度
良く造ることは極めて困難であるため、現場で外装材の
保持部材の割付や調整に多大な時間が費やされるという
問題があった。
【0003】また、近年、建築物の屋根構造として、屋
根材の両側縁部を、下地に取り付けられて且つ屋根材表
面よりも内側に位置した保持部材(連結枠)に弾性嵌合
することによって取り付けている内部連結タイプの屋根
構造が数多く提案されている。(特開平8−60813
号参照) かかる構造のものは、弾性嵌合により屋根材を取り付け
られるので施工性に優れているとか、屋根材側縁に樋部
を形成してあるので雨仕舞に優れているといった効果を
奏するが、一方で以下のような問題がある。屋根材の樋
部の内側壁に成形した被嵌合部と、これに対応する保持
部材の嵌合部とを嵌合させる嵌合構成であるため、屋根
材の強度において最も問題となる対負圧性能(屋根材を
上方に引き上げる力となって作用する吹上風圧力に対す
る屋根材の保持性能)を向上させようとすると、その弾
性嵌合箇所のかかり深さを深くするか、予め取付時に最
大の嵌合弾性力が作用するような加工を屋根材に施す等
の策を講じる必要がある。このように、嵌合強度を高め
るため、前記弾性嵌合箇所のかかり深さを深くしたり、
予め取付時に最大の嵌合弾性力が作用するような加工を
屋根材に施した場合、組み付け後の対負圧性能は確実に
向上するが、反面、前者は僅かな成形寸法の誤差でもガ
タツキの原因になり、後者は対負圧性能に反比例して施
工時の作業性が悪化する原因となる。そして、この種の
屋根材は軒棟方向に長尺であるから、屋根形状がカマボ
コ形であるか切り妻や片流れであるかを問わず、5〜1
0m間隔で複数の作業者を配置して同時に移動、配置、
取付作業を行っているが、数十mにも及ぶ屋根材の前記
取付作業を、各作業者が一糸乱れず行うことは至難の業
であって、故意であるか否かを問わず、位置合わせが十
分でないのに一部で取付作業が先行してしまうこと(仮
置きしようとした作業段階で嵌合させてしまう等)があ
る。かかる場合には、嵌合した屋根材を一旦その全長に
亘り取り外して位置調整するのであるが、この取り外し
作業は、屋根材が長尺材で且つ内側壁に形成した被嵌合
部が嵌合していることによって極めて困難であり、被嵌
合部の塑性変形を伴う。結果的には、塑性変形が大き過
ぎて再嵌合が不能となり、再成形のために工程が大きく
遅延してしまうことになる。このように、従来のもの
は、対負圧性能と施工性のいずれか一方を優先せざるを
得ない構成で、対負圧性能と施工性の双方が両立したも
のは出現していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、第1には、3次元の曲面がウェーブ状に連続するよ
うな外観意匠のものを製造コストや施工コストの問題な
く葺き上げ可能な縦葺き外装材の取り付け構造を、第2
には、さらに、隣接する外装材間の隙間変化に対する調
整作業がし易い縦葺き外装材の取り付け構造を、第3に
は、さらに、外装材側縁の雨仕舞性が優れている縦葺き
外装材の取り付け構造を、第4には、さらに、外装材側
縁の受圧強度が高い縦葺き外装材の取り付け構造を、第
5には、さらに、対負圧性能と施工性が両立し、且つ、
負圧力が内側壁そして回動規制立上部にほぼダイレクト
に負荷されて、外装材側縁の変形にともなうバタツキが
発生しないように確実に嵌合係止可能な縦葺き外装材の
取り付け構造を、第6には、さらに、嵌合作業性が良
く、回動規制の強度性能が高い縦葺き外装材の取り付け
構造を、第7には、さらに、位置調整し直す際における
取り外し作業が嵌合係止部および被嵌合係止部を傷めず
に容易に行える縦葺き外装材の取り付け構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するため、左右両側縁に樋部を有する縦葺き外装材
を、この縦葺き外装材の側縁間の屋内側に配置される保
持部材によって下地に保持する縦葺き外装材の取り付け
構造であって、前記縦葺き外装材の樋部は、外側壁に保
持部材と嵌合する嵌合係止部を有し、前記保持部材は、
隣り合う縦葺き外装材側縁の前記樋部を個別に保持する
複数からなり、各保持部材は、前記嵌合係止部が嵌合す
る被嵌合係止部を、それぞれ有していることを特徴とす
る。また本発明では、前記各保持部材は、それぞれ左右
方向へ位置調整且つ固定可能な態様に押え具で下地側に
取り付けられることを特徴とする。また本発明では、前
記嵌合係止部が縦葺き外装材の左右両側縁の樋部に形成
されていることを特徴とする。また本発明では、前記各
保持部材は、保持する縦葺き外装材と隣り合う縦葺き外
装材における樋部が載乗可能な受支面部をそれぞれ形成
してあることを特徴とする。また本発明では、前記各保
持部材は、前記縦葺き外装材の樋部の内側壁に添う回動
規制立上部を、それぞれ有していて、この回動規制立上
部と内側壁は、組み付け状態において外装材に負圧が作
用した際に、被嵌合係止部を軸中心として回動しようと
する樋部の内側壁を、この内側壁下方と当接することで
回動規制立上部が回動阻止して嵌合係止状態に位置規制
して働く関係の態様にしてあることを特徴とする。また
本発明では、前記樋部は断面略V字状で、この樋部にお
ける外側壁の上縁側に嵌合係止部を形成してあることを
特徴とする。また本発明では、前記嵌合係止部は上方へ
突縁部を延設していて、この突縁部は内側壁側へ可動さ
れることで嵌合係止部と被嵌合係止部との嵌合係止状態
が解かれる態様に形成してあることを特徴とする。
【0006】本発明における外装材は、チタン合金板、
ステンレス鋼板、アルミ合金板、表面化粧鋼板、ラミネ
ート鋼板、銅板、真鍮版、鉛板等の公知の金属素材また
は複合材であって、また必要に応じて、ポリエチレンフ
ォームやガラス繊維不織布等の公知の裏貼り材を裏貼り
しているものであってもよい。保持部材は、アルミ合金
やプラスチックの押出材、外装材と同素材のロール加工
品や曲げ加工品であって、ピース材または長尺材であ
り、少なくとも被嵌合係止部と固定部で構成されてい
る。固定部は、外装下地の構成等によって、中央に設け
られる態様もあるし、両側縁に設けられる態様もある。
保持部材の外装下地への固定は、外装下地に応じて、ビ
スやボルト・ナット、アンカー、釘等の公知の固着具を
用いる場合と、溶接、接着等の手段によって行う場合も
ある。また保持部材は、少なくとも前後または上下また
は左右の一組のもので、単一部材の組み合わせ、異形状
の複数部材の組み合わせのいずれでも良く、下地側には
固定具で固定されるが、この固定具の通し孔は施工時に
開けるようにしても良いし、予め長孔状に開けておくよ
うにしても良い。また、固定具がセルフドリリングビス
である場合には、予め通し孔を開ける必要はなくなる。
保持部材の回動規制立上部および外装材の内側壁の傾斜
角度(仰角)は、内側壁の回動を確実に阻止して位置規
制し得る傾斜角になり、構造としては、被嵌合係止部を
軸中心として回動しようとする内側壁下端の回動軌跡の
内側に回動規制立上部が位置する関係になる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の縦葺き
外装材の取り付け構造の実施の1形態として、外装材が
縦葺屋根材である場合の取り付け構造を例示している。
下地1表面にはアスファルトルーフィング等の防水部材
2が敷設されており、この防水部材2上には長尺状の樋
部材3が軒棟方向に敷かれて、樋部材3内の前後一組の
保持部材4ともどもビス等の固定具5で取り付け固定さ
れている。樋部材3は軒先位置から棟位置までに亘る長
尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜接続して
なる長尺状のもので、底面部3aの中央には水返し台部3b
が、左右の立ち上げ部3c上縁には水返し部3dがそれぞれ
形成されており、この樋部材3内には水返し台部3bを跨
ぐようにして保持部材4が取り付けられている。
【0008】保持部材4はピース材で、水平状座部4aの
長手方向の両側縁には高脚部4bが垂設されている一方
で、座部4a中央の一側寄りには起立部4dが立設されてい
て、この起立部4dにおける上縁近く外側には顎状被嵌合
係止部4eが形成されていると共に、座部4aの一側縁には
回動規制立上部4fが起立部4dと対向状に立設され、且
つ、回動規制立上部4f上縁には外側へ水平状に伸びる支
持部4gが延設されている。また、座部4aにおける起立部
4dの他側には縦葺屋根材6の樋部6dを支持する受支面部
4iが形成されている。そして、回動規制立上部4fは、後
で説明する縦葺屋根材6の組み付け状態において、縦葺
屋根材6に負圧(図3中の矢印a)が作用して、負圧力
が樋部6dの内側壁6d1 に段違い部6cを経て負荷(図3中
の矢印b)された際に、顎状被嵌合係止部4eを軸中心と
して回動しようとする内側壁6d1 の動き(図3中の矢印
c)を、この内側壁6d1 下方と当接することで回動阻止
して働く態様に形成してある。内側壁6d1 の具体的な動
きは、顎状被嵌合係止部4eと縦葺屋根材6の嵌合係止部
6eとの接点を軸中心として回動しようとする動きであ
り、顎状被嵌合係止部4eを軸中心とする動きになる。こ
の保持部材4を前後一組として、前保持部材4Aは座部4a
の一部と起立部4dと回動規制立上部4fで形成される嵌合
凹部4hが左側に位置して、後保持部材4Bは嵌合凹部4hが
右側に位置するように、左右反転して組み合わせると共
に、その固定位置を縦葺屋根材6間の間隙(幅狭部分〜
幅広部分)に対応して左右に調整して固定してあり、前
保持部材4Aにおける嵌合凹部4hには隣り合う左側の縦葺
屋根材6の樋部6dが、後保持部材4Bにおける嵌合凹部4h
には右側の縦葺屋根材6の樋部6dが、それぞれ嵌合され
ていて嵌合係止状態に組み付けられている。
【0009】縦葺屋根材6は軒先位置から棟位置までに
亘る長尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜接
続してなる長尺状のもので、断熱材等の裏貼り材6bが貼
設された屋根面部6aの左右側縁には一段低い段違い部6c
を経て樋部6dが垂設されている。段違い部6cは後で説明
するカバー部材8左右側縁の押え部8bの高さ分だけ屋根
面部6aよりも低く形成されている。左右の樋部6dは、段
違い部6cの外側縁から折り下げられていて且つ回動規制
立上部4fと接触または若干の隙間を経て隣り合う内側壁
6d1 と、この内側壁6d1 下縁より外側へ折り返されてい
て、高さが内側壁6d1 よりも低い外側壁6d2 とからなる
断面略V字状の左右対称形状に形成されている。そし
て、外側壁6d2 には同壁上縁から内側へ水平状に折り曲
げられている嵌合係止部6eが顎状被嵌合係止部4eと弾性
嵌合係止状態に取り付け可能に形成されていると共に、
この嵌合係止部6eには同部先縁から外側斜め上向きに折
り返されている突縁部6fが形成されていて、この突縁部
6fの内側壁6d1 側への可動により嵌合係止部6eと顎状被
嵌合係止部4eとの嵌合係止状態が解除されるようにして
ある。突縁部6fと起立部4dの関係は、顎状被嵌合係止部
4eと嵌合係止部6eとの接点が確実に得られて、顎状被嵌
合係止部4eを軸中心とする内側壁6d1 の動きを妨げない
ようにしてあり、具体的には若干の隙間がある態様にし
てある。この縦葺屋根材6は、左右平行状の樋部材3間
における下地1上に比較的厚い断熱部材7を経て敷設さ
れている。そして、左右の樋部6dは前後一組の保持部材
4A,4B における嵌合凹部4hに個別に嵌合されて且つ受支
面部4iで支持されていて、内側壁6d1 が回動規制立上部
4fと接触または若干の隙間を残して隣接していると共
に、嵌合係止部6eが顎状被嵌合係止部4eに嵌合係止して
おり、縦葺屋根材6に負圧力が作用した際における顎状
被嵌合係止部4eを軸中心とした内側壁6d1 の回動が、接
触状または若干の隙間を経て隣り合う回動規制立上部4f
に即座に当接することによって即応性良く阻止されてい
て、嵌合係止部6eは顎状被嵌合係止部4eに対して嵌合係
止状態に位置規制されている。また、突縁部6fは起立部
4dと、内側壁6d1 の回動の軸中心となる顎状被嵌合係止
部4eと嵌合係止部6eとの接点が確実に得られる関係すな
わち両者間に若干の隙間がある態様になっている。
【0010】カバー部材8は軒先位置から棟位置までに
亘る長尺状のもの又は5〜10m程度の定尺部材を適宜接
続してなる長尺状のもので、隣接する縦葺屋根材6の側
縁間を覆い可能な幅比にしてあるカバー面部8aの左右側
縁には同側縁から裏面側に折り返された押え部8bが形成
されていると共に、この左右の押え部8b内側縁には係止
部8cが内側壁6d1 における嵌合係止部6eと背合せ状の被
係止部6gへ弾性係止可能にそれぞれ垂設されている。ま
た、係止部8cが被係止部6gに弾性係止することで、顎状
被嵌合係止部4eと嵌合係止部6eとの嵌合係止状態が強化
される。このカバー部材8は隣接する縦葺屋根材6の左
右側縁間に装着されており、左右の係止部8cが被係止部
6gにそれぞれ弾性係止して、左右の押え部8bが段違い部
6cにそれぞれ当接して、カバー面部8aが屋根面部6aと同
一水平面状になっている。そして、縦葺き屋根の取り付
け構造として、屋根面意匠が3次元曲面である縦葺屋根
材6間の間隙変化対策、樋部の支持強度対策、対負圧対
策、施工対策、嵌合作業対策、嵌合位置の直し作業対
策、負圧力による屋根材側縁の変形にともなうバタツキ
発生対策がそれぞれされていて且つ断熱部材7で断熱・
防音対策されたフラットな屋根面意匠に仕上げられてい
る。
【0011】かかる取り付け構造の縦葺屋根について、
取り付け作業を工程順に説明する。 樋部材3および保持部材4の取り付け工程 下地1表面の防水部材2上に樋部材3を軒棟方向に敷く
と共に、樋部材3内に前後の保持部材4A,4B を隣り合う
縦葺屋根材6の左右の樋部6d間の隙間変化に対応して配
設した後、固定具5で下地1側と固定する。 縦葺屋根材6の取り付け工程 下地1表面の防水部材2上に敷設固定された樋部材3内
の前後の保持部材4A,4B における嵌合凹部4hに、隣り合
う縦葺屋根材6の左右の樋部6dをそれぞれ上側から押し
込み、嵌合係止部6eが顎状被嵌合係止部4eと弾性係止し
て、且つ、負圧力の作用時には内側壁6d1 が回動規制立
上部4fと当接して顎状被嵌合係止部4eを軸中心とする回
動を阻止された嵌合係止状態に嵌合取り付ける。(図4
〜6参照) この取り付け作業中に、縦葺屋根材6の位置合わせが不
適当であった場合には、突縁部6fを内側壁6d1 側へ可動
させることで、嵌合係止部6eと顎状被嵌合係止部4eとの
嵌合係止状態を解除して、位置調整した後に、樋部6dを
再嵌合して所定取り付ける。(図7参照) カバー部材8の取り付け工程 カバー部材8を隣接する縦葺屋根材6の左右側縁間に装
着することにより、左右の係止部8cが被係止部6gにそれ
ぞれ弾性係止して、左右の押え部8bが段違い部6cにそれ
ぞれ当接して、カバー面部8aが屋根面部6aと同一水平面
状になっているフラットな屋根面意匠に仕上げる。(図
8参照)
【0012】図9には本発明の縦葺き外装材の取り付け
構造の実施の1形態として、外装材が縦葺屋根材である
場合の他の取り付け構造を例示しており、構成および取
り付け作業は前記した図1の態様のものと基本的に同一
であるため、共通している構成の説明は省略して、相違
する構成について説明する。保持部材4における嵌合凹
部4hは底部が回動規制立上部4f側へ向けて低くくなるよ
うに形成されていると共に、回動規制立上部4f下端部分
が鉛直状を呈するように形成されていて、侵入水が嵌合
凹部4h底部と樋部6d下端との間に止まることなく同箇所
の水切り空間Sから樋部材3へ流れ落ちやすくしてあ
る。縦葺屋根材6における突縁部6fと起立部4d上縁間の
隙間は、工具等が差し込み可能な程度まで広げられて形
成されていて、この離間部分へ工具等を入れて、嵌合係
止部6eと顎状被嵌合係止部4eとの嵌合係止状態の解除作
業そして位置調整作業をし易くしてある。そして、縦葺
き屋根の取り付け構造として、屋根面意匠が3次元曲面
である縦葺屋根材6間の間隙変化対策、樋部の支持強度
対策、対負圧対策、施工対策、嵌合作業対策、嵌合位置
の直し作業対策、負圧力による屋根材側縁の変形にとも
なうバタツキ発生対策、嵌合凹部4h底部と樋部6d下端と
の間への侵入水の水切り対策がそれぞれされていて且つ
断熱部材7で断熱・防音対策されたフラットな屋根面意
匠に仕上げられている。
【0013】図10には本発明の縦葺き外装材の取り付け
構造の実施の1形態として、外装材が縦葺屋根材である
場合の他の取り付け構造を例示しており、構成および取
り付け作業は前記した図9の態様のものと基本的に同一
であるため、共通している構成の説明は省略して、相違
する構成について説明する。カバー部材8の左右の係止
部8cは、押え部8b内側縁から垂設されて且つ断面略レ字
状の嵌合脚部8dにおける折り返し上縁に形成されてい
る。この嵌合脚部8dは樋部6dに嵌合されていて、嵌合脚
部8d下端が樋部6dの内側壁6d1 に当接して、係止部8cが
被係止部6gへ弾性係止している。そして、縦葺き屋根の
取り付け構造として、屋根面意匠が3次元曲面である縦
葺屋根材6間の間隙変化対策、樋部の支持強度対策、対
負圧対策、施工対策、嵌合作業対策、嵌合位置の直し作
業対策、負圧力による屋根材側縁の変形にともなうバタ
ツキ発生対策、嵌合凹部4h底部と樋部6d下端との間への
侵入水の水切り対策がそれぞれされていて且つ断熱部材
7で断熱・防音対策されたフラットな屋根面意匠に仕上
げられている。
【0014】図11には本発明の縦葺き外装材の取り付け
構造の実施の1形態として、外装材が縦葺屋根材である
場合の他の取り付け構造を例示しており、構成および取
り付け作業は前記した図1の態様のものと基本的に同一
であるため、共通している構成の説明は省略して、相違
する構成について説明する。カバー部材8における左右
の係止部8cは、押え部8b内側縁から垂設されて且つ樋部
6dと相似形の断面略V字状嵌合脚部8eにおける内側壁8e
1 上縁に形成されている。この嵌合脚部8eは樋部6dに嵌
合されていて、係止部8cが被係止部6gへ弾性係止した状
態で、嵌合脚部8eの内側壁8e1 が樋部6dの外側壁6d2
に、嵌合脚部8eの外側壁8e2 が樋部6dの内側壁6d1 に、
それぞれ当接して、内側壁6d1 の回動規制状態が強化さ
れている。そして、縦葺き屋根の取り付け構造として、
屋根面意匠が3次元曲面である縦葺屋根材6間の間隙変
化対策、樋部の支持強度対策、対負圧対策、施工対策、
嵌合作業対策、嵌合位置の直し作業対策、負圧力による
屋根材側縁の変形にともなうバタツキ発生対策がそれぞ
れされていて且つ断熱部材7で断熱・防音対策されたフ
ラットな屋根面意匠に仕上げられている。
【0015】図12乃至図15には本発明の縦葺き外装材の
取り付け構造の実施の1形態として、外装材が縦葺屋根
材である場合の他の取り付け構造を例示しており、構成
および取り付け作業は前記した図1の態様のものと基本
的に同一であるため、共通している構成の説明は省略し
て、相違する構成について説明する。前後の保持部材4
A,4B は押え具9で下地1側に固定されている。押え具
9はピース材で、通し孔9bが開孔されて且つ裏面に弾性
部材9cが貼設されている前後の固定部9aは、樋部材3の
水返し台部3b上面に取り付け可能な断面略下向きコ形状
に形成されている。そして、前後の固定部9a間には押え
部9dが、水返し台部3bへ取り付けられた状態で、水返し
台部3b上面との間に前後の保持部材4A,4B を挟持して固
定可能な態様に形成されており、押え部9dの左右側縁に
は断面略内向き鉤形状の被係合部9eが対向状に立設され
ている。この押え具9は、樋部材3の水返し台部3b上面
に載乗した状態に、前後の固定部9aを固定具5で固定さ
れていて、前後の保持部材4A,4B を隣り合う縦葺屋根材
6間の間隙に対応して左右に調整された所定の位置に固
定してあり、前保持部材4Aにおける嵌合凹部4hには隣り
合う左側の縦葺屋根材6の樋部6dが、後保持部材4Bにお
ける嵌合凹部4hには右側の縦葺屋根材6の樋部6dが、そ
れぞれ嵌合されていて嵌合係止状態に組み付けられてい
る。押え具9による前後の保持部材4A,4Bの固定作業お
よび前後の保持部材4A,4B の左右調整作業は、押え具9
で前後の保持部材4A,4B を仮固定した後、この前後の保
持部材4A,4B を隣り合う縦葺屋根材6間の間隙に対応し
て左右調整し、然る後に、押え具9で保持部材4A,4B を
固定作業する。また、押え具9における左右の被係合部
9eにはカバー部材8のカバー取付部材8dが取り付けられ
ている。カバー部材8は、カバー部材8の内側に一体的
に取り付けられているカバー取付部材8dにおける係合部
8eが被係合部9eに係合した状態で、カバー部材8左右の
押え部8bが段違い部6cに当接している。そして、縦葺き
屋根の取り付け構造として、屋根面意匠が3次元曲面で
ある縦葺屋根材6間の間隙変化対策、縦葺屋根材6間の
間隙変化の調整作業対策、樋部の支持強度対策、対負圧
対策、施工対策、嵌合作業対策、嵌合位置の直し作業対
策、負圧力による屋根材側縁の変形にともなうバタツキ
発生対策がそれぞれされていて且つ比較的厚い断熱部材
7で断熱・防音対策された丸桟付きの屋根面意匠に仕上
げられている。
【0016】図16および図17には本発明の縦葺き外装材
の取り付け構造の実施の1形態として、外装材が縦葺屋
根材である場合の他の取り付け構造を例示しており、構
成および取り付け作業は前記した図1の態様のものと基
本的に同一であるため、共通している構成の説明は省略
して、相違する構成について説明する。保持部材4はピ
ース材で、水平状座部4aの長手方向の両側縁には高脚部
4bが垂設されている一方で、座部4aの一側縁には起立部
4dが立設されていて、この起立部4dにおける上縁内側に
は顎状被嵌合係止部4eが形成されていると共に、起立部
4d上縁を支持部4gとしている。この保持部材4を前後一
組として、前保持部材4Aは顎状被嵌合係止部4eが左側に
位置して、後保持部材4Bは顎状被嵌合係止部4eが右側に
位置するように、左右反転して組み合わせると共に、そ
の固定位置を縦葺屋根材6間の間隙(図16の幅狭部分、
図17の幅広部分の如く)に対応して左右に調整して固定
してあり、前保持部材4Aにおける顎状被嵌合係止部4eに
は隣り合う左側の縦葺屋根材6の嵌合係止部6eが、後保
持部材4Bにおける顎状被嵌合係止部4eには右側の縦葺屋
根材6の嵌合係止部6eが、それぞれ個別に嵌合されてい
て嵌合係止状態に組み付けられている。縦葺屋根材6左
右両側縁の嵌合係止部6eは、段違い部6cの外側縁から外
方へ折り下げられた後に内側に折り曲げられて形成され
ており、この嵌合係止部6e先端には同縁から外方へ斜め
下向きに折り返された延長部6hが形成されている。この
隣り合う縦葺屋根材6は、前後一組の保持部材4A,4B に
個別に嵌合されていて、嵌合係止部6eが顎状被嵌合係止
部4eにそれぞれ嵌合係止した状態に止め具10で位置規制
されている。止め具10は保持部材4の座部4a上面に固定
具5で固定されており、左右のストッパー10a で延長部
6hを上側から押えて、保持部材4A,4B の左右位置調整後
(図17参照)も、嵌合係止部6eと顎状被嵌合係止部4eと
の嵌合係止状態が保たれるようにしてある。この止め具
10上に固定具5で固定されているカバー保持部材11左右
上縁の外側には被係合部11a がそれぞれ形成されてい
て、この被係合部11a にはカバー部材8が取り付けられ
ている。このカバー部材8は隣接する縦葺屋根材6の左
右側縁間に装着されており、左右の係止部8cが被係合部
11a にそれぞれ弾性係止して、左右の押え部8bが段違い
部6cにそれぞれ当接して、カバー面部8aが屋根面部6aと
同一水平面状になっている。そして、縦葺き屋根の取り
付け構造として、屋根面意匠が3次元曲面である縦葺屋
根材6間の間隙変化対策、対負圧対策、施工対策、嵌合
作業対策がそれぞれされていて且つ断熱部材7で断熱・
防音対策されたフラットな屋根面意匠に仕上げられてい
る。
【0017】図18には本発明の取り付け構造における保
持部材の実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は省略して、相違する構成について
説明する。保持部材4には予め通し孔4cを開けて長孔状
に形成してあり、固定具5で下地1側に取り付けられた
状態で左右位置調整可能にしてあると共に、通し孔4c脇
には溝部4jを形成していて、固定具5側の座金における
突部が溝部4jと噛合することにより、調整後に同位置に
固定されるようにしてある。
【0018】また、図示していないが、前記した縦葺屋
根材6の樋部6dは、図示した断面略V字状の態様に限定
されるものではなく、顎状被嵌合係止部4eと嵌合凹部4h
との接点関係そして負荷時における回動規制立上部4fと
内側壁6d1 との当接関係が得られる態様のものであれば
良く、例えば、底面が狭い上向きコ字状のものであって
も良い。また、前記したフラットタイプの屋根面意匠の
ものにおける保持部材4をベースとして、適宜断面形状
のカバー部材8を組み合わせることで、様々な屋根面意
匠に変化させて仕上げることが可能である。また、固定
具5を、防水座金付きのものとしたり、固定具5が通る
孔周りをシーリング処理すれば、より一層防水性が向上
する。
【0019】
【発明の効果】
A.請求項1により、3次元の曲面がウェーブ状に連続
するような外観意匠のものを製造コストや施工コストの
問題なく葺き上げることができ、意匠性の高い様々な外
装面に仕上げられる。 B.請求項2により、さらに、各保持部材を左右方向へ
位置調整して、同位置に押え具で固定できて、隣接する
外装材間の隙間変化に対する調整作業がし易い。 C.請求項3により、さらに、外装材の側縁に樋部を形
成しているので、雨仕舞が優れている。 D.請求項4により、さらに、隣り合う樋部を個別に保
持している保持部材における受支面部で樋部をそれぞれ
支持しているので、外装材側縁の踏み圧等の受圧強度が
高い。 E.請求項5により、さらに、外装材取付時の弾性嵌合
を、外装材の樋部の外側壁に形成した嵌合係止部で行い
ながら、吹上風圧力に対する外装材の保持は、外装材の
嵌合係止部と保持部材の被嵌合係止部、外装材の内側壁
下方と保持部材の回動規制立上部、それぞれの当接とい
う2点で行うので、施工性に優れると共に、対負圧性能
にも優れる。対負圧性能の加減は、外装材の被嵌合部の
かかり深さやを調整することなく、保持部材の回動規制
立上部の立ち上がり角度と外装材の内側壁との当接具合
により調整できるので、従来技術のように対負圧性能の
向上に反比例した施工性の著しい低下を招かずに済む。
外装材へ作用する負圧力が内側壁そして回動規制立上部
にほぼダイレクトに負荷されるので、外装面部と内側壁
との間に係止部等の屈曲部分が存在している場合のよう
に、この屈曲部分が負圧力で伸びて変形することによる
外装材のバタツキ現象が起こらず、外装材にバタツキが
発生しないように確実に嵌合係止することができる。そ
して、誤って嵌合作業を行い取り外し作業が必要になっ
た場合、外側壁を内傾させれば、容易に被嵌合係止部と
の嵌合が解かれるので、取り外しが容易で、位置調整も
容易となる。したがって、施工性と対負圧性能と取り外
し作業時の施工性のそれぞれが同時に優れているので、
新設建築物の外装材としては勿論、仮設構造物の外装材
としても有用である。 F.請求項6により、さらに、樋部が断面略V字状であ
るから、嵌合作業がし易くて作業の確実性が大であり、
しかも、この樋部における内側壁の回動支点が外側壁の
上縁側にあるので、回動規制の強度性能が高くて安全性
が優れている。 G.請求項7により、さらに、位置調整し直す際におけ
る取り外し作業が、嵌合係止部の突縁部を内側壁側へ可
動させることによって、嵌合係止部と被嵌合係止部との
嵌合係止状態を解除できるようにしてあるので、嵌合係
止部および被嵌合係止部を傷めずに容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の縦葺き外装材の取り付け構造の実施
の1形態として、外装材が縦葺屋根材である場合の取り
付け構造を例示している縦断面図。
【図2】 要部の分解斜視図。
【図3】 屋根材に負圧が作用した場合における内側壁
の動き関係を示している拡大縦断面図。
【図4】 図1の態様のものにおける縦葺屋根材の取り
付け工程の嵌合開始段階を示す縦断面図。
【図5】 同取り付け工程の嵌合途中段階を示す縦断面
図。
【図6】 同取り付け工程の嵌合終了段階を示す縦断面
図。
【図7】 同取り付け工程における位置調整作業を示す
縦断面図。
【図8】 カバー部材の取り付け工程を示す縦断面図。
【図9】 本発明の縦葺き外装材の取り付け構造の実施
の1形態として、外装材が縦葺屋根材である場合の他の
取り付け構造を例示して縦断面図。
【図10】 本発明の縦葺き外装材の取り付け構造の実施
の1形態として、外装材が縦葺屋根材である場合の他の
取り付け構造を例示して縦断面図。
【図11】 本発明の縦葺き外装材の取り付け構造の実施
の1形態として、外装材が縦葺屋根材である場合の他の
取り付け構造を例示して縦断面図。
【図12】 本発明の縦葺き外装材の取り付け構造の実施
の1形態として、外装材が縦葺屋根材である場合の他の
取り付け構造を例示して縦断面図。
【図13】 保持部材周りの斜視図。
【図14】 要部の分解縦断面図。
【図15】 分解斜視図。
【図16】 本発明の縦葺き外装材の取り付け構造の実施
の1形態として、外装材が縦葺屋根材である場合の他の
取り付け構造を例示しており、図面上では縦葺屋根材間
の幅狭部分を示す縦断面図。
【図17】 縦葺屋根材間の幅広部分を示す縦断面図。
【図18】 保持部材の他の態様を示す斜視図。
【図19】 3次元曲面の屋根構造を示しており、(A)
は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
【符号の説明】
1 下地 2 防水部材 3 樋部材 3a 樋部材の底面部 3b 樋部材の水返し台部 3c 樋部材の立ち上げ部 3d 樋部材の水返し部 4 保持部材 4A 前保持部材(保持部材) 4B 後保持部材(保持部材) 4a 保持部材の座部 4b 保持部材の高脚部 4c 保持部材の通し孔 4d 保持部材の起立部 4e 保持部材の顎状被嵌合係止部 4f 保持部材の回動規制立上部 4g 保持部材の支持部 4h 保持部材の嵌合凹部 4i 保持部材の外高脚部 4j 保持部材の溝部 5 固定具 6 縦葺屋根材(縦葺き外装材) 6a 縦葺屋根材の屋根面部 6b 縦葺屋根材の裏貼り材 6c 縦葺屋根材の段違い部 6d 縦葺屋根材の樋部 6d1 樋部の内側壁 6d2 樋部の外側壁 6e 縦葺屋根材の嵌合係止部 6f 縦葺屋根材の突縁部 6g 縦葺屋根材の被係止部 6h 縦葺屋根材の延長部 7 断熱部材 8 カバー部材 8a カバー部材のカバー面部 8b カバー部材の押え部 8c カバー部材の係止部 8d カバー部材のレ字状嵌合脚部 8e カバー部材のV字状嵌合脚部 8e1 V字状嵌合脚部の内側壁 8e2 V字状嵌合脚部の外側壁 9 押え具 9a 押え具の固定部 9b 押え具の通し孔 9c 押え具の弾性部材 9d 押え具の押え部 9e 押え具の被係合部 10 止め具 10a 止め具のストッパー 11 カバー保持部材 11a カバー保持部材の被係合部 S 水切り空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】図12乃至図15には本発明の縦葺き外装材の
取り付け構造の実施の1形態として、外装材が縦葺屋根
材である場合の他の取り付け構造を例示しており、構成
および取り付け作業は前記した図1の態様のものと基本
的に同一であるため、共通している構成の説明は省略し
て、相違する構成について説明する。前後の保持部材4
A,4B は押え具9で下地1側に固定されている。押え具
9はピース材で、通し孔9bが開孔されて且つ裏面に弾性
部材9cが貼設されている前後の固定部9aは、樋部材3の
水返し台部3b上面に取り付け可能な断面略下向きコ形状
に形成されている。そして、前後の固定部9a間には押え
部9dが、水返し台部3bへ取り付けられた状態で、水返し
台部3b上面との間に前後の保持部材4A,4B を挟持して固
定可能な態様に形成されており、押え部9dの左右側縁に
は断面略内向き鉤形状の被係合部9eが対向状に立設され
ている。この押え具9は、樋部材3の水返し台部3b上面
に載乗した状態に、前後の固定部9aを固定具5で固定さ
れていて、前後の保持部材4A,4B を隣り合う縦葺屋根材
6間の間隙に対応して左右に調整された所定の位置に固
定してあり、前保持部材4Aにおける嵌合凹部4hには隣り
合う左側の縦葺屋根材6の樋部6dが、後保持部材4Bにお
ける嵌合凹部4hには右側の縦葺屋根材6の樋部6dが、そ
れぞれ嵌合されていて嵌合係止状態に組み付けられてい
る。押え具9による前後の保持部材4A,4Bの固定作業お
よび前後の保持部材4A,4B の左右調整作業は、押え具9
で前後の保持部材4A,4B を仮固定した後、この前後の保
持部材4A,4B を隣り合う縦葺屋根材6間の間隙に対応し
て左右調整し、然る後に、押え具9で保持部材4A,4B を
固定作業する。また、押え具9における左右の被係合部
9eにはカバー部材8のカバー取付部材8dが取り付けられ
ている。カバー部材8は、カバー部材8の内側に一体的
に取り付けられているカバー取付部材8dにおける係合部
8eが被係合部9eに係合した状態で、カバー部材8左右の
押え部8bが段違い部6cに当接している。そして、縦葺き
屋根の取り付け構造として、屋根面意匠が3次元曲面で
ある縦葺屋根材6間の間隙変化対策、縦葺屋根材6間の
間隙変化の調整作業対策、樋部の支持強度対策、対負圧
対策、施工対策、嵌合作業対策、嵌合位置の直し作業対
策、負圧力による屋根材側縁の変形にともなうバタツキ
発生対策がそれぞれされていて且つ比較的厚い断熱部材
7で断熱・防音対策されたフラットな屋根面意匠に仕上
げられている。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦葺き外装材を、この縦葺き外装材の側
    縁間の屋内側に配置される保持部材によって下地に保持
    する縦葺き外装材の取り付け構造であって、前記縦葺き
    外装材は左右両側縁に保持部材と嵌合する嵌合係止部を
    有し、前記保持部材は、隣り合う縦葺き外装材側縁を個
    別に保持する複数の保持部材からなり、各保持部材は、
    前記嵌合係止部が嵌合する被嵌合係止部を、それぞれ有
    していることを特徴とする縦葺き外装材の取り付け構
    造。
  2. 【請求項2】 前記各保持部材は、それぞれ左右方向へ
    位置調整且つ固定可能な態様に押え具で下地側に取り付
    けられることを特徴とする請求項1記載の縦葺き外装材
    の取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記嵌合係止部が縦葺き外装材の左右両
    側縁の樋部に形成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の縦葺き外装材の取り付け構造。
  4. 【請求項4】 前記各保持部材は、保持する縦葺き外装
    材と隣り合う縦葺き外装材における樋部が載乗可能な受
    支面部をそれぞれ形成してあることを特徴とする請求項
    3記載の縦葺き外装材の取り付け構造。
  5. 【請求項5】 前記各保持部材は、前記縦葺き外装材の
    樋部の内側壁に添う回動規制立上部を、それぞれ有して
    いて、この回動規制立上部と内側壁は、組み付け状態に
    おいて外装材に負圧が作用した際に、被嵌合係止部を軸
    中心として回動しようとする樋部の内側壁を、この内側
    壁下方と当接することで回動規制立上部が回動阻止して
    嵌合係止状態に位置規制して働く関係の態様にしてある
    ことを特徴とする請求項3または4記載の縦葺き外装材
    の取り付け構造。
  6. 【請求項6】 前記樋部は断面略V字状で、この樋部に
    おける外側壁の上縁側に嵌合係止部を形成してあること
    を特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載の縦葺
    き外装材の取り付け構造。
  7. 【請求項7】 前記嵌合係止部は上方へ突縁部を延設し
    ていて、この突縁部は内側壁側へ可動されることで嵌合
    係止部と被嵌合係止部との嵌合係止状態が解かれる態様
    に形成してあることを特徴とする請求項3乃至6のいず
    れか1項記載の縦葺き外装材の取り付け構造。
JP09245582A 1997-09-10 1997-09-10 縦葺き外装材の取り付け構造 Expired - Fee Related JP3119300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09245582A JP3119300B2 (ja) 1997-09-10 1997-09-10 縦葺き外装材の取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09245582A JP3119300B2 (ja) 1997-09-10 1997-09-10 縦葺き外装材の取り付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1181572A true JPH1181572A (ja) 1999-03-26
JP3119300B2 JP3119300B2 (ja) 2000-12-18

Family

ID=17135880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09245582A Expired - Fee Related JP3119300B2 (ja) 1997-09-10 1997-09-10 縦葺き外装材の取り付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3119300B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10060133B2 (en) 2010-01-25 2018-08-28 Rillito River Solar, Llc Roof mount assembly
US10090801B2 (en) 2010-01-25 2018-10-02 Rillito River Solar, Inc. Roofing grommet forming a seal between a roof-mounted structure and a roof
US10151114B2 (en) 2010-01-25 2018-12-11 Rillito River Solar, Llc Roof mount assembly
US10472828B2 (en) 2010-01-25 2019-11-12 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US11201581B2 (en) 2010-01-25 2021-12-14 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11271516B2 (en) 2009-02-11 2022-03-08 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US11851884B2 (en) 2009-02-11 2023-12-26 EcoFasten Solar, LLC Roof mount assembly
US11773597B2 (en) 2009-02-11 2023-10-03 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US11692352B2 (en) 2009-02-11 2023-07-04 EcoFasten Solar, LLC Roof mount assembly
US10676929B2 (en) 2010-01-25 2020-06-09 EcoFasten Solar, LLC Roof mount assembly
US10594251B2 (en) 2010-01-25 2020-03-17 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US10060133B2 (en) 2010-01-25 2018-08-28 Rillito River Solar, Llc Roof mount assembly
US10763777B2 (en) 2010-01-25 2020-09-01 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US11118353B2 (en) 2010-01-25 2021-09-14 EcoFasten Solar, LLC Roof mount assembly
US11201581B2 (en) 2010-01-25 2021-12-14 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US11205990B2 (en) 2010-01-25 2021-12-21 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US10472828B2 (en) 2010-01-25 2019-11-12 EcoFasten Solar, LLC Roof mounting system
US10218304B2 (en) 2010-01-25 2019-02-26 Rillito River Solar, Llc Roof mounting system
US10151114B2 (en) 2010-01-25 2018-12-11 Rillito River Solar, Llc Roof mount assembly
US10090801B2 (en) 2010-01-25 2018-10-02 Rillito River Solar, Inc. Roofing grommet forming a seal between a roof-mounted structure and a roof

Also Published As

Publication number Publication date
JP3119300B2 (ja) 2000-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3119300B2 (ja) 縦葺き外装材の取り付け構造
JP3233599B2 (ja) 縦葺き外装構造
JP3352867B2 (ja) 建築用縦葺き外装材及び建築外装構造
JP3204377B2 (ja) 縦葺き外装材の取り付け構造
JP3204378B2 (ja) 縦葺き外装構造
JP3088325B2 (ja) 建築物の屋根構造及びその施工方法
JPH06235248A (ja) 軒樋用型材
JP2000008529A (ja) 簡易構築物の屋根
JP3245037U (ja) 屋根端部形状形成材、屋根端部構造および屋根構造
EP1530663A1 (en) Hidden fastening insulating panel for building roofs and roof thereby obtained
JP2001152616A (ja) 瓦棒葺屋根接続部用キャップとこれに装着固定する設備取付金具
JP4394346B2 (ja) 庇及びその組立方法
JP2002309721A (ja) 屋根構造
JP3223177B2 (ja) アール付き屋根用化粧瓦棒
JP4046670B2 (ja) 屋根
JP2516171B2 (ja) 縦葺き屋根構造
JP3372444B2 (ja) 建築物の屋根構造及びその施工方法
JPH0446422Y2 (ja)
JP3440367B2 (ja) 屋根パネルの留付構造
JPH0748830Y2 (ja) 屋根装置
JPH1113217A (ja) 縦葺き外装材及び建築物の外装構造
JP3437378B2 (ja) 瓦棒取付構造
JP3280329B2 (ja) 手摺支柱の取付具
JPH0240171Y2 (ja)
JP2665438B2 (ja) 屋根パネルの接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees