JPH0748830Y2 - 屋根装置 - Google Patents
屋根装置Info
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- JPH0748830Y2 JPH0748830Y2 JP1991061151U JP6115191U JPH0748830Y2 JP H0748830 Y2 JPH0748830 Y2 JP H0748830Y2 JP 1991061151 U JP1991061151 U JP 1991061151U JP 6115191 U JP6115191 U JP 6115191U JP H0748830 Y2 JPH0748830 Y2 JP H0748830Y2
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- roof plate
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、2枚の屋根板の端部同
士を互いに重なり合わせて接続してなる屋根装置で、折
版屋根板を用いた屋根に、軒樋や天井板や電気配線など
を吊下げ支持させるのに用いられる屋根装置に関する。
士を互いに重なり合わせて接続してなる屋根装置で、折
版屋根板を用いた屋根に、軒樋や天井板や電気配線など
を吊下げ支持させるのに用いられる屋根装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に屋根を構成する折版屋根板などは
金属板のロール成型によって製作されるものであって、
その金属板の板厚のばらつきや成型ロール自体の長手方
向での径のばらつきなどに原因して屋根板の端部が波打
ちし、隣接する屋根板の端部間に微小な隙間が発生する
ことは避けられない。したがって、暴風雨時等におい
て、微小な隙間から雨水が風圧や毛細管現象によって屋
内まで浸入しやすく、雨漏れ防止機能を確実に達成する
ことができない。
金属板のロール成型によって製作されるものであって、
その金属板の板厚のばらつきや成型ロール自体の長手方
向での径のばらつきなどに原因して屋根板の端部が波打
ちし、隣接する屋根板の端部間に微小な隙間が発生する
ことは避けられない。したがって、暴風雨時等におい
て、微小な隙間から雨水が風圧や毛細管現象によって屋
内まで浸入しやすく、雨漏れ防止機能を確実に達成する
ことができない。
【0003】また、本出願人は、折版屋根板の接合部に
水の通り道になるようなボルト挿通孔を形成する必要の
ない屋根についての考案を先に提案した。これは所謂ボ
ルトレス方式であり、屋根板の端部に形成した立上り部
同士を突き合わせ、その突合せ部分をクリップで固定し
て動かないように接続し、その接続箇所にキャップを被
せて接続箇所からの水の浸入を防ぐようにしたものであ
る。
水の通り道になるようなボルト挿通孔を形成する必要の
ない屋根についての考案を先に提案した。これは所謂ボ
ルトレス方式であり、屋根板の端部に形成した立上り部
同士を突き合わせ、その突合せ部分をクリップで固定し
て動かないように接続し、その接続箇所にキャップを被
せて接続箇所からの水の浸入を防ぐようにしたものであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のように従来の屋
根装置においては、暴風雨時等における雨漏れ防止機能
が十分でない上に、屋根板をボルトレス方式で接続した
屋根に、たとえば軒樋を取り付ける場合、軒樋支持具を
屋根板にビス止めするような方法を採用すると、屋根板
にボルト挿通孔を形成することになるので、屋根板同士
の接続方式としてボルトレス方式を採用したことの意味
が薄れ、好ましくない。これと同様の事情は、屋根板に
天井板や電気配線やダクトなどを支持させるための部材
を取り付ける場合にも生じる。
根装置においては、暴風雨時等における雨漏れ防止機能
が十分でない上に、屋根板をボルトレス方式で接続した
屋根に、たとえば軒樋を取り付ける場合、軒樋支持具を
屋根板にビス止めするような方法を採用すると、屋根板
にボルト挿通孔を形成することになるので、屋根板同士
の接続方式としてボルトレス方式を採用したことの意味
が薄れ、好ましくない。これと同様の事情は、屋根板に
天井板や電気配線やダクトなどを支持させるための部材
を取り付ける場合にも生じる。
【0005】本考案は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、暴風雨などにおける雨水の浸入を極力防止でき、た
とえ一部の雨水が浸入したとしても、その浸入雨水を集
合排水させて屋内への浸入を確実に防止することがで
き、また、上述したボルトレス方式の屋根に、ビス止め
することなく軒樋を取り付けたり、天井板や電気配線や
ダクトなどを取り付けたりすることのできる屋根装置を
提供することを目的とする。
で、暴風雨などにおける雨水の浸入を極力防止でき、た
とえ一部の雨水が浸入したとしても、その浸入雨水を集
合排水させて屋内への浸入を確実に防止することがで
き、また、上述したボルトレス方式の屋根に、ビス止め
することなく軒樋を取り付けたり、天井板や電気配線や
ダクトなどを取り付けたりすることのできる屋根装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の屋根装置は、隣
接する屋根板の端部からそれぞれ上方へ立ち上げられた
立上り部の上端から外向きに突き出た窪み部からなる樋
部同士を突き合わせて、その突き合わせ接続部分の上方
からキャップを被着させることにより上記屋根板の立上
り部に内向きに突き出て形成された返り部に、上記キャ
ップの一対の脚片の内向きに凹入した係合部が係合され
ている屋根において、上端部に屋根板の端部の突き合わ
せ部に対する取付座を具備する板片状の垂下部材が上記
屋根板の端部同士の突き合わせ接続箇所に挾み込まれ、
かつ、その垂下部材の上記取付座が屋根板の端部に固定
されていることを特徴とするものである。
接する屋根板の端部からそれぞれ上方へ立ち上げられた
立上り部の上端から外向きに突き出た窪み部からなる樋
部同士を突き合わせて、その突き合わせ接続部分の上方
からキャップを被着させることにより上記屋根板の立上
り部に内向きに突き出て形成された返り部に、上記キャ
ップの一対の脚片の内向きに凹入した係合部が係合され
ている屋根において、上端部に屋根板の端部の突き合わ
せ部に対する取付座を具備する板片状の垂下部材が上記
屋根板の端部同士の突き合わせ接続箇所に挾み込まれ、
かつ、その垂下部材の上記取付座が屋根板の端部に固定
されていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案の屋根装置によれば、隣接する屋根板の
立上り部の外表面に沿って雨水が浸入しようとしても、
各屋根板の立上り部の高さが高いことと、これら隣接す
る屋根板の端部からそれぞれ上方へ立ち上げられて互い
に突き合わせられた立上り部分にその上方からキャップ
が外嵌されていること、およびキャップの天板部から下
方へ延設された一対の脚片の凹入係合部が屋根板の立上
り部に内向きに突き出て形成された返り部に係合されて
キャップの一対の脚片が屋根板の外表面に密接して閉塞
部が形成されていることによって、雨水の浸入は極く少
量に抑えられる。また、その閉塞部を沿って一部の雨水
が浸入したとしても、その雨水は屋根板の立上り部の上
端から外向きに突き出た窪み部からなる樋部に集められ
て所定の方向へ排水されることになり、屋内にまで浸入
することが防止される。また、屋根板に軒樋を取り付け
るときは、吊下げ支持具の下端部に樋吊り金具や樋受け
金具などの樋支持金具を取り付けるだけでよく、ボルト
レスによる雨水の浸入防止効果を保ちつつ、樋吊り金具
や樋受け金具などの樋支持金具を取り付けることが可能
である。
立上り部の外表面に沿って雨水が浸入しようとしても、
各屋根板の立上り部の高さが高いことと、これら隣接す
る屋根板の端部からそれぞれ上方へ立ち上げられて互い
に突き合わせられた立上り部分にその上方からキャップ
が外嵌されていること、およびキャップの天板部から下
方へ延設された一対の脚片の凹入係合部が屋根板の立上
り部に内向きに突き出て形成された返り部に係合されて
キャップの一対の脚片が屋根板の外表面に密接して閉塞
部が形成されていることによって、雨水の浸入は極く少
量に抑えられる。また、その閉塞部を沿って一部の雨水
が浸入したとしても、その雨水は屋根板の立上り部の上
端から外向きに突き出た窪み部からなる樋部に集められ
て所定の方向へ排水されることになり、屋内にまで浸入
することが防止される。また、屋根板に軒樋を取り付け
るときは、吊下げ支持具の下端部に樋吊り金具や樋受け
金具などの樋支持金具を取り付けるだけでよく、ボルト
レスによる雨水の浸入防止効果を保ちつつ、樋吊り金具
や樋受け金具などの樋支持金具を取り付けることが可能
である。
【0008】
【実施例】図1は本考案の実施例による屋根装置の要部
の縦断面図、図2は同装置の要部の側面図である。これ
らの図に示した屋根は、上述したボルトレス方式で屋根
板同士を接続した構造を有している。すなわち、母屋な
どの下地材Wに門形の屋根受けフレームFが固着され、
その屋根受けフレームFの頂部に吊子81が固着されて
いる。屋根板としての金属折版屋根板7は断熱材71を
裏貼りしたカラー鋼板で製作されており、図示していな
い棟部に沿う方向の両端部が対称な特殊形状に曲成され
ている。すなわち、隣接して配置された屋根板7の端部
には、それぞれ屋根板本体72から段付部73を経て立
ち上げられた下段側立上り部74と、この下段側立上り
部74の上端部から内向きに突き出た返り部75と、こ
の返り部75からさらに立ち上げられた上段側立上り部
76と、この上段側立上り部76の上端部から外向きに
突き出た略U字状の窪み部77と、この窪み部77の端
縁に内向きに曲成された折曲げ片部78とを備えてお
り、上記断熱材71は折曲げ片部78と窪み部77の立
上り部とを除く部分の全体に亘って設けられている。
の縦断面図、図2は同装置の要部の側面図である。これ
らの図に示した屋根は、上述したボルトレス方式で屋根
板同士を接続した構造を有している。すなわち、母屋な
どの下地材Wに門形の屋根受けフレームFが固着され、
その屋根受けフレームFの頂部に吊子81が固着されて
いる。屋根板としての金属折版屋根板7は断熱材71を
裏貼りしたカラー鋼板で製作されており、図示していな
い棟部に沿う方向の両端部が対称な特殊形状に曲成され
ている。すなわち、隣接して配置された屋根板7の端部
には、それぞれ屋根板本体72から段付部73を経て立
ち上げられた下段側立上り部74と、この下段側立上り
部74の上端部から内向きに突き出た返り部75と、こ
の返り部75からさらに立ち上げられた上段側立上り部
76と、この上段側立上り部76の上端部から外向きに
突き出た略U字状の窪み部77と、この窪み部77の端
縁に内向きに曲成された折曲げ片部78とを備えてお
り、上記断熱材71は折曲げ片部78と窪み部77の立
上り部とを除く部分の全体に亘って設けられている。
【0009】隣接する屋根板7,7の上段側立上り部7
6と窪み部77との間の凹所が吊子81の突出部82に
嵌め込まれている。このようにして吊子81の両側に配
置された相隣接する屋根板7,7は、それらの窪み部7
7,77の立上り部77a,77a同士が突き合わせ状
態に対向されている。そして、その突き合わせ箇所に金
属製のクリップ83が嵌着され、このクリップ83によ
って隣接する屋根板7,7の端部同士が動かないように
接続されている。9は断熱材で裏張りされた門形断面の
長尺体でなる金属製キャップであり、このキャップ9
は、天板部93とその両端から下方に延設された左右一
対の脚片91,91からなり、左右一対の脚片91,9
1の下端部にはそれぞれに内向きに凹入した係合部9
2,92が形成されている。このキャップ9は上記クリ
ップ83上で相隣接する屋根板7,7の突き合わせ箇所
に上方から外嵌されて、上記係合部92,92が屋根板
7,7の返り部75,75またはクリップ83の係合片
部84,84に係合されている。
6と窪み部77との間の凹所が吊子81の突出部82に
嵌め込まれている。このようにして吊子81の両側に配
置された相隣接する屋根板7,7は、それらの窪み部7
7,77の立上り部77a,77a同士が突き合わせ状
態に対向されている。そして、その突き合わせ箇所に金
属製のクリップ83が嵌着され、このクリップ83によ
って隣接する屋根板7,7の端部同士が動かないように
接続されている。9は断熱材で裏張りされた門形断面の
長尺体でなる金属製キャップであり、このキャップ9
は、天板部93とその両端から下方に延設された左右一
対の脚片91,91からなり、左右一対の脚片91,9
1の下端部にはそれぞれに内向きに凹入した係合部9
2,92が形成されている。このキャップ9は上記クリ
ップ83上で相隣接する屋根板7,7の突き合わせ箇所
に上方から外嵌されて、上記係合部92,92が屋根板
7,7の返り部75,75またはクリップ83の係合片
部84,84に係合されている。
【0010】上記のように、キャップ9を相隣接する屋
根板7,7の立上り部77a,77a同士の突き合わせ
箇所に上方から外嵌させることで、各屋根板77,77
の上段側立上り部76,76の上端には、上記キャップ
9の天板部93で上方が覆われる状態で上記窪み部7
7,77からなる樋部T,Tが形成されており、これら
樋部T,Tはキャップ9と同様に軒先にまで延設されて
いる。
根板7,7の立上り部77a,77a同士の突き合わせ
箇所に上方から外嵌させることで、各屋根板77,77
の上段側立上り部76,76の上端には、上記キャップ
9の天板部93で上方が覆われる状態で上記窪み部7
7,77からなる樋部T,Tが形成されており、これら
樋部T,Tはキャップ9と同様に軒先にまで延設されて
いる。
【0011】上記のようにして互いに接続された屋根板
7,7における突き合わせ接続箇所、すなわち上記立上
り部77a,77aに垂下部材1が挾み込まれている。
この垂下部材1は図3のように板片状に形成されている
と共に、その上端部に反対側に向けて直角に曲成された
取付座11,11を備えており、それらの取付座11,
11が屋根板7,7の上記折曲げ片部78,78に重ね
られ、かつ両者の重なり部がボルト・ナットなどの止具
2で結合されている。止具2にボルト・ナットを用いる
と、上記折曲げ片部78,78にボルト挿通孔を形成す
ることになるけれども、この部分はキャップ9で覆われ
ているので水密対策を講じる必要はない。また、その止
具2はキャップ9で覆い隠されているので止具2が目立
つということもない。なお、止具2としては他の手段、
たとえばクリップなどを用いてもよい。
7,7における突き合わせ接続箇所、すなわち上記立上
り部77a,77aに垂下部材1が挾み込まれている。
この垂下部材1は図3のように板片状に形成されている
と共に、その上端部に反対側に向けて直角に曲成された
取付座11,11を備えており、それらの取付座11,
11が屋根板7,7の上記折曲げ片部78,78に重ね
られ、かつ両者の重なり部がボルト・ナットなどの止具
2で結合されている。止具2にボルト・ナットを用いる
と、上記折曲げ片部78,78にボルト挿通孔を形成す
ることになるけれども、この部分はキャップ9で覆われ
ているので水密対策を講じる必要はない。また、その止
具2はキャップ9で覆い隠されているので止具2が目立
つということもない。なお、止具2としては他の手段、
たとえばクリップなどを用いてもよい。
【0012】垂下部材1の下端部に吊下げ支持具3の上
端部がリベットやボルトなどのピン状部材4を用いてピ
ン結合されている。図2のように吊下げ支持具3はパイ
プ材の上端部を偏平に圧潰してその部分にピン挿通孔3
1を開設し、かつ下端部内周面にねじ部32を形成した
ものである。なお、図2において12はボルト挿通孔、
13はピン挿通孔である。
端部がリベットやボルトなどのピン状部材4を用いてピ
ン結合されている。図2のように吊下げ支持具3はパイ
プ材の上端部を偏平に圧潰してその部分にピン挿通孔3
1を開設し、かつ下端部内周面にねじ部32を形成した
ものである。なお、図2において12はボルト挿通孔、
13はピン挿通孔である。
【0013】以上の構成において、吊下げ支持具3の下
端の高さを適切に定めることによって、その吊下げ支持
具3を利用して軒樋を取り付けたり、天井板や電気配線
やダクトなどの種々の部材を吊り下げることが可能であ
る。
端の高さを適切に定めることによって、その吊下げ支持
具3を利用して軒樋を取り付けたり、天井板や電気配線
やダクトなどの種々の部材を吊り下げることが可能であ
る。
【0014】軒樋を取り付けるときは、図2のように垂
下部材1を屋根板7における軒先側端部の近傍箇所に上
述した構成で取り付け、その垂下部材1にピン結合した
吊下げ支持具3のねじ部32(図3参照)に、軒樋吊り
金具5に設けた突出状のねじ軸部51をねじ込んで固定
し、その吊り金具5に軒樋52の適所を吊下げ保持させ
る。この場合、図2のようにピン結合箇所で吊下げ支持
具3を垂下部材1に対して屈曲させることにより屋根の
傾斜をその屈曲によって吸収しておけば、軒樋52が適
正の姿勢で取り付けられる。なお、図2において、53
は竪樋、54は軒樋52の耳縁が吊り金具5から脱落す
ることを防ぐストッパである。
下部材1を屋根板7における軒先側端部の近傍箇所に上
述した構成で取り付け、その垂下部材1にピン結合した
吊下げ支持具3のねじ部32(図3参照)に、軒樋吊り
金具5に設けた突出状のねじ軸部51をねじ込んで固定
し、その吊り金具5に軒樋52の適所を吊下げ保持させ
る。この場合、図2のようにピン結合箇所で吊下げ支持
具3を垂下部材1に対して屈曲させることにより屋根の
傾斜をその屈曲によって吸収しておけば、軒樋52が適
正の姿勢で取り付けられる。なお、図2において、53
は竪樋、54は軒樋52の耳縁が吊り金具5から脱落す
ることを防ぐストッパである。
【0015】屋根板7に対する垂下部材1の固定箇所は
図2のよう軒先側端部に限定されない。すなわち、垂下
部材1の固定箇所は、吊下げ支持具3に何を吊り下げる
かによって適宜選定すべきであり、たとえば電気配線や
ダクトの吊り下げに用いる場合や天井板の吊下げに用い
る場合には、棟と軒先との中間部分や棟に近い部分に固
定することが望ましい場合もある。
図2のよう軒先側端部に限定されない。すなわち、垂下
部材1の固定箇所は、吊下げ支持具3に何を吊り下げる
かによって適宜選定すべきであり、たとえば電気配線や
ダクトの吊り下げに用いる場合や天井板の吊下げに用い
る場合には、棟と軒先との中間部分や棟に近い部分に固
定することが望ましい場合もある。
【0016】吊下げ支持具3は図3で説明したようなパ
イプ材に限らず、板片状のものであってもよい。また、
垂下部材1は図4のように上端部に取付座14と下向き
の折返し部15とを逆L型に形成し、取付座14にボル
ト挿通孔12を開設したものであってもよい。このもの
は、互いに接続された屋根板7,7のうち、一方の屋根
板7の突合せ接続箇所の折曲げ片部78に取付座14と
折返し部15とでなる逆L字形部分を被せて取付座14
をその折曲げ片部78に重ね、その重なり部がボルト・
ナットなどの止具で結合される。
イプ材に限らず、板片状のものであってもよい。また、
垂下部材1は図4のように上端部に取付座14と下向き
の折返し部15とを逆L型に形成し、取付座14にボル
ト挿通孔12を開設したものであってもよい。このもの
は、互いに接続された屋根板7,7のうち、一方の屋根
板7の突合せ接続箇所の折曲げ片部78に取付座14と
折返し部15とでなる逆L字形部分を被せて取付座14
をその折曲げ片部78に重ね、その重なり部がボルト・
ナットなどの止具で結合される。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案の屋根装置は、屋
根板の端部に形成された立上り部の高さが高いこと、隣
接する屋根板の端部からそれぞれ上方へ立ち上げられて
互いに突き合わせられた立上り部分にその上方からキャ
ップが外嵌されて隣接する屋根板の立上り部の上端にそ
れぞれ外向きに突き出た窪み部からなる樋部が形成され
ていること、およびキャップの天板部から下方へ延設さ
れた一対の脚片の内向き凹入係合部が屋根板の内向き返
り部に係合されて、キャップの一対の脚片が屋根板の立
上り部分の外表面に密接して閉塞部が形成されているこ
とによって、暴風雨時などにおいて屋根板の立上り部の
外表面に沿って雨水が浸入しにくい上に、たとえ閉塞部
に発生する僅かな隙間を通って一部の雨水が浸入したと
しても、その雨水を屋根板の立上り部の上端に形成され
た樋部に集めて所定の方向へ排水することが可能で、雨
水が屋内にまで浸入することを防止するといった優れた
雨漏れ防止機能を確実に発揮させることができる。ま
た、屋根板同士の接続方式としてボルトレス方式を採用
したような屋根について、ボルトレス方式を採用したこ
とによって発揮される作用効果、すなわち、屋根板やキ
ャップに開けたボルト挿通孔に水密対策を施す必要がな
いという効果や、屋根板からボルトなどが突出しなくな
って外観が良好になるといった効果などを損なうことな
く、軒樋を屋根板に取り付けたり、天井板や電気配線や
ダクトなどの部材を屋根板に吊下げ支持させることがで
きるという効果も奏する。
根板の端部に形成された立上り部の高さが高いこと、隣
接する屋根板の端部からそれぞれ上方へ立ち上げられて
互いに突き合わせられた立上り部分にその上方からキャ
ップが外嵌されて隣接する屋根板の立上り部の上端にそ
れぞれ外向きに突き出た窪み部からなる樋部が形成され
ていること、およびキャップの天板部から下方へ延設さ
れた一対の脚片の内向き凹入係合部が屋根板の内向き返
り部に係合されて、キャップの一対の脚片が屋根板の立
上り部分の外表面に密接して閉塞部が形成されているこ
とによって、暴風雨時などにおいて屋根板の立上り部の
外表面に沿って雨水が浸入しにくい上に、たとえ閉塞部
に発生する僅かな隙間を通って一部の雨水が浸入したと
しても、その雨水を屋根板の立上り部の上端に形成され
た樋部に集めて所定の方向へ排水することが可能で、雨
水が屋内にまで浸入することを防止するといった優れた
雨漏れ防止機能を確実に発揮させることができる。ま
た、屋根板同士の接続方式としてボルトレス方式を採用
したような屋根について、ボルトレス方式を採用したこ
とによって発揮される作用効果、すなわち、屋根板やキ
ャップに開けたボルト挿通孔に水密対策を施す必要がな
いという効果や、屋根板からボルトなどが突出しなくな
って外観が良好になるといった効果などを損なうことな
く、軒樋を屋根板に取り付けたり、天井板や電気配線や
ダクトなどの部材を屋根板に吊下げ支持させることがで
きるという効果も奏する。
【図1】本考案の実施例による屋根装置の要部の縦断面
図である。
図である。
【図2】同装置の要部の側面図である。
【図3】垂下部材と吊下げ支持具とを示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図4】垂下部材の変形例を示す斜視図である。
1 垂下部材 3 吊下げ支持具 7 屋根板 9 キャップ 11 取付座T 樋部
Claims (1)
- 【請求項1】 隣接する屋根板の端部からそれぞれ上方
へ立ち上げられた立上り部の上端から外向きに突き出た
窪み部からなる樋部同士を突き合わせて、その突き合わ
せ接続部分の上方からキャップを被着させることにより
上記屋根板の立上り部に内向きに突き出て形成された返
り部に、上記キャップの一対の脚片の内向きに凹入した
係合部が係合されている屋根において、上端部に屋根板
の端部の突き合わせ部に対する取付座を具備する板片状
の垂下部材が上記屋根板の端部同士の突き合わせ接続箇
所に挾み込まれ、かつ、その垂下部材の上記取付座が屋
根板の端部に固定されていることを特徴とする屋根装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991061151U JPH0748830Y2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 屋根装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991061151U JPH0748830Y2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 屋根装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0514364U JPH0514364U (ja) | 1993-02-23 |
JPH0748830Y2 true JPH0748830Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=13162834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991061151U Expired - Fee Related JPH0748830Y2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 屋根装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748830Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5910206B2 (ja) * | 1980-07-09 | 1984-03-07 | ビツグウエイ株式会社 | カ−トリツジ式棒状化粧品 |
JPS60114639A (ja) * | 1983-11-26 | 1985-06-21 | Sharp Corp | 調理器 |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP1991061151U patent/JPH0748830Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0514364U (ja) | 1993-02-23 |
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