JPH1181248A - 索線の緩衝保持装置及びその取り付け方法 - Google Patents

索線の緩衝保持装置及びその取り付け方法

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JPH1181248A
JPH1181248A JP26091497A JP26091497A JPH1181248A JP H1181248 A JPH1181248 A JP H1181248A JP 26091497 A JP26091497 A JP 26091497A JP 26091497 A JP26091497 A JP 26091497A JP H1181248 A JPH1181248 A JP H1181248A
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JP
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cable
spiral
spiral body
wire rope
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JP26091497A
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Inventor
Toshizo Fukushima
寿藏 福島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落石防止や車輛衝突防止等を行う索線に
少ない部品数で容易に緩衝機能を付与することができる
緩衝保持装置を提供する。 【解決手段】 保持対象となる索線1に取り付ける螺旋
体2を、索線1の外径よりも小なる内径を有し、螺旋部
ピッチを索線1の外径よりも大なる寸法にして形成し、
この螺旋体2を回転させて索線1に取り付ければ索線1
がピッチ側に逃げて蛇行部分が生じ、この蛇行部分が索
線1に衝撃荷重が加わった場合に伸び、衝撃を弾力的に
緩衝する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、落石防止や車輛
衝突防止、土木工事、船舶のもやい、エレベータ、ロー
プウェイ等に用いられる索線(ワイヤー、ロープ)の緩
衝保持装置及びその取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような用途に使用される索線は、
衝撃力が加わった場合に破断するのを防止するため、衝
撃の緩衝手段を付与する必要がある。
【0003】従来の緩衝手段としては、支持等に対する
索線の固定を、衝撃力に対してより強固な固定構造とす
るか、複数本の索線を重ね合わせ状に結合し、索線相互
の滑りによる摩擦力を利用する構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の固定式
の構造は、衝撃力を剛的に支持するため、索線の破断境
界に対する緩和の機能が低く、また後者の摩擦力を利用
する構造も衝撃緩和が十分ではなく、しかも何れの構造
も構成部品点数が多く、構造が複雑で取り付けに手間と
時間がかかるという問題がある。
【0005】そこで、この発明の課題は、一本の索線上
に取り付けるだけで、より効果的な衝緩機能が得られる
と共に、少ない部品数で取り付けが容易に行え、既設の
索線への取り付けが可能な索線の緩衝保持装置及びその
取り付け方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、保持対象の索線の外径よ
りも小なる内径を有する螺旋体からなり、当該螺旋体の
螺旋部ピッチを同保持対象の索線の外径よりも大なる距
離にした構成を採用したものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、螺旋体に用いる鋼線等の素材の強度を保持対象の索
線よりも大なるものに設定した構成を採用したものであ
る。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、螺旋体に用いる鋼線等の素材の強度を保持対象の索
線よりも小なるものに設定した構成を採用したものであ
る。
【0009】請求項4の発明は、保持対象の索線の外径
よりも小なる内径を有する螺旋体に一方の端部から回転
を加えることにより、保持対象の索線を中心とするが如
き状態で該螺旋体を他方端部から索線上に回転して取り
付ける構成を採用したものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、螺旋体の内径側に、支柱等への取り付け金具を螺旋
体の回転による保持対象の索線への取り付けと同時に収
納することにより、索線を支柱等に固定できるようにし
た構成を採用したものである。
【0011】ここで、螺旋体を索線に取り付けると、索
線が螺旋のピッチ間でうねって蛇行し、索線に衝撃が加
わった場合、蛇行部分が直線化することにより弾力的な
緩衝を行ない、瞬間最大加重に対して、材料破断限界を
越える強度を持たせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0013】図1(A)乃至(F)に示すように、緩衝
保持装置は、保持対象の索線1の外径aよりも小なる内
径bを有する螺旋体2によって形成され、当該螺旋体2
の螺旋部ピッチcが索線1の外径aよりも大なる寸法に
設定されている。
【0014】従って、螺旋体2の内径bと索線1の外径
a及び螺旋部ピッチcの関係はb<a<cとなる。
【0015】図1(D)は上記条件の螺旋体2を保持対
象の索線1に取り付けて衝撃力の緩衝機能を付与した状
態を示し、螺旋体2に回転を与えながら索線1に取り付
けると、螺旋体2は索線1に対して弾力的に固着すると
共に、索線1は螺旋体2のピッチ側に逃げ、うねって蛇
行した状態となり、この蛇行部分が衝撃に対する逃げの
部分となって緩衝を行なうことになる。
【0016】前記螺旋体2の形成に用いる鋼線等の素材
の強度は、保持対象の索線1よりも大なるものに設定す
る場合と、該索線1よりも小なるものに設定する場合と
がある。
【0017】図1(E)は螺旋体2の素材強度が索線1
よりも大なる場合の索線1の衝撃緩衝状態を示し、螺旋
体2は変形がなく、索線1は蛇行していた部分が強引に
伸びて直線状となり、索線1の衝撃を弾力的に緩衝する
ことができる。
【0018】図1(F)は螺旋体2の素材強度が索線1
よりも小なる場合の索線1の衝撃緩衝状態を示し、螺旋
体2は同図一点鎖線で示すように伸び、索線1は蛇行し
ていた部分が強引に伸びて直線状となり、索線1の衝撃
を弾力的に緩衝することができる。
【0019】上記のように、緊張状態で張設した索線1
の途中に螺旋体2を取り付けると、索線1の途中に螺旋
体2のピッチ間に逃げた蛇行部分を形成することがで
き、この蛇行部分が衝撃力により直線となり、この間の
動きが、緩衝力となり、瞬間最大荷重に対して、材料破
断限界を越える強度を持たせることができる。
【0020】図2(A)乃至(D)は、螺旋体2を索線
1の途中等に取り付けるための具体的な方法を示し、螺
旋体2を保持して回転を与える装着具3はエアコンプレ
ッサーや電動ドリルに連結する回転シャフト4に円軸状
のヘッド5を設け、該ヘッド5に螺旋体2を収納する外
筒6を回転フリーの関係となるように装着し、ヘッド5
の先端面に外筒6内へ収納した螺旋体2の一方端部に係
合して回転を与える突起7を設け、外筒6の先端に索線
1を逃がすスリット8を設けた構造になっている。
【0021】上記装着具3を用いて螺旋体2を索線1に
取り付けるため、螺旋体2の他方端部に大径部2aを形
成し、この大径部2aから索線1に螺入させるようにし
ておく。
【0022】索線1に螺旋体2を取り付けるようにし
て、装着具3の外筒6内に螺旋体2を収納し、外筒6か
ら突出する螺旋体2の大径部2aを図2(A)の如く索
線1に引っかけ、外筒6のスリット8を索線1に合わせ
た状態で、ドリルの起動で装着具3を回転させると、ヘ
ッド5と一体に回転する螺旋体2は螺旋によって自動的
に索線1へ外装螺入し、図2(B)に示すように、外筒
6内から離脱した螺旋体2は索線1に取り付けられるこ
とになる。
【0023】図3(A)、(B)は、支柱9等に対する
索線1の取り付けた螺旋体2を用いた例を示し、支柱9
に固定する取り付け金具10を、索線1に取り付けた螺
旋体2の内径側に係合させ、取り付け金具10を支柱9
に固定すれば、該取り付け金具10と螺旋体2を介して
支柱9に索線1を取り付けることができる。
【0024】図4(A)、(B)は螺旋体2を支柱9等
に対する索線1の取り付けに用いた他の例を示し、索線
1の端部を支柱9等の取り付け金具10に挿通した後、
折り返して重ね合わせ、この重ね合わせた二本の索線1
に対して螺旋体2を回転させながら取り付け、この螺旋
体2の外側に圧着端子11を外嵌し、圧着端子11を外
周からカシメることにより、索線1の端部を支柱9に固
定化することができる。
【0025】図4(B)は、上記圧着端子11に代えて
使用するボルト・ナット式の締付け端子12を示し、軸
方向に沿って一部切り離した端子12を螺旋体2の外側
に被せた後、該端子12の切り離し部分をボルト13と
ナット14で締めつけることにより、索線1の端部を固
定している。
【0026】図5は、前記した螺旋体2の使用状態をま
とめて表示しており、落石防止や車輛衝突防止柵等に用
いられる索線1の端部を端部支柱9に圧着端子11を併
用して固定し、索線1の途中を中間の支柱9に螺旋体2
と取り付け金具10を用いて固定し、更に索線1の中間
部の位置に緩衝を目的とする螺旋体2を取り付け、これ
により支柱9間に対する索線1の取り付けと、一本の緊
張索線1上に衝撃の緩衝機能を付与することができる。
【0027】この発明における螺旋体は、同時に落石防
止棚あるいは防護ネットの索線上に用い、その効果を高
めることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、螺旋
体を回転させて索線上に巻きつけ、螺旋体のピッチ側に
索線を蛇行させ、衝撃力により蛇行部分が直線となって
緩衝するようにしたので、一本の緊張索線上において衝
撃緩衝が行なえ、螺旋体の単用のみで効果的な緩衝機能
を付与することができ、螺旋体による弾力的な緩衝によ
り、索線に加わる瞬間最大荷重に対して、材料破断限界
を越える強度を持たせることができる。
【0029】また、螺旋体は回転させるだけで、索線に
取り付けることができ、取り付け作業が簡単に能率よく
行え、しかも索線の支柱等への取り付けも螺旋体の回転
によって簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は索線の正面図、(B)は螺旋体の正面
図、(C)は螺旋体の側面図、(D)は螺旋体を索線に
取り付けた緩衝部分の正面図、(E)は索線に衝撃荷重
が加わった場合の緩衝部分の正面図、(F)は同上の緩
衝部分の他の例を示す正面図。
【図2】(A)と(B)は索線に対する螺旋体の取り付
け途中を示す正面図、(C)は螺旋体を取り付けた状態
を示す正面図、(D)は螺旋体の装着具を示す斜視図、
(E)は装着具と螺旋体を示す分解斜視図。
【図3】(A)は支柱に対する索線の取り付け状態を示
す斜視図、(B)は同上の要部を拡大した斜視図。
【図4】(A)は支柱に対する索線端部の固定状態を示
す斜視図、(B)はボルト・ナットによる締付け端子の
斜視図。
【図5】螺旋体の使用状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 索線 2 螺旋体 3 装着具 9 支柱 10 取り付け金具 11 圧着端子 12 端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持対象の索線の外径よりも小なる内径
    を有する螺旋体からなり、当該螺旋体の螺旋部ピッチを
    同保持対象の索線の外径よりも大なる距離にしたことを
    特徴とする索線の緩衝保持装置。
  2. 【請求項2】 螺旋体に用いる鋼線等の素材の強度を保
    持対象の索線よりも大なるものに設定したことを特徴と
    する請求項1記載の索線の緩衝保持装置。
  3. 【請求項3】 螺旋体に用いる鋼線等の素材の強度を保
    持対象の索線よりも小なるものに設定したことを特徴と
    する請求項1記載の索線の緩衝保持装置。
  4. 【請求項4】 保持対象の索線の外径よりも小なる内径
    を有する螺旋体に一方の端部から回転を加えることによ
    り、保持対象の索線を中心とするが如き状態で該螺旋体
    を他方端部から索線上に回転して取り付けることを特徴
    とする索線の緩衝保持装置の取り付け方法。
  5. 【請求項5】 螺旋体の内径側に、支柱等への取り付け
    金具を螺旋体の回転による保持対象の索線への取り付け
    と同時に収納することにより、索線を支柱等に固定でき
    るようにしたことを特徴とする請求項4記載の索線の緩
    衝保持装置の取り付け方法。
JP26091497A 1997-09-08 1997-09-08 索線の緩衝保持装置及びその取り付け方法 Pending JPH1181248A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003313828A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Yoshida Kouzou Design:Kk ロープ用緩衝具及び緩衝装置
KR100888196B1 (ko) 2008-03-07 2009-03-12 (주)엠케이 충격흡수용 가드레일
JP2017002676A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 株式会社カミナガ 道路防護柵下部開口部の防護ネット

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KR100888196B1 (ko) 2008-03-07 2009-03-12 (주)엠케이 충격흡수용 가드레일
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