JP2008231971A - 自動車用マフラーカッター - Google Patents
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Abstract
【課題】マフラーカッターの脱落による事故を確実に防止することができ、装着時の見栄えも良好で、脱落の原因となる振動を抑止することも可能な自動車用マフラーカッターを提供する。
【解決手段】マフラーカッター1の内部にマフラー本体Pに外嵌する二重筒体4を設ける。該二重筒体4の一部に内部切欠部5を形成する。この内部切欠部5の位置で二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の一部がマフラー本体Pの外側面を緊締するように設ける。マフラーカッター1の外側面に外部切欠部6を形成する。二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の連結端部が外部切欠部6から表出するように設ける。マフラーカッター1の外側面に導電性の連結補助部材3を装着し、該連結補助部材3を車体に連結する。
【選択図】図1
【解決手段】マフラーカッター1の内部にマフラー本体Pに外嵌する二重筒体4を設ける。該二重筒体4の一部に内部切欠部5を形成する。この内部切欠部5の位置で二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の一部がマフラー本体Pの外側面を緊締するように設ける。マフラーカッター1の外側面に外部切欠部6を形成する。二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の連結端部が外部切欠部6から表出するように設ける。マフラーカッター1の外側面に導電性の連結補助部材3を装着し、該連結補助部材3を車体に連結する。
【選択図】図1
Description
本発明は、極めて体裁良く装着することができると共に、使用時の振動等による落下を防止することが可能な自動車用マフラーカッターに関するものである。
主に装飾用として使用される自動車用のマフラーカッターは、マフラー本体の端部に装着するため、装着時の見栄えを良好にする必要があった。そこで、従来のマフラーカッターにおいて、特許文献1乃至特許文献3に記載のように、固定手段にベルトを用いたものが提案されている。
特許文献1に記載されたマフラーカッターは、マフラー本体を囲むマフラーカッターの端部から突き出すように設けた板部材にベルト部材を装着し、このベルト部材をマフラー本体に巻き付けて緊締することでマフラーカッターを固定するものである。
特許文献2及び特許文献3に記載のマフラーカッターは、いずれもマフラー本体の端部が斜め下向きになっているマフラー本体に装着するものである。すなわち、特許文献2は、マフラーカッターの上面からマフラー本体の端部上面方向に延長された結合部材にベルト本体を装着し、このベルト本体でマフラー本体の端部を保持するものである。
一方、特許文献3は、マフラーカッターの端部上面に切り欠きを設け、この切り欠きに、屈曲したマフラー本体の端部を挿入すると共に、この切り欠きに沿って開穿された長孔にベルトを装着し、このベルトでマフラー本体を固定するものである。
特開2005‐48668号公報
特開2005‐180200号公報
特開2006‐118409号公報
ベルトを利用した従来のマフラーカッターは、いずれも使用時の振動等で脱落するおそれがあった。すなわち、特許文献1の構造によると、マフラー本体の端部をマフラーカッターの端部で囲むように装着し、このマフラーカッターの端部からマフラー本体方向に突出した板体を利用してベルト部材をマフラー本体に巻き付ける構造を成している。すなわち、マフラー本体の上面にマフラーカッターが重合するが、マフラー本体の下面にはマフラーカッターが接触しない状態でベルト部材のみがマフラー本体を固定するものである。このため、マフラーカッターの振動により生じる負荷が、全てこの板体やベルト部材に伝わることになる。
しかも、マフラー本体の下面にマフラーカッターが接触せず、マフラーカッターの上面のみでマフラー本体に係止した状態になっているので、マフラーカッター自体が極めて揺れ易い構造になっている。この結果、ベルト部材に大きな負荷が加わることになり、この負荷が次第にベルト部材を伸張させると、このベルト部材のみで連結されているマフラーカッターは脱落することになる。そのため、特許文献1では、このベルト部材の伸張を防止するために、マフラーカッターを外側からベルト部材方向に貫通するネジを複数本配置し、このネジの先端でベルト部材の外側面を強力に押さえつける案も開示している。ところが、ベルトの伸張をネジで防止しようとすると、数多くのネジが必要になり、装着作業に極めて多くの手間を要するといった不都合が生じることになる。
また、特許文献2では、斜め下方を向いたマフラー本体の下端部をマフラーカッターの内部に圧着した状態でベルト部材により固定するものである。したがって、マフラーカッターが上下に振動すると、マフラー本体の下端部に接している部分が支点となり、マフラーカッターの上部に設けた結合部材やベルト部材が作用点となって極めて大きな負荷が集中する構造になっている。この結果、これらの大きな負荷が結合部材やベルト部材を伸張させ、あるいは切断する可能性がある。そうすると、この特許文献2においてもベルト部材によってのみマフラーカッターを連結しているので、走行中にマフラーカッターが脱落するおそれがある。
更に、特許文献3によると、マフラーカッターをマフラー本体にベルトで吊り下げる構造なので、マフラーカッターの荷重及び振動による負荷の全てがベルトに集中する構造を成している。しかも、このベルトは、下向きに傾斜したマフラー本体の外周面に巻きつけるものであるから、ベルトが僅かに伸張した場合でも、マフラーカッターがマフラー本体の傾斜面に沿って滑り落ちる可能性がある。
このように、ベルトを用いた従来のマフラーカッターは、いずれも走行時の振動等により、脱落する可能性があった。このようなマフラーカッターの脱落は、一般道路でも極めて危険であるが、特に、高速道路などでマフラーカッターが脱落すると大惨事につながるおそれもある。
そこで、本発明は上述の如き課題を解消するため創出されたもので、マフラーカッターの脱落による事故を確実に防止することができ、しかも、装着時の見栄えも良好で、脱落の原因となる振動をある程度抑止することも可能な自動車用マフラーカッターの提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本発明の第1の手段は、自動車のマフラー本体Pの端部に外装されるマフラーカッター1において、マフラー本体Pの外側面に緊締する固定ベルト2をマフラーカッター1に装着すると共に、マフラーカッター1の外側面に連結補助部材3を装着し、該連結補助部材3を車体に連結することにある。
第2の手段の前記連結補助部材3は、導電性材にて設けられ、前記マフラーカッター1が接地するように車体に連結されている。
第3の手段は、前記マフラーカッター1の内部にマフラー本体Pに外嵌する二重筒体4を設け、該二重筒体4の一部に内部切欠部5を形成し、この内部切欠部5の位置で二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の一部がマフラー本体Pの外側面を緊締するように設けると共に、マフラーカッター1の外側面に外部切欠部6を形成し、二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の連結端部が外部切欠部6から表出するように設け、この外部切欠部6を通して連結端部を緊締操作するものである。
第4の手段は、前記マフラーカッター1の内部に前記固定ベルト2を挿通して係止する係止体7を設け、該係止体7に係止された固定ベルト2でマフラー本体Pの外側面を緊締すると共に、マフラーカッター1の外側面に切欠部8を形成して固定ベルト2の連結端部が切欠部8から表出するように設け、該切欠部8を通して連結端部を緊締操作することを課題解消のための手段とする。
本発明の請求項1により、フラーカッター1の外側面に連結補助部材3を装着し、該連結補助部材3を車体に連結することで、たとえ固定ベルト2が緩んでマフラーカッター1が脱落しかけても、この連結補助部材3がマフラーカッター1の脱落を防止する。また、固定ベルト2が緩んだ場合に、マフラーカッター1の振動による大きな異音が生じることになり、運転者の注意を惹きつける効果もある。この結果、マフラーカッター1の脱落により生じる事故や大惨事等を確実に防止することができるものである。
請求項2によると、連結補助部材3は、導電性材にて設けられ、前記マフラーカッター1が接地するので、マフラーカッターの脱落防止と共に、アース効果を得ることができる。この結果、マフラーカッターが帯電することにより生じる種々の不都合を解消することができる。実験によると、マフラーカッター1を接地すると、マフラーカッター1自体の振動を軽減する効果があることが判明した。
請求項3では、マフラーカッター1の内部にマフラー本体Pに外嵌する二重筒体4を設け、該二重筒体4の一部に内部切欠部5を形成し、この内部切欠部5の位置で二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の一部がマフラー本体Pの外側面を緊締するように設けているので、マフラーカッター1は、この二重筒体4と固定ベルト2との二つの部材で強固に連結することになる。しかも、二重筒体4を利用して固定ベルト2を装着した場合には、固定ベルト2に加わる負荷が少なくなり、しかも、マフラーカッター1を強固に固定できるので、固定ベルト2が伸張してマフラーカッター1が脱落する確率自体が極めて低くなるものである。
また、マフラーカッター1の外側面に外部切欠部6を形成し、二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の連結端部が外部切欠部6から表出するように設け、この外部切欠部6を通して連結端部を緊締操作するので、マフラーカッター1の装着作業を簡略化することができる。しかも、前記内部切欠部5やこの外部切欠部6の切り欠き位置の設計変更は自由になるので、マフラーカッター1の長さや口径、あるいはマフラー本体Pの形態に応じ、最適な位置に固定ベルト2を装着することができる利点もある。
請求項4によると、係止体7に係止された固定ベルト2でマフラー本体Pの外側面を緊締することで、マフラーカッター1の口径が大きいものでも安定した取付けが可能になる。しかも、マフラーカッター1の外側面に切欠部8を形成して固定ベルト2の連結端部が切欠部8から表出するように設け、該切欠部8を通して連結端部を緊締操作するので、口径が大きいマフラーカッター1でも、装着作業が容易である。
このように、本発明によると、マフラーカッターの脱落による事故を確実に防止することができ、しかも、装着時の見栄えも良好で、脱落の原因となる振動をある程度抑止することも可能であるなどといった有益な種々の効果を奏するものである。
本発明の最良の形態は、マフラー本体Pの外側面に緊締する固定ベルト2をマフラーカッター1に装着する。マフラーカッター1の外側面に連結補助部材3を装着し、該連結補助部材3を車体に連結する。連結補助部材3を、導電性材にて設け、マフラーカッター1が接地するように車体に連結する。マフラーカッター1の内部にマフラー本体Pに外嵌する二重筒体4を設け、該二重筒体4の一部に内部切欠部5を形成する。この内部切欠部5の位置で二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の一部がマフラー本体Pの外側面を緊締するように設ける。マフラーカッター1の外側面に外部切欠部6を形成する。二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の連結端部が外部切欠部6から表出するように設ける。この外部切欠部6を通して連結端部を緊締操作することで、当初の目的を達成するものである。
以下、本発明を図示例に基づいて説明する。本発明の基本構成は、マフラーカッター1、固定ベルト2、連結補助部材3にて構成される(図1参照)。
マフラーカッター1は、マフラー本体Pの端部に外装し、固定ベルト2で固定する。また、マフラーカッター1の外側面には連結補助部材3が装着されており、この連結補助部材3を車体に連結する。このように、本発明マフラーカッターは、固定ベルト2と連結補助部材3との二つの部材を使用して接続するものである。
固定ベルト2は、マフラー本体Pの外側面に巻き付けて緊締する部材である。図示の固定ベルト2は、金属製の固定ベルト2で、固定ベルト2の連結端部を連結具2Aにて長さ調整自在に連結する(図1、2参照)。この固定ベルト2をマフラーカッター1に固定するには、このマフラーカッター1の内部に設けた二重筒体4や、係止体7を使用する。
二重筒体4は、マフラー本体Pに外嵌する筒体で、この二重筒体4の一部に内部切欠部5を形成している(図1、図2参照)。そして、この内部切欠部5の位置で二重筒体4に固定ベルト2を巻き付けると、固定ベルト2の一部が内部切欠部5から表出するマフラー本体Pの外側面を緊締するものである。このとき、マフラー本体Pは、既に二重筒体4内に嵌合状態になっているので、固定ベルト2による緊締力は、二重筒体4の嵌合状態を強固にすると共に、二重筒体4の位置ずれを防止するように作用する。また、二重筒体4は、マフラーカッター1の内部全体に設けることで、マフラー本体Pとの嵌合状態を確かなものにできる(図1乃至図3参照)。また、固定ベルト2を装着する部分のみに二重筒体4を設けても良い(図4、図5参照)。
更に、マフラーカッター1の外側面に外部切欠部6を形成し、二重筒体4に巻き付けた固定ベルト2の連結端部が外部切欠部6から表出するように設ける(図1、図2参照)。そして、この外部切欠部6を通して、固定ベルト2の連結端部を緊締操作するものである。図示の連結端部は、連結具2Aに設けたネジ2Bを回転させることで固定ベルト2が締め付けられるものである。そのため、外部切欠部6を通してこのような緊締作業を行うものである。また、この外部切欠部6は、体裁上の都合から、できるだけ外部から目立たない位置に設ける必要があるが、外部切欠部6を通して行う固定ベルト2の取り付け作業が容易であるから、外部切欠部6の設定位置は目立たない位置に自由に選択することができる。
一方、二重筒体4の替わりに係止体7を使用して固定ベルト2を装着することもできる(図6参照)。この係止体7は、マフラーカッター1の内部に設けられ、固定ベルト2を挿通して係止する部材である。そして、この係止体7に係止された固定ベルト2でマフラー本体Pの外側面を緊締する。このとき、マフラーカッター1の外側面に切欠部8を形成して固定ベルト2の連結端部が切欠部8から表出するように設けてある(図7参照)。そして、この切欠部8を通して連結端部を緊締操作するものである。図示の係止体7は、マフラーカッター1の上面内側に配置しており、マフラー本体Pの下面に係止する固定ベルト2を挿通させるものである。そして、マフラーカッター1の下面に開口した切欠部8を通して固定ベルト2を装着するものである。
連結補助部材3は、万が一、固定ベルト2が緩んでマフラーカッター1が脱落する際に、固定ベルト2の変わりにマフラーカッター1を車体につなぎ止める部材である(図1参照)。図示の連結補助部材3は紐状の連結補助部材3を示している。この他、帯状、鎖状、板状など、連結補助部材3の形態は任意に変更することができる。
また、連結補助部材3を導電性の材質にて形成した場合、マフラーカッター1の防止と共に、マフラーカッター1の接地も行うものである。この場合、連結補助部材3は、被覆した銅線タイプやワイヤータイプなど任意の形態を選択することができる。また、連結補助部材3をマフラーカッター1の側面に接続する手段においても、ビス、リベット、溶接など、その接続手段においても自由に選択することができる。一方、車体に連結する手段として、例えば、リング状の連結端部3Aを形成し、マフラー本体Pを支持している金具のボルトや、車体に止められた他のボルト等に連結端部3Aを止めるなど、車体の各部に使用されているボルトやナットなどを利用する(図1参照)。また、連結端部3Aの形状や構造も任意に変更できるものである。更に、連結補助部材3を非導電性の材質で設け、脱落防止のみとして使用することも可能である。
尚、本発明において、固定ベルト2や連結補助部材3の材質、形状、サイズ等は、本発明の要旨を変更しない範囲で任意に変更することができるものであり、マフラー本体の種類や排気量等による設計変更は自由である。
1 マフラーカッター
2 固定ベルト
2A 連結具
3 連結補助部材
3A 連結端部
4 二重筒体
5 内部切欠部
6 外部切欠部
7 係止体
8 切欠部
2 固定ベルト
2A 連結具
3 連結補助部材
3A 連結端部
4 二重筒体
5 内部切欠部
6 外部切欠部
7 係止体
8 切欠部
Claims (4)
- 自動車のマフラー本体の端部に外装されるマフラーカッターにおいて、マフラー本体の外側面に緊締する固定ベルトをマフラーカッターに装着すると共に、マフラーカッターの外側面に連結補助部材を装着し、該連結補助部材を車体に連結することを特徴とする自動車用マフラーカッター。
- 前記連結補助部材は、導電性材にて設けられ、前記マフラーカッターが接地するように車体に連結された請求項1記載の自動車用マフラーカッター。
- 前記マフラーカッターの内部にマフラー本体に外嵌する二重筒体を設け、該二重筒体の一部に内部切欠部を形成し、この内部切欠部の位置で二重筒体に巻き付けた固定ベルトの一部がマフラー本体の外側面を緊締するように設けると共に、マフラーカッターの外側面に外部切欠部を形成し、二重筒体に巻き付けた固定ベルトの連結端部が外部切欠部から表出するように設け、この外部切欠部を通して連結端部を緊締操作する請求項1又は2記載の自動車用マフラーカッター。
- 前記マフラーカッターの内部に前記固定ベルトを挿通して係止する係止体を設け、該係止体に係止された固定ベルトでマフラー本体の外側面を緊締すると共に、マフラーカッターの外側面に切欠部を形成して固定ベルトの連結端部が切欠部から表出するように設け、該切欠部を通して連結端部を緊締操作する請求項1又は2記載の自動車用マフラーカッター。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007070085A JP2008231971A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 自動車用マフラーカッター |
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2007
- 2007-03-19 JP JP2007070085A patent/JP2008231971A/ja active Pending
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