JPH1180347A - ポリアリーレンアミンの製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンアミンの製造方法

Info

Publication number
JPH1180347A
JPH1180347A JP24521997A JP24521997A JPH1180347A JP H1180347 A JPH1180347 A JP H1180347A JP 24521997 A JP24521997 A JP 24521997A JP 24521997 A JP24521997 A JP 24521997A JP H1180347 A JPH1180347 A JP H1180347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
phosphine
polyaryleneamine
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24521997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4010025B2 (ja
Inventor
Toshihide Yamamoto
敏秀 山本
Shoichi Nishiyama
正一 西山
Yasuyuki Koie
泰行 鯉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP24521997A priority Critical patent/JP4010025B2/ja
Priority to US09/073,064 priority patent/US6034206A/en
Priority to NL1009113A priority patent/NL1009113C2/nl
Publication of JPH1180347A publication Critical patent/JPH1180347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4010025B2 publication Critical patent/JP4010025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れた新規なポリアリーレンアミン
の製造方法を提供する。 【解決手段】 パラジウム化合物及びホスフィンからな
る触媒と塩基の存在下下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1〜R5は、各々独立して、水素原子、炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のチオアルキル
基、炭素数1〜20のアルコキシ基、フッ素、カルボニ
ル基、カルボキシル基、スルホニル基、スホキシル基、
ニトロ基又はシアノ基を表す。)で示されるアニリン類
及び下記一般式(2) 【化2】 (式中、XはCl、Br又はIを表し、AはO、S、S
2、CO、CH2又はC(CH32を表す。)で示され
るアリールジハライドとを反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアリーレンアミ
ンの製造方法に関するものである。本発明により製造さ
れるポリアリーレンアミンは、耐熱性、生産性等に優れ
ることから耐熱性構造材料として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性に優れる高分子材料として
は、フェノール樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂
や、ポリフェニレンテレフタルアミド、ポリイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイ
ド、液晶ポリマー等の種々のエンジニアリングプラスチ
ックが知られ、これらは様々な分野で構造材料として用
いられている。
【0003】一方、新規なポリマーとして、Chem.
Lett.,pp.1135〜1136,1996にア
リールジハライドとピペラジン又はピペリジン誘導体を
塩基の存在下に塩化パラジウムとトリス(o−トリルホ
スフィン)配位子からなる触媒の存在下にアミノ化反応
しポリアリーレンアミンを製造することが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
熱硬化性樹脂は耐熱性には優れるが、生産性には劣ると
いう問題がある。またエンジニアリングプラスチック
は、溶融加工が困難であり溶液紡系等の特殊な加工法に
より加工され、たとえ溶融加工が可能であるものでも耐
熱性能が十分なものではない。さらにこれらのエンジニ
アリングプラスチックの製造方法には、その単量体の合
成が困難だったり、特殊な溶媒中で重合を行わなくては
ならない、重合反応時に高温を要する、成型物としての
生産性が悪い等の様々な課題を有するものが多い。
【0005】一方、ピペラジンやピペリジン誘導体等の
脂環式アミンとアリールジハライドからなる新規なポリ
マーは、耐熱性に劣るものである。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、耐熱性に優れた新規なポリアリー
レンアミンの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に関し鋭意検討した結果、特定の触媒存在下で、特定の
アニリン類及び特定のアリールジハライドを反応させる
ことにより、耐熱性、生産性に優れる新規なポリアリー
レンアミンが製造できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】すなわち、本発明は、パラジウム化合物及
びホスフィンからなる触媒と塩基の存在下に下記一般式
(1)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1〜R5は、各々独立して、水素
原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20の
チオアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、フッ
素、カルボニル基、カルボキシル基、スルホニル基、ス
ホキシル基、ニトロ基又はシアノ基を表す。)で示され
るアニリン類及び下記一般式(2)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、XはCl、Br又はIを表し、A
はO、S、SO2、CO、CH2又はC(CH32を表
す。)で示されるアリールジハライドを反応させること
を特徴とする下記一般式(3)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、AはO、S、SO2、CO、CH2
又はC(CH32を表し、R1〜R5は、各々独立して、
水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜2
0のチオアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、
フッ素、カルボニル基、カルボキシル基、スルホニル
基、スホキシル基、ニトロ基又はシアノ基を表す。)で
示されるポリアリーレンアミンの製造方法である。
【0015】本発明で用いられる上記一般式(1)で示
されるアニリン類としては、具体的には、3−トルイジ
ン、アニリン、3−フルオロアニリン、4−フルオロア
ニリン、2−トルイジン、4−トルイジン、2−アニシ
ジン、3−アニシジン、4−アニシジン、3−エチルア
ニリン、4−エチルアニリン、2,4−ジメトキシアニ
リン、2,5−ジメトキシアニリン、2,3−ジメチル
アニリン、2,4−ジメチルアニリン、2,4,6−ト
リメチルアニリン、4−シアノアニリン、4−アミノメ
チルベンゾエート、4−ニトロアニリン、3,4−ジフ
ルオロアニリン、3,4,5−トリフルオロアニリン、
2,3,4,5−テトラフルオロアニリン、2,3,
4,5,6−ペンタフルオロアニリン等を例示すること
ができる。
【0016】本発明で用いられる上記一般式(2)で示
されるアリールジハライドとしては、具体的には、4,
4’−ジクロロジフェニルエーテル、4,4’−ジブロ
モジフェニルエーテル、4,4’−ジヨードジフェニル
エーテル、4−クロロ−4’−ブロモジフェニルエーテ
ル、4−クロロ−4’−ヨードジフェニルエーテル、4
−ブロモ−4’−ヨードジフェニルエーテル等の4,
4’−ジハロゲノジフェニルエーテル類;4,4’−ジ
クロロジフェニルスルフィド、4,4’−ジブロモジフ
ェニルスルフィド、4,4’−ジヨードジフェニルスル
フィド、4−クロロ−4’−ブロモジフェニルスルフィ
ド、4−クロロ−4’−ヨードジフェニルスルフィド、
4−ブロモ−4’−ヨードジフェニルスルフィド等の
4,4’−ジハロゲノジフェニルスルフィド類;4,
4’−ジクロロジフェニルスルフォン、4,4’−ジブ
ロモジフェニルスルフォン、4,4’−ジヨードジフェ
ニルスルフォン、4−クロロ−4’−ブロモジフェニル
スルフォン、4−クロロ−4’−ヨードジフェニルスル
フォン、4−ブロモ−4’−ヨードジフェニルスルフォ
ン等の4,4’−ジハロゲノジフェニルスルフォン類;
4,4’−ジクロロジフェニルケトン、4,4’−ジブ
ロモジフェニルケトン、4,4’−ジヨードジフェニル
ケトン、4−クロロ−4’−ブロモジフェニルケトン、
4−クロロ−4’−ヨードジフェニルケトン、4−ブロ
モ−4’−ヨードジフェニルケトン等の4,4’−ジハ
ロゲノジフェニルケトン類;4,4’−ジクロロジフェ
ニルメタン、4,4’−ジブロモジフェニルメタン、
4,4’−ジヨードジフェニルメタン、4−クロロ−
4’−ブロモジフェニルメタン、4−クロロ−4’−ヨ
ードジフェニルメタン、4−ブロモ−4’−ヨードジフ
ェニルメタン等の4,4’−ジハロゲノジフェニルメタ
ン類;2,2−ジ(4−クロロフェニル)プロパン、
2,2−ジ(4−ブロモフェニル)プロパン、2,2−
ジ(4−ヨードフェニル)プロパン等の2,2−ジ(4
−ハロゲノフェニル)プロパン類等を例示することがで
きる。
【0017】本発明においては、上記一般式(1)で示
されるアニリン類及び上記一般式(2)で示されるアリ
ールジハライドの使用割合は、上記一般式(3)で示さ
れる繰り返し単位からなるポリアリールアミンが得られ
る範囲でよく、特に限定するものではないが、好ましく
は一般式(1)で示されるアニリン類/一般式(2)で
示されるアリールジハライド(モル割合)=0.5〜
1.5の範囲であり、高分子量化したポリアリールアミ
ンが得られることから、0.9〜1.1の範囲であるこ
とが特に好ましい。
【0018】本発明において触媒成分として使用される
パラジウム化合物としては、特に限定されることはない
が、例えばヘキサクロロパラジウム(IV)酸ナトリウ
ム四水和物、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸カリウ
ム等の4価のパラジウム化合物;塩化パラジウム(I
I)、臭化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(I
I)、パラジウムアセチルアセトナート(II)、ジク
ロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)、ジクロロテトラアンミンパラジウム(II)、ジ
クロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム
(II)、パラジウムトリフルオロアセテート(II)
等の2価パラジウム化合物;トリス(ジベンジリデンア
セトン)二パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデン
アセトン)二パラジウムクロロホルム錯体(0)、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等
の0価パラジウム化合物が挙げられる。
【0019】本発明においてパラジウム化合物の使用量
は、特に限定するものではないが、原料の一般式(2)
で示されるアリールジハライドのハロゲン原子1モルあ
たり、パラジウム換算で0.00001〜20.0モル
%の範囲であることが好ましい。パラジウム化合物が上
記範囲内であれば反応は進行するが、高価なパラジウム
化合物を使用することから、より好ましくは、原料の一
般式(2)で示されるアリールジハライドのハロゲン原
子1モルあたり、パラジウム換算で0.001〜5.0
モル%の範囲である。
【0020】本発明において触媒成分として使用される
ホスフィンとしては、特に限定するものではないが、例
えば、トリエチルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチ
ルホスフィン、トリイソブチルホスフィン、トリ−se
c−ブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフ
ィン等のトリアルキルホスフィン類;トリフェニルホス
フィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリ(m−ト
リル)ホスフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、B
INAP、トリメシチルホスフィン、ジフェニルホスフ
ィノエタン、ジフェニルホスフィノプロパン、ジフェニ
ルホスフィノフェロセン等のアリールホスフィン類が挙
げられる。これらのうち、高い反応活性を有することか
ら、トリターシャリーブチルホスフィンが特に好まし
い。
【0021】本発明においてホスフィンの使用量は、パ
ラジウム化合物に対して0.01〜10000倍モルの
範囲で使用すればよい。高価なホスフィンを使用するこ
とから、より好ましくはパラジウム化合物に対して0.
1〜10倍モルである。
【0022】本発明においては、触媒成分としてパラジ
ウム化合物及びホスフィンが必須であり、両者を組み合
わせ触媒として反応系に加える。その際の添加方法は、
反応系にそれぞれ単独に加えても、予め錯体の形に調製
して添加してもよい。
【0023】本発明において使用される塩基としては、
例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩やア
ルカリ金属アルコキシド等の無機塩基又は3級アミン等
の有機塩基から選択すればよく、特に限定するものでは
ない。これらのうち、ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシ
ド、リチウム−tert−ブトキシド、ナトリウム−t
ert−ブトキシド、カリウム−tert−ブトキシド
等のアルカリ金属アルコキシドが好ましく、これらは反
応場にそのまま加えても、またアルカリ金属、水素化ア
ルカリ金属又は水酸化アルカリ金属とアルコールからそ
の場で調製して反応場に供してもよい。
【0024】本発明における塩基の使用量は、特に限定
するものではないが、反応原料である一般式(2)で示
されるアリールジハライドのハロゲン原子1モルあた
り、0.5倍モル以上使用することが好ましい。塩基の
量は大過剰に加えても収率に変化はないが、反応終了後
の後処理操作が煩雑になることから、より好ましくは、
1.0〜5倍モルの範囲である。
【0025】本発明の製造方法は、通常は不活性溶媒下
で実施を行う。このような不活性溶媒としては、本反応
を著しく阻害しない溶媒であればよく、特に限定するも
のではないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒;アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルホスホトリアミド等が挙げられ、これらの
うち、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素溶媒が特に好ましい。
【0026】本発明の製造方法は、常圧下、窒素,アル
ゴン等の不活性ガス雰囲気下で実施することが好ましい
が、たとえ加圧条件であっても実施することができる。
【0027】本発明の製造方法の反応条件としては、反
応温度は20℃〜250℃の範囲、より好ましくは50
℃〜150℃の範囲から選択すればよく、反応時間は数
分〜20時間の範囲から選択すればよい。
【0028】本発明の製造方法により得られるポリアリ
ーレンアミンは、上記一般式(3)に示される繰り返し
単位からなり、アリール残基及びアニリン誘導体の残基
が交互に結合したものであり、高融点を有し、耐熱性に
優れていることから耐熱性構造材料として優れたもので
ある。
【0029】本発明の製造方法により得られるポリアリ
ーレンアミンは、単独でも樹脂材料として使用できる
が、ガラス繊維、炭素繊維、タルク、炭酸カルシウム、
マイカ等の充填剤;各種顔料;酸化防止剤、光安定剤等
の各種安定剤と混合して使用することが出来る。また、
ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の汎用
樹脂;ポリプロピレン、変性ポリフェニレンエーテル等
のエンジニアリングプラスチック;ポリフェニレンスル
フィド、ポリフェニレンスルフィドケトン、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、液晶ポリマー等のスーパーエ
ンジニアリングプラスチック等とアロイ・ブレンドして
使用することもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、生産性に優れ
ることから耐熱性構造材料として有用な新規なポリアリ
ーレンアミンの製造できるので、工業的に非常に有意義
である。
【0031】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用い説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0032】実施例1 冷却管、温度計を装着した200ml四つ口フラスコ
に、室温下3−トルイジン2.35g(0.022mo
l)、4,4’−ジブロモジフェニルエーテル6.56
g(0.020mol)、ナトリウムターシャリーブト
キシド4.61g(臭素原子に対して1.2当量)及び
o−キシレン80mlを仕込んだ。この混合液に窒素雰
囲気下にトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウ
ム103.5mg(0.5mol%)及びトリターシャ
リーブチルホスフィン0.2ml(パラジウム化合物に
対して4当量)を添加した。その後窒素雰囲気下に温度
を120℃まで昇温し、120℃で加熱撹拌しながら3
時間反応を行った。反応終了後、水60mlを添加し水
洗した後、分液ロートにて油水分離し、有機相を減圧下
濃縮してオレンジ色溶液を得た。この溶液をTHF:メ
タノール=1:5の溶液中に滴下して白色粉体を析出さ
せた。この白色粉体を濾別回収後、減圧乾燥して4.1
2gの白色粉体を得た。このポリマーの融点は249.
4℃であった(セイコー電子製、TG/DTA220に
て測定)。
【0033】このポリアリーレンアミンをTHF系GP
C(東ソー製、HLC8120)にて分析した結果、平
均分子量がポリスチレン換算で19,500であった。
また、このポリアリーレンアミンをNMR(日本電子
製、GSX−400)及びIR(島津製作所製、DR−
8000)にて分析した結果を図1及び図2に、元素分
析(yanaco製、CHN CORDER MT−5
にて測定)の結果を表1にそれぞれ示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 冷却管、温度計を装着した200ml四つ口フラスコに
室温下、4−フルオロアニリン2.22g(0.02m
ol)、4,4’−ジブロモジフェニルエーテル6.5
6g(0.02mol)、ナトリウムターシャリーブト
キシド4.61g(臭素原子に対して1.2当量)及び
o−キシレン80mlを仕込んだ。この混合液に窒素雰
囲気下にトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウ
ム103.5mg(0.5mol%)及びトリターシャ
リーブチルホスフィン0.2ml(パラジウム化合物に
対して4当量)を添加した。その後窒素雰囲気下に温度
を130℃まで昇温し、130℃で加熱撹拌しながら3
時間反応を行った。反応終了後、水60mlを添加し水
洗した後、分液ロートにて油水分離し、有機相を減圧下
濃縮してオレンジ色溶液を得た。この溶液をTHF:メ
タノール=1:5の溶液中に滴下して白色粉体を析出さ
せた。この白色粉体を濾別回収後、減圧乾燥して4.4
5gの白色粉体を得た。このポリマーの融点は252.
9℃(セイコー電子製、TG/DTA220にて測定)
であった。
【0036】このポリアリーレンアミンをTHF系GP
C(東ソー製、HLC8120)にて分析した結果、平
均分子量がポリスチレン換算で19,800であった。
また、このポリアリーレンアミンをNMR(日本電子
製、JNM−SX270)及びIR(島津製作所製、D
R−8000)にて分析した結果を図3及び図4に、元
素分析(yanaco製、CHN CORDER MT
−5にて測定)の結果を表2にそれぞれ示す。
【0037】
【表2】
【0038】実施例3 冷却管、温度計を装着した200ml四つ口フラスコに
室温下、アニリン1.86g(0.020mol)、
4,4’−ジブロモジフェニルエーテル5.91g
(0.018mol)、ナトリウムターシャリーブトキ
シド4.61g(臭素原子に対して1.2当量)及びo
−キシレン80mlを仕込んだ。この混合液に窒素雰囲
気下にトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム
103.5mg(0.5mol%)及びトリターシャリ
ーブチルホスフィン0.2ml(パラジウム化合物に対
して4当量)を添加した。その後窒素雰囲気下に温度を
120℃まで昇温し、120℃で加熱撹拌しながら3時
間反応を行った。反応終了後、水60mlを添加し水洗
した後、固形分を濾別回収した。固形分を水、THF及
びメタノール各々30mlで洗浄した。洗浄後減圧乾燥
して4.01gの白色粉体を得た。このポリマーの融点
は259.4℃であった(セイコー電子製、TG/DT
A220にて測定)。
【0039】IR(島津製作所製、DR−8000)に
て分析した結果を図5に、元素分析(yanaco製、
CHN CORDER MT−5にて測定)の結果を表
3にそれぞれ示す。
【0040】
【表3】
【0041】実施例4 冷却管、温度計を装着した200ml四つ口フラスコに
室温下、3−トルイジン2.14g(0.02mo
l)、4,4’−ジブロモジフェニルスルフィド6.8
8g(0.02mol)、ナトリウムターシャリーブト
キシド4.61g(臭素原子に対して1.2当量)及び
o−キシレン80mlを仕込んだ。この混合液に窒素雰
囲気下にトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウ
ム103.5mg(0.5mol%)及びトリターシャ
リーブチルホスフィン0.2ml(パラジウム化合物に
対して4当量)から事前に錯体形成した触媒のo−キシ
レン溶液をシリンジにより添加した。その後窒素雰囲気
下に温度を120℃まで昇温し、120℃で加熱撹拌し
ながら3時間反応を行った。反応終了後、水60mlを
添加し水洗した後、固形分を濾別回収した。この固形分
を水、THF及びメタノール各々30mlを用いて洗浄
した。洗浄後、この固形分を減圧乾燥して5.22gの
白色粉体を得た。このポリマーの融点は275.5℃で
あった。
【0042】生成したポリアリーレンアミンの元素分析
(yanaco製、CHN CORDER MT−5に
て測定)の結果を表4に、IR(島津製作所製、DR−
8000)にて分析した結果を図6にそれぞれ示す。
【0043】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたポリアリーレンアミンのN
MRチャートである。
【図2】実施例1で得られたポリアリーレンアミンのI
Rチャートである。
【図3】実施例2で得られたポリアリーレンアミンのN
MRチャートである。
【図4】実施例2で得られたポリアリーレンアミンのI
Rチャートである。
【図5】実施例3で得られたポリアリーレンアミンのI
Rチャートである。
【図6】実施例4で得られたポリアリーレンアミンのI
Rチャートである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラジウム化合物及びホスフィンからな
    る触媒と塩基の存在下下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1〜R5は、各々独立して、水素原子、炭素数
    1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のチオアルキル
    基、炭素数1〜20のアルコキシ基、フッ素、カルボニ
    ル基、カルボキシル基、スルホニル基、スホキシル基、
    ニトロ基又はシアノ基を表す。)で示されるアニリン類
    及び下記一般式(2) 【化2】 (式中、XはCl、Br又はIを表し、AはO、S、S
    2、CO、CH2又はC(CH32を表す。)で示され
    るアリールジハライドとを反応させることを特徴とする
    下記一般式(3)で示されるポリアリーレンアミンの製
    造方法。 【化3】 (式中、AはO、S、SO2、CO、CH2又はC(CH
    32を表し、R1〜R5は、各々独立して、水素原子、炭
    素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のチオアル
    キル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、フッ素、カル
    ボキシル基、スルホニル基、スホキシル基、ニトロ基又
    はシアノ基を表す。)
  2. 【請求項2】 ホスフィンが、トリアルキルホスフィン
    又はアリールホスフィンであることを特徴とする請求項
    1に記載の製造方法
  3. 【請求項3】 トリアルキルホスフィンが、トリターシ
    ャリーブチルホスフィンであることを特徴とする請求項
    2に記載の製造方法。
JP24521997A 1997-05-09 1997-09-10 ポリアリーレンアミンの製造方法 Expired - Fee Related JP4010025B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24521997A JP4010025B2 (ja) 1997-09-10 1997-09-10 ポリアリーレンアミンの製造方法
US09/073,064 US6034206A (en) 1997-05-09 1998-05-06 Polyaryleneamines and a process for their production
NL1009113A NL1009113C2 (nl) 1997-05-09 1998-05-08 Polyaryleenaminen en werkwijze voor de bereiding ervan.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24521997A JP4010025B2 (ja) 1997-09-10 1997-09-10 ポリアリーレンアミンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1180347A true JPH1180347A (ja) 1999-03-26
JP4010025B2 JP4010025B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=17130417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24521997A Expired - Fee Related JP4010025B2 (ja) 1997-05-09 1997-09-10 ポリアリーレンアミンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4010025B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003316043A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Canon Inc 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
WO2004014985A1 (ja) 2002-08-09 2004-02-19 Tosoh Corporation 新規トリアリールアミンポリマー、その製造方法及びその用途
JP2004093798A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004093799A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
WO2011099531A1 (ja) * 2010-02-10 2011-08-18 三菱化学株式会社 重合体、有機電界発光素子材料、有機電界発光素子用組成物、有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
WO2014083342A2 (en) * 2012-11-30 2014-06-05 Cambridge Display Technology Limited Method of forming polymers

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003316043A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Canon Inc 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
WO2004014985A1 (ja) 2002-08-09 2004-02-19 Tosoh Corporation 新規トリアリールアミンポリマー、その製造方法及びその用途
US7608680B2 (en) 2002-08-09 2009-10-27 Tosoh Corporation Triarylamine polymer, process for producing the same, and use thereof
EP2327739A1 (en) 2002-08-09 2011-06-01 Tosoh Corporation Novel triarylamine polymer, process for its production and its use
JP2004093798A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004093799A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
WO2011099531A1 (ja) * 2010-02-10 2011-08-18 三菱化学株式会社 重合体、有機電界発光素子材料、有機電界発光素子用組成物、有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
JP2011184684A (ja) * 2010-02-10 2011-09-22 Mitsubishi Chemicals Corp 重合体、有機電界発光素子材料、有機電界発光素子用組成物、有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
US9349961B2 (en) 2010-02-10 2016-05-24 Mitsubishi Chemical Corporation Organic electroluminescent element material, organic electroluminescent element composition, organic electroluminescent element, display device, and lighting device
WO2014083342A2 (en) * 2012-11-30 2014-06-05 Cambridge Display Technology Limited Method of forming polymers
WO2014083342A3 (en) * 2012-11-30 2014-09-12 Cambridge Display Technology Limited Method of forming polymers
JP2015535550A (ja) * 2012-11-30 2015-12-14 ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド 高分子を形成する方法
US9598539B2 (en) 2012-11-30 2017-03-21 Cambridge Display Technology Limited Method of forming polymers
US10323123B2 (en) 2012-11-30 2019-06-18 Cambridge Display Technology Limited Method of forming polymers

Also Published As

Publication number Publication date
JP4010025B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101772287B1 (ko) 프탈로니트릴 수지
KR20170036543A (ko) 프탈로니트릴 화합물
JPH1121349A (ja) ポリアリーレンアミン及びその製造方法
JP6882737B2 (ja) ベンゾオキサジン化合物、その製造方法及びベンゾオキサジン樹脂
US6034206A (en) Polyaryleneamines and a process for their production
KR20170004256A (ko) 프탈로니트릴 수지
KR100768027B1 (ko) 올레핀 치환된 방향족 또는 헤테로방향족 화합물의 제조방법
TW200902584A (en) Process for preparing oligomeric thiophenes
JPH1180347A (ja) ポリアリーレンアミンの製造方法
TW562837B (en) PPE copolymers, the process of preparing the same and resin composition having the same
JP4010027B2 (ja) 新規ポリアリーレンアミン
JP5490988B2 (ja) ポリアリーレンアミン及びその製造方法
JP4010026B2 (ja) 新規なポリアリーレンアミン
TW201132669A (en) Polyarylene polymers and processes for preparing
JP3968833B2 (ja) ポリアリールアミンの製造方法
EP3546496A2 (en) Compound
TWI359152B (en) Phosphorus-containing compounds with various subst
KR20180074043A (ko) 프탈로니트릴 수지
JPS58185626A (ja) ポリアリ−レンスルフイドの製造方法
JP2003277333A (ja) ハロトリアリールアミン類の製造法及びそれを用いたビニルトリアリールアミン類の製造法
JP5343227B2 (ja) 側鎖にエポキシ基を持つフェナザシリン系重合体
JP2020070267A (ja) アセチレン含有ベンゾオキサジン化合物およびその熱硬化物
JP2730757B2 (ja) 導電性複素環式重合体およびその製造方法
US10920016B2 (en) Polymerizable composition
WO1998007688A1 (en) Diaminomaleonitrile derivative compounds, polymers, and method of producing same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070827

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees