JPH1179181A - 合成樹脂製パレット - Google Patents
合成樹脂製パレットInfo
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- JPH1179181A JPH1179181A JP9262835A JP26283597A JPH1179181A JP H1179181 A JPH1179181 A JP H1179181A JP 9262835 A JP9262835 A JP 9262835A JP 26283597 A JP26283597 A JP 26283597A JP H1179181 A JPH1179181 A JP H1179181A
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Abstract
周面に突設された係止爪6と、滑り止め部材に形成され
た円周溝g2とが係合した状態において、滑り止め部材
の上部顎部g5が、係止爪の上面6bに当接し、圧縮変
形するように構成した合成樹脂製パレットに関するもの
である。 【効果】滑り止め部材の下部顎部の係止爪を下方から押
し上げようとする力が、上記の上部顎部の圧縮変形に起
因する係止爪の上面を押す方向の力により弱められて、
下部顎部が、係止爪から外れるようなことが防止でき、
従って、滑り止め部材の円筒体からの抜けを防止するこ
とがきる。
Description
トに載置される物品の滑りを防止するために、合成樹脂
製パレットの物品載置面に形成された孔或いは凹部に、
滑り止め部材が挿着された合成樹脂製パレット(以下、
単に、「パレット」ともいう。)に関するものである。
孔或いは凹部の内周面に、係止爪を突設し、該係止爪
を、上記孔或いは凹部に挿着される円筒状の滑り止め部
材に形成された溝部と係合させるようにした合成樹脂製
パレットが知られている。
いては、パレットの孔或いは凹部の内周面に形成された
係止爪と滑り止め部材に形成された溝部との係合が十分
でないために、パレットに載置された物品の重みで滑り
止め部材が孔或いは凹部内に没入してしまい、滑り止め
部材の機能を果たさなくなるという問題があった。ま
た、両面使用のパレットの場合には、上下面に滑り止め
部材が取着されているが、このような両面使用の空のパ
レットを段積みした際に、上方に位置するパレットの下
面に取着された滑り止め部材と、下方に位置するパレッ
トの上面に取着された滑り止め部材とがくっついて、所
謂、ブロッキングを起こすことがあるが、このブロッキ
ングに抗して、パレットを離そうとする際に、滑り止め
部材が抜けるという問題があった。
製パレットが有する課題を解決するとともに、滑り止め
部材の挿着作業性の向上した合成樹脂製パレットを提供
することにある。
を達成するために、第1には、滑り止め部材が挿着され
る筒体の内周面に突設された係止爪と、滑り止め部材に
形成された周溝とが係合した状態において、滑り止め部
材の上部顎部が、係止爪の上面に当接し、圧縮変形する
ように構成したものであり、第2には、係止爪の上面
に、突条を形成したものであり、第3には、滑り止め部
材が挿着される筒体が、第1筒体と第2筒体とから構成
されているとともに、滑り止め部材の第1筒体への押し
込み作業の際に、滑り止め部材に形成された縦孔の大径
部に、第2筒体が略密着状に挿入されるようにしたもの
である。
実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限
り何ら、本実施例に限定されるものではない。
成するリブ2と一体的に形成された、滑り止め部材が挿
着される孔3を形成する第1円筒体である。第1円筒体
1の上端1aは、上部デッキボードDの物品載置面d1
と面一に構成されており、第1円筒体1の下端1bは、
上部デッキボードDの厚さ方向の中程に位置している。
4は、第1円筒体1の内側に配設された第2円筒体であ
り、第1円筒体1と第2円筒体4とは、第1円筒体1の
下端1bから水平方向に、所定の間隔をおいて放射状に
延在する連結梁5により連結されている。第2円筒体4
の上端4aは、後述する、第1円筒体1の内周面に突設
された係止爪と略同じ高さに位置しており、また、第2
円筒体4の下端4bは、上部デッキボードDの下面d2
と面一になるように構成されている。更に、第2円筒体
4には、その外周に鍔状の滑り止め部材載置部4cが形
成されている。
に突出された楔状の係止爪であり、第1円筒体1の円周
方向に、所定の間隔をおいて、複数個、形成されてい
る。本実施例では、上述した連結梁5間に形成された扇
状の孔7に対応して形成されており、本実施例において
は、4本の連結梁5間に4個の扇状の孔7が形成され、
4個の係止爪6が設けられている。係止爪6の下面6a
は略水平に形成されており、上面6bは傾斜面として形
成されており、その垂直側断面形状は、略三角形に形成
されている。
性変形可能な部材で成形された滑り止め部材であり、滑
り止め部材Gは、中央に縦孔g1が穿設された略円盤状
に形成されている。g2は、滑り止め部材Gの外周面に
形成された円周溝であり、円周溝g2を構成する上面g
2’及び下面g2”は、互いに略平行で、それぞれ、略
水平な面に形成されている。上述した第1円筒体1の内
周面に突出された係止爪6と、滑り止め部材Gに形成さ
れた円周溝g2の位置関係は、後述するように、滑り止
め部材Gが第1円筒体1に挿着されて、第1円筒体1の
係止爪6が滑り止め部材Gの円周溝g2に係合状態に挿
入された際に、滑り止め部材Gの上部が、上部デッキボ
ードDの物品載置面d1から突出するような関係にあ
る。滑り止め部材Gの縦孔g1は、上半分の小径部g
1’と下半分の大径部g1”とから構成されており、該
下半分の大径部g1”に、第2円筒体4の上部が、略密
着状に挿入されるように構成されている。
るに際しては、先ず最初に、滑り止め部材Gの下部を、
第1円筒体1に挿入し、次いで、ハンマーやプッシャー
等により、滑り止め部材Gを、第1円筒体1に押し込
む。この滑り止め部材Gの第1円筒体1への押し込み作
業の際に、滑り止め部材Gの大径部g1”に、第2円筒
体4が略密着状に挿入され、第2円筒体4が滑り止め部
材Gのガイド部材として機能するように構成されている
ので、押し込み作業中に、滑り止め部材Gが傾斜して、
押し込み作業が困難となるようなことが防止できる。次
いで、更に、滑り止め部材Gを押し下げると、滑り止め
部材Gの円周溝g2から下の部分が、第1円筒体1の内
周面に突設された係止爪6に当接し、弾性変形しなが
ら、該係止爪6を乗り越える。滑り止め部材Gの円周溝
g2から下の部分が、係止爪6の乗り越えを終了する直
前に、滑り止め部材Gの下面g3が、第2円筒体4の鍔
状の滑り止め部材載置部4cの上面に当接するように構
成されている。この状態から更に、滑り止め部材Gを押
し下げると、滑り止め部材Gは圧縮変形を受けながら、
最終的に、滑り止め部材Gの円周溝g2から下の部分
が、第1円筒体1の内周面に突設された係止爪6を乗り
越えて、係止爪6の下面6aと、滑り止め部材Gの円周
溝g2の下面g2”とが圧接状態に接触係合することに
なる。
と、滑り止め部材Gの円周溝g2とが係合した状態で
は、滑り止め部材Gは、係止爪6と第2円筒体4の滑り
止め部材載置部4cとの間で圧縮状態にあり、従って、
係止爪6の下方に位置する、滑り止め部材Gの円周溝g
2の下面g2”と外周面g4とで形成される下部顎部g
5が、滑り止め部材Gの圧縮弾性力により、係止爪6を
下方から押し上げ、係止爪6から外れようとする。そこ
で、本実施例においては、円周溝g2の縦幅h1を係止
爪6の高さh2より小さくするとともに、係止爪6の上
面6bの傾斜角度を、適宜調整することにより、第1円
筒体1の係止爪6と、滑り止め部材Gの円周溝g2とが
係合した状態において、滑り止め部材Gの円周溝g2の
上面g2’と外周面g4とで形成される上部顎部g6の
角部g6’が、係止爪6の傾斜した上面6bに当接し、
圧縮変形を受けるように構成されている。このように、
滑り止め部材Gの上部顎部g6の角部g6’が、係止爪
6の傾斜した上面6bに当接し、圧縮変形を受けている
ので、上部顎部g6には、係止爪6の傾斜した上面6b
を押す方向の力が働くことになる。従って、上記の下部
顎部g5の係止爪6を下方から押し上げようとする力
が、上部顎部g6の、係止爪6の傾斜した上面6bを押
す方向の力により弱められて、下部顎部g5が、係止爪
6から外れるようなことが防止できる。
下面6aを、係止爪6の先端から第1円筒体1の内周面
に向かって上方に傾斜した傾斜面に形成したものであ
り、係止爪6の下面6aを、このような傾斜面としたこ
とにより、滑り止め部材Gの下部顎部g5が、係止爪6
の下面6aに、より多く喰い込み、下部顎部g5が、係
止爪6から外れるようなことが、より確実に防止でき
る。
上面6bに、上面6bの傾斜方向に沿って、適当数の突
条6cを設けたものである。このような突条6cを設け
たことにより、係止爪6の傾斜した上面6bに当接する
上部顎部g6の角部g6’が、より大きく圧縮変形を受
けることになるので、上部顎部g6の係止爪6の上面6
bを押す力がより強くなり、従って、下部顎部g5の係
止爪6を下方から押し上げようとする力が、上部顎部g
6の、係止爪6の傾斜した上面6bを押す方向の力によ
り、更に弱められて、下部顎部g5が、係止爪6から外
れるようなことが、より確実に防止できる。上記の突条
6cは、上部顎部g6の角部g6’が、より大きく圧縮
変形するものであれば、水平或いは傾斜して形成されて
いてもよい。
挿着作業の際に、滑り止め部材Gの下面g3が、第2円
筒体4の滑り止め部材載置部4cに当接するように構成
されているので、滑り止め部材Gを下方に押し過ぎて
も、滑り止め部材Gが第1円筒体1に没入するようなこ
とがない。更に、第1円筒体1と第2円筒体4との間に
は連結梁5が形成されているので、この連結梁5によっ
ても、滑り止め部材Gが第1円筒体1に没入するような
ことが防止できる。
Gを略円盤状に形成するとともに、滑り止め部材Gが挿
着される第1円筒体1を円筒状に形成した例が示されて
いるが、滑り止め部材Gを角筒や角柱或いは多角筒や多
角柱に形成し、該角筒や角柱或いは多角筒や多角柱の滑
り止め部材Gに対応して、第1円筒体1を角筒体や多角
筒体に形成することもできる。また、滑り止め部材Gに
穿設された下半分の大径部g1”は、その平面形状が円
形に限らず、方形や多角形に形成することができ、該方
形や多角形の大径部g1”に対応して、第2円筒体4
を、角筒や多角筒に形成することができる。このような
場合には、上述した実施例における第1円筒体1は、単
に、第1筒体1と、また、第2円筒体4は、単に、第2
筒体4と読み替えられ、更に、滑り止め部材Gに形成さ
れた円周溝g2は、単に、周溝g2と読み替えられる。
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
突設された係止爪と、滑り止め部材に形成された周溝と
が係合した状態において、滑り止め部材の上部顎部が、
係止爪の上面に当接し、圧縮変形するように構成したの
で、滑り止め部材の下部顎部の係止爪を下方から押し上
げようとする力が、上記の上部顎部の圧縮変形に起因す
る係止爪の上面を押す方向の力により弱められて、下部
顎部が、係止爪から外れるようなことが防止でき、従っ
て、滑り止め部材の円筒体からの抜けを防止することが
できる。
より大きく圧縮変形するようにしたので、下部顎部が、
係止爪から外れるようなことが防止でき、従って、滑り
止め部材の円筒体からの抜けを、より確実に防止するこ
とができる。
の際に、滑り止め部材に形成された縦孔の大径部に、第
2筒体が略密着状に挿入されるように構成されているの
で、第2筒体が滑り止め部材のガイド部材として機能
し、従って、滑り止め部材の押し込み作業中に、滑り止
め部材が傾斜して、押し込み作業が困難となるようなこ
とが防止でき、滑り止め部材の挿着作業性が向上する。
部材の挿着部の平面図である。
のI−I線に沿った本発明の合成樹脂製パレットの垂直
側断面図である。
の合成樹脂製パレットの部分垂直側断面図である。
滑り止め部材の円周溝との係合状態を示す拡大垂直側断
面図である。
トの滑り止め部材の挿着部の垂直側断面図である。
トの係合爪の拡大斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】滑り止め部材が挿着される筒体の内周面に
突設された係止爪と、滑り止め部材に形成された周溝と
が係合した状態において、滑り止め部材の上部顎部が、
係止爪の上面に当接し、圧縮変形するように構成したこ
とを特徴とする合成樹脂製パレット。 - 【請求項2】係止爪の上面に突条を形成したことを特徴
とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。 - 【請求項3】滑り止め部材が挿着される筒体が、第1筒
体と第2筒体とから構成されているとともに、滑り止め
部材の第1筒体への押し込み作業の際に、滑り止め部材
に形成された縦孔の大径部に、第2筒体が略密着状に挿
入されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の合成樹脂製パレット。
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---|---|---|---|
JP26283597A JP3965232B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 合成樹脂製パレット |
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ID=17381285
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26283597A Expired - Fee Related JP3965232B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 合成樹脂製パレット |
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---|---|
JP (1) | JP3965232B2 (ja) |
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- 1997-09-10 JP JP26283597A patent/JP3965232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3965232B2 (ja) | 2007-08-29 |
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