JPH1179119A - フィルム包装機 - Google Patents

フィルム包装機

Info

Publication number
JPH1179119A
JPH1179119A JP24391297A JP24391297A JPH1179119A JP H1179119 A JPH1179119 A JP H1179119A JP 24391297 A JP24391297 A JP 24391297A JP 24391297 A JP24391297 A JP 24391297A JP H1179119 A JPH1179119 A JP H1179119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gripper
contact
packaging
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24391297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3572174B2 (ja
Inventor
Akira Kudo
章 工藤
Toru Nishiie
徹 西家
Izumi Matsushita
泉 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP24391297A priority Critical patent/JP3572174B2/ja
Publication of JPH1179119A publication Critical patent/JPH1179119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3572174B2 publication Critical patent/JP3572174B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】環境湿度が高い使用条件であってもグリッパか
らのフィルムの抜け出しを確実に防止できるとともに、
フィルムとの剥離性もよく、自動包装を全うできるフィ
ルムグリッパを得ることにある。 【解決手段】サイドグリッパが非シリコンゴム系材料製
のフィルム接触部材100、101を有する。これら接
触部材は、ポリウレタンラバー製の第1接触要素110
と、この要素に並設されるポリウレタンスポンジゴム製
の第2接触要素111とを含む。第1接触要素110の
性質(環境湿度の変化に拘らずフィルムとの摩擦力の変
化が少ない)と、第2接触要素111の性質(フィルム
との間の剥離性の経年変化が少ない)とにより、長期の
使用及び使用環境湿度が高くても、フィルムの抜け出し
不良及び剥離不良に基づく包装不良を防止することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムを用いて
被包装物例えば食品等が収容されたトレイを自動包装す
るフィルム包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】伸張し得る塩化ビニル製の包装用フィル
ムを用いて包装すべき物品をトレイと共に自動包装する
フィルム包装機は特開平6−321255号公報で知ら
れている。このフィルム包装機は、前記フィルムの繰出
し端部を掴んでこのフィルムを包装すべき物品に対して
引き出す移動可能なフロントグリッパと、引き出された
フィルムの幅方向両側に設けられてフィルムの幅方向両
側縁部を掴んでこのフィルム幅を広げる一対の移動可能
なサイドグリッパとを備えている。
【0003】前記フィルム包装機は、フロントグリッパ
で引き出されたフィルムを一対のサイドグリッパで幅方
向に伸張し、このフィルムを物品が入ったトレイに被せ
た後、このフィルムを、その繰り出し方向(フロントグ
リッパによる引き出し方向)に沿う両側及び幅方向に沿
う両側から前記トレイの底部外面に折り込んで、前記ト
レイを包装するものである。
【0004】前記各グリッパいずれもフィルムグリッパ
をなすものであり、上部クランパと、この下側に回動可
能に配置されて上部クランパに対して開閉されるアーム
状の下部クランパとを備え、下部クランパの先端部上面
にはスキン層を有しない独立発泡構造のポリウレタンス
ポンジゴム(商品名;バルコラン)が被着されている。
ゴムは、表面に凹凸がない平板状であって、下部クラン
パの開閉に伴って上部クランパの先端部下面(フィルム
接触面)に接離される。これらのグリッパは、下部クラ
ンパを下方に回動して両クランパ間を開いた状態でフィ
ルムの側縁部等に向けて移動されて、この側縁部などを
上下両クランパ間に位置させてから、下部クランパを上
向きに回動させることにより、両クランパ間にフィルム
の側縁部などを把持し、この後に元の位置に向けて移動
される。それにより、フィルムの引き出し、或いは引き
出されたフィルムを幅方向に伸張するようになってい
る。
【0005】そして、こうした伸張動作等において、前
記ゴムとフィルムとの接触により、フィルムがグリッパ
から抜け出すことを抑制しつつフィルムの把持状態を保
持して、前記伸張などを可能としている。
【0006】なお、前記構成のフィルム包装機の他に、
引き出されたフィルムをその幅方向に伸張させる場合
に、フィルムの幅方向両側に位置される一対のサイドグ
リッパの内の一方が移動できず、他方のみが移動可能に
設けられ、その移動によってフィルムを幅方向に伸張さ
せる構成のフィルム包装機も知られているが、この包装
機のグリッパも前記と同様に独立発泡構造のポリウレタ
ンスポンジゴムをフィルム接触部材として用いて、フィ
ルムを把持する構成となっている。
【0007】また、最近に至り本出願人は、フィルムグ
リッパのフィルム接触部材を、従来公知の独立発泡構造
のポリウレンタンスポンジゴムに代えて、シリコンゴム
で形成することにより、高湿度環境下でのフィルム包装
機の使用においてもフィルムの把持力の低下を少なくで
きるフィルム包装機を提案し、既に出願済みである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルム包
装機は種々の環境で使用され、例えば包装機が設置され
た厨房の床に水を撒いた状態等のように使用環境湿度が
高い条件、同様な地域、時期において使用される可能性
がある。そこで、使用環境条件のいかんに拘らず、自動
包装作業を全うするためには、その各グリッパでのフィ
ルムの把持を確実にして、伸張時等においてフィルムが
グリッパから不用意に抜け出さないようにする必要があ
る。
【0009】しかし、フィルム接触部材として独立発泡
構造のポリウレタンスポンジゴムを採用した従来公知の
フィルム包装機は、前記接触部材の耐久性があって、か
つ、この接触部材とフィルムとの剥離性が経年変化しな
い点で優れているが、高湿度条件下でのフィルム把持力
については十分ではなかった。
【0010】そのため、湿度が高い使用環境での使用
や、使用環境の温度変化によりフィルムやグリッパに結
露を生じたり水滴が付着する場合には、水分の影響によ
ってグリッパに把持されたフィルムが前記ゴムに対して
滑り易くなって、グリッパからフィルムが抜け出す可能
性が高められ、その抜け出しにより包装不良を生じ易く
なるという問題がある。
【0011】すなわち、フィルム把持力が低下する理由
は明確ではないが、包装に通常使用される塩化ビニル製
フィルムには防曇剤(界面活性剤)を含んでいるから、
これが被包装物を包装する動作中に滲み出して、フィル
ム接触部材をなしたポリウレタンスポンジゴムのフィル
ム接触面に付着して、フィルムとの接触条件を変化させ
ると考えられる。また、この他にも、ポリウレタンスポ
ンジゴムは、その発泡形態が独立構造であるために、フ
ィルムに付着した水分が前記ゴムのフィルム接触面に入
った時に他に移動されずに止まることから、この接触面
と把持したフィルムの面との間に水膜ができてしまうこ
とも原因であると考えられている。したがって、従来公
知のフィルム包装機においては、既述のように湿度が上
がるにつれて把持したフィルムが抜け易くなって包装不
良を起こし易いという問題がある。
【0012】また、本出願人が先に出願した発明におい
てフィルム接触部材に採用したシリコンゴムは、湿度が
上がっても従来公知のウレタンスポンジゴムに比較して
かなり高い水準の摩擦力(フィルム把持力)を維持でき
る点で優れているが、把持したフィルムとの剥離性が悪
くなるという不具合がある。この原因は明らかではない
が、シリコンゴム製のフィルム接触部材の表面が、使用
中に加わる圧力(把持するための力)、摩耗による化学
変化、及び、シリコンゴム中の可塑材に含まれている低
分子材(シロキサン等)がにじみ出て、フィルム接触面
が一見したところ溶けたようなべたつき状態となった
り、或いはシリコンゴムの摩耗による平面度の向上に伴
いフィルムとの摩擦抵抗が増大すること等が原因である
と考えられている。
【0013】このようにフィルムとの剥離性が悪くなる
と、被包装物の底部外面に折り込んだ後、グリッパが開
いて元の位置に戻る際における左右のフィルムグリッパ
のフィルム解放のバランスが崩れたりフィルムを引き摺
ってしまうことがある。それによって、被包装物の底部
外面でのフィルムの重なり部分が不足したり、フィルム
が破れたり、被包装物がフィルムとともに引き摺られた
りして、包装不良を招くことがある。
【0014】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、高湿度条件下での使用であってもグリッパからの
フィルムの抜け出しを確実に防止できるとともに、フィ
ルムとの剥離性もよく、自動包装を全うできるフィルム
包装機を得ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、フィルムグリッパが有する開閉
可能なフィルム挟持部のうちの少なくとも一方に取付け
られたフィルム接触部材を、互いに並設される第1、第
2の接触要素を含んで形成し、前記第1接触要素が環境
湿度の変化に拘らず前記フィルムとの摩擦力の変化が少
ない性質を有する非シリコンゴム系材料からなり、前記
第2接触要素が前記フィルムとの間の剥離性の経年変化
が少ない性質を有する非シリコンゴム系材料からなるこ
とを特徴としている。
【0016】この請求項1の発明に係るフィルム包装機
が備えるフィルムグリッパのフィルム接触部材をなす第
1、第2の接触要素は、いずれも非シリコンゴム系材料
であるので、それらの表面が長期にわたる使用に拘らず
溶けたようにべたつことがなく、耐久性がよいととも
に、フィルムとの剥離性もよい。そして、第1接触要素
は、環境湿度が高い条件でも把持したフィルムが抜け出
さないような必要な摩擦力をフィルムとの間に維持し
て、グリッパからのフィルムの引き抜けを防止する。
又、第2接触要素は、フィルムとの剥離性の経年変化が
少ないので、把持したフィルムの剥離不良が起きないよ
うな必要な剥離性を長期間にわたりフィルムとの間に維
持して、把持したフィルムを確実に剥離させる。
【0017】したがって、高湿度使用条件にあっては主
として第1接触要素により所定値以上のフィルム把持力
を維持し、常湿度使用条件にあっては第1、第2の接触
要素により所定値以上のフィルム把持力を維持でき、
又、把持したフィルムとの剥離性を主として第2接触要
素により保証できる。そのため、フィルムグリッパから
フィルムを容易かつ確実に剥離させて、グリッパからの
フィルムの剥離不良による包装不良を防止できるととも
に、高湿度条件下等での自動包装作業においてもフィル
ムグリッパに把持されたフィルムが引き抜けることに伴
う包装不良を防止できる。
【0018】同様に、前記課題を解決するために、請求
項2の発明は、フィルムグリッパが有する開閉可能なフ
ィルム挟持部のうちの少なくとも一方に取付けられたフ
ィルム接触部材が、前記フィルムとの間の摩擦力が環境
湿度の上昇につれて変わらないか又は上昇する性質を有
する材料製のベースと、このベースのフィルム接触面か
ら突出して前記ベースに埋め込まれた少なくとも一つの
剥離子とを有して、前記剥離子が前記ベースよりも軟質
であって前記ベースの厚み方向に伸縮可能な材料からな
ることを特徴としている。
【0019】この請求項2の発明において、フィルム接
触部材のベースは、そのフィルム接触面に接触するフィ
ルムとの間の摩擦力、つまり、フィルム把持力を環境湿
度条件に拘らず所定値以上に維持する。ベースの一部に
埋め込まれた剥離子は、前記フォルム把持状態では、ベ
ースにおいて前記所定値以上のフィルム把持力が得られ
るように把持されたフィルムを介してベースの厚み方向
に縮められる。そして、両フィルム挟持部間が開かれて
フィルムの把持が解放されると、剥離子はそれ自身の復
元力によりベースのフィルム接触面から突出し、フィル
ムを前記ベースから引き離す。このように、使用環境の
湿度が上昇したところで、ベースをなした材料の性質に
より所定値以上のフィルム把持力を維持できるととも
に、フィルムの把持とその解放に伴って伸縮する剥離子
によって把持したフィルムとの剥離性を良くできるか
ら、自動包装作業においてフィルムグリッパに把持され
たフィルムの不用意な引き抜けや、グリッパからのフィ
ルムの剥離不良による包装不良を防止できる。
【0020】同様に、前記課題を解決するために、請求
項3の発明は、フィルムグリッパが有する開閉可能なフ
ィルム挟持部の夫々に取付けられたフィルム接触部材
を、夫々ポリウレタンスポンジゴム製とするとともに、
それらのフィルム接触面に前記フィルムの縁部を把持す
る1以上の凹部又は凸部を設けたことを特徴としてい
る。
【0021】この請求項3の発明においては、フィルム
接触部材はシリコンゴムではなくポリウレタンスポンジ
ゴム製であるので、それらのフィルム接触面が長期にわ
たる使用に拘らず溶けたようにべたつことがなく、耐久
性がよいとともに、フィルムとの剥離性もよい。そし
て、これら両接触部材に設けられた1以上の凹部又は凸
部は、フィルム挟持部がフィルムを挟持する際に、互い
に嵌合して、或いは互い違いに入り組みように組合わさ
れて、相互間にフィルムの縁部を把持する。それによ
り、凹部又は凸部にフィルムの縁部が引っ掛る。したが
って、ポリウレタンスポンジゴム製のフィルム接触部材
は高湿度条件ではフィルム把持力が低下する性能がある
にも拘らず、前記凹凸部へのフィルムの引っ掛りによっ
てフィルム把持力を補うことができる。このようにフィ
ルムとの剥離性が良いポリウレタンスポンジゴム製のフ
ィルム接触部材の採用により、フィルムグリッパからフ
ィルムを容易かつ確実に剥離させて、グリッパからのフ
ィルムの剥離不良による包装不良を防止できるととも
に、高湿度条件下等での自動包装作業においてフィルム
グリッパに把持されたフィルムが引き抜けることに伴う
包装不良を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。
【0023】図1はフィルム包装機1の全体構成を示
し、この包装機1は、フロントパネル2a(図1参照)
及びリアパネル2b(図3参照)を有したフレーム2を
備え、このフレーム2に、トレイ搬入部3と、トレイ搬
出部4と、トレイ包装部5と、フィルム供給部40とを
設けている。なお、図1中8はフィルム包装機1を載せ
る台である。
【0024】トレイ搬入部3はフロントパネル2aを前
後に貫通する水平なベルトコンベア6を備え、このコン
ベア6の後部は前記両パネル2a、2b間に配置されて
いる。ベルトコンベア6はその幅方向に間隔を存して配
置される複数本の無端ベルト7を有している。このコン
ベア6の前部上面には、被包装物として食品などを収め
た上面開放の偏平な四角箱状をなすトレイ10(図2等
参照)が供給されるようになっている。
【0025】トレイ搬出部4は、両パネル2a、2b間
においてトレイ搬入部3よりも高い位置に配置されてい
る。このトレイ搬出部4は、図3、図4に示されるよう
に水平状に設けられる無端の搬出ベルトコンベア13の
内側に電気ヒータ14を設けるとともに、このコンベア
13の搬入側に、互いに平行な折り返しローラ15を設
け、さらにこれらローラ15と前記コンベア13との間
に複数本の搬出ローラ16a〜16d及びカッタ受け5
1を互いに平行に設けている。各ローラ15、16a〜
16d、及び搬出ベルトコンベア13は図示しない駆動
機構により同一方向に同期して回転される。
【0026】包装機1を平面的に見た場合に、トレイ搬
出部4はトレイ包装部5を介してトレイ搬入部3とは直
角に連続する配置に設けられている。トレイ包装部5に
は、トレイ搬入部3の後部に送り込まれたトレイ10を
上昇させるリフタ(図2、図3、図5参照)30が設け
られている。このリフタ30は、ブラケット31と、こ
のブラケット31に支持されてベルトコンベア6の無端
ベルト7の間を通過可能な複数の支持片32と、ブラケ
ット30を昇降させる昇降機構33とを備えている。各
支持片32の内、トレイ搬入部3の幅方向中央位置の支
持片32を除く他の支持片32は前後方向に回動可能に
支持されているとともに、通常は図示しないばねの力に
よって起立状態に保持されている。なお、符号34は支
持片32群の真ん中に位置してブラケット30から突設
された固定支持片である。
【0027】トレイ包装部5の昇降機構33は、支持片
32が無端ベルト7の上面より下がってこのベルト7上
のトレイ10の底面と向かい合う下降位置と、トレイ1
0をトレイ搬出部4と同一高さにまで押し上げる上昇位
置とに亘ってブラケット31を昇降操作されるようにな
っている。
【0028】フィルム供給部40はトレイ搬出部4の下
方に設けられている。この供給部40は、図3及び図4
等に示されるように透明で、かつ、伸張し得る柔軟なフ
ィルムFが巻かれたリール41と、このリール41から
引き出されたフィルムFを導くテンションローラ43
と、このローラ43に導かれたフィルムFを案内するガ
イドローラ44a、44b及びディスペンサ46とを有
している。ガイドローラ44a、44b及びフィルムF
の幅よりも広いくし歯状をなすディスペンサ46は、共
にフレーム2に支持されている。なお、フィルムFは塩
化ビニル製等であり、防曇材が含まれるものの、含まれ
ないものも使用できる。
【0029】さらに、フィルム供給部40は、折り返し
ローラ15にその下方から接離可能なグリップローラ4
7(図4参照)を備え、このローラ47の両端を支持し
た一対のレバー48a(一方のみ図示)は、フレーム2
に回動可能に取付けられている。両レバー48aは図示
しないばねで上向きに付勢され、この付勢により折り返
しローラ15に接する位置に保持されている。また、レ
バー48aは、その中間部に屈曲部49を備え、この屈
曲部49はグリップローラ47が折り返しローラ15に
接する位置に回動されている時に、トレイ搬出部4のロ
ーラ支持フレーム13aよりも上方に突出されるように
なっている。
【0030】なお、図4中50はカッタ受け51の下方
に配置された上下動可能なカッタである。このカッタ5
0は、図示しない電磁ソレノイド等のカッタ駆動機構に
より、ディスペンサ46より上方に突出されてカッタ受
け51に先端を挿入するフィルム切断位置と、ディスペ
ンサ46の下方に引っ込む待機位置とに亘って昇降され
るものであって、その動作によってリール41から引き
出されたフィルムFを切断する。
【0031】図3に示されるようにフロントパネル2a
とリヤパネル2bとの間のトレイ包装部5には、そのリ
フタ30の上方に配置されるスライダ55が水平に掛け
渡されている。スライダ55の両端部は、両パネル2
a、2bに取付けたガイドレール56(図3に一方のみ
図示)をガイドとしてトレイ搬出部4に接離する方向に
スライド可能に支持されている。このスライダ55は、
モータを有する駆動ユニット(図示しない)により、ト
レイ搬出部4に隣接する第1の位置と、トレイ搬出部4
から遠ざかる第2の位置とに亘って往復動される。
【0032】図4に示すようにスライダ55は、前記上
昇位置に押し上げられたトレイ10を押してトレイ搬出
部4に送り込む押圧プレート58を備えているととも
に、前記第1の位置にスライダ55が移動された時にト
レイ10の下方に入り込んでこのトレイ10の底面に接
するように配置される折り返しプレート59を備えてい
る。
【0033】スライダ55にはピボット軸63を介して
フォーク62が回動可能に枢支され、このフォーク62
には、折り返しプレート59の真下に位置されて上下方
向には移動しない固定側の上部クランパ64が、トレイ
搬出部4に向けて突設されている。上部クランパ64は
その先端部にローラ65を支持している。ピボット軸6
3にはアーム67が固定され、このアーム67には、上
部クランパ64にその下側から向かい合うくし歯状の下
部クランパ68が取付けられている。下部クランパ68
は、上下方向に回動できる可動側のものであって、板ば
ね69により上向きに付勢されている。これらクランパ
64、68を備えてフィルムFの繰出し端部Fを掴ん
で引き出すフロントグリッパ70が形成されてい折り、
これはフィルムグリッパをなしている。
【0034】また、スライダ55の両端部にはカム面8
2を有したレバー押圧部材81が設けられている。これ
らの部材81のカム面82は、スライダ55が第1の位
置にスライドされた時に前記レバー48aの屈曲部49
に接触して、これらレバー48aを図示しないばねに抗
して下向きに回動させ、それにより、グリップローラ4
7を折り返しローラ15から下方に離すようになってい
る。
【0035】前記フロントグリッパ70は、スライダ5
5が前記第1の位置に近付けられたときに、フレーム2
に支持された図示しない第1のカムと係合し、このカム
によって下部クランパ68が上部クランパ64から離れ
る開き動作をするようになっている。そして、スライダ
55が前記第1の位置に到達したときに、フロントグリ
ッパ70の下部クランパ68と上部クランパ64とが互
いに合わされ、それによって、フィルムFの繰出し端部
がフロントグリッパ70には把持されるようになっ
ている。
【0036】図2、図3、図5等に示されるようにトレ
イ包装部5には、フィルムグリッパとしての一対のサイ
ドグリッパ85、86が配置されている。これらのグリ
ッパ85、86は、トレイ包装部5に繰出されたフィル
ムFの幅方向の側縁部F、Fを把持するものであっ
て、フィルムFの幅方向に沿う両側に配置されていると
ともに、フレーム2に対して互いに接離する方向に移動
可能に支持されている。
【0037】これらグリッパ85、86は図示しないモ
ータを備えるグリッパ駆動機構105により同期して互
いに反対方向に移動されるようになっている。駆動機構
105には、例えば図示しない送りねじと、案内棒と、
送りねじに螺合し案内軸に移動自在に嵌合して送りねじ
の回転により案内棒に案内されて直線往復移動する移動
台93とを組み合わせた構成が採用される。移動台93
にはサイドグリッパ85、86が個別に支持されてい
る。
【0038】図2及び図6等に示されるようにサイドグ
リッパ85は、複数例えば第1ないし第7のグリッパ部
85a〜85g、86a〜86gを並設してなる集合体
からなる。各グリッパ部85a〜85g、86a〜86
gは、図7に示されるように上下方向には移動しない固
定側の上部クランパ88と、上下方向に回動する可動側
の下部クランパ89と、カム90と、レバー91と、コ
イルばね92等を備えてなる。上部クランパ88及び下
部クランパ89は対をなすフィルム挟持部をなしてい
る。
【0039】カム90は移動台93に突設されている。
上部クランパ88は、水平状のクランパべースの中央部
両側縁から下向きの突出片88b(一方のみ図示)を折
り曲げ、これら突出片88bの先端部間に横架した軸9
4にカム従動子としてのローラ95を回転自在に取付け
ている。そして、上部クランパ88は、そのローラ95
をカム90のカム面90aに転接させるとともに、固定
台93に取付けたねじ受けピン96と軸94との間に架
設したコイルばね92によって、カム90と組み合わせ
られてコイルばね92のばね力により前記クランパベー
スが水平となる姿勢を常に維持するように設けられてい
る。
【0040】下部クランパ89は前記クランパベースの
下側に配置されて一対の突出片88b間を通り、かつ、
これら一対の突出片88bに軸97を介して回動可能に
枢支されている。下部クランパ89は、カム90から遠
い方の端部89aが上部クランパ88の先端部88aに
接離されるようになっている。
【0041】カム90の側面に突設された枢軸98には
レバー91が回動可能に枢支されている。上部クランパ
88に対して下部クランパ89を開閉させるためのレバ
ー91は、フィンガ91aを有し、このフィンガ91a
は下部クランパ89の他端部に設けたピン99に係合さ
れるようになっている。
【0042】こうした構成の各グリッパ部85a〜85
g、86a〜86gは、上部クランパ88がコイルばね
92により上向きの力を受けているので、レバー91の
下端部が上位置にあるときには、図7(A)に示される
ように上下クランパ88、89が閉じた状態を維持して
いる。また、この状態からレバー91の下端部が図7
(A)に示すように下位置に回動されると、そのフィン
ガ91aとピン99との引っ掛かりにより、下部クラン
パ89全体が軸97を中心に図7中反時計回りに回動さ
れるとともに、それに伴って上部クランパ88がコイル
ばね92に抗して押し下げられる。この場合、上部クラ
ンパ88の下降量よりも下部クランパ89の回動による
下方への変位量の方が大きいので、図7(B)に示され
るように上下クランパ88、89が開いた状態に保持さ
れる。また、この開放状態からレバー91を上向きに戻
すと、コイルばね92のばね力により上部クランパ88
が上昇されるとともに、下部クランパ89が軸97を中
心に図7中時計回りに回動されるために、図7(A)に
示されるように両クランパ88、89が閉じられるよう
になっている。
【0043】前記構成のフィルム包装機1で、食品を収
めたトレイ10をフィルムFで包装する手順を参照して
説明する。
【0044】リフタ30の支持片32が下降位置に待機
した状態で、食品Aを収めたトレイ10はトレイ搬入部
3に供給されるから、このトレイ10はベルトコンベア
6を介してトレイ供給部5に供給される。そうすると、
スライダ55が第1の位置に向けて移動される。それに
よって、最初に、グリップローラ47が折り返しローラ
15の下方に大きく離された後、フロントグリッパ70
がトレイ搬出部4のトレイ包装部5側の端部の下方に位
置されるとともに、このグリッパ70の上下両クランパ
64、68が互いに離間されて、ディスペンサ46に向
い合う。そして、スライダ55が第1の位置に到達する
と、下部クランパ68が上向きに回動されて、これと上
部クランパ64とでディスペンサ46から繰り出された
フィルムFの繰り出し端側の縁部Fを上下から把持す
る。
【0045】次に、スライダ55がトレイ10の大きさ
に対応した第2の位置にスライドされる。そうすると、
グリップローラ47が上向きに回動されて折り返しロー
ラ15との間でフィルムFが挟み込まれるから、フィル
ムFは、ローラ15、47とフロントグリッパ70との
間で引っ張られ、適当な張りを持ってトレイ供給部5上
に引き出して配置される。このようにフィルムFが引き
出されるとき、サイドグリッパ85、86はフィルムF
の幅方向の側縁部F、Fから離れた位置に保持され
ている。
【0046】この後、サイドグリッパ85、86は、ま
ず、レバー91の下向き回動によって上下両クランパ8
8、89を開いてから、その状態を保持してグリッパ8
5、86相互が近付く方向に進出され、この進出位置で
のレバー91の上向き回動によって上下両クランパ8
8、89を閉じる。それにより、引き出されたフィルム
Fの側縁部F、Fを個別に把持する。
【0047】次に、サイドグリッパ85、86が、トレ
イ10の幅に応じて互いに遠ざかる方向に移動される。
それにより、引き出されたフィルムFが幅方向に沿う両
側から引っ張られて、トレイ10を上方から十分に覆え
るような大きさに伸張される。
【0048】この後、リフタ30を介してトレイ10を
上昇させ、このトレイ10及びその中の物品Aを大きく
伸張されたフィルムFに押し当てて、このフィルムFを
トレイ10に被せる。こうしたトレイ10の上昇が完了
すると、サイドグリッパ85、86が互いに近付く方向
に進出されて、トレイ10の下方に入り込み、フィルム
Fの幅方向の側縁部F、Fがトレイ10の底部外面
に沿って折り返される。この後、サイドグリッパ85、
86は、開き操作されてフィルムFの側縁部F、F
から離脱されるとともに、互いに遠ざかる方向に移動さ
れ、初期状態に復帰する。こうした動作により、トレイ
包装部5に引き出されたフィルムFは、その幅方向に沿
う両側からトレイ10の底面に折り込まれる。
【0049】次に、スライダ55が第1の位置に向けて
スライドされるから、折り返しプレート59がトレイ1
0の底部下側に入り込む。それにより、フロントグリッ
パ70に掴まれているフィルムFの繰り出し端部F
が、折り返しプレート59によってトレイ10の底部
外面に沿うように折り返される。そして、スライダ55
の更なるスライドに伴い、トレイ10は押圧プレート5
8によりトレイ搬出部4に向けて送り込まれる。この場
合に、サイドグリッパ85、86の各グリッパ部85a
〜85g、86a〜86gは、トレイ搬出部4から遠い
方の第1グリッパ部85a、86aからトレイ搬出部4
にもっとも近い第7グリッパ部85g、86gに向けて
図示しない共通のカム機構(これはスライダ55の搬出
部4側への移動に連動する)により順番に開いてフィル
ムFを解放するものである。
【0050】このような逐次解放動作により、フィルム
Fを解放しようとするグリッパ部に対して、それよりも
トレイ搬出部4側に位置されたグリッパ部は、把持した
フィルムFを把持し続けているので、フィルムFを解放
しようとする前記グリッパ部の後述のフィルム接触部材
101に対するフィルムFの剥離は、すべてのグリッパ
部で同時にフィルムが剥離される構成に比較してより円
滑に行われる。なお、グリッパ部の使用数は、トレイ1
0の大きさにより決定され、最小使用数は第5〜第7の
グリッパ部85e〜85g、86e〜86gであり、最
大のトレイの場合にはすべてのグリッパ部が使用され
る。
【0051】前記トレイ搬出部4へのトレイ10の送り
込みにより、折り返しローラ15及び搬出ローラ16a
〜16dに乗り上げる。そうすると、繰り出されている
フィルムFは、折り返しローラ15に巻き付くように繰
り出し方向が反転されて、折り返しローラ15及び搬出
ローラ16a〜16dとトレイ10の底面との間に導か
れるように折り返される。
【0052】次に、カッタ50が上昇されてフィルムF
が切断される。このフィルムFの切断端部F4は、送り
出しローラ15の周面を経てトレイ10の底面に導かれ
る。こうしてフィルムFにより一連のトレイ10の包装
作業が完了する。そして、包装されたトレイ10は、回
転されている折り返しローラ15及び搬出ローラ16a
〜16dによって搬出コンベア14に至り、そこにおい
て下方から加熱される。それにより、トレイ10の底面
上で重なり合ったフィルムFが密着されて、トレイ10
からのフィルムFの外れが防止される。
【0053】以上のような一連の包装動作を繰り返して
行うフィルム包装機1において、そのフロントグリッパ
70及びサイドグリッパ85、86のフィルムFを掴む
面には、フィルム接触部材が夫々取付けられている。
【0054】すなわち、図4に示されるようにフロント
グリッパ70においては、上部クランパ64の先端側下
面に厚み1mmのフィルム接触部材100が接着止めされ
ているとともに、下部クランパ68の先端側上面にその
くし歯形状に沿って厚み4mmのフィルム接触部材101
が接着止めされている。なお、このフロントグリッパ7
0はフィルムFを引き出すものであるから、その際に把
持したフィルムFに大きな抜け出し力が作用することは
ないとともに、前記フィルムFの幅方向の伸張の際にも
過大な抜け出し力が作用することはないから、以下に述
べる材質のフィルム接触部材100、101を省略して
もよく、また、従来の独立発泡構造のポリウレタン製の
スポンジゴムを設けてもよい。
【0055】また、図7に示すようにサイドグリッパ8
5、86においては、上部クランパ88の先端部88a
下面を覆って厚み1mmのフィルム接触部材100が接着
されているとともに、下部クランパ89の先端部89a
上面を覆って厚み4mmのフィルム接触部材101が接着
されている。
【0056】なお、図7に示すように上部クランパ88
においてはそれに固定したフィルム接触部材100の突
出片88b側の縁以外の周縁を囲むコの字状のフランジ
88cが設けられ、このフランジ88cはフィルム接触
部材100の厚みよりも大きい高さをもって折り曲げら
れている。こうしたフランジ88cを設けることによ
り、フィルムFを掴んだ際に、このフィルムFをフラン
ジ88cにも接触させて、フィルムFをトレイ10の底
部外面に折り込む際におけるフィルム接触部材100と
の摩擦抵抗を少なくしている。それによって、前記フィ
ルム包装動作時に側縁部F、Fをトレイ10の底部
外面に折り込んでから、サイドグリッパ85、86を元
の待機位置に戻す際の動作が、折り込まれたフィルムF
に極力妨げられないようにして、動作を容易にしてい
る。なお、図示しないが、フロントグリッパ70の上部
クランパ64においても同様の工夫が施されている。
【0057】各グリッパ70、85、86の開閉動作に
伴い、相対向するフィルム接触部材100、101は互
いに接離可能である。そして、図8のサイドグリッパ8
5、86用のフィルム接触部材100、101で代表し
て示されるように、これら馬蹄形状の接触部材100、
101は互いに並設される複数の非シリコンゴム系異種
材料を組合わせてなる。本実施の形態においては、環境
湿度の変化に拘らず前記フィルムFとの摩擦力の変化が
少ない性質を有する材料、例えばポリウレタンラバー製
の第1接触要素110と、フィルムFとの間の剥離性の
経年変化が少ない性質を有する材料、例えば連続発泡又
は独立発泡のスキン層を有しないポリウレタンスポンジ
ゴム製の第2接触要素111とからなる。
【0058】前記ポリウレタンラバーは、その表面が多
少べたついた状態となっており、したがって、フィルム
Fとの間の摩擦力、言い換えれば、フィルム把持力は大
きく、かつ、前記摩擦力は環境湿度が変わってもほとん
ど変化せずに一定しているものである。又、ポリウレタ
ンスポンジゴムは、シリコンゴムに比較して表面のべた
つき状態がなく、それにより、フィルムFとの剥離性に
優れるとともに、耐久性にも優れている。
【0059】これら第1、第2の接触要素110、11
1は交互に貼り合わされてフィルム接触部材100、1
01を形成している。本実施形態では、各接触要素11
0、111をフィルム接触部材100、101の幅方向
と直交する方向、言い換えれば、フィルムFの引き抜け
方向と直交して並設したが、これに限らず、前記幅方向
に並設してもよく、又、斜め方向に並設しても良く、更
には一つ一つの接触要素が円弧形状の相似形をなしてい
て、それらが平面的に連続するように並設しても良く、
或いはモザイク模様を呈するように並設してもよい。
【0060】一方のフィルム接触部材100の各接触要
素110、111に対して、他方のフィルム接触部材1
01の各接触要素110、111を、本実施形態では図
8に示されるように同位相となるようにしたが、これら
の位相はずれていても良い。なお、両フィルム接触部材
100、101の各接触要素110、111が同位相で
ある場合には、各接触要素110、111を貼り合わせ
た状態で棒状となった1種類の貼り合わせ棒状体を、そ
の軸直角方向に沿って所定厚みにスライスするように切
断することで2種類の接触要素110、111を簡単に
作ることができる点で優れている。
【0061】前記のように各グリッパ70、85、86
のフィルム接触部材100、101をなす第1、第2の
接触要素110、111は、いずれもポリウレタンラバ
ーやポリウレタンスポンジゴム等の非シリコンゴム系材
料で作られているので、それらの表面が長期にわたる使
用に拘らずシリコンゴムのように溶けたようにべたつこ
とがなく、耐久性がよいとともに、フィルムFとの剥離
性もよい。
【0062】詳しくは、ポリウレタンラバー製の第1接
触要素110は、そのフィルム接触面に環境条件に左右
されない一定のべたつきを持っているから、環境湿度が
高い条件でもフィルムFとの間に必要な摩擦力(フィル
ム把持力)を維持でき、それにより、各グリッパ70、
85、86からのフィルムFの引き抜けを防止できる。
又、ポリウレタンスポンジゴム製の第2接触要素111
の高耐久性及びフィルムFとの高剥離性については経年
変化が少ないので、長期間にわたりフィルムFとの間の
必要な剥離性を維持できる。
【0063】そのため、各グリッパ70、85、86
は、異種材料からなる第1、第2の接触要素110、1
11の長所を生かしてフィルムFを取扱うことができ
る。つまり、使用環境が高湿度使用条件にあっては主と
して第1接触要素110により所定値以上のフィルムF
に対する把持力を維持し、常湿度使用条件にあっては第
1、第2の接触要素110、111の双方により所定値
以上のフィルム把持力を維持できる。又、どのような湿
度条件であっても把持したフィルムFとの剥離性を主と
して第2接触要素111により保証できる。
【0064】したがって、第1の実施の形態に係るフィ
ルム接触部材100、101の組み合わせを持つ各グリ
ッパ70、85、86を備えて、既述の手順でトレイ1
0を自動包装するフィルム包装機1は、フィルムFを引
き出したり伸張させる際には、各グリッパ70、85、
86からフィルムFが引き抜けることが防止されるとと
もに、トレイ10の底部外面に折り込んだ後、サイドグ
リッパ85、86等が開いて元の位置に戻る際における
各グリッパでのフィルムFの剥離不良が防止され、フィ
ルム解放のバランスが崩れたりフィルムを引き摺ってし
まうことがなくなり、トレイ10の底部外面でのフィル
ムFの重なり部分が不足したり、フィルムFが破れた
り、トレイ10がフィルムFとともに引き摺られたりす
ることが防止される。
【0065】このように第1の実施の形態に係るフィル
ム包装機1では、各グリッパ70、85、86からフィ
ルムFを容易かつ確実に剥離させて、各グリッパ70、
85、86からのフィルムFの剥離不良による包装不良
を防止できるとともに、高湿度条件下等での自動包装作
業において各グリッパ70、85、86に把持されたフ
ィルムFが引き抜けることに伴う包装不良を防止でき
る。したがって、所定の自動包装作業を全うできる。
【0066】本発明は以下の形態でも実施できる。な
お、以下説明する他の実施の形態に係るフィルム包装機
は基本的には、図示されない部分を含めて第1の実施の
形態と同様な構成であるため、同様構成部分の説明は重
複を避けるために第1の実施の形態と同一符号を付して
省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
【0067】図9に示される第2の実施の形態が第1の
実施の形態と異なる部分は、各フィルムグリッパが備え
るフィルム接触部材の構成であり、サイドグリッパ用の
ものについて代表して説明する。
【0068】上部クランパに接着される厚さ1mmの馬
蹄形フィルム接触部材120は、例えば平板構造であ
り、ポリウレタンスポンジゴム、ポリウレタンラバー等
の非シリコンゴム系材料、前記第1の実施の形態で説明
した異種材料を組合わせたもの或いはシリコンゴム等に
より形成されている。下部クランパに接着される厚さ4
mmの馬蹄形フィルム接触部材121は、馬蹄形をなす
ベース125と、1以上の剥離子126とを有して形成
されている。
【0069】ベース125は、フィルムFとの間の摩擦
力が環境湿度の上昇につれて変わらないか、又は上昇す
る性質を有した材料、例えばスキン層を有するポリウレ
タンゴムで形成されている。この材料からなるベース1
25のスキン層すなわちフィルム接触面は、環境湿度の
上昇に拘らずある程度のべたつき(摩擦力)をもってフ
ィルムFに接触するものであり、したがって、フィルム
Fとの間の剥離性はポリウレタンスポンジゴムよりも大
きい。なお、ベース125を構成する材料として、シリ
コンゴムを用いても良い。シリコンゴムは、フィルムF
との間の摩擦力が環境湿度の上昇につれて上昇し、か
つ、上昇域に止まる性質を有している。
【0070】前記剥離子126は、ベース125よりも
軟質であってベース125の厚み方向に伸縮可能な弾力
性をもった材料、例えばスキン層を有しないポリウレタ
ンスポンジゴム等で形成されている。この剥離子126
はベース125の表面、つまり、フィルム接触面から突
出してベース125に埋め込まれている。図9(A)に
示されるように剥離子126を、一つではなく、フィル
ムFが接触する個所の全域に渡るように分散して設ける
ことは、後述の剥離性能をより向上できる点で優れてい
る。スキン層を有しないポリウレタンスポンジゴムはフ
ィルムFとの剥離性が良好である。なお、以上説明した
点以外の構成は図9に示されない構成を含めて前記第1
の実施の形態と同じである。
【0071】この第2の実施の形態に係るフィルム包装
機の包装動作時においては、各クランプのフィルム接触
部材120、121間に把持されたフィルムFに対する
把持力を、フィルム接触部材121のベース125のス
キン層からなるフィルム接触面に接触するフィルムFと
の間の摩擦力によって、主として得る。このフィルム把
持力は、ベース125を形成する材料がフィルムFとの
べたつき性が有していることにより、環境湿度条件に拘
らず所定値以上に維持できる。
【0072】フィルムFを把持した際、ベース125の
一部に埋め込まれた1以上の剥離子126は、既述のよ
うに前記所定値以上のフィルム把持力が得られるように
把持されるフィルムFを介してフィルム接触部材120
で押されて、上端がベース125のフィルム接触面と同
一面となるように弾性変形してベース125の厚み方向
に縮められる。この状態は図9(C)に示されている。
したがって、フィルムFを把持した状態で加えられる剥
離子126の反発力によりフィルムFの把持力を高める
ことができる。
【0073】そして、両フィルム挟持部120、121
が開かれてフィルムFの把持が解放されると、剥離子1
26は、それ自身の復元力により、図9(B)に示され
るようにベース125のフィルム接触面から突出され
る。こうした突出動作によって、それまでベース125
のフィルム接着面に接着されていたフィルムFがベス1
25から浮き上がるようになるから、フィルムFを容易
に引き離すことができる。しかも、剥離子126はフィ
ルムFとの剥離性が良いから、これら剥離子126にフ
ィルムFが引っ掛る恐れも少ない。
【0074】このように第2の実施の形態に係るフィル
ム包装機では、フィルムFとの剥離性が良好な剥離子1
26が、フィルムFの解放に伴ってベース125から突
出するように復元して、各グリッパのベース125から
フィルムFを容易かつ確実に剥離させるから、各グリッ
パでのフィルムFの剥離不良による包装不良を防止でき
る。又、ベース125が有するべたつきによるフィルム
との摩擦力が大きくそれは高湿度条件下等でも維持され
るので、自動包装作業において各グリッパに把持された
フィルムFが引き抜けることに伴う包装不良を防止でき
る。したがって、このフィルム包装機においても所定の
自動包装作業を全うできる。
【0075】なお、この第2の実施の形態において、フ
ィルム接触部材120には、フィルム接触部材121と
同じものを使用してもよく、又、フィルム接触部材12
0は省略して実施することもできる。
【0076】図10に示される第3の実施の形態が第1
の実施の形態と異なる部分は、各フィルムグリッパが備
えるフィルム接触部材の構成であり、サイドグリッパ用
のものについて代表して説明する。
【0077】上部クランパに接着される厚さ1mmの馬
蹄形フィルム接触部材130、及び下部クランパに接着
される厚さ4mmの馬蹄形フィルム接触部材131は、
いずれも使用環境に拘らず、かつ、長期にわたる使用に
おいて耐久性があるとともに、べたつきがなくフィルム
Fとの剥離性を良好に維持できるが、高湿度環境ではフ
ィルム把持力が低下するスキン層を有しないポリウレタ
ンスポンジゴムで形成されている。そして、これら接触
部材130、131のうちのいずれか一方、例えば上側
のフィルム接触部材130のフィルム接触面には1以上
の孔や凹み等からなる凹部135が設けられているとと
もに、他方のフィルム接触部材131のフィルム接触面
には、グリッパを閉じた時に凹部135に嵌まり込む1
以上の凸部136が一体に突設されている。これら凹凸
部135、136はフィルムFの抜け方向に交差して設
けられ、かつ、これら凹凸部135、136の嵌め合い
寸法は、相互間にフィルムFを挟んだ時に挟まれたフィ
ルムFが破れないように設定されている。凸部136を
図示のように半球状とすることは、フィルムFを凹凸部
135、136で挟んだ際にフィルムFに過大な張力を
与えることをより抑制してフィルムFが破れないように
できる点で優れている。なお、以上説明した点以外の構
成は図10に示されない構成を含めて前記第1の実施の
形態と同じである。
【0078】この第3の実施の形態に係るフィルム包装
機の包装動作時において、各グリッパがフィルムFを挟
持する際には、フィルム接触部材130、131はそれ
に設けられた1以上の凹部135又は凸部136を互い
に嵌合させて、相互間にフィルムFの縁部を把持する。
それにより、図10(B)に示すようにこれら凹部13
5及び凸部136にフィルムFの縁部が引っ掛って、フ
ィルム把持力を保証する。そのため、フィルム接触部材
130、131を作っているポリウレタンスポンジゴム
は、そのフィルム把持力が高湿度条件では低下するとい
う性質を有しているにも拘らず、この低下を前記凹凸部
135、136へのフィルムFの引っ掛りによって補う
ことができる。すなわち、高湿度条件下等での自動包装
作業において各グリッパに把持されたフィルムFが引き
抜けることを防止できる。
【0079】又、フィルム接触部材130、131を作
っているポリウレタンスポンジゴムは、シリコンゴムと
異なり、その表面が長期にわたる使用に拘らず溶けたよ
うにべたつことがなく、耐久性がよいとともに、フィル
ムFとの剥離性が抜群によいものである。そのため、包
装動作において各グリッパを開いた際には、これらのグ
リッパからフィルムを容易かつ確実に剥離させることが
できる。
【0080】前記のように第3の実施の形態に係るフィ
ルム包装機での自動包装作業においても、各グリッパに
把持されたフィルムFの不用意な引き抜けや、グリッパ
からのフィルムFの剥離不良を防止できるので、このフ
ィルム包装機においても所定の自動包装作業を全うでき
る。
【0081】図11に示される第4の実施の形態が第1
の実施の形態と異なる部分は、各フィルムグリッパが備
えるフィルム接触部材の構成であり、サイドグリッパ用
のものについて代表して説明する。
【0082】上部クランパに接着される厚さ1mmの馬
蹄形フィルム接触部材140、及び下部クランパに接着
される厚さ4mmの馬蹄形フィルム接触部材141は、
いずれもスキン層を有しないポリウレタンスポンジゴム
で形成されている。そして、一方のフィルム接触部材1
40のフィルム接触面には、1以上のV字形状又はこの
形状に沿うように延びる凹部145及び凸部146が一
体に設けられ、同様に、他方のフィルム接触部材141
のフィルム接触面には、1以上のV字形状又はこの形状
に沿うように延びる凹部147及び凸部148が一体に
設けられている。これら凹凸部145、146及び14
7、148はいずれもフィルムFの抜け方向に交差して
設けられている。前記各凹部145、147、及び凸部
146、148は、グリッパを閉じた時に互い違いに入
り込むように位置をずらして形成されている。なお、以
上説明した点以外の構成は図11に示されない構成を含
めて前記第1の実施の形態と同じである。
【0083】この第4の実施の形態に係るフィルム包装
機の包装動作時において、各グリッパがフィルムFを挟
持する際には、フィルム接触部材140、141に設け
られた1以上の凹部145、147および凸部146、
148が互い違いに入り込むように噛み合わされて、フ
ィルム接触部材140、141相互間にフィルムFの縁
部を波を打たせるようにして把持する。それにより、図
11(B)に示すようにこれら凹部145、147及び
凸部146、148にフィルムFの縁部が引っ掛って、
フィルムFの把持力を保証する。そのため、フィルム接
触部材140、141を作っているポリウレタンスポン
ジゴムは、そのフィルム把持力が高湿度条件では低下す
るという性質を有しているにも拘らず、この低下を前記
凹凸部145〜148へのフィルムFの引っ掛りによっ
て補うことができる。すなわち、高湿度条件下等での自
動包装作業において各グリッパに把持されたフィルムF
が引き抜けることを防止できる。
【0084】又、フィルム接触部材140、141を作
っているポリウレタンスポンジゴムは、シリコンゴムと
異なり、その表面が長期にわたる使用に拘らず溶けたよ
うにべたつことがなく、耐久性がよいとともに、フィル
ムFとの剥離性が抜群によいものである。そのため、包
装動作において各グリッパを開いた際には、これらのグ
リッパからフィルムを容易かつ確実に剥離させることが
できる。
【0085】前記のように第4の実施の形態に係るフィ
ルム包装機での自動包装作業においても、各グリッパに
把持されたフィルムFの不用意な引き抜けや、グリッパ
からのフィルムFの剥離不良を防止できるので、このフ
ィルム包装機においても所定の自動包装作業を全うでき
る。
【0086】図12に示される第5の実施の形態が第1
の実施の形態と異なる部分は、各フィルムグリッパが備
えるフィルム接触部材の構成であり、サイドグリッパ用
のものについて代表して説明する。
【0087】上部クランパに接着される厚さ1mmの馬
蹄形フィルム接触部材150、及び下部クランパに接着
される厚さ4mmの馬蹄形フィルム接触部材151は、
いずれもスキン層を有しないポリウレタンスポンジゴム
で形成されている。そして、一方のフィルム接触部材1
50のフィルム接触面には、1以上のリブ状の凸部15
5が一体に設けられ、他方のフィルム接触部材151の
フィルム接触面には、1以上のV字形状の凹部156が
一体に設けられている。これら凹凸部155、156は
フィルムFの抜け方向に直交して設けられている。前記
凸部155と凹部156とは、グリッパを閉じた時に互
いに嵌合する位置に形成されている。なお、以上説明し
た点以外の構成は図12に示されない構成を含めて前記
第1の実施の形態と同じである。
【0088】この第5の実施の形態に係るフィルム包装
機の包装動作時において、各グリッパがフィルムFを挟
持する際には、フィルム接触部材150、151に設け
られた1以上の凸部155と凹部156とが互い嵌合さ
れて、フィルム接触部材150、151相互間にフィル
ムFの縁部を波を打たせるようにして把持する。それに
より、図12(B)に示すようにこれら凹凸部155、
156にフィルムFの縁部が引っ掛って、フィルムFの
把持力を保証できる。そのため、フィルム接触部材15
0、151を作っているポリウレタンスポンジゴムは、
そのフィルム把持力が高湿度条件では低下するという性
質を有しているにも拘らず、この低下を前記凹凸部15
5、156へのフィルムFの引っ掛りによって補うこと
ができる。すなわち、高湿度条件下等での自動包装作業
において各グリッパに把持されたフィルムFが引き抜け
ることを防止できる。
【0089】又、フィルム接触部材150、151を作
っているポリウレタンスポンジゴムは、シリコンゴムと
異なり、その表面が長期にわたる使用に拘らず溶けたよ
うにべたつことがなく、耐久性がよいとともに、フィル
ムFとの剥離性が抜群によいものである。そのため、包
装動作において各グリッパを開いた際には、これらのグ
リッパからフィルムを容易かつ確実に剥離させることが
できる。
【0090】前記のように第5の実施の形態に係るフィ
ルム包装機での自動包装作業においても、各グリッパに
把持されたフィルムFの不用意な引き抜けや、グリッパ
からのフィルムFの剥離不良を防止できるので、このフ
ィルム包装機においても所定の自動包装作業を全うでき
る。
【0091】図13に示した第6の実施の形態は、フィ
ルム接触部材150のフィルム接触面に一体に突設した
凸部155と、フィルム接触部材151のフィルム接触
面に形成した凹部156とが、いずれもフィルム接触部
材150、151の幅方向とは直交する方向に延びて設
けられている点以外は、前記第5の実施の形態と同じで
ある。したがって、この第6の実施の形態に係るフィル
ム包装機においても、第5の実施の形態と同様に、各グ
リッパに把持されたフィルムFの不用意な引き抜けや、
グリッパからのフィルムFの剥離不良を防止して、所定
の自動包装作業を全うできる。
【0092】又、本発明において、フィルム接触部材
を、スキン層を有しないポリウレタンスポンジゴム製と
する場合に、その高湿度使用条件下でのフィルムとの摩
擦力(フィルム把持力)を高めるために、以下のような
把持力増強材を混合したポリウレタンスポンジゴムを採
用してもよい。把持力増強材としてはシリカ(二酸化珪
素)又はベンガラ(赤錆)を使用でき、これらをポリウ
レタンスポンジゴムをなすベース材に適当な混合比率で
混入しフィルム接触部材を成形することができる。こう
して得た把持力増強材入りのポリウレタンスポンジゴム
製のフィルム接触部材を使用する場合には、ポリウレタ
ンスポンジゴムの性質である耐久性とフィルムとの高剥
離性を維持しつつ、前記増強材によりフィルムとの摩擦
力を高めることができる。したがって、こうして実施す
る場合においても、本発明の所期の課題を解決できる。
なお、このようなフィルム把持力の増強は、ポリウレタ
ンスポンジゴム製のフィルム接触部材を採用した前記各
実施の形態において適用できる。
【0093】なお、本発明は前記各実施に形態には制約
されない。例えば、前記第1の実施の形態のサイドグリ
ッパのように複数の対をなすフィルム挟持部を有する場
合、その一部のフィルム挟持部のみに前記フィルム接触
部材に設けて実施しても良い。同様に、フロントグリッ
パのように長いグリッパにおいては、その長手方向の一
部に、例えば間隔的に前記フィルム接触部材に設けて実
施しても良い。
【0094】また、本発明は、単に被包装物をフィルム
で包装するだけではなく、トレイ搬入部に計量器を取付
けるとともに、トレイ搬出部に前記計量器での計量にし
たがった値付け印刷を施されたラベルを発行して、それ
を包装済みトレイに貼り付けるようにした構成の、いわ
ゆる自動計量包装値付け機にも適用できる。
【0095】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果がある。
【0096】請求項1記載の発明によれば、フィルムグ
リッパとフィルムとの剥離性がよく、フィルムグリッパ
からフィルムを容易かつ確実に剥離させることができる
とともに、湿度の上昇に拘らずフィルム把持力が低下し
ないので、高湿度条件下での自動包装作業であってもフ
ィルムがフィルムグリッパから引き抜かれることを防止
でき、したがって、包装不良が防止されて自動包装を全
うできる。
【0097】請求項2記載の発明によれば、フィルム接
触部材のベースをなした材料の性質により所定値以上の
フィルム把持力を維持する一方で、このベースの一部に
埋め込んだ剥離子の伸縮によって把持したフィルムをベ
ースから剥離できるから、フィルムグリッパからフィル
ムを容易かつ確実に剥離させることができるとともに、
高湿度条件下での自動包装作業であってもフィルムがフ
ィルムグリッパから引き抜かれることを防止でき、した
がって、包装不良が防止されて自動包装を全うできる。
【0098】請求項3記載の発明によれば、フィルムと
の剥離性が良いポリウレタンスポンジゴム製のフィルム
接触部材の採用により、フィルムグリッパからのフィル
ムの剥離不良による包装不良を防止できるとともに、前
記フィルム接触部材の凹凸部へのフィルムの引っ掛りに
よってフィルム把持力を向上したから、高湿度条件下等
での自動包装作業においてフィルムグリッパに把持され
たフィルムが引き抜けることに伴う包装不良を防止で
き、したがって、包装不良が防止されて自動包装を全う
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフィルム包装
機全体の構成を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係るフィルム包装機のトレ
イ搬入部及びトレイ包装部の構成を示す断面図。
【図3】第1の実施の形態に係るフィルム包装機のトレ
イ包装部の構成を示す断面図。
【図4】第1の実施の形態に係るフィルム包装機におい
てフロントグリッパがフィルムを掴んで引き出す状態を
示す断面図。
【図5】第1の実施の形態に係るフィルム包装機のトレ
イ包装部の構成を示す平面図。
【図6】第1の実施の形態に係るフィルム包装機におい
て物品を収めたトレイがフィルムに押付けられた状態を
示すトレイ包装部を示す平面図。
【図7】(A)第1の実施の形態に係るフィルム包装機
のサイドグリッパの構造を閉じ状態で示す断面図。 (B)第1の実施の形態に係るフィルム包装機のサイド
グリッパの構造を開き状態で示す断面図。
【図8】第1の実施の形態に係るフィルム包装機のサイ
ドグリッパに取付けられる一対のフィルム接触部材の構
成を示す斜視図。
【図9】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るフィ
ルム包装機のサイドグリッパに取付けられる一対のフィ
ルム接触部材の構成を示す斜視図。(B)は図9(A)
に示された一対のフィルム接触部材がフィルムを把持す
る直前の状態を示す断面図。(C)は図9(A)に示さ
れた一対のフィルム接触部材がフィルムを把持した状態
を示す断面図。
【図10】(A)は本発明の第3の実施の形態に係るフ
ィルム包装機のサイドグリッパに取付けられる一対のフ
ィルム接触部材の構成を示す斜視図。(B)は図10
(A)に示された一対のフィルム接触部材がフィルムを
把持した状態を示す断面図。
【図11】(A)は本発明の第4の実施の形態に係るフ
ィルム包装機のサイドグリッパに取付けられる一対のフ
ィルム接触部材の構成を示す斜視図。(B)は図11
(A)に示された一対のフィルム接触部材がフィルムを
把持した状態を示す断面図。
【図12】(A)は本発明の第5の実施の形態に係るフ
ィルム包装機のサイドグリッパに取付けられる一対のフ
ィルム接触部材の構成を示す斜視図。(B)は図12
(A)に示された一対のフィルム接触部材がフィルムを
把持した状態を示す断面図。
【図13】(A)は本発明の第6の実施の形態に係るフ
ィルム包装機のサイドグリッパに取付けられる一対のフ
ィルム接触部材の構成を示す斜視図。(B)は図13
(A)に示された一対のフィルム接触部材がフィルムを
把持した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…フィルム包装機、 10…トレイ(被包装物)、 70…フロントグリッパ(フィルムグリッパ)、 64…上部クランパ(フィルム挟持部)、 68…下部クランパ(フィルム挟持部)、 85、86…サイドグリッパ 85a〜85g…グリッパ部、 86a〜86g…グリッパ部 88…上部クランパ(フィルム挟持部)、 89…下部クランパ(フィルム挟持部)、 100…フィルム接触部材、 101…フィルム接触部材、 F…フィルム、 F…フィルムの繰出し端側の縁部、 F、F…フィルムの側縁部。 110…第1接触要素、 111…第2接触要素、 120…フィルム接触部材、 121…フィルム接触部材、 125…ベース、 126…剥離子、 130…フィルム接触部材、 131…フィルム接触部材、 135…凹部、 136…凸部、 140…フィルム接触部材、 141…フィルム接触部材、 145、147…凹部、 146、148…凸部、 150…フィルム接触部材、 151…フィルム接触部材、 155…凹部、 156…凸部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能なフィルム挟持部を有したフィル
    ムグリッパを備え、前記両挟持部の少なくとも一方にフ
    ィルム接触部材を取付け、被包装物を包装するフィルム
    に前記フィルム接触部材を接触させて前記フィルムの縁
    部を把持するとともに、前記フィルムグリッパを前記被
    包装物の底部外面に移動させて前記フィルムを折り込み
    終わったときに前記両フィルム挟持部間を開いて前記フ
    ィルムの把持を解放して、前記被包装物を前記フィルム
    で包装するフィルム包装機において、 前記フィルム接触部材が互いに並設される第1、第2の
    接触要素を含んで形成され、前記第1の接触要素が環境
    湿度の変化に拘らず前記フィルムとの摩擦力の変化が少
    ない性質を有する非シリコンゴム系材料からなり、前記
    第2接触要素が前記フィルムとの間の剥離性の経年変化
    が少ない性質を有する非シリコンゴム系材料からなるこ
    とを特徴とするフィルム包装機。
  2. 【請求項2】開閉可能なフィルム挟持部を有したフィル
    ムグリッパを備え、前記両挟持部の少なくとも一方にフ
    ィルム接触部材を取付け、被包装物を包装するフィルム
    に前記フィルム接触部材を接触させて前記フィルムの縁
    部を把持するとともに、前記フィルムグリッパを前記被
    包装物の底部外面に移動させて前記フィルムを折り込み
    終わったときに前記両フィルム挟持部間を開いて前記フ
    ィルムの把持を解放して、前記被包装物を前記フィルム
    で包装するフィルム包装機において、 前記フィルム接触部材が、前記フィルムとの間の摩擦力
    が環境湿度の上昇につれて変わらないか又は上昇する性
    質を有する材料製のベースと、このベースのフィルム接
    触面から突出して前記ベースに埋め込まれた少なくとも
    一つの剥離子とを有して、前記剥離子が前記ベースより
    も軟質であって前記ベースの厚み方向に伸縮可能な材料
    からなることを特徴とするフィルム包装機。
  3. 【請求項3】開閉可能なフィルム挟持部を有したフィル
    ムグリッパを備え、前記両挟持部の夫々にフィルム接触
    部材を取付け、被包装物を包装するフィルムに前記フィ
    ルム接触部材を接触させて前記フィルムの縁部を把持す
    るとともに、前記フィルムグリッパを前記被包装物の底
    部外面に移動させて前記フィルムを折り込み終わったと
    きに前記両フィルム挟持部間を開いて前記フィルムの把
    持を解放して、前記被包装物を前記フィルムで包装する
    フィルム包装機において、 前記両フィルム接触部材を夫々ポリウレタンスポンジゴ
    ム製とするとともに、それらのフィルム接触面に前記フ
    ィルムの縁部を把持する1以上の凹部又は凸部を設けた
    ことを特徴とするフィルム包装機。
JP24391297A 1997-09-09 1997-09-09 フィルム包装機 Expired - Fee Related JP3572174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24391297A JP3572174B2 (ja) 1997-09-09 1997-09-09 フィルム包装機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24391297A JP3572174B2 (ja) 1997-09-09 1997-09-09 フィルム包装機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1179119A true JPH1179119A (ja) 1999-03-23
JP3572174B2 JP3572174B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=17110865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24391297A Expired - Fee Related JP3572174B2 (ja) 1997-09-09 1997-09-09 フィルム包装機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3572174B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159907A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 ブラザー工業株式会社 包装装置
JP2020196088A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 スキューズ株式会社 物品挟持方法、物品挟持装置及び物品移載装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159907A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 ブラザー工業株式会社 包装装置
JP2020196088A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 スキューズ株式会社 物品挟持方法、物品挟持装置及び物品移載装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3572174B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100280756B1 (ko) 필름그리퍼와필름포장기및필름포장방법
RU2643128C2 (ru) Толкатель продукта
KR100753373B1 (ko) 시트 재료를 기재에 인가하기 위한 어플리케이터 및 방법
JP2008007116A (ja) パック詰め品の包装装置
JP3572174B2 (ja) フィルム包装機
CA1109835A (en) Sealable-bag carrier-tape-borne bottom-first dispensing system
US5081817A (en) Carton handle apparatus
JPH09278009A (ja) 包装機
JPH10316104A (ja) フィルムグリッパ及びフィルム包装機並びにフィルム包装方法
JPH1179138A (ja) 自動包装装置
JP5521426B2 (ja) フィルムフィード装置及び該装置を備えた包装装置
JP6615717B2 (ja) 包装ロール体の摘片形成装置及び摘片形成方法
JP2780155B2 (ja) ラダー式飲食具フィルムの供給方法及びそれに用いる装置
JP4638701B2 (ja) スライス食パンの袋詰め包装方法及び装置
JP3071370B2 (ja) 包装装置
JP3604591B2 (ja) 帯掛け包装装置
JPH11278417A (ja) 包装装置
CA1116135A (en) Sealed taped bags and sealed taped bag dispenser
JPS6348499Y2 (ja)
JPH0454889Y2 (ja)
JP2522824Y2 (ja) 包装機
JPH1179118A (ja) 包装用のフィルムを掴むクランパを有する包装装置
JP5359690B2 (ja) フィルムクランプ装置及び該装置を備えた包装装置
JP2729598B2 (ja) 薄壁容器の封緘装置
JP3245852B2 (ja) 包装装置におけるフイルム折込装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040628

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees