JP4638701B2 - スライス食パンの袋詰め包装方法及び装置 - Google Patents
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Description
その理由としては、半斤以下のスライス食パンのように枚数が少ないスライス食パンはスライス面を鉛直にして立てた場合、枚数が少ないだけに自立できない状態となるため、1斤のスライス食パンと同様の袋詰め包装装置によって自動で包装することが難しいという事情もあった。
従って、半斤以下のスライス食パンの包装も、1斤のスライス食パンの場合と同様、消費のため包装を開封した後、残ったスライス食パンを保存するための再度の包装が可能な袋詰め方式の包装とすることが望まれて来ており、同じ袋による包装装置によって、袋詰め包装するスライス食パンの量を1斤、半斤、1/4斤ずつなどに切り替え、少ない枚数ずつでも円滑に自動で袋詰め包装できるようにすることが望まれる。
こうして包装されたスライス食パンは、その包装枚数に関わらず包装袋を開けて必要な枚数だけ消費し、残った食パンは、その包装袋の開口を再び閉じて保存することができる。
また、本発明によるスライス食パンの袋詰め包装装置における袋拡開口装置として、スライス面を鉛直方向にした1斤のスライス食パンと、スライス面を水平方向にした半斤のスライス食パンとを挿入する大きさに包装袋の拡開口大きさを変更可能に構成したものでは、わが国におけるスライス食パンの最も普通の流通形態である1斤と半斤のスライス食パンを同じ包装装置によって袋詰め包装することができる構造簡単な装置を提供することができる。
本発明の一実施例によるスライス食パンの袋詰め包装装置の全体構成を側面図で示す図1において、1はスライス食パン供給装置で、袋詰め包装すべき枚数ずつのスライス食パンを所定間隔で図1の右側から左側へ搬送して来る。
30は袋拡開口装置で、包装袋を包装すべきスライス食パンの枚数や供給状態に応じた大きさに開口させる機能を持っている。
50は包装袋供給装置で、袋カセット51に収容した包装袋を常に一定レベルになるよう消費につれて袋カセット51を持上げて、袋拡開口装置30によりその袋が1枚ずつ開口されて袋詰め包装に供されるように保持する機能を持っている。
70は搬出コンベアで、袋詰め包装されたスライス食パンを袋閉じ装置に向けて紙面と直角方向に搬送する機能を持っている。
次に、図1における各装置について具体的に説明する。
また、スライス食パン供給装置1には、搬入コンベア2に載せられて搬送されるスライス食パンを側部で案内するサイドガイド又はサイドコンベアが搬入コンベア2の両側に設けられるが、図示した装置ではサイドコンベアを採用している。
下方のサイドコンベア8は、包装するスライス食パンの枚数が少なく、スライス面を水平にして搬入コンベア2に載せて搬送するときにスライス食パンの側方を案内し、上方のサイドコンベア9はスライス面を鉛直にして搬入コンベア2にスライス食パンを立てて載せて搬送するときにスライス食パンの側方を案内する。
この挿入装置20は、特開平6−286704号に示された袋詰め機構と基本的に同様のものである。すなわち、この挿入装置20は上方から見た平面図である図2に見られるように、搬入コンベア2上の両側に1対の保持部材21が配置されており、保持部材21は白矢印で示すように摺動保持装置22によってお互いに接近・離間されるようになっているとともに、黒矢印で示すように搬入コンベア2の走行方向に適宜の移動手段によって前後進されるように構成されている。
搬入コンベア2によって搬送されて来る袋詰めすべきスライス食パンは、コンベアAによって保持部材21の間に供給されるように構成されている。B1はスライス面を搬入コンベア2の面に垂直にした状態で搬送されて来た複数枚のスライス食パンを示し、B2はスライス面を搬入コンベア2の面に平行にした状態で搬送されて来たスライス食パンを示しており、いずれの状態で搬送されて来たスライス食パンも同様に保持されて包装袋内に挿入されるが、以下ではスライス面を搬入コンベア2の面に垂直にした状態で搬送されて来たスライス食パンB1で説明する。
このとき、係合片23がエアシリンダ24によって保持部材21に対して垂直に突出され(図4の状態)、保持部材21によって保持されたスライス食パンB1の後方を支える。
袋拡開口装置30は、後記するように包装袋供給装置50において一定レベルに保持されている包装袋カセット51内の袋を1枚ずつ開口させ、図5〜8について説明したように挿入装置20によって保持されたスライス食パンを挿入させて受け入れる機能を受け持つ。
この袋拡開口装置30の大事な機能は、挿入装置20によって送り込まれるスライス食パンの枚数(量)と送り込まれるスライス食パンのスライス面が鉛直か水平かの向きなどに応じて変えられた大きさに袋を開口させることである。
このように形成されたプラスチック製の袋Eは積層されてそのピン穴E3に2本のピン34が差し込まれて袋カセット51内に保持されている。
積層された袋Eの延長された縁E2は、ピン穴E3の間でセンタ保持部材35によって押さえられるとともに、ピン穴E3の外側でサイド保持部材36によって押さえられる。
以上のように保持された袋Eの斜め上方に位置するようにエアノズル40が配設されており、そのエアノズル40からエア41を吹き出すことによって袋Eの開口部E1に開口を形成させることが出来るように構成されている。
包装袋供給装置50によって上記したように積層状態で保持されている袋Eに対するサイド保持部材36による押さえを解放して袋Eの開口部E1に向けて斜め上方からエアノズル40からエア41を吹き付け、これによって、一番上の袋Eの開口部E1に開口が形成される。
開口部材31を構成するバー32と33の変位方向は適宜選択することができ、また、その変位量は、袋詰め包装するべく搬送されて来るスライス食パンの枚数(量)と、スライス面が鉛直か水平かの向きなどに応じて決められ、バー32、33の変位量はこれを変位させるエアシリンダのストロークを調節して無段階に変えたり、その変位をカムで行わせるようにしているときは複数個のカムを切り替えて段階的に変える構造にしたり、或いは、バー32、33自体を取り替えることによって開口の大きさを変える構造にしたり、その切替え頻度や切替える開口大きさの種類などに応じて種々のやり方を採用してよい。
図10、図11に示したものでは、上方のバー33が上方へ変位して袋Eの開口を広げる動作を行う構成のものを説明したが、下方のバー32が左右方向への拡張動作を行い上方のバー33が上下左右方向への拡張動作を行うものにしたり、或いは、バー33、32がそれぞれ、45°ずつ斜め上方と斜め下方に変位して袋Eの開口を拡張させるような構成のものを採用してもよい。
この装置はプラスチック袋Eが積層して収容されていて、袋Eがスライス食パンの包装に使われて消費されるにつれて袋カセット51を押し上げ、袋カセット51内に積層されている袋Eの上面が常に所定の高さレベルに保持されるように構成されている。
袋カセット51はピン34の位置で縁E2が1枚であるのに対して袋の中央部は2枚となっているのでスライドバー53がスライドバー54の2倍の距離だけ変位されるようにエアシリンダ54からスライドバー52、53までの距離を1対2としてある。
以上のようにして袋詰めされたスライス食パンは搬出コンベア70で袋閉じ装置(図示していない)に向けて搬送され、袋Eの開口部がシール、結束されて閉じられるが、その装置としては特開2001−315716公報に示されているものなど公知の装置を適宜選択すればよいので、その説明は省略する。
また、挿入装置の構成も図示のものに限らず、要は、スライス食パン供給装置によって搬送されて来る複数枚のスライス食パンを保持して開口された袋内に挿入させる動作を行うものであれば、他の適宜の構成のものを採用してよい。
2 搬入コンベア
3〜6 ガイドローラ
7 駆動ローラ
8、9 サイドコンベア
10〜13 ローラ
20 挿入装置
21 保持部材
22 摺動保持装置
23 係合片
24 エアシリンダ
30 袋拡開口装置
31 開口部材
32 下方の2本のバー
33 上方の2本のバー
34 ピン
35 センタ保持部材
36 サイド保持部材
40 エアノズル
41 エア
50 包装袋供給装置
51 袋カセット
52 スライドバー
53 スライドバー
54 エアシリンダ
55 エアシリンダ
56 高さ調節バー
70 搬出コンベア
90 滓取り用バキューム装置
91、92 吸引部材
93 吸引パイプ
94 タンク
100 アルコール噴霧装置
Claims (4)
- 互いに対面したスライス面を鉛直又は水平方向にしてスライス食パンを搬入コンベアに載せて複数枚ずつ供給する供給工程と、
下方の2本と上方の2本の計4本の何れも断面L字型のバーが、前記供給工程によって供給される複数枚のスライス食パンを受け入れる大きさの開口に変えて包装用袋を開口させる袋拡開口工程と、
前記供給工程によって供給されて来た複数枚のスライス食パンを前記袋拡開口工程で開口された袋内に挿入させる食パン挿入工程と、
前記食パン挿入工程で食パンが挿入された袋の開口を閉じる袋閉じ装置に送り出す工程よりなり、
前記供給工程では、互いに対面したスライス面を鉛直方向にした1斤のスライス食パン又は互いに対面したスライス面を水平方向にした半斤のスライス食パンを前記袋拡開口工程に供給し、
前記袋拡開口工程では、前記のスライス面を鉛直方向にした1斤のスライス食パンを挿入する大きさと、前記のスライス面を水平方向にした半斤のスライス食パンを挿入する大きさとのいずれかに、前記包装袋の拡開口大きさを変更する
ことを特徴とする、スライス食パンの袋詰め包装方法。 - 互いに対面したスライス面を鉛直又は水平にして食パンを搬入コンベアに載せて複数枚ずつ供給するスライス食パン供給装置と、
下方の2本と上方の2本の計4本の何れも断面L字型のバーが、前記スライス食パン供給装置の先端部に配置され同スライス食パン供給装置によって搬送されて来る複数枚のスライス食パンが挿入されるように包装袋の開口の大きさを変えて開口させる袋拡開口装置と、
前記スライス食パン供給装置によって搬送されて来るスライス食パンを前記袋拡開口装置によって拡開口された袋内に挿入させる挿入装置と、
及び前記挿入装置によって複数枚のスライス食パンが内部に挿入された袋の開口を閉じる袋閉じ装置に送る搬出装置とを有し、
前記スライス食パン供給装置は、互いに対面したスライス面を鉛直方向にした1斤のスライス食パン又は互いに対面したスライス面を水平方向にした半斤のスライス食パンを前記袋拡開口装置に供給し、
前記袋拡開口装置は、前記のスライス面を鉛直方向にした1斤のスライス食パンを挿入する大きさと、前記のスライス面を水平方向にした半斤のスライス食パンを挿入する大きさとに、前記包装袋の拡開口大きさを変更可能に構成されている
ことを特徴とする、スライス食パンの袋詰め包装装置。 - 前記袋拡開口装置は、包装袋の縦方向及び横方向の一方又は両方の拡開口大きさを変更可能に構成されている
ことを特徴とする、請求項2に記載のスライス食パンの袋詰め包装装置。 - 前記スライス食パン供給装置が、前記食パンを上面に載せて搬送する無端のコンベアを有してなる
ことを特徴とする、請求項2又は3に記載のスライス食パンの袋詰め包装装置。
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