JPH1179118A - 包装用のフィルムを掴むクランパを有する包装装置 - Google Patents

包装用のフィルムを掴むクランパを有する包装装置

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JPH1179118A
JPH1179118A JP24139597A JP24139597A JPH1179118A JP H1179118 A JPH1179118 A JP H1179118A JP 24139597 A JP24139597 A JP 24139597A JP 24139597 A JP24139597 A JP 24139597A JP H1179118 A JPH1179118 A JP H1179118A
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JP
Japan
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film
tray
pad
clamper
packaging
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Pending
Application number
JP24139597A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kudo
章 工藤
Toru Nishiie
徹 西家
Izumi Matsushita
泉 松下
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Publication of JPH1179118A publication Critical patent/JPH1179118A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、フィルムを挟み込むパッドを簡単か
つ容易に交換することができ、作業性を改善できる包装
装置を得ることにある。 【解決手段】包装装置1は、被包装物Aが搬送される搬送
通路6を有する装置本体3と;装置本体に支持され、被包
装物をフィルムFで包装する際に、フィルムの縁部を挟
持するフィルム挟持部50,51と;を備えている。フィル
ム挟持部は、フィルムの縁部を挟持する第1の位置と、
フィルムの縁部から離脱される第2の位置とに亘って開
閉可能に組み合わされる複数のクランパ57,58を有し、
これらクランパの少なくとも一方にフィルムに接するパ
ッド85,86が取り付けられている。パッドは、皿ねじあ
るいはファスナ又はマグネットシートを介してクランパ
に取り外し可能に保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品のような被包
装物が収容されたトレイを柔軟なフィルムを用いて自動
的に包装する装置に係り、特にそのトレイをフィルムで
包装する際に、このフィルムの縁部を掴むクランパの構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生鮮食品のような被包装物が収容
されたトレイを、塩化ビニル製の包装用フィルムを用い
て自動的に包装する装置が知られている。この種の包装
装置は、被包装物が収容されたトレイが供給されるトレ
イ包装部と、このトレイ包装部に包装用のフィルムを導
くフィルム供給部と、上記トレイ包装部から送り出され
る包装済みのトレイを受け取るトレイ搬出部とを備えて
いる。
【0003】この従来の包装装置によると、フィルム供
給部から繰り出されたフィルムは、トレイ包装部におい
てフィルムの繰り出し方向およびこの繰り出し方向とは
直交する幅方向に水平に引っ張られており、これにより
伸ばされたフィルムに上記被包装物を収めたトレイが下
方から当てがわれるようになっている。そして、この状
態で上記フィルムを繰り出し方向に沿う両側および幅方
向に沿う両側からトレイの底部に向けて折り返すことに
より、上記トレイと被包装物とが一体的に包装される。
【0004】ところで、フィルムを引っ張って折り返す
に当り、上記従来の包装装置は、フィルム供給部から繰
り出されるフィルムの先端を掴んで引き出すフロントグ
リッパと、引き出されたフィルムを幅方向に引っ張る一
対のサイドグリッパとを備えている。
【0005】サイドグリッパは、フィルムの繰り出し方
向に沿って一列に並べられた複数のクランプ機構を有し
ている。これらクランプ機構は、ブラケットを介して一
体的に連結され、一つのユニットとして包装装置のフレ
ームに支持されている。各クランプ機構は、固定クラン
パと、この可動クランパの下方に配置された可動クラン
パとを備えている。可動クランパは、固定クランパに接
する閉じ位置と、この固定クランパから離脱される開放
位置とに亘って回動可能に固定クランパに支持されてい
る。
【0006】これらクランパは、互いに接離可能に向か
い合う先端部を有している。固定クランパの先端部の下
面および可動クランパの先端部の上面には、夫々パッド
が取り付けられている。パッドは、ポリウレタンスポン
ジゴムのような弾性材料にて構成され、上記フィルムに
所定の摩擦力を以て接するようになっている。
【0007】そのため、可動クランパを第2の位置に回
動させた状態で、これらクランパのパッドの間にフィル
ムの側縁部を導き、この状態で可動クランパを閉じ位置
に回動させると、各クランパのパッドの間でフィルムの
側縁部が挟持され、これにより、クランパからのフィル
ムの抜け出しが阻止されるようになっている。
【0008】そして、上記従来の包装装置によると、上
記パッドは、固定クランパおよび可動クランパの先端部
に接着剤あるいは両面接着テープを介してしっかりと固
着されており、フィルムを引っ張った時にパッドに加わ
る力に十分に対抗し得るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の包装装置に
おいて、包装用のフィルムは、サイドグリッパによって
引き伸ばされた状態で食品のような被包装物に接するた
めに、この被包装物から放出される汁気や水分がフィル
ムを伝わってパッドに導かれたり、トレイから溢れた食
品の一部がパッドに付着することがあり得る。
【0010】また、包装作業を長期間に亘って繰り返す
と、空気中の埃や可動クランパの回動を円滑に保つオイ
ル分がパッドに付着することがあり、このパッドが時間
の経過とともに汚れるといった問題が生じてくる。その
ため、パッドが汚れた場合には、既存のパッドを新たな
パッドと交換する作業が必要となる。
【0011】しかしながら、従来のパッドは、上記のよ
うに接着剤又は両面接着テープを介してクランパに固着
されているため、このパッドを交換するには、汚れたパ
ッドを強大な接着力に抗してクランパから強制的に引き
剥がさなくてはならず、この作業に多大な手間と労力を
要する。
【0012】しかも、パッドを引き剥がした後に、硬化
した接着成分がクランパ側に残り易く、このクランパの
表面が凹凸面となってしまう。この凹凸面に新たなパッ
ドをそのまま貼り付けると、パッドが波を打ったような
形態となり、フィルムとのなじみが悪くなったり、接着
力が低下するといった問題が生じてくる。
【0013】そのため、クランパに硬化した接着成分が
残っている場合には、アルコール溶液のような市販の剥
離剤を用いてクランパを拭き掃除したり、あるいはピン
セットや特殊なへらを用いて硬化した接着成分を強制的
に除去する格別な作業を必要とする。この際、従来の包
装装置は、パッドの脱着面での配慮がなされていないた
めに、上記接着成分の除去作業を行うに当たっては、複
数のグリップ機構をユニットごと包装装置のフレームか
ら取り外し、クランパの周囲を広く開放しなくてはなら
ない。
【0014】したがって、パッドの交換作業を含むグリ
ップ機構のメンテナンス時の作業性が悪くなり、作業時
間が必然的に長くなるといった不具合がある。
【0015】本発明の目的は、フィルムに接するパッド
を簡単かつ容易に交換することができ、作業性を改善で
きる包装装置を得ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る包装装置は、被包装物が搬送される搬
送通路を有する装置本体と;この装置本体に支持され、
上記被包装物をフィルムで包装する際に、このフィルム
の縁部を挟持するフィルム挟持部と;を備えている。上
記フィルム挟持部は、上記フィルムの縁部を挟持する閉
じ位置と、上記フィルムの縁部から離脱される開放位置
とに亘って開閉可能に組み合わされる複数のクランパを
有している。そして、これらクランパの少なくとも一方
に上記フィルムに接するパッドが取り付けられており、
このパッドは、固定手段を介して上記クランパに取り外
し可能に保持されていることを特徴としている。
【0017】
【作用】このような構成によると、パッドは、固定手段
を介してクランパに取り外し可能に保持されているの
で、このパッドをクランパに対し簡単に着脱することが
できる。このため、パッドを交換する毎に、フィルム挟
持部を装置本体から取り出す必要はない。それととも
に、従来のようにパッドを引き剥がした時に、硬化した
接着剤のような接着成分がクランパ側に残存することは
なく、この接着成分を強制的に剥離させる面倒な作業が
一切不要となる。よって、パッドの交換作業を簡単かつ
容易に行うことができ、作業性を改善することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態
を、図1ないし図10にもとづいて説明する。
【0019】図1は、包装装置1の全体構成を示してい
る。この包装装置1は、台車2と、この台車2に支持さ
れた装置本体3とを備えている。装置本体3は、フロン
トパネル3aとリヤパネル3bとを有している。これら
フロントパネル3aとリヤパネル3bとは、互いに向か
い合うように配置されている。
【0020】装置本体3は、トレイ搬入部4、トレイ搬
出部5、トレイ包装部6およびフィルム供給部7を備え
ている。これらトレイ搬入部4、トレイ搬出部5および
トレイ包装部6は、食品のような被包装物Aを収めたト
レイ11を搬送するための搬送通路を構成している。
【0021】トレイ搬入部4は、ベルトコンベア8を装
備している。ベルトコンベア8は、装置本体3のフロン
トパネル3aを貫通して水平に配置されている。ベルト
コンベア8は、その幅方向に間隔を存して配置された複
数のベルト10を有し、これらベルト10は、互いに同
期して無端走行されるようになっている。このベルトコ
ンベア8の搬入端部8aは、装置本体3の外方に導出さ
れており、この搬入端部8aに上記トレイ11が供給さ
れるようになっている。ベルトコンベア8の搬出端部8
bは、フロントパネル3aとリヤパネル3bとの間に導
かれている。
【0022】図1に示すように、トレイ搬出部5は、フ
ロントパネル3aとリヤパネル3bとの間において、ト
レイ搬入部4よりも高い位置に配置されている。このト
レイ搬出部5は、トレイ11を受け入れる受け入れ端部
12aと、トレイ11を送り出す排出端部12bとを備
えている。受け入れ端部12aは、上記ベルトコンベア
8の搬出端部8bに隣接され、排出端部12bは、フロ
ントパネル3aとリヤパネル3bとの間から装置本体3
の外方に導出されている。
【0023】図3に示すように、トレイ搬出部5は、電
気ヒータ13aが内蔵されたベルトコンベア13、折り
返しローラ14および複数の搬出ローラ15a〜15d
を備えている。ベルトコンベア13は、上記トレイ搬入
部4のベルトコンベア8と直交する方向に沿って水平に
配置されている。折り返しローラ14は、トレイ搬出部
5の受け入れ端部12aに位置されている。搬出ローラ
15a〜15dは、ベルトコンベア13と折り返しロー
ラ14との間に配置されている。そして、これらベルト
コンベア13、折り返しローラ14および搬出ローラ1
5a〜15dは、図示しないモータにより互いに同期し
て同方向に回転駆動されるようになっている。
【0024】図2および図3に示すように、トレイ包装
部6は、フロントパネル3aとリヤパネル3bとの間で
あり、かつ、ベルトコンベア8の排出端部8bとトレイ
搬出部5の受け入れ端部12aとの間に配置されてい
る。このトレイ包装部6は、リフタ17を備えている。
このリフタ17は、搬出端部8bに送り込まれたトレイ
11を上昇させるためのもので、昇降動可能なブラケッ
ト18と、このブラケット18に支持され、上記ベルト
10の間を通過可能な複数の支持片19とを備えてい
る。これら支持片19のうち、中央の支持片19を除く
他の支持片19は、図2に矢印で示すように、ベルト1
0の走行方向に沿って回動可能にブラケット18に支持
されており、通常は、図示しないスプリングにより、起
立した姿勢に保持されている。
【0025】上記ブラケット18は、昇降機構20に連
動されている。そのため、リフタ17の支持片19は、
上記ベルト10の上面よりも降下されて、このベルト1
0上に置かれたトレイ11の底面と向かい合う下降位置
と、トレイ11をトレイ搬出部5と同一高さにまで押し
上げる上昇位置とに亘って昇降動されるようになってい
る。
【0026】図3に示すように、上記フィルム供給部7
は、トレイ搬出部5の下方に配置されている。フィルム
供給部7は、透明で、かつ伸長し得る柔軟なフィルムF
が巻かれたリール22を備えている。このリール22か
ら繰り出されたフィルムFは、テンションローラ23お
よび一対のガイドローラ24a,24bを経由して上記
トレイ搬出部5の受け入れ端部12aの下方に導かれて
いる。
【0027】図4に示すように、搬出ローラ15bの下
方には、フィルムFの繰り出し端部F1を折り返しロー
ラ14の下方に導くディスペンサ25が配置されてい
る。ディスペンサ25は、図6から明らかなように、フ
ィルムFよりも幅広いくし歯状をなしており、このディ
スペンサ25は、ガイドローラ24a,24bと共に装
置本体3に支持されている。
【0028】上記折り返しローラ14の下方には、グリ
ップ用ローラ26が配置されている。グリップ用ローラ
26は、一対のレバー27a,27bを介して装置本体
3に上下方向に回動可能に支持されている。そのため、
グリップ用ローラ26は、折り返しローラ14に接する
第1の位置と、この折り返しローラ14の下方に離脱さ
れる第2の位置とに亘って移動可能となっている。
【0029】レバー27a,27bは、図示しないスプ
リングにより上向きに付勢され、この付勢により、グリ
ップ用ローラ26が常に第1の位置に保持されている。
また、レバー27a,27bは、その中間部に屈曲部2
8を備えている。屈曲部28は、グリップ用ローラ26
が第1の位置に回動されている時に、折り返しローラ1
4よりも上方に突出されている。
【0030】図4に示すように、トレイ搬出部5の受け
入れ端部12aの下方には、カッタ30が配置されてい
る。カッタ30は、リール22から繰り出されたフィル
ムFを切断するためのもので、フィルムFの繰り出し経
路の下方に位置されている。このカッタ30は、図示し
ない電磁ソレノイド等の駆動機構により、ディスペンサ
25よりも上方に突出される切断位置と、ディスペンサ
25の下方に引っ込む待機位置とに亘って昇降動される
ようになっている。そして、カッタ30が切断位置に上
昇されると、このカッタ30の刃先がカッタ受け31に
入り込み、上記フィルムFが切断される。
【0031】図3や図4に示すように、トレイ包装部6
の上方には、スライダ33が設置されている。スライダ
33は、フロントパネル3aとリヤパネル3bとの間に
亘るように水平に配置されている。スライダ33の両端
部は、両パネル3a,3bに取り付けたガイドレール3
4(図3に一方のみを図示)をガイドとして、トレイ搬
出部5の受け入れ端部12aに接離する方向にスライド
可能に上記装置本体3に支持されている。このスライダ
33は、図示しないモータによりトレイ搬出部5の受け
入れ端部12aに隣接する第1の位置と、この受け入れ
端部12aから遠ざかる第2の位置とに亘って往復動さ
れる。
【0032】スライダ33は、押圧プレート35と折り
返しプレート36とを備えている。押圧プレート35
は、上記リフタ17により上昇位置に押し上げられたト
レイ11をトレイ搬出部5に送り込むためのもので、ス
ライダ33の中央部に取り付けられている。折り返しプ
レート36は、スライダ33からトレイ搬出部5の受け
入れ端部12aに向けて突出されており、上記スライダ
33が第1の位置に向けてスライドされた時に、トレイ
11の底面に接するようになっている。
【0033】スライダ33には、ピボット軸38を介し
てフォーク39が回動可能に枢支されている。フォーク
39は、スライダ33の下方において、トレイ搬出部5
の受け入れ端部12aに向けて延びており、このフォー
ク39の先端部には、固定クランパ40が取り付けられ
ている。固定クランパ40は、折り返しプレート36の
真下において、トレイ搬出部5に向けて突出されてお
り、この固定クランパ40の先端部には、ローラ41が
支持されている。
【0034】ピボット軸38には、アーム42が固定さ
れている。アーム42は、トレイ搬出部5に向けて延び
ており、このアーム42の先端部には、くし歯状の可動
クランパ43が取り付けられている。可動クランパ43
は、固定クランパ40の下方において、この固定クラン
パ40と向かい合っている。可動クランパ43は、リタ
ーンスプリング44を介して常時固定クランパ40の方
向に回動付勢されており、これらクランパ40,43に
よりフィルムFの繰り出し端F1を掴んで引き出すフロ
ントグリッパ45が構成されている。
【0035】このフロントグリッパ45は、スライダ3
3が上記トレイ搬出部5の受け入れ端部12aに隣接す
る第1の位置に近づいた時に、装置本体3に支持された
図示しない第1のカムと係合し、この係合により、可動
クランパ43がピボット軸38を支点として固定クラン
パ40から離れる方向に回動される。そのため、フロン
トグリッパ45が開かれる。
【0036】また、スライダ33が第1の位置に到達す
ると、可動クランパ43が固定クランパ40に突き合わ
され、これらクランパ40,43によってフィルムFの
繰り出し端部F1が掴まれるようになっている。
【0037】図4および図6に示すように、スライダ3
3の両端部には、一対のレバー押圧部材47a,47b
が配置されている。レバー押圧部材47a,47bは、
トレイ搬出部5に向けて突出されており、その突出先端
部には、カム面48が形成されている。カム面48は、
スライダ33が第1の位置にスライドされた時に、上記
レバー27a,27bの屈曲部28に接触するようにな
っている。この接触により、レバー27a,27bが下
向きに回動され、グリップ用ローラ26が折り返しロー
ラ14から離脱される。
【0038】図2や図3に示すように、上記トレイ包装
部6には、フィルム挟持部としての一対のサイドグリッ
パ50,51が配置されている。サイドグリッパ50,
51は、トレイ包装部6に導かれたフィルムFの幅方向
の側縁部F2,F3を掴むためのもので、このフィルムF
の幅方向の両側に配置されている。そして、これらサイ
ドグリッパ50,51は、互いに接離する方向に移動可
能に上記装置本体3に支持されている。
【0039】サイドグリッパ50,51は、図示しない
モータを有するグリッパ駆動機構52により、互いに同
期して反対方向に移動されるようになっている。グリッ
パ駆動機構52は、一対の移動台53a,53bを備え
ている。移動台53a,53bは、図示しない送りねじ
に連動して直線的に往復動されるようになっており、こ
れら移動台53a,53bに上記サイドグリッパ50,
51が個別に支持されている。
【0040】サイドグリッパ50,51は、第1ないし
第7のクランプ機構54a〜54g、55a〜55gを
備えている。これらクランプ機構54a〜54g、55
a〜55gは、上記スライダ33のスライド方向に沿っ
て一列に並べて配置されており、その第7のクランプ機
構54g,55gが上記トレイ搬出部5の受け入れ端部
12aに隣接されている。
【0041】図7に示すように、第1ないし第7のクラ
ンプ機構54a〜54g、55a〜55gは、夫々固定
クランパ57、可動クランパ58およびカム59を備え
ている。固定クランパ57は、金属製のフレーム61を
備えている。フレーム61は、水平なベース61aと、
このベース61aの互いに向かい合う側縁部から下向き
に延びる一対の支持片61b(一方のみを図示)とを有
している。ベース61aは、フィルムFの側縁部F2,
F3と向かい合う端部を有し、この端部にはパッド支持
部65が形成されている。パッド支持部65は、ベース
61aの下面に連なる平坦な座面66と、この座面66
の先端縁部から下向きに延びるガイド壁67とを備えて
いる。また、上記支持片61bの下端部間には、カム従
動子としてのローラ68が介在されている。このローラ
68は、支持軸69を介して支持片61bに回転自在に
支持されている。
【0042】可動クランパ58は、合成樹脂製のフレー
ム71を有している。フレーム71は、固定クランパ5
7の支持片61bに回動軸72を介して上下方向に回動
可能に支持されており、このフレーム71は、固定クラ
ンパ57のベース61aとローラ68との間に位置され
ている。フレーム71は、フィルムFの側縁部F2,F3
と向かい合う端部を有し、この端部にはパッド支持部7
3が形成されている。このパッド支持部73は、平坦な
座面74と、この座面74の周縁部から上向きに延びる
ガイド壁75とを備えている。そして、固定クランパ5
7のパッド支持部65と、可動クランパ58のパッド支
持部73とは、上下方向に向かい合っている。
【0043】上記カム59は、上記グリッパ駆動機構5
2の移動台53a,53bに設置されている。このカム
59は、円弧状に湾曲されたカム面59aを有し、この
カム面59aに固定クランパ57のローラ68が接して
いる。このローラ68の支持軸69と移動台53a,5
3bに取り付けたピン76との間には、引張りコイルス
プリング77が架設されており、この引張りコイルスプ
リング77の張力によってローラ68がカム面59aに
押し付けられている。そのため、固定クランパ57は、
カム面59aの形状に基づいて上向きに力を受けてお
り、そのフレーム61のベース61aが水平となるよう
な姿勢に保持されている。
【0044】第1ないし第7のクランプ機構54a〜5
4g、55a〜55gの可動クランパ58は、そのパッ
ド支持部73とは反対側の端部が枢軸80を介して互い
に連結されている。枢軸80は、クランプ機構54a〜
54g、55a〜55gの配列方向に沿って水平に延び
ているとともに、上記カム59を貫通して配置されてい
る。この枢軸80の端部には、枢軸80を回動させるた
めの操作レバー60が固定されている。また、枢軸80
上には、可動クランパ58に対応して複数の係合部材8
1が固定されている。係合部材81は、枢軸80と一体
に回動するようになっており、この係合部材81は、可
動クランパ58のフレーム71に固定された係合ピン8
2に引っ掛かっている。
【0045】そのため、上記可動クランパ58は、操作
レバー60を介して枢軸80を回動させることにより、
そのパッド支持部73が固定クランパ57のパッド支持
部65に重なり合う閉じ位置(図7の(A)に示す)
と、上記パッド支持部73が固定クランパ57のパッド
支持部65から離脱される開放位置(図7の(B)に示
す)とに亘って回動されるようになっている。
【0046】すなわち、図7の(A)に示すように、可
動クランパ58が閉じ位置に回動されている状態におい
て、操作レバー60を下向きに回動させると、この操作
レバー60の動きが枢軸80、係合部材81および連結
ピン82を介して可動クランパ58のフレーム71に伝
えられる。このため、可動クランパ58が枢軸80を中
心に下向きに回動されるとともに、この可動クランパ5
8に追従して固定クランパ57のフレーム61が引張り
コイルスプリング77の張力に抗して押し下げられる。
【0047】この場合、固定クランパ57の下降量より
も操作レバー60に追従して回動される可動クランパ5
8の変位量の方が大きいので、図7の(B)に示すよう
に、これら両クランパ57,58のパッド支持部65,
73が互いに離間される。
【0048】また、可動クランパ58が開放位置に回動
されている状態において、操作レバー60を上向きに回
動させると、引張りコイルスプリング77の付勢力によ
り固定クランパ57が上昇を開始するとともに、可動ク
ランパ58が枢軸80を支点に上向きに回動され、これ
ら両クランパ57,58のパッド支持部65,73が互
いに重ね合わされる。
【0049】ところで、固定クランパ57および可動ク
ランパ58のパッド支持部65,73には、夫々フィル
ムFに接するパッド85,86が取り外し可能に設置さ
れている。パッド85,86は、フィルムFとの接触部
分に所定の摩擦力を生じさせて、このフィルムFの抜け
出しを防止するためのもので、本実施形態の場合は、連
続気泡構造を有するポリウレタンスポンジゴム(商品
名:バルコラン)が用いられている。
【0050】パッド85,86は、厚さが数ミリのシー
ト状をなしており、夫々のパッド85,86の裏面に
は、図8の(B)に示すような両面接着テープ又は接着
剤87を介して金属製又は合成樹脂製のスペーサ88,
89が固着されている。スペーサ88,89は、パッド
85,86と略同じ大きさを有する平坦な板状をなして
おり、これらパッド86,86には、複数のねじ孔90
a,90bが形成されている。
【0051】図8に示すように、パッド85に接着され
たスペーサ88は、固定クランパ57のパッド支持部6
5の座面66に重ね合わされている。この場合、スペー
サ88の端部は、座面66とガイド壁67とで規定され
る角部に突き当てられており、これにより、座面66に
対するスペーサ88の位置決めがなされている。そし
て、スペーサ88を座面66に重ね合わせた状態では、
このスペーサ88のねじ孔90aが座面66に開けた複
数の挿通孔91に連なっている。これら挿通孔91に
は、固定クランパ57の上方から皿ねじ92が挿通され
ている。皿ねじ92の挿通端は、上記ねじ孔90aにね
じ込まれており、このねじ込みにより、パッド85がパ
ッド支持部65に固定されている。
【0052】同様に、パッド86に接着されたスペーサ
89は、可動クランパ58のパッド支持部73の座面7
4に重ね合わされている。この場合、スペーサ89の端
部は、座面74とガイド壁75とで規定される角部に突
き当てられており、これにより、座面74に対するスペ
ーサ89の位置決めがなされている。そして、スペーサ
89を座面74に重ね合わせた状態では、このスペーサ
89のねじ孔90bが座面74に開けた複数の挿通孔9
4に連なっている。これら挿通孔94には、可動クラン
パ58の下方から皿ねじ95が挿通されている。皿ねじ
95の挿通端は、上記ねじ孔90bにねじ込まれてお
り、このねじ込みにより、パッド86がパッド支持部7
3に固定されている。
【0053】したがって、本実施形態では、上記スペー
サ88,89および皿ねじ92,95がパッド85,8
6をパッド支持部65,73に取り外し可能に固定する
固定手段を構成している。
【0054】このような構成の包装装置1において、被
包装物Aを収めたトレイ11をフィルムFで包装する手
順について、図9および図10を加えて説明する。
【0055】まず、トレイ搬入部4の搬入端部8aに、
被包装物Aを収めたトレイ11が供給される。このトレ
イ11は、図9の(A)に示すように、ベルトコンベア
8を介してトレイ包装部6に搬入される。この時、リフ
タ17の支持片19は、トレイ11の搬入を妨げないよ
うに、下降位置に待機されている。
【0056】トレイ11がトレイ包装部6に搬入される
と、図9の(B)に示すように、スライダ33が第1の
位置に移動される。すると、レバー押圧部材47a,4
7bによってレバー27a,27bが下向きに押圧さ
れ、グリップ用ローラ26が折り返しローラ14の下方
に大きく離脱される。この後、フロントグリッパ45の
固定クランパ40と可動クランパ43とがトレイ搬出部
5の受け入れ端部12aの下方に位置されるとともに、
これらクランパ40,43が互いに遠ざかり、ディスペ
ンサ25と向かい合う。そして、スライダ33が第1の
位置に到達すると、可動クランパ43が上向きに回動さ
れ、固定クランパ40と協働してディスペンサ25から
繰り出されたフィルムFの繰り出し端部F1を掴む。
【0057】次に、図9の(C)に示すように、スライ
ダ33がトレイ11の大きさに対応した第2の位置にス
ライドされる。すると、レバー押圧部材47a,47b
によるレバー27a,27bの押圧が解除され、グリッ
プ用ローラ26が上向きに回動されて、折り返しローラ
14との間でフィルムFを挟み込む。そのため、フィル
ムFは、ローラ14,26とフロントグリッパ45との
間で引っ張られ、適度な張りをもってトレイ包装部6に
引き出される。
【0058】フィルムFが引き出される時、サイドグリ
ッパ50,51は、図10の(A)に示すように、フィ
ルムFの側縁部F2,F3から離れた位置に保持されてい
る。この後、操作レバー60の下向きの回動に伴い、第
1ないし第7のクランプ機構54a〜54g、55a〜
55gの可動クランパ58が閉じ位置から開放位置に回
動され、固定クランパ57のパッド85が可動クランパ
58のパッド86から離脱される。そして、図10の
(B)に示すように、サイドグリッパ50,51は、こ
の状態を保ったまま互いに近接する方向にスライドさ
れ、このスライドにより、パッド85,86の間にフィ
ルムFの側縁部F2,F3が入り込む。
【0059】次に、操作レバー60が上向きに回動さ
れ、可動クランパ58が開放位置から閉じ位置に回動さ
れる。これにより、クランパ57,58のパッド85,
86が互いに突き合わされ、これらパッド85,86の
間でフィルムFの側縁部F2,F3が挟持される。
【0060】この後、サイドグリッパ50,51は、図
10の(C)に示すように、トレイ11の幅に応じて互
いに遠ざかる方向にスライドされる。これにより、図6
に示すように、フィルムFを幅方向に沿う両側から引っ
張って、トレイ11を上方から十分に覆えるような大き
さに伸長させる。
【0061】この際、パッド85,86は、所定の摩擦
力を有してフィルムFに接しているので、フィルムFを
強固に挟み込むことができ、フィルムFがクランパ5
7,58の間から抜け出るのを抑制している。しかも、
これらクランパ57,58のパッド支持部65,73
は、スペーサ88,89の端部に引っ掛かるガイド壁6
7,75を有しているので、上記のようにフィルムFを
伸長させる際に、上記パッド85,86にこれをパッド
支持部65,73から引き出そうとする水平方向の力が
加わっても、上記ガイド壁67,75がパッド85,8
6のずれを阻止するストッパとして機能する。
【0062】次に、図9の(D)および図10の(D)
に示すように、リフタ17を介してトレイ11が上昇さ
れ、トレイ11および被包装物Aが大きく伸長されたフ
ィルムFに下方から押し当てられる。
【0063】トレイ11の上昇が完了すると、図10の
(E)に示すように、サイドグリッパ50,51が互い
に近接する方向にスライドされて、トレイ11の下方に
入り込み、フィルムFの幅方向の側縁部F2,F3がトレ
イ11の底部に沿うように折り返される。こうした動作
により、トレイ包装部6に引き出されたフィルムFは、
その幅方向に沿う両側からトレイ11の底面に折り込ま
れる。
【0064】次に、図9の(E)に示すように、スライ
ダ33が第2の位置に向けてスライドされる。これによ
り、折り返しプレート36がトレイ11の下方に入り込
み、フロントグリッパ45に掴まれているフィルムFの
繰り出し端部F1が、上記折り返しプレート36により
トレイ11の底面に沿うように折り返される。
【0065】そして、スライダ33の更なるスライドに
より、トレイ11は、押圧プレート35によりトレイ搬
出部5の受け入れ端部12aに送り込まれる。この際、
サイドグリッパ50,51の第1ないし第7のクランプ
機構54a〜54g、55a〜55gは、トレイ搬出部
5から遠ざかった第1のクランプ機構54g,55gか
らトレイ搬出部5に最も近い第7のクランプ機構54
a,55aに向けて順番に開く、つまり、可動クランパ
58が閉じ位置から開放位置に回動され、パッド85,
86によるフィルムFの側縁部F2,F3の挟持が解除さ
れる。引き続いて、サイドグリッパ50,51は互いに
遠ざかる方向にスライドし、図10の(F)に示すよう
な初期状態に復帰する。
【0066】なお、フィルムFの側縁部F2,F3を挟持
するに当って使用される第1ないし第7のクランプ機構
54a〜54g、55a〜55gの本数は、トレイ11
の大きさによって決定され、最小使用数は、第5ないし
第7のクランプ機構54e〜54g、55e〜55gの
三本と規定されている。
【0067】図9の(F)に示すように、トレイ11が
トレイ搬出部5の受け入れ端部12aに送り込まれる
と、このトレイ11は、折り返しローラ14および搬出
ローラ15a〜15dに乗り上げる。すると、折り返し
ローラ14から繰り出されているフィルムFは、この折
り返しローラ14に巻き付くようにして、その繰り出し
方向が反転され、上記折り返しローラ14および搬出ロ
ーラ15a〜15dとトレイ11の底面との間に導かれ
る。
【0068】次に、図9の(G)に示すように、カッタ
30が切断位置に上昇し、フィルムFをディスペンサ2
5の直後で切断する。このフィルムFの切断端部F4
は、折り返しローラ14の周面を経てトレイ11の底面
に導かれ、一連のトレイ11の包装作業が終了する。
【0069】包装済みのトレイ11は、折り返しローラ
14および搬出ローラ15a〜15dを介してベルトコ
ンベア13に至り、このベルトコンベア13で搬送され
る過程において、電気ヒータ13aにより下方から加熱
される。この加熱により、トレイ11の底面上で重なり
合ったフィルムFが溶着され、トレイ11からのフィル
ムFの脱落が阻止される。
【0070】このような包装装置1によると、フィルム
Fは、サイドグリッパ50,51によって引き伸ばされ
た状態で、トレイ11やこのトレイ11上の被包装物A
を上方から覆うために、被包装物Aから放出される汁気
や水分がフィルムFの内面を伝わってパッド85,86
に導かれたり、トレイ11から溢れた被包装物Aの一部
がパッド85,86に付着し、これが原因でパッド8
5,86が汚れることがあり得る。
【0071】パッド85,86が汚れた場合は、美観を
損ねるとともに、フィルムFの挟持力の低下を招くため
に、これを新たなパッド85,86と交換する作業が必
要となる。
【0072】上記包装装置1の構成によると、パッド8
5,86は、スペーサ88,89に両面接着テープ87
を介して接着されているとともに、これらスペーサ8
8,89は、各クランパ57,58のパッド支持部6
5,73にねじ止めされているので、皿ねじ92,95
を緩めるだけの作業で、パッド85,86をパッド支持
部65,73から取り出すことができる。
【0073】しかも、スペーサ88,89は、皿ねじ9
2,95の締め付け力によりパッド支持部65,73の
座面66,74に押し付けられているだけであるから、
パッド85,86を取り外した後に、パッド支持部6
5,73に硬化した粘着テープや接着剤のような接着成
分が残ることはない。よって、アルコール溶液のような
市販の剥離剤を用いてパッド支持部65,73を拭き掃
除したり、あるいはピンセットや特殊なへらを用いて硬
化した接着成分を強制的に除去する格別な作業は一切不
要となる。
【0074】そのため、パッド85,86の交換時に
は、単に皿ねじ92,95を緩めたり、締め付けるだけ
で良く、サイドグリッパ50,51を装置本体2に組み
込んだままの状態でパッド85,86の交換作業を行な
うことができる。この結果、パッド85,86の交換作
業を短時間のうちに簡単かつ容易に行うことができ、従
来に比べて作業性を改善することができる。
【0075】なお、本発明は、上記第1の実施の形態に
特定されるものではなく、図11に本発明の第2の実施
の形態を示す。この第2の実施の形態は、第1の実施の
形態を発展させたものであり、その基本的な構成につい
ては第1の実施の形態と同様である。
【0076】この第2の実施の形態では、スペーサ88
が金属材料にて構成されており、このスペーサ88は、
座面66の挿通孔91に対応した位置に複数の通孔10
0を有している。これら通孔100の縁部には、バーリ
ング加工を施すことにより、円筒状のフランジ部101
が形成されている。フランジ部101は、スペーサ88
の厚み方向に突出されており、上記通孔100を含むフ
ランジ部101の内面には、めねじ部102が形成され
ている。
【0077】また、パッド支持部65の座面66には、
凹部103が形成されている。凹部103は、挿通孔9
1に連なっており、この凹部103の内部に上記フラン
ジ部101の先端部が入り込んでいる。
【0078】皿ねじ92は、パッド支持部65の上方か
ら挿通孔91に挿入されている。この皿ねじ92の先端
は、上記めねじ部102にねじ込まれており、このねじ
込みにより、パッド85がパッド支持部65に取り外し
可能に固定されている。
【0079】このような構成によれば、スペーサ88に
円筒状のフランジ部101を形成し、このフランジ部1
01の内面のめねじ部102に皿ねじ92をねじ込んで
いるので、スペーサ88に対する皿ねじ92のねじ込み
量を十分に確保することができる。そのため、スペーサ
88ひいてはパッド85をパッド支持部65により強固
に固定することができる。
【0080】なお、上記第2の実施の形態では、固定ク
ランパ57のパッド85の固定構造について説明した
が、可動クランパ58のパッド86の取り付け部分にも
同様の構造を採用しても良い。
【0081】図12は、本発明の第3の実施の形態を開
示している。この第3の実施の形態は、主にパッド8
5,86をパッド支持部65,73に取り外し可能に固
定するための構成が上記第1の実施の形態と相違してお
り、それ以外の包装装置1の基本的な構成は、第1の実
施の形態と同様である。そのため、第3の実施の形態に
おいて、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一
の参照符号を付してその説明を省略する。
【0082】図12に示すように、パッド85,86
は、夫々ベルベットファスナ110を介してパッド支持
部65,73の座面66,74に取り付けられている。
ベルベットファスナ110は、互いに面接触される第1
のベルベットシート110aと第2のベルベットシート
110bとを有している。第1のベルベットシート11
0aは、各パッド支持部65,73の座面66,74に
接着剤111を介して固着されている。この第1のベル
ベットシート110a上には、図示しない多数の柔軟な
フックが配置されている。
【0083】第2のベルベットシート110bは、接着
剤113を介してパッド85,86の裏面に固着されて
いる。第2のベルベットシート110bは、パッド8
5,86と略同じ大きさを有している。この第2のベル
ベットシート110b上には、図示しない多数の柔軟な
ループが配置されている。
【0084】第1のベルベットシート110aと第2の
ベルベットシート110bとは、そのフックとループと
を互いに噛み合わせることで分離可能に係合されてお
り、この係合により、パッド85,86がパッド支持部
65,73に取り外し可能に固定されている。そのた
め、本実施形態の場合は、ベルベットファスナ110が
パッド85,86の固定手段を構成している。
【0085】このような構成によると、パッド85,8
6に接着された第2のベルベットシート110bは、パ
ッド支持部65,73の座面66,74に接着された第
1のベルベットシート110aに取り外し可能に係合さ
れている。そのため、パッド85,86は、互いに係合
し合う第1のベルベットシート110aと第2のベルベ
ットシート110bとを介してパッド支持部65,73
に保持されていることになり、これらベルベットシート
110a,110bの係合を解除するだけの作業で、パ
ッド85,86をパッド支持部65,73から取り出す
ことができる。
【0086】しかも、パッド85,86を取り外した後
に、パッド支持部65,73に硬化した接着成分が残る
ことはないから、この接着成分を強制的に除去する格別
な作業は一切不要となる。よって、パッド85,86の
交換作業を短時間のうちに簡単かつ容易に行うことがで
き、作業性を改善することができる。
【0087】また、図13は、本発明の第4の実施の形
態を開示している。この第4の実施の形態においても、
包装装置1の基本的な構成は、上記第1の実施の形態と
同様であるため、この第1の実施の形態と同一の構成部
分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0088】この第4の実施の形態では、パッド支持部
65を含む固定クランパ57が金属のような磁性材料に
て構成されている。このパッド支持部65に取り付けら
れるパッド85には、両面接着テープ又は接着剤120
を介してバリューム系フェライトを用いた第1のマグネ
ットシート121が接着されている。第1のマグネット
シート121は、パッド85と略同じ大きさを有する平
坦な板状をなしており、その磁力によってパッド支持部
65の座面66に取り外し可能に吸着されている。
【0089】第1のマグネットシート121の端部は、
座面66とガイド壁67とで規定される角部に突き当て
られており、これにより、座面66に対する第1のマグ
ネットシート121の位置決めおよびずれ防止がなされ
ている。
【0090】また、合成樹脂製の可動クランパ58の座
面74には、両面接着テープ又は接着剤122を介して
スペーサ123が固着されている。スペーサ123は、
金属のような磁性材料にて構成され、パッド86と略同
じ大きさを有する平坦な板状をなしている。
【0091】この可動クランパ58のパッド支持部73
に取り付けられるパッド86の裏面には、両面接着テー
プ又は接着剤124を介してバリューム系フェライトを
用いた第2のマグネットシート125が接着されてい
る。第2のマグネットシート125は、パッド86と略
同じ大きさを有する平坦な板状をなしている。そして、
第2のマグネットシート125は、スペーサ123に重
ね合わされるとともに、その磁力によりスペーサ123
に取り外し可能に吸着されている。
【0092】第2のマグネットシート125の端部は、
座面74とガイド壁75とで規定される角部に突き当て
られており、これにより、座面74に対する第2のマグ
ネットシート125の位置決めおよびずれ防止がなされ
ている。
【0093】そのため、本実施形態の場合は、第1およ
び第2のマグネットシート121,125およびスペー
サ123がパッド85,86の固定手段を構成してい
る。
【0094】このような構成によると、固定クランパ5
7のパッド85は、このパッド85に固着された第1の
マグネットシート121の磁力によりパッド支持部65
の座面66に吸着されているので、この第1のマグネッ
トシート121の吸着力に抗してパッド85を座面66
から引き出すことで、このパッド85をパッド支持部6
5から取り出すことができる。
【0095】また、可動クランパ58のパッド86は、
このパッド86に固着された第2のマグネットシート1
25の磁力により、パッド支持部73の座面74に固着
されたスペーサ123に取り外し可能に吸着されている
ので、この第2のマグネットシート125の吸着力に抗
してパッド86をスペーサ123から引き出すことで、
パッド86をパッド支持部73から取り出すことができ
る。
【0096】したがって、パッド85,86を取り外し
た後に、パッド支持部65,73に硬化した接着成分が
残ることはないから、この接着成分を強制的に除去する
格別な作業は一切不要となる。よって、パッド85,8
6の交換作業を短時間のうちに簡単かつ容易に行うこと
ができ、作業性を改善することができる。
【0097】なお、上記各実施の形態においては、固定
クランパの下側に可動クランパを配置したが、この固定
クランパの上側に可動クランパを配置しても良く、ま
た、これら二つのクランパを共に回動可能に組み合わせ
ても良い。
【0098】さらに、パッドは、必ずしも両方のクラン
パに取り付ける必要はなく、固定クランパあるいは可動
クランパのいずれかに取り付けるようにしても良い。
【0099】加えて、パッドの材質にしても上記実施の
形態に特定されるものではなく、ポリウレタンスポンジ
ゴムに代えて、例えばシリコンゴムや皮革を用いても良
い。
【0100】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、パッドを
取り外した後に、クランパ側に硬化した粘着テープや接
着剤のような接着成分が残ることはない。そのため、市
販の剥離剤を用いてクランパを拭き掃除したり、あるい
はピンセットや特殊なへらを用いて硬化した接着成分を
強制的に除去する格別な作業は一切不要となり、フィル
ム挟持部を装置本体に組み込んだままの状態でパッドの
交換作業を行なうことができる。よって、パッドの交換
作業を短時間のうちに簡単かつ容易に行うことができ、
その分、作業性が改善されて、作業時間を大幅に短縮で
きるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る包装装置の全
体の構成を示す斜視図。
【図2】包装装置のトレイ搬入部およびトレイ包装部の
構成を示す断面図。
【図3】包装装置のトレイ包装部およびトレイ搬出部の
構成を示す断面図。
【図4】フロントグリッパがフィルムの繰り出し端部を
掴んで引き出す状態を示す断面図。
【図5】サイドグリッパおよびリフタの配置を示す平面
図。
【図6】被包装物を収めたトレイがフィルムに押し付け
られた状態を示す平面図。
【図7】(A)は、クランプユニットの可動クランパが
閉じ位置に回動された状態を示す断面図。(B)は、ク
ランプユニットの可動クランパが開放位置に回動された
状態を示す断面図。
【図8】(A)は、パッドの固定構造を示す断面図。
(B)は、図8の(A)のA部を拡大して示す断面図。
【図9】(A)〜(H)は、リールから繰り出されたフ
ィルムを、その繰り出し方向に沿う両側からトレイの底
側に向けて折り返す手順を示す概略図。
【図10】(A)〜(F)は、リールから繰り出された
フィルムを、その幅方向に沿う両側からトレイの底側に
向けて折り返す手順を示す概略図。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるパッドの
固定構造を示す断面図。
【図12】(A)は、本発明の第3の実施の形態におけ
るパッドの固定構造を示す断面図。(B)は、図12の
(A)のB部を拡大して示す断面図。(C)は、図12
の(A)のC部を拡大して示す断面図。
【図13】(A)は、本発明の第4の実施の形態におけ
るパッドの固定構造を示す断面図。(B)は、図13の
(A)のD部を拡大して示す断面図。(C)は、図13
の(A)のE部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
3…装置本体 6…搬送通路(トレイ包装部) 50,51…フィルム挟持部(サイドグリッパ) 57,58…クランパ(固定クランパ、可動クランパ) 85,86…パッド 92,95,110,121,123,124…固定手
段(皿ねじ、ベルベットファスナ、第1および第2のマ
グネットシート、スペーサ) A…被包装物 F…フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物が搬送される搬送通路を有する
    装置本体と;この装置本体に支持され、上記被包装物を
    フィルムで包装する際に、このフィルムの縁部を挟持す
    るフィルム挟持部と;を備え、 上記フィルム挟持部は、上記フィルムの縁部を挟持する
    閉じ位置と、上記フィルムの縁部から離脱される開放位
    置とに亘って開閉可能に組み合わされる複数のクランパ
    を有し、これらクランパの少なくとも一方に上記フィル
    ムに接するパッドを取り付けた包装装置において、 上記パッドは、固定手段を介して上記クランパに取り外
    し可能に保持されていることを特徴とする包装装置。
JP24139597A 1997-09-05 1997-09-05 包装用のフィルムを掴むクランパを有する包装装置 Pending JPH1179118A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6082171B1 (ja) * 2016-06-13 2017-02-15 鋼鈑工業株式会社 包装装置、包装材の張力制御方法、包装材の端末処理システムおよび包装材の端末処理方法

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JP6082171B1 (ja) * 2016-06-13 2017-02-15 鋼鈑工業株式会社 包装装置、包装材の張力制御方法、包装材の端末処理システムおよび包装材の端末処理方法

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