JPH1178997A - 作業車両のキャビン - Google Patents

作業車両のキャビン

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JPH1178997A
JPH1178997A JP9248969A JP24896997A JPH1178997A JP H1178997 A JPH1178997 A JP H1178997A JP 9248969 A JP9248969 A JP 9248969A JP 24896997 A JP24896997 A JP 24896997A JP H1178997 A JPH1178997 A JP H1178997A
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広顕 綾部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車両に装着された従来のキャビンにおい
ては、キャビンフレームの仕様によって、キャビン側方
に形成されたサイドウィンドウが開閉式ウィンドウと固
定式ウィンドウとのどちらか一方しか取付けることがで
きなかったので、一旦キャビンを組み立ててしまった後
は、ユーザーの要望や作業体系によってサイドウィンド
ウのタイプを変更することができなかった。 【解決手段】 サイドウィンドウ1(1’)を、開閉可
能に構成する開閉式ウィンドウ1と、常時閉じた状態に
構成する固定式ウィンドウ1’とに、切替可能に構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクター等の作
業車両に、該作業車両の運転部を覆うように装着され
る、作業車両のキャビンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、実開昭57−120
176に示すように、トラクター等の作業車両に、該作
業車両の運転部を覆うように装着されたキャビンは知ら
れており、このキャビンの後側部のサイドウィンドウ
は、キャビンを構成するキャビンフレームの仕様によっ
て、開閉可能に構成された開閉式ウィンドウと、常時閉
じた状態に構成された固定式ウィンドウとのどちらか一
方に決定されていた。
【0003】また、このようなキャビンにおいては、キ
ャビンルーフ等に、エアコンが内装されたものがあり、
該エアコンからの冷却風やデフロスタの温風等をキャビ
ン内に吹き出す吹出口は、キャビンルーフ前部に配設さ
れたサンバイザーの両側方等に設けられていた。この吹
出口とエアコンとは、専用のダクトによって連結され、
該ダクトは、キャビンルーフと別体に形成されていた。
そして、エアコン内の結露水をキャビン外部に放出する
ドレンパイプは、エアコンからキャビンルーフの前部等
に延設されて、該キャビンルーフの前部から、ドレン水
がキャビン外部へ放出されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のキャビ
ンにおいては、キャビンフレームの仕様によって、サイ
ドウィンドウが開閉式ウィンドウと固定式ウィンドウと
のどちらか一方しか取付けることができなかったので、
一旦キャビンを組み立ててしまった後は、ユーザーの要
望や作業体系によってサイドウィンドウのタイプを変更
することができなかった。
【0005】また、エアコンの吹出口がサンバイザーの
両側方等に設けられていたので、該吹出口を大きく形成
することができず、配設位置の関係からも、フロントガ
ラス等に風を十分に当てることができなかったので、デ
フロスターの効果を十分に得ることができないことがあ
った。そして、吹出口とエアコンとは専用のダクトによ
って連結されて、該ダクトはキャビンルーフと別体に形
成されていたので、キャビン内に多くのダクト専用スペ
ースが必要となり、部品点数や組立工数が多くなってし
まっていた。また、該ダクトは板金により形成されてい
たので結露しないようにダクトに断熱材を内設する必要
があり、該ダクト及び吹出口の配設位置を、キャビン内
の冷却やデフロスターの効果が高くなるように、留意し
て設計する必要があった。さらに、エアコンのドレン水
は、キャビンルーフの前部等からキャビン外部へ放出さ
れていたので、放出されたドレン水が飛散してキャビン
等に付着していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、機体の運転部を覆う作業車両
のキャビンにおいて、該キャビン側方に形成したサイド
ウィンドウを、開閉可能に構成する開閉式ウィンドウ
と、常時閉じた状態に構成する固定式ウィンドウとに、
切替可能に構成した。
【0007】また、エアコンを内装し、機体の運転部を
覆う作業車両のキャビンにおいて、エアコンに接続さ
れ、該エアコン内の結露水をキャビン外部に放出するド
レンパイプを、キャビン両側面の中央支柱の内部へ嵌通
させるとともに、タイヤハウジング内まで延出し、該ド
レンパイプの先端部をタイヤハウジングの壁面に沿う形
状に形成した。
【0008】また、エアコンを内装し、機体の運転部を
覆う作業車両のキャビンにおいて、該エアコンをキャビ
ンルーフに装着するとともに、エアコンの吹出口をキャ
ビン上部に形成して、該吹出口とエアコンとを通気ダク
トで連結し、キャビンルーフには内部方向に突出する突
起部を形成して、該突起部を前記通気ダクトの通路壁の
一部として使用した。
【0009】また、エアコンを内装し、機体の運転部を
覆う作業車両のキャビンにおいて、該キャビンに形成し
た窓のシール部材に、気体が通過する気体通路を形成す
るとともに、該気体通路に開口部を形成し、該気体通路
にはエアコンから放出された風を送出して、該開口部か
ら吹き出すように構成した。
【0010】また、エアコンを内装し、機体の運転部を
覆う作業車両のキャビンにおいて、キャビンルーフ前部
に装着したサンバイザーの前方に、エアコンの吹出口を
形成し、該吹出口の形成部材とサンバイザーの取付部材
とを、一体的に形成した。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のキャビンを装着したトラクタを示
す全体側面図、図2は固定式に構成したサイドウィンド
ウを示す斜視図、図3は開閉式に構成したサイドウィン
ドウを示す斜視図、図4はエアコンを内装したキャビン
ルーフを示す平面図、図5はキャビンを示す側面図、図
6はドレンパイプの先端部の形状を示す正面図、図7は
キャビンルーフを示す側面断面図、図8はキャビン上部
を示す正面図、図9は吹出口及びサンバイザーを示す底
面図、図10はセンタピラーに配設したサイドライトを
示す後面図、図11はフロントガラスのフロントウィン
ドウへの取付け状態を示す斜視図、図12はシール部材
を示す斜視図、図13は同じく側面断面図、図14はフ
ロントガラスにシール部材を装着した状態を示す斜視
図、図15はフロントウィンドウ及びフロントサイドウ
ィンドウに配設したワイパーを示す正面図、図16は同
じく側面図、図17はシートに装着したサンバイザーを
示す斜視図、図18は同じく側面図である。
【0012】まず、本発明のキャビンを装着したトラク
タの全体構成について、図1により説明する。前後に前
輪FW、後輪RWを懸架する本機の前部にボンネットB
を配設し、該ボンネットBにはエンジンEを内蔵してい
る。ボンネットBの後方にはステアリングハンドルST
を設けて、該ステアリングハンドルSTの後方にはシー
トSEを配設している。ステアリングハンドルST及び
シートSEは、キャビンCBによって覆われている。該
キャビンCB前部一側方の支柱近傍には、マフラーのテ
ールパイプ2が立設され、マフラー本体から排出された
排気を機体外部へ放出するように構成している。そし
て、キャビンCBは、例えば防震ゴム等の弾性部材を介
して機体に固定されており、機体の振動が該キャビンC
Bに伝達されにくく、また、キャビンCB内の騒音を低
減するように構成されている。所謂フローティング構造
のキャビンに構成しているのである。また、キャビンC
Bの側部にはドアウィンドウ43が形成され、また、該
ドアウィンドウ43の後方には、固定式に構成されたサ
イドウィンドウ1、又は、開閉可能に構成されたサイド
ウィンドウ1’が形成されており、該キャビンCBのキ
ャビンルーフ21には、エアコンACが内設されてい
る。
【0013】エンジンEの後方にはクラッチハウジング
CHを、該クラッチハウジングCHの後方にはミッショ
ンケースMを連結し、エンジンEからの動力を後輪RW
に伝達して駆動している。また、エンジンEの駆動力
は、ミッションケースM後端から突出した動力取出し軸
Pに伝達されて該動力取出し軸(以降PTO軸と記す)
Pを駆動し、機体後端の作業機装着装置3に接続した作
業機を駆動するように構成している。
【0014】次に、キャビン後側部に形成したサイドウ
ィンドウ1(1’)について説明する。図2、図3にお
いて、キャビンCB側部の略中央に、中央支柱であるセ
ンターピラー6が形成され、該センターピラー6の後面
には、ブラケット等を取付けるための取付孔6a・6a
・・・が複数設けられている。この取付孔6a・6a・
・・に形状の異なったブラケット等7・12を取付ける
ことで、サイドウィンドウ1・1’の構成を固定式、又
は、開閉式に変更可能としている。
【0015】まず、固定式に構成したサイドウィンドウ
1について説明する。図2に示すように、センターピラ
ー6後面の上部、及び、下部には、前記取付孔6a・6
a・・・を用いてボルト等により、ボスプレート7・7
が固設されているまた、ガラス板10前端部の上下に
は、外側面及び内側面から該ガラス板10を挟み込むよ
うにしてライナー8・8が取付られている。そして、該
ライナー8・8をボスプレート7・7に嵌入するととも
に、ボルトによってライナー8・8及びボスプレート7
・7を締結することによって、ガラス板10の前端部を
キャビンCBのセンターピラー6に取付け固定してい
る。ガラス板10の後端部は、キャビンCB後部に形成
した後部支柱11に、ガラス押さえ部材9によって固定
されている。このようにして、ボスプレート7・7、ラ
イナー8・8、及び、ガラス押さえ部材9を用いて、ガ
ラス板10をキャビンCBに固設している。
【0016】次に、開閉式に構成したサイドウィンドウ
1’の場合は、前記センターピラー6後面の上下方向略
中央部に、ロックブラケット12の前端を固設し、該ロ
ックブラケット12の後端部をガラス板15に固設し
て、センターピラー6とガラス板15とを連結してい
る。そして、ガラス板15の後端部にはガラス押さえ部
材13を、板バネ状に構成したリベット14・14によ
って取付け、該ガラス押さえ部材13をキャビンCB後
部の後部支柱11に、ボルト等を用いて取付け固定して
いる。このようにして、ロックブラケット12、リベッ
ト14・14、及び、ガラス押さえ部材13を用いてガ
ラス板15をキャビンCBに取付け、ロックブラケット
12を操作することで、ガラス板15の前端部を開閉で
きるように構成している。
【0017】以上のように、センターピラー6及び後部
支柱11を有した同一のキャビンCBに対して、固定式
に構成したサイドウィンドウ1と、開閉式に構成したサ
イドウィンドウ1’とを構成することができるのであ
る。これにより、キャビンCBを、一旦組み立てた後に
おいても、サイドウィンドウの仕様(固定式、又は、開
閉式)を変更することができ、ユーザーの要望や作業体
系に応じたサイドウィンドウの構成とすることができ
る。
【0018】次に、キャビンルーフ21に配設したエア
コンACの結露水をキャビン外部に放出するドレンパイ
プ22の配管構造について、図4乃至図6により説明す
る。前記キャビンルーフ21の略中央部にはエアコンA
Cが内設され、該エアコンACによりキャビンCB内の
空調を行なっており、エアコンACから放出される冷却
風やデフロスター用の温風が、吹出口27より吹き出す
ように構成している。エアコンACの運転中には、該エ
アコンAC内に結露した水分が溜まるが、この結露水を
外部に排出するためのドレンパイプ22が、エアコンA
Cに接続されている。ドレンパイプ22・22は、エア
コンACの左右両側面に接続されており、該ドレンパイ
プ22・22はキャビンルーフ21から、左右のセンタ
ーピラー6・6内へ進入して、該センターピラー6内を
上方から下方へ貫通している。
【0019】図6に示すように、センターピラー6の下
端部には、フェンダー29が形成されて後車輪RWの上
方を覆い、該後車輪RWの内側方において、フェンダー
29の内側端部から下方に向けてキャビンフェンダー2
8が形成されている。このフェンダー29及びキャビン
フェンダー28によってタイヤハウジング30が形成さ
れている。センターピラー6内を貫通したドレンパイプ
22は、タイヤハウジング30内へ進入しており、該ド
レンパイプ22の先端部22aは、タイヤハウジング3
0の内壁面に沿う形状に形成されている。即ち、ドレン
パイプ22の先端部22aは、フェンダー29の内側面
及びキャビンフェンダー28の側面に沿うように形成さ
れていて、ドレンパイプ22内を流れてきたエアコンA
Cの結露水は、先端部22aから排出されるとフェンダ
ー29の内側面及びキャビンフェンダー28の側面を伝
って流れ落ちていくように構成されているのである。
【0020】これにより、ドレンパイプ22から排出さ
れた結露水が後車輪RWにかかって周囲に飛散すること
を防止できる。また、ドレンパイプ22は、エアコンA
Cの左右両側方に接続されているので、車両が左右のど
ちらかに傾いた状態になっても、常に結露水を排出する
ことができるのである。
【0021】次に、エアコンACと吹出口27とを連結
するダクト32の構造について図7乃至図9により説明
する。キャビンルーフ21に配設されたエアコンACの
前端には、側面視略円弧状に形成して先端部が下方に開
孔したダクト32が接続されている。該ダクト32は、
上方が開放された略筒状に形成している。該ダクト32
の先端部分には吹出口形成部材31が配設され、該吹出
口形成部材31に開孔した吹出口27が、ダクト32の
先端部と接続されている。吹出口27は下方に向かって
開孔しており、若干斜め前方に傾斜している。該吹出口
形成部材31はその前端部を、キャビンCBの前部支柱
16・16の上端部に横設された横フレーム34に固設
されている。
【0022】キャビンルーフ21のエアコンACの配設
位置より前方の部分には、該キャビンルーフ21の壁面
が内部方向に突出した凸部21aが形成されている。該
凸部21aは、側面視略円弧状に形成されたダクト32
の形状に合わせた形状に形成され、凸部21aの内側面
にはウェザーストリップ33が貼設されている。そし
て、該ウェザーストリップ33によってダクト32の上
方部が密封され、該ダクト32と、キャビンルーフ21
の一部分である凸部21a及びウェザーストリップ33
とにより筒状の気体通路32aが形成されている。
【0023】即ち、エアコンACと吹出口27とを連結
する通気ダクトである気体通路32aは、キャビンルー
フ21の一部分を通路壁として利用しながら、ダクト3
2によって形成されているのである。これにより、エア
コンACから放出される冷却風等が気体通路32aを通
じて、吹出口27からキャビンCB内に吹き出すことと
なる。このように、エアコンACと吹出口27とを連結
する通気ダクトである気体通路32aを、キャビンルー
フ21の一部分を通路壁として利用して形成すること
で、部品点数及び組立工数を減少することができる。
【0024】また、図9に示すように、吹出口27は吹
出口形成部材31の前部に開孔され、該吹出口形成部材
31の後部にはサンバイザー26が上下回動可能に取り
付けられている。即ち、サンバイザー26の前方に吹出
口27が形成されており、キャビンCB前面のフロント
ウィンドウ37に固設したフロントガラス38のすぐ後
方に吹出口27が位置することとなるのである。そし
て、吹出口27が形成された吹出口形成部材31にサン
バイザー26が取付けられているので、該吹出口27の
形成部材とサンバイザー26の取付部材とは同一の吹出
口形成部材31によって一体的に構成されていることと
なる。
【0025】これに加えて、吹出口27は若干前方に傾
斜しているので、該吹出口27から吹き出す風は、キャ
ビンCB前面のフロントガラス38に当たり易くなり、
また、サンバイザー26の前方に吹出口27が形成され
ていることで、該吹出口27を大きく開孔することがで
きて大量の風をフロントガラス38に当てることが能と
なり、デフロスターの効果を大幅に向上することができ
る。
【0026】図7、図10に示すように、キャビンCB
におけるセンターピラー6の内側面には、サイドライト
35を配設して、該サイドライト35によりシートSE
の左右に配置したレバー類やスイッチ類などを照射する
ように構成している。該サイドライト35は、ヘッドラ
イトと連動して点灯するよう構成しており、夜間等車両
の周囲が暗くなった際に、ヘッドライトを点灯すると同
時に該サイドライト35が点灯して、シートSE左右の
レバー類やスイッチ類等を照らすのである。これによ
り、夜間等に作業を行なう場合においても、レバー類や
スイッチ類等のガイド表示銘板が読み取り易くなって、
車両の操作を正しく行うことができ、誤操作等を防止す
ることができる。
【0027】次に、キャビンCB前後両側面に形成され
た窓のシール部材について図11乃至図14により説明
する。キャビンCBの前後両側面には、それぞれ窓が形
成され、例えば、サイドウィンドウ1(1’)にはガラ
ス板10(15)がシール部材を介して取付けられ、フ
ロントウィンドウ37にはフロントガラス38がシール
部材を介して取付けられている。図11に示すフロント
ウィンドウ37において、フロントガラス38の上縁部
38a及び両側縁部38b・38bと、窓枠との間に
は、図12、図13に示すシール部材39が介装されて
いる。シール部材39のシール部39aは、フロントガ
ラス38の上縁部38a及び両側縁部38b・38bを
両面側から挟み込み、該シール部39aのリップ部39
dがフロントガラス38の側面に当接することで、該フ
ロントガラス38をシールしている。
【0028】前記シール部39aの内面側には、気体通
路39bがフロントガラス38の縁部と平行に形成さ
れ、該気体通路39bとシール部39aとは一体的に形
成している。また、気体通路39bの内側面には複数の
開口部39c・39c・・・が略等間隔に開孔してい
る。即ち、フロントガラス38の縁部から中央方向へ向
かって開口部39c・39c・・・が開孔しているので
ある。そして、この気体通路39bに、エアコンACか
ら放出された風を送出して、開口部39c・39c・・
・からフロントガラス38へ向かって吹き出すように構
成している。
【0029】シール部材39の気体通路39b及び開口
部39c・39c・・・は、フロントガラス38の上縁
部38a及び両側縁部38b・38b位置する部分に形
成されており、フロントガラス38の角部においては、
図14に示すように、シール機能のみを有するシール部
材41により、フロントガラス38がシールされてい
る。そして、シール部材39に形成した気体通路39b
の端部には、エンドキャップ40を嵌装して、端部から
風が漏れないようにしている。
【0030】尚、シール部材39はゴムや合成樹脂など
の弾性部材により形成され、該弾性部材にはシール部3
9aや気体通路39bの形状を保持するための芯金が内
装されている。また、本実施例においては、気体通路3
9bをフロントガラス38の直線縁部のみに形成して、
角部には形成していないが、直線縁部から角部にかけて
連続的に形成してもよい。そして、気体通路39b及び
開口部39c・39c・・・を形成したシール部材39
は、フロントガラス38のみならず、キャビンCBの前
後両側面に形成された他の窓部にも適用できることはい
うまでもない。
【0031】このように、キャビンCBの前後両側面に
形成した窓のシール部材に、気体通路39b及び開口部
39c・39c・・・を形成することで、新たに通気ダ
クトを配管することなくキャビンCB内の各部に風を送
出することができるので、簡単な配管で効率よく該キャ
ビンCB内の空調を行なうことができる。そして、エア
コンACの気体通路32a及び吹出口27と併用するこ
とによって、さらに空調効率を向上することが可能とな
る。また、キャビンCB内に通気ダクトを配管するスペ
ースが少ない場合でも、キャビンCB内の各部に均一に
風を送出することができる。さらに、開口部39c・3
9c・・・は、窓ガラスの近傍に位置しているので、該
開口部39c・39c・・・から吹き出す風によってデ
フロスターの効果が向上することとなる。
【0032】図15に示すように、前記フロントウィン
ドウ37には、フロントガラス38に付着した雨水や泥
水などを除去するためのワイパー45が配設されてい
る。また、該フロントウィンドウ37の左右下方部に
は、フロントサイドウィンドウ42・42が形成されて
おり、該フロントサイドウィンドウ42にも、付着した
雨水や泥水などを除去するためのワイパー46が配設さ
れている。そして、ワイパー45とワイパー46とは、
両者を連動して動作させたり、独立して作動させたりで
きるように構成している。これにより、圃場作業や道路
走行時等に、フロントタイヤFWからのフロントウィン
ドウ37及びフロントサイドウィンドウ42への泥はね
等が生じた場合においても、ワイパー45及びワイパー
46によって、視界が悪化することを防止できる。
【0033】また、作業車両が小型に構成されている場
合等、前記のようなキャビンCBが機体に装着しにくい
ときには、次の如く、シートSEに簡易な構造のサンバ
イザーを装着することができる。即ち、図17、図18
に示すように、シートSEのバックレスボード51に伸
縮可能に構成した支柱53・53を取付け、該支柱53
・53の上端部に、該シートSEの上方を覆うサンバイ
ザー55を装着するのである。
【0034】シートSEのバックレスボード51の後面
下部に、伸縮可能に構成した支柱53・53の下端部が
取付部材52・52によって取付けられている。該支柱
53・53は、後方に回動可能に取付けられており、段
階的に、又は、無段階的に傾斜角度を変化することがで
きるように構成している。また、支柱53・53の上端
部の枢支部54には、略板状に形成したサンバイザー5
5の後端部が回動可能に取付けられている。枢支部54
にはストッパー56が形成されて、該ストッパー56に
サンバイザー55の後端部が係止して、前方に回動され
た該サンバイザー55が水平状態で固定されてシートS
Eの上方を覆うように構成している。このように、シー
トSEの上方にサンバイザー55を配設することで、該
シートSEに着座したオペレータを、直射日光や雨など
から保護するのである。
【0035】そして、サンバイザー55を使用しないと
きには、該サンバイザー55を後方に回動させるととも
に、支柱53・53を縮小させて、サンバイザー55を
バックレスボード51の後方に収納することができるよ
うに構成している。
【0036】以上のようなサンバイザー55をシートS
Eに装着することにより、キャビンCBが装着しにくか
ったり、できなかったりする作業車両においても、日差
しや雨等を避けることが可能となる。また、該サンバイ
ザー55は簡易な構造に構成しているので、大型に構成
したキャノピー等を装着した場合などのように、小型車
両においても重心位置が高くなったり、転倒角が小さく
なったり等の不具合が発生することはないのである。さ
らに、作業車両を車庫に入庫させるには高さ制限がある
ことより、サンバイザー55は収納可能に構成してい
る。従来のキャノピーにおいてはホールドタイプのもの
が装着され高価であったが、サンバイザー55は簡易な
構造で構成しているために、収納スペースの減少を安価
なコストで実現している。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、キャビン側方に形成したサイドウィンドウを、開閉
可能に構成する開閉式ウィンドウと、常時閉じた状態に
構成する固定式ウィンドウとに、切替可能に構成したの
で、キャビンを一旦組み立てた後においても、サイドウ
ィンドウの仕様を固定式、又は、開閉式のいずれかに変
更することができ、ユーザーの要望や作業体系に応じた
サイドウィンドウの構成とすることができた。
【0038】さらに、請求項2記載の如く、エアコン内
の結露水をキャビン外部に放出するドレンパイプを、キ
ャビン両側面の中央支柱の内部へ嵌通させるとともに、
タイヤハウジング内まで延出し、該ドレンパイプの先端
部をタイヤハウジングの壁面に沿う形状に形成したの
で、ドレンパイプから排出された結露水が後車輪にかか
って周囲に飛散したり、結露水がキャビンルーフから排
出されて周囲に飛び散ったりすることが防止できた。ま
た、ドレンパイプは、エアコンの左右両側方に接続され
ているので、車両が左右のどちらかに傾いた状態になっ
ても、常に結露水を排出することができた。
【0039】さらに、請求項3記載の如く、キャビンル
ーフに装着したエアコンの吹出口をキャビン上部に形成
して、該吹出口とエアコンとを通気ダクトで連結し、キ
ャビンルーフには内部方向に突出する突起部を形成し
て、該突起部を前記通気ダクトの通路壁の一部として使
用したので、部品点数及び組立工数を減少することがで
きて、コストダウンが図れた。
【0040】さらに、請求項4記載の如く、キャビンに
形成した窓のシール部材に、気体が通過する気体通路を
形成するとともに、該気体通路に開口部を形成し、該気
体通路にはエアコンから放出された風を送出して、該開
口部から吹き出すように構成したので、簡単な配管で効
率よく該キャビン内の空調を行なうことができた。そし
て、エアコンの気体通路及び吹出口と併用することによ
って、さらに空調効率を向上することが可能となった。
また、キャビン内に通気ダクトを配管するスペースが少
ない場合でも、キャビン内の各部に均一に風を送出する
ことができた。さらに、開口部は、窓ガラスの近傍に位
置しているので、該開口部から吹き出す風によってデフ
ロスターの効果を向上することができた。
【0041】さらに、請求項5記載の如く、キャビンル
ーフ前部に装着したサンバイザーの前方に、エアコンの
吹出口を形成したので、吹出口を大きく開孔することが
できて大量の風をフロントガラスに当てることが能とな
り、デフロスターの効果を大幅に向上することができ
た。また、吹出口の形成部材とサンバイザーの取付部材
とを一体的に形成したので、部品点数の減少を図ること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャビンを装着したトラクタを示す全
体側面図である。
【図2】固定式に構成したサイドウィンドウを示す斜視
図である。
【図3】開閉式に構成したサイドウィンドウを示す斜視
図である。
【図4】エアコンを内装したキャビンルーフを示す平面
図である。
【図5】キャビンを示す側面図である。
【図6】ドレンパイプの先端部の形状を示す正面図であ
る。
【図7】キャビンルーフを示す側面断面図である。
【図8】キャビン上部を示す正面図である。
【図9】吹出口及びサンバイザーを示す底面図である。
【図10】センタピラーに配設したサイドライトを示す
後面図である。
【図11】フロントガラスのフロントウィンドウへの取
付け状態を示す斜視図である。
【図12】シール部材を示す斜視図である。
【図13】同じく側面断面図である。
【図14】フロントガラスにシール部材を装着した状態
を示す斜視図である。
【図15】フロントウィンドウ及びフロントサイドウィ
ンドウに配設したワイパーを示す正面図である。
【図16】同じく側面図である。
【図17】シートに装着したサンバイザーを示す斜視図
である。
【図18】同じく側面図である。
【符号の説明】
B ボンネット E エンジン M ミッションケース AC エアコン CB キャビン FW 前輪 RW 後輪 SE シート ST ステアリングハンドル 1(1’) サイドウィンドウ 6 センターピラー(中央支柱) 16 前部支柱 21 キャビンルーフ 21a 突起部 22 ドレンパイプ 22a 先端部 26 サンバイザー 27 吹出口 28 キャビンフェンダー 29 フェンダー 30 タイヤハウジング 31 吹出口形成部材(サンバイザー取付部材) 32 ダクト 32a 気体通路(通気ダクト) 33 ウェザーストリップ 38 フロントガラス 39 シール部材 39a シール部 39b 気体通路 39c 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の運転部を覆う作業車両のキャビン
    において、該キャビン側方に形成したサイドウィンドウ
    を、開閉可能に構成する開閉式ウィンドウと、常時閉じ
    た状態に構成する固定式ウィンドウとに、切替可能に構
    成したことを特徴とする作業車両のキャビン。
  2. 【請求項2】 機体の運転部を覆う作業車両のキャビン
    において、エアコンに接続され、該エアコン内の結露水
    をキャビン外部に放出するドレンパイプを、キャビン両
    側面の中央支柱の内部へ嵌通させるとともに、タイヤハ
    ウジング内まで延出し、該ドレンパイプの先端部をタイ
    ヤハウジングの壁面に沿う形状に形成したことを特徴と
    する作業車両のキャビン。
  3. 【請求項3】 機体の運転部を覆う作業車両のキャビン
    において、該エアコンをキャビンルーフに装着するとと
    もに、エアコンの吹出口をキャビン上部に形成して、該
    吹出口とエアコンとを通気ダクトで連結し、キャビンル
    ーフには内部方向に突出する突起部を形成して、該突起
    部を前記通気ダクトの通路壁の一部として使用したこと
    を特徴とする作業車両のキャビン。
  4. 【請求項4】 機体の運転部を覆う作業車両のキャビン
    において、該キャビンに形成した窓のシール部材に、気
    体が通過する気体通路を形成するとともに、該気体通路
    に開口部を形成し、該気体通路にはエアコンから放出さ
    れた風を送出して、該開口部から吹き出すように構成し
    たことを特徴とする作業車両のキャビン。
  5. 【請求項5】 機体の運転部を覆う作業車両のキャビン
    において、キャビンルーフ前部に装着したサンバイザー
    の前方に、エアコンの吹出口を形成し、該吹出口の形成
    部材とサンバイザーの取付部材とを、一体的に形成した
    ことを特徴とする作業車両のキャビン。
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