JPH117875A - 合金型温度ヒュ−ズ - Google Patents

合金型温度ヒュ−ズ

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JPH117875A
JPH117875A JP17310297A JP17310297A JPH117875A JP H117875 A JPH117875 A JP H117875A JP 17310297 A JP17310297 A JP 17310297A JP 17310297 A JP17310297 A JP 17310297A JP H117875 A JPH117875 A JP H117875A
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JP
Japan
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fuse element
fuse
temperature
lead wires
diameter
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Pending
Application number
JP17310297A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Saruwatari
利章 猿渡
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Uchihashi Estec Co Ltd
Original Assignee
Uchihashi Estec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流容量が大きく、しかも作動速度の速い合金
型温度ヒュ−ズを提供する。 【解決手段】線径がφ1.1mm以下の低融点可溶合金
片をヒュ−ズエレメントとする温度ヒュ−ズ1を複数本
並列に一括して接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒュ−ズエレメント
として低融点可溶合金片を用いた温度ヒュ−ズ、すなわ
ち合金型温度ヒュ−ズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケ−スタイプの合金型温度ヒュ−ズにお
いては、一対のリ−ド線間にヒュ−ズエレメントを接続
し、このヒュ−ズエレメントにフラックスを塗布し、こ
のフラックス塗布ヒュ−ズエレメント上に筒状絶縁ケ−
ス、例えば筒状セラミックスケ−スを挿通し、各ケ−ス
端と各リ−ド線との間をエポキシ樹脂等の接着剤で封止
している。この温度ヒュ−ズは電気機器に取付けて使用
され、電気機器が過電流のために発熱すると、その発生
熱で温度ヒュ−ズのヒュ−ズエレメントが溶融され、こ
の溶融金属が界面エネルギ−に基づく球状化で分断さ
れ、機器の電源からの遮断で機器の異常発熱、ひいては
火災の発生を未然に防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、温度ヒュ−ズは
通電電流の比較的小さな電気機器や回路の保護に使用さ
れ、通電電流の大きな電気機器や回路の保護には、電流
ヒュ−ズが使用されている。しかしながら、その中間の
電流領域に対しては、必ずしも、電流ヒュ−ズで適切に
対処し得ないのが現況である。而るに、温度ヒュ−ズを
電流容量上、上記の中間電流領域に適応させるために
は、ヒュ−ズエレメントの外径をほぼ1.0mmφ以上
とする必要があるが、本発明者の検討結果によれば、ヒ
ュ−ズエレメントがほぼ1.0mmφ以上の温度ヒュ−
ズでは、作動速度が遅く、温度ヒュ−ズとして満足に作
動させ難い。例えば、融点126℃、外径1mmの低融
点可溶合金片をヒュ−ズエレメントとする筒型ケ−スタ
イプの合金型温度ヒュ−ズを温度126℃のオイル中に
浸漬すると、約15秒でヒュ−ズエレメントが溶断する
のに対し、ヒュ−ズエレメントの外径を断面積が約3倍
のφ1.7mmにすると、ヒュ−ズエレメントの溶断に
約50秒もかかり、作動速度が余りにも遅く、満足な保
護機能が期待できない。
【0004】本発明の目的は、電流容量が大きく、しか
も作動速度の速い合金型温度ヒュ−ズを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合金型温度
ヒュ−ズは、線径がφ1.1mm以下の低融点可溶合金
片をヒュ−ズエレメントとする温度ヒュ−ズを複数本並
列に一括して接続したことを特徴とし、温度ヒュ−ズに
は、一対のリ−ド線間にヒュ−ズエレメントを接続し、
このヒュ−ズエレメントにフラックスを塗布し、このフ
ラックス塗布ヒュ−ズエレメント上に筒状絶縁け−スを
挿通し、各ケ−ス端と各リ−ド線との間を接着剤で封止
した構成のものを使用できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る合金型温度ヒュ−ズの一例を示す平面図、図1の
(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。図
1において、1,…は相互に積み重ねられた三個の合金
型温度ヒュ−ズであり、図2に示すように、一対のリ−
ド線11,11間に外径が1.1mm以下のヒュ−ズエ
レメント12を接続し、このヒュ−ズエレメント12に
フラックス13を塗布し、このフラックス塗布ヒュ−ズ
エレメント上に熱良伝導性の筒状絶縁ケ−ス14、例え
ば、セラミックスケ−スを挿通し、各ケ−ス端と各リ−
ド線との間をエポキシ樹脂等の接着剤15で封止してあ
る。図1において、2は合金型温度ヒュ−ズ1,…の各
リ−ド線11を一括した端子金具である。
【0007】本発明に係る合金型温度ヒュ−ズは、被保
護機器の過電流に基づく発熱を受熱し易い部位に取付け
られ、機器の入力端に直列に接続されて使用される。而
して、電気機器が過電流のために発熱すると、その発生
熱で温度ヒュ−ズのヒュ−ズエレメントが溶融され、こ
の溶融金属が界面エネルギ−に基づく球状化で分断さ
れ、機器が電源からの遮断される。この場合、ヒュ−ズ
エレメントへの熱の主な伝達経路はリ−ド線であり、筒
状ケ−ス壁を貫通しての熱の伝達は副次的である(現
に、ケ−ス外径やケ−ス壁厚みを変えても、温度ヒュ−
ズの作動速度は余り変わらない)。而るに、ヒュ−ズエ
レメントの径が大となれば、リ−ド線の径も大とされ、
ヒュ−ズエレメントの容積の増大に比例して(ヒュ−ズ
エレメントの長さは一定とする)熱伝達路の断面積、従
って熱伝達量が増大されるので、ヒュ−ズエレメント径
の増大による温度ヒュ−ズの作動時間の延長が熱伝達量
に起因するものでないと推定できる。
【0008】ところで、上記ヒュ−ズエレメントの分断
には、溶融ヒュ−ズエレメントがリ−ド線との濡れのた
めにリ−ド線側に引張られることが密接に関与し、その
濡れによる引張り力はリ−ド線の外表面積に依存し、ヒ
ュ−ズエレメントの容積とその外表面積との比がπR2
/(2πR)=R/2に比例し(Rはヒュ−ズエレメン
トの半径)、ヒュ−ズエレメントの外径が大きくなるほ
ど、溶融ヒュ−ズエレメント容積に対するリ−ド線外表
面積の割合が小となって、上記濡れに基づく引張りが弱
くなるので、分断が生じ難くなると推定される。本発明
者はヒュ−ズエレメントの外径と温度ヒュ−ズの作動時
間との関係を、温度ヒュ−ズをヒュ−ズエレメントの融
点と同温度のオイル中に浸漬することにより求めて上記
推論の妥当性を確認し、ヒュ−ズエレメントの外径が
1.1mm以下であれば、作動時間を20秒以内に抑え
得ることを見出した。
【0009】本発明に係る合金型温度ヒュ−ズにおいて
は、この知見を根拠に並列接続する各温度ヒュ−ズのヒ
ュ−ズエレメントの外径を1.1mm以下としている。
【0010】上記の並列接続する各温度ヒュ−ズの作動
時間を厳密に同一にすることは困難であり、ある程度の
バラツキが避けられず、しかも、均一に加熱されるとは
限らないので、並列接続された温度ヒュ−ズの何れか一
個のヒュ−ズエレメントが時間的に優先して分断され、
以後、次々と分断されて行く。この場合、一のヒュ−ズ
エレメントの分断により残りの温度ヒュ−ズのヒュ−ズ
エレメントに流れる電流が増大されるから、残りのヒュ
−ズエレメントはジュ−ル発熱によっても加熱され、そ
れだけ分断時間が速められ、かかる面からも合金型温度
ヒュ−ズ全体の作動を迅速化できる。
【0011】本発明に係る合金型温度ヒュ−ズにおい
て、温度ヒュ−ズの並列個数は必要とされる電流容量に
よって定められるが、通常は3〜7個とされる。本発明
で使用する温度ヒュ−ズにおいて低融点可溶合金片の外
径dとリ−ド線との外径d’との比d/d’は、通常d
/d’=1であるが、d/d’=0.9〜1.1であれ
ば、d≠d’であってもよい。なお、上記の実施形態で
は、並列接続する温度ヒュ−ズに筒状ケ−スタイプのヒ
ュ−ズエレメントを使用しているが、平行にリ−ド線の
先端間に低融点可溶合金片を接続し、この低融点可溶合
金片にフラックスを塗布し、このフラックス塗布低融点
可溶合金片に扁平なセラミックスケ−スを被せ、このケ
−スの開口と平行リ−ド線との間をエポキシ樹脂等の接
着剤で封止したケ−スタイプのラジアル合金型温度ヒュ
−ズを使用することもできる。
【0012】
【実施例】
〔実施例〕並列接続する温度ヒュ−ズには図に示すもの
を使用し、ヒュ−ズエレメントには外径1.0mm、長
さ5mm、融点145℃の低融点可溶合金片を、リ−ド
線にはヒュ−ズエレメントと同径の銅線を、フラックス
にはロジンを、筒状ケ−スには、内径φ2.3mm、長
さ11.5mmのセラミックス筒をそれぞれ用いた。こ
の温度ヒュ−ズを三個俵積みし、リ−ド線群の両端に端
子を圧縮接続した。 〔比較例〕単一の合金型温度ヒュ−ズであり、ヒュ−ズ
エレメントの断面積を外径1.0mmのものの断面積の
3倍とするように、ヒュ−ズエレメント及びリ−ド線の
外径を、ほぼ1.7mmとし、セラミックス筒の内径を
φ3.5mmとした。長さや各部材の材質は実施例に同
じとした。
【0013】実施例及び比較例のそれぞれにつき(各試
料数は10個)、直流30アンペアを通電した状態で温
度140℃のシリコンオイルに浸漬し、浸漬後通電遮断
までの時間を測定したところ、実施例では10秒以内で
あったが、比較例では最も短いものでも44秒であり、
本発明によれば、作動時間を充分に短くできることが確
認できた。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る合金型温度ヒュ−ズにおい
ては、複数個の温度ヒュ−ズの並列接続のために電流容
量を大きくでき、その並列接続する温度ヒュ−ズのヒュ
−ズエレメントの外径を1.1mm以下に抑えているか
ら、溶断を迅速に行わせ得る。従って、電流容量が大
で、迅速作動の合金型温度ヒュ−ズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は本発明に係る合金型温度ヒュ−
ズを示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)における
ロ−ロ断面図である。
【図2】本発明において並列接続する温度ヒュ−ズを示
す断面図である。
【符号の説明】
1 温度ヒュ−ズ 11 リ−ド線 12 低融点可溶合金片 13 フラックス 14 筒状絶縁ケ−ス 15 接着剤 2 端子金具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線径がφ1.1mm以下の低融点可溶合金
    片をヒュ−ズエレメントとする温度ヒュ−ズを複数本並
    列に一括して接続したことを特徴とする合金型温度ヒュ
    −ズ。
  2. 【請求項2】温度ヒュ−ズとして、一対のリ−ド線間に
    ヒュ−ズエレメントを接続し、このヒュ−ズエレメント
    にフラックスを塗布し、このフラックス塗布ヒュ−ズエ
    レメント上に筒状絶縁け−スを挿通し、各ケ−ス端と各
    リ−ド線との間を接着剤で封止した構成のものを使用し
    た請求項1記載の合金型温度ヒュ−ズ。
JP17310297A 1997-06-14 1997-06-14 合金型温度ヒュ−ズ Pending JPH117875A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123778A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Nec Schott Components Corp 保護装置
KR20170023505A (ko) * 2015-08-24 2017-03-06 한국전력공사 퓨즈링크
JP2017199574A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 太陽誘電株式会社 電子部品用ヒューズ、並びに、ヒューズ付き電子部品モジュール
WO2018092456A1 (ja) * 2016-11-21 2018-05-24 ソニー株式会社 接続部材、移動体および電力供給システム

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