JPH117840A - フラットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブル - Google Patents
フラットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブルInfo
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- JPH117840A JPH117840A JP9171276A JP17127697A JPH117840A JP H117840 A JPH117840 A JP H117840A JP 9171276 A JP9171276 A JP 9171276A JP 17127697 A JP17127697 A JP 17127697A JP H117840 A JPH117840 A JP H117840A
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Abstract
に,より高い耐熱性を有し、かつ、耐ブロッキング性を
有し、高温環境下における使用にも耐え得るフラットケ
−ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブル
を提供することである。 【解決手段】 耐熱性基材の片面に、柔軟性に富み、か
つ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂と難燃剤とを含む樹脂
組成物によるヒ−トシ−ル性難燃剤層を設けてなるフラ
ットケ−ブル用被覆材において、ヒ−トシ−ル性難燃剤
層を構成する樹脂組成物が、樹脂分に対し硬化剤を0.
1〜5重量%の配合割合で含有していることを特徴とす
るフラットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラ
ットケ−ブルに関するものである。
Description
用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブルに関
し、更に詳しくは、導体との密着性、難燃性等が良好で
あり、更に、より高い耐熱性を有し、かつ、耐ブロッキ
ング性も有し、高温環境下における使用に耐え得るフラ
ットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ
−ブルに関するものである。
は、種々の形態のものが開発され、提案されている。例
えば、(1).ポリエチレンテレフタレ−トフィルムに
ポリ塩化ビニルフィルムをドライラミネ−トした構成か
らなるフラットケ−ブル用被覆材、(2).上記のフラ
ットケ−ブル用被覆材において、ポリ塩化ビニルフィル
ム面に、更に、導体との密着性を向上させるために、プ
ライマ−剤を塗布した構成からなるフラットケ−ブル用
被覆材、(3).ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の上に、難燃性を付与したポリエステル系樹脂層を設け
た構成からなるフラットケ−ブル用被覆材、(4).ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルムの上に、押し出し塗
工法による汎用ポリエステル系樹脂層を設けた構成から
なるフラットケ−ブル用被覆材等のフラットケ−ブル用
被覆材が知られている。
ようなフラットケ−ブル用被覆材においては、ある点に
おいては満足するものではあるが、他の点において十分
に満足し得るものではないというのが実状である。例え
ば、上記の(1)のものは、導体に対する密着性に劣る
ことから、フラットケ−ブルとして、屈曲の大きな部分
への適用については、殆ど、使用不可能であるという問
題点がある。また、上記の(2)のものは、プライマ−
剤を塗布したと言えども、導体との密着性において十分
に満足し得るものではなく、これによりその用途を拡大
することが困難であるという問題点がある。更に、上記
の(3)のものは、導体との密着性においては非常に優
れているものであり、このために、厳しい屈曲動作部分
が必要な箇所にも十分に適用可能なものであるという利
点を有する。しかしながら、例えば、厚さ約35μmの
導体間の隙間を埋めるためには、接着性樹脂層としての
難燃性を付与したポリエステル系樹脂層の厚さを約40
μm以上にする必要があり、このために、該難燃性を付
与したポリエステル系樹脂層を形成するに当たっては、
例えば、二度塗り等の厚塗り塗工方法等を採用する必要
があり、その結果、製造コストを著しく高めるという問
題点があり、更に、厚塗り塗工方法等を採用することに
より、該難燃性を付与したポリエステル系樹脂層中に残
留溶剤等が存在する傾向にあり、その結果、耐熱性に悪
影響を及ぼすという問題点もある。次に、上記の(4)
のものは、接着性樹脂層としての押し出し塗工法による
汎用ポリエステル系樹脂層が、加水分解等により劣化
し、ブロッキング現象等を発生するという問題点があ
る。そこで本発明は、導体との密着性、難燃性等が良好
であり、更に,より高い耐熱性を有し、かつ、耐ブロッ
キング性を有し、高温環境下における使用にも耐え得る
フラットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラッ
トケ−ブルを提供することである。
な問題点を解決すべく種々研究の結果、接着性樹脂層を
構成する樹脂分に対し、硬化剤を使用することに着目
し、まず、柔軟性に富み、かつ、ヒ−トシ−ル性を有す
る樹脂と難燃剤とを含む樹脂組成物によるヒ−トシ−ル
性難燃剤層を設ける際に、樹脂分に対し硬化剤を0.1
〜5重量%の配合割合で添加してなる樹脂組成物を製造
し、該樹脂組成物を使用し、これを基材の上に、コ−テ
ィングして、該樹脂組成物によるコ−ティング膜を形成
してフラットケ−ブル用被覆材を製造し、而して、該フ
ラットケ−ブル用被覆材を使用してフラットケ−ブルを
製造したところ、導体への加熱接着性を損なうことな
く、しかも、難燃性にも優れ、更に、耐熱性、耐ブロッ
キング性等をも有し、かつ、低コストにてフラットケ−
ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブルを
製造し得ることができることを見出して本発明を完成し
たものである。
に、柔軟性に富み、かつ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂
と難燃剤とを含む樹脂組成物によるヒ−トシ−ル性難燃
剤層を設けてなるフラットケ−ブル用被覆材において、
ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成する樹脂組成物が、樹脂
分に対し硬化剤を0.1〜5重量%の配合割合で含有し
ていることを特徴とするフラットケ−ブル用被覆材およ
びそれを使用したフラットケ−ブルに関するものであ
る。
詳しく説明する。まず、本発明にかかるフラットケ−ブ
ル用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブルにつ
いて、その二三例を例示して図面を用いて説明すると、
図1および図2は、本発明にかかるフラットケ−ブル用
被覆材の層構成を示す概略的断面図であり、図3は、図
1に示すフラットケ−ブル用被覆材を使用して製造した
フラットケ−ブルの層構成を示す概略的断面図である。
被覆材Aとしては、図1に示すように、耐熱性基材1の
片面に、柔軟性に富み、かつ、ヒ−トシ−ル性を有する
樹脂と難燃剤とを含む樹脂組成物によるヒ−トシ−ル性
難燃剤層2を設けてなるフラットケ−ブル用被覆材A1
において、ヒ−トシ−ル性難燃剤層2を構成する樹脂組
成物として、少なくとも、柔軟性に富み、かつ、ヒ−ト
シ−ル性を有する樹脂と、難燃剤と、上記の樹脂分に対
し0.1〜5重量%の配合割合で添加してなる硬化剤と
を含有している樹脂組成物を使用し、該樹脂組成物によ
るヒ−トシ−ル性難燃剤層2aを形成した構成からなる
ものである。あるいは、本発明にかかるフラットケ−ブ
ル用被覆材Bとしては、図2に示すように、上記の図1
に示すフラットケ−ブル用被覆材Aにおいて、基材1
と、ヒ−トシ−ル性難燃剤層2aとの間に、硬化型接着
促進剤層3を設けた構成からなるものである。而して、
上記の例示は、本発明にかかるフラットケ−ブル用被覆
材につて、その一二例を示したものであり、これによっ
て本発明は限定されるものではないことは言うまでもな
いことである。例えば、上記において、樹脂組成物に
は、その他の添加剤等を任意に添加して調整することが
できるものである。
トケ−ブル用被覆材を使用して製造したフラットケ−ブ
ルの構成について説明すると、図3に示すように、上記
の図1に示すフラットケ−ブル用被覆材Aを使用して形
成したフラットケ−ブルを例示すると、耐熱性基材1の
片面に、少なくとも、柔軟性に富み、かつ、ヒ−トシ−
ル性を有する樹脂と、難燃剤と、上記の樹脂分に対し
0.1〜5重量%の配合割合で添加してなる硬化剤とを
含有している樹脂組成物によるヒ−トシ−ル性難燃剤層
2aを形成したフラットケ−ブル用被覆材A、Aを、そ
のヒ−トシ−ル性難燃剤層2a、2aを対向させて重ね
合わせ、更に、その層間に、導体4を密接着させた構成
からなるフラットケ−ブルCを挙げることができる。本
発明においては、図示しないが、上記の図2に示すフラ
ットケ−ブル用被覆材を使用して、上記と同様に、本発
明にかかるフラットケ−ブルを製造し得ることは言うま
でもないことである。
明にかかるフラットケ−ブル用被覆材およびそれを使用
したフラットケ−ブルを構成する材料、あるいは、その
製造法等について説明すると、まず、本発明にかかるフ
ラットケ−ブル用被覆材において、耐熱性基材として
は、機械的強度、寸法安定性等に優れ、かつ耐熱性、可
撓性、耐薬品性、耐溶剤性、屈曲性、絶縁性等に富む樹
脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、例え
ば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリテトラメチ
レンテレフタレ−ト等のポリエステル系樹脂、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフ
ィン系樹脂、ナイロン12、ナイロン66等のポリアミ
ド系樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエ−テ
ルイミド等のポリイミド系樹脂、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリフッ化ビニル等のフッ素含有樹脂、ポリエ−
テルスルフォン、ポリエ−テルケトン、ポリフェニレン
サルファイド、ポリアリレ−ト、ポリエステルエ−テ
ル、全芳香族ポリアミド、ポリカ−ボネ−ト等の、いわ
ゆるエンジニアリングプラスチック、その他等の各種の
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、これらの樹脂のフィルムは、未延伸、あるいは
一軸方向または二軸方向に延伸したフィルム等のいずれ
でもよく、また、その厚さは、6μmないし100μm
位、好ましくは、10μmないし50μm位が望まし
い。
ル用被覆材において、ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成す
る樹脂組成物において、柔軟性に富み、かつ、ヒ−トシ
−ル性を有する樹脂としては、加熱溶融して金属等の導
体への密接着性(接着性)に優れ、更に、加熱溶融して
相互に自己接着性を有する各種の樹脂もしくはプレポリ
マ−等を使用することができ、例えば、ポリエチレン系
樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アイオノマ−樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸また
はメタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステル共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アクリル系
またとメタクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリブ
テン系樹脂、ポリペンテン系樹脂、飽和ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアセタ−ル系樹
脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、熱可塑性ポ
リエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル系樹脂、熱可塑性ポリイミド系樹脂、その他等の熱可
塑性樹脂、あるいは、例えば、フエノ−ル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、けい素系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹
脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリルフタレ−ト系
樹脂、キシレン系樹脂、その他等の熱硬化性樹脂もしく
はそのプレポリマ−の一種ないしそれ以上の混合物を使
用することができる。
柔軟性に富み、かつ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂の中
でも、特に、例えば、ジカルボン酸成分とグリコ−ル成
分との重縮合により得られる熱可塑性の飽和共重合ポリ
エステル系樹脂を使用することが好ましいものである。
上記において、ジカルボン酸成分としては、具体的に
は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタ
ル酸、パラフェニレンジカルボン酸、2,6−テフタレ
ンジカルボン酸等の芳香族二塩基酸、コハク酸、グルタ
ル酸、スベリン酸、β−メチルアジピン酸、ピメリン
酸、1,6−ヘキサンジカルボン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、
ヘキサデカンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸等の脂肪族二塩基酸等を使用することができ
る。また、上記において、グリコ−ル成分としては、例
えば、エチレングリコ−ル、1,2−プロパンジオ−
ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、3−メチルペンタンジオ
−ル、ビスフェノ−ルA−エチレンオキサイド付加物、
1,3−ヘキサンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、水添ビスフェノ−ルA、1,4−シクロヘキサンジ
メタノ−ル等の他、ジエチレングリコ−ル、トリエチレ
ングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレ
ングリコ−ル、ポリテトラエチレングリコ−ル等のポリ
アルキレングリコ−ル等を使用することができる。
一種ないしそれ以上と、また、上記のグリコ−ル成分の
一種ないしそれ以上とを適宜に選択して常法により共重
合して、本発明にかかる熱可塑性の飽和共重合ポリエス
テル系樹脂を製造することができる。なお、本発明にお
いては、特に、上記のような単量体成分を限定するもの
ではないが、その接着性、経済性(コスト)等から、酸
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸を主成分と
し、これらに、ガラス転移点の調整等を目的として、脂
肪族二塩基酸を必要量使用することが好ましく、また、
グリコ−ル成分としては、エチレングリコ−ル、1,4
−テトラメチレングリコ−ルを主成分とし、これらに、
主に、結晶性の調整を目的として、ジエチレングリコ−
ル、トリエチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル
等を必要量使用することが好ましい。また、本発明にお
いては、結晶性の調整等の物性改良を目的として、トリ
メリット酸、ピロメリット酸等の三官能以上のポリオ−
ル成分を微量使用することもできる。更に、本発明にお
いては、上記のように製造した熱可塑性の飽和共重合ポ
リエステル系樹脂の二種以上を混合して使用することも
でき、また、同一組成で重合度の異なる樹脂等を混合し
て使用することもできる。
ル用被覆材において、ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成す
る樹脂組成物において、難燃剤としては、例えば、塩素
化パラフィン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリフェニ
ル、パ−クロルペンタシクロデカン、無水ヘット酸、ク
ロルエンド酸等の塩素系、テトラブロモエタン、テトラ
ブロモブタン、テトラブロモビスフェノ−ルA、ヘキサ
ブロモベンゼン、デカブロモビスフェニルエ−テル、テ
トラブロモ無水フタ−ル酸、ポリジブロモフェニレンオ
キサイド、キサブロモシクロデカン、臭化アンモニウム
等の臭素系等の含ハロゲン有機化合物または無機化合
物、赤リン、トリアリルフォスフェ−ト、アルキルアリ
ルフォスフェ−ト、アルキルフォスフェ−ト、ジメチル
メチルフォスフェ−ト、フォスフォリネ−ト、ハロゲン
化フォスフォネ−トエステル、トリメチルフォスフェ−
ト、トリエチルフォスフェ−ト、トリブチルフォスフェ
−ト、トリオクチルフォスフェ−ト、トリブトキシエチ
ルフォスフェ−ト、オクチルジフェニルフォスフェ−
ト、トリクレジルフォスフェ−ト、クレジルジフェニル
フォスフェ−ト、トリフェニルフォスフェ−ト、トリス
(クロロエチル)フォスフェ−ト、トリス(2−クロロ
プロピル)フォスフェ−ト、トリス(2.3−ジクロロ
プロピル)フォスフェ−ト、トリス(2.3−ジブロモ
プロピル)フォスフェ−ト、トリス(ブロモクロロプロ
ピル)フォスフェ−ト、ビス(2.3−ジブロモプロピ
ル)2.3−ジクロロプロピルフォスフェ−ト、ビス
(クロロプロピル)モノオクチルフォスフェ−ト、ポリ
フォスホネ−ト、ポリフォスフェ−ト、芳香族ポリフォ
スフェ−ト、ジブロモネオベンチルグリコ−ル等のリン
酸エステルまたはリン化合物、フォスフォネ−ト型ポリ
オ−ル、フォスフェ−ト型ポリオ−ル、含ハロゲンポリ
オ−ル等のポリオ−ル化合物、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、三塩化アンチモ
ン、五酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アンチモ
ン、ホウ酸、モリブデン酸アンチモン、モリブデン酸化
物、酸化モリブデン、リン−窒素化合物、カルシウム−
アルミ−シリケ−ト、ジルコニウム化合物、錫化合物、
ド−ソナイト、アルミン酸カルシウム水和物、酸化銅、
銅粉末、炭酸カルシウム、メタホウ酸バリウム等の金属
粉または無機化合物、その他、シリコ−ン系ポリマ−、
フェロセン、フマ−ル酸、マレイン酸、トリアジン、イ
ソシアヌレ−ト、尿素、グアニジン化合物等の窒素含有
化合物等を使用することができる。
ル用被覆材において、ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成す
る樹脂組成物において、硬化剤としては、上記の柔軟性
に富み、かつ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂に作用し、
これを架橋ないし硬化する性質を有する化合物を使用す
ることができ、例えば、ポリエチレンイミン系化合物、
有機チタン系化合物、ポリオレフィン系化合物、ポリブ
タジエン系化合物、イソシアネ−ト系化合物、ポリエス
テルウレタン系化合物、ポリエ−テルウレタン系化合物
等を使用することができる。而して、本発明において、
上記のうよな硬化剤の中でも、例えば、トリレンジイソ
シアネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ヘキ
サメチレンジイソシアネ−ト、イソホリンジイソシアネ
−ト、トリス(イソシアネ−トフェニル)、メタン−ト
リス(イソシアネ−トフェニル)チオホスフェ−ト等の
イソシアネ−トモノマ−、トリレンジイソシアネ−ト、
ヘキサメチレンジイソシアネ−ト等のイソシアネ−トモ
ノマ−をトリメチロ−ルプロパンに付加したウレタンプ
レポリマ−、ヘキサメチレンジイソシアネ−トビュ−レ
ット、ヘキサメチレンジイソシアネ−トおよびイソホロ
ンジイソシアネ−トトリマ−等のイソシアネ−トあるい
はその変性体等を使用することが望ましいものである。
その添加量としては、ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成す
る樹脂組成物において、樹脂分に対し硬化剤を0.1〜
5重量%の配合割合で添加することが望ましいものであ
る。具体的には、ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成する樹
脂組成物において、樹脂分20〜60重量部に対し硬化
剤を0.02〜3重量部の配合割合で添加することが望
ましい。
トシ−ル性難燃剤層を構成する樹脂組成物において、そ
れを調整する際に、その他の添加剤を任意に添加するこ
とができる。上記のその他の添加剤としては、例えば、
充填剤、安定剤、可塑剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防
止剤、着色剤、その他等を使用することができる。具体
的には、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の体
質顔料または白色顔料、その他の無機化合物の粉末、ガ
ラスフリット、フッ素系樹脂粉末、ポリオレフィン系樹
脂粉末、その他等を使用することができる。なお、本発
明においては、上記の体質顔料または白色顔料におい
て、酸化チタンまたは酸化亜鉛等のものは、炭酸マグネ
シウム、酸化アルミニウム等のものと比較して、その粒
子径が小さいことから、耐ブロッキング性に優れている
フラットケ−ブル用被覆材を製造することができるとい
う利点を有している。
軟性に富み、かつ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂の一種
ないしそれ以上を主成分とし含有し、更に、上記のよう
な難燃剤の一種またはそれ以上を加え、更に、上記の樹
脂に合う硬化剤を添加し、更に、必要ならば、その他の
添加剤を任意に加え、例えば、トルエン、酢酸エチル、
アルコ−ル類、メチルエチルケトン等の溶剤、希釈剤等
にて十分に混練して可溶化または分散化して樹脂組成物
を製造し、次いで、該樹脂組成物を使用し、これを、例
えば、ナイフコ−ト、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、
キスコ−ト、バ−コ−ト、ロッドコ−ト、コンマコ−
ト、ダイコ−ト、その他等のコ−ティング方式でコ−テ
ィングし、厚さ20ないし60μm/dry位の難燃剤
を含有するヒ−トシ−ル性難燃剤層を形成することがで
きる。なお、上記において、樹脂の一種またはそれ以上
と、難燃剤の一種またはそれ以上との配合割合として
は、耐ブロッキング性、層間接着性、残留溶剤量等の点
を考慮して、前者が約20ないし60重量部に対し、後
者を約40ないし80重量部位の割合で配合して使用す
ることが望ましいものである。
接着促進剤層としては、上記の耐熱性基材と、ヒ−トシ
−ル性難燃剤層との密着力を向上させてデラミネ−ショ
ンを抑制し、更に熱接着加工速度を向上させ、また、耐
熱接着性を向上させるために設けるものである。而し
て、本発明において、硬化型接着促進剤層を構成する硬
化型接着促進剤としては、例えば、ポリエチレンイミン
系化合物、有機チタン系化合物、ポリオレフィン系化合
物、ポリブタジエン系化合物、イソシアネ−ト系化合
物、ポリエステルウレタン系化合物、ポリエ−テルウレ
タン系化合物等を使用することができる。
適性、および30〜40℃位の低温にて硬化可能である
という点から、主剤であるポリオ−ル成分と硬化剤であ
るイソシアネ−ト成分との組み合わせからなる2液硬化
型接着促進剤を使用することが望ましい。上記におい
て、主剤としては、例えば、エチレングリコ−ル、ジエ
チレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、1.4−
ブタンジオ−ル、1.6−ヘキサンジオ−ル、ネオペン
チルグリコ−ル等のジオ−ル成分と、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバチン酸、イソフタル酸、テレフタル酸等
の二塩基成分とから合成されるポリエステルポリオ−ル
もしくはその変性物、ポリエチレングリコ−ル、ポリオ
キシプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレネ−テル
グリコ−ル等のポリエ−テルポリオ−ルもしくはその変
性物、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジ
プロピレングリコ−ル、1.4−ブタンジオ−ル、1.
6−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、トリ
メチロ−ルプロパン等の低分子ポリオ−ル等を使用する
ことができる。
えば、トリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イ
ソホリンジイソシアネ−ト、トリス(イソシアネ−トフ
ェニル)、メタン−トリス(イソシアネ−トフェニル)
チオホスフェ−ト等のイソシアネ−トモノマ−、トリレ
ンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト
等のイソシアネ−トモノマ−をトリメチロ−ルプロパン
に付加したウレタンプレポリマ−、ヘキサメチレンジイ
ソシアネ−トビュ−レット、ヘキサメチレンジイソシア
ネ−トおよびイソホロンジイソシアネ−トトリマ−等の
イソシアネ−ト変性体等を使用することができる。な
お、本発明においては、上記のような硬化型接着促進剤
に対し、例えば、接着促進力、耐熱接着性、高速熱接着
性等を向上させるために、チタンカップリング剤、シラ
ンカップリング剤、無機フィラ−等の助剤を任意に加え
ることができる。
さとしては、耐熱性基材と、ヒ−トシ−ル性難燃剤層と
の密着力を向上させることができれば、適宜選択して設
定することができ、例えば、0.01ないし2μm位が
好ましい。また、本発明において、硬化型接着促進剤層
の形成は、予め、耐熱性基材の上に形成することが好ま
しく、その形成法としては、上記のような硬化型接着促
進剤をトルエン、酢酸エチル、アルコ−ル類、メチルエ
チルケトン等の溶剤に可溶化または分散した状態で組成
物を構成し、これを耐熱性基材上に、例えば、グラビア
リバ−ス法、ロ−ルコ−ト法、グラビアダイレクト法等
のコ−ティング方式を用いて形成することができる。
かかるフラットケ−ブル用被覆材を使用し、該フラット
ケ−ブル用被覆材を、そのヒ−トシ−ル性難燃剤層面を
対向させて重ね合わせ、更に、その層間に、金属等の導
体を介在させ、しかる後該フラットケ−ブル用被覆材、
導体等を加熱加圧してヒ−トシ−ルすることにより、該
フラットケ−ブル用被覆材を構成するヒ−トシ−ル性難
燃剤層と導体とを蜜接着させ、更に、該ヒ−トシ−ル性
難燃剤層自身も相互に自己接着させ、かかることによっ
て、フラットケ−ブル用被覆材と導体とが蜜接着して一
体化してなるフラットケ−ブルを製造することができる
ものである。
に詳しく本発明を説明する。 実施例1 熱可塑性線状飽和ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度
6℃、軟化点123℃)20重量部と熱可塑性線状飽和
ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃、軟化点1
63℃)10重量部とをトルエン100重量部とメチル
エチルケトン80重量部とからなる溶剤中に溶解して樹
脂溶液を生成した。次に、上記で製造した樹脂溶液中
に、〔臭素化エチレン系難燃主剤(比重3.25、臭素
含有率82%、平均粒子径3μ)+三酸化アンチモン
(平均粒子径0.5μ)+水酸化アルミニウム(平均粒
子径1μ)+炭酸マグネシウム(平均粒子径3μ)〕7
0重量部を添加し、十分に混練した後、イソシアネ−ト
系硬化剤2.5重量部を添加して、粘度4500cps
のヒ−トシ−ル性難燃剤層用樹脂組成物を製造した。他
方、予め、厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム〔引っ張り強さ:(MD)6.5Kg
/10mm、(TD)7.0Kg/10mm、伸び、
(MD)140%、(TD)130%、融点265℃〕
の片面に、熱硬化性のポリエステル系樹脂をビヒクルの
主成分とする樹脂組成物をコ−ティングしてプライマ−
層(硬化型接着促進剤層)を形成し、次いで、該プライ
マ−層の上に、上記で製造したヒ−トシ−ル性難燃剤層
用樹脂組成物をコンマコ−ト法により、130g/m2
(wet)コ−ティングし、次いで、乾燥して、厚さ3
5μmのヒ−トシ−ル性難燃剤層を形成して、本発明に
かかるフラットケ−ブル被覆材を製造した。次に、上記
で製造したフラットケ−ブル被覆材を使用し、これを、
厚さ35mmの導体の両面に、ラインスピ−ド約5m/
minで貼り合わせて、本発明にかかるフラットケ−ブ
ルを製造した。
6℃、軟化点123℃)25重量部と熱可塑性線状飽和
ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃、軟化点1
63℃)15重量部とをトルエン90重量部とメチルエ
チルケトン90重量部とからなる溶剤中に溶解して樹脂
溶液を生成した。次に、上記で製造した樹脂溶液中に、
〔臭素化エチレン系難燃主剤(比重3.25、臭素含有
率82%、平均粒子径3μ)+三酸化アンチモン(平均
粒子径0.5μ)+水酸化アルミニウム(平均粒子径1
μ)+酸化チタン(平均一次粒子径0.05μ)+酸化
亜鉛(平均粒子径0.5μ)〕60重量部を添加し、十
分に混練した後、イソシアネ−ト系硬化剤1.4重量部
を添加して、粘度3700cpsのヒ−トシ−ル性難燃
剤層用樹脂組成物を製造した。次に、上記で製造したヒ
−トシ−ル性難燃剤層用樹脂組成物を使用し、以下、上
記の実施例1に記載した方法と同様にして、本発明にか
かるフラットケ−ブル被覆材およびフラットケ−ブルを
製造した。
6℃、軟化点123℃)20重量部と熱可塑性線状飽和
ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃、軟化点1
63℃)10重量部とをトルエン100重量部とメチル
エチルケトン80重量部とからなる溶剤中に溶解して樹
脂溶液を生成した。次に、上記で製造した樹脂溶液中
に、〔臭素化エチレン系難燃主剤(比重3.25、臭素
含有率82%、平均粒子径3μ)+三酸化アンチモン
(平均粒子径0.5μ)+水酸化アルミニウム(平均粒
子径1μ)+炭酸マグネシウム(平均粒子径3μ)+酸
化チタン(平均一次粒子径80nm)〕70重量部を添
加し、十分に混練した後、イソシアネ−ト系硬化剤2.
5重量部を添加して、粘度4500cpsのヒ−トシ−
ル性難燃剤層用樹脂組成物を製造した。他方、予め、厚
さ25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム〔引っ張り強さ:(MD)6.5Kg/10mm、
(TD)7.0Kg/10mm、伸び、(MD)140
%、(TD)130%、融点265℃〕の片面に、熱硬
化性のポリエステル系樹脂をビヒクルの主成分とする樹
脂組成物をコ−ティングしてプライマ−層(硬化型接着
促進剤層)を形成し、次いで、該プライマ−層の上に、
上記で製造したヒ−トシ−ル性難燃剤層用樹脂組成物を
コンマコ−ト法により、130g/m2 (wet)コ−
ティングし、次いで、乾燥して、厚さ35μmのヒ−ト
シ−ル性難燃剤層を形成して、本発明にかかるフラット
ケ−ブル被覆材を製造した。次に、上記で製造したフラ
ットケ−ブル被覆材を使用し、これを、厚さ35mmの
導体の両面に、ラインスピ−ド約5m/minで貼り合
わせて、本発明にかかるフラットケ−ブルを製造した。
マグネシウムのみを削除して使用せず、その他は、上記
の実施例1と同様にして、フラットケ−ブル被覆材およ
びフラットケ−ブルを製造した。 (2).上記の実施例1において、硬化剤として、イソ
シアネ−ト系硬化剤を削除して使用せず、その他は、上
記の実施例1と同様にして、フラットケ−ブル被覆材お
よびフラットケ−ブルを製造した。 (3).上記の実施例1において、硬化剤として、イソ
シアネ−ト系硬化剤を2.5重量部添加する代わりに、
15重量部添加して使用し、その他は、上記の実施例1
と同様にして、フラットケ−ブル被覆材およびフラット
ケ−ブルを製造した。
亜鉛のみを削除して使用せず、その他は、上記の実施例
2と同様にして、フラットケ−ブル被覆材およびフラッ
トケ−ブルを製造した。 (2).上記の実施例2において、硬化剤として、イソ
シアネ−ト系硬化剤を削除して使用せず、その他は、上
記の実施例2と同様にして、フラットケ−ブル被覆材お
よびフラットケ−ブルを製造した。 (3).上記の実施例1において、硬化剤として、イソ
シアネ−ト系硬化剤を1.4重量部添加する代わりに、
0.01重量部添加して使用し、その他は、上記の実施
例2と同様にして、フラットケ−ブル被覆材およびフラ
ットケ−ブルを製造した。
ラットケ−ブルについて、ヒ−トシ−ル性難燃剤層とヒ
−トシ−ル性難燃剤層との間の接着強度(A)、導体と
ヒ−トシ−ル性難燃剤層との間の接着強度(B)、およ
び、耐ブロッキング性等について測定した。その結果を
下記の表1に示す。
剤層とヒ−トシ−ル性難燃剤層との間の接着強度(A)
は、ヒ−トシ−ル性難燃剤層面どうしを、150℃の金
属板とシリコンゴムとの間で3Kg/cm2 、3秒間の
条件下で圧着して試料を作製し、しかる後、該試料につ
いて、速度100mm/minのT型剥離試験機を使用
して剥離試験を行って測定した。なお、上記の接着強度
(A)の単位は、gf/10mm巾である。また、上記
の表1において、導体とヒ−トシ−ル性難燃剤層との間
の接着強度(B)は、ヒ−トシ−ル性難燃剤層面と銅板
とを重ね合わせ、150℃の金属板とシリコンゴムとの
間で3Kg/cm2 、3秒間の条件下で圧着して試料を
作製し、しかる後、該試料について、速度100mm/
minのT型剥離試験機を使用して剥離試験を行って測
定した。なお、上記の接着強度(B)の単位は、gf/
10mm巾である。次に、上記の表1において、耐ブロ
ッキング性は、ヒ−トシ−ル性難燃剤層面と耐熱性基材
面とが接触するように重ね合わせ、3Kg/cm2 の荷
重をかけて40℃、湿度90%の環境下にて340時間
保存し、しかる後、試料について、手で剥離し、その状
態を観察して、耐ブロッキング性を評価した。表1にお
いて、◎は、全くブロッキング無しを表し、○は、剥離
に多少抵抗はあるが塗面外観は良好を表し、△は、剥離
に抵抗は大きいが塗面外観は良好を表す。
フラットケ−ブル用被覆材を使用して製造したフラット
ケ−ブルは、ヒ−トシ−ル性難燃剤層とヒ−トシ−ル性
難燃剤層との間の接着強度(A)、導体とヒ−トシ−ル
性難燃剤層との間の接着強度(B)、および、耐ブロッ
キング性等において、優れているものであった。
は、接着性樹脂層を構成する樹脂分に対し、硬化剤を使
用することに着目し、まず、柔軟性に富み、かつ、ヒ−
トシ−ル性を有する樹脂と難燃剤とを含む樹脂組成物に
よるヒ−トシ−ル性難燃剤層を設ける際に、樹脂分に対
し硬化剤を0.1〜5重量%の配合割合で添加してなる
樹脂組成物を製造し、該樹脂組成物を使用し、これを基
材の上に、コ−ティングして、該樹脂組成物によるコ−
ティング膜を形成してフラットケ−ブル用被覆材を製造
し、而して、該フラットケ−ブル用被覆材を使用してフ
ラットケ−ブルを製造して、導体への加熱接着性を損な
うことなく、しかも、難燃性にも優れ、更に、耐熱性、
耐ブロッキング性等をも有し、かつ、低コストにてフラ
ットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ
−ブルを製造し得ることができるというものである。特
に、本発明にかかるフラットケ−ブル被覆材において
は、硬化剤を添加することにより、ヒ−トシ−ル性難燃
剤層の塗膜硬度が向上し、該ヒ−トシ−ル性難燃剤層の
塗膜厚さを厚くしても、十分に高い耐ブロッキング性能
を有するものである。更にまた、本発明にかかるフラッ
トケ−ブル被覆材においては、硬化剤を添加することに
より、高温環境下における導体との接着強度に極めて優
れているものである。
構成を示す概略的断面図である。
構成を示す概略的断面図である。
被覆材を使用して製造した本発明にかかるフラットケ−
ブルの層構成を示す概略的断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 耐熱性基材の片面に、柔軟性に富み、か
つ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂と難燃剤とを含む樹脂
組成物によるヒ−トシ−ル性難燃剤層を設けてなるフラ
ットケ−ブル用被覆材において、ヒ−トシ−ル性難燃剤
層を構成する樹脂組成物が、樹脂分に対し硬化剤を0.
1〜5重量%の配合割合で含有していることを特徴とす
るフラットケ−ブル用被覆材。 - 【請求項2】 ヒ−トシ−ル性難燃剤層を構成する樹脂
組成物が、樹脂分20〜60重量部に対し硬化剤を0.
02〜3重量部の配合割合で含有していることを特徴と
する上記の請求項1に記載するフラットケ−ブル用被覆
材。 - 【請求項3】 硬化剤が、イソシアネ−ト系化合物であ
ることを特徴とする上記の請求項1または2に記載する
フラットケ−ブル用被覆材。 - 【請求項4】 耐熱性基材と、柔軟性に富み、かつ、ヒ
−トシ−ル性を有する樹脂と難燃剤とを含む樹脂組成物
によるヒ−トシ−ル性難燃剤層との間に、硬化型接着促
進剤層を設けることを特徴とする上記の請求項1、2ま
たは3に記載するフラットケ−ブル用被覆材。 - 【請求項5】 耐熱性基材の片面に、柔軟性に富み、か
つ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂と難燃剤とを含む樹脂
組成物によるヒ−トシ−ル性難燃剤層を設けてなるフラ
ットケ−ブル用被覆材において、ヒ−トシ−ル性難燃剤
層を構成する樹脂組成物が、樹脂分に対し硬化剤を0.
1〜5重量%の配合割合で含有しているフラットケ−ブ
ル用被覆材を、そのヒ−トシ−ル性難燃剤層を対向させ
て重ね合わせ、更に、その層間に、導体を密接着させて
なることを特徴とするフラットケ−ブル。 - 【請求項6】 耐熱性基材と、柔軟性に富み、かつ、ヒ
−トシ−ル性を有する樹脂と難燃剤とを含む樹脂組成物
によるヒ−トシ−ル性難燃剤層との間に、硬化型接着促
進剤層を設けることを特徴とする上記の請求項5に記載
するフラットケ−ブル。
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JP17127697A JP3883651B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | フラットケ−ブル用被覆材およびそれを使用したフラットケ−ブル |
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JP2006057043A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Toyobo Co Ltd | 接着剤組成物とそれを用いた積層体 |
JP2007231204A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 接着フィルム、該接着フィルムを用いたフラットケーブルの製造方法 |
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JP2019149242A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | 古河電気工業株式会社 | フラットケーブル、及びこれを用いた回転コネクタ |
CN113717676A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-30 | 深圳市睿晖新材料有限公司 | 一种阻燃热熔胶、阻燃热熔胶膜及柔性线材 |
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1997
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