JPH1178389A - 水転写シート - Google Patents

水転写シート

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JPH1178389A
JPH1178389A JP9250446A JP25044697A JPH1178389A JP H1178389 A JPH1178389 A JP H1178389A JP 9250446 A JP9250446 A JP 9250446A JP 25044697 A JP25044697 A JP 25044697A JP H1178389 A JPH1178389 A JP H1178389A
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sheet
layer
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water
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JP9250446A
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Inventor
Masashige Aoki
政茂 青木
Kenichi Uchiyama
研一 内山
Takashi Toriyama
貴司 鳥山
Mitsuo Yoshida
充夫 吉田
Junichi Inamura
純一 稲村
Masahiro Nozaki
昌宏 野崎
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Lintec Corp
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1枚ごとに異なった図柄を容易に印刷して水
転写できること。また、水転写後の画像等が被着体と一
体化し、かつ使用感が快適であること。 【解決手段】 印刷シートと粘着シートとからなる水転
写シートであって、印刷シートが順に印刷シート基材、
水溶解層および破断伸度が50%以下のカバー層からな
る構造であり、粘着シートが順に第1の剥離材、粘着剤
層および第2の剥離材からなる構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種被着体に画像
等を水転写するための水転写シートに関し、特に皮膚に
対し好適な水転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】各種の転写シートには、有機溶剤転写タ
イプ、熱転写タイプ、粘着転写タイプ、水転写タイプ等
のものがある。画像の転写に水を用いる水転写シート
は、有機溶剤の使用を避けたい場合や、熱を加えること
ができないような場合等に、好んで用いられる。
【0003】近年、大量生産による画一的な同一画像で
はなく個性豊かな独自の画像を好む傾向にある。ところ
が従来の水転写シートではかかる要求に応えうるものは
一つもなかった。すなわち、従来の水転写シートは、印
刷層の上にグラビア印刷等で同一画像を多数枚印刷して
シートを製造するタイプのものであり、1枚1枚異なっ
た画像の印刷を施した水転写シートを製造することはで
きなかった。そのため、かかる要求に対応できる水転写
シートが切望されていた。
【0004】例えば、人間の皮膚に入れ墨を施したよう
な画像が転写される入れ墨シートがあるが、かかる入れ
墨シートにおいても独自の画像を印刷したいという要求
が生じてきた。入れ墨シートは、特開平8−20749
9号に開示されている。その基本構成は、剥離性シート
に透明弾性層をスクリーン印刷で設けて、その上に着色
印刷インキ層を形成し、さらに粘着剤層を印刷により形
成して、剥離性シートを重ねた構成となっている。この
構成によれば、着色カバー層を保護する透明カバー層が
設けられているので、屈曲性・伸縮性に優れ、画像にひ
び割れが入らないようになった。
【0005】しかし、かかる構成によれば、任意の個性
的な画像を印刷する印刷機に粘着剤層を形成する工程が
必要であり、この印刷機の小型化において問題があっ
た。また、皮膚と一体化せず図柄が皮膚の上に乗ってい
るように見え、こすれた時によれたり、めくれたりし
た。更に、汗等の透過性が悪く、使用中にムレたりし
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、本発明は、画一的な画
像ではなく、任意の個性的な画像を1枚でも容易に印刷
して転写できる水転写シートを得ることを目的とする。
さらに本発明は、各種被着体、特に皮膚に対する追随性
や貼付性に優れ、画像等が被着体(例えば皮膚)と一体
化しているように見え、汗等の水分透過性にも優れた水
転写シートを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、印刷
シートと粘着シートとからなる水転写シートであって、
印刷シートが表面に破断伸度50%以下のカバー層と水
溶解層とを有することを特徴とする。
【0008】ここで、印刷シートは、順に印刷シート基
材、水溶解層およびカバー層からなる構造であって、粘
着シートは順に第1の剥離材、粘着剤層および第2の剥
離材からなる構造であることができる。
【0009】さらに、粘着シートにおいては、第1の剥
離材と粘着剤層との剥離力が第2の剥離材と粘着剤層と
の剥離力より小さいことが好ましい。
【0010】また、粘着剤層の厚さは3μm以上15μ
m以下であることができる。
【0011】また、印刷シートのカバー層に印刷される
画像は熱転写プリンターを用いて印刷されてもよい。
【0012】請求項6の発明は、請求項1に記載の水転
写シートを用いた水転写方法であって、印刷シートのカ
バー層に熱転写プリンターを用いて印刷し、画像を形成
した後、粘着シートを貼着し、次いで該画像の周囲を切
断し、その後被着体に貼付し、水で水溶解層を溶解し、
該画像を転写することを特徴とする。
【0013】請求項7の発明は、請求項2に記載の水転
写シートを用いた水転写方法であって、印刷シートのカ
バー層に熱転写プリンターを用いて印刷し、画像を形成
した後、粘着シートから第1の剥離材を剥離し、露出し
た粘着剤層を印刷シートのカバー層に貼着し、次いで該
画像の周囲を切断して第2の剥離材を剥がし、その後被
着体に貼付し、水で水溶解層を溶解し、印刷シート基材
を除去することにより該画像を転写することを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1(a)〜(b)を用いて本発
明を説明する。図1(a)は印刷シートの模式的な断面
図であり、(b)は粘着シートの模式的な断面図であ
る。本発明の水転写シートは、印刷シート4と粘着シー
ト8とからなる。印刷シート4は、順に印刷シート基材
1、水溶解層2およびカバー層3からなる構造であっ
て、粘着シート8は順に第1の剥離材5、粘着剤層6お
よび第2の剥離材7からなる構造である。
【0015】ここで、印刷シート基材としては、浸水性
のよい基材、また平滑性のよい基材を用いることが好ま
しく、例えば、上質紙、コート紙等が挙げられる。な
お、界面活性剤等を上質紙、コート紙等に塗布し、浸水
性をさらに向上させてもよい。印刷シート基材の片面に
は水溶解層が設けられている。水溶解層に用いられるも
のとしては、デキストリン、α化澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉、ポリビニルアルコール、アラビア
ゴム等があり、これらを単独または混合で用いることが
できる。水溶解層には、ピロリドンカルボン酸ソーダ、
乳酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の保水剤を
配合することができる。保水剤を配合すると、水溶解層
の保水性が上がり、低湿度でひび割れの発生を抑えるこ
とができる。
【0016】本発明に用いられるカバー層は、印字適性
があり、透明性に優れ、かつ粘着層との接着性に優れた
ものであれば特に制限はない。ただし、カバー層のフィ
ルム特性は破断伸度が50%以下であることが必要であ
り、望ましくは10%以下である。破断伸度が大きい
と、例えば皮膚等に転写後、衣類等によって擦られたと
きにフィルムがよれたり、めくれたりし、皮膚等から剥
がれ易くなるからである。
【0017】カバー層に用いられる樹脂としては、スチ
レン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロースや酢酸
セルロース等のセルロース誘導体、あるいはスチレンア
クリル共重合体等であり、これらを単独または混合して
用いることができる。また、本発明においてはさらにエ
チレン酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、ポリエチ
レン樹脂、スチレンイソプレンスチレン共重合体等の熱
溶融性を有する樹脂を配合することができ、これらの樹
脂を配合することにより熱プリンターを用いて印刷する
場合に印字性を向上させることができる。
【0018】カバー層には、含水ケイ酸(シリカ)、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、カオ
リン等の填料等を配合することができる。填料を配合す
ると、カバー層の印字面が多孔質となり熱転写プリンタ
ーを用いて印刷したときの印字性を向上させることがで
きる。この場合、カバー層に対する填料の配合量は25
%以下であることが好ましく、15%以下であることが
特に好ましい。填料の配合量がこの範囲内であると、印
字性に悪影響を及ぼさず、かつ転写後のカバー層の透明
性が損なわれないという利点がある。皮膚に転写した場
合には、さらにカバー層と皮膚との色差が出ないという
利点もある。
【0019】第1の剥離材としては、隣接する粘着剤層
との剥離が可能なものであれば特に制限はない。例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リアクリロニトリル、トリアセチルセルロース、ポリメ
チルペンテン等のフィルムや紙等に、シリコーン樹脂ま
たはフッ素樹脂のような剥離性を付与する化合物を塗布
処理した基材が挙げられる。なお、このような塗布処理
を施さない未処理の基材でも、剥離性があれば使用でき
る。
【0020】粘着剤層に用いられる粘着剤としては、ア
クリル系、ゴム系、シリコーン系の接着剤等が挙げられ
るが、例えばアクリル系の接着剤が好ましく用いられ
る。被着体が皮膚等の場合には、使用感や皮膚に対する
影響等を考慮すると粘着剤層の厚さは薄ければ薄いほど
よいが、3μm未満の層厚は製造上困難である。従っ
て、粘着剤層の厚さは、3μm以上15μm以下である
ことが好ましく、さらには3μm以上10μm以下であ
ることが好ましく、特に3μm以上7μm以下であるこ
とが好ましい。15μmより厚いと、貼着したとき画像
が皮膚等になじまず画像が皮膚の上に乗っているように
見える。また、衣服との摩擦により剥がれ易くなる。
【0021】第2の剥離材としては、透明性のあるもの
であれば特に制限はなく、第1の剥離材と同様のものが
使用できる。
【0022】また粘着シートは、画像を転写するときに
不要部分となる第2の剥離材と粘着剤層のその部分をあ
らかじめ取り除いておくことが使用上好ましい。そのた
めに第2の剥離材から刃を入れて粘着剤層までの切り込
みを入れるハーフカットを行い、第2の剥離材および粘
着剤層の不要な部分を取り除く必要がある。その際、第
1の剥離材と粘着剤層の剥離力は、第2の剥離材と粘着
剤層との剥離力より小さい方が好ましい。
【0023】次に図1(a)〜(c)を用いて本発明の
水転写方法を以下に説明する。印刷シート4のカバー層
3に熱転写プリンター等で印刷を施して印刷層9を形成
し、次いで粘着シート8の第1の剥離材5を除去して、
露出した粘着剤層6と印刷シートの印刷層9を形成した
カバー層3とを重ね合わせる(図1(c))。その後、
透明の第2の剥離材7側から印刷層9の画像等に合わせ
て切断した後、粘着シートの第2の剥離材7を除去し、
画像を被転写体の所定位置に密着させる。最後に、全体
を水に浸し、水溶解層2を溶かして印刷シート基材1を
カバー層から除去し、被着体に画像を形成する。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。ただし、以下において含量単位としての%は固形
分重量%を示すものとする。
【0025】実施例1 まず、印刷シートを作製した。印刷シート基材である片
面アート紙「NKアート」(日本加工製紙株式会社製)
のコート面にヒドロキシアルキルエーテル化澱粉の「ソ
ルファレックス2350」(松谷化学工業株式会社製)
56%にデキストリンの「アベデックスW−90」(松
谷化学工業株式会社製)39%、ピロリドンカルボン酸
ソーダ(味の素株式会社製)5%を加えた混合液を、エ
アーナイフコーターを用いて乾燥膜厚が5μmとなるよ
うに塗工し、水溶解層を形成した。乾燥は、熱風式ドラ
イヤーを用いて乾燥温度80℃で行った。
【0026】塗工された水溶解層表面にエチルセルロー
スの「N−4」(ハーキュレス株式会社製)47.4%
にエチレン酢酸ビニル共重合体「EVA−25」(興洋
化学株式会社製)47.4%、シリカの「ニップシール
SS−10」(日本シリカ工業株式会社製)5.2%を
加えた混合液を、エアーナイフコーターを用いて乾燥膜
厚が3μmとなるように塗工し、カバー層を形成した。
乾燥は、熱風式ドライヤーを用いて乾燥温度80℃で行
った。次に印刷シート基材のコート面とは反対側の面に
界面活性剤の「ノニポール40」(三洋化成株式会社
製)をグラビアコーターで1g/m2 塗工し、浸水性の
よい印刷シートを作製した。乾燥は熱風式ドライヤーを
用いて乾燥温度60℃で行った。
【0027】次いで、粘着シートを作製した。第2の剥
離材として、50μm厚のポリエステルフィルムの片面
にシリコーン処理を施した剥離フィルム「SP−PET
5011」(リンテック株式会社製)を用い、このシリ
コーン処理面上にアクリル溶剤系粘着剤「PE−30
0」(日本カーバイド株式会社製)をコンマコーターを
用いて乾燥膜厚が5μmとなるように塗布し、乾燥させ
た。乾燥は、熱風式ドライヤーを用いて温度90℃で乾
燥させた。その後、粘着剤層上に第1の剥離材として、
剥離処理したグラシン紙「KA−85Gアサギ」(リン
テック株式会社製)の剥離処理面を貼着して、粘着シー
トを作製した。
【0028】次いで、この粘着シートを第2の剥離材側
からハーフカットを行い、第2の剥離材および粘着剤層
の不要な部分を取り除いた。
【0029】次に印刷シートのカバー層に複数の写真等
を熱転写プリンターで印刷して画像を形成した後、その
画像上に上記粘着シートの第1の剥離材を剥がして露出
した粘着剤層を重ねた。次いで、透明な第2の剥離材側
から画像の位置を確認しつつ、画像の周囲を切断した。
その後、第2の剥離材を剥がし人間の腕に貼着した後、
水に浸して印刷シート基材を除去した。このとき、水溶
解層も水に溶けてカバー層が最外層となった。
【0030】実施例2 粘着シートの作製において粘着剤層の乾燥膜厚を10μ
mにし、印刷シートの作製においてカバー層を以下のよ
うに変更した以外は実施例1と同様にして、水転写シー
トを作製した。水溶解層を塗工後カバー層として、エチ
ルセルロース「N−4」(ハーキュレス株式会社製)7
0%にエチレン酢酸ビニル共重合体の「EVA−14」
(興洋化学株式会社製)30%を加えエアーナイフコー
ターで乾燥膜厚が3μmとなるよう塗工した。
【0031】実施例1と同様に印刷シートに画像を形成
し、実施例1と同様の操作を行って人間の腕に画像を転
写した。
【0032】実施例3 カバー層を以下のように変更した以外は実施例1と同様
にして、水転写シートを作製した。カバー層としてスチ
レンアクリル共重合体の「SBM−73F」(三洋化成
株式会社製)70%にスチレンイソプレンスチレン共重
合体の[ST−205」(興洋化学株式会社製)19.
5%、シリカ「ニップシールSS−10」(日本シリカ
工業株式会社製)10.5%を加えたカバー層溶液をエ
アーナイフコーターで乾燥膜厚が3μmとなるように塗
工した。
【0033】実施例1と同様に印刷シートに画像を形成
し、実施例1と同様の操作を行って人間の腕に画像を転
写した。
【0034】実施例4 カバー層を以下のように変更した以外は実施例1と同様
にして、水転写シートを作製した。カバー層としてエチ
ルセルロースの「N−4」(ハーキュレス株式会社製)
37.5%、エチレン酢酸ビニル共重合体の「EVA−
25](興洋化学株式会社製)37.5%、シリカの
「ニップシールSS−10」(日本シリカ工業株式会社
製)25%を加えエアーナイフコーターで乾燥重量が3
μmとなるように塗工した。
【0035】実施例1と同様に印刷シートに画像を形成
し、実施例1と同様の操作を行って人間の腕に画像を転
写した。
【0036】比較例1 カバー層を以下のように変更した以外は実施例1と同様
にして、水転写シートを作製した。カバー層としてウレ
タン樹脂の「ニッポラン5230](日本ポリウレタン
工業株式会社製)をエアーナイフコーターで乾燥膜厚が
3μmとなるように塗工した。
【0037】実施例1と同様に印刷シートに画像を形成
し、実施例1と同様の操作を行って人間の腕に画像を転
写した。
【0038】比較例2 カバー層を以下のように変更した以外は実施例1と同様
にして、水転写シートを作製した。カバー層としてエチ
ルセルロースの「N−4」(ハーキュレス株式会社製)
62.5%、ウレタン樹脂の「ニッポラン5230]
(日本ポリウレタン工業株式会社製)28%、シリカの
「ニップシールSS−10」(日本シリカ工業株式会社
製)9.5%を加えエアーナイフコーターで乾燥膜厚が
3μmとなるように塗工した。
【0039】実施例1と同様に印刷シートに画像を形成
し、実施例1と同様の操作を行って人間の腕に画像を転
写した。
【0040】なお、得られた印刷シートのカバー層の破
断伸度(%)をJIS K 7113に準拠して測定し
た。
【0041】次にこれら水転写シートについて、印字性
と転写後の貼付性の評価を以下のような評価方法に従っ
て行った。
【0042】評価方法 印字性:熱転写プリンター「MD−2300J」(アル
プス電気株式会社製)でフルカラー印刷を行い以下の基
準に従って評価した。
【0043】 ○ 絵柄に白抜け、汚れのない状態 △ 絵柄に多少汚れがあるが実用可能な状態 × 絵柄に白抜け、汚れが見られる状態 転写後の貼付性:カバー層を皮膚に転写し、経時(24
時間後)による転写フィルムの皮膚からの剥がれ状態を
観察し、以下の基準に従って評価した。
【0044】 ○ フィルムに変化がない × フィルムのエッジがよれ、剥がれ易い状態にある その結果をまとめて表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】また、各実施例について、粘着シートの剥
離力をJIS Z 0237の180度引きはがし法に
準じて、剥離スピードが10m/分、20m/分、40
m/分の場合についてそれぞれ測定した。その結果をま
とめて表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】実施例1〜4については、カバー層は印刷
適性があり、透明性が損なわれなかった。また、カバー
層には外観上問題ない程度の微細なクラックが入り皮膚
呼吸できるため空気孔等をあけなくても汗等によるムレ
はなく、使用中の着用感が非常によかった。また、粘着
層の厚さが薄いため、画像を通して皮膚の細かなシワも
見え、一見したところでは皮膚と一体化しているような
外観を呈していた。一方、比較例1および2について
は、皮膚と画像との一体感がなく、転写後の貼付性が悪
く、剥がれ易かった。
【0049】また、粘着シートにおける第1の剥離材と
粘着剤層との剥離力のほうが第2の剥離材と粘着剤層と
の剥離力より小さいため、粘着シートについて第1の剥
離材側からハーフカットを行い、画像を転写するときの
不要部分を第2の剥離材および粘着剤層から取り除いた
ところ、第2の剥離材と粘着剤層との間に浮きや剥がれ
が生じなかった。
【0050】
【発明の効果】本発明は水転写シートと印刷シートとか
らなる構成をとったので、一枚ごとに画像の異なるシー
トを容易に作製することができる。また、カバー層は印
字適性があり、かつ、外観上問題ない程度の微細なクラ
ックが入り空気孔を設けなくても皮膚呼吸ができるの
で、使用中の着用感が快適であり、皮膚への貼付性も優
れている。また、本発明によれば、粘着剤層の厚さが薄
いため、皮膚等に用いた場合には追随性がよく、皮膚の
細かいしわ等も見えて、あたかも皮膚と一体化したよう
に見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は印刷シートの断面図であり、(b)は
粘着シートの断面図であり、(c)は被着体への転写前
の水転写シートの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 印刷シート基材 2 水溶解層 3 カバー層 4 印刷シート 5 第1の剥離材 6 粘着剤層 7 第2の剥離材 8 粘着シート 9 印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥山 貴司 東京都板橋区本町23番23号 リンテック株 式会社内 (72)発明者 吉田 充夫 福島県いわき市小名浜野田字柳町41番25号 (72)発明者 稲村 純一 福島県いわき市小名浜野田字柳町41番25号 (72)発明者 野崎 昌宏 東京都大田区雪谷大塚町1番7号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷シートと粘着シートとからなる水転
    写シートであって、前記印刷シートが表面に破断伸度5
    0%以下のカバー層と水溶解層とを有することを特徴と
    する水転写シート。
  2. 【請求項2】 前記印刷シートが、順に印刷シート基
    材、水溶解層およびカバー層からなる構造であって、前
    記粘着シートが順に第1の剥離材、粘着剤層および第2
    の剥離材からなる構造であることを特徴とする請求項1
    に記載の水転写シート。
  3. 【請求項3】 前記粘着シートにおいて、第1の剥離材
    と粘着剤層との剥離力が第2の剥離材と粘着剤層との剥
    離力より小さいことを特徴とする請求項2に記載の水転
    写シート。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層の厚さが3μm以上15μ
    m以下であることを特徴とする請求項2または3のいず
    れかに記載の水転写シート。
  5. 【請求項5】 前記印刷シートのカバー層に印刷される
    画像が熱転写プリンターを用いて印刷されることを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載の水転写シー
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の水転写シートを用いた
    水転写方法であって、前記印刷シートのカバー層に熱転
    写プリンターを用いて印刷し、画像を形成した後、前記
    粘着シートを貼着し、次いで該画像の周囲を切断し、そ
    の後被着体に貼付し、水で水溶解層を溶解し、該画像を
    転写することを特徴とする水転写方法。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の水転写シートを用いた
    水転写方法であって、前記印刷シートのカバー層に熱転
    写プリンターを用いて印刷し、画像を形成した後、前記
    粘着シートから第1の剥離材を剥離し、露出した粘着剤
    層を該印刷シートのカバー層に貼着し、次いで該画像の
    周囲を切断して第2の剥離材を剥がし、その後被着体に
    貼付し、水で水溶解層を溶解し、印刷シート基材を除去
    することにより該画像を転写することを特徴とする水転
    写方法。
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