JPH1178272A - オフセット印刷方法及びオフセット印刷用原版 - Google Patents

オフセット印刷方法及びオフセット印刷用原版

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JPH1178272A
JPH1178272A JP24876197A JP24876197A JPH1178272A JP H1178272 A JPH1178272 A JP H1178272A JP 24876197 A JP24876197 A JP 24876197A JP 24876197 A JP24876197 A JP 24876197A JP H1178272 A JPH1178272 A JP H1178272A
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plate
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JP24876197A
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Takao Nakayama
隆雄 中山
Kiyosuke Kasai
清資 笠井
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルカリ現像液を必要とせず、画像部と非画像
部の識別性が高く、優れた画質の印刷画面を作りうるオ
フセット印刷方法を提供する。 【解決手段】表面に酸化チタン又は酸化亜鉛を主成分と
する薄層を有する印刷用原版に活性光を用いて像様露光
を行い、画像領域がインクを受け入れた印刷面を形成さ
せて印刷を行うことを特徴とする印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般軽印刷分野、
とりわけオフセット印刷、特に簡易に印刷版を製作でき
る新規なオフセット印刷方法及び印刷版に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷法は、数多くの印刷方法
の中でも印刷版の製作工程が簡単であるために、とくに
一般的に用いられてきており、現在の主要な印刷手段と
なっている。この印刷技術は、油と水の不混和性に基づ
いており、画像領域には油性材料つまりインクが、非画
像領域には湿し水が選択的に保持される。したがって印
刷される面と直接あるいはブランケットと称する中間体
を介して間接的に接触させると画像部のインクが転写さ
れて印刷が行われる。
【0003】オフセット印刷の主な方法は、アルミニウ
ム基板を支持体としてその上にジアゾ感光層を塗設した
PS板である。PS板においては、アルミニウム基板を
支持体としてその表面を砂目立て、陽極酸化、その他の
諸工程を施してインク受容能と非画像部のインク反発性
を強め、耐刷力を向上させ、印刷面の精彩化を図るなど
を行い、その表面に印刷用画像を形成させる。したがっ
てオフセット印刷は、簡易性に加えて耐刷力や印刷面の
高精彩性などの特性も備わってきている。しかしなが
ら、印刷物の普及に伴って、オフセット印刷法の一層の
簡易化が要望され、数多くの簡易印刷方法が提案されて
いる。
【0004】その代表例がAgfa-Gevaert社から市販され
たCopyrapid オフセット印刷版をはじめ、米国特許35
11656号、特開平7−56351号などでも開示さ
れている銀塩拡散転写法による印刷版作製に基づく印刷
方法であって、この方法は、1工程で転写画像を作るこ
とができて、かつその画像が親油性であるために、その
まま印刷版とすることができるので、簡易な印刷方法と
して実用されている。しかしながら、簡易とはいいなが
らこの方法もアルカリ現像液による拡散転写現像工程を
必要としている。現像液による現像工程を必要としない
さらに簡易な印刷方法が要望されている。
【0005】画像露光を行ったのちのアルカリ現像液に
よる現像工程を省略した簡易印刷版の製作方法の開発は
上記の背景から行われてきた。現像工程を省略できるこ
とから無処理刷版とも呼ばれるこの簡易印刷版の技術分
野では、これまでに主として 像様露光による画像記録面上の照射部の熱破壊による
像形成、像様露光による照射部の親油性化(ヒートモ
ード硬化)による画像形成、同じく照射部の親油性化
であるが、光モード硬化によるもの、ジアゾ化合物の
光分解による表面性質の変化、画像部のヒートモード
溶融熱転写などの諸原理に基づく手段が提案されてい
る。
【0006】そのような従来技術には例えば次のような
ものがある。 (1)Brown等の米国特許第3,506,779号。印
刷版材に偏光したレーザービームで像様露光する方法。
露光した領域は、気化され、凹又は凸状画素を形成す
る。 (2)Caddellの米国特許第3,549,733号。高
分子表面層に、当該層を分解して印刷版の表面に凹部を
形成するのに充分な強度のコントロールされたレーザー
ビームに当てて、印刷版を製造する方法。 (3)Burnettの米国特許第3,574,657号。ア
リル樹脂層を加熱パターンに曝露することによって、硬
化画像を形成する印刷版の製造方法。 (4)Mukherjeeの米国特許第3,739,033号。
フェノール樹脂、ヒドロキシエチルセルロースエーテル
及び光開始剤を含む親水性画像形成層に像様露光して露
光領域を親油性とし、未露光領域が親水性のまま残す方
法。 (5)Barkerの米国特許第3,832,948号。プラ
スチック基体で支持された放射線吸収薄膜の表面をコヒ
ーレント放射線でスキャンしてレリーフ面を形成する印
刷版。 (6)Landsmanの米国特許第3,945,318号。レ
ーザービーム照射部分を平版面に転写して、平版印刷版
を作製する方法。 (7)Eamesの米国特許第3,962,513号。透明
基体、レーザーエネルギーを吸収する粒子を含む層、及
びインク受容樹脂の層を有する転写フィルムを、レーザ
ービームで露光して平版面への転写を行う印刷版の製造
方法。 (8)Petersonの米国特許第3,964,389号。透
明基体及びレーザーエネルギーを吸収する粒子を含む層
を有する転写フィルムを、レーザービームで露光して平
版面への転写を行う、印刷版の製造方法。 (9)Uhligの米国特許第4,034,183号。レー
ザー光の像様露光で露光領域を親油性にし、それによっ
て平版印刷版を形成する平版印刷版。
【0007】(10)Caddell等の米国特許第4,05
4,094号。支持体、その支持体上にあるポリマー
層、及びそのポリマー層上にある硬質親水性材料の薄い
トップコーティングを含んでなる平版印刷版。レーザー
ビームを用いてこの印刷版の表面をエッチングしてイン
ク受容性にする。 (11)Pacanskyの米国特許第4,081,572号。熱
によって疎水性状態に選択的に像様に変換することがで
きるカルボン酸官能基を有する親水性ポリマーのコーテ
ィングを含む印刷版。 (12)Kitajima等の米国特許第4,334,006号。
写真材料に像様露光を与え、剥離性現像キャリヤシート
と接触させて加熱して現像したのちキャリヤシートを写
真材料から剥離させる画像形成方法。 (13)Schwartz等の米国特許第4,693,958号。
赤外レーザーのビーム等によって像様露光して硬化し露
光された領域を親油性にする平版印刷版。 (14)Fromson等の米国特許第4,731,317号。
粒状エネルギー吸収材料と予混合したジアゾ樹脂コーテ
ィング層を放射線照射により像様変換する平版印刷版。 (15)Hirai等の米国特許第5,238,778号。着
色剤、熱可融性物質及び光硬化性組成物を含有する熱転
写層に像様に熱を加えて、親水性面を有する記録材料上
に画像を転写し、転写した画像を化学線に対して露光し
てそれを硬化する。 (16)Lewis等の米国特許第5,353,705号。レ
ーザー装置によって上層を破壊して画像形成する平版印
刷版。 (17)Lewis等の米国特許第5,385,092号。赤
外レーザー装置を用いて画像形成する平版印刷版。 (18)Reardon等の米国特許第5,395,729号。
カラープルーフ及び平版印刷版に有用なレーザー誘導熱
転写プロセス。 (19)欧州特許出願第0001068号。親水性多孔性
陽極酸化層をその上に有し、そして昇華によって多孔性
層の中及び上に親油性像を付着させるアルミニウム基体
を提供して平版印刷版を調製するプロセス。
【0008】これらは、製版に際して現像液を必要とし
ないように考案されているが、親油性領域と親水性領域
との差異が不十分であること、したがって印刷画像の画
質が劣ること、解像力が劣り、先鋭度の優れた印刷画面
が得にくいこと、画像面の機械的強度が不十分で傷がつ
きやすいこと、そのために保護膜を設けるなどによって
却って簡易性が損なわれること、長時間の印刷に耐える
耐久性が不十分なことなどのいずれか一つ以上の欠点を
伴っていて、単にアルカリ現像工程を無くすだけでは実
用性は伴わないことを示している。印刷上必要とされる
諸特性を具備し、かつ簡易に印刷版を製作できる印刷版
作成方法への強い要望は、いまだに満たされていない。
【0009】上記した無処理型印刷版作成方法の一つに
ジルコニアセラミックが光照射によって親水性化するこ
とを利用した印刷版作製方法が特開平9−169098
号で開示されている。しかし、ジルコニアの光感度は不
十分であり、かつ疎水性から親水性への光変換効果が不
十分のため画像部と非画像部の識別性が不足している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
している課題は、以上に述べたアルカリ性現像液を必要
としない簡易性を有し、かつ上記した従来開示された技
術に見られる使用上の制約や欠点を伴わないオフセット
印刷方法を提供することである。具体的には、第1にア
ルカリ現像液を必要とせず、第2に画像部と非画像部の
識別性が高く、第3に高い解像力を有する優れた画質の
印刷画面を作りうるオフセット印刷方法を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者たちは、上記の
目的を達成するために、鋭意検討の結果、酸化チタン及
び酸化亜鉛が光照射によって表面の親水性が変化する現
象を認め、これを印刷に応用することによって上記の課
題を解決できる可能性を見いだし、これに基づいて本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の通
りである。
【0012】1.表面に酸化チタン又は酸化亜鉛を主成
分とする薄層を有する印刷用原版に該酸化チタン又は酸
化亜鉛を励起させる活性光を用いて像様露光を行い、露
光面を印刷用インクに接触させて画像領域がインクを受
け入れた印刷面を形成させ、該印刷面を印刷される面と
接触させてインクを転写することによって印刷を行うこ
とを特徴とする印刷方法。
【0013】2.印刷用原版の印刷面側の表面に設けた
酸化チタンを主成分とする薄層が蒸着酸化チタンの皮膜
であることを特徴とする前記1に記載のオフセット印刷
方法。
【0014】3.酸化チタンが主としてアナターゼ型の
結晶からなることを特徴とする前記1又は2に記載のオ
フセット印刷方法。
【0015】4.オフセット印刷機の版胴の印刷面側の
表面に酸化チタン又は酸化亜鉛を主成分とする薄層を設
けたことを特徴とする前記1〜3に記載のオフセット印
刷方法。
【0016】5.印刷面側の表面に酸化チタン又は酸化
亜鉛を主成分とする薄層を有し、前記1〜4に記載のオ
フセット印刷方法に用いることを特徴とするオフセット
印刷用原版。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、酸化チタン及び酸化亜鉛
が活性光の照射を受けてその表面の親水性/親油性の性
質を変えるという特性を有すること、及びその現象を平
版印刷に応用する技術を開発したことを特徴点としてい
る。酸化チタンや酸化亜鉛が感光性を有することはよく
知られており、とくに酸化亜鉛では、帯電あるいは電圧
印加状態で光照射を行って静電画像を得ることができ、
これが静電写真分野でエレクトロファックスとして実用
された。しかしながら、活性光の照射によって表面の親
水性/親油性の性質が変化するという特性は上記の光電
的電荷生成とは関連なくあらたに見いだした現象であっ
て、酸化チタン及び酸化亜鉛の感光性を電子写真分野へ
の利用が研究された当時には気づかなかった現象であ
る。まして、この表面の性質変化をオフセット印刷に応
用するという本発明の着想は新しい技術思想である。
【0018】本発明の感光体としては、酸化チタン及び
酸化亜鉛のいずれも利用できるが、特に酸化チタンが感
度(つまり表面性の光変化特性)などの点で好ましい。
酸化チタンは、イルメナイトやチタンスラグの硫酸加熱
焼成、あるいは加熱塩素化後酸素酸化など既知の任意の
方法で作られたものを使用できる。あるいは後述するよ
うに金属チタンを用いて印刷版製作段階で真空蒸着によ
って酸化物皮膜とする方法も用いることができる。
【0019】酸化チタン(又は酸化亜鉛)を含有する層
を原版の表面に設けるには、たとえば、酸化チタン微
結晶(又は酸化亜鉛微結晶)の分散物を印刷版の原版上
に塗設する方法、塗設したのち焼成してバインダーを
減量或いは除去する方法、印刷版の原版上に酸化チタ
ン(又は酸化亜鉛)を蒸着する方法、例えばチタニウ
ムブトキシドのようなチタン有機化合物を塗布し、それ
を酸化焼成して酸化チタン層を設ける方法など、既知の
任意の方法を用いることができる。本発明においては、
真空蒸着による酸化チタン層が特に好ましい。
【0020】上記又はの酸化チタン微結晶を塗設す
る方法には、具体的には無定形酸化チタン微結晶分散物
を塗布したのち、焼成してアナターゼまたはルチル型の
結晶酸化チタン層とする方法、酸化チタンと酸化シリコ
ンの混合分散物を塗布して表面層を形成させる方法、酸
化チタンとオルガノポリシロキサンまたはそのモノマ−
との混合物を塗布する方法などがある。また、酸化物層
の中に酸化物と共存するできるポリマーバインダーに分
散して塗布することもできる。酸化物微粒子のバインダ
−には、ポリエチレンなどのポリアルキレンポリマー、
ポリブタジエン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ蟻酸ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリビニルアルコール、その鹸化樹脂、ポリスチレ
ンなどの疎水性バインダーが好ましい。またこれらの樹
脂は混合にて用いてもよい。
【0021】上記の酸化チタンの真空蒸着を行うに
は、通常真空蒸着装置内の蒸着用加熱の熱源に金属チタ
ンを置き、真空度exp(−5〜−8)Torr程度で
全ガス圧exp(−2〜−5)Torr、酸素分圧比3
0〜90%になるようにしながら、チタン金属を蒸発さ
せると、蒸着面には酸化チタンの蒸着薄膜が形成され
る。
【0022】一方、本発明に酸化亜鉛層を使用する場
合、その酸化亜鉛層は既知の任意の方法で作ることがで
きる。とくに金属亜鉛板の表面を電解酸化して酸化皮膜
を形成させる方法と、真空蒸着によって酸化亜鉛皮膜を
形成させる方法が好ましい。酸化亜鉛の蒸着膜は、上記
の酸化チタンの蒸着と同様に金属亜鉛を酸素ガス存在下
で蒸着して酸化膜を形成させる方法や、酸素のない状態
で亜鉛金属膜を形成させたのち、空気中で温度を約70
0°Cにあげて酸化させる方法を用いることができる。
【0023】蒸着膜の厚みは、酸化チタン層、酸化亜鉛
層いずれの場合も1〜100000オングストロ−ムが
よく、好ましくは10〜10000オングストロ−ムで
ある。さらに好ましくは3000オングストロ−ム以下
として光干渉の歪みを防ぐのがよい。また、光活性化作
用を十分発現させるには厚みが50オングストローム以
上あることが好都合である。
【0024】酸化チタンはいずれの結晶形のものも使用
できるが、とくにアナターゼ型結晶形のものが感度が高
く好ましい。アナターゼ型の結晶は、酸化チタンを焼成
して得る過程の焼成条件を選ぶことによって得られるこ
とはよく知られている。その場合に、無定形酸化チタン
やルチル型酸化チタン結晶が共存していてもよいが、ア
ナターゼ型結晶を40%以上、好ましくは60%以上含
むものが上記の理由から好ましい。
【0025】酸化チタンあるいは酸化亜鉛を主成分とす
る層における酸化チタンあるいは酸化亜鉛の体積率は、
それぞれ30〜100%であり、好ましくは50%以上
をチタン又は亜鉛の酸化物が占めるのがよく、さらに好
ましくはバインダーを含まない酸化物の連続層つまり実
質的に100%であるのがよい。しかしながら、表面の
親水性/新油性変化特性は、酸化亜鉛を電子写真感光層
に用いるときのような著しい純度による影響はないの
で、100%に近い純度のもの(例えば98%)をさら
に高純度化する必要はない。それは、本発明においては
導電性とは関係ない膜表面の親水性/親油性の性質変化
であって離散的な性質であることからも理解できること
である。
【0026】一方、体積率が低いと層の表面の親水性/
親油性の特性変化の敏感度が低下する。したがって、酸
化物の体積率は、30%以上であることが望ましい。
【0027】本発明において酸化チタン又は酸化亜鉛を
主成分とする薄層を励起させる活性光は、酸化物の感光
域の光である。酸化チタンは、アナターゼ型が387n
m以下,ルチル型が413nm以下、酸化亜鉛は387
nm以下に感光域を有するので、水銀灯、タングステン
ハロゲンランプ、その他のメタルハライドランプ、キセ
ノン灯などを用いることが出来る。また、335nmの
発振波長を有するヘリウムカドミウムレーザー、35
1.1〜363.8nmの発振波長を有する水冷アルゴ
ンレーザーも適用できる。そのほかレーザー発振が確認
されている330nmの発振波長を有する硫化亜鉛レー
ザー、370nmの発振波長を有する酸化亜鉛レーザ
ー、330〜440nmの発振波長を有する硫化亜鉛カ
ドミウムレーザーも適用できる。酸化亜鉛の場合は、分
光増感を行ってもよいが、その場合も上記の光源を使用
でき、また上記以外に分光増感域に発光スペクトルを有
する例えばタングステン灯なども用いることが出来る。
【0028】本発明に係わる印刷版は、いろいろの形態
で用いることができる。例えば、金属板の表面に酸化チ
タン層を設けてそれを版胴に巻き付けて印刷版とする方
法、その金属板としては、アルミニウム板、ステンレス
鋼、ニッケル、銅板が好ましく、また可撓性(フレキシ
ブル)な金属板を用いることが出来る。また、ポリエス
テル類やセルローズエステルなどのフレキシブルなプラ
スチック支持体も用いることが出来る。防水加工紙、ポ
リエチレン積層紙、含浸紙などの支持体上に酸化物層を
設けてもよく、それを印刷版として使用してもよい。
【0029】本発明において、酸化チタン(又は酸化亜
鉛)の層を支持体上に設ける場合、使用される支持体と
しては、寸度的に安定な板状物であり、例えば、紙、プ
ラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例え
ば、アルミニウム、亜鉛、銅、ステンレス等)、プラス
チックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セ
ルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、
酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール
等)、上記のごとき金属がラミネート、もしくは蒸着さ
れた紙、もしくはプラスチックフィルム等が含まれる。
【0030】好ましい支持体は、ポリエステルフィル
ム、アルミニウム板又は印刷機上で腐食しにくいSUS
板であり、その中でも寸法安定性がよく、比較的安価で
あるアルミニウム板は特に好ましい。好適なアルミニウ
ム板は、純アルミニウム板およびアルミニウムを主成分
とし、微量の異元素を含む合金板であり、更にアルミニ
ウムがラミネートもしくは蒸着されたプラスチックフィ
ルムでもよい。アルミニウム合金に含まれる異元素に
は、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネシウム、クロ
ム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンなどがある。合
金中の異元素の含有量は高々10重量%以下である。本
発明において特に好適なアルミニウムは、純アルミニウ
ムであるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製
造が困難であるので、僅かに異元素を含有するものでも
よい。このように本発明に適用されるアルミニウム板
は、その組成が特定されるものではなく、従来より公知
公用の素材のアルミニウム板を適宜に利用することがで
きる。本発明で用いられる支持板の厚みはおよそ0.1
mm〜0.6mm程度、好ましくは0.15mm〜0.4mm、
特に好ましくは0.2mm〜0.3mmである。
【0031】アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所
望により、表面の圧延油を除去するための例えば界面活
性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱脂
処理が行われる。アルミニウム板の表面の粗面化処理
は、種々の方法により行われるが、例えば、機械的に粗
面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法
および化学的に表面を選択溶解させる方法により行われ
る。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨
法、ブラスト研磨法、バフ研磨法などの公知の方法を用
いることができる。また、電気化学的な粗面化法として
は塩酸または硝酸電解液中で交流または直流により行う
方法がある。また、特開昭54−63902号に開示さ
れているように両者を組み合わせた方法も利用すること
ができる。この様に粗面化されたアルミニウム板は、必
要に応じてアルカリエッチング処理および中和処理され
た後、所望により表面の保水性や耐摩耗性を高めるため
に陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極酸化
処理に用いられる電解質としては、多孔質酸化皮膜を形
成する種々の電解質の使用が可能で、一般的には硫酸、
塩酸、蓚酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が用いられ
る。それらの電解質の濃度は電解質の種類によって適宜
決められる。
【0032】陽極酸化の処理条件は用いる電解質により
種々変わるので一概に特定し得ないが一般的には電解質
の濃度が1〜80重量%溶液、液温は5〜70℃、電流
密度5〜60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間10
秒〜5分の範囲であれば適当である。耐刷性を向上させ
るための陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2より少ないと耐
刷性が不十分で、印刷版の非画像部に傷が付き易くなっ
て、印刷時に傷の部分にインキが付着するいわゆる「傷
汚れ」が生じ易くなる。酸化チタンあるいは酸化亜鉛の
表面層を有する印刷原版は、本来親油性であり、インク
を受容するが、画像露光を行うと、光の照射を受けた部
分は、親水性となり、インクを受け付けなくなる。した
がって画像露光した印刷原版にオフセット印刷用インク
に接触させて非画像領域が湿し水を保持し、画像領域が
インクを受け入れた印刷面を形成させ、該印刷面を印刷
される面と接触させてインクを転写することによって印
刷が行われる。
【0033】本発明の基本となっている「光の照射によ
る親油性と親水性の間の変化」はきわめて顕著である。
画像部と非画像部の親水性と親油性の差が大きいほど識
別硬化が顕著であり、印刷面が鮮明となり、同時に耐刷
性も大きくなる。親水性と親油性の相違度は、水滴に対
する接触角によって表すことができる。親水性が大きい
ほど水滴は広がりをみせて接触角が小さくなり、逆に水
滴を反発する(はっ水性つまり親油性)場合は接触角が
大きくなる。つまり、本発明の酸化亜鉛又は酸化チタン
表面層を有する原版は、本来水に対して高い接触角を有
しているが、活性光の照射を受けるとその接触角が急激
に低下し、親油性のインクをはじく性質に変化するの
で、版面上に画像状にインク保持部と水保持部ができて
紙などの受像シートと接触することによってその被印刷
面にインクが転写される。
【0034】好ましい照射光の強さは、酸化チタン又は
酸化亜鉛の画像形成層の性質によって異なり、又照射光
量とともに接触角が減少するので画像/非画像の識別性
目標レベルによっても変わる性格の紫外光であるが、通
常は、印刷用画像で変調する前の面露光強度が酸化チタ
ン、酸化亜鉛とも0.05〜100joule /cm2 、好
ましくは0.2〜10joule /cm2 、より好ましくは
0.5から5joule /cm2 である。また、光照射には
相反則がほぼ成立しており、例えば10mW/cm2
100秒の露光を行っても、1W/cm2 で1秒の露光
を行っても、同じ効果が得られるので活性光を発光する
限り光源の選択には制約はない。
【0035】上記の感光性は、性質及び機構共に従来開
示されているジルコニアセラミック(特開平9−169
098)の感光性とは異なるものである。たとえば、感
度については、ジルコニアセラミックに対しては7W/
μm2 のレーザー光と記されており、レーザー光のパル
ス持続時間を100ナノ秒として70joule /cm2
あって酸化チタン層の感度より約1桁低い。機構的に
は、十分解明されていないが、親油性有機付着物の光剥
離反応と考えられており、少なくともジルコニアの光官
能機構とは異なっている。酸化チタン又は酸化亜鉛の表
面層への画像焼き付け露光を行ったのち、印刷原版は現
像処理することなく、そのままオフセット印刷工程に送
ることができる。従って通常の公知の平版印刷法に比較
して簡易性を中心に多くの利点を有する。すなわち上記
したようにアルカリ現像液による化学処理が不要であ
り、それに伴うワイピング、ブラッシングの操作も不要
であり、さらに現像廃液の排出による環境負荷も伴わな
い。
【0036】以上のようにして得られた平版印刷版の露
光部は十分に親水性化しているが、所望により、水洗
水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムや
澱粉誘導体を含む不感脂化液で後処理される。本発明の
画像記録材料を印刷用版材として使用する場合の後処理
としては、これらの処理を種々組み合わせて用いること
ができる。
【0037】その方法としては、該整面液を浸み込ませ
たスポンジや脱脂綿にて、平版印刷版上に塗布するか、
整面液を満たしたバット中に印刷版を浸漬して塗布する
方法や、自動コーターによる塗布などが適用される。ま
た、塗布した後でスキージ、あるいは、スキージローラ
ーで、その塗布量を均一にすることは、より好ましい結
果を与える。整面液の塗布量は一般に0.03〜0.8
g/m2(乾燥重量)が適当である。この様な処理によって
得られた平版印刷版はオフセット印刷機等にかけられ、
多数枚の印刷に用いられる。
【0038】
【実施例】以下本発明の実施態様の具体的内容と効果を
実施例によって示すが、本発明はこれによって限定され
るものではない。 実施例1 厚さ100μのステンレス板上に、真空蒸着装置内で
1.5x10-4Torrになるように酸素ガス分圧70%の
条件下でチタン金属片を加熱して二酸化チタンの蒸着薄
膜を形成した。この薄膜の結晶成分はX線解析法によっ
て無定型/アナターゼ/ルチル結晶構造の比が1.5/
6.5/2であり、TiO2薄膜の厚さは900オングスト
ロームであった。サイズは510×400mmにカットし
てサンプルとした。この表面にポジの画像を有する40
0線/インチのリスフィルム原稿を置き、上から石英ガ
ラス板で機械的に密着させた。これにウシオ電気社製US
IO焼き付け用光源装置ユニレックURM−600形式G
H−60201Xを用いて、光強度9mW/cm2のもとで2
分間露光を行った。協和界面科学株式会社製CONTACT-AN
GLE METER CA-Dを用いて空中水滴法で表面の接触角を測
定したところ露光部6度、非露光部79度を得た。
【0039】この版を、サクライ社製オリバー52片面
印刷機にセットし、湿し水を純水、インキを大日本イン
キ化学工業社製Newchampion Fグロス85墨を用いて一
万枚オフセット印刷を行った。スタートから終了まで鮮
明な印刷物が得られ、印刷版の損傷もみとめられなかっ
た。
【0040】実施例2 99.5重量%アルミニウムに、銅を0.01重量%、
チタンを0.03重量%、鉄を0.3重量%、ケイ素を
0.1重量%含有するJISA1050アルミニウム材
の厚み0.30mm圧延板を、400メッシュのパミスト
ン(共立窯業製)の20重量%水性懸濁液と、回転ナイ
ロンブラシ(6,10−ナイロン)とを用いてその表面
を砂目立てした後、よく水で洗浄した。これを15重量
%水酸化ナトリウム水溶液(アルミニウム4.5重量%
含有)に浸漬してアルミニウムの溶解量が5g/m2になる
ようにエッチングした後、流水で水洗した。更に、1重
量%硝酸で中和し、次に0.7重量%硝酸水溶液(アル
ミニウム0.5重量%含有)中で、陽極時電圧10.5
ボルト、陰極時電圧9.3ボルトの矩形波交番波形電圧
(電流比r=0.90、特公昭58−5796号公報実
施例に記載されている電流波形)を用いて160クロー
ン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。水
洗後、35℃の10重量%水酸化ナトリウム水溶液中に
浸漬して、アルミニウム溶解量が1g/m2になるようにエ
ッチングした後、水洗した。次に、50℃、30重量%
の硫酸水溶液中に浸漬し、デスマットした後、水洗し
た。
【0041】さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液
(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用い
て、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。即ち電流密
度13A/dm2で電解を行い、電解時間の調節により陽極
酸化皮膜重量2.7g/m2とした。この支持体を水洗後、
70℃のケイ酸ナトリウムの3重量%水溶液に30秒間
浸漬処理し、水洗乾燥した。以上のようにして得られた
アルミニウム支持体は、マクベスRD920反射濃度計
で測定した反射濃度は0.30で、中心線平均粗さは
0.58μmであった。
【0042】次いでこのアルミニウム支持体を真空蒸着
装置内に入れて、1.5x10-4Torrになるように分圧
70%酸素ガスの条件下でチタン金属片を電熱加熱し
て、アルミニウム支持体上に蒸着して二酸化チタン薄膜
を形成した。この薄膜の結晶成分はX線解析法によって
無定型/アナターゼ/ルチル結晶構造の比が1.5/
6.5/2であり、TiO2薄膜の厚さは900オングスト
ロームであった。サイズは510×400mmにカットし
てサンプルとした。この表面にポジの画像を有するリス
フィルム原稿を置き、上から石英ガラス板で機械的に密
着させた。これにウシオ電気社製USIO焼き付け用光源装
置ユニレックURM−600形式GH−60201Xを
用いて、光強度9mW/cm2のもとで2分間露光を行った。
協和界面科学株式会社製CONTACT-ANGLE METER CA-Dを用
いて空中水滴法で表面の接触角を測定したところ露光部
5度、非露光部80度を得た。この版を、サクライ社製
オリバー52片面印刷機にセットし、湿し水を純水、イ
ンキを大日本インキ化学工業社製New ChampionFグロス
85墨を用いて1万枚オフセット印刷を行った。スター
トから終了まで非画像部に汚れのない鮮明な印刷物が得
られ、印刷版の損傷もみとめられなかった。この結果か
ら、酸化チタン感光層をアルミニウム支持体上に設けた
場合も、インク受容部と湿し水保持部との区別が保たれ
て作業工程を簡易化できることが示された。
【0043】実施例3 真空蒸着装置中に100ミクロン厚みのSUS板をセッ
トし、5x10-3Torrの真空下でセレン化亜鉛を100
0オングストロームの厚さに蒸着した。これを空気中6
00°Cで2時間酸化処理してSUS板上に酸化亜鉛の
薄膜を形成させた。
【0044】この酸化亜鉛皮膜付き100ミクロン厚み
のSUS板をサイズは510×400mmにカットしてサ
ンプルとした。この表面にポジの画像を有するリスフィ
ルム原稿を置き、上から石英ガラス板で機械的に密着さ
せた。これにウシオ電気社製USIO焼き付け用光源装置ユ
ニレックURM−600形式GH−60201Xを用い
て、光強度9mW/cm2のもとで20分間露光を行った。協
和界面科学株式会社製CONTACT-ANGLE METER CA-Dを用い
て空中水滴法で表面の接触角を測定したところ露光部1
7度、非露光部51度を得た。この版を、サクライ社製
オリバー52片面印刷機にセットし、湿し水を純水、イ
ンキを大日本インキ化学工業社製New Champion Fグロ
ス85墨を用いて500枚オフセット印刷を行った。ス
タートから終了まで非画像部に汚れのない鮮明な印刷物
が得られ、印刷版の損傷もみとめられなかった。この結
果から、酸化亜鉛感光層も、インク受容部と湿し水保持
部との区別が保たれて作業工程を簡易化できることが示
された。
【0045】実施例4 200ミクロン厚みのSUS板の表面を研磨剤(フジミ
コーポレーション、FO#4000)を水と混合しなが
ら研磨した。粗面粗さは三次元表面粗さ計(小坂研究所
製三次元表面粗さ測定装置モデルSE−F1,DU−R
J2U,解析装置モデルSPA−11)で測定したとこ
ろ、平均5ミクロンであった。これを水洗、乾燥して支
持体とした。このSUS支持体をチタニウムブトキシド
(Merck社製)の10%メタノール溶液に浸漬して
引き上げたのち、自然乾燥した。その後、このSUS板
を600°Cの電気炉で2時間処理した。表面は150
0オングストロ−ムの厚みの酸化チタン(アナターゼ
型)が生成されていることをX線解析法によって確認し
た。この表面にポジの画像を有するリスフィルム原稿を
置き、上から石英ガラス板で機械的に密着させた。これ
にウシオ電気社製USIO焼き付け用光源装置ユニレックU
RM−600形式GH−60201Xを用いて、光強度
9mW/cm2のもとで20分間露光を行った。協和界面科学
株式会社製CONTACT-ANGLE METER CA-Dを用いて空中水滴
法で表面の接触角を測定したところ非露光部71度、露
光部2度を得た。
【0046】この版を、サクライ社製オリバー52片面
印刷機にセットし、湿し水を純水、インキを大日本イン
キ化学工業社製New Champion Fグロス85墨を用いて
500枚オフセット印刷を行った。スタートから終了ま
で非画像部に汚れのない鮮明な印刷物が得られ、印刷版
の損傷もみとめられなかった。この結果から、本実施例
の方法でSUS板に設けた酸化チタン感光層も、インク
受容部と湿し水保持部との区別が保たれて作業工程を簡
易化した印刷が可能なことが示された。
【0047】実施例5 実施例1と同様に作製した印刷用原版試料に、水冷型あ
るごんイオンレーザーの368.8nm光をビーム幅3
5ミクロン(1/e2 値)に絞り、以下の条件下でレー
ザー画像を露光した。すなわち、レーザー光径:45ミ
クロン(1/e2 値) 走査速度 :1.51m/sec 走査ピッチ :22.5ミクロン エネルギー密度:9.21J/cm2 サイズは510×400mmにカットしてサンプルとし
た。この表面に400線/インチのポジの画像を有する
リスフィルム原稿を置き、上から石英ガラス板で機械的
に密着させた。これにウシオ電気社製USIO焼き付け用光
源装置ユニレックURM−600形式GH−60201
Xを用いて、光強度9mW/cm2のもとで2分間露光を行っ
た。協和界面科学株式会社製CONTACT-ANGLE METER CA-D
を用いて空中水滴法で非露光部表面の接触角を測定した
ところ79度を得た。
【0048】この版を、サクライ社製オリバー52片面
印刷機にセットし、湿し水を純水、インキを大日本イン
キ化学工業社製Newchampion Fグロス85墨を用いて5
00枚オフセット印刷を行った。スタートから終了まで
鮮明な印刷物が得られ、印刷版の損傷もみとめられなか
った。
【0049】
【発明の効果】表面に酸化チタン又は酸化亜鉛を主成分
とする薄層を有する印刷原板に活性光を照射して露光部
を親水性に変えて湿し水を保持させ、未露光部にインク
を受容させて印刷を行う本発明の方法によって、印刷原
板への像様露光のみで印刷画面が形成され、現像液を不
要で、かつ印刷面の鮮明性が保たれたオフセット印刷が
可能になる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に酸化チタン又は酸化亜鉛を主成分
    とする薄層を有する印刷用原版に該酸化チタン又は酸化
    亜鉛を励起させる活性光を用いて像様露光を行い、露光
    面を印刷用インクに接触させて画像領域がインクを受け
    入れた印刷面を形成させ、該印刷面を印刷される面と接
    触させてインクを転写することによって印刷を行うこと
    を特徴とする印刷方法。
  2. 【請求項2】 印刷用原版の印刷面側の表面に設けた酸
    化チタンを主成分とする薄層が蒸着酸化チタンの皮膜で
    あることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷
    方法。
  3. 【請求項3】 酸化チタンが主としてアナターゼ型の結
    晶からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のオ
    フセット印刷方法。
  4. 【請求項4】 オフセット印刷機の版胴の印刷面側の表
    面に酸化チタン又は酸化亜鉛を主成分とする薄層を設け
    たことを特徴とする請求項1〜3に記載のオフセット印
    刷方法。
  5. 【請求項5】 印刷面側の表面に酸化チタン又は酸化亜
    鉛を主成分とする薄層を有し、請求項1〜4に記載のオ
    フセット印刷方法に用いることを特徴とするオフセット
    印刷用原版。
JP24876197A 1997-09-12 1997-09-12 オフセット印刷方法及びオフセット印刷用原版 Pending JPH1178272A (ja)

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EP98117289A EP0903223B1 (en) 1997-09-12 1998-09-11 Lithographic printing method and printing plate precursor for lithographic printing
DE69805723T DE69805723T2 (de) 1997-09-12 1998-09-11 Flachdruckverfahren und Druckplatte-Vorstufe für den Flachdruck
US09/153,224 US6048654A (en) 1997-09-12 1998-09-14 Lithographic printing method and printing plate precursor for lithographic printing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6851364B1 (en) 1999-02-05 2005-02-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Printing plate material and production and regenerating methods thereof
CN111148638A (zh) * 2017-09-29 2020-05-12 富士胶片株式会社 平版印刷版原版及平版印刷版的制作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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