JP2001001657A - 平版印刷方法 - Google Patents

平版印刷方法

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JP2001001657A
JP2001001657A JP17293999A JP17293999A JP2001001657A JP 2001001657 A JP2001001657 A JP 2001001657A JP 17293999 A JP17293999 A JP 17293999A JP 17293999 A JP17293999 A JP 17293999A JP 2001001657 A JP2001001657 A JP 2001001657A
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plate
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anodized
film
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JP17293999A
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English (en)
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Katsuyuki Teraoka
克行 寺岡
Hisashi Hotta
久 堀田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アルカリ現像液を要しない簡易な製版方法で、
しかも画像部と非画像部の識別性が十分に維持され、耐
刷性と着肉性にも優れた平版印刷方法を提供する。ま
た、直接に印刷機に装着して製版することが可能で、上
記の特性を有する平版印刷方法を提供する。 【解決手段】表面を陽極酸化したチタン金属層を有する
印刷原板にレーザー光を像様に照射して、照射部の陽極
酸化皮膜の一部又は全部を熱飛散・除去することにより
画像を記録することを特徴とする平版印刷方法。とく
に、表面が粗面化されている印刷原板を用いた上記の平
版印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般印刷分野、と
りわけ平版印刷、特に簡易に印刷版を製作できる新規な
平版印刷用原板およびその原板を用いる印刷方法に関す
るものである。とりわけ、レーザー光に基づいた走査露
光による画像記録も可能であり、且つ現像することなく
そのまま印刷機に装着し印刷することも可能な平版印刷
版用原板に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平版印刷版は、印刷過程でイン
クを受容する親油性の画像部と湿し水を受容する親水性
の非画像部とからなる。このような平版印刷版用原板と
しては、従来から、親水性支持体上に親油性の感光性樹
脂層を設けたPS版が広く用いられている。その製版方
法として、通常は、リスフイルムなどの画像を通して露
光を行った後、非画像部を現像液によって溶解除去する
方法であり、この方法により所望の印刷版を得ている。
【0003】従来のPS版に於ける製版行程は、露光の
後、非画像部を溶解除去する操作が必要であり、このよ
うな付加的な湿式の処理を不要化又は簡易化すること
が、従来技術に対して改善が望まれてきた一つの課題で
ある。特に近年は、地球環境への配慮から湿式処理に伴
って排出される廃液の処分が産業界全体の大きな関心事
となっているので、この面での改善の要請は一層強くな
っている。
【0004】この要望に応じた簡易な製版方法の一つと
して、印刷版用原板の非画像部の除去を通常の印刷過程
の中で行えるような画像記録層を用い、露光後、印刷機
上で現像し最終的な印刷版を得る方法が提案されてい
る。このような方法による平版印刷版の製版方式は機上
現像方式と呼ばれる。具体的方法としては、例えば、湿
し水やインク溶剤に可溶な画像記録層の使用、印刷機中
の圧胴やブランケット胴との接触による力学的除去を行
う方法等が挙げられる。しかしながら、機上現像方式の
大きな問題は、印刷用原板は露光後も、画像記録層が定
着されないため、例えば、印刷機に装着するまでの間、
原板を完全に遮光状態又は恒温条件で保存する、といっ
た手間のかかる方法をとる必要があった。
【0005】一方、近年のこの分野のもう一つの動向と
しては、画像情報をコンピュータを用いて電子的に処
理、蓄積、出力する、ディジタル化技術が広く普及して
きており、このような、ディジタル化技術に対応した、
新しい画像出力方式が種々実用されるようになってきて
いる。これに伴い、レーザ光のような高収斂性の輻射線
にディジタル化された画像情報を担持してこの光で原板
を走査露光し、リスフィルムを介することなく、直接印
刷版を製造するコンピュータ・トゥ・プレート技術が注
目されている。それに伴ってこの目的に適応した印刷版
用原板を得ることが重要な技術課題となっている。した
がって、製版作業の簡素化、乾式化、無処理化は、上記
した環境面と、ディジタル化への適合化の両面から、従
来にも増して、強く望まれるようになっている。
【0006】この要請に対して、無処理型印刷版作成方
法の一つにジルコニアセラミックに活性光を照射して照
射部を親水性化することを利用した印刷版作製方法が特
開平9−169098号で開示されている。しかし、ジ
ルコニアの光感度は小さく、かつ疎水性から親水性への
光変換効果が不十分のため画像部と非画像部の識別性が
不足している。
【0007】さらに、酸化チタンも活性光の照射によっ
て表面が親水性になることが判り、この現象の簡易な印
刷原板へのに適用が提示された。一般的に酸化チタン皮
膜は、真空蒸着法、化学的蒸着法、スパッタリング法、
CVD法などの気相法、スピンコート法、ディッピング
法等の液相法、溶射法や固相反応を用いた固相法などの
皮膜生成方法が知られているが、従来から知られている
これらの方法で得た酸化チタン皮膜は、前記の各方法よ
りは優れた画像形成特性を示すものの、なお画像部と非
画像との識別性を更に向上させることが望まれた。
【0008】デジタル化技術に組み込みやすい走査露光
による印刷版の製造方法の別の一つとして、最近、半導
体レーザ、YAGレーザ等の固体レーザで高出力のもの
が安価に入手できるようになってきたことから、特に、
これらのレーザを画像記録手段として用いる製版方法が
有望視されるようになっている。従来方式の製版方法で
は、感光性原板に低〜中照度の像様露光を与えて光化学
反応による原板面の像様の物性変化によって画像記録を
行っているが、高出力レーザを用いた高パワー密度の露
光を用いる方法では、露光領域に瞬間的な露光時間の間
に大量の光エネルギーを集中照射して、光エネルギーを
効率的に熱エネルギーに変換し、その熱により化学変
化、相変化、あるいは形態や構造の変化などの物理変化
を起こさせ、その変化を画像記録に利用する。つまり、
画像情報はレーザー光などの光エネルギーによって入力
されるが、画像記録は熱エネルギーによる反応によって
記録される。通常、このような高パワー密度露光による
発熱を利用した記録方式はヒートモード記録と呼び、光
エネルギーを熱エネルギーに変えることを光熱変換と呼
んでいる。
【0009】ヒートモード記録手段を用いる製版方法の
大きな長所は、室内照明のような通常の照度レベルの光
では感光せず、また高照度露光によって記録された画像
は定着が必須ではないことにある。つまり、画像記録に
ヒートモード感材を利用すると、露光前には、室内光に
対して安全であり、露光後にも画像の定着は必須ではな
い。従って、例えば、ヒートモード露光により不溶化若
しくは可溶化する画像記録層を用い、露光した画像記録
層を像様に除去して印刷版とする製版工程を機上現像方
式で行えば、現像(非画像部の除去)は、画像露光後あ
る時間、たとえ室内の環境光に暴露されても、画像が影
響を受けないような印刷システムが可能となる。従って
ヒートモード記録を利用すれば、機上現像方式に望まし
い平版印刷版用原板を得ることも可能となると期待され
る。
【0010】ヒートモード記録に基づく平版印刷版の好
ましい製造法の一つとして、親水性の基板上に疎水性の
画像記録層を設け、画像状にヒートモード露光し、疎水
性層の溶解性・分散性を変化させ、必要に応じ、湿式現
像により非画像部を除去する方法が提案されている。こ
のような原板の例として、例えば、特公昭46ー279
19号には、親水性支持体上に、熱により溶解性が向上
するいわゆるポジ作用を示す記録層、具体的には糖類や
メラミンホルムアルデヒド樹脂等の特定の組成を有する
記録層を設けた原板をヒートモード記録することによっ
て、印刷版を得る方法が開示されている。
【0011】しかしながら、開示された記録層はいずれ
も感熱性が十分でないため、ヒートモード走査露光に対
しては、感度がはなはだ不十分であった。また、露光前
後の疎水性/親水性のディスクリミネーション、即ち、
溶解性の変化が小さいことも、実用上問題であった。デ
ィスクリミネーションが乏しければ、機上現像方式の製
版を行うことは実質的に困難である。
【0012】また、従来のヒートモードのポジ方式の印
刷原板には別の大きな問題として非画像部における残膜
と呼ばれる欠陥を伴うものがある。即ち、ヒートモード
ポジ型原板においては、ヒートモード露光時の熱の発生
は記録層中の光吸収物質の光吸収に基くものであるた
め、熱の発生量は記録層表面で大きく、支持体近傍では
小さいことが多い。このため、記録層の支持体近傍での
露光による溶解性変化が少なく、親水化の程度が減少し
てしまうことである。その結果、本来、親水性表面を提
供すべき露光部において、しばしば、疎水性の膜が除去
されきれずに残膜となることがある。このような、残膜
は、印刷物に印刷汚れを引き起こすのでその点の改良が
必要である。
【0013】前記した活性光の照射による画像記録及び
ヒートモードの画像記録を利用する製版・印刷方法は、
いずれも版下からフィルムを介することなく直接に刷版
を作ることができ、したがって機上で製版することも可
能であり、現像操作を省くこともできるなどの利点を持
ちながら、上記した感度の不足や、画像記録層の表面と
底部での感度の相違などの弱点を有している。これらの
弱点は基本的には画像部と非画像部との識別性の不足に
起因して生じる欠陥であり、その改良が必要であった。
【0014】本発明者は、この要請に対してチタン金属
板の表面を陽極酸化してこれを印刷原板として使用する
と、上記した識別性の不足が改善されて印刷面の品質の
向上が図れることを見いだしている。この技術によっ
て、アルカリ現像液を要しない簡易な製版方法で、画像
部と非画像部の識別性が十分に維持されて優れた画質の
印刷版を作りうる平版印刷用原板及び印刷方法を提示す
ることができた。しかしながら、現像を必要としない簡
易性と優れた画像部・非画像部の識別性に加えて、軽印
刷分野のみでなく高品質の多数枚印刷分野にも適用でき
る優れた耐刷性と着肉性の具現がさらに要望されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
している課題は、上記した背景に基づいて、アルカリ現
像液を要しない簡易な製版方法で、しかも画像部・非画
像部の識別性が優れており、さらに耐刷性と着肉性も向
上した平版印刷方法を提供することである。本発明のさ
らなる目的は、レーザー露光を用いる製版方式で上記の
課題を解決した平版印刷方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために、画像と非画像部との識別作用が大き
く、かつ着肉性や耐刷性などの印刷版としての必要特性
も具備した材料の探索を行ったが、その過程で遷移金属
の中には、同種の金属酸化物であっても、その製造方法
によって上記の識別作用などの印刷版としての特性が異
なるものがあることが判った。この点に着目してさらに
追求した結果、チタン金属板表面の陽極酸化皮膜がヒー
トモードの光照射に対して応答性が高いことを発見し、
それに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、下記の通りである。
【0017】1.表面を陽極酸化したチタン金属層を有
する印刷原板にレーザー光を像様に照射して、照射部の
陽極酸化皮膜の一部又は全部を熱飛散・除去することに
より画像を記録することを特徴とする平版印刷方法。
【0018】2.表面が粗面化されている印刷原板を使
用することを特徴とする上記1に記載の平版印刷方法。
【0019】本発明は、チタン金属板を陽極酸化して得
た皮膜層は、それ自体は十分に親水性であり、かつ金属
基板と密着しているにも関わらず、レーザー光の照射に
よる熱が効果的に皮膜に集中し、飛散して除去され、親
油性の金属基板を露出させることができることを見いだ
したことに基づいている。つまり、陽極酸化した皮膜層
を有するチタン金属板は、レーザー光の照射による皮膜
の飛散除去(いわゆるアブレーション)による画像記録
に対してとくに感度が高く、親油性が高く着肉性に優れ
た照射部分と親水性でインキ反撥性の陽極酸化皮膜層と
の識別性が顕著で、従って耐刷性も大きいので、発明の
目的を満たした無処理印刷用原板として使用できる。こ
の原板の表面が粗面化されていると、その保水性が一層
向上するので、画像部と比画像部の識別性がさらに改善
される。
【0020】チタン金属板が陽極酸化されることは一般
的に知られていることであるが、陽極酸化して得られる
チタンがレーザー光の照射に対するヒートモードの応答
感度は、酸化チタンの蒸着やスパッタリングによって得
られる皮膜よりも高く、今回見いだした優れた特長であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 〔チタン金属板の陽極酸化皮膜〕本発明に用いる表面を
陽極酸化して平版印刷原板とするチタン金属板材料は、
それぞれの通常得られる品位の金属板でよく、例えば市
販の99.5〜99.9%の純度の金属を使用すること
ができる。表面の親水性/親油性変化特性は、純度によ
る著しい影響はないので、上記の純度のものをさらに高
純度化する必要はない。不純物は、多くの場合、アルミ
ニウム、銅、鉄、炭素、窒素、酸素などであるが、通常
レベルの純度では、とくに問題はない。また、該チタン
金属は、機械的性質や耐蝕性を改良するために、4〜5
%程度のアルミニウム、パナジウム、マンガン、鉄、ク
ロム、モリブデンなどを含んだ合金にして用いられるこ
とも多いが、このような合金も本発明に使用できる。
【0022】一方、後に述べるようにチタン金属の薄層
を他の適当な支持体上に真空蒸着、スパッタリング、電
気メッキなどの公知の方法で設けた金属板(膜)を用い
てもよい。蒸着金属膜(板)の厚みは、0.01〜10
μmがよく、好ましくは0.05〜10μmである。さ
らに好ましくは0.2〜2μmである。光活性作用を充
分に発現させるには厚みが0.01μm以上あることが
好都合である。
【0023】(陽極酸化の方法)本発明にかかわるチタ
ン金属板の表面の陽極酸化処理は、次に示す電解質水溶
液の中で行われる。 (1)硫酸、リン酸、硝酸、ホウ酸などの無機酸から選
択された1つ以上を含む水溶液。 (2)上記無機酸の他にさらに過酸化水素を含む混合水
溶液。 (3)上記(1)の無機酸の他に、さらにそのアルカリ
金属塩及びアルカリ土類金属塩の一つ以上を含む混合水
溶液。 (4)上記(1)の無機酸のアンモニウム塩を一つ以上
含む水溶液または、エチレングリコールと水の混合液を
溶媒とした溶液。 (5)シュウ酸、酒石酸、クエン酸、酢酸、乳酸、琥珀
酸、グルタミン酸、スルホサリチル酸、ナフタレンジス
ルホン酸などの有機酸から選択された一つ以上を含む水
溶液。 (6)上記有機酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金
属塩の一つ以上を含む水溶液。 (7)上記(5)の有機酸のアンモニウム塩を一つ以上
含む水溶液または、エチレングリコールと水の混合液を
溶媒とした溶液。 (8)Na、K、Ca、Li、Mgの水酸化物、水溶性
の炭素塩、水酸化アンモニウムなどのアルカリ水溶液か
ら選択された一つ以上を含む水溶液。 (9)グリセロリン酸、そのアルカリ金属塩及びアルカ
リ土類金属塩の少なくとも一つを含んで、さらに好まし
くは酢酸、そのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩
の少なくとも一つを含む水溶液。 (10)以上の(1)〜(9)の溶液成分を組み合わせ
て含む水溶液。
【0024】上記の電解質水溶液の濃度は、電解質の種
類によって適宜決められ、また、陽極酸化の処理条件
は、選択した電解質水溶液に依存して種々の条件が選ば
れるが、一般的には電解質の濃度が0.001〜3mol/
L好ましくは0.005〜1mol/L、液温は5〜70℃、
好ましくは、20〜50℃、電流密度1〜60A/dm2
好ましくは2〜10A/dm2、電圧1〜500V好ましく
は100〜400V、電解時間10秒〜10分、好まし
くは1〜5分の範囲にあれば適当である。個々の代表的
な電解質水溶液の適切な陽極酸化条件は、実施例に示
す。陽極酸化皮膜の厚みは、0.001〜10ミクロン
程度、好ましくは0.1〜5.0ミクロン、特に好まし
くは0.2〜2.0ミクロンである。
【0025】また、光照射によって表面の親水性が変化
する性質を増進させるために、陽極酸化した表面にある
種の金属をドーピングすることは有効な場合があり、こ
の目的にはイオン化傾向が小さい金属のドーピングが適
しており、Pt,Pd,Au,Ag,Cu,Ni,F
e,Coをドーピングするのが好ましい。また、これら
の好ましい金属を複数ドーピングしてもよい。
【0026】(チタン金属板の陽極酸化前処理)チタン
金属板は、金属板の単一構成のもの及び支持体で補強さ
れたものを含めて、陽極酸化に先立って表面の粗面化処
理を施すとさらに効果的である。粗面化によって表面を
親水性にしたときの保水性を高めることができ、したが
って画像と非画像部の識別性を向上させることができ
る。粗面化処理を施す場合には、必要により、粗面化処
理に先立って表面の圧延油を除去するための例えば界面
活性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱
脂処理が行われる。
【0027】チタン金属板(薄層)の表面が粗面化され
ていると表面の保水性が向上するので好都合である。粗
面化処理は、種々の方法により行われるが、例えば、機
械的に粗面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化
する方法および化学的に表面を選択溶解させる方法のい
ずれか又はそれらの組み合わせによって行われる。機械
的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラス
ト研磨法、バフ研磨法などの公知の方法を用いることが
できる。また、電気化学的な粗面化法もアルミニウム金
属表面の粗面化の方法として公知の方法、たとえば塩酸
または硝酸電解液中で交流または直流により行う方法を
遷移金属表面の粗面化に適用することができる。また、
特開昭54−63902号に開示されているように両者
を組み合わせた方法も利用することができる。また、化
学的な粗面化処理は、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、珪酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどから選
ばれるアルカリ性の塩類混合水溶液へ浸漬して金属表面
をエッチングして行われる。このようにして粗面化され
たチタン金属板に前記した陽極酸化処理が施される。し
かし、チタン金属板表面の粗面化は本発明には必須では
ない。
【0028】〔支持体〕本発明に係わる印刷原板は、支
持体に関していろいろの形態で用いることができる。特
に好ましいのは、チタン金属板そのものを支持体にして
その表面を陽極酸化した金属板の単一構成の形態であ
る。その場合の金属板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6
mm程度、好ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好まし
くは0.2mm〜0.3mmである。
【0029】また、チタン金属に支持体を兼ねさせない
で、チタン金属は、薄板(薄層)にしてそれを強度の面
で補強できる低コストの金属板、あるいは可撓性の大き
い(フレキシブルな)金属板、の表面にチタン金属板を
設けてその表面を陽極酸化してもよい。強度があって低
コストの、あるいは可撓性の大きい、好ましい金属板
は、例えばアルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、銅
などの金属板である。これらの支持体金属板と本発明に
かかわるチタン金属板とは、張り合わせてもよく、また
支持体金属板上にチタン金属を薄層上に真空蒸着しても
よいが、前者の方が経済的であり、かつ簡単である。
【0030】そのほか、化学的に安定であって可撓性も
十分なポリエステル類やセルローズエステルなどのプラ
スチック支持体の上にチタン金属薄層を設けることもで
きる。また、防水加工紙、ポリエチレン積層紙、含浸紙
などの支持体上にチタン金属層を設けてもよい。
【0031】好ましく使用されるプラスチック及び紙支
持体としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
又はポリスチレンがラミネートされた紙、二酢酸セルロ
ース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪
酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニル
アセタール等のプラスチックフィルム、アルミニウムが
ラミネート又は蒸着された紙、もしくはプラスチックフ
ィルム等が挙げられる。
【0032】上記の中でも好ましい支持体は、ポリエス
テルフィルム、アルミニウム、又は印刷版上で腐食しに
くいSUS板であり、その中でも寸法安定性がよく、比
較的安価であるアルミニウム板は特に好ましい。好適な
アルミニウム板は、純アルミニウム板およびアルミニウ
ムを主成分とし、微量の異元素を含む合金板であり、更
にアルミニウムがラミネートもしくは蒸着されたプラス
チックフィルムでもよい。アルミニウム合金に含まれる
異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンなどが
ある。合金中の異元素の含有量は高々10重量%以下で
ある。本発明において特に好適なアルミニウムは、純ア
ルミニウムであるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬
技術上製造が困難であるので、僅かに異元素を含有する
ものでもよい。このように本発明に適用されるアルミニ
ウム板は、その組成が特定されるものではなく、従来よ
り公知公用の素材のアルミニウム板を適宜に利用するこ
とができる。
【0033】金属板を陽極酸化されたチタン金属板の支
持体に用いる場合は、その金属支持体は公知の方法によ
って粗面化されていてもよい。粗面化は、機械的な手
段、電気化学的な手段又は化学的エッチング手段のいず
れでもよく、またそれらを組み合わせて行ってもよい。
粗面化によってその上に設けられた陽極酸化されたチタ
ン金属皮膜の保水性が向上する場合もある。粗面化され
た好ましい金属支持体はアルミニウム支持体である。
【0034】チタン金属板とは別に金属支持体を設ける
場合、用いられる支持体の厚みはおよそ0.06mm〜
0.6mm程度、好ましくは0.1mm〜0.4mm、特に好
ましくは0.1mm〜0.3mmであり、チタン金属の薄層
の厚みは、0.001mm〜0.1mm程度、好ましくは
0.005mm〜0.05mm、特に好ましくは0.01mm
〜0.05mmである。
【0035】(表面の親水性化処理)本発明の方法で
は、印刷用原板への画像記録をレーザー光によるいわゆ
るアブレーションによって行うが、この場合陽極酸化皮
膜層の本来親水性であるレーザー光の非照射部の表面に
整面液などの表面塗布を施して表面を一層親水性化を図
ることも好ましい。好ましい塗布液は、一般に平版印刷
版を製版する際、版面を保護するために、版面保護剤
(いわゆる、ガム液)を含んだ整面液を塗布する「ガム
引き」といわれる工程が行なわれるが、この整面液を使
用することが好ましい。整面液を、平版印刷版の親水性
表面が空気中の微量混入成分の影響を受けて親水性が低
下するのを防ぐため、平版印刷版を取り扱う時に指の
油、インキなどが付着して非画像がインキ受容性となっ
て、汚れるのを防止するため、更に、平版印刷版を取り
扱う時に傷が発生することを防止するため、などの種々
の目的をもって行われ、本発明の表面処理にも好都合で
ある。
【0036】整面液には、水溶性樹脂、例えばアラビア
ガム、繊維素誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロ
ーズ、カルボキシエチルセルローズ、メチルセルローズ
等)及びその変性体、ポリビニルアルコール及びその誘
導体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド及び
その共重合体、アクリル酸共重合体、ビニルメチルエー
テル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレ
イン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、
焙焼デキストリン、酸素分解デキストリン、酵素分解エ
ーテル化デキストリン等を添加されている。整面液中の
保護剤中の上記水溶性樹脂の含有量は、3〜25重量%
が適当であり、好ましい範囲は10〜25重量%であ
る。なお、本発明においては上記水溶性樹脂を2種以上
混合使用しても良い。
【0037】平版印刷版用版面保護剤には、そのほかに
種々の界面活性剤を添加してもよい。使用できる界面活
性剤としてはアニオン界面活性剤又はノニオン界面活性
剤が挙げられる。アニオン界面活性剤としては脂肪族ア
ルコール硫酸エステル塩類、脂酒石酸、リンゴ酸、乳
酸、レプリン酸、有機スルホン酸などがあり、鉱酸とし
ては硝酸、硫酸、燐酸等が有用である。鉱酸、有機酸又
は無機塩等の少なくとも1種もしくは2種以上併用して
もよい。
【0038】上記成分の他必要により湿潤剤としてグリ
セリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール
等の低級多価アルコールも使用することができる。これ
ら湿潤剤の使用量は保護剤中に0.1〜5.0重量%が
適当であり、好ましい範囲は0.5〜3.0重量%であ
る。以上の他に本発明の平版印刷版用版面保護剤には、
防腐剤などを添加することができる。例えば安息香酸及
びその誘導体、フェノール、ホルマリン、デヒドロ酢酸
ナトリウム等を0.005〜2.0重量%の範囲で添加
できる。
【0039】版面保護剤には消泡剤を添加することもで
きる。好ましい消泡剤には有機シリコーン化合物が含ま
れ、その添加量は0.0001〜0.1重量%の範囲が
好ましい。
【0040】本発明において陽極酸化表面を親水性化処
理するには、上記した整面液を用いてもよく、またその
成分から適宜選択して処理液を調製してもよい。
【0041】〔製版〕 (アブレーションによる記録)レーザー光によるいわゆ
るアブレーションによって画像記録を行う場合には、赤
外線成分を多く含むレーザー光源を使用して、レーザー
ビームを画像で変調して原板上を走査する方式が行わう
のが好ましいが、可視光レーザーであっても吸光物質が
効率よく吸収する輻射であれば、光熱変換は行われる。
レーザー光源の例として、半導体レーザー、ヘリウムネ
オンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、YAGレ
ーザーを挙げることができる。レーザー出力が0.1〜
300Wのレーザーで照射をすることができる。また、
パルスレーザーを用いる場合には、ピーク出力が100
0W、好ましくは2000Wのレーザーを照射するのが
好ましい。この場合の露光量は、印刷用画像で変調する
前の面露光強度が0.1〜10J/cm2 の範囲であること
が好ましく、0.3〜1J/cm2 の範囲であることがより
好ましい。
【0042】また、発振波長が1064nmの波長を有
するNd:YAGレーザーや主な発振波長が9400と
10600nmである炭酸ガスレーザーなどを用いるこ
ともできる。とりわけ、Qスイッチを装備し、パルス発
振によってクリプトンアークランプで光学的にポンピン
グされるNd:YAGレーザーが好ましい。陽極酸化さ
れた遷移金属皮膜に画像を形成させる場合、ピーク出力
が1000〜8000W,好ましくは1500〜400
0W、平均出力0.1〜20W,パルスレート1.0〜
50kHz、パルス持続時間0.1〜0.2μsのレー
ザー光を照射するのが好ましい。この場合の露光量は、
印刷用画像で変調される前の面露光量として0.05〜
100joule /cm2 、好ましくは0.2〜10joule
/cm2、より好ましくは0.5から5joule /cm2
である。
【0043】本発明にかかわる陽極酸化したチタン金属
皮膜は、レーザー光の照射による除去によって画像記録
することが効果的であることは、前述の通りであるが、
感熱プリンターの印字ヘッドなどの発熱体印字との局部
接触、赤外線の部分照射などによる画像記録も行うこと
ができる。
【0044】(印刷工程)陽極酸化したチタン金属皮膜
の表面への画像焼き付け露光を行ったのち、印刷原版は
現像処理することなく、そのまま平版印刷工程に送るこ
とができる。従って通常の公知の平版印刷法に比較して
簡易性を中心に多くの利点を有する。すなわち上記した
ようにアルカリ現像液による化学処理が不要であり、そ
れに伴うワイピング、ブラッシングの操作も不要であ
り、さらに現像廃液の排出による環境負荷も伴わない。
【0045】以上のようにして得られた平版印刷版の露
光部は十分に親水性化しているが、所望により、水洗
水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムや
澱粉誘導体を含む不感脂化液で後処理される。本発明の
画像記録材料を印刷用版材として使用する場合の後処理
としては、これらの処理を種々組み合わせて用いること
ができる。
【0046】その方法としては、該整面液を浸み込ませ
たスポンジや脱脂綿にて、平版印刷版上に塗布するか、
整面液を満たしたバット中に印刷版を浸漬して塗布する
方法や、自動コーターによる塗布などが適用される。ま
た、塗布した後でスキージー、あるいは、スキージーロ
ーラーで、その塗布量を均一にすることは、より好まし
い結果を与える。整面液の塗布量は一般に0.03〜
0.8g/m2(乾燥重量)が適当である。この様な処理に
よって得られた平版印刷版は平版印刷機等にかけられ、
多数枚の印刷に用いられる。
【0047】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明は以下に限定されるものではない。 〔実施例1〜10及び比較例1〜4〕実施例1〜10に
おいては、市販のチタン金属板(厚み0.2mm)を使
用して陽極酸化条件を変えて本発明の陽極酸化した金属
印刷原板の特性を測定した結果を示す。
【0048】表1に実施例1〜10に示す電解質、電解
質濃度、電解質温度、電流密度、電圧及び電解時間の条
件下で陽極酸化処理を行い、本発明にかかわる遷移金属
板の表面に陽極酸化皮膜を形成させた。また比較例1
は、アルミニウム支持体(厚み0.2mm)を表1に示
す電解質、電解質濃度、電解質温度、電流密度、電圧及
び電解時間の条件下で陽極酸化処理を行い、表面に陽極
酸化皮膜を形成させた。比較例2は焼結したZrO
2 (特開平第9−169098号公報に記載の薄膜の追
試)を使用した。比較例3では、アルミニウム金属板を
真空蒸着室に入れて、全圧1.5×10 -4 Torr に減圧
して酸素分圧70%の条件下でチタン金属片を加熱して
真空蒸着によって得たアルミニウム金属板上の厚み50
00Aの酸化チタンの薄膜を使用した。比較例4は、チ
タンホワイト(酸化チタン)の粒子を5倍(重量)のポ
リエチレンに混練したのち、チタン金属板上に厚み10
μmに塗布したのち、500°Cで焼結して有機物を除
去して酸化チタン皮膜を設けた。
【0049】
【表1】
【0050】次いで、実施例及び比較例の各試料に波長
1064nmのNd:YAGレーザー光を像様に照射し
て、いわゆるアブレーションを行った。このNd:YA
Gレーザーは、いわゆるQスイッチを装備し、クリプト
ンアークランプで光学的にポンピングする方式のもの
で、そのスポットサイズつまりビーム径は、約340μ
mであった。また、ベタ画像ができるように走査速度を
50mm/secに設定した。具体的なレーザー照射条
件を下記に示す。 レーザービームモード: シングルモード(TEM00 レーザー出力: 350mW 平均出力: 1.5W パルスレート: 2.0kHz パルス持続時間: 0.12μsec スポット径: 340μm 走査速度: 50mm/sec
【0051】レーザー照射により画像形成した各試料原
版をなんら後処理することなく印刷機にかけて印刷を行
った。印刷機としてはハリス菊半単色機(ハリス(株)
製)を用い、インキとしてGeos−G(N)量(大日
本インキ化学工業(株)製)、湿し水として、湿し水
EU−3(富士写真フィルム(株)製)を1:100に
水で希釈したもの90vol%とイソプロパノール10
vol%との混合物をそれぞれ用いて、上質紙上に印刷
を行った。いずれも1000枚印刷しても汚れのない鮮
明な印刷物が得られた。一方、アルミニウム板の表面を
陽極酸化した比較試料1を用いた比較例1ではインキが
付着せず、印刷物は得られなかった。ZrO2 皮膜を設
けた比較例2も感度が低くて高精細な描画ができなかっ
た。一方、陽極酸化によらない酸化チタン皮膜を設けた
比較例3と4は、感度が低くて着肉性に乏しかった。以
上の結果から、本発明のチタン金属板を陽極酸化して得
られる皮膜を有する印刷用原版を使用する、アブレーシ
ョンによる画像記録方式の場合は、耐刷性と着肉性に優
れた印刷が可能であり、しかもヒートモード型の製版方
式の簡易性も発揮していることが示された。
【0052】〔実施例11〕厚さ0.24mmのJIS
A1050アルミニウム板の表面をナイロンブラシと
400メッシュのパミストンの水懸濁液を用いて砂目立
てしたのち、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウ
ムに70°Cで60秒間浸漬してエッチングしたのち、
流水で水洗後20%硝酸で中和洗浄し、水洗した。これ
をVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を
用いて1%硝酸水溶液中で230ク−ロン/dm2 の陽
極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを
測定したところ、0.55μm(Ra表示)であった。
引き続いて、30%硫酸水溶液中に浸漬し、55℃で2
分間デスマット処理を行ってから水洗し、50℃の10
%硫酸水溶液中で電流密度30A/dm2 ,陽極酸化皮
膜量が2.2g/m2 相当になるように陽極酸化した。
上記基板上にスパッタリング法で厚みが2μmのチタン
膜を設けたのち、実施例9と同様の電解質、電解質濃
度、電解質温度、電流密度、電圧及び電解時間のもとで
チタン膜の表面に陽極酸化皮膜を形成させ、表面が粗面
化されたチタン陽極酸化皮膜基板を作成した。
【0053】次いで、実施例11の試料に実施例1〜1
0と同様のレーザー光照射条件でレーザー光照射を行
い、画像形成した試料原版をなんら後処理することなく
印刷機にかけて印刷を行った。印刷機として、ハリス菊
半単色機(ハリス(株)製)を用い、インキとしてGe
os−G(N)量(大日本インキ化学工業(株)製)、
湿し水として、湿し水EU−3(富士写真フィルム
(株)製)を1:100に水で希釈したもの90vol
%とイソプロパノール10vol%との混合液をそれぞ
れ用いて、上質紙上に印刷を行ったところ、2000枚
印刷しても汚れのない鮮明な印刷物が得られた。この結
果を実施例9と比較することによって、陽極酸化された
金属表面が粗面化されていると、耐刷枚数を向上させる
ことができること、及び水目盛り幅を拡大できることが
示された。
【0054】
【発明の効果】本発明にかかわるチタン金属の表面に陽
極酸化皮膜を設けた印刷原板に、レーザー光を像様照射
して照射部の陽極酸化皮膜の一部又は全部を飛散・除去
(アブレーション)して照射部がインキを受容する平版
印刷画面を形成する平版印刷方法は、現像液が不要で、
かつ印刷面の鮮明性が保たれ、耐刷性と着肉性に優れて
いる。また、機上製版も可能である。陽極酸化されたチ
タン金属原板は、レーザー光照射による皮膜飛散・除去
の感度がとくに高く、簡易で耐刷性と着肉性に優れた印
刷方法が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H084 AA05 AA11 CC07 2H096 AA06 BA16 BA20 EA04 EA23 2H114 AA04 BA01 BA05 BA10 DA05 GA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を陽極酸化したチタン金属層を有す
    る印刷原板にレーザー光を像様に照射して、照射部の陽
    極酸化皮膜の一部又は全部を熱飛散・除去することによ
    り画像を記録することを特徴とする平版印刷方法。
  2. 【請求項2】 表面が粗面化されている印刷原板を使用
    することを特徴とする請求項1に記載の平版印刷方法。
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US6423468B1 (en) * 1998-11-20 2002-07-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor and process for lithography
WO2009113272A1 (ja) * 2008-03-10 2009-09-17 富士フイルム株式会社 金型の加工方法および製造方法

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