JPH1178212A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH1178212A
JPH1178212A JP20054798A JP20054798A JPH1178212A JP H1178212 A JPH1178212 A JP H1178212A JP 20054798 A JP20054798 A JP 20054798A JP 20054798 A JP20054798 A JP 20054798A JP H1178212 A JPH1178212 A JP H1178212A
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ink
recording method
ink jet
jet recording
reaction liquid
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JP20054798A
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Tsuyoshi Sano
野 強 佐
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に、反応液とインク組成物とを付着
させて、両者を反応させて画像形成を行うインクジェッ
ト記録方法であって、良好な画像、とりわけカラーブリ
ードがなくかつ色濃度の高い画像が実現できる方法の提
供。 【解決手段】 二液を印字するインクジェット記録方法
において、インク組成物として酸価100以上の水溶性
樹脂分散剤を含んでなるものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、インクジェット記録方法に関し、詳しくは記
録媒体に反応液とインク組成物とを付着させて印字を行
うインクジェット記録方法に関する。
【0002】背景技術 インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔
させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法
である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高
品位な画像を、高速で印刷可能であるという特徴を有す
る。通常インクジェット記録に使用されるインク組成物
は、水を主成分とし、これに着色成分および目詰まり防
止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一
般的である。
【0003】一方、インクジェット記録方法として、最
近新たに、多価金属塩溶液を記録媒体に適用した後、少
なくとも一つのカルボキシル基を有する染料を含むイン
ク組成物を適用する方法が提案されている(例えば、特
開平5−202328号公報)。この方法においては、
多価金属イオンと染料から不溶性複合体が形成され、こ
の複合体の存在により、耐水性がありかつカラーブリー
ドがない高品位の画像を得ることができるとされてい
る。
【0004】また、少なくとも浸透性を付与する界面活
性剤または浸透性溶剤および塩を含有するカラーインク
と、この塩との作用により増粘または凝集するブラック
インクとを組合せて使用することにより、画像濃度が高
くかつカラーブリードがない高品位のカラー画像が得ら
れるという提案もなされている(特開平6−10673
5号公報)。すなわち塩を含んだ第一の液と、インク組
成物との二液を印字することで、良好な画像が得られる
とするインクジェット記録方法が提案されている。
【0005】また、その他にも二液を印字するインクジ
ェット記録方法が提案されている(例えば、特開平3−
240557号公報、特開平3−240558号公
報)。
【0006】
【発明の概要】本発明者等は、今般、このような二液を
印字するインクジェット記録方法において、酸価が10
0以上の水溶性樹脂分散剤を含むインク組成物を用いる
ことで良好な画像、とりわけカラーブリードがなくかつ
色濃度の高い画像が実現できるとの知見を得た。本発明
はかかる知見に基づくものである。
【0007】従って、本発明は、二液を印字するインク
ジェット記録方法において、良好な画像が実現できる方
法の提供をその目的としている。
【0008】そして、本発明によるインクジェット記録
方法は、記録媒体に、反応液とインク組成物とを付着さ
せて、印字を行うインクジェット記録方法であって、前
記反応液が多価金属塩またはポリアリルアミンもしくは
その誘導体を含んでなり、前記インク組成物が、顔料、
酸価100以上の水溶性樹脂分散剤、および水性溶媒を
少なくとも含んでなるものである。
【0009】
【発明の具体的説明】インクジェット記録方法 本発明によるインクジェット記録方法は、記録媒体に反
応液とインク組成物とを印字する工程を含んでなるもの
である。
【0010】本発明によるインクジェット記録方法にあ
っては、反応液とインク組成物とが接触することで良好
な印字が実現できる。以下は仮定であってこれよって本
発明が限定的に解釈されないことを条件にその理由を述
べれば次の通りである。反応液とインク組成物とが接触
すると、反応液中の多価金属イオンまたはポリアリルア
ミンもしくはその誘導体がインク組成物中の着色剤、そ
の他の成分の分散状態を破壊し、それを凝集させると考
えられる。これらの凝集物が着色剤の記録媒体への浸透
を抑制すると考えられる。さらに本発明にあっては、イ
ンク組成物が酸価100以上の水溶性樹脂分散剤を含ん
でなるが、この分散剤の存在がこの凝集物の生成を促進
しているものと予想される。その結果、色濃度の高い、
にじみ、印刷ムラの少ない画像を実現するものと考えら
れる。また、カラー画像においては、異なる色の境界領
域での不均一な色混じり、すなわちカラーブリードを有
効に防止できるとの利点も有する。以上の機構はあくま
で仮定であって、本発明はこの機構に限定して解釈され
るものではない。
【0011】反応液とインク組成物を記録媒体に適用す
る順序としては、いずれが先であってもよく、すなわち
反応液を記録媒体に付着させその後この記録媒体にイン
ク組成物を付着させる方法、インク組成物を印字した後
反応液を付着させる方法、さらに反応液とインク組成物
をその射出直前または直後に混合する方法のいずれも好
適に行うことができる。
【0012】反応液の記録媒体への付着に関しては、イ
ンク組成物を付着させる場所にのみ選択的に反応液を付
着させるという方法と、紙面全体に反応液を付着させる
方法のいずれの態様であってもよい。前者が反応液の消
費量を必要最小限に抑えることができ経済的であるが、
反応液とインク組成物双方を付着させる位置にある程度
の精度が要求される。一方、後者は、前者に比べ反応液
およびインク組成物の付着位置の精度の要求は緩和され
るが、紙面全体に大量の反応液を付着させることとな
り、乾燥の際、紙がカールしやすい。従って、いずれの
方法を採用するかは、インク組成物と反応液との組み合
わせを考慮して決定されてよい。前者の方法を採用する
場合、反応液の付着は、インクジェット記録方法による
ことが可能である。
【0013】さらに、後記するように反応液は着色剤を
含み、インク組成物として機能させてもよい。
【0014】インク組成物 本発明において用いられるインク組成物は、着色剤、酸
価100以上の水溶性樹脂分散剤、および水性溶媒を少
なくとも含有してなるものである。
【0015】水溶性分散剤 本発明において用いられるインク組成物は、酸価が10
0以上、好ましくは酸価が100〜300の範囲、より
好ましくは100〜250の範囲、の水溶性樹脂分散剤
を含んでなるものを用いる。酸価が上記範囲にある水溶
性樹脂分散剤を含むインク組成物を用いることで、より
良好な画像が実現できる。特に、カラー画像においてカ
ラーブリードが有効に防止でき、さらに色濃度の高い画
像を実現できる。
【0016】なお、本発明において水溶性樹脂分散剤の
酸価とは、この樹脂を中和するのに必要なKOHの量
(mg)を意味するものとする。水溶性樹脂分散剤の添加
量は、顔料分1に対し、その重量比で、0.05〜3程
度が好ましく、より好ましくは顔料1に対し、0.1〜
1程度である。
【0017】酸価が100以上の水溶性樹脂分散剤具体
例は従来公知のまたはこれから知られる水溶性樹脂分散
剤の中から適宜選択されてよいが、その好ましい例とし
ては、スチレン、アクリル酸、アクリルニトリル、アク
リル酸カリウム、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸、α−メチルスチレン、無水マレイン酸、脂
肪酸ビニルエチレン、およびマレイン酸エステルからな
る群から選ばれる一または二以上のモノマーから少なく
ともなる重合体が挙げられる。
【0018】着色剤 本発明において用いられるインク組成物に含まれる着色
剤としては、染料、顔料のいずれであってもよい。
【0019】染料としては、直接染料、酸性染料、食用
染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、
可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェッ
ト記録に使用する各種染料を使用することができる。
【0020】顔料としては、特別な制限なしに無機顔
料、有機顔料を使用することができる。無機顔料として
は、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、フ
ァーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造
されたカーボンブラックを使用することができる。ま
た、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性
アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含
む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリ
レン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナク
リドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イ
ソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キ
レート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キ
レートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブ
ラックなどを使用できる。
【0021】本発明の好ましい態様によれば、これらの
顔料は、分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料
分散液としてインクに添加されるのが好ましい。本発明
にあっては、上記のようにその酸価が100以上の水溶
性分散剤が添加されるが、これに加えて顔料分散液を調
製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散
剤、界面活性剤を使用することができる。
【0022】インク組成物への顔料の添加量は、0.5
〜25重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜15
重量%程度である。
【0023】水性溶媒 本発明によるインク組成物の基本溶媒である水性溶媒と
は、水性有機溶媒と、水とからなる。
【0024】水性有機溶媒は、好ましくは低沸点有機溶
剤であり、その好ましい例としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルア
ルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、te
rt−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノ
ールなどがあげられる。特に一価アルコールが好まし
い。低沸点有機溶剤は、インクの乾燥時間を短くする効
果がある。
【0025】また、本発明の好ましい態様によれば、水
性溶媒はさらに高沸点有機溶媒からなる湿潤剤を含んで
なることが好ましい。高沸点有機溶媒剤の好ましい例と
しては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チ
オグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの多
価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチエレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテルなどの多価ア
ルコールのアルキルエーテル類、尿素、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、トリエタノールアミンなどがあ
げられる。
【0026】これら湿潤剤の添加量は、インクの0.5
〜40重量%が好ましく、より好ましくは2〜20重量
%の範囲である。また、低沸点有機溶剤の添加量はイン
クの0.5〜10重量%が好ましく、より好ましくは
1.5〜6重量%の範囲である。
【0027】その他の成分 本発明の好ましい態様によれば、本発明において用いら
れるインク組成物は樹脂エマルジョンを含んでなるのが
好ましい。好ましく用いられる樹脂エマルジョンは、連
続相が水であり、分散相が樹脂成分であるものである。
このような樹脂成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹
脂、スチレン系樹脂などがあげられる。
【0028】また、市販の樹脂エマルジョンとしては、
例えばマイクロジェルE−1002、E−5002(ス
チレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株
式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマ
ルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)ボンコー
ト5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、
大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014
(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン
株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系
樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、などが
あげられる。
【0029】本発明の好ましい態様によれば、これらの
樹脂は親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であ
るのが好ましい。また、これらの樹脂成分の粒子径はエ
マルジョンを形成する限り特に限定されないが、150
nm程度以下が好ましく、より好ましくは5〜100n
m程度である。
【0030】これらの樹脂エマルジョンは、重合反応に
よって得られた重合物に、界面活性剤と水を加えて乳化
する、あるいは、モノマーを界面活性剤存在下の水中で
乳化重合することによって得ることができる。例えば、
アクリル系樹脂エマルジョンまたはスチレン−アクリル
系樹脂のエマルジョンは、(メタ)アクリル酸エステル
またはスチレンと(メタ)アクリル酸エステルとを界面
活性剤等の乳化剤の存在下で乳化重合することによって
得ることができる。樹脂成分と界面活性剤との混合の割
合は、通常10:1〜5:1程度とするのが好ましい。
界面活性剤の使用量が前記範囲にあることでより良好な
インクの耐水性、浸透性が得られる。界面活性剤は特に
限定されないが、好ましい例としてはアニオン性界面活
性剤(例えばアルキルサルフェート、アルキルアリルス
ルホネート、ジアルキル サクシネート、アルキルナフ
タレンスルホネートなど)、HLB10以上の非イオン
性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルな
ど)があげられ、これらを単独または二種以上混合して
用いることができる。
【0031】また、分散相成分としての樹脂と水との割
合は、樹脂100重量部に対して水60〜400重量
部、好ましくは100〜200の範囲が適当である。
【0032】本発明に使用するインク組成物は、樹脂エ
マルジョンを、その樹脂成分がインク組成物の0.1〜
40重量%となるよう含有するのが好ましく、より好ま
しくは1〜25重量%の範囲である。本発明の好ましい
態様によれば、本発明において用いられるインク組成物
は、無機酸化物コロイド(無機酸化物ゾルとも言う)を
含んでなることができる。本発明において無機酸化物コ
ロイドとは、分散媒が水または水と良好に混合する有機
溶媒からなり、分散質が無機酸化物の超微粒子からなる
コロイド溶液を意味する。無機酸化物としては、高分子
量の無水珪酸(SiO2)やアルミナ(Al23)等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。無機
酸化物の超微粒子の粒径は1〜100nm程度が一般的
であり、好ましくは1〜20nmの範囲であり、より好
ましくは1〜10nmの範囲である。また、無機酸化物
コロイドの分散媒は、水または水と良好な相溶性を有す
る有機溶媒例えばメタノール、エタノ−ル、イソプロピ
ルアルコール、n−プロパノール等との混合溶媒が一般
的である。無機酸化物コロイドは、上記の無機酸化物の
超微粒子を水中または、上記の有機溶媒中に分散するこ
とによって得られる。上記の無機酸化物の超微粒子を水
中に分散させたものは水性ゾル、有機溶媒に分散させた
ものをオルガノゾルと呼ばれる。
【0033】本発明において用いられる無機酸化物コロ
イドは、上記のように多価金属塩またはポリアリルアミ
ンもしくはその誘導体と相互作用をして凝集する性質を
有することが好ましい。
【0034】このような無機酸化物コロイドとしては、
市販のものを利用することも可能である。その具体例と
しては、高分子量の無水珪酸の超微粒子を水中に分散さ
せたスノーテックス S、スノーテックス N、スノー
テックス C、スノーテックス SS、スノーテックス
XS、スノーテックス 20、スノーテックス 3
0、スノーテックス 40(以上 日産化学製)、Ca
taloid SI−350、Cataloid SI
−500、Cataloid SI−30、Catal
oid S−20L、Cataloid S−20H、
CataloidS−30L、Cataloid S−
30H、Cataloid SI−40(以上 デュポ
ン社製)等が挙げられる。また、アルミナの超微粒子を
水中に分散させたコロイドとしてアルミナゾル 10
0、アルミナゾル 200、アルミナゾル 520(以
上 日産化学製)等が挙げられる。高分子量の無水珪酸
の超微粒子を有機溶媒中に分散させたOSCAL−14
32(イソプロピルアルコールゾル;触媒化成工業製)
も利用が可能である。上記の市販の無機酸化物コロイド
溶液のpHは、酸性またはアルカリ性に調整されている
ものが多い。これは、無機酸化物コロイドの安定分散領
域が酸性側かアルカリ性側に存在するためであり、市販
の無機酸化物コロイド溶液をインク中に添加する場合は
無機酸化物コロイドの安定分散領域のpHとインクのp
Hとを考慮して添加する必要がある。
【0035】無機酸化物コロイドの添加量は、その種類
およびその凝集物を勘案して適宜決定されてよいが、例
えばインク組成物の0.1〜15重量%程度が好まし
く、より好ましくは0.5〜5.0重量%程度の範囲で
ある。また、複数の無機酸化物コロイドを添加してもよ
い。
【0036】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
おいて用いられるインク組成物は、糖を含有してなるの
が好ましい。この糖の添加によって、色濃度をさらに改
善し、にじみ、および印刷ムラを極めて少なくすること
ができる。さらに、カラー画像においてはカラーブリー
ドをより高い次元で防止できる。糖類の具体例として
は、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類
を含む)および多糖類があげられ、好ましくはグルコー
ス、マンノース、フルクトース、リボース、キシロー
ス、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシ
シール、ソルビット、マルトース、セロビオース、ラク
トース、スクロース、トレハロース、マルトトリオー
ス、マルチトールなどがあげられる。ここで、多糖類と
は広義の糖を意味し、アルギン酸、α−シクロデキスト
リン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む
意味に用いることとする。
【0037】また、これらの糖類の誘導体としては、前
記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式H
OCH2(CHOH)n CH2OH(ここで、n=2〜5
の整数を表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルド
ン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ糖などがあげら
れる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマ
ルチトール、ソルビットなどがあげられる。
【0038】これら糖類の含有量は、インク組成物の
0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の
範囲が適当である。
【0039】また、本発明に用いられるインク組成物は
界面活性剤を含むことができる。界面活性剤の例として
は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤等の各種界面活性剤、メタノール、エタノ
ール、iso−プロピルアルコール等のアルコール類、
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等の多価ア
ルコールの低級アルキルエーテルなどがあげられる。
【0040】本発明に用いられるインク組成物は、その
他、必要に応じて、pH調整剤、防腐剤、防かび剤等が
添加されてもよい。例えば、pH調整剤としては、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン
があげられる。反応液
【0041】本発明において用いられる反応液は多価金
属塩またはポリアミンもしくはその誘導体を含んでな
る。
【0042】多価金属塩の好ましい例としては、二価以
上の多価金属イオンとこれら多価金属イオンに結合する
陰イオンとから構成され、水に可溶な塩が挙げられる。
多価金属イオンの具体例としては、Ca2+、Cu2+、N
2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+などの二価金属イオンA
3+、Fe3+、Cr3+などの三価金属イオンがあげられ
る。陰イオンとしては、Cl-、NO3 -、I-、Br-
ClO3 -よびCH3COO-などがあげられる。
【0043】とりわけ、Ca2+またはMg2+より構成さ
れる金属塩は、反応液のpH、得られる印刷物の品質と
いう二つの観点から、好適な結果を与える。
【0044】これら多価金属塩の反応液中における濃度
は印字品質、目詰まり防止の効果が得られる範囲で適宜
決定されてよいが、好ましくは0.1〜40重量%程度
であり、より好ましくは5〜25重量%程度である。
【0045】本発明の好ましい態様においては、反応液
に含まれる多価金属塩は、二価以上の多価金属イオン
と、これら多価金属イオンに結合する硝酸イオンまたは
カルボン酸イオンとから構成され、水に可溶なものであ
る。
【0046】ここで、カルボン酸イオンは、好ましくは
炭素数1〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸または炭素数
7〜11の炭素環式モノカルボン酸から誘導されるもの
である。炭素数1〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸の好
ましい例としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸
などが挙げられる。特に蟻酸、酢酸が好ましい。
【0047】このモノカルボン酸の飽和脂肪族炭化水素
基上の水素原子は水酸基で置換されていてもよく、その
ようなカルボン酸の好ましい例としては、乳酸が挙げら
れる。
【0048】さらに、炭素数6〜10の炭素環式モノカ
ルボン酸の好ましい例としては、安息香酸、ナフトエ酸
等が挙げられ、より好ましくは安息香酸である。
【0049】ポリアリルアミン及びポリアリルアミン誘
導体は水に可溶で、水中でプラスに荷電するカチオン系
高分子である。例えば、下記の式(a)、式(b)、お
よび式(c)が挙げられる。
【0050】
【化1】 (式中、X-は塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物
イオン、硝酸イオン、燐酸イオン、硫酸イオン、酢酸イ
オン等を表す) これら以外にもアリルアミンとジアリルアミンが共重合
したポリマーやジアリルメチルアンモニウムクロライド
と二酸化硫黄との共重合体を使用することもできる。
【0051】これらポリアリルアミン及びポリアリルア
ミン誘導体の含有量は、反応液の0.5〜10重量%で
あることが好ましい。
【0052】本発明の好ましい態様によれば、反応液は
高沸点有機溶媒からなる湿潤剤を含んでいてもよい。高
沸点有機溶媒は、反応液の乾燥を防ぐことによりヘッド
の目詰まりを防止する。高沸点有機溶媒の好ましい例と
しては、前記ポリオールとも一部重なるが、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘ
キシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコール類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチエレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどの多価アルコールのアルキ
ルエーテル類、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2
−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、トリエタノールアミンなどがあげられる。
【0053】高沸点有機溶媒の添加量は特に限定されな
いが、好ましくは0.5〜40重量%程度であり、より
好ましくは2〜20重量%程度である。
【0054】本発明の好ましい態様によれば、反応液は
低沸点有機溶剤を含んでいてもよい。低沸点有機溶剤の
好ましい例としては、メタノール、エタノール、n−プ
ロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−
ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノー
ル、iso−ブタノール、n−ペンタノールなどがあげ
られる。特に一価アルコールが好ましい。低沸点有機溶
剤は、インク組成物の乾燥時間を短くする効果がある。
低沸点有機溶剤の添加量は0.5〜10重量%が好まし
く、より好ましくは1.5〜6重量%の範囲である。
【0055】本発明の好ましい態様によれば、反応液は
浸透剤を含んでいてもよい。浸透剤としては、アニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤
等の各種界面活性剤、メタノール、エタノール、iso
−プロピルアルコール等のアルコール類、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールの低
級アルキルエーテルなどがあげられる。
【0056】インクジェット記録装置 本発明によるインクジェット記録方法を実施するインク
ジェット記録装置につて以下、図面を用いて説明する。
【0057】図1のインクジェット記録装置は、インク
および反応液をタンクに収納し、インクおよび反応液が
インクチューブを介して記録ヘッドに供給される態様で
ある。すなわち、記録ヘッド1とインクタンク2とがイ
ンクチューブ3で連通される。ここで、インクタンク2
は内部が区切られてなり、インク、場合によって複数の
カラーインクの部屋と、反応液の部屋とが設けられてな
る。
【0058】記録ヘッド1は、キャリッジ4に沿って、
モータ5で駆動されるタイミングベルト6によって移動
する。一方、記録媒体である紙7はプラテン8およびガ
イド9によって記録ヘッド1と対面する位置に置かれ
る。なお、この態様においては、キャップ10が設けら
れてなる。このキャップ10には吸引ポンプ11が連結
され、いわゆるクリーニング操作を行う。吸引されたイ
ンクはチューブ12を介して廃インクタンク13に溜め
置かれる。
【0059】記録ヘッド1のノズル面の拡大図を図2に
示す。1bで示される部分が反応液のノズル面であっ
て、反応液が吐出されるノズル21が縦方向に設けられ
てなる。一方、1cで示される部分がインクのノズル面
であって、ノズル22、23、24、25からはそれぞ
れイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、そ
してブラックインクが吐出される。
【0060】さらにこの図2に記載の記録ヘッドを用い
たインクジェット記録方法を図3を用いて説明する。記
録ヘッド1は矢印A方向に移動する。その移動の間に、
ノズル面1bより反応液が吐出され、記録媒体7上に帯
状の反応液付着領域31を形成する。次に記録媒体7が
紙送り方向矢印Bに所定量移送される。その間記録ヘッ
ド1は図中で矢印Aと逆方向に移動し、記録媒体7の左
端の位置に戻る。そして、既に反応液が付着している反
応液付着領域にインクを印字し、印字領域32を形成す
る。
【0061】また、図4に記載のように記録ヘッド1に
おいて、ノズルを全て横方向に並べて構成することも可
能である。図中で、41aおよび41bは反応液の吐出
ノズルであり、ノズル42、43、44、45からはぞ
れぞれイエローインク、マゼンタインク、シアンイン
ク、そしてブラックインクが吐出される。このような態
様の記録ヘッドにおいては、記録ヘッド1がキャリッジ
上を往復する往路、復路いずれにおいても印字が可能で
ある点で、図2に示される記録ヘッドを用いた場合より
も速い速度での印字が期待できる。
【0062】さらに反応液とインクの組成を調節するこ
とにより、これらの付着順序にかかわらず、高品質の印
字を得ることができる。この場合反応液の吐出ノズルを
1つとすることもでき(例えば図中で41bのノズルを
省くことができる)、さらなるヘッドの小型化と印字の
高速化が達成できる。
【0063】さらに、インクジェット記録装置には、イ
ンクの補充がインクタンクであるカートリッジを取り替
えることで行われるものがある。また、このインクタン
クは記録ヘッドと一体化されたものであってもよい。
【0064】このようなインクタンクを利用したインク
ジェット記録装置の好ましい例を図5に示す。図中で図
1の装置と同一の部材については同一の参照番号を付し
た。図5の態様において、記録ヘッド1aおよび1b
は、インクタンク2aおよび2bと一体化されてなる。
記録ヘッド1aまたは1bをそれぞれインクおよび反応
液を吐出するものとする。印字方法は基本的に図1の装
置と同様であってよい。そして、この態様において、記
録ヘッド1aとインクタンク2aおよび記録ヘッド1a
およびインクタンク2bは、キャリッジ4上をともに移
動する。
【0065】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。なお、以下において%とは、特に断らない限り重量
%を意味する。
【0066】インク組成物の調製 以下の組成のブラックインク1〜4を以下のように調製
した。まず、顔料と分散剤(スチレン‐アクリル酸共重
合体)とを混合し、サンドミル(安川製作所製)中で、
ガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量
(重量))とともに2時間分散させた。その後ガラスビ
ーズを取り除き、他の添加物を加え常温で20分間撹拌
した。5μmのメンブランフィルターでろ過し、インク
ジェット記録用インクを得た。
【0067】 ブラックインク1 カーボンブラックMA7(三菱化学社製) 5% 酸価100タイプ、スチレン‐アクリル酸共重合体 1% スクロース 0.7% マルチトール 6.3% グリセリン 10% 2‐ピロリドン 2% エタノール 4% 純水 残量
【0068】 ブラックインク2 カーボンブラックRaven1080 5% 酸価210タイプ、スチレン‐アクリル酸共重合体 1% スクロース 0.7% マルチトール 6.3% グリセリン 10% 2‐ピロリドン 2% エタノール 4% 純水 残量
【0069】 ブラックインク3 カーボンブラックRaven1080 5% 酸価130タイプ、スチレン‐アクリル酸共重合体 1% スクロース 0.7% マルチトール 6.3% グリセリン 10% 2‐ピロリドン 2% エタノール 4% 純水 残量
【0070】 ブラックインク4 カーボンブラックRaven1080 5% 酸価80タイプ、スチレン‐アクリル酸共重合体 1% スクロース 0.7% マルチトール 6.3% グリセリン 10% 2‐ピロリドン 2% エタノール 4% 純水 残量
【0071】カラーインクセット 着色剤として下記の顔料のいずれかを用いた以外は、上
記ブラックインクと同様の製造法によって、シアンイン
ク組成物、マゼンタインク組成物、およびイエローイン
ク組成物を得た。 顔料 シアンインク 顔料KETBLUEEX−1 2% (大日本インキ化学工業株式会社製) マゼンタインク 顔料KETRED309 2% イエローインク 顔料KETYELLOW403 2% 液媒体 酸価160タイプ、スチレン‐アクリル酸共重合体 0.7% スクロース 0.7% マルチトール 6.3% グリセリン 10% 2‐ピロリドン 2% エタノール 4% 純水 残量
【0072】反応液の調製 以下の成分を20分間撹拌、混合し、5μmのメンブラ
ンフィルターでろ過し、反応液を得た。なお、以下の反
応液3は、液媒体に染料を溶解させ、反応液とインク組
成物との機能を兼ねるものとした。 反応液1 硝酸マグネシウム六水和物 25% グリセリン 20% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10% 純水 残量 反応液2 塩化カルシウム 10% ジエチレングリコール 10% 純水 残量 反応液3 染料 シアンインク C.I.アシッドブルー9 3% マゼンタインク C.I.アシッドレッド289 3% イエローインク C.I.アシッドイエロー23 3% 液媒体 塩化カルシウム 10% グリセリン 10% 純水 残量
【0073】評価試験 以上のインク組成物および反応液を下記に記載の通りに
組み合わせて画像の印刷を行った。印刷はインクジェッ
トプリンタMJ−930C(セイコーエプソン株式会社
製)を用いて、1ドット当たりの吐出インク重量を0.
040μgとし、300dpi×360dpiにて出力
して行った。
【0074】実施例1:ブラックインク1と反応液1と
の組み合わせ 実施例2:ブラックインク2と反応液2との組み合わせ 実施例3:ブラックインク3と反応液1との組み合わせ 実施例4:ブラックインク1とカラーインクセットと反
応液2との組み合わせ 実施例5:ブラックインク2と反応液3との組み合わせ 比較例1:ブラックインク4と反応液3との組み合わ
せ。 比較例2 ブラックインク2とカラーインクとの組み合
わせ(反応液なし)
【0075】評価1:印刷濃度(OD値) 下記評価紙にブラックインクを印刷し、印刷物の反射O
D値をMachbeth PCMII(マクベス社製)
で測定した。その結果は、各紙のOD値を用い、表に示
される通りである。 1.Xerox P紙(ゼロックス(株)社製) 2.Ricopy 6200紙(リコー(株)社製) 3.Xerox 4024紙(ゼロックス(株)社製) 4.Neenah Bond(キンバリークラーク社
製) 5.Xerox R紙(ゼロックス(株)社製/再生
紙) 6.やまゆり紙(本州製紙(株)社製/再生紙)
【0076】A 6紙のOD値の平均値が1.3以上で
ある。 B 6紙のOD値の平均値が1.2以上で1.3未満で
ある。 NG 6紙のOD値の平均値が1.2未満である。
【0077】評価2:カラーブリード評価 上記試験紙に100%dutyの反応液を全面に印字し
た後、100%dutyでカラーインク(シアン、マゼ
ンタ、イエロー)とブラックインク(文字)とを同時に
印刷した。得られた印刷物の文字の境界部分での不均一
な色の混じりの有無を調べた。なお、実施例5では反応
液がカラーインクであるため、100%dutyで反応
液とブラックインク(文字)とを同時印刷した。その結
果は表に示される通りである。 A すべての試験紙において色の全く混じりがなく境界
が鮮明な場合。 B 紙の繊維に沿ったように、ひげ上に色の混じりが発
生する紙がある。 NG すべての試験紙において文字の輪郭がはっきりし
ないほど色が混じった場合。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するインクジェット記
録装置を示す図であって、この態様においては記録ヘッ
ドとインクタンクがそれぞれ独立してなり、インク組成
物および反応液はインクチューブにより記録ヘッドに供
給される。
【図2】記録ヘッドのノズル面の拡大図であって、1b
が反応液のノズル面であり、1cがインク組成物のノズ
ル面である。
【図3】図2の記録ヘッド用いたインクジェット記録ヘ
ッド説明する図である。図中で、31は反応液付着領域
であり、32は反応液が付着された上にインク組成物が
印字された印字領域である。
【図4】記録ヘッドの別の態様を示す図であって、吐出
ノズルが全て横方向に並べて構成されたものである。
【図5】本発明による方法を実施するインクジェット記
録装置を示す図であって、この態様においては記録ヘッ
ドとインクタンクが一体化されてなる。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 3 インクチューブ 21 反応液吐出ノズル 22,23,24,25 インク組成物吐出ノズル 31 反応液付着領域 32 印字領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に、反応液とインク組成物とを付
    着させて、印字を行うインクジェット記録方法であっ
    て、 前記反応液が多価金属塩またはポリアリルアミンもしく
    はその誘導体を含んでなり、 前記インク組成物が、顔料、酸価100以上の水溶性樹
    脂分散剤、および水性溶媒を少なくとも含んでなるもの
    である、インクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】水溶性樹脂分散剤の酸価が100〜300
    である、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】酸価100以上の水溶性樹脂分散剤が、ス
    チレン、アクリル酸、アクリルニトリル、アクリル酸カ
    リウム、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル
    酸、α−メチルスチレン、無水マレイン酸、脂肪酸ビニ
    ルエチレンおよびマレイン酸エステルからなる群から選
    ばれる一または二以上のモノマーから少なくともなる重
    合体である、請求項1または2に記載のインクジェット
    記録方法。
  4. 【請求項4】前記インク組成物が樹脂エマルジョンを含
    んでなるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記
    載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】前記インク組成物が無機酸化物コロイドを
    含んでなるものである、請求項1〜4のいずれか一項に
    記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】前記反応剤が多価金属塩またはポリアリル
    アミンもしくはその誘導体である、請求項1〜5のいず
    れか一項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】多価金属塩が硝酸塩またはカルボン酸塩で
    ある、請求項6に記載のインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】記録媒体上にインク組成物の液滴を吐出す
    る工程が、反応液を記録媒体に付着させる工程の後に行
    われる、請求項6に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】記録媒体上にインク組成物の液滴を吐出す
    る工程が、反応液を記録媒体に付着させる工程の前に行
    われる、請求項8に記載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか一項に記載の方
    法によって印字された、記録物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047436A (ja) * 2000-08-01 2002-02-12 Mikuni Color Ltd 水性インクジェット用インク組成物、それを用いたインクジェット記録方法および記録物
WO2005087500A1 (ja) * 2004-03-16 2005-09-22 Canon Kabushiki Kaisha 液体組成物、液体組成物とインクのセット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法
US7377631B2 (en) 2004-03-16 2008-05-27 Canon Kabushiki Kaisha Aqueous ink, set of reaction liquid and aqueous ink, and image forming method
CN100443302C (zh) * 2004-03-16 2008-12-17 佳能株式会社 液体组合物、成套的液体组合物与墨水、喷墨记录装置、以及图像形成方法
JP2010516524A (ja) * 2007-01-31 2010-05-20 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. インクジェット印刷用の新聞印刷媒体
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