JP2010516524A - インクジェット印刷用の新聞印刷媒体 - Google Patents

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Abstract

インクジェット印刷用の新聞印刷媒体100及び200は、新聞印刷媒体100及び200の原紙と、該原紙の少なくとも片面130上に配される多価塩110の層とを含む。

Description

新聞印刷媒体は一般的に機械パルプと高リグニン含量とを有する。新聞印刷に使用される用紙は、他の形態の紙媒体よりもあまり加工が加えられていないため、新聞印刷媒体は、製造するのに比較的安価であり、且つ他のより微細な紙製品よりも迅速且つ容易に作製することができる。これらの特徴は多くの場合、新聞印刷媒体を、大容量の非記録保管用印刷用途における使用に好適且つ望ましいものとする。
インクジェット印刷は、画像及び文字を紙製品上に印刷する一般的なアプローチである。このタイプの印刷は、基材表面上における液体インクの小さな液滴の堆積を伴う。
このため、インクジェット印刷の多用性及び実用的な利点はこれまで、典型的なインクジェットインクが概して今日の一般的な新聞印刷媒体に適しないとみなされることから、新聞印刷媒体用途に包括的に利用できなかった。液体インクジェットインクは薄い新聞印刷媒体に浸透して、許容不可能な裏抜け及び狭い色域をもたらす。新聞印刷媒体の高いパルプ含量及びリグニン含量はまた、望ましくない液体インクむらの一因となるおそれがある。さらに、未処理の新聞印刷媒体と使用する場合に、他の紙媒体と使用する場合よりも液体インクの乾燥時間が長くなることが観測され、これは、インクが乾燥するまでに印刷画像を汚す一因となるおそれがある。
添付の図面は、本明細書中に記載の原理の種々の実施形態を示し、本明細書の一部である。示される実施形態は例に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。
本明細書中に記載の原理に従ったインクジェット印刷用の新聞印刷媒体の例示的な一実施形態の図である。 本明細書中に記載の原理に従ったインクジェット印刷用の新聞印刷媒体の例示的な一実施形態の図である。 本明細書中に記載の原理に従ったインクジェット印刷用の新聞印刷媒体を作製する例示的な一方法の図である。 本明細書中に記載の原理に従ったインクジェット印刷用の新聞印刷媒体を作製する例示的な一方法の図である。 本明細書中に記載の原理に従ったインクジェット印刷用の新聞印刷媒体を作製する例示的な一方法を示すフローチャートである。 本明細書中に記載の原理に従った印刷システムの例示的な一実施形態の図である。 本明細書中に記載の原理に従って得られる例示的なデータである。 本明細書中に記載の原理に従って得られる例示的なデータである。 本明細書中に記載の原理に従って得られる例示的なデータである。 本明細書中に記載の原理に従って得られる例示的なデータである。 本明細書中に記載の原理に従って得られる例示的なデータである。
図面を通じて、同一の参照番号は同様の要素を示すが、必ずしも同一の要素を示すとは限らない。
場合によっては、インクジェット印刷の利点を新聞印刷媒体の使用に拡張させることが望ましいことがある。このような組み合わせは実現可能であるが、液体インクは、新聞印刷媒体等の、比較的多量の機械パルプを有する紙製品上に印刷された画像において不良な裏抜け、色域、光学濃度、及びブリード性能を示す。
インクジェットプリンタにより新聞印刷用紙上に作成される画像の印刷品質を高めるという課題に取り組むために、本明細書は、液体インクにより媒体上に印刷される画像の印刷品質を上げる多価塩を新聞印刷媒体中に含む、例示的な新聞印刷媒体、方法、及びシステムを記載している。該多価塩は、インクジェットインクに対する媒染剤として作用し、且つインク中の着色剤が紙に浸透することを制限する。新聞印刷媒体の表面上に着色剤を維持することにより、色域及び光学濃度は有意に上がるが、乾燥時間、裏抜け及びブリードが有意に下がる。
本明細書中及び添付の特許請求の範囲に用いられる場合、用語「多価塩」とは、1より大きい化学原子価を有するカチオンを含むイオン性化合物を指す。
本明細書中及び添付の特許請求の範囲に用いられる場合、用語「新聞印刷用紙」又は「新聞印刷媒体」とは、新聞紙及び/又は少なくとも60%の機械パルプを含む紙を作製するのに典型的に用いられる印刷媒体を指す。
以下の説明において、説明する目的で、本発明のシステム及び方法の十分な理解をもたらすために多数の詳細情報を記載する。しかしながら、これらの詳細情報を用いずとも本発明のシステム及び方法を実施し得ることは、当業者にとって明白であろう。「一実施形態」、「一実施例」又は同様の言い回しに対する本明細書中の言及は、少なくとも一実施形態内に、その実施形態又は実施例に関して記載される特定の特徴、構造又は特性が含まれるが、他の実施形態に必ずしも含まれるとは限らないことを意味する。本明細書中の様々な場所における語句「一実施形態において」又は同様の語句の種々の例は、必ずしも同様の実施形態について言及しているわけではない。
ここでは本明細書中に開示される原理を、例示的な新聞印刷媒体、新聞印刷媒体を作製する例示的な方法、例示的な印刷システム、及び例示的なデータに関して記載する。
例示的な新聞印刷媒体
ここで図1を参照すると、例示的な新聞印刷媒体100が示される。例示的な新聞印刷媒体100は、多価塩110の層が原紙130の少なくとも片面上に配される原紙130を含む。この例における原紙130は、新聞印刷媒体100として分類され、少なくとも60重量%の機械パルプを含む。
多価塩110には、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸カルシウム、塩化アルミニウム、二価金属及び三価金属の硫酸塩、二価金属及び三価金属の硝酸塩、並びにそれらの組み合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。
多価塩110は、インクジェットプリンタ又はインクジェット印刷プロセスにより媒体100上に堆積される液体インクジェットインク中に存在する顔料又は染料等の着色剤との化学結合及び/又は物理的な相互作用を生じさせ得る。多価塩110との化学結合及び/又は物理的な相互作用は、多価塩110が原紙130の表面上に存在することから、着色剤が原紙130の表面に実質的に浸透することを防ぎ得る。実施形態によっては、インク中の着色剤が、多価塩110中のカチオンに対するキレート化剤として作用することにより、着色剤粒子を多価塩110の粒子に固定させることができる。
ここで図2を参照すると、別の例示的な新聞印刷媒体200が示される。媒体200は、多価塩110の第1の層で片面がコーティングされ且つ多価塩210の第2の層でもう一方の面がコーティングされた原紙130を含む。
多くの印刷用途(例えば新聞紙の印刷)が基材の両面上に画像又は文字を印刷することを要することから、この例示的な新聞印刷媒体200は、特に両面印刷に適応する。新聞印刷媒体200の表面で液体インク中の着色剤粒子と結合させることにより、多価塩110の層は、媒体200のいずれの面にも印刷される液体インクによる裏抜けを減少させ、且つ両面インクジェット新聞印刷の総合的な印刷品質及び実現可能性を高めることができる。
実施形態によっては、多価塩110の層は、新聞印刷媒体200のそれぞれの面上に別々に堆積されていてもよい。他の実施形態において、新聞印刷媒体200の片面上にスプレーコーティングされる多価塩溶液は、媒体200のもう一方の面に吸収される場合があり、それにより、多価塩110の層が媒体200のいずれの面上にも設けられる。
例示的な作製方法
多価塩110は、スプレーコーティングプロセスによって原紙130の表面上に堆積されていてもよい。この例では、少なくとも3%が多価塩である水溶液を、原紙130上に噴霧し、乾燥させてもよい。乾燥させると、多価塩110の層が、原紙130の繊維網内に組み込まれるようになっている。
本実施形態では多様なスプレーコーティング法を使用し得る。ここで図3を参照すると、多価塩溶液220を原紙130に塗布して、インクジェット印刷に好適な新聞印刷媒体100(図1)を作製する例示的なスプレーコーティング装置305が示される。例えば原紙130を第1の回転スプール325から第2の回転スプール315まで移送することによって、原紙130を調節可能な噴射ノズル310の下に通す。スプール325及び315が回転する速度は、原紙130が所望の速度でノズル310の下を通過するように調節することができる。
調節可能な噴射ノズル310は、多価塩溶液220を原紙130上に噴霧させる速度、及び溶液220を噴霧する領域を変更するように設計することができる。原紙130がノズル310を通過する速度、溶液220が原紙130上に噴霧される速度、ノズル310からの原紙130の距離、ノズル310の噴霧分布、及び多価塩溶液220の濃度等の因子を調節することにより、所望の特質を有する多価塩110の層が原紙130上に堆積され得る。
ここで図4を参照すると、インクジェット印刷に好適な新聞印刷媒体を作製するような、原紙130を多価塩溶液420でスプレーコーティングする別の方法が示される。本方法は、多価塩溶液を収容するインクジェット印刷ヘッド405の使用を伴う。通常のインクジェットプリンタ構成体によって液体インクを基材上に堆積させるのと同様に、多価塩溶液420の小さな液滴が、インクジェット印刷ヘッド405により原紙130上に堆積され、原紙130の少なくとも片面上に多価塩110の層を形成する。
多価塩溶液420は、サーマルインクジェット技術又は圧電式インクジェット技術のいずれかを用いて原紙130上に堆積され得る。例によっては、多価塩溶液420溶液が緩衝液で処理されている場合に有益であり得る。溶液を緩衝液で処理する場合、圧電式インクジェット技術を用いて溶液420を分配する上で用いられる水晶が一般に、サーマルインクジェット技術を用いて溶液420を分配する上で用いられる薄膜よりも耐食性であるため、圧電式インクジェット技術が特に有益であり得る。
新聞印刷用途によっては、新聞印刷媒体100(図1)の比較的大きな領域又は一部を印刷しないまま残しておいてもよい。かかる用途では、資材を保護して、液体インクを受ける新聞印刷媒体100(図1)の領域にのみ多価塩溶液を堆積させることが望ましいとされ得る。これらの及び他の状況の課題に取り組むには、原紙130の表面上に多価塩110の層を所定のパターンに形成するように、インクジェット堆積の制御可能な性質を利用することができる。
当然のことながら、多価塩溶液420を原紙130上にコーティングする種々の方法は、異なる利点をもたらすので、種々の方法を、新聞印刷媒体100(図1)完成品に関する最終要件に応じて用いることができる。典型的なスプレーコーティング法及びインクジェットスプレーコーティング法を記載した。さらに、多価塩110の層を原紙130の表面上に堆積させるのにサイズプレスコーティングを用いることも考えられる。このサイズプレスコーティングは、原紙130の作製中に使用することができる。
本明細書中に記載の種々のコーティング法の間には交換条件が存在するため、ユーザーは、その特定用途に関する最良のコーティング法を選択すると考えられ得る。これらの交換条件の一例は、インクジェット技術を用いることにより、多価塩溶液の堆積の最終結果が概して、より典型的なスプレーコーティング法を用いる場合よりも容易に制御されることにおいて見られる。それにもかかわらず、典型的なスプレーコーティング法は流体の塗布の見地からあまり制御され得るものではないが、一般的にインクジェット法よりも迅速且つ経済的である。
ここで図5を参照すると、新聞印刷媒体を作製する例示的な方法500を示すフローチャートが示される。該方法500は、少なくとも60重量%の機械パルプを有する原紙を準備する工程(工程510)と、多価塩溶液を準備する工程(工程520)とを含む。原紙は、市販されているような未処理の新聞印刷原紙であってもよい。
多価塩溶液は少なくとも3%の多価塩を含有していてもよい。多価塩溶液に使用される好適な多価塩の例としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸カルシウム、塩化アルミニウム、二価金属及び三価金属の硫酸塩、二価金属及び三価金属の硝酸塩、並びにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
多価塩溶液は、原紙の少なくとも片面上にスプレーコーティングされる(工程530)。これまで記載したように、典型的なスプレーコーティング法、インクジェット法又は他の方法を用いて多価塩溶液をスプレーコーティングしてもよい。方法500は、多価塩溶液を原紙の第2の面上にスプレーコーティングする工程をさらに含み、インクジェット印刷される画像及び/又は文字を両面上に受けることができる新聞印刷媒体を作製してもよい。
例示的なシステム
本明細書中に開示される原理に従った新聞印刷媒体はインクジェットプリンタと併せて使用され、好適な色域、裏抜け、光学濃度及び乾燥時間特性を有する印刷画像及び/又は印字を作成することができる。
ここで図6を参照すると、本明細書中に記載の原理に従った例示的な印刷システム600が示される。該印刷システム600は、インクジェットプリンタ640と、新聞印刷媒体100とを備える。この実施形態のインクジェットプリンタ640は4つの印刷ヘッド605、610、615、625を備え、各印刷ヘッドが、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックインクをそれぞれ収容する。印刷ヘッド605、610、615、625は、液体インク620の液滴を新聞印刷媒体100上に堆積させて、画像及び/又は文字を形成するように構成される。異なる着色インクを組み合わせて、複合色及び画像を作成してもよい。
実施形態によっては、新聞印刷媒体100は、少なくとも60重量%の機械パルプを有する原紙130を含む。原紙130の少なくとも片面は、少なくとも0.2gsm(グラム毎平方メートル)のその面上に堆積される多価塩を有する。インクを媒体上に堆積させるインクジェットプリンタ640によって作成される画像は、未処理の原紙130等の未処理の新聞印刷媒体上にインクを堆積させることにより作成される画像よりも平均光学濃度を少なくとも10%増大させる。多価塩110層は、新聞印刷媒体100上に堆積されるインク中の着色剤(複数可)と化学的に結合して、着色剤粒子を新聞印刷媒体100の表面に保持することができる。新聞印刷媒体100の表面上に残留する着色剤粒子の量を増大させることにより、着色剤粒子が新聞印刷媒体100の大部分にあまり吸収されなくなるため、印刷画像の裏抜け、光学濃度及び色域特性が改善される。
インクジェットインクに色を与える顔料及び染料を含む多くの種々の着色剤が使用され得る。
得られるインクに色を与える顔料又は任意の数の顔料配合物が、インクジェットインク製剤に含まれていてもよい。この顔料は、得られるインクジェットインクに分散する任意の数の所望の顔料であり得る。より詳細には、本発明のインクジェットインクに含まれる顔料としては、自己分散(表面改質)顔料、又は分散剤を伴う顔料が挙げられるが、決してこれらに限定されない。
本発明のインクジェットインクに含まれ得る適切な顔料は、ブラック顔料、ホワイト顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料等とし得る。さらに、顔料は、当該技術分野で既知のように、有機粒子又は無機粒子とし得る。適切な無機顔料としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。しかしながら、酸化チタン、コバルトブルー(CoO−Al23)、クロムイエロー(PbCrO4)、及び酸化鉄等の他の無機顔料もまた適し得る。適切な有機顔料としては、例えば、ジアゾ顔料及びモノアゾ顔料を含むアゾ顔料、多環顔料(例えば、フタロシアニンブルー及びフタロシアニングリーンのようなフタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、ピラントロン顔料,及びキノフタロン顔料)、不溶性染料キレート(例えば、塩基性染料タイプのキレート及び酸性染料タイプのキレート)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、PR168等のアンサントロン顔料等が挙げられる。フタロシアニンブルー及びフタロシアニングリーンの代表例には、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン及びその誘導体(Pigment Blue 15及びPigment Green 36)が含まれる。キナクリドンの代表的な例には、Pigment Orange 48、Pigment Orange 49、Pigment Red 122、Pigment Red 192、Pigment Red 202、Pigment Red 206、Pigment Red 207、Pigment Red 209、Pigment Violet 19及びPigment Violet 42が含まれる。アントラキノンの代表的な例には、Pigment Red 43、Pigment Red 194(Perinone Red)、Pigment Red 177、Pigment Red 216(Brominated Pyranthrone Red)及びPigment Red 226(Pyranthrone Red)が含まれる。ペリレンの代表的な例には、Pigment Red 123(Vermillion)、Pigment Red 149(Scarlet)、Pigment Red 179(Maroon)、Pigment Red 190(Red)、Pigment Red 189(Yellow Shade Red)及びPigment Red 224が含まれる。チオインジゴイドの代表的な例には、Pigment Red 86、Pigment Red 87、Pigment Red 88、Pigment Red 181、Pigment Red 198、Pigment Violet 36、及びPigment Violet 38が含まれる。複素環イエローの代表的な例には、Pigment Yellow 1、Pigment Yellow 3、Pigment Yellow 12、Pigment Yellow 13、Pigment Yellow 14、Pigment Yellow 17、Pigment Yellow 65、Pigment Yellow 73、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 90、Pigment Yellow 110、Pigment Yellow 117、Pigment Yellow 120、Pigment Yellow 128、Pigment Yellow 138、Pigment Yellow 150、Pigment Yellow 151、Pigment Yellow 155及びPigment Yellow 213が含まれる。かかる顔料は、BASF Corporation、Engelhard Corporation及びSun Chemical Corporationを含む多数の発売元から粉末又は圧縮ケークのいずれかの形態で市販されている。
用い得るブラック顔料の例には、カーボン顔料が含まれる。カーボン顔料は、許容し得る光学濃度及び印刷特性をもたらす市販のほとんどのカーボン顔料とし得る。本発明のシステム及び方法における使用に適するカーボン顔料としては、限定はしないが、カーボンブラック、黒鉛、ガラス質炭素、木炭、及びそれらの組合せが挙げられる。そのようなカーボン顔料は、チャネル法、コンタクト法、ファーネス法、アセチレン法、又はサーマル法のような様々な既知の方法により製造することができ、Cabot Corporation、Columbian Chemicals Company、Degussa AG、及びE. I. DuPont de Nemours and Companyのような発売元から市販されている。適切なカーボンブラック顔料としては、限定はしないが、MONARCH 1400、MONARCH 1300、MONARCH 1100、MONARCH 1000、MONARCH 900、MONARCH 880、MONARCH 800、MONARCH 700、CAB−O−JET 200、CAB−O−JET 300、REGAL、BLACK PEARLS、ELFTEX、MOGUL、及びVULCAN顔料のようなCabotの顔料;RAVEN 7000、RAVEN 5750、RAVEN 5250、RAVEN 5000、及びRAVEN 3500のようなColumbianの顔料;Color Black FW200、RAVEN FW2、RAVEN FW2V、RAVEN FW1、RAVEN FW18、RAVEN S160、RAVEN FW S170、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4、PRINTEX U、PRINTEX 140U、PRINTEX V、及びPRINTEX 140VのようなDegussaの顔料;並びにDupontから入手できるTIPURE R−101がある。上記の顔料リストには、非修飾顔料粒子、小分子結合型顔料粒子、及びポリマー分散型顔料粒子が含まれる。
同様に、広範な着色顔料もまた本発明のシステム及び方法に用いることができ、それゆえ、以下のリストには排他の意図はない。例えば、着色顔料は、ブルー、ブラウン、シアン、グリーン、ホワイト、バイオレット、マゼンタ、レッド、オレンジ、イエロー、並びにそれらの混合物とし得る。以下の着色顔料:CABO−JET250C、CABO−JET260M、及びCABO−JET270Yは、Cabot Corp.から入手可能である。以下の着色顔料:PALIOGEN Orange、PALIOGEN Orange 3040、PALIOGEN Blue L6470、PALIOGEN Violet 5100、PALIOGEN Violet 5890、PALIOGEN Yellow 1520、PALIOGEN Yellow 1560、PALIOGEN Red 3871K、PALIOGEN Red 3340、HELIOGEN Blue L6901F、HELIOGEN Blue NBD 7010、HELIOGEN Blue K7090、HELIOGEN Blue L7101F、HELIOGEN Blue L6900、L7020、HELIOGEN Blue D6840、HELIOGEN Blue D7080、HELIOGEN Green L8730、HELIOGEN Green K8683、及びHELIOGEN Green L9140は、BASF Corp.から入手可能である。以下の顔料:CHROMOPHTAL Yellow 3G、CHROMOPHTAL Yellow GR、CHROMOPHTAL Yellow 8G、IGRAZIN Yellow 5GT、IGRALITE Rubine 4BL、IGRALITE Blue BCA、MONASTRAL Magenta、MONASTRAL Scarlet、MONASTRAL Violet R、MONASTRAL Red B、及びMONASTRAL Violet Maroon Bは、Ciba-Geigy Corp.から入手可能である。以下の顔料:DALAMAR Yellow YT−858−D及びHEUCOPHTHAL Blue G XBT−583Dは、Heubach Groupから入手可能である。以下の顔料:Permanent Yellow GR、Permanent Yellow G、Permanent Yellow DHG、Permanent Yellow NCG−71、Permanent Yellow GG、Hansa Yellow RA、Hansa Brilliant Yellow 5GX−02、Hansa Yellow−X、NOVOPERM Yellow HR、NOVOPERM Yellow FGL、Hansa Brilliant Yellow 10GX、Permanent Yellow G3R−01、HOSTAPERM Yellow H4G、HOSTAPERM Yellow H3G、HOSTAPERM Orange GR、HOSTAPERM Scarlet GO、HOSTAPERM Pink E、Permanent Rubine F6B、及びHOSTAFINEシリーズは、Hoechst Specialty Chemicalsから入手可能である。以下の顔料:QUINDO Magenta、INDOFAST Brilliant Scarlet、QUINDO Red R6700、QUINDO Red R6713、及びINDOFAST Violetは、Mobay Corp.から入手可能である。以下の顔料:L74−1357 Yellow、L75−1331 Yellow、及びL75−2577 Yellowは、Sun Chemical Corp.から入手可能である。その他の顔料の例としては、Normandy Magenta RD−2400、Permanent Violet VT2645、Argyle Green XP−111−S、Brilliant Green Toner GR 0991、Sudan Blue OS、PV Fast Blue B2GO1、Sudan III、Sudan II、Sudan IV、Sudan Orange G、Sudan Orange 220、Ortho Orange OR 2673、Lithol Fast Yellow 0991K、Paliotol Yellow 1840、Lumogen Yellow D0790、Suco−Gelb L1250、Suco−Yellow D1355、Fanal Pink D4830、Cinquasia Magenta、Lithol Scarlet D3700、Toluidine Red、Termoplast NSD PS PA用のScarlet、E.D.Toluidine Red、Lithol Rubine Toner、Lithol Scarlet 4440、Bon Red C、Royal Brilliant Red RD−8192、Oracet Pink RF、及びLithol Fast Scarlet L4300が挙げられる。これらの顔料は、Hoechst Celanese Corporation、Paul Uhlich、BASF、American Hoechst、Ciba-Geigy、Aldrich、DuPont、カナダのUgine Kuhlman、Dominion Color Company、Magruder、及びMathesonのような発売元から市販されている。その他の適切な着色顔料の例は、カラーインデックス第3版(The Society of Dyers and Colourists, 1982)に記載されている。
上述の顔料は、単一で又は2つ以上を組合せて用いることができる。典型的に、本発明のシステム及び方法の顔料の直径は、約10nm〜約10μm、一態様では10nm〜約500nmとし得るが、顔料が分散状態を維持し且つ適切なカラー特性をもたらすならば、この範囲外のサイズを用いることもできる。本発明のシステム及び方法の特定の一態様では、顔料は、インクジェットインク組成物の約1重量%〜約20重量%を構成し、多くの場合、インクジェットインク組成物の約2重量%〜約6重量%を構成し得る。
上述したように、本発明の例示的なシステム及び方法の高分子着色剤は、さらに、そこに結合した分散剤を含むことができる。特定の一実施形態においては、分散剤は、決して限定しないが、カルボン酸基を含み得るが、アルコール、アミン、無水物、スルホン酸、チオール、ハロトリアジン、マレイミド及びビニルスルホン等のような反応基を用いることもできる。様々な分散剤が、当業者に知られている。適切な分散剤の広範な種類の非限定例には、ポリアルキルグリコール、ポリアルキルイミン、アリールジカルボン酸、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、炭水化物、アクリレート、メタクリレート、トレハロース、それらの異性体、及びそれらの組合せが含まれる。一般的には、グリコール分散剤は、中性及びより高いpHにおいて安定である傾向があり、一方、イミン分散剤は、より低いpH、例えば約4〜6で安定である傾向がある。特定の一実施形態では、当該分散剤は、ポリエチレングリコールとし得る。分散剤は分散安定性を改善するに役立ち得るが、ブリード制御を改善することもできる。幾つかの適切な分散剤の非限定的な具体例として、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコール、トレハロース、及びそれらの組合せが挙げられる。幾つかの実施形態では、顔料は、付加的に分散剤に結合されているポリマーを有することもでき、それによって顔料はポリマー分散される。
代替的な実施形態によれば、得られるインクに色を与える染料が、上記顔料の代わりに、又はそれに加えてインクジェットインク製剤に含まれていてもよい。この例示的な実施形態によれば、適切な染料系インクとしては、水溶性酸と直接染料とを有するアニオン性染料インクが挙げられるが、決してこれらに限定されない。さらに、これらの染料の1つ又は複数がカルボン酸基を含み得る。
任意の有効量の染料を本発明のインクジェットインク製剤に使用することができるが、該インクジェットインクは、およそ0.1wt%〜10wt%の染料を含むことができる。適切なアニオン染料の例には、多数の水溶性酸及び直接染料が含まれる。アニオン染料の具体例として、Pro−Jet Yellow I(Direct Yellow 86)、Pro−Jet Magenta I(Acid Red 249)、Pro−Jet Cyan I(Direct Blue 199)、Pro−Jet Black I(Direct Black 168)、及びPro−Jet Yellow 1−G(Direct Yellow 132)を含む、Avecia Ltd.から入手可能なPro−Jetシリーズ染料;Aminyl Brilliant Red F−B(住友化学株式会社);Duasyn Direct Black HEF−SF(Direct Black 168)、Duasyn Black RL−SF(Reactive Black 31)、Duasyn Direct Yellow 6G−SF VP216(Direct Yellow 157)、Duasyn Brilliant Yellow GL−SF VP220(Reactive Yellow 37)、Duasyn Acid Yellow XX−SF VP413(Acid Yellow 23)、Duasyn Brilliant Red F3B−SF VP218(Reactive Red 180)、Duasyn Rhodamine B−SF VP353(Acid Red 52)、Duasyn Direct Turquoise Blue FRL−SF VP368(Direct Blue 199)、及びDuasyn Acid Blue AE−SF VP344(Acid Blue9)等の、Hoechstから入手可能なDuasynシリーズ「無塩」染料;それらの混合物等が挙げられる。さらなる例として、Tricon Acid Red 52、Tricon Direct Red 227、及びTricon Acid Yellow 17(Tricon Colors Incorporated)、Bernacid Red 2BMN、Pontamine Brilliant Bond Blue A、BASF X−34、Pontamine、Food Black 2、Catodirect Turquoise FBL Supra Conc.(Direct Blue 199、Carolina Color and Chemical)、Special Fast Turquoise 8GL Liquid(Direct Blue 86、Mobay Chemical)、Intrabond Liquid Turquoise GLL(Direct Blue 86、Crompton and Knowles)、Cibracron Brilliant Red 38−A(Reactive Red 4、Aldrich Chemical)、Drimarene Brilliant Red X−2B(Reactive Red 56、Pylam, Inc.)、Levafix Brilliant Red E−4B(Mobay Chemical)、Levafix Brilliant Red E−6BA(Mobay Chemical)、Pylam Certified D&C Red #28(Acid Red 92、Pylam)、Direct Brill Pink B Ground Crude(Crompton & Knowles)、Cartasol Yellow GTF Presscake(Sandoz, Inc.)、Tartrazine Extra Conc.(FD&C Yellow #5、Acid Yellow 23、Sandoz, Inc.)、Catodirect Yellow RL(Direct Yellow 86、Carolina Color and Chemical)、Cartasol Yellow GTF Liquid Special 110(Sandoz, Inc.)、D&C Yellow #10(Yellow 3、Tricon)、Yellow Shade 16948(Tricon)、Basacid Black X34(BASF)、Carta Black 2GT(Sandoz, Inc.)、Neozapon Red 492(BASF)、Orasol Red G(Ciba-Geigy)、Direct Brilliant Pink B(Crompton-Knolls)、Aizen Spilon Red C−BH(保土谷化学工業株式会社)、Kayanol Red 3BL(日本化薬株式会社)、Levanol Brilliant Red 3BW(Mobay Chemical Company)、Levaderm Lemon Yellow(Mobay Chemical Company)、Aizen Spilon Yellow C−GNH(保土谷化学工業株式会社)、Spirit Fast Yellow 3G、Sirius Supra Yellow GD167、Cartasol Brilliant Yellow 4GF(Sandoz)、Pergasol Yellow CGP(Ciba-Geigy)、Orasol Black RL(Ciba-Geigy)、Orasol Black RLP(Ciba-Geigy)、Savinyl Black RLS(Sandoz)、Dermacarbon 2GT(Sandoz)、Pyrazol Black BG(ICI Americas)、Morfast Black Conc A(Morton-Thiokol)、Diazol Black RN Quad(ICI Americas)、Orasol Blue GN(Ciba-Geigy)、Savinyl Blue GLS(Sandoz, Inc.)、Luxol Blue MBSN(Morton-Thiokol)、Sevron Blue 5GMF(ICI Americas)、及びBasacid Blue 750(BASF);並びに全てBayerから入手可能な、Levafix Brilliant Yellow E−GA、Levafix Yellow E2RA、Levafix Black EB、Levafix Black E−2G、Levafix Black P−36A、Levafix Black PN−L、Levafix Brilliant Red E6BA及びLevafix Brilliant Blue EFFA;全てICI Americasから入手可能な、Procion Turquoise PA、Procion Turquoise HA、Procion Turquoise Ho5G、Procion Turquoise H−7G、Procion Red MX−5B、Procion Red H8B(Reactive Red 31)、Procion Red MX 8B GNS、Procion Red G、Procion Yellow MX−8G、Procion Black H−EXL、Procion Black P−N、Procion Blue MX−R、Procion Blue MX−4GD、Procion Blue MX−G及びProcion Blue MX−2GN;全てCiba-Geigyから入手可能な、Cibacron Red F−B、Cibacron Black BG、Lanasol Black B、Lanasol Red 5B、Lanasol Red B及びLanasol Yellow 46;全てBASFから入手可能な、Baslien Black P−BR、Baslien Yellow EG、Baslien Brilliant Yellow P−3GN、Baslien Yellow M−6GD、Baslien Brilliant Red P−3B、Baslien Scarlet E−2G、Baslien Red E−B、Baslien Red E−7B、Baslien Red M−5B、Baslien Blue E−R、Baslien Brilliant Blue P−3R、Baslien Black P−BR、Baslien Turquoise Blue P−GR、Baslien Turquoise M−2G、Baslien Turquoise E−G及びBaslien Green E−6B;全て住友化学株式会社から入手可能な、Sumifix Turquoise Blue G、Sumifix Turquoise Blue H−GF、Sumifix Black B、Sumifix Black H−BG、Sumifix Yellow 2GC、Sumifix Supra Scarlet 2GF及びSumifix Brilliant Red 5BF;全てCrompton and Knowles, Dyes and Chemicals Divisionから入手可能な、Intracron Yellow C−8G、Intracron Red C−8B、Intracron Turquoise Blue GE、Intracron Turquoise HA及びIntracron Black RL;Pro−Jet 485(銅フタロシアニン);Magenta 377;それらの混合物等が挙げられる。該リストは、単なる例示であって、限定的又は排他的であると捉えるべきではない。
以下の実施例は、本発明のシステム及び方法の多数の実施形態を説明するものである。しかしながら、以下は、本発明のシステム及び方法の原理の応用についての単なる例示又は説明に過ぎないということを理解されたい。多数の修正及び代替の組成物、方法、並びにシステムを、本発明のシステム及び方法の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者は案出することができる。添付の特許請求の範囲は、そのような修正及び代替構成を網羅すべく意図している。したがって、特定のものに関して本発明のシステム及び方法をこれまで説明してきたが、以下の実施例でさらに詳述する。
実施例1
本明細書中に記載の原理に従い、多孔質媒体を、様々な量の多価塩である塩化カルシウム(CaCl2)でコーティングした。媒体上に存在する塩化カルシウムの量は、未処理の対照セットから1.5グラム/平方メートル(gsm)までの範囲をとるようにした。その後、液体インクをサーマルインクジェットペンに装填し、同じ画像を媒体上に印刷した。
ここで図7を参照すると、本実施例から測定された黒色光学濃度データ700のグラフが示される。グラフに示されるように、未処理の媒体では、約1.39の黒色光学濃度が測定された。しかしながら、0.25gsmほどのわずかな塩化カルシウムで処理された媒体では、およそ1.55の光学濃度が測定された。被処理媒体上に印刷される画像の光学濃度の改善は、およそ11.5%の顕著な改善を示した。
ここで図8に関して、同じカラー画像を媒体上に印刷し、その画像からの色域データ800を測定した。データは、CIELab容積単位で測定され、8つの色空間(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、グリーン、ブルー、ホワイト)に基づくものである。これらのデータ800を、示されるグラフに表す。グラフに見ることができるように、未処理の媒体は、およそ170000の測定色域を示した。0.1gsmの塩化カルシウムでコーティングされた媒体は、およそ55000(32.4%)の増大を示し、約0.25gsmの塩化カルシウムで処理した媒体は、75000(44%)の顕著な増大を示した。
ここで図9に関して、さらに乾燥時間データ900を、転移パーセンテージ法として既知のものを用いて媒体から測定した。転移パーセンテージ法は、100%黒色の正方形を媒体上に印刷すること、及び白い紙を黒色の正方形上に置く前に制御時間分だけ時間をおくことを伴う。その後、ローラの圧力を一定のままにして、画像上方でゴムローラを回転させた。どれくらいの量のインクが媒体上で乾燥したかに応じて、インクが媒体から白い紙に転移した量を、印刷するインクの元々の量のパーセンテージとして測定した。この量を転移パーセンテージと呼ぶ。
転移パーセンテージは、直接測定することが困難であることから、白い紙に転移したインクの黒色光学濃度の測定から間接的に測定した。それゆえ、転移パーセンテージの測定は、白い紙上のインクの黒色光学濃度の測定から推定されたものである。
グラフに示されるように、対照媒体から白い紙に転移するインクのパーセンテージは、制御された経過時間後でおよそ40%であった。しかしながら、媒体上に約0.4gsmの塩化カルシウムのコーティングがあれば、白いシートに転移するインクのパーセンテージは約20%に低減した。このインクの転移の低減は、多価塩でコーティングされた媒体における乾燥時間を短くすることに対応する。
実施例2
本明細書中に記載の原理に従い、多孔質媒体を、多価塩である塩化カルシウムの5%溶液でコーティングした。インクセット番号1及びインクセット番号2と識別した2つの異なるインクセットを、多価塩添加剤を含まない対照媒体上、及び塩化カルシウムでコーティングした媒体上に同一画像を印刷するのに用いた。色域及び黒色光学濃度の測定はその後印刷画像から行った。
ここで図10に関して、対照媒体と、塩化カルシウムで処理した媒体とを比較して色域データ1000をグラフに示す。グラフに見られるように、両インクセットでは、対照媒体よりもおよそ50%の色域の増大を被処理媒体において示した。
ここで図11に関して、対照媒体と、塩化カルシウムで処理した媒体とを比較して黒色光学濃度データ1100をグラフに示す。測定データ1100によれば、インクセット番号1では、対照媒体よりもおよそ41%の黒色光学濃度の増大を被処理媒体において示した。同様に、インクセット番号2では、対照媒体と比べておよそ17.2%の黒色光学濃度の増大を被処理媒体において示した。
記載される原理の実施形態及び実施例を例示及び説明するためにのみ先行の記載は示されている。この記載は、網羅的であると意図されるものでも、又はこれらの原理を開示の任意の厳密な形態に限定するように意図されるものでもない。多くの変更形態及び変形形態が上記の教示を鑑みて実現可能である。

Claims (10)

  1. インクジェット印刷用の新聞印刷媒体(100、200)であって、
    新聞印刷媒体(100、200)の原紙と、
    前記原紙の少なくとも片面上に配される多価塩(110)の層と、
    を含むことを特徴とするインクジェット印刷用の新聞印刷媒体。
  2. 前記多価塩(110)が、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸カルシウム、塩化アルミニウム、二価金属及び三価金属の硫酸塩、二価金属及び三価金属の硝酸塩、並びにそれらの組み合わせから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の新聞印刷媒体。
  3. 前記多価塩(110)が、前記原紙上に所定のパターンで塗布されることを特徴とする請求項1に記載の新聞印刷媒体。
  4. 前記多価塩(110)が、少なくとも0.2gsmの量で前記原紙上に配されることを特徴とする請求項1に記載の新聞印刷媒体。
  5. 新聞印刷媒体(100、200)を作製する方法であって、
    新聞印刷媒体(100、200)の原紙を準備すること、
    多価塩溶液(420)を準備すること、及び
    前記多価塩溶液(420)を、前記原紙の少なくとも片面(130)上に塗布すること、
    を含むことを特徴とする新聞印刷媒体(100、200)を作製する方法。
  6. 前記多価塩溶液(420)が少なくとも3%の前記多価塩を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. インクジェット塗布装置(405、605、610、615、625)による前記スプレーコーティングを実施することをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 前記溶液(420)を緩衝液で処理することをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  9. 印刷システム(600)であって、
    インクジェットプリンタ(640)と、
    少なくとも片面(130)上に多価塩が堆積される新聞印刷媒体(100、200)と
    を備え、
    インク(620)を前記新聞印刷媒体上に堆積させる前記インクジェットプリンタ(640)により作成される画像が、前記多価塩で処理を施していない新聞印刷媒体(100、200)上に前記インク(620)を堆積させることにより作成される画像よりも少なくとも10%の平均光学濃度の増大を示すことを特徴とする印刷システム。
  10. 前記インク(620)が顔料を含み、且つ該顔料の少なくとも一部が、共有結合した化学基により安定化されることを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
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