JPH1177975A - 印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置 - Google Patents

印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置

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JPH1177975A
JPH1177975A JP9246830A JP24683097A JPH1177975A JP H1177975 A JPH1177975 A JP H1177975A JP 9246830 A JP9246830 A JP 9246830A JP 24683097 A JP24683097 A JP 24683097A JP H1177975 A JPH1177975 A JP H1177975A
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JP
Japan
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ink
roller
transfer roller
ink transfer
peripheral speed
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Application number
JP9246830A
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English (en)
Inventor
Hiromoto Sezaki
浩基 瀬崎
Makoto Hayashi
誠 林
Masahiro Watanabe
昌裕 渡辺
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ移しローラの往復動に伴い発生するブ
ランケット胴等の回転ムラを削減させて印刷品質を向上
させるとともに、安定したインキ転移を行うことがで
き、かつ、機械駆動系寿命を延ばせるようになる印刷機
におけるインキ移しローラの駆動装置を提供する。 【解決手段】 インキ移しローラ60’にサーボモータ
17を設け、このサーボモータ17を、制御手段12に
より制御し、インキ移しローラ60’の周速をインキ出
しローラ55またはインキ練りローラ59の周速と一致
させるインキ移しローラの駆動装置とする。そのため、
インキ移しローラ60’が各ローラと接触するときでも
各ローラにショックは生じず、ブランケット胴4等の回
転ムラが削減するので印刷品質を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色印刷等を行う
印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置に関する。
【0002】
【背景技術】図6に示すように、多色印刷を行う一般的
なオフセット輪転印刷機1は、連続した状態の紙(ウェ
ブ)Wを供給する給紙部2、この給紙部2からウェブW
を下流(図中右側方向)に送り出す送出部3、内部にブ
ランケット胴4等が設置され送出部3から送られたウェ
ブWに絵柄を印刷する複数の印刷ユニット5A〜5Dか
らなる印刷部5、印刷済みのウェブWに付いたインキを
乾燥させる乾燥部(ドライヤ)6、このドライヤ6から
送られるウェブWの冷却を行う冷却部7、およびウェブ
Wを裁断して折り畳む折機部8等を備えて構成されてい
る。
【0003】このような印刷機1の各印刷ユニット5A
〜5Dは、図7に示すように、刷版を備えた版胴50
と、この版胴50からインキ51を転写されてウェブW
に印刷を行う前記ブランケット胴4と、版胴50側にイ
ンキ51を供給するインキ供給装置53と、版胴50に
水を供給する水供給装置65とを備えている。なお、各
印刷ユニット5A〜5Dには、ウェブWを挟んで上下に
上記各装置50、53、65等が設けられている。
【0004】インキ供給装置53は、インキを溜めるイ
ンキ壷54と、このインキ壷54からインキを引き出す
インキ出しローラ55と、このインキ出しローラ55に
よるインキの引き出し量を調整するインキキー56と、
図中K点を中心とした揺動運動を行ってインキ出しロー
ラ55から下流のインキ伝達ローラ群57にインキ51
を移す移動式のインキ移しローラ60とを備えている。
インキ伝達ローラ群57は複数個のインキ練りローラ5
9、複数個のインキ均しローラ58および複数個のイン
キ着けローラ61を含み構成されており、インキ出しロ
ーラ55により引き出されたインキ51は、これらのロ
ーラ群57を通る間に適度に練られるとともに均されて
版胴50に供給されるようになっている。
【0005】移動式のインキ移しローラ60は回転フリ
ー状態となっており、このインキ移しローラ60は、イ
ンキ出しローラ55と1つのインキ練りローラ59と同
時に接触することはなく、交互にインキ出しローラ55
とインキ練りローラ59間を移動する。このようなイン
キ移しローラ60はインキ出しローラ55に接触してい
るときはインキ出しローラ55の周速で回転しつつイン
キ出しローラ55からインキ皮膜を転移させるようにな
っており、インキ練りローラ59側に接触しているとき
はインキ練りローラ59の周速で回転しつつインキ練り
ローラ59へインキ皮膜を転移させるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オフセット輪転印刷機
1においては、インキ送り出し量を微妙にコントロール
するために、インキ移しローラ60は低速回転のインキ
出しローラ55と、高速回転するインキ練りローラ59
間を揺動(往復動)して前記インキ出しローラ55とイ
ンキ練りローラ59に交互に接触し、インキ出しローラ
55からインキ練りローラ59にインキ51を送り出す
ようにしている。このようなオフセット輪転印刷機1の
機種により各ローラ回転数は多少異なるが、おおよその
ローラ回転数は、例えばインキ出しローラ55で5〜2
5rpmであるのに対し、インキ練りローラ59では3
00〜1500rpmとなっており、両者間にはかなり
の回転数の違いがある。従って、両者55、59Aのロ
ーラ径を考慮してのインキ出しローラ55とインキ練り
ローラ59との周速比は約1/6〜1/10程度となっ
ている(ただし、この周速比はあくまでも概算であ
る)。
【0007】このために、揺動するインキ移しローラ6
0は、インキ出しローラ55と接触する際に低速で連れ
回りし、次いでインキ練りローラ59と接触する際には
高速で連れ回りすることになり、低速、高速での連れ回
りを繰り返すことになる。その結果、インキ移しローラ
60がインキ出しローラ55に接触するときには高速回
転しているインキ移しローラ60が低速回転のインキ出
しローラ55に接触し、インキ練りローラ59に接触す
るときには低速回転しているインキ出しローラ60が高
速回転のインキ練りローラ59に接触することになる。
特に、インキ移しローラ60がインキ出しローラ55か
らインキ練りローラ59側に移動して接触すると、図8
に示すように、インキ練りローラ59を介して版胴5
0、ブランケット胴4等に回転ムラを生じさせ、印刷紙
面にダブり等の印刷品質を悪化させる現象を発生させ
る。
【0008】すなわち、図8に示すように、このような
回転フリー状態のインキ移しローラ60を使用したとき
ブランケット胴4には激しい回転変動が表れる。すなわ
ち、版胴50が6回転する期間、インキ移しローラ60
はインキ練りローラ59側にあり、版胴50が3回転す
る期間、インキ移しローラ60はインキ出しローラ55
側に有る。インキ移しローラ60がインキ練りローラ5
9と接触したときにブランケット胴4の回転が変動し、
大きく低下している。また、インキ移しローラ60がイ
ンキ練りローラ59からインキ出しローラ55側に移動
して接触すると、インキ出しロール55の駆動系に瞬時
的に大きな負荷が加わり、その結果、機械寿命を低下さ
せている。
【0009】本発明の目的は、インキ移しローラの往復
動に伴い発生するブランケット胴等の回転ムラを削減さ
せて印刷品質を向上させるとともに、安定したインキ転
移を行うことができ、かつ、機械駆動系寿命を延ばせる
ようになる印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
オフセット輪転印刷機のインキ移しローラの駆動装置
は、オフセット輪転印刷機のインキ出しローラとインキ
練りローラとの間に位置し、往復動部材により両端を支
持されるとともにこの往復動部材を駆動させる駆動手段
により前記インキ出しローラとインキ練りローラとの間
を往復動しこれらのローラに対して交互に接触するオフ
セット輪転印刷機のインキ移しローラの駆動装置であっ
て、インキ移しローラに設けられ当該インキ移しローラ
を回転駆動させる回転駆動手段と、この回転駆動手段を
制御する制御手段とを備え、この制御手段は、前記イン
キ移しローラが前記インキ出しローラ側への移動期間に
前記インキ移しローラの周速を前記インキ出しローラの
周速と一致させ、前記インキ移しロールが前記インキ練
りローラ側への移動期間に前記インキ移しローラの周速
を前記インキ練りローラの周速と一致させることを特徴
とするものである。
【0011】以上において、駆動手段は、例えばエアシ
リンダ、油圧シリンダ等限定されず、インキ移しローラ
を取り付けた往復動部材をインキ出しローラとインキ練
りローラとの間を往復動させることができるものであれ
ば、例えばバネを使用したもの等でもよい。また、回転
駆動手段としては、サーボモータを使用することが好ま
しいが、通常のモータを使用してもよい。
【0012】そして、このような本発明においては、イ
ンキ移しローラが、インキ出しローラと接触するときは
当該インキ出しローラの周速と同一周速となっており、
インキ練りローラと接触するときは当該インキ練りロー
ラの周速と同一周速となっているので、インキ移しロー
ラが各ローラと接触するときでも各ローラにショックは
生じない。その結果、インキ移しローラの往復動に伴い
発生するブランケット胴等の回転ムラが削減するので印
刷品質を向上させることができるとともに、安定したイ
ンキ転移を行える。また、機械駆動系寿命を延ばせるよ
うになるので、メンテナンスの手間を減少させることが
でき、生産性を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項2に係る印刷機におけるイ
ンキ移しローラの駆動装置は、請求項1に記載の制御手
段を、インキ練りローラを含む版胴駆動系の回転数を検
知する検知手段と、前記インキ出しローラの回転数を検
知する検知手段を有することを特徴とするものである。
そして、このような本発明においては、検知手段で版胴
駆動系の回転数とインキ出しローラの回転数とを検出す
るので、それらの回転数を正確に把握でき、これにより
インキ移しローラの周速をインキ出しローラおよびイン
キ練りローラの周速に正確に一致させることができる。
【0014】本発明の請求項3に係る印刷機におけるイ
ンキ移しローラの駆動装置は、請求項1または2に記載
の制御手段を、インキ移しローラの周速を切り換える位
置を検知する周速切り替え位置検知手段を有することを
特徴とするものである。このような本発明においては、
インキ移しローラの周速は、周速切り替え位置検知手段
によって切り替え位置が検出されて切り替えられるの
で、正確な切り替え動作が行われるようになる。
【0015】本発明の請求項4に係るオフセット輪転印
刷機のインキ移しローラの駆動装置は、請求項1〜3の
いずれかに記載の回転駆動手段をサーボモータとしたこ
とを特徴とするものである。このような本発明において
は、頻繁に変化する位置や速度の命令に対して迅速にか
つ忠実に追従できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1、2に示すように、本実施形
態に係る印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置
(以下、単に駆動装置という)10は、前記インキ移し
ローラ60を、駆動手段としてのサーボモータ17で回
転駆動させるインキ移しローラ60’を有するものであ
り、このサーボモータ17は制御手段12により制御さ
れる。そして、このような駆動装置10は、オフセット
輪転機1の各印刷ユニット5A〜5D毎に1台ずつ配置
されており、上下部のインキ移しローラ60’の制御を
1台の制御手段12で行う構成となっている。なお、本
実施形態において前記従来の印刷機と同一構造、同一部
材には同一符号を付すとともに、それらの詳細な説明は
省略または簡略化する。
【0017】制御手段12は制御回路13を備え、この
制御回路13には、上下それぞれのインキ移しローラ駆
動用サーボコントローラ14、15が接続されている。
これらのサーボコントローラ14、15には、サーボア
ンプ16、回転駆動手段であるサーボモータ17、フィ
ードバック用エンコーダ18がそれぞれ接続されてい
る。また、制御回路13には版胴回転センサ19、上下
のインキ出しローラ回転センサ20A、20B、上下の
周速切換位置検知手段である検出センサ21A、21B
がインターフェース22を介して接続され、さらに、印
刷機運転信号用インターフェース23を介して印刷機シ
ーケンサ24が接続されている。
【0018】制御回路13は、版胴駆動系用に設けられ
ている版胴回転数を検知するエンコーダ等の回転センサ
(版胴回転センサ)19から版胴周速(インキ練りロー
ラ周速)を求め、インキ出しローラ55の駆動系に設け
られているインキ出しローラ回転数を検知するエンコー
ダ等の回転センサ(インキ出しローラ回転センサ)20
A、20Bからインキ出しローラ55の周速を求める演
算機能を有する(演算方法は公知であるので特にここで
は説明しない)。そして、インキ移しローラ60’の周
速切り換え位置検知手段21A、21Bによりインキ移
しローラ60’の周速をインキ練りローラ59Aの周
速、または、インキ出しローラ55の周速に一致するよ
うに制御する速度信号を発生する機能を有する。なお、
これらの処理を機械運転状況と同期させるため、印刷機
シーケンサ24等からの印刷機運転信号を用いている。
【0019】制御回路13からの速度信号はインキ移し
ローラ駆動用サーボコントローラ14、15に速度指令
値として与えられ、サーボコントローラ14、15はサ
ーボアンプ16を介してサーボモータ17を駆動する。
サーボモータ17にはフィードバック用エンコーダ18
が取り付けられており、エンコーダ信号はサーボコント
ローラ14、15にフィードバックされ、速度指令値に
一致するように速度制御される。
【0020】インキ移しローラ60’の往復動制御は、
図3、4に示すように、駆動手段であるエアーシリンダ
27により行われる。すなわち、インキ移しローラ6
0’はその両端が軸28を介して往復動部材である一対
のスイングアーム29の一端に連結されて取り付けられ
ている。これらのスイングアーム29には連結軸30が
架けわたされ、さらに、一方のスイングアーム29の他
端には連結軸30を挟んでエアーシリンダ27が取り付
けられている。軸28の端部にはプーリ31が固着さ
れ、連結軸30の端部にはプーリ32が連結軸30に対
して回転時材に取り付けられ、これらのプーリ31、3
2にはタイミングベルト33が巻着されている。また、
連結軸30においてプーリ32の外側には歯車34が取
り付けられ、この歯車34には、前記サーボモータ17
に取り付けられた歯車35が噛合するようになってい
る。
【0021】従って、インキ移しローラ60’はエアー
シリンダ27の駆動により、連結軸30を中心にしてイ
ンキ出しローラ55側、インキ移しローラ60’側と往
復動作を行えるようになっており、また、サーボモータ
17の駆動により、歯車34、35、タイミングベルト
33等により回転駆動できるようになっている。
【0022】このようなエアーシリンダ27には、その
ピストンロッド27Aの移動方向に所定間隔をおいて、
下部の検出センサ21Bを構成する第1、2の周速切換
位置検出センサ36、37が設けられている。第1の周
速切換位置検出センサ36は、図1の状態、すなわち、
インキ移しローラ60’がインキ練りローラ59と接触
している状態からインキ出しローラ55側に移動する際
の、ピストン27Bの前進時の通過を検出するものであ
り、インキ移しローラ60’がインキ練りローラ59か
ら離れた直後を検出できるようになっている。また、第
2の周速切換位置検出センサ37は、図1の仮想線で示
した状態、すなわち、インキ移しローラ60’がインキ
出しローラ55と接触している状態からインキ練りロー
ラ59側に移動する際の、ピストン27Bの後退時の通
過を検出するものであり、インキ移しローラ60’がイ
ンキ出しローラ55から離れた直後を検出できるように
なっている。
【0023】このようなエアーシリンダ27は4方向切
換弁40に接続されかつ制御されている。この4方向切
換弁40は、ソレノイド41を励磁することにより、圧
縮された空気を4方向切換弁40の第1室40A、第2
室40Bからエアーシリンダ27のピストンの前後に送
り込めるようになっており、これにより、ピストン27
Bおよびピストンロッド27Aを前進できるようになっ
ている。
【0024】次に、図1、4を参照して本実施形態の作
用を説明する。インキ移しローラ60’がインキ出しロ
ーラ55側からインキ練りローラ59側へ移動するとき
には、エアシリンダ切換信号がHレベル(第1の切り換
え信号)でかつ周速切換位置検出センサ37がONとな
った時のみ、インキ移しローラ60’の周速をインキ練
りローラ59の周速と一致するようにサーボモータ17
を増速させる。このサーボモータ17の増速はインキ移
しローラ60’がインキ練りローラ59に到達するまで
の期間内である。また、インキ移しローラ60’がイン
キ練りローラ59側からインキ出しローラ55側へ移動
するときには、エアシリンダ切換信号がLレベル(第2
の切り換え信号)でかつ周速切換位置検出センサ36が
ONとなった時のみ、インキ移しローラ60’の周速を
インキ出しローラ55の周速と一致するようにサーボモ
ータ17を減速させる。このサーボモータ17の減速は
インキ移しローラ60’がインキ出しローラ55に到達
するまでの期間内である。
【0025】このように、インキ出しローラ55と同一
周速で接触してインキ51を転写されたインキ移しロー
ラ60’は、インキ練りローラ59に到達するまでの期
間内にインキ練りローラ59の周速と同じ周速となって
インキ練りローラ59と接触してインキ51を転写させ
る。インキ51はインキ練りローラ59からインキ均し
ローラ等を含むインキ伝達ローラ群57を経て版胴50
およびブランケット胴4に伝達される。
【0026】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 インキ移しローラ60’はインキ出しローラ55と接
触するときはインキ出しローラ55と同一周速で接触
し、インキ練りローラ59と接触するときはインキ練り
ローラ59と同一周速で接触するようになっているた
め、インキ移しローラ60’がこれらの各ローラ55、
59と接触する際の周速の違いによるショックの発生を
押さえることができ、これにより、ブランケット胴等の
回転ムラを削減させて印刷品質を向上させるとともに、
安定したインキ転移を行うことができる。具体的には、
図5に示すように、インキ移しローラ60がインキ練り
ローラ59に接触するときに発生していたブランケット
胴4の回転変動が削減され、安定した回転状態が得られ
る。
【0027】インキ移しローラ60’が往復動して各
ローラ55、59と接触する際の周速の違いによるショ
ックの発生を押さえることができるので、機械駆動系に
過大な負荷を与えることがなくなり、これにより、機械
駆動系寿命を延ばすことが可能となるとともに、メンテ
ナンス機会を減少させることができ、生産性の向上も図
ることができるようになる。
【0028】インキ移しローラ60’の回転をサーボ
モータ17で行っているので、頻繁に変化する位置や速
度の命令に対して迅速にかつ忠実に追従できるようにな
り、インキ移しローラ60’の回転の制御が容易かつ確
実となる。 エアーシリンダ27にインキ移しローラ60’の周速
を切り換える位置を検知する周速切り替え位置検知手段
36、37を設け、これらの検知手段36、37で検知
されてインキ移しローラ60’の周速は切り替えられる
ので、正確な切り換え動作が行われるようになる。
【0029】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば
次に示すような変形形態を含むものである。例えば、前
記実施形態では、版胴回転センサ19、インキ移しロー
ラ回転センサ20A、20Bを設けることによってそれ
ぞれの回転を検知する構成となっているが、これに限ら
ず、版胴回転信号は印刷機シーケンサ24からの印刷速
度情報を使用してもよく、同様にインキ出しローラ55
の回転速度信号は一般的には別途設けられているインキ
出しローラ55の速度制御系、あるいは、印刷機シーケ
ンサ24からの情報を使用してもよい。
【0030】また、前記実施形態では、エアシリンダ2
7に切り換え位置検知手段36、37を設け、ピストン
ロッド27A(インキ移しローラ60’)の移動方向判
別とでサーボコントローラ16への指令速度を切り換え
る方法としたが、これに限らず、例えば、インキ伝達ロ
ーラ群57を駆動する駆動系から分岐した系で駆動する
場合、インキ移しローラ60’のスイングアーム29の
回転角を検出し、所定の角度を通過するときに、それが
増方向か、減方向かによりサーボコントローラ16への
指令速度を切り換える方法等、インキ移しローラの駆動
系構成に対応させて選択してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の印刷機
におけるインキ移しローラの駆動装置によれば、インキ
移しローラが、インキ出しローラと接触するときは当該
インキ出しローラの周速と同一周速となっており、イン
キ練りローラと接触するときは当該インキ練りローラの
周速と同一周速となっているので、インキ移しローラが
各ローラと接触するときでも各ローラにショックは生じ
ない。その結果、インキ移しローラの往復動に伴い発生
するブランケット胴等の回転ムラが削減するので印刷品
質を向上させることができるとともに、安定したインキ
転移を行うことができる。また、機械駆動系寿命を延ば
せるようになるので、メンテナンス機会を減少させるこ
とができ、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインキ移しローラの
駆動装置が適用された印刷ユニットを示す図である。
【図2】本実施形態に係るインキ移しローラの駆動装置
を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るインキ移しローラの駆動装置
の要部を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係るインキ移しローラの移動動作
と速度切り換えとの関連を示す図である。
【図5】本実施形態に係るインキ移しローラの駆動装置
を使用して得られたブランケット胴の回転変動例を示す
図である。
【図6】一般的なオフセット印刷機を示す全体図であ
る。
【図7】従来の印刷ユニットのインキ移しローラを含む
内部を示す縦断面図である。
【図8】従来のインキ移しローラをを使用して得られた
ブランケット胴の回転変動例を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 オフセット印刷機 4 ブランケット胴 10 インキ移しローラの駆動装置 12 制御手段 13 制御回路 17 回転駆動手段としてのサーボモータ 19 版胴回転センサ 20A、20B インキ出しローラ回転センサ 27 駆動手段としてのエアシリンダ 29 往復動部材としてのスイングアーム 36 第1の周速切換位置検知手段 37 第2の周速切換位置検知手段 40 4方向切換弁 50 版胴 55 インキ出しローラ 59 インキ練りローラ 60’ インキ移しローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット輪転印刷機のインキ出しロー
    ラとインキ練りローラとの間に位置し、往復動部材によ
    り両端を支持されるとともにこの往復動部材を駆動させ
    る駆動手段により前記インキ出しローラとインキ練りロ
    ーラとの間を往復動しこれらのローラに対して交互に接
    触するインキ移しローラの駆動装置であって、 前記インキ移しローラに設けられ当該インキ移しローラ
    を回転駆動させる回転駆動手段と、 この回転駆動手段を制御する制御手段とを備え、 この制御手段は、前記インキ移しローラが前記インキ出
    しローラ側への移動期間に前記インキ移しローラの周速
    を前記インキ出しローラの周速と一致させ、前記インキ
    移しローラが前記インキ練りローラ側への移動期間に前
    記インキ移しローラの周速を前記インキ練りローラの周
    速と一致させることを特徴とする印刷機におけるインキ
    移しローラの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷機におけるインキ
    移しローラの駆動装置において、前記制御手段は、前記
    インキ練りローラを含む版胴駆動系の回転数を検知する
    検知手段と、前記インキ出しローラの回転数を検知する
    検知手段を有することを特徴とする印刷機におけるイン
    キ移しローラの駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷機におけ
    るインキ移しローラの駆動装置において、前記制御手段
    は、前記インキ移しローラの周速を切り換える位置を検
    知する周速切り替え位置検知手段を有することを特徴と
    する印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷機
    におけるインキ移しローラの駆動装置において、前記回
    転駆動手段はサーボモータであることを特徴とする印刷
    機におけるインキ移しローラの駆動装置。
JP9246830A 1997-09-11 1997-09-11 印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置 Pending JPH1177975A (ja)

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