JPH1177848A - タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置 - Google Patents

タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置

Info

Publication number
JPH1177848A
JPH1177848A JP9242472A JP24247297A JPH1177848A JP H1177848 A JPH1177848 A JP H1177848A JP 9242472 A JP9242472 A JP 9242472A JP 24247297 A JP24247297 A JP 24247297A JP H1177848 A JPH1177848 A JP H1177848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
holding
rim
shape
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9242472A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyasu Kumagai
守保 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP9242472A priority Critical patent/JPH1177848A/ja
Priority to US09/108,173 priority patent/US6203748B1/en
Priority to DE69831773T priority patent/DE69831773T2/de
Priority to ES98112152T priority patent/ES2247650T3/es
Priority to EP98112152A priority patent/EP0888872B1/en
Publication of JPH1177848A publication Critical patent/JPH1177848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0633After-treatment specially adapted for vulcanising tyres
    • B29D2030/0634Measuring, calculating, correcting tyre uniformity, e.g. correcting RFV
    • B29D2030/0635Measuring and calculating tyre uniformity, e.g. using mathematical methods

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Testing Of Balance (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの外見を損なわず、且つタイヤを破壊
することなく、効率よくタイヤのユニフォミティ特性を
修正する。 【解決手段】 リム102のリム幅は、本体104の周
面にわたって異なっており、リム幅が最大値となる位置
と、リム幅が最小値となる位置とがリム102に存在す
る。このリム幅が周面にわたって異なるリム102でタ
イヤ10を保持することにより、ビード部20のプライ
コードの伸長がリム幅に応じて異なる程度に制限され
る。リム幅が最小値となる位置にタイヤ10のRR波形
のピーク部を対応させることにより、ピーク部のプライ
コードの伸びが最も制限されて、タイヤ10の周面にわ
たってプライコードの長さの差が均一化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ形状調節方
法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポスト
キュアインフレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤのユニフォミティ特性は、タイヤ
の半径方向(加重方向)への力の変動(RFV;Radial
Force Variation)、横方向への力の変動(LFV;La
teralForce Variation)、前後方向への力の変動(TF
V;Tangential Force Variation) によって特定されて
いる。RFV、LFV、TFVは、それぞれ小さい数値
である方が、ユニフォミティ特性がよいと評価される。
また、タイヤの周上で外側に突出している部分には余計
な力が発生するため、ユニフォミティ特性のうちRFV
は、このような半径方向での寸法的な不均一さ(RR;
Radial Runout)と比較的、相関関係にある。
【0003】従来、RFVを向上させてタイヤのユニフ
ォミティ特性を修正するために、タイヤのRRを小さく
することが行われている。
【0004】タイヤのRRを小さくする方法としては、
突出した部分を研磨して修正する方法が挙げられる。こ
の方法を適用した装置には、例えば、加硫後のタイヤを
一定の状態に保持して形状を安定化させる加硫後工程
(ポストキュアインフレーション、以下、PCIと略
す)中に、タイヤ径センサによりタイヤ外径が測定され
て、タイヤ外径の大きい部分を外径バフ装置により研磨
するポストキュアインフレーション装置(ポストキュア
インフレータともいう。以下、PCI装置と略す)があ
る(特開平3−153319号公報参照)。
【0005】また、加硫タイヤのカーカス補強部材に常
温で永久変形を生じさせて、非研磨でユニフォミティ特
性を修正する方法もある(特表平6−507858号公
報参照)。この方法を適用した装置には、製品タイヤで
ユニフォミティ特性を試験して、修正を必要とするタイ
ヤの側壁上の箇所を特定し、この部分を拘束リングで拘
束して、この状態で比較的高い膨張圧力を所定時間加え
る装置がある。これにより、タイヤの推奨作動圧力以上
の圧力までタイヤが膨張してカーカス補強部材の部分が
引っ張られ、永久伸びが生じて、タイヤのユニフォミテ
ィが修正される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
タイヤを研磨する方法では、研磨によってタイヤの外見
品質が低下することがある。また、タイヤを研磨するこ
とによって粉塵が発生し、この粉塵によって工場が汚染
されるという問題がある。一方、非研磨によってカーカ
ス補強部材の一部を永久変形する方法では、永久変形を
生じさせるために必要な圧力が、カーカス補強部材の種
類又は物性によって非常に大きくなる場合があり、この
ような非常に大きい圧力によってタイヤが破壊されてし
まうことがある。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、タイヤの外見を損なわず、且つタイヤを破壊するこ
となく、効率よくタイヤのユニフォミティ特性を修正す
ることができるタイヤ形状調節方法、PCI用保持具及
びPCI装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、加硫後のタイヤの形状を調節するタイヤ形状調節方
法であって、加硫直後のポストキュアインフレーション
時に、前記加硫後のタイヤのビード部間を、前記タイヤ
の形状特性に応じて保持幅を周方向にわたって変化させ
て保持することを特徴としている。
【0009】請求項1の発明によれば、PCI時にタイ
ヤのビード部間が、タイヤの形状特性に応じて保持幅を
周方向にわたって変化させて保持される。このタイヤ
は、両ビード部間に跨がってカーカスのコード部材がト
ロイダル状に配置されており、PCI時には、タイヤの
周方向に直行する方向に配置された個々のコード部材が
伸長して、コード部材の長さが温度と共に変化する。タ
イヤの半径方向の形状はコード部材の長さに依存してい
るため、コード部材の長さに基づく形状特性に応じて、
PCI時にタイヤのビード部間を周方向にわたって変化
した保持幅で保持することにより、両ビード部間のPC
I時のコード部材の伸長に差をもたせてコード部材の長
さを調節し、PCI後のタイヤの変形方向の形状を調節
することができる。
【0010】これは、PCI時の温度の変化に応じて、
カーカスのコード部材の物性が変化することに基づいて
いる。一例として、図9(A)及び図9(B)には、ポ
リエステルコードの熱収縮率と引っ張り試験伸度の関
係、引っ張り試験伸度と温度の関係がそれぞれ示されて
いる。タイヤの内圧、温度、保持時間を調節することに
よって、図9(A)の点Aから点Bへコードの物性を変
えることができる。これは、例えば図9(B)に示され
るように、タイヤの内圧を一定にして時間を一定にし
て、タイヤの加熱温度を変化させることにより、引っ張
り試験伸度を変化させることが可能であることからわか
る。タイヤの物性を図9(A)の点Aから点Bへのよう
に変化することによって、常温でのコード長さを変化さ
せることができる。
【0011】これにより、タイヤを研磨したり大きな圧
力を加えたりする必要がないので、タイヤの外見を損な
わず且つタイヤを破壊することなく、効率よくタイヤの
形状を調節して、ユニフォミティ特性を修正することが
できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、加硫前のタイヤの形状特性に基づいて、前記タイヤ
と前記周方向にわたって変化された保持幅との位置関
係、保持幅の最大値と最小値との差、保持時間から選択
された少なくとも1つを決定することを特徴としてい
る。
【0013】請求項2の発明によれば、タイヤとタイヤ
の前記保持幅との位置関係、保持幅の最大値と最小値と
の差、保持時間の少なくとも1つが、加硫前のタイヤの
形状特性に基づいて選択されるので、これらの保持条件
を決定するために別途タイヤを作成する必要がなく、効
率よく形状を調節されたタイヤを製造することができ
る。
【0014】請求項3の記載の発明は、請求項1又は請
求項2において、前記タイヤのRRの測定ピーク位置に
相当する箇所を、最小の保持幅で保持することを特徴と
している。
【0015】請求項3の記載の発明によれば、製品タイ
ヤのRR及びRFVと高い相関関係を有するRRの測定
ピーク位置に相当する箇所を、最小の保持幅で保持する
ので、コード部材の長さが長い位置に相当するRRの測
定ピーク位置でのコード部材の伸びを最も小さくするこ
とができる。これにより、PCI後のコード部材の長さ
の差を小さくすることができ、より真円に近いタイヤを
製造することができる。
【0016】なお、同様に、タイヤのRRの測定ボトム
位置に相当する箇所を、最大の保持幅で保持することも
できる。この場合には、加硫前のタイヤにおいてコード
部材の長さが最も短い箇所を、保持幅が最大となる位置
として保持するので、コード部材の長さが短い位置に相
当する箇所でのコード部材の伸びを最も大きくすること
ができる。これによっても、前記同様に、より真円に近
いタイヤを製造することができる。
【0017】さらに、タイヤのRRの測定ピーク位置に
相当する箇所を最小の保持幅で保持すると共に、RRの
測定ボトム位置に相当する箇所を最大の保持幅で保持す
ることもできる。この場合には、最も短い長さのコード
部材が最も大きく伸びると共に最も長いコード部材が最
も小さく伸びるので、より真円に近いタイヤを効率よく
製造することができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれか1項において、前記タイヤのビード部
間を、軸方向に沿った幅寸法が該タイヤの形状特性に応
じて周方向にわたって変化した環状の保持具を用いて保
持することを特徴としている。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、軸方向に
沿った幅寸法がタイヤの形状特性に応じて周方向にわた
って変化した環状の保持具を用いてタイヤのビード部間
を保持するので、容易にタイヤのビード部間をタイヤの
形状特性に応じて異なる保持幅で保持することができ
る。これにより、PCI処理と同時にタイヤ形状調節を
簡便に行うことができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、加硫直後のタイ
ヤの厚み寸法に対応した幅寸法を有し、周面に多数の空
気孔を有する環状の本体と、前記本体の周面よりも周面
外側へ突出された一対の保持部とを備え、タイヤの内側
に嵌め込まれて、前記保持部でPCI中のタイヤのビー
ド部を保持するPCI用保持具であって、前記一対の保
持部間の離反寸法が、前記タイヤの形状特性に応じて周
方向にわたって変化していることを特徴としている。
【0021】請求項5に記載のPCI用保持具は、一対
の保持部間の離反寸法が本体の周面に沿って異なるの
で、PCI用保持具でタイヤを保持するときに、タイヤ
のビード部間を異なる保持幅で保持することができる。
これにより、PCI処理中にビード部のコード部材の伸
長が保持幅に応じて制限される。この結果、コード部材
が、タイヤの周方向にわたって、タイヤの形状特性に応
じて調節される。従って、PCI中でタイヤの位置を保
持して確実にPCI処理を実行させると共に、ビード部
間に配置されたコード部材の長さを調節して、タイヤの
形状を調節することができ、PCI処理と同時に、タイ
ヤの外見を損なうことなく且つ破壊することなく、コー
ド部材の長さを調節してタイヤのユニフォミティ特性を
修正することができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、加硫直後のタイ
ヤを所定の温度になるまで保持するPCI装置におい
て、保持された前記タイヤに所定の内圧を供給する内圧
供給手段と、環状の本体及び、前記本体の周面に沿って
前記タイヤの形状特性に応じた幅寸法で離反して前記本
体の周面から外側へ突出した一対の保持部を備え、前記
保持部によって前記タイヤのビード部間を前記タイヤの
形状特性に応じた保持幅で保持する保持具と、前記タイ
ヤの加硫前の形状特性又は加硫後の形状特性から、前記
タイヤと前記保持具との位置関係、前記保持幅の最大値
と最小値との差、保持時間から選択された少なくとも1
つを設定する保持条件設定手段と、前記保持条件設定手
段により設定された条件に基づいて、前記内圧付与手段
を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、タイヤの
形状特性に応じた幅寸法で離反して本体の周面から突出
した一対の保持部を備えた保持具によって、タイヤのビ
ード部間がタイヤの形状特性に応じた保持幅で保持され
るので、内圧付与手段によって内圧を付与しながら行う
PCI処理中において、タイヤを確実に保持しながら、
前記同様にビード部の伸長をタイヤの周方向にわたって
調節することができる。これにより、PCI時の温度及
びエネルギーを利用して、タイヤのカーカスのコード部
材の長さの伸長を制御し、効率よくタイヤの形状を調節
することができる。
【0024】従って、タイヤの外見を損なわずに且つタ
イヤを破壊することなく、効率よくよくタイヤのユニフ
ォミティ特性を修正することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0026】図1には、本実施の形態に係るPCI装置
100が示されている。このPCI装置100には、加
硫直後のラジアルタイヤ(以下、単にタイヤという)1
0が装填される。なお、図1においてタイヤ10は断面
にされている。
【0027】図2に示されるように、装填されるタイヤ
10は、ビードコア12の周りにタイヤ内側から外側に
折り返し係止されるカーカス14を備えている。このカ
ーカス14は、繊維コード、例えばポリエステルコード
からなるプライコードが実質的に周方向と直行する方向
に配列された少なくとも1枚の層から構成されている。
【0028】また、このタイヤ10は、このカーカス1
4のクラウン部に位置するトレッド部16と、カーカス
14のサイドウォール部18と、タイヤ10の形方向中
心部分に配置されたビードコア12周りのビード部20
とで構成されている。
【0029】トレッド部16には、内側に配置された少
なくとも異方向の二層のベルト層22と、このうちの最
外層のベルト層22の外周側に少なくとも1枚よりなる
ベルト補強層24A(及び24B)とが配置されてい
る。このベルト層22には、スチールコード等の非伸長
性コードが周方向(又はタイヤの赤道面)に対して10
°〜30°の傾斜角度で配列されており、少なくとも2
枚、コードが異なる方向に交差するように重ね合わせて
いる。
【0030】図1に示されるように、PCI装置100
には、加硫直後のタイヤ10をビード部20で保持する
ためのリム102が備えられている。タイヤ10は径方
向をPCI装置10の水平方向に向けて、リム102に
保持される。
【0031】図1及び図3に示されるように、リム10
2は、一対の筒体104A、104Bが一体に組み合わ
されて構成された略円筒状の本体104を備えており、
筒体104A、104Bには、それぞれ軸方向端部(図
1において上端及び下端)に保持盤106A、106B
が取り付けられている。
【0032】本体104の軸方向上側(図1において上
方)に配置された保持盤106Aは平面状の円盤で構成
されており、筒体104Aの軸心に円形の支持軸109
が取り付けられている。一方、本体104の軸方向下側
(図1において下方)に配置された保持盤106Bに
は、保持盤106Bと同様に平面状の円盤で構成されて
おり、その軸心部分に円形の連結孔107が形成され
て、リム中心軸110が連結されて一体化されている。
【0033】図3(A)に示されるように、保持盤10
6A、106Bの端辺は、本体104から突出して、タ
イヤ10のビード部20を互いに接近方向に向けて保持
する保持部105を構成している。
【0034】筒体104A及び筒体104Bが一体化さ
れて構成された本体104の軸方向の幅寸法(以下、リ
ム幅という図3(A)の矢印Rm及びRx参照)は、本
体104の周面にわたって連続的に異なっている。これ
により、リム102は、リム幅が最大値(矢印Rx)と
なる位置Aと、リム幅が最小値(矢印Rm)となる位置
Bとを有している。このように、リム幅が異なることに
よって、保持盤106A、106Bにより保持されるビ
ード部20のプライコードの伸長が周方向に異なって制
限される。
【0035】図4に示されるように、リム102の位置
Aと位置Bとは互いに反対側に配置されており、位置A
と位置Bとの間は同一の変化率となっている。ここで、
リム幅の最大値と最小値との差は、PCI処理の対象と
なるタイヤ10のサイズ及びカーカス14のプライコー
ドの材質によって異なるが、一般に、0.5 〜15mmであ
る。15mmよりも最大値と最小値との差が大きいと、ビー
ド、タイヤ変形が大きく、また、PCI処理工程中で効
率よくプライコードの伸長を制限することができないた
め、好ましくない。また0.5mm よりも差が小さいと、リ
ム幅を変えてプライコードの伸長を制限する実質的な効
果が得られないため、好ましくない。0.5〜15mmの最大
値と最小値との差が、効率よくPCI処理中にプライコ
ードの伸長を制限してタイヤの形状を修正するために好
ましい。
【0036】また、保持盤106Aと保持盤106Bと
は、タイヤ10の径方向に沿った中心線に対して同一の
大きさの傾斜角度で且つ互いに反対の方向に傾斜してい
る。このため、リム102で保持されたタイヤ10は、
本体104の軸心に対して水平状態を維持することがで
きる。
【0037】保持盤106Bに連結されたリム中心軸1
10は中空の部材であり、リム中心軸110の内部空間
は、リム102の本体104の内部に形成された空間と
連結されている。リム中心軸110の他端側は、内圧付
与装置112に連結されている。
【0038】内圧付与装置112は、空気を圧縮して供
給するための図示しないコンプレッサを備えている。内
圧付与装置112によってタイヤ10に付与される内圧
は、タイヤ10の使用圧力又は通常のPCI圧力程度と
なっている。また、内圧付与装置112は、圧縮空気を
加熱するための図示しない加熱手段を備えており、加熱
された圧縮空気がタイヤ10に供給し、タイヤ10の内
部を所定の温度に加熱する。タイヤ10の内圧が付与さ
れるときの温度は80℃以上、好ましくは120℃〜1
80℃である。80℃以下では、タイヤ10のコード物
性が変化しにくく、物性をコントロールする観点から好
ましくない。
【0039】また、保持盤106Aに連結された支持軸
109の他端側は、駆動部114に接続されている。駆
動部114は、図示しない駆動手段例えばモータを備え
ており、モータの駆動により保持盤106Aを上下方向
に移動する。これにより、筒体104Aは、筒体104
Bに対して接近及び離反方向に移動し、接近方向に移動
することによって筒体104A及び筒体104Bが一体
に組み合わされてリム102が構成され、離反方向に移
動することによってリム102が分解される。
【0040】図5に示されるように、PCI装置100
には、図示しないCPU、RAM、ROMで構成された
コントローラ118が備えられている。
【0041】コントローラ118には、タイヤ10を構
成するプライコードの材質やタイヤ10の物性に応じ
て、プライコードの長さを制御し、タイヤ10の形状調
節処理を行うプログラムが記憶されている。コントロー
ラ118は、このプログラムに従って、リム102とタ
イヤ10の位置関係及び、コード部20の保持時間に相
当するPCI処理時間を設定する。
【0042】コントローラ118には、内圧付与装置1
12及び駆動部114が接続されている。コントローラ
118は、駆動部114を制御してタイヤ10をPCI
装置100に装填させ、PCI処理を設定された時間で
行うように内圧付与装置112を制御する。
【0043】また、コントローラ118には、コントロ
ーラ118にタイヤ10の加硫前状態でのRR波形及び
加硫後のユニフォミティ特性などの種々のデータを入力
するための入力器120と、入力されたデータと共に、
リム102のリム幅が最大となる位置A又はリム幅が最
小となる位置Bに対応するタイヤ10の周上の位置など
を表示する表示パネル122が接続されている。入力器
120は、測定されたRR波形などを測定器から直接入
力可能なものにすることができるが、数値の入力が可能
なキーボードなどであってもよい。
【0044】PCI装置100によって行われるタイヤ
10の形状調節は、タイヤ10の加硫前状態のときのR
R波形から、波形のピーク部に該当するタイヤ10の箇
所を、リム幅が最小となるリム102の位置Bに対応さ
せること、又は波形のボトム部に該当するタイヤ10の
箇所を、リム幅が最大となるリム102の位置Aに対応
させることによって、プライコードの伸長を調節し、タ
イヤ10のユニフォミティ特性を修正するものである。
この拘束位置は、加硫直後のタイヤ10と同一の条件で
PCI工程に付された製品としての加硫後のタイヤ10
のRFVが既に明らかである場合には、加硫後のRFV
から特定することもできる。
【0045】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。加硫前状態のタイヤ10のRRは、周知の方法で測
定されて波形として表される。この得られたRR波形に
は、通常、波形のピーク部及びボトム部とが認められ、
このピーク部は、カーカス14のプライコードの長さが
最も長い部分に相当し、一方、ボトム部は、カーカス1
4のプライコードの長さが最も短い部分に相当する。
【0046】このカーカス14のプライコードは、PC
I工程では80℃以上の高温で所定の内圧が付与される
と張力が加えられ、安定化するまで伸長する。
【0047】このようなタイヤ10は、リム102に嵌
め込まれると、リム102の保持盤106A、106B
の端辺によって、ビード部20をタイヤ10の外側から
保持される。この拘束によって、ビード部20のプライ
コードの伸長が制限される。
【0048】このとき、プライコードに加えられる張力
は、リム102の位置B(リム幅が最小)において保持
されたときが最も小さく、リム102の位置A(リム幅
が最大)において保持されたときが最も大きくなる。
【0049】このため、図6に示されるように、位置B
で保持されたRR波形(図6において破線で図示)のピ
ーク部のプライコードは、PCI中でわずかに伸長し
(矢印Em参照)、位置Aで保持されたRR波形のボト
ム部のプライコードは、PCI中で大きく伸長する(矢
印Ex参照)。
【0050】これにより、RR波形のピーク部とボトム
部とで、長さの差が小さくなるようにプライコードの伸
長に差が生じ、この結果、PCI後のプライコードは、
周方向にわたって略同一の長さとなって(図6において
実線で図示)、タイヤ10の形状が調節され、タイヤ1
0の真円度を高くすることができる。
【0051】次に、図7を参照してタイヤ10の形状調
節処理について説明する。図7には、タイヤ10の形状
調節処理の一例を示すフローチャートが示されており、
特定形状のリム102を用いて、リム幅が最小となる位
置Bにタイヤ10のRR波形ピーク部を対応させてタイ
ヤ100の形状を調節する場合を例に説明する。
【0052】ステップ130において、PCI処理の対
象となるタイヤ10のカーカス14のプライコードの材
質とタイヤ10のサイズが取り込まれると、ステップ1
32において、タイヤ10のRR波形又はRFV波形が
取り込まれる。これらのデータは、所定の操作によっ
て、PCI装置100に備えられた入力器120から入
力される。また、この入力の確認はPCI装置100に
設けられた表示パネル122に表示することにより確認
することができる。
【0053】RR波形又はRFV波形が取り込まれる
と、ステップ134において、取り込まれたRR波形又
はRFV波形に基づいて演算が行われて、ステップ13
6において、リム102の位置Aに対応するタイヤ10
の位置が決定される。なお、リム102の形状や、リム
102の最大値及び最小値の差などのリム102の情報
は、予めコントローラ118に取り込まれている。この
ため、このリム102の形状に合わせて、タイヤ10の
位置が決定される。タイヤ10の位置は、RRの測定時
に測定起点が設定されており、この測定起点に対する角
度として位置決めされる。
【0054】タイヤ10の位置が決定すると、ステップ
138において、PCI処理時間が決定される。このP
CI処理時間は、不均一なリム幅に基づいてプライコー
ドの伸長を不均一に制限して行うタイヤ10の形状調節
が適切に完了すると共に、加硫直後の高温によりプライ
コードの安定化が図られるために必要な十分な時間とし
て設定される。
【0055】PCI処理時間が決定されると、ステップ
140において、リム102にタイヤ10が装填された
か否かが判断され、タイヤ10がリム102に嵌め込ま
れてPCI装置100に装填されるまで判断は否定され
る。
【0056】PCI装置100では、モールドにおいて
高温での加硫処理が行われたタイヤ10が、図示しない
タイヤ運搬手段によって運ばれて、PCI装置100の
リム102に保持される。タイヤ10をリム102に保
持するときには、駆動部114が駆動して筒体104A
を筒体104Bから分離する。分離された筒体104B
の端辺の大きさは、タイヤ10の内周側のサイズよりも
小さいため、タイヤ10の内側に容易に筒体104Bを
位置決めし載置することができる。タイヤ10は、RR
波形のピーク部が、リム102のリム幅が最小となる位
置Bに対応するように載置される。保持盤106Bの保
持部105は、タイヤ10のコード部20の下方に配置
される。
【0057】タイヤ10を載置すると、駆動部114が
駆動して筒体104Aが筒体104Bに接近し、筒体1
04Aと筒体104Bとが一体化する。これにより本体
104が形成される。これと共に、タイヤ10は、PC
I装置100に装填完了し、タイヤ10のビード部20
は、保持盤106A、106Bの保持部105によって
それぞれタイヤ10の内側に向けられて保持される。
【0058】リム102にタイヤ10が保持されると、
ステップ142において、スタート指示があったか否か
が判断され、スタートの指示があるまで判断は否定され
る。
【0059】入力器120を介してスタートの指示が入
力されると、判断は肯定されてステップ144に移行
し、タイヤ10の内圧の付与が開始される。
【0060】タイヤ10に内圧が付与されるときには、
内圧付与装置112は80℃以上の圧縮空気を供給す
る。圧縮空気は、内圧付与装置112からリム中心軸1
10を介してリム102に供給され、リム102の周面
に設けられた空気孔108を通って、タイヤ10の内部
へ供給される。内圧付与装置112は、タイヤ10の使
用圧力程度の圧力がタイヤ10に付与されるように、圧
縮空気圧力を調整する。
【0061】タイヤ内圧付与が開始されると、ステップ
146において、PCI処理時間が経過したか否かが判
断され、PCI処理時間が経過するまで判断は否定され
る。なお、PCI処理時間は、スタートが指示されたと
きから起算される。
【0062】このPCI処理中に、カーカス14のプラ
イコードに張力が加えられる。このとき、ビード部14
が互いに接近するようにリム102の保持盤106A、
106Bによって保持されているため、リム幅に応じて
伸長が制限される。リム幅が最小である位置Bに対応し
て保持されたRR波形又はRFV波形のピーク部となる
箇所のプライコードは、小さく伸長する。これにより、
プライコードがタイヤ10のRR又はRFVのような形
状特性に応じて周方向に異なる程度に伸長し、この結
果、プライコードの長さがタイヤ10の全周にわたって
調節され、略同一の長さとなる。
【0063】PCI処理時間が経過し、タイヤ10が設
定された所定の温度に冷却されると、判断は肯定され
て、一連の処理を完了する。
【0064】このように、PCIを行いながら、リム幅
の異なるリム102によりプライコードの伸長を、タイ
ヤ10の形状特性に応じて位置決めされたリム幅に応じ
て制限して、プライコードの長さがタイヤ10の周方向
にわたって均一化されるので、PCI後のタイヤ10の
形状が調節されて真円度の高いユニフォミティ特性に優
れたタイヤ10を得ることができる。
【0065】また、PCI中で使用圧力程度の圧力を用
いてタイヤ10の形状を調節するので、タイヤ10を削
ったり、また高圧で処理する必要がなく、PCI処理の
エネルギーを利用して効率よくタイヤ10の形状の調節
を行うことができる。
【0066】さらに、リム102の形状によってプライ
コードの伸長を調節してタイヤの形状調節処理をPCI
処理とを行うことができるので、設備を大幅に変更する
ことなく容易に既存のPCI装置に適用することができ
る。
【0067】本実施の形態では、リム幅が周面にわたっ
て同一の割合で異なり、位置A及び位置Bがそれぞれ1
点のみ存在する固定された形状のリム102を用いた
が、これに限定されない。
【0068】例えば、リム102の保持盤106A、1
06Bの結合位置を調節可能な構造とし、最大値及び最
小値の差を任意に変更可能なものとしてもよい。これに
より、最大値及び最小値をタイヤ10に応じて変更する
ことができ、1つのリムであっても複数の異なるタイヤ
10の形状を調節することができる。
【0069】また、リムにおける位置A及び位置Bはそ
れぞれ1点のみで存在させる必要はなく、図8(A)に
示されるように、リム幅が周面において異なる割合で変
化し、リム幅が最大となる位置A及びリム幅が最小とな
る位置Bとなる部分が連続した領域で存在するリムを用
いてもよい。この場合には、タイヤの連続した部分でプ
ライコードの伸長を同程度に制限することができる。
【0070】本実施の形態では、例えば単一の形状を有
するタイヤ10に対して適用可能な予めリム102の形
状を1つに固定したものを用いたが、これに限定されな
い。タイヤ10のRR波形又はRFV波形に基づいて、
適用可能なリムの形状を設定してもよい。これにより、
形状の異なる複数のリムから対応するリムを選択してP
CI装置100に取り付けてタイヤの形状調節処理及び
PCI処理を行うことができる。
【0071】本実施の形態では、プライコードの伸長
を、タイヤ10のRR波形のピーク部をリム幅が最小と
なる位置Bと一致させてタイヤ10の形状を調節した
が、RR波形のボトム部をリム幅が最大となる位置Aと
一致させてタイヤ10の形状を調節してもよい。これに
より同様の効果を得ることができる。さらに、RR波形
のピーク部を位置Bと一致させると共に、RR波形のボ
トム部を位置Aと一致させてもよい。これにより、プラ
イコードの長さが長い部分では伸長を最も制限すると共
にプライコードの長さが短い部分では伸長を最も制限し
ないので、一層効率よくタイヤ10の形状を真円に近く
調節することができる。
【0072】本実施の形態では、リム102の本体10
4を、筒体104A及び104Bとを一体に組み合わせ
ることで構成したが、これに限定されない。例えば、一
体化した状態の本体としてもよい。一体化の本体とした
場合には、タイヤ10のビード部20を、保持部105
よりも内側となるように、タイヤ10を嵌め込む。これ
により、前記と同様の効果を得ることができる。
【0073】また、リム102の保持部105は、リム
102の端辺に取り付けられた保持盤106A、106
Bの端部に配置されなくてもよい。
【0074】図8(B)には、他のリム202が示され
ている。このリム202では、リム中心軸110は保持
盤106Bに連結されており、この保持盤106Bは、
中空の円柱部材で構成された本体204の図8(B)下
端側に配置している。この本体204の周面には空気孔
108が多数穿設されている。
【0075】本体204の周面には、本体204の周面
に沿って図8(B)において上下方向に移動可能な保持
部208が配置されており、この保持部208は、支持
軸205で支持されている。保持部208と保持盤10
6Bとの離反寸法(矢印R参照)は、本体204の周面
に沿って変更可能となっている。
【0076】保持部208には、保持部208よりも上
方に位置した本体204の空気孔108を塞ぐために、
保持盤106Bの配置方向とは反対の方向にカバー21
0が備えられている。カバー210は、保持部208の
移動に伴って移動し、タイヤ10に所定の内圧を付与す
るために供給された圧縮空気がタイヤ10の上方に配置
された空気孔108から排出されることを防止する。
【0077】支持軸205には図示しない駆動部が連結
されている。この駆動部は、リム202に保持されるタ
イヤ10の形状特性に応じて保持部208を移動させ、
保持部208と保持盤106Bとの離反寸法を変更す
る。
【0078】このようなリム202にタイヤ10を装填
する際には、保持部208を本体204から抜き取るこ
とによって本体204の上端を露出させる。本体204
の上端はタイヤ10の内周の径よりも小さいので、容易
にタイヤ10を装填することができる。タイヤ10が装
填されると、支持軸205を駆動して、保持部205を
保持盤106Bに向けて移動する。これにより、保持部
205と保持盤106Bの保持部105によって、タイ
ヤ10のビード部20を保持することができる。
【0079】これにより、前記同様に、タイヤ10のビ
ード部20が周面に沿って異なる保持幅で保持されるの
で、ビード部20のプライコードの伸長を調節し、タイ
ヤ10の形状を調節することができる。また、保持部2
05と保持盤106Bとの離反寸法が変更可能であるの
で、個々のタイヤ10の形状特性に応じて、離反寸法を
一律に変更し、個々のタイヤ10を適切に形状変更する
ことができる。
【0080】
【実施例】サイズが205/70 R14の乗用車用ラ
ジアルタイヤ10を60本作製して、30本ずつに分け
た。このタイヤ10のカーカス14には、ポリエステル
コードが使用されている。
【0081】一方の群のタイヤ10(実施例)は、加硫
直後に本実施の形態に係るリム102を備えたPCI装
置100に装填された。リム102の最大値及び最小値
の差は2mmとした。
【0082】これに対して他方の群のタイヤ10(比較
例)は、加硫直後に、対向する保持盤が平行に配置さ
れ、リムの周方向でのリム幅の差が0であるリムを備え
た他のPCI装置に装填された。
【0083】PCI後の実施例のタイヤ10の群と比較
例のタイヤ10の群とについて、それぞれRFV及びR
R(製品)を測定した。結果(平均値)を表1に示す。
【0084】
【表1】 表1に示されるように、リム幅が周方向で異なる本実施
の形態に係るリム102で保持されプライコードの伸長
が制限された実施例のタイヤ10は、リム幅が周方向で
同一のリムで保持された比較例のタイヤと比較して、R
Rの平均値で0.1mm、RFVの平均値で20.1N
低い値を示した。
【0085】これは、実施例のタイヤ10の方が真円度
が高く、ユニフォミティ特性が修正されたことを示して
いる。
【0086】従って、リム幅が周方向で異なるリムを用
いてプライコードに伸長を調節することにより、PCI
時でのエネルギーを利用して、外観を損なうことなく効
率よくユニフォミティ特性を修正することができた。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
CI時に、タイヤのビード部間が、タイヤの形状特性に
応じて保持幅を周方向にわたって変化させて保持される
ので、コード部材の長さの伸長がタイヤの形状特性に応
じて制御されて、タイヤの外見を損なわず且つタイヤを
破壊することなく、効率よくタイヤのユニフォミティ特
性を修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るPCI装置の概略側
面図である。
【図2】本実施の形態に係るPCI装置に装填可能なタ
イヤの断面図である。
【図3】(A)は、本実施の形態に係るリムの側面図、
(B)は、(A)のC−C断面図である。
【図4】本実施の形態に係るリムのリム幅の変化を示す
グラフである。
【図5】本実施の形態に係るPCI装置のブロック図で
ある。
【図6】本実施の形態に係るPCI装置に装填されるタ
イヤのプライコードの長さを示したグラフである。
【図7】本実施の形態に係るPCI装置のPCI処理及
び形状調節処理を示すフローチャートである。
【図8】(A)は、本実施の形態に係る他のリムのリム
幅の変化を示すグラフ、(B)は本実施の形態に係るさ
らに他のリムの側面図である。
【図9】(A)は、プライコードの熱収縮率と引っ張り
試験伸度との関係を示したグラフ、(B)は、プライコ
ードの引っ張り試験伸度と温度との関係を示したグラフ
である。
【符号の説明】
10 タイヤ 14 カーカス 20 ビード部 100 PCI装置 102 リム(保持具) 104 本体 105 保持部 106A 保持盤 106B 保持盤 112 内圧付与装置(内圧供給手段) 118 コントローラ(保持条件設定手段、制御手
段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫後のタイヤの形状を調節するタイヤ
    形状調節方法であって、 加硫直後のポストキュアインフレーション時に、前記加
    硫後のタイヤのビード部間を、前記タイヤの形状特性に
    応じて保持幅を周方向にわたって変化させて保持するこ
    とを特徴とするタイヤ形状調節方法。
  2. 【請求項2】 加硫前のタイヤの形状特性に基づいて、
    前記タイヤと前記周方向にわたって変化された保持幅と
    の位置関係、保持幅の最大値と最小値との差、保持時間
    から選択された少なくとも1つを決定することを特徴と
    する請求項1に記載のタイヤ形状調節方法。
  3. 【請求項3】 前記タイヤのRRの測定ピーク位置に相
    当する箇所を、最小の保持幅で保持することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のタイヤ形状調節方法。
  4. 【請求項4】 前記タイヤのビード部間を、軸方向に沿
    った幅寸法が該タイヤの形状特性に応じて周方向にわた
    って変化した環状の保持具を用いて保持することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタ
    イヤ形状調節方法。
  5. 【請求項5】 加硫直後のタイヤの厚み寸法に対応した
    幅寸法を有し、周面に多数の空気孔を有する環状の本体
    と、前記本体の周面よりも周面外側へ突出された一対の
    保持部とを備え、タイヤの内側に嵌め込まれて、前記保
    持部でポストキュアインフレーション中のタイヤのビー
    ド部を保持するポストキュアインフレーション用保持具
    であって、 前記一対の保持部間の離反寸法が、前記タイヤの形状特
    性に応じて周方向にわたって変化していることを特徴と
    するポストキュアインフレーション用保持具。
  6. 【請求項6】 加硫直後のタイヤを所定の温度になるま
    で保持するポストキュアインフレーション装置におい
    て、 保持された前記タイヤに所定の内圧を供給する内圧供給
    手段と、 環状の本体及び、前記本体の周面に沿って前記タイヤの
    形状特性に応じた幅寸法で離反して前記本体の周面から
    外側へ突出した一対の保持部を備え、前記保持部によっ
    て前記タイヤのビード部間を前記タイヤの形状特性に応
    じた保持幅で保持する保持具と、 前記タイヤの加硫前の形状特性又は加硫後の形状特性か
    ら、前記タイヤと前記保持具との位置関係、前記保持幅
    の最大値と最小値との差、保持時間から選択された少な
    くとも1つを設定する保持条件設定手段と、 前記保持条件設定手段により設定された条件に基づい
    て、前記内圧付与手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするポストキュアインフレーショ
    ン装置。
JP9242472A 1997-07-03 1997-09-08 タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置 Pending JPH1177848A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9242472A JPH1177848A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置
US09/108,173 US6203748B1 (en) 1997-07-03 1998-07-01 Tire configuration control method, holding apparatus for post cure inflation, and post cure inflation apparatus
DE69831773T DE69831773T2 (de) 1997-07-03 1998-07-01 Verfahren zum Prüfen der Reifengleichförmigkeit und Nach-Aufblasvorrichtung für Reifen
ES98112152T ES2247650T3 (es) 1997-07-03 1998-07-01 Procedimiento para el control de la uniformidad de un neumatico y dispositivo de inflado postcurado para neumaticos.
EP98112152A EP0888872B1 (en) 1997-07-03 1998-07-01 Method for controlling tyre uniformity and tyre post-cure inflation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9242472A JPH1177848A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1177848A true JPH1177848A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17089601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9242472A Pending JPH1177848A (ja) 1997-07-03 1997-09-08 タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1177848A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137286A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Bridgestone Corp 空気入りタイヤのユニフォーミティ調整方法及びユニフォーミティ調整装置
JP2013121684A (ja) * 2011-12-11 2013-06-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137286A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Bridgestone Corp 空気入りタイヤのユニフォーミティ調整方法及びユニフォーミティ調整装置
JP2013121684A (ja) * 2011-12-11 2013-06-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2529531B2 (ja) 非研摩タイヤ修正方法及び装置
JP4870782B2 (ja) 複数ハーモニックのタイヤのユニフォミティーを修正する方法
US6203748B1 (en) Tire configuration control method, holding apparatus for post cure inflation, and post cure inflation apparatus
EP2329942A1 (en) Retreaded tire manufacturing method, and spent tire grinding apparatus
JPH11291363A (ja) タイヤ成型装置およびそれを用いたタイヤ成型方法
JP3842385B2 (ja) タイヤ形状調節方法
US6776937B2 (en) Method of correcting radial force variation of tire and apparatus therefor
US6908587B1 (en) Post cure correction of tire uniformity
EP1127681A2 (en) Method and tire adapted for post cure tire uniformity correction
JPH1177848A (ja) タイヤ形状調節方法、ポストキュアインフレーション用保持具及びポストキュアインフレーション装置
US4178198A (en) Method and apparatus for treading tires
JP2006508838A (ja) タイヤのトレッド再生操作でバランスをとる方法と装置
JP2001162622A (ja) タイヤのrfv修正方法及び修正装置
JP2804231B2 (ja) タイヤの製造方法及びこれに用いるステッチング装置
JP2008137286A (ja) 空気入りタイヤのユニフォーミティ調整方法及びユニフォーミティ調整装置
EP1207036B1 (en) Constrained post-cure inflation of tyres
JP2002225043A (ja) 空気入りタイヤのユニフォミティー修正方法
JP4683372B2 (ja) タイヤ成形機
JP2001212888A (ja) グリーンタイヤの成型方法
JP7485924B2 (ja) タイヤの製造装置および方法
JPH07290458A (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2021169170A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及び製造装置
JPH0195009A (ja) タイヤの更生方法
GB1592962A (en) Method and apparatus for treading tyres
JP2000296522A (ja) タイヤの製造方法