JP2000296522A - タイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤの製造方法

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JP2000296522A
JP2000296522A JP11108261A JP10826199A JP2000296522A JP 2000296522 A JP2000296522 A JP 2000296522A JP 11108261 A JP11108261 A JP 11108261A JP 10826199 A JP10826199 A JP 10826199A JP 2000296522 A JP2000296522 A JP 2000296522A
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JP
Japan
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tire
bead
rfv
pressing
component
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JP11108261A
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English (en)
Inventor
Shigeki Ota
茂樹 太田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N次成分を主体としたRFVのタイヤを意図
的に製造でき、車体の固有振動数とのマッチングを可能
とし、車体全体としての振動や騒音を効果的に抑制しう
る。 【解決手段】 未加硫タイヤ1のビード底面4Sを、周
方向に等間隔を隔てた複数Nの加圧具10を用いて半径
方向外側に押圧し、前記ビード底面4Sに略N角形状に
微小変形を生じさせた後、加硫する。これにより、加硫
後のタイヤのN次と異なる次数のRFV成分を減じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアルフォース
バリエーションの高次成分を制御して車体振動や車内騒
音を抑制しうるタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】加硫
後のタイヤには、材料、構造、及び製造工程などの種々
な要因により不均一性が生じており、図6に例示するよ
うに、ドラムD上のタイヤTに一定荷重Fを加え、ドラ
ム軸とタイヤ軸との距離を一定に保って回転すると、タ
イヤ剛性の不均一性が、反力の変動として測定できる。
この変動のうちの半径方向の成分は、ラジアルフォース
バリエーション(以下RFVという場合がある)と呼ば
れ、車体振動や車内騒音の主な発生原因となっている。
【0003】なお、前記RFVの生波形をフーリエ解析
すると、タイヤ1回転に1サイクルを描く1次成分、2
サイクルを描く2次成分、以下3、4、5次・・・ の波形
に分解することができる。そして、このRFVの成分波
形は、特定の速度域において車体の固有振動数と共振
し、ハンドル振動等の車体振動、或いは不快なこもり音
等の車内騒音を発生させる。
【0004】これを解決するため、従来は、特定の高次
成分が大きくならないように、生波形においてRFVが
最大となる位置を、バフ掛けなどによって削って減少せ
しめ、均一化を図ることが行われている。
【0005】しかしながら、車体の固有振動数は、車種
毎に特定の値を有する傾向があり、例えば、ある特定の
車種Aでは、3次のRFV成分に敏感となるが4次のR
FV成分には鈍感である場合があることが判明した。そ
して、この車種Aにおいては、タイヤの最大RFVを減
じるよりは、むしろ3次成分以外の波形(好ましくは4
次成分の波形)を主体とした生波形を有するRFVのタ
イヤを装着することが、車体全体としての振動や騒音を
抑えるために有利であることを見い出し得た。
【0006】そしてそのためには、自在な次数成分の波
形を主体とした生波形を有するRFVのタイヤを意図的
に製造しうる、新規なタイヤ製造方法が必要となる。
【0007】すなわち本発明は、未加硫タイヤのビード
底面を予め略N角形状に微小変形させた後、加硫成形す
ることを基本として、N次成分の波形を主体としてそれ
以外の次数のRFV成分を減じたタイヤを意図的に製造
でき、車体の固有振動数とのマッチングを可能とし、車
体全体としての振動や騒音を効果的に抑制しうるタイヤ
の製造方法の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1のタイヤの製造方法の発明は、未加硫タイ
ヤのビード部のビード底面を、このビード底面を損ねる
ことなく周方向に等間隔を隔てた複数Nの加圧具を用い
て半径方向外側に押圧し前記ビード底面に略N角形状に
微小変形を生じさせて前記未加硫タイヤを加硫すること
により、加硫後のタイヤの前記N次と異なる次数のRF
V成分を減じることを特徴としている。
【0009】また請求項2の発明では、前記押圧は、ビ
ード底面での面積当たり0.5〜3.0kgf/cm2 の圧
力で、かつ5〜20分の時間行うことを特徴としてい
る。
【0010】また請求項3の発明では、前記加圧具は、
前記ビード底面の半径よりも小な曲率半径の接触面を有
することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1、2において、本発明のタ
イヤの製造方法は、未加硫タイヤ1のビード部4のビー
ド底面4Sを、複数Nの加圧具10を用いて半径方向外
側に押圧し、これによって前記ビード底面4Sに略N角
形状の微小変形を生じさるビード微小変形行程を、加硫
成形行程に先駆けて設けている。
【0012】なお前記未加硫タイヤ1は、図3にその子
午断面を示すように略台形状の輪郭形状を有し、トレッ
ド部2の両端から半径方向内方にのびるサイドウォール
部3の内方端に、前記ビード部4を具える。このビード
部4内には、例えばスチールワイヤ等の線材を用いた所
謂テープビード構造やシングルワインド構造等をなすリ
ング状のビードコア5が埋設される。また該ビードコア
5、5にはカーカス6が架渡されるとともに、該カーカ
ス6の外側かつトレッド部2の内方にはブレーカ7が配
される。
【0013】このような未加硫タイヤ1は、従来と同
様、例えばフォーマを用い、カーカス6、ビードコア
5、ビードゴム、サイドウォールゴム、及びトレッドゴ
ム等を含む各種のタイヤ構成部材を組立てる生タイヤ形
成行程によって形成される。
【0014】そして、生タイヤ形成行程と加硫成形行程
との間に、ビード微小変形行程を設けている。
【0015】このビード微小変形行程では、前記未加硫
タイヤ1のビード部4のビード底面4Sを、加圧具10
を用いて、略N角形状に微小変形させる。ここで、前記
ビード底面4Sとは、ビード部4の半径方向の内周面を
意味し、本例では、前記子午断面において、タイヤ軸と
略平行となる場合を例示している。
【0016】また前記加圧具10は、図2に略示する如
く、本例では、上下動自在な昇降台11に保持される。
この昇降台11には、未加硫タイヤ1と同心な軸心Xを
中心とした半径方向の内外に進退可能なロッドを有する
例えばエアシリンダ12である進退手段が配されるとと
もに、この進退手段の各ロッド端に前記加圧具10を取
付けている。
【0017】また前記昇降台11には、複数(N個)の
加圧具10が周方向に等間隔を隔てて配されており、各
加圧具10は、前記エアシリンダ12の作動によって移
動し、互いに等しい圧力を有して前記ビード底面4Sを
半径方向外側に押圧しうる。これによって、前記ビード
底面4Sを、図1に誇張して示すように、略真円状態か
ら略N角形状に強制的に、微小変形させる。
【0018】ここで「微小変形」とは、前記押圧を解除
した時、ゴム表面であるビード底面4Sは変形している
が、ビードコア5は変形せずに真円状に復帰する範囲の
変形度合いを意味する。
【0019】また前記押圧では、ビード底面4Sを損ね
ないように、すなわちビード底面4Sに傷やエッジ状の
押し痕が生じないように行うことが必要である。そのた
めに、前記加圧具10は、図4に例示する如く、ビード
底面4Sとの接触面10Sを、前記ビード底面の半径R
よりも小な曲率半径R1の円弧で形成することが好まし
い。なお、曲率半径R1が10mm未満の時、押し痕が
過大となって加硫後に凹状のベアが生じる傾向となり、
従って曲率半径R1は10mm以上が好ましい。
【0020】また押圧は、ビード底面4Sでの面積当た
り0.5〜3.0kgf/cm2 の圧力で、かつ5〜20分
の時間行うことが好ましい。圧力が0.5kgf/cm2
満及び時間が5分未満の時、前記微小変形が不十分とな
って本願の効果を発揮することができなくなる恐れがあ
る。逆に圧力が3.0kgf/cm2 を越えるとき及び時間
が20分を越えるとき、ビードコア5にも変形を招く
等、RFVを著しく悪化させるとともに耐久性の低下原
因ともなる。
【0021】そしてこのように、前記ビード底面4Sを
略N角形状に微小変形せしめ、その真円度を強制的に減
じた、未加硫タイヤ1を、従来と同様、加硫金型を用い
た加硫成形行程で加硫する。
【0022】次に、前記製造方法による作用効果を説明
する。図5(A)は、2つ(N=2)の加圧具10を用
い、圧力1.5kgf/cm2 、時間10分の条件でビード
底面4Sを押圧して微小変形した後、加硫成形したタイ
ヤ(サイズ195/65R15)のPFVの生波形を示
し、また 図5(B)は、微小変形なしで加硫成形した
場合のRFVの生波形を示す。なおPFVは、JASO
c607に準拠し、リム(6JJ)、内圧(200KP
a)、荷重(460kgf)の条件で測定したものであ
る。
【0023】図の如く、微小変形なしの場合には、RF
Vは1次成分を主体とした生波形を有しているが、微小
変形させることによって、2次成分を主体とした生波形
に制御することができ、しかも2次と異なる次数のRF
V成分、特に1次のRFV成分を大巾に減じるという効
果を有している。またPFVの最大値自体を減少するこ
ともできる。
【0024】すなわち、加圧具10の使用数であるNを
特定することにより、製造されるタイヤのRFVを、N
次成分を主体とした波形形状のものに意図的に制御する
ことが可能となり、しかもN次以外のRFV成分を減じ
るとともに、PFVの最大値自体を減少させることもで
きる。なお前記効果は、前記微小変形が、ビード部4の
内部ひずみとして残存し、タイヤ剛性に影響を与えるた
めと推測される。
【0025】このように、N次以外のRFV成分及びP
FVの最大値を減じる以外に、特に車体とできるだけ共
振しないように、車体が敏感とする次数のRFV成分を
意図的に減じたタイヤを提供して、このタイヤを装着し
うるなど、車体とタイヤのマッチングを可能とし、車体
全体としての振動や騒音を効果的に抑制できる。
【0026】なお、ビード底面4Sへの微小変形の形成
は、例示の如く双方のビード部4に対して行うことが好
ましいが、一方のビード部4にのみに行うこともでき
る。
【0027】また本発明の製造方法が対象とするタイヤ
は、特に規制されることがなく、例えばラジアル構造、
バイアス構造、セミラジアル構造等の種々の構造のもの
が採用でき、また乗用車用のほか、小型トラック用、商
業用、或いは重荷重用など種々のカテゴリーのタイヤに
適用できる。
【0028】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、未加硫タイヤのビ
ード底面を予め略N角形状に微小変形させた後、加硫成
形しているため、N次成分を主体としてそれ以外の次数
のRFV成分を減じたタイヤを意図的に製造でき、車体
とのマッチングを可能とし、車体全体としての振動や騒
音を効果的に抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】その断面図である
【図3】未加硫タイヤを示す断面図である。
【図4】加圧具を説明する断面図である。
【図5】(A)は本発明によるタイヤのRFVの波形
図、(B)は従来タイヤのRFVの波形図である。
【図6】RFVを説明する線図である。
【符号の説明】 1 未加硫タイヤ 4 ビード部 4S ビード底面 10 加圧具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未加硫タイヤのビード部のビード底面を、
    このビード底面を損ねることなく周方向に等間隔を隔て
    た複数Nの加圧具を用いて半径方向外側に押圧し前記ビ
    ード底面に略N角形状に微小変形を生じさせて前記未加
    硫タイヤを加硫することにより、加硫後のタイヤの前記
    N次と異なる次数のラジアルフォースバリエーション成
    分を減じることを特徴とするタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】前記押圧は、ビード底面での面積当たり
    0.5〜3.0kgf/cm2 の圧力で、かつ5〜20分の
    時間行うことを特徴とする請求項1記載のタイヤの製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記加圧具は、前記ビード底面の半径より
    も小な曲率半径の接触面を有することを特徴とする請求
    項1又は2記載のタイヤの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002116109A (ja) * 2000-08-01 2002-04-19 Bridgestone Corp タイヤのラジアルフォースバリエーションの修正方法及び修正装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002116109A (ja) * 2000-08-01 2002-04-19 Bridgestone Corp タイヤのラジアルフォースバリエーションの修正方法及び修正装置
JP4571342B2 (ja) * 2000-08-01 2010-10-27 株式会社ブリヂストン タイヤのラジアルフォースバリエーションの修正方法及び修正装置

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