JP2002096610A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその製造方法

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JP2002096610A
JP2002096610A JP2000291021A JP2000291021A JP2002096610A JP 2002096610 A JP2002096610 A JP 2002096610A JP 2000291021 A JP2000291021 A JP 2000291021A JP 2000291021 A JP2000291021 A JP 2000291021A JP 2002096610 A JP2002096610 A JP 2002096610A
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Yukishige Adachi
幸繁 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤユニフォミティを向上する。 【解決手段】 トロイド状のカーカス6を具えた空気入
りタイヤ1である。前記カーカス6は、トレッド部2か
らサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5
に至る本体部6aに前記ビードコア5の回りを折り返し
た折返し部6bを一体に設けた少なくとも1枚のカーカ
スプライ6Aを含む。ビードコア5のタイヤ半径方向内
側に、該ビードコア5の内周面5iとの間でカーカスプ
ライ6Aを挟む補助コード層9を設ける。補助コード層
9は、タイヤ軸方向の巾SWがビードコア5の巾CWの
0.7〜1.0倍、かつタイヤ周方向に対して20〜8
0゜に傾けて配列したスチールコードSCからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤユニフォミ
ティなどを向上しうる空気入りタイヤ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
車両の静粛化等に伴い、タイヤにも振動やノイズ性能の
改善が求められている。例えばタイヤの真円度ないし均
一性(ユニフォミティ)が損なわれると、タイヤの回転
中に外力が作用していないにも拘わらず、タイヤ回転軸
を上下に振動させる力、すなわちラジアルフォースバリ
エーション(以下、単に「RFV」ということがあ
る。)が発生する。このRFVは、車両を振動させた
り、また静粛化を阻害する原因とする。
【0003】今日の空気入りタイヤにあっては、生産技
術の向上ないし生産設備の改善等により、このようなR
FVは非常に小さく抑えられているが、発明者らは、こ
のようなRFVをさらに減じるために鋭意検討を行な
い、空気入りタイヤの製造工程に着目した。
【0004】空気入りラジアルタイヤを製造する方法と
して、例えばシングルステージ成形法が知られている。
図8には、シングルステージ成形法に用いられる成形ド
ラムbを例示している。成形ドラムbは、略円筒状をな
すとともに、膨張により拡径しうる膨張ドラム部cと、
その両側に配されたビードコア支持装置dとを具える。
前記ビードコア支持装置dは、本例では拡径により、外
挿されたビードコアの内周面を押圧し該ビードコアを位
置決め固定しうる凹溝状のコア受け部eを具えている。
【0005】タイヤを製造する場合には、先ず前記コア
受け部eを覆ってシート状のインナーライナi、カーカ
スプライjを順次巻き付ける。そして、図9に示すよう
に、このカーカスプライjの両端部に一対のビードコア
k、k(図ではビードエーペックスmが一体化されてい
る。)を外挿するとともに、前記ビードコア支持装置d
を拡径する。これにより、コア受け部eがビードコアk
を位置決め固定しうるとともに、該コア受け体eと、ビ
ードコアkの内周面との間でインナライナi、カーカス
プライjを挟み込むことができる。次に、カーカスプラ
イjの両端をビードコアkで折り返すととも、前記ビー
ドコア支持装置d、d間の距離を減じながら膨張ドラム
部cを膨張させる(シェーピング)。またカーカスプラ
イjには、ベルト層n、トレッドゴムg1、サイドウォ
ールゴムg2などが貼り合わされてタイヤ生カバーが成
形される。このタイヤ生カバーは成形ドラムbから取り
外されて金型で加硫されタイヤを製造しうる。
【0006】ところが、発明者らの種々の実験の結果、
前記カーカスプライjを膨張変形させる際、カーカスプ
ライjとビードコアkとの間には、不均一なすべりが生
じていることが分かった。すなわち、カーカスプライj
は、ビードコアkとインナーライナiとに挟まれて強く
締め付けされるが、カーカスプライjのコード打ち込み
本数にバラツキがあることや、カーカスプライjはその
両端部の継ぎ目等によって周方向に厚さが均一でないこ
と等に起因して、タイヤ中心側へ向く軸方向のすべり量
が僅かではあるがタイヤ周方向で一定にはならないこと
が分かった。そして、発明者らは、このようなカーカス
プライjの不均一なすべりにより、一対のビードコア
k、k間のカーカスコード長さにバラツキが生じ、タイ
ヤの真円度やユニフォミティが悪化していることを突き
止めた。
【0007】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、ビードコアのタイヤ半径方向内側に、
該ビードコアのタイヤ半径方向の内側面との間でカーカ
スプライの折返し部を挟む補助コード層を設けるととも
に、この補助コード層の巾やコード角度などを一定範囲
に規制することを基本として、タイヤ製造中に生じるカ
ーカスプライの不均一なすべりを抑制でき、タイヤユニ
フォミティを向上しうる空気入りタイヤ及びその製造方
法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタ
イヤであって、前記カーカスは、トレッド部からサイド
ウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部に
前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折
り返した折返し部を一体に設けた少なくとも1枚のカー
カスプライを含み、かつ前記ビードコアのタイヤ半径方
向内側に、該ビードコアのタイヤ半径方向の内周面との
間で前記カーカスプライを挟む補助コード層を設けると
ともに、前記補助コード層は、タイヤ軸方向の巾がビー
ドコアの巾の0.7〜1.0倍であり、かつタイヤ周方
向に対して20〜80゜に傾けて配列したスチールコー
ドからなることを特徴としている。
【0009】また請求項2記載の発明は、前記補助コー
ド層は、前記スチールコードと前記カーカスコードとの
コード間距離を1mm以下としたことを特徴とする請求項
1記載の空気入りタイヤである。
【0010】また請求項3記載の発明は、前記補助コー
ド層は、スチールコードの長手方向と直角な巾5cm当た
りの打ち込み本数が30〜45本であることを特徴とす
る請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
【0011】また請求項4記載の発明は、拡径可能な円
筒状の成形ドラムにシート状のインナーライナを巻き付
ける工程と、前記インナーライナの両側縁よりもタイヤ
軸方向内側の端部領域に、軸方向の巾がビードコアの巾
の0.7〜1.0倍かつタイヤ周方向に対して20〜8
0゜に傾けて配列したスチールコードをトッピングゴム
にて被覆した補助コードプライを巻き付ける工程と、前
記インナーライナ及び前記補助コードプライの外側に、
シート状のカーカスプライを巻き付ける工程と、前記カ
ーカスプライの外側かつ前記端部領域に一対のビードコ
アを外挿するとともに前記成形ドラムを拡径することに
より、該ビードコアの内周面と前記補助コードプライと
の間で前記カーカスプライを狭持しつつ前記ビードコア
を位置決め固定する工程と、前記カーカスプライを前記
狭持した状態で、前記一対のビードコアの間隔を減じつ
つカーカスプライをトロイド状に変形させる工程とを含
むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤを正規リムJに装着して正規内圧を充填したタイヤ軸
を含むタイヤ子午線断面図を示している。図において、
空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール
部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6
と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド
部2の内部に配されたベルト層7とを具えた乗用車用の
ラジアルタイヤが例示されている。
【0013】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して例えば75゜〜90゜、より好ましく
は80〜90゜の角度で配列したラジアル構造の1枚以
上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから構成されて
いる。前記カーカスコードは、本例ではポリエステルコ
ードが採用されるが、これ以外にもナイロン、レーヨ
ン、アラミドなどの有機繊維コードが好ましい。但し、
必要によりスチールコードをも採用しうる。また前記カ
ーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール
部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6a
と、この本体部6aからのびて前記ビードコア5の廻り
でタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6
bとを有する。この本体部6aと折返し部6bとの間に
は、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびか
つ例えば硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配さ
れ、ビード部4を補強する。また前記折返し部6bは、
その端部をタイヤ軸方向最外側の最大巾位置Mよりもタ
イヤ半径方向内側に位置させたローターンナップ構造と
している。
【0014】前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ
赤道に対して例えば15〜45°の小角度で傾けて配列
した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2
枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差
する向きに重ね合わせて構成されている。また前記ビー
ドコア5は、本例ではスチールワイヤ、スチール素線
(ピアノ線)などの金属材を巻回することにより断面略
矩形に構成されたものを例示している。
【0015】また本実施形態の空気入りタイヤ1は、図
1、図2に示すように、前記ビードコア5のタイヤ半径
方向内側に、該ビードコア5のタイヤ半径方向の内周面
5iとの間で前記カーカスプライ6Aを挟むスチールコ
ード10からなる補助コード層9を設けることを特徴事
項の一つとしている。このような補助コード層9は、特
にタイヤ製造時において、カーカスプライ6Aとの間で
高い摩擦力を生じさせることにより、カーカスプライ6
Aのタイヤ中心側に向く軸方向の不均一なすべりを抑制
するのに役立つ。
【0016】前記補助コード層9は、図2に拡大して示
すように、タイヤ軸方向の巾SWがビードコア5の巾C
Wの0.7〜1.0倍、より好ましくは0.8〜1.0
倍に設定される。この補助コード層9の巾SWが、前記
ビードコア5の巾CWの0.7倍未満であると、カーカ
スプライ6Aとの接触面積が小さくなるため該カーカス
プライ6Aに対して十分な摩擦力を与えることができ
ず、ひいては前記不均一なすべりを抑制する効果が低下
する。逆に補助コード層9の巾SWが、前記ビードコア
の巾CWの1.0倍を超えると、コーナリング時などの
荷重作用時に、ビードコア5から軸方向にはみ出す部分
がカーカスコードなどを傷つけ易く、カーカスの切断等
を招き易いという不具合がある。なおビードコア5の巾
CWは、該ビードコア5のタイヤ半径方向内側を向く内
周面5iの巾として定める。
【0017】また補助コード層9は、図3に示すよう
に、タイヤ周方向Nに対して20〜80゜、より好まし
くは30〜60゜の角度θで傾けて配列した複数本のス
チールコードSCを薄くトッピングゴムGで被覆した補
助コードプライ9Aから構成される。補助コード層9
に、スチールコードSCを用いた理由は、有機繊維コー
ドを用いると、有機繊維コードが多用されるカーカスプ
ライ6Aとの間で十分な摩擦力が得られ難いためであ
る。またこのスチールコードSCの前記角度θが、20
゜未満であると、補助コード層9のタイヤ周方向の伸張
性が失われるため、タイヤ製造時における成形ドラムの
拡径に補助コード層9が対応し得ず生産が困難になる傾
向があり、逆に80゜を超えると、該スチールコード1
0とラジアル構造のカーカスプライ6Aのカーカスコー
ドとが平行に近くなり両者の間で十分な摩擦力が得られ
難い。本例の補助コード層9は、このような補助コード
プライ9Aの一層で形成されたものを例示している。
【0018】また前記補助コード層9は、図4に拡大し
て示す如く、前記スチールコードSCとこの補助コード
層9に面する前記カーカスプライ6Aのカーカスコード
6Cとのコード間距離tを1mm以下、より好ましくは1
mmよりも小とすることが望ましい。
【0019】このように、スチールコードSCとカーカ
スコード6Cとのコード間距離tを限定することによ
り、カーカスコード6Cと補助コード層9のスチールコ
ードSCとの間で非常に高い摩擦力が得られるため、前
記カーカスコード6Cの滑りをより効果的に抑制しうる
点で好ましい。なお前記コード間距離tは、0.4mm以
上とするのがプライルースなどを防止しうる点で好まし
い。
【0020】また前記補助コード層9は、そのスチール
コードSCの直径が1mm以下かつ図3に示したように、
該スチールコードの長手方向と直角な巾5cm(UW)当
たりの打ち込み本数が30〜45本であることが望まし
い。
【0021】前記スチールコードSCの直径が1mmより
も大になると、乗り心地性能が悪化する傾向がある点で
好ましくない。また前記打ち込み本数が30本以下であ
ると、前記摩擦力が低下する傾向があり、逆に45本を
超えると、スチールコードSC間のゴム剥離等が生じや
すくなって耐久性が低下するおそれがある。
【0022】このような空気入りタイヤは、図8〜図1
0に示した上述のシングルステージ成型法を利用して容
易に製造しうる。すなわち、図5に示すように、成形ド
ラムbにインナーライナiを巻き付けた後、その両側縁
よりもタイヤ軸方向内側の端部領域(前記コア受け部e
の外方領域)に、補助コードプライ9Aを巻き付ける工
程を追加することで容易に行うことができる。前記補助
コードプライ9Aは、前記の如くその軸方向の巾がビー
ドコアの巾の0.8〜1.0倍かつタイヤ周方向に対し
て20〜80゜に傾けて配列したスチールコードSCを
トッピングゴムGにて被覆して構成されている。
【0023】そして、インナーライナi及びこの補助コ
ードプライ9Aの外側に、シート状のカーカスプライ6
Aを巻き付けるとともに、図6に略示する如く、前記カ
ーカスプライ6Aの両端に一対のビードコア5を外挿す
る。なお図6に示すように、前記インナーライナiは、
2層構造をなすとともにその内側の層は、本例ではイン
ナーゴムiaと、キャンバスチェーファibとから構成
されている。次に、ビードコア支持装置dを拡径し、図
7に示す如く、コア受け部eでビードコア5を位置決め
固定する工程を行う。これにより、カーカスプライ6A
を、ビードコア5と補助コードプライ9Aとで挟むこと
ができる。
【0024】すなわち、カーカスプライ6Aの外側をス
チールワイヤ材からなるビードコア5の内周面5iで、
カーカスプライ6Aの内側をスチールコードSCからな
る補助コードプライ9Aでそれぞれ挟んで成形すること
ができる。このため、カーカスプライ6Aが、その外
面、内面ともに金属繊維ないし金属ワイヤ材と高摩擦状
態で接触でき、この後に行われるカーカスプライのトロ
イド状の膨張変形においても、ビードコア5の内周面5
iと補助コード層9との間でカーカスプライ6Aに不均
一なすべりが生じるのを抑制しうる。これにより、タイ
ヤユニフォミティの悪化などを効果的に防止しうる。
【0025】なおこのような製造に際して、前記補助コ
ードプライ9Aの厚さが大きすぎると、インナーライナ
iとの間で段差が生じ空気が滞留しやすく、その結果加
硫時の成形不良が生じやすくなる。このため、前記補助
コードプライ9Aの厚さは、例えば1.5mm以下、より
好ましくは0.7〜1.1mmとするのが望ましい。
【0026】以上本発明の実施形態について詳述した
が、本発明の空気入りタイヤは、例えば2ステージ成型
法により製造することもでき、またタイヤも乗用車用の
みならず、自動二輪車用タイヤやトラック、バス用の重
荷重用タイヤなど種々のカテゴリに適用しうるのは言う
までもない。
【0027】
【実施例】表1に示す仕様の補助コードプライを用いて
乗用車用空気入りタイヤ(サイズ:225/60R1
6)をシングルステージ成形法により製造し、シェーピ
ング中のカーカスプライの周上のすべり量を測定すると
ともに、製造されたタイヤについて、タイヤ回転軸に現
れる上下方向の荷重変動の力であるラジアルフォースバ
リエイション(RFV)を測定した。また比較のため
に、補助コードプライを用いずに製造された同サイズの
タイヤ(従来例)についても併せて試作を行い、性能を
比較した。
【0028】またカーカスプライの周上のすべり量は、
タイヤ生カバーを成形する前にビードコアの内周面に巾
がビードコアと等しくかつ厚さが小の色ゴムシートを貼
り付けてタイヤの生カバーを成形し、該生カバーを解体
して前記色ゴムの軸方向の移動量を測定することにより
行った。またRFVについては、各タイヤを30本ずつ
試作しそれぞれRFVの平均値を求めるとともに、従来
例のRFVの平均値を100とする指数により表示し
た。数値が小さいほど、RFVが小さくタイヤユニフォ
ミティに優れることを示す。補助コードプライの仕様、
テストの結果などを表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】テストの結果、実施例のものは、従来例に
比べてタイヤユニフォミティを向上していることが確認
できる。なお比較例3では、補助プライが成形ドラムの
拡径時に十分に伸張できずトラブルが生じたため生カバ
ーを成形できなかった。
【0031】
【発明の効果】上述したように、請求項1又は4記載の
発明では、ビードコアのタイヤ半径方向内側に、該ビー
ドコアのタイヤ半径方向の内周面との間でカーカスプラ
イを挟む補助コード層を設けるとともに、そのタイヤ軸
方向の巾やコード材料、コード角度を限定したことによ
り、製造中のカーカスプライの不均一な滑りを抑制で
き、ユニフォミティに優れた空気入りタイヤを提供しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す空気入りタイヤの断面
図である。
【図2】そのビード部の拡大断面図である。
【図3】補助コードプライの平面図である。
【図4】補助コード層の部分拡大図である。
【図5】本発明の空気入りタイヤの製造方法を説明する
断面略図である。
【図6】タイヤ製造時のビードコア近傍の拡大図であ
る。
【図7】タイヤ製造時のビードコア近傍の拡大図であ
る。
【図8】空気入りタイヤの製造方法を説明する断面略図
である。
【図9】空気入りタイヤの製造方法を説明する断面略図
である。
【図10】空気入りタイヤの製造方法を説明する断面略
図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 6A カーカスプライ 6a カーカスプライの本体部 6b カーカスプライの折返し部 6C カーカスコード 7 ベルト層 9 補助コード層 9A 補助コードプライ SC スチールコード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタ
    イヤであって、 前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経
    てビード部のビードコアに至る本体部に前記ビードコア
    の回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返した折返し
    部を一体に設けた少なくとも1枚のカーカスプライを含
    み、 かつ前記ビードコアのタイヤ半径方向内側に、該ビード
    コアのタイヤ半径方向の内周面との間で前記カーカスプ
    ライを挟む補助コード層を設けるとともに、 前記補助コード層は、タイヤ軸方向の巾がビードコアの
    巾の0.7〜1.0倍であり、かつタイヤ周方向に対し
    て20〜80゜に傾けて配列したスチールコードからな
    ることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記補助コード層は、前記スチールコード
    と、この補助コード層に面する前記カーカスプライのカ
    ーカスコードとのコード間距離を1mm以下としたことを
    特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記補助コード層は、前記スチールコード
    の直径が1mm以下かつ該スチールコードの長手方向と直
    角な巾5cm当たりの打ち込み本数が30〜45本である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】拡径可能な円筒状の成形ドラムにシート状
    のインナーライナを巻き付ける工程と、 前記インナーライナの両側縁よりもタイヤ軸方向内側の
    端部領域に、軸方向の巾がビードコアの巾の0.7〜
    1.0倍かつタイヤ周方向に対して20〜80゜に傾け
    て配列したスチールコードをトッピングゴムにて被覆し
    た補助コードプライを巻き付ける工程と、 前記インナーライナ及び前記補助コードプライの外側
    に、シート状のカーカスプライを巻き付ける工程と、 前記カーカスプライの外側かつ前記端部領域に一対のビ
    ードコアを外挿するとともに前記成形ドラムを拡径する
    ことにより、該ビードコアの内周面と前記補助コードプ
    ライとの間で前記カーカスプライを狭持しつつ前記ビー
    ドコアを位置決め固定する工程と、 前記カーカスプライを前記狭持した状態で、前記一対の
    ビードコアの間隔を減じつつカーカスプライをトロイド
    状に変形させる工程とを含むことを特徴とする空気入り
    タイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】前記補助コードプライの厚さが1.5mm以
    下であることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイ
    ヤの製造方法。
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