JPH1177378A - 断面円形プリフォームろうの製造方法 - Google Patents

断面円形プリフォームろうの製造方法

Info

Publication number
JPH1177378A
JPH1177378A JP23365697A JP23365697A JPH1177378A JP H1177378 A JPH1177378 A JP H1177378A JP 23365697 A JP23365697 A JP 23365697A JP 23365697 A JP23365697 A JP 23365697A JP H1177378 A JPH1177378 A JP H1177378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filler metal
brazing
preform
brazing filler
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23365697A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozaburo Iwai
正三郎 岩井
Masaru Kobayashi
勝 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanaka Kikinzoku Kogyo KK filed Critical Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Priority to JP23365697A priority Critical patent/JPH1177378A/ja
Publication of JPH1177378A publication Critical patent/JPH1177378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面円形で,シールろう付けに用いて隙間が
生ぜず,強度がろう材自体の強度よりも低下しないプリ
フォームろうを得る。 【解決手段】 カーボン治具に所要形状,寸法の環状の
凹部を設け,この凹部にろう材粉末を入れ,そのろう材
粉末を融点以上融点+150 ℃以下の温度と非酸化性雰囲
気で融解し,凝固して断面円形プリフォームろうを作
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,真空装置など機密
性を必要とされるろう付けに用いる低融点ろう材(融点
250 〜700 ℃のものでステップろう付け用等)としての
プリフォームろうの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,上記用途のプリフォームろうを製
造するには,カーボン治具に所要形状,寸法の凹部を設
け,この凹部にろう材粉末を充填し,そのろう材粉末を
融点未満の温度と非酸化性雰囲気で焼結して,プリフォ
ームろうを製造していた。
【0003】ところで,上記の製造方法では断面板状,
断面矩形のプリフォームろうしか得られず,断面円形の
プリフォームろうが得られなかった。断面板状,断面矩
形の焼結プリフォームろうは,シールろう付けに用いる
と隙間が生じ,完璧なろう接が得られなかった。また,
焼結プリフォームろうは,焼結密度が約50%であるた
め,強度が非常に低かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は,断面
円形で,シールろう付けに用いて隙間が生ぜず,強度が
ろう材自体の強度よりも低下しないプリフォームろうの
製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の断面円形プリフォームろうの製造方法は,カ
ーボン治具に所要形状,寸法の凹部を設け,この凹部に
ろう材粉末を入れ,そのろう材粉末を融点以上融点+15
0 ℃以下の温度と非酸化性雰囲気中で融解し,凝固して
断面円形のプリフォームろうを作ることを特徴とするも
のである。
【0006】上記のように本発明のプリフォームろうの
製造方法では,ろう材粉末を融解するため,表面張力に
より断面円形のプリフォームろうとなる。また,ろう材
粉末を融解するため,密度が100 %となり,ろう材自体
の強度が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の断面円形プリフォームろ
うの製造方法の一実施形態と従来例について説明する。
先ず,一実施形態について説明すると,図1に示すよう
に縦 150mm、横 150mm、厚さ10mmの2枚の矩形板のカー
ボン治具1上に夫々直径126mm と136mm で,断面幅1m
m,断面深さ1mmの断面方形の環状の凹部2を設け,各
カーボン治具1の凹部2に図2に示すようにAg40wt%
−Cu30wt%−In30wt%より成る250 メッシュアンダ
ーのろう材粉末3をすり切れるまで入れ,そのろう材粉
末3を650 ℃(融点+100 ℃),N2 +H2 5%雰囲気
中で5分間加熱して融解し,その後自然冷却により凝固
した処,図3に示すように断面円形プリフォームろう4
を得た。こうして得た直径136 mmの凹部2内の断面円形
プリフォームろう4の断面円形寸法は0.95mmであり,直
径126mm の凹部2内の断面円形プリフォームろう4の断
面円形寸法は0.8 mmで,夫々密度は100 %で,ろう材自
体の強度を備えていた。次に従来例について説明する
と,上記と同じカーボン治具1の環状の凹部2に,上記
と同じろう材粉末をすり切れるまで入れ,そのろう材粉
末を480℃,N2 +H2 5%雰囲気中で5分間加熱して
焼結した処,図4に示すように断面矩形のプリフォーム
ろう4’を得た。こうして得た断面矩形のプリフォーム
ろう4’の断面寸法は,カーボン治具1の環状の凹部2
の断面寸法よりもやや小さいものであり,凹部2での充
填密度25%であったろう材粉末が,焼結密度50%の断面
矩形のプリフォームろう4’となっただけで,ろう材自
体の強度は非常に低いものであった。
【0008】次に本発明の断面円形プリフォームろうの
製造方法の他の実施形態について説明する。図 5に示す
ような縦 120mm、横 120mm、厚さ10mmの矩形のカーボン
治具上に一辺の長さが 100mmの正三角形状で、断面幅 1
mm、断面深さ 1mmの断面方形の凹部2'を設け、そこへ図
6に示すようにAg40wt%−Cu30wt%−In30wt%よ
り成る250 メッシュアンダーのろう材粉末3をすり切れ
るまで入れ,そのろう材粉末3を650 ℃(融点+100
℃),N2 +H2 5%雰囲気中で5分間加熱して融解
し,その後自然冷却により凝固した処,図7に示すよう
に断面円形で三角形のプリフォームろう4"を得た。この
プリフォームろう4"の断面円形寸法は 0.9mmで、密度10
0%であり、ろう材自体の強度を備えていた。なお本発
明の断面円形プリフォームろうの製造方法で得られるプ
リフォームろうは、上記のような円形、三角形にかぎら
れたものではなく、図 8や図 9のような矩形状、直線状
など必要に応じて適宜変更できるものである。
【0009】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の断面円
形プリフォームろうの製造方法によれば,断面円形で,
シールろう付けに用いて隙間が生ぜず完璧なろう接部を
得ることができ,しかも強度がろう材自体の強度よりも
低下しない優れたプリフォームろうを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面円形プリフォームろうの製造方法
において用いるカーボン治具を示す斜視図である。
【図2】図1のカーボン治具の環状の凹部にろう材粉末
を入れた状態を示す斜視図である。
【図3】図2のカーボン治具の環状の凹部内のろう材粉
末を融解,凝固して得た断面円形プリフォームろうを示
す一部切断斜視図である。
【図4】従来の製造方法により得た断面矩形の環状プリ
フォームろうを示す一部切断斜視図である。
【図5】本発明の断面円形プリフォームろうの製造方法
において用いるカーボン治具の他の例の斜視図である。
【図6】図5のカーボン治具の凹部にろう材粉末を入れ
た状態を示す斜視図である。
【図7】図6のカーボン治具の凹部にろう材粉末を融
解,凝固して得た断面円形プリフォームろうを示す一部
切断斜視図である。
【図8】本発明の断面円形プリフォームろうの製造方法
にて得られる断面円形プリフォームろうの他の例を示す
一部切断斜視図である。
【図9】本発明の断面円形プリフォームろうの製造方法
にて得られる断面円形プリフォームろうの他の例を示す
一部切断斜視図である。
【符号の説明】
1 カーボン治具 2,2’ 環状の凹部 3 ろう材粉末 4,4’,4” 断面円形プリフォームろう

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボン治具に所要形状,寸法の凹部を
    設け,この凹部にろう材粉末を入れ,そのろう材粉末を
    融点以上融点+150 ℃以下の温度と非酸化性雰囲気中で
    融解し,凝固して断面円形のプリフォームろうを作るこ
    とを特徴とする断面円形プリフォームろうの製造方法。
JP23365697A 1997-08-29 1997-08-29 断面円形プリフォームろうの製造方法 Pending JPH1177378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23365697A JPH1177378A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 断面円形プリフォームろうの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23365697A JPH1177378A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 断面円形プリフォームろうの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1177378A true JPH1177378A (ja) 1999-03-23

Family

ID=16958473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23365697A Pending JPH1177378A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 断面円形プリフォームろうの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1177378A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200045787A (ko) * 2018-10-23 2020-05-06 이철규 브레이징용 납재 및 그 제조 방법과 이를 이용한 접합물 브레이징 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200045787A (ko) * 2018-10-23 2020-05-06 이철규 브레이징용 납재 및 그 제조 방법과 이를 이용한 접합물 브레이징 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7717315B2 (en) Method for production of a component
KR970701609A (ko) 분할된 다이아몬드 블래이드(blade)의 제조 방법(method of manufacturing a segmented diamond blade)
JPH1177378A (ja) 断面円形プリフォームろうの製造方法
JPS5865588A (ja) 接合超硬合金の製造法
JPH03411A (ja) ワイヤー引き抜き型の素材の製造方法
ATE366528T1 (de) Verfahren zur herstellung von schmuckstücken
JP2001096395A (ja) 難加工性ハンダからのフラックス入り線ハンダの製造方法
JPH0140082B2 (ja)
JP4863495B2 (ja) 気密封止リング及びその製造方法
KR100693722B1 (ko) 자동차 안전유리 천공용 스텐레스 샹크 다이아몬드 코아드릴 제조 방법
JPS5992161A (ja) 焼結金属の接合方法
JPS62278207A (ja) ダイヤモンドプレ−トソ−のチツプの製造方法
EP3628437A1 (en) Method of manufacturing metallic welding wires and metallic welding wires formed thereby
JPS58189305A (ja) 貫通孔等を有する焼結体の製造方法
JPS6256503A (ja) 粉末冶金複合焼結体
JPH0478400B2 (ja)
JP2002103143A (ja) 放電加工用電極の製造方法
JP2987740B2 (ja) ろう付け用リング
JP2965156B2 (ja) 焼結層の形成方法
CN112453406A (zh) 刀片连接座制备方法
JP2022139734A (ja) 複合焼結体およびその製造方法ならびに接合材
JP2022139734A5 (ja)
JPS6254004A (ja) 超硬工具の製法
JPH03264187A (ja) 粉末焼結プリフォームろう材
JPH081300A (ja) 金型材料及びその製造方法