JP2001096395A - 難加工性ハンダからのフラックス入り線ハンダの製造方法 - Google Patents

難加工性ハンダからのフラックス入り線ハンダの製造方法

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JP2001096395A
JP2001096395A JP27457799A JP27457799A JP2001096395A JP 2001096395 A JP2001096395 A JP 2001096395A JP 27457799 A JP27457799 A JP 27457799A JP 27457799 A JP27457799 A JP 27457799A JP 2001096395 A JP2001096395 A JP 2001096395A
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solder
flux
groove
hard
manufacturing
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JP27457799A
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Masaharu Sugiyama
雅治 杉山
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鉛フリ−ハンダのような難加工性はんだから、
フラックス入り線ハンダが製造できる製造方法を提供す
る。 【構成】難加工性ハンダから、長さ方向にフラックスを
入れる溝を有する細長い薄板ハンダを形成し、該溝にフ
ラックスを入れて、フラックス入り線ハンダを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビスマスを添
加した鉛フリ−ハンダのような難加工性ハンダからフラ
ックス入り線ハンダを製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンダ付けには主として錫−鉛ハ
ンダが使用されていた。ところが、近年、自動車や家電
の廃棄物からの鉛の溶出が大きな環境問題としてクロ−
ズアップされてきたため、ハンダの鉛フリ−化のニ−ズ
が高まってきている。
【0003】鉛の代替元素として銀、ビスマス等を添加
したハンダがすでにハンダメ−カ−各社で開発され、素
材開発自体はかなり進んでいるが、線ハンダとしては普
及が殆ど進んでいないのが現状である。
【0004】その原因の一つとして、銀を含むハンダは
高価になることと、ビスマスを多量に含むハンダは加工
性が悪く(難加工性)なることが挙げられる。
【0005】一方、半導体関係のハンダ付け等には、フ
ラックスを内蔵したフラックス入り線ハンダが多用され
ている。
【0006】このフラックス入りハンダは、図1に示す
ように、従来、難加工性でない通常の鉛−錫系ハンダか
ら連続鋳造若しくは普通造塊で50φ程度のインゴット
を製造し、該インゴットを割りダイスで2つに割って、
フラックス導入管から中心にフラックスを入れ、これを
押出シリンダーで押して合わせて9φ又は12φ程度の
棒ハンダ(原線はんだ)に加工し、これを伸線機によっ
て直径を絞ることによって製造していた。
【0007】通常の鉛−錫系ハンダは、非常に柔らか
く、簡単に割ったり圧着したりできるので、上記のよう
にしてフラックス入り線ハンダを製造することができ
る。しかしながら、ビスマスを3重量%以上含んだよう
な硬くて脆い鉛フリ−ハンダ(難加工性ハンダ)は、加
工性が悪いため、上記従来法によっては、フラックス入
り線ハンダに加工することはできなかった。
【0008】従来、難加工性ハンダは、図2に示すよう
に、ハンダインゴットを製造したり、或いは連続鋳造に
よりはんだ鋳片を製造し、これをピストンで線状に押出
すことによって、線状ハンダに加工している。
【0009】上記方法は、押出速度が3mm/分と遅い
ため生産性が極めて悪いだけでなく、ハンダ中にフラッ
クスを内蔵させたフラックス入りハンダとすることがで
きない問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ビスマス
を多量に含む鉛フリ−ハンダのような難加工性はんだか
ら、容易にフラックス入り線ハンダを製造することがで
きるフラックス入り線ハンダの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明の
構成は、難加工性ハンダから、長さ方向にフラックスを
入れる溝を有する細長い薄板ハンダを形成し、該溝にフ
ラックスを入れて、溝の開口を閉じることを特徴とす
る。
【0012】上記フラックスを入れる溝を長さ方向に有
する細長い薄板ハンダは、例えば難加工性ハンダからフ
ラックスを入れる多数の溝を設けた薄板ハンダに形成
し、該薄板ハンダを短冊状に切断することによって容易
に得られる。
【0013】難加工性ハンダ素材のインゴットから押出
しや線引き等によってフラックス入り線ハンダを作るこ
とはできない。本発明は、難加工性ハンダから溝付きの
細長い薄板に形成し、該溝の中にフラックスを充填し、
好ましくは線引きすることによって、フラックス入り線
ハンダとすることに成功したことを要旨とするものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】図3は、本発明の製造工程の概要を示すも
のであり、難加工性ハンダからフラックスを入れる溝
1を多数並設したハンダ薄板2を製造する。隣接する溝
1と溝1との間には、切断用の幅の狭い鋭角の溝3が形
成されている。溝3と対向して裏面にも切断用の溝を形
成すれば、分離が更に容易となる。
【0016】ハンダ薄板2の厚さは、1〜3mm程度で
あるのが良く、厚すぎると線引き加工がし難くなる。
【0017】それから、溝3からカッタ−で細長い薄
板(短冊状)に切り離す。この細長い薄板ハンダ4の幅
も線引き加工のし易さから、1〜3mm程度とするのが
良い。細長い薄板ハンダ4は、断面略半円形になるよう
に溝3を形成すれば、線引き加工によって、容易に円形
のフラックス入り線ハンダとすることができる。
【0018】ついで、溝1にフラックス(ヤニ)5を充
填し、線引き加工によって、フラックス入りハンダ6
とする。
【0019】難加工性ハンダからハンダ薄板2を製造す
る方法は特に限定されない。圧延及び鋳造法等の成形法
によっても良いが、加熱鋳型を用いた連続鋳造法(OC
Cプロセス、大野式連続鋳造法)を活用するのが良い。
【0020】OCCプロセスは、通常の連続鋳造とは異
なり、凝固温度付近(例えば凝固温度よりも10〜30
℃程度高温)に加熱した加熱鋳型を用いて連続的に鋳片
を得る方法であり、この方法によれば、一方向凝固組織
及び/又は単結晶の鋳片を製造することができる。通常
は、一方向凝固組織と単結晶とが連設した鋳片が得られ
る。
【0021】OCCプロセスで得られる一方向凝固組織
及び単結晶は、一つ一つのマクロ結晶がかなり大きいた
め、非常に柔らかく、加工性に富んでいる。そのため、
素材が難加工性の材料からでも線引き方法によっても、
フラックス入り線ハンダを容易に形成できる。
【0022】また、このOCCプロセスは、基本的に鋳
型内で凝固させるものでないため、鋳片と鋳型面の摩擦
が無いので、本発明の溝付き薄板ハンダ2のような複雑
な断面形状の鋳片の製造が比較的容易である。
【0023】溝1にフラックス5を入れるには、注入器
等を使用して注入すれば良い。線引き加工は、通常の線
引き加工法によって、溝1の上側を絞って開口部を閉じ
てフラックスを封じ込めながら、断面を絞り、中心にフ
ラックスの入った線ハンダに加工すれば良い。
【0024】上記実施例では、細長い薄板ハンダ4を、
多数の溝を設けたハンダ薄板2から形成しているが、こ
れは必ずしもこのようでなくとも良く、例えば成形法に
よって直接形成しても良い。
【0025】本発明に使用する難加工性ハンダは、線引
き、押し出し、圧延等によって線ハンダにするのが不可
能若しくは極めて困難な素材である。
【0026】このようなものとしては、例えば引張強度
60N/mm以上及び/又は伸び30%以下のハンダ
が挙げられる。
【0027】このような難加工性ハンダとしては、例え
ばビスマスを3重量%以上含む鉛フリ−ハンダが挙げら
れる。次表1にこのような難加工性ハンダの具体例を示
す。
【0028】
【表1】
【0029】前記実施例においては、まず薄板2を形成
するものであるので、線材には形成し難い難加工性素材
ハンダからも支障なく形成することができる。
【0030】また、直接細長い薄板ハンダ4に鋳造して
も良いが、薄板2を細長い薄板ハンダ4に切断したほう
が生産性が向上し、コストダウンをもたらすので好まし
い。
【0031】前記実施例では、溝1付きの薄板2を1工
程で鋳造しているが、これは、後から溝1を形成するの
は、加工が極めて困難となるからである。このようにす
ることによって、勿論工程も削減できる。
【0032】本発明では、細長い溝付き薄板ハンダを形
成し、溝にフラックスを入れた後、溝の開口を閉じる
か、溝の開口を閉じて線引き加工をするので、難加工性
ハンダから支障なく、フラックス入り線ハンダを形成す
ることができる。しかして、従来は、難加工性ハンダか
らフラックス入り線ハンダを形成することはできなかっ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、従来製造するのが不可
能若しくは極めて困難であった難加工性ハンダから、フ
ラックス入り線ハンダを容易に製造することができる。
【0034】また、本発明によれば、ビスマスを含む安
価な鉛フリ−ハンダからフラックス入り線ハンダを製造
することができるので、鉛の毒性の問題が回避され、環
境問題に貢献するところ極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のヤニ入り線ハンダを製造する概略断面図
である。
【図2】従来の難加工性ハンダから線状ハンダを製造す
る概略断面図である。
【図3】本発明の製造工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1 フラックスを充填する溝 2 ハンダ薄板 3 切断用の溝 4 細長い薄板(短冊状)ハンダ 5 フラックス(ヤニ) 6 フラックス入りハンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 35/26 310 B23K 35/26 310A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】難加工性ハンダから、長さ方向にフラック
    スを入れる溝を有する細長い薄板ハンダを形成し、該溝
    にフラックスを入れて、溝の開口を閉じることを特徴と
    する難加工性ハンダからのフラックス入り線ハンダの製
    造方法。
  2. 【請求項2】前記難加工性ハンダからフラックスを入れ
    る多数の溝を設けた薄板ハンダに形成し、該薄板ハンダ
    を切断することによって、前記長さ方向にフラックスを
    入れる溝を有する細長い薄板ハンダを形成する請求項1
    に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記溝の開口を閉じた後或いは溝の開口を
    閉じながら線引き加工する請求項1又は2に記載の製造
    方法。
  4. 【請求項4】隣接する前記フラックスを入れる溝と溝の
    間に、切断用の溝を形成してなる請求項2に記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記難加工性ハンダが、引張強度60N/
    mm以上及び/又は伸び30%以下である請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】前記細長い薄板ハンダの幅が1〜3mmで、
    高さが1〜3mmである請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記薄板ハンダは、一方向凝固組織及び/
    又は単結晶からなる請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記薄板ハンダを、加熱鋳型を用いた連続
    鋳造法によって形成してなる請求項7に記載の製造方
    法。
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